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投稿者:マニア必見投稿日:2012年01月17日(火)12時02分11秒
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投稿者:Kouji投稿日:2006年09月27日(水)14時08分49秒
>しばたさん
助言ありがとうございます。リンク先参考にさせていただきます。
見苦しくて申し訳ないですが、現状自分の手に余るというのが正直なところです。余裕ができてくればあれこれ試したり根本的なことを考えたいですが……。
どうもすいません>皆様
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投稿者:しばた投稿日:2006年09月27日(水)03時42分34秒
>Koujiさん
なんか掲示板スパム増えてきましたね。
この手のスパムは、日本語の文字列がない書き込みを遮断するよう改造するのが効果的かと思います。
http://swanbay-web.hp.infoseek.co.jp/modify.html#JPN
あたりを参考にしてCGIをいじるとよろしいかと思います。
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●劇場アニメ「時をかける少女」上映館数の推移と今後の見込み |
投稿者:Kouji投稿日:2006年09月17日(日)14時26分01秒
3週間遅れで入荷したばかりのアフタヌーン10月号を$9.30で購入。久々に日本のマンガに読みふける夜なのでした。
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■劇場アニメ「時をかける少女」上映館数の推移と今後の見込み(PDF)
9/16時点のデータに更新しましたので再掲。おまけでCSV版も載せておきます。
フィルム数は実際に14本だったようですが、今後上映館数のさらなる増加が見込まれます。
元ファイルを留学先に持ってこなかったので結局全部作り直しました……。>表
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投稿者:Kouji投稿日:2006年08月19日(土)01時36分48秒
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■劇場アニメ「時をかける少女」のフィルムは何本ある?
好評を受けて上映予定館がじわじわ増えている「時をかける少女」(2006)ですが、ある劇場で上映が終わると別の劇場で始まるといった具合で、同時上映館数が増えているわけではありません。例えば7/29時点では全国13館でした。8/19時点の上映館は全国12館。翌週8/26日時点では14館を予定しています。
察するに「時をかける少女」は最高に見積もっても14本しかフィルムがないようです。夏休み映画としては完全にミニシアター系の流通を意図していたことが見て取れます。今年の夏に観ることができた人は幸運だったかもしれません。
そこで、(劇中の時間軸に続いて、)また資料を作ってみました。どのフィルムが次にどこの劇場で使われているか、何となく読める部分もあったりして。
資料:劇場アニメ「時をかける少女」上映館数の推移と今後の見込み(76KB PDF)
個人的には、費用対効果を考えると追加プリントの可能性は低いと思います。今後の上映予定を調べてみると、8/19現在判明している上映予定館が通常の3週間上映を行うと仮定した場合、9月以降の同時上映館数が全国10館を越えることはありません。夏休みが終わってもロングランが続くことは興行的にも成功と言えるでしょうが、わずか10数本のフィルムでも夏休み中と同様にフル稼働できるだけの劇場数を確保することはなかなか容易ではないようです。
別な見方をすると、9月以降の上映スケジュールの追加や延長の余地はまだいくらか残っているということかもしれません。とはいえDVDリリースのスケジュールもあるでしょうし、劇場公開は年内がひとつの目処ではないでしょうか。
→関連記事
■『ゲド戦記』『時をかける少女』をめぐる2つの嘘(愛・蔵太の少し調べて書く日記)
> 『時をかける少女』の上映館は拡大していません。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年07月30日(日)03時26分15秒
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■今夏の劇場アニメ(3本)総括。
「時をかける少女」「ブレイブ ストーリー」「ゲド戦記」と見てきましたが、各作品それぞれの持ち味はあるものの、映画の完成度、娯楽性、間口の広さ、アニメーション作品としての魅力など、いずれの点においても「時をかける少女」が抜群の印象度です。2006年を代表する優れたアニメ作品として高く評価されることでしょう。
「ゲド戦記」の宮崎吾朗監督はアニメーション制作への初参加にして初監督。「ブレイブ ストーリー」の千明孝一監督も劇場アニメ初監督。「時をかける少女」の細田守監督は昨年の「劇場版ONE PIECE ―オマツリ男爵と秘密の島― 」に続く劇場長編2作品目。その意味では今夏の劇場アニメは新人、新鋭監督のそろい踏みと言えます。04年に押井守監督「イノセンス」、大友克洋監督「スチームボーイ」、宮崎駿監督「ハウルの動く城」というベテラン監督作品が並んだ時とはまた違った感慨でアニメのこの先を考えさせてくれます。
特に「時をかける少女」の細田守監督はアニメファンの間では早くからその実力を高く評価されており、本作品でついに自らの代表作をつかみ取った感があります。東映アニメーション出身ということもあって、間口の広いエンターテイメントが作れる作風は今後フリーでの活躍が期待されます。制作のマッドハウスは今敏監督作品など劇場アニメにおいても高い制作能力を誇ります。年明けには今敏監督の劇場作品「パプリカ」も控えており、高いクオリティを武器にした制作会社として業界を引っ張っていくでしょう。
「ハウルの動く城」で当初は細田守監督を起用しながら途中降板という結果になり、外部の才能を活かせなかったスタジオジブリ。ゲド戦記でアニメ経験のない初監督を起用したことは、ジブリの世代交代の難しさを物語っています。国民的と言われる高い知名度と支持にもかかわらず、ジブリは根っこのところでプライベートな精神性によって駆動される組織であり、単発劇場アニメのみを制作するバランスの悪さを驚異的なヒット率によってカバーしている不安定な制作会社です。宮崎駿監督の高齢化で、今後ますます鈴木敏夫プロデューサーの辣腕への依存度が高まりそう。
「ブレイブ ストーリー」は近年のコンテンツメディア戦略の一部に組み込まれたアニメ制作の新しい姿を象徴するかのような存在です。制作総指揮とプロデュースにフジテレビが参加。制作に急成長めざましいGONZO、配給にワーナー・ブラザーズと、餅は餅屋のビジネスモデルで商業作品としての成功を目指します。情念で作るのではなく、コストとリスクをとってリターンを狙う、より洗練された商業アニメの在り方を探ります。
今夏の劇場アニメは作品のバックアップ体制も三者三様。「ゲド戦記」には日本テレビと読売グループ、電通と博報堂、ローソンなど。配給は東宝。「ブレイブ ストーリー」にはフジサンケイグループと電通、スカパー、ファミリーマートなど。配給はワーナー・ブラザーズ。どちらも上映館は全国で数百館に上ります。それに対して「時をかける少女」は、角川ヘラルド配給で、単館系映画館や一部シネコンを合わせて上映館は全国でまだ13館。制作費も宣伝費も他の2作品より抑えられているはず。
それでも、この夏一番面白い、一番観て欲しいアニメ映画は間違いなく「時をかける少女」です。コンテンツ戦略の中で特定作品の利害関係者になったテレビや雑誌等のメディアは、これまで以上に伝えたいことしか伝えないでしょう。映画館も毎度のように公開初日の初回から『絶賛』の看板を掲げ続けるでしょう。ならば、いち観客として本当に面白い作品には面白いと声に出していくことで、作品を多くの人に届ける力の一部になりたい。ネットがその媒体になればさいわいと思います。
●おまけ。
今夏の劇場アニメをYahoo!ムービー ユーザーレビュー方式で評価してみる。
「時をかける少女」
総合 ☆☆☆☆☆
物語 ☆☆☆☆☆
配役 ☆☆☆☆
演出 ☆☆☆☆☆
映像 ☆☆☆☆☆
音楽 ☆☆☆☆☆
イメージワード:泣ける、笑える、楽しい、ロマンチック、ファンタジー、切ない
「ゲド戦記」
総合 ☆☆☆
物語 ☆☆☆
配役 ☆☆
演出 ☆☆
映像 ☆☆☆
音楽 ☆☆☆
イメージワード:ファンタジー
「ブレイブ ストーリー」
総合 ☆☆☆
物語 ☆☆
配役 ☆☆
演出 ☆☆
映像 ☆☆☆
音楽 ☆☆☆
イメージワード:ファンタジー
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投稿者:Kouji投稿日:2006年07月30日(日)03時18分14秒
■劇場アニメ「ゲド戦記」を観に行く。
渋東シネタワーにて公開初日の初回9:15〜の回。客入りは7〜8割。小学生から50代と幅広く、男女比は半々。3人以上の家族・友人連れや外国人など、ジブリアニメの浸透度の高さを感じる客層。
5点。
宮崎吾朗監督の初アニメーション制作参加にして初監督作品。
公開前の段階では辛い評が多くて心配していたが、酷評されるほどひどくないと思える。新人の初監督作品として素直な作品に仕上がっていると思う。脚本とコンテは全体的に平板。状況説明を優先したロング気味のショットを淡々と繋げていく記述的な作画作劇で、起伏に乏しい展開に退屈する人はいるかもしれない。宮崎駿作品を特徴づける圧倒的なイメージ、千と千尋やハウルで見られたストーリーの破綻を強引にねじ伏せんばかりのアイデアと演出力はこの映画にはない。宮崎駿の映画でないのだから当然だろう。
なるほど宮崎吾朗監督にはアニメーションの経験が不足しているだろうが、監督としてこの映画で何を言いたいかという一点において明確で一貫していることが作品を破綻から救っている。たとえその手法が説明的で、登場人物に直接的な言葉で語らせることであったとしても、おそらくそれが今の宮崎吾朗監督の実力であって、技を持たない故の誤魔化しのなさ、自分にできるやり方で語ろうとする姿勢は誠実と思える。
映像はジブリらしいしっかりした仕事をしているが、この映画はアニメーションで魅せる作り方をしていない。コンテがいちいち説明を強く意識しており、登場人物が何を意図してどう行動したか、どこからどこまでどう移動したかを全部台詞と絵で追ってみせる。近年のスピードとキレのあるアニメ演出に慣れていると刺激のなさに不満も感じるだろう。カット単位の作画の力を除けば、アニメらしいカタルシスには乏しいと言わざるを得ない。逆に、懇切丁寧な描写とステレオタイプなキャラクター造型のおかげで、尺は長くてもストーリーはあくまでシンプルさを保っている。どんなお話で誰が良くて誰が悪いのか小学生でも充分読みとれる。唐突な展開や畳めていない設定はあるが、原作の一部を抽出した結果の不備だろう。
この映画はむしろ言葉を語るための作品と思える。死を畏れて生を尊べ、弱さを抱えて強く生きろ、というメッセージは登場人物たちによって繰り返し台詞で語られる。弱さに苦悩する人間に対して、強くなれ、強く生きろと語りかけることは根元的な生のイデオロギーだが、今やその単純な主張は物語の場では随分と疑われている。弱さには弱さの、悪には悪の理由や事情や物語があり、現実は複雑で価値観は相対的で、それぞれに魅力的な切り口がある。そうしたリアリティに応えるのが大人の鑑賞に耐える物語だという見方もできる。しかし、この作品では「強くなれ。生きろ。」と言ってしまう。あれこれ言い訳せずに、死や恐れは悪、生は善、そう言いたいから言ってしまう。この主張を本気でストレートな勧善懲悪劇として描いたことが個人的に新鮮だった。舞台が中世風の世界であることを含め、世界観が醸し出す雰囲気がそのメッセージに一定のリアリティを付与しているように思う。
アニメーションとしてどうか、映画としてどうかはともかく、監督が何を言いたいかは伝わる。そこにどれだけの説得力を込められたかはともかく、シナリオからコンテから、監督の個性が感じられる映画。初作品らしい瑞々しさがあって個人的にはなぜか憎めない。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年07月23日(日)23時22分38秒
また、昨日も「時をかける少女」を観に行ってしまった。これで3回目。ポスター貰いました。絵コンテとCDとストラップまで買った自分って……。
テアトル新宿、22日(土)10:10〜の回。客入りはやや増えて9割。客層は先週末はアニメファン中心と思えたが、今回は映画ファン中心という感じで、年齢層が20〜50代へと広がって女性比率も2割程度に上がっていた。先週は上映中に結構笑い声が聞かれたのに、この回のお客さんはみんなやけに真面目に観ていた。客席に友人の姿を発見。上映館が少ないとそういうこともあります。
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今、日本で30人は同じ事をやっていると思われる企画をやります。完全にネタバレなのでご了承下さい。
■特集資料Time waits for no one.〜「時をかける少女」の時間軸〜(150KB PDF)
劇場アニメ「時をかける少女」はシンプルで爽やかな青春映画ですが、同時にタイムリープSFとしても非常に魅力的です。思わず映画の時間軸を整理してみたくなり、図にまとめてみました。字が細かくて恐縮ですが、PDFを拡大して映画の進行を追いかけていただければと思います(右上→左下へと流れます)。細部に曖昧な部分や矛盾はあるものの、思った以上に複雑で良くできていて、脚本とコンテに込められた仕掛けに感動を新たにした次第です。
絵コンテ集[amazon]を脇に置いて、「ガーネット」「変わらないもの」[amazon]を延々リピート再生しながら作りました。いたらない部分もあるでしょうがご笑覧下さい。もちろんその前に、映画を見て下さいね!←重要
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投稿者:Kouji投稿日:2006年07月20日(木)22時00分12秒
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■劇場アニメ「時をかける少女」がYahoo!ムービー ユーザーレビューで第1位
5点満点中4.7点、20日時点で「ALWAYS 三丁目の夕日」を押さえて第1位です。
公開してまだ1週間、しかも上映館が都内ではまだ1館という少なさから、試写会を含めた比較的熱心な層のコメントが中心ではありますが、評価が高くて嬉しいことです。この映画は誰が見ても楽しめる間口の広さを持っている、笑えて泣ける青春映画という言葉がふさわしい出来。映画としての完成度の高さに素晴らしいものがあります。「千年女優」や「マインド・ゲーム」のような概念の枠を打ち破る斬新というよりも、等身大の物語と愛すべきキャラクターに感情移入できる非常にウェルメイドな娯楽作品。こういう映画が夏休みに公開しているのは素敵なこと。なのにこの上映館の少なさはどうしたことでしょう。角川には奮起を促したいところです。
ちなみに夏の劇場アニメの他作品の評価を見てみると、
「ブレイブ ストーリー」3点
「ゲド戦記」2.4点
と、なかなか苦戦しています。公開前の時点では試写会を見た人だけのレビューでしょうし、公開後時間が経って客層が広がってくればどの作品も平均点は落ちてくるかもしれませんが、いずれにせよ今年の夏のアニメ映画では「時をかける少女」がひときわ輝くことになりそうです。上映館数は他の2作品よ1ケタ2ケタ少ないですが……。いい作品なのに見てもらえない、こういうのは悔しいですね。
■【レポート】夏休み映画2006 - タイムリープよ、もう一度。この夏が旬のアニメ映画『時をかける少女』(MYCOMジャーナル)
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投稿者:Kouji投稿日:2006年07月17日(月)18時53分05秒
昨日に続いて今日も「時をかける少女」を観に行ってしまった。
いい青春映画だなあ。元気で前向き。最高だね、たまんないよ(真琴の声で)。
タイムリープ×3キャンペーンで、あと1回観に行ったらポスターもらえる。やばい。
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■2005年度+2006年上半期「B館」極私的マンガBEST10をアップしました。
→年度別BEST10作品リスト(97年〜)はこちら。
限度を超えて遅れに遅れていましたこの企画、今回は都合により05年度+06年上半期(05年4月〜06年7月)までが対象と、やや変則的なことになっております。どうせ遅れるなら夏の劇場アニメまで待ってからと思いまして……というのは言い訳で、結局のところ要するに放置してましたすいません。
ここ1年ほどは思うようにマンガが読めなくて、中でも読み切りがろくに拾えなかったため、今回は短編・読み切り部門ができませんでした。内心忸怩たるものがありますが、同時に自分自身の読み方の変化というか、変わらざるをえない状況も自覚したいと思ってます。『やるべきこと』でも『やりたいこと』でもなく、実際に『やったこと』だけが『できたこと』です。その厳しさを受け入れた上で、のんびりやって行けたらいいと思います。
そんなわけで、マンガ部門とアニメ部門。ご笑覧いただければ幸いです。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年07月17日(月)00時38分20秒
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■劇場アニメ「時をかける少女」を観る。
公開2日目、テアトル新宿にて10:10〜の回。客入りは8割。高校生〜30代のアニメファン中心で9割男性。原作の知名度の割に上映館数が少なく、都内はまだ1館。
7→8点。
これは快作。ジュブナイルSFの古典的名作が、細田守監督の手によってほぼ完全なオリジナル作品として劇場アニメ化。ラベンダーのラの字も出てこないが、蓋を開けてみれば見まごうことなきヒロイン映画になっている。
時間跳躍の力を得た女子高生の夏。活発な性格と抜群の行動力で物語を駆け抜けていくヒロイン真琴のキャラクターが素晴らしい。劇場のスクリーン狭しと飛び跳ね、文字通りがつんがつん転げ回る元気な女の子。でかい口を開けてがははと笑い、でかい口を開けてわんわん泣く。じっと待つことなんてできなくて、いつも自分から走り出していく。抜けるような青空と盛りあがる白雲の下、眩しい陽射しに白いシャツを光らせながら、時をかける少女。その爽やかなエネルギーに胸がときめいた時点で勝負はほぼ決まっている。
とにかく人物がよく動く。ヒロインの百面相は言うに及ばず、リアルな芝居でコミカルに動きまわるキャラクターを、これまたあらゆる方向からとらえていくこだわりのレイアウト。細田守演出の魅力が存分に味わえる。貞本義行によるキャラクターデザインも、動かしてしまえばあっという間に細田キャラ。線の少ない影抜きキャラが生み出す躍動感、これがアニメ作画の醍醐味だ。
ストーリーもシンプルでしっかり。ポイントに原作のアイデアを残しつつ、オリジナルの設定とトリックによってテンポの良い流れを作っている。時間跳躍のルールも明快で、タイムトラベルSFの歴史の厚みを感じさせる。観客を楽しく笑わせながら次第に緊張感を高めてクライマックスへ盛り上げていく展開が上手い。奥寺佐渡子の脚本に加えて、やはり絵コンテの上手さが光っている。細田守は「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」でもタイムレースを見事に演出したが、本作でも激しく行き来する時間軸を鮮やかに操っている。映画を観ている間のハラハラ感、観終えた後の爽快感は、優れた娯楽作品の証明だろう。
幾度も巻き戻される時間と少しずつ改変されていく出来事。なんでも思いのままだと思っていた魔法の力が、やがて気づかせる真実。一見いつもと変わらなく見える日常という物語は、誰かの小さな勇気と行動の絶え間ない連鎖によって紡がれている。もしかしたら存在しなかったかもしれない、かけがえのない時間を生きている自分。今この瞬間も、次の瞬間も。想いを告げた人も、告げられなかった人も。時間跳躍能力がなくたって、誰もがその一歩を踏み出す瞬間に時をかけているのだ。そんな勇気を映画の外に持ち帰って欲しい。
この映画は少年少女たちのいろんな恋を描いているが、やはりラブストーリーよりはまっとうなジュブナイルSFと言う方がふさわしい。それは素晴らしいことだと思う。
小学校高学年〜高校生くらいの皆さんにオススメしたい夏休み映画。アニメファンにはオススメするまでもなく。惜しむらくは上映館の少なさですが、見逃すには惜しい作品です。アニメファンから熱い注目を集める細田守監督の代表作がついにあらわれました。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年07月17日(月)00時23分02秒
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■劇場アニメ「ブレイブ・ストーリー」を観る。
観たのは先週、公開初日の渋谷TOEI2、13:40〜の回。客入りは8割。子供連れから大人まで幅広い層。男女比も7:3くらい。
5点。
GONZOの劇場アニメ第2作。
相変わらず映像のクオリティは高いものの、作劇が弱いというGONZO作品の欠点がそのまま残っている。「銀色の髪のアギト」で感じた不満を踏襲する出来。オリジナルだろうが原作付きだろうが、どうして語るべき物語を脇に置いやったまま、いわゆる娯楽アクション映画の枠にはめこもうとしてしまうのだろう。ドラマとキャラクターの思いが観客に届いていなければ、派手な映像も空転してしまう。
原作は未読だが、この映画は原作に悪い意味で囚われて中途半端なダイジェストになってしまうという、よくあるパターンに陥っていると思う。主人公の少年が飛び込んだ異世界で起こる出来事、キャラクターたちとの出会いが、それぞれ少年に何をもたらしたのかよくわからないままハイ次ハイ次という感じで『冒険』が進んでいく。そもそも序盤の見習い勇者が何点とかいう設定はその後どこへ行ったのだ。宝玉が5つという設定も活かされていない。イベントのクリアも唐突でお手軽。いちいち次はあれをしなさいこれはしちゃだめと女神様がoff音声で指図してくれる便利な冒険は、例によって世界がどうこうという展開になって、豪勢なアクションの果てに少年が自分の成長と決意を台詞で語ってハッピーエンド。これは寂しい。観ながらもともとはこういう筋書きじゃないんだろうなーと思わせてしまうのはいかがなものか。
親の離婚や肉親の死など、現実世界のつらい出来事を乗り越えるためのファンタジー世界行。それが逃避にならないだけのドラマの重みを描き込めていないため、異世界で勇者とかやってないで現実と向き合う話にすればいいのでは?とか意地悪なことを思ってしまう。2時間の映画でやるには、ワタルとミツルを両建てして他はバッサリ捨てないと難しいかも。そもそもアニメ映画向きの原作だったのかとか、あれこれ考えてしまい頭を抱える。
脚本に大河内一楼@「プラネテス」「オーバーマンキングゲイナー」、キャラクターデザイン・総作画監督に千羽由利子@「プラネテス」「フィギュア17」という強力なスタッフを擁しながら、絵が綺麗なアニメ映画という以上の印象が残らなかったのは残念でならない。繰り返しますが作画は良いです。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年07月14日(金)00時00分49秒
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■06年第3四半期の新作TVアニメ雑感その2。
1話だけ見ても話はわからないんですよね……。
「僕等がいた」5
ベツコミ連載の少女マンガ原作。同級生で人気者の男の子を好きになったヒロインのモノローグを軸にした作劇スタイルは少女マンガの王道。監督は大地丙太郎。毎度のことだがヒロインのC.V.へのこだわりを感じる。定番の展開だが、よどみのない達者な作劇に個性がにじみ出る。さらりと見られる実力派。
「コヨーテ ラグタイムショー」5
ufotableのオリジナル企画は、パッと見には一昔前の感もあるスペースオペラSFアクション。作画作劇の質は高いし、12姉妹ロボなど悪ノリもあって、個性は感じる。受け身じゃない成人男性のヒーロー活劇はいまや希少価値。あとはストーリーにカタルシスがあるかどうか。カウボーイビバップのように美学に流れるよりは、アウトロースターのように明快な冒険活劇に走った方が制作サイドの長所が出る気がする。
「N・H・Kにようこそ!」5
引きこもり青年が少女と出会い、謎のプロジェクトに巻き込まれる。原作はライトノベルも少年エース連載のマンガ版も話題になってる気がするけれど未読。制作はGONZO。青春コメディを基調にスラップスティックなアレンジを効かせていて、絵も音もあれこれとノイズを加えてぐちゃぐちゃした感覚を演出している。絵はきれいだが、アニメーションの質はそこそこ。同じマニアックな攻め方でも「涼宮ハルヒの憂鬱」のアニメーションがそのクオリティの高さで強烈に惹きつけるのに対して、こちらはそこまでの迫力はなく、小技でかきまわす感じ。
「ちょこッとSister」4
クリスマスプレゼントにサンタから妹を貰った主人公のお兄ちゃんライフ。
原作は竹内桜の絵の魅力が非常に大きいだけに、キャラデザインと動かないOP作画には脱力。本来「苺ましまろ」級の作画力が望まれる作品だと思う。
「ベルセルク」「藍より青し」「エアマスター」とアニメ化を成功させてきたヤングアニマル作品だが、今回は作りが安くなってしまったか。
「僕等がいた」「コヨーテ ラグタイムショー」「N・H・Kにようこそ!」を様子見に。
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■放送中のTVアニメ極私的評価、暫定版。
→7「風人物語」 手間と工夫がありアニメ表現の奥行きを感じさせる。
→6「桜蘭高校ホスト部」 作画作劇がとてもこなれている。
→6「ハチミツとクローバーII」 安定感がある。
↑6「BLOOD+」 キャラが立って長編の強みを発揮。
↑6「NANA」 作画・演出がこなれて間の使い方が上手くなった。
→6「スクールランブル 2学期」 フットワークが軽い。
↑6「ウィッチブレイド」 脚本がいい。キャラ作画、能登麻美子の演技が健闘。
→5「ゼーガペイン」 話は面白いけどキャラと作劇がいまいちこなれていない。
5「コヨーテ ラグタイムショー」 アクションに期待もストーリーが肝心か。
5「僕等がいた」 少女マンガ純度100%。
→5「出ましたっ!パワパフガールズZ」 キャラが良い。ストーリーが単純。
5「N・H・Kにようこそ!」 ごちゃごちゃ要素は多いが幹が見えない。
「砂沙美☆魔法少女クラブ」が終了。シリーズ2に続く……てな感じ。最近の1クール企画はスッキリ終わってくれないものが多い。「BLACK LAGOON」のように質が高くても原作が足りなくて作れないケースもありがち。そんなことは企画段階から皆わかってるはずなのだが、旬を逃したくなくて放送枠を空けたくなくて「とりあえずアニメ化」してしまう。メディアミックス企画では「とりあえずマンガ版」も多いし。企画が増えるのは基本的にいいことなのだけれど、個々の作品の完成度を上げることよりも企画の都合で動いてしまっている部分が見え過ぎるのはあまり気持ちの良いものではない。アニメ企画にとってタイミングが非常に大事なことは理解できるのでどうにも痛し痒し。
週12本です。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年07月02日(日)20時58分52秒
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■06年第3四半期の新作TVアニメ雑感その1。
「ハチミツとクローバーII」6
初回は前作の総集編。前作の出来が良かったので当然出てくる企画だが、お話的にはちょうど一区切りついていたこともあり、その後の原作の展開を考えると伸びしろは限られそう。脚本、作画の質は高く、安心して見られると思う。
「貧乏姉妹物語」4
作画作劇ともに弱い。子ども向け作品はめっぽう強い東映アニメーションも、深夜枠のマニア向け企画への取り組みはまだ手探りといったところか。初回から走りなどの基本作画にアラが目立つのはいただけない。「かみちゅ!」「涼宮ハルヒの憂鬱」など高い作画技術で魅せる作品で目の肥えた視聴者にアピールすることは難しい。作劇も露骨でぎこちない。
「出ましたっ!パワパフガールズZ」5
昨年の東京国際アニメフェアでパイロット版が公開されていた国際戦略企画。個人的にも注目の作品。キャラはかわいいし変身シーンなど日本アニメの個性が強く出ているが、一方でパイロット版のようなアクションで魅せるスタイルではなく絵柄の可愛さとかけ合いを軸にしたある意味定番のテレビアニメスタイルになっているのはコスト意識の表れと思える。となると話のキレで勝負だが、国際市場を意識するとストーリーが単純になりがち。シリーズ構成の浦沢義雄@「おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ」の暴走に期待したい。制作の東映アニメーションには、原作と世界市場に萎縮することなく日本アニメの魅力を追求して欲しい。
「おとぎ銃士 赤ずきん」4
これまた昨年の東京国際アニメフェアの頃から出ていた企画。コナミがマッドハウスと組んでアニメ制作に参入した第1弾作品で、フィギュア付OVAが先行している。TVアニメ化にあたって低学年、女児向けにアレンジされていることもあってか、初回の印象はいまいち。ありがちなモンスターバトルもので身体感覚が希薄なゲーム系ファンタジー。全39話。
「風人物語」7
風を操る力を手に入れた女子中学生の日常を描く1クール作品。原案は大鳥南の第1回アニメ企画大賞受賞作。制作はproduction I.G、監修に押井守。個性的なキャラクターデザインと細やかな感情表現、七色の線で風を表現する演出など見どころは多い。高い技術力とマニアックな作風で知られるI.Gだが、中学生の日常ドラマという題材でもその個性を発揮している。制作は04年だが今期のNHKBS2とNTTフレッツスクエアで放送/配信が始まっている。
「ハチミツとクローバーII」「出ましたっ!パワパフガールズZ」「風人物語」を継続視聴に。「BLACK LAGOON」「女子高生 GIRL'S-HIGH」は終了だが、特にオチはなく1クール作品にありがちの未完終了なので消化不良は否めない。「ひぐらしのなく頃に」「吉永さん家のガーゴイル」「彩雲国物語」「シムーン」を切ります。週11本。
■夏の劇場アニメ3本。
もちろん全部観ます。前売り券も買ってあります。
「ブレイブストーリー」7/8(土)公開
「時をかける少女」7/15(土)公開
「ゲド戦記」7/29(土)公開
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投稿者:Kouji投稿日:2006年07月01日(土)01時40分52秒
秋から海外へ行くので本はこれ以上増やさず今から処分や整理をと思っているのですが、これがなかなか大変な作業です。段ボール箱数どれくらいになるのやら。
■最近の単行本から。
「耳かきお蝶」(湯浅ヒトシ)2巻[amazon]。
この巻には、この作品に注目したきっかけとなった花火師の前後編エピソードの他、登場人物たちのいろんな恋模様が収められているのでオススメの1冊。05年度の収穫に挙げられる湯浅ヒトシの魅力をお楽しみあれ。
「さんさん録」(こうの史代)2巻[amazon]。
最終巻。鮮やかな日常譚。これまた地味ながら滋味と叙情あふれる語り口でお気に入りの作品。美しい。
「モーティヴ −原動機− リフュールド」(一色登希彦)vol.0[amazon]。
自分と世界に向き合おうとする若者のエネルギーをオートバイと原動機に託したオムニバス連作。
YJコミックス「モーティヴ」既刊1巻収録分に加えてヤングジャンプ掲載分の未収録エピソードやヤングサンデー増刊掲載の読み切り、ヤングキング掲載分、描き下ろし等を盛り込んだ「モーティヴ」完全版として少年画報社から発売。シリーズ続編「モーティヴ −原動機− リフュールド」全2巻は、05年度の3指に入る極私的ベスト作品。
「東京トイボックス」(うめ)全2巻[amazon]も連載当時から気に入っていた。ゲーム制作会社ものだが、シャープで明快な作画もあってキャラに嫌味がなく、ストーリーもシンプルで読みやすい。
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■放送中のTVアニメ極私的評価、暫定版。
↑6「涼宮ハルヒの憂鬱」
→6「桜蘭高校ホスト部」
6「BLACK LAGOON」
↑6「BLOOD+」
→6「スクールランブル 2学期」
↑6「NANA」
↑5「ウィッチブレイド」
↓5「ひぐらしのなく頃に」
→5「ゼーガペイン」
→4「砂沙美☆魔法少女クラブ」
「涼宮ハルヒの憂鬱」の作画・演出テクニックは要注目。あのライブシーンを評価しないわけにはいかない。エピソードをシャッフルして放送する奇抜さも5話分見れば慣れるし1クールなら内容を覚えていられる。技術と手間をかけた遊び心はマニア向けならではのお楽しみ。「桜蘭高校ホスト部」は安定。「BLACK LAGOON」は片渕監督の脚本によって地に足のついた作劇になった。ロベルタ編の作画は気合いが入っていた。「BLOOD+」は第2クール以降スピード感のある展開で引きつける。「スクールランブル 2学期」は相変わらずお気楽に。「NANA」はさすがに手堅い出来。「ウィッチブレイド」は脚本の力で好調を維持。「ひぐらしのなく頃に」は最初の鬼隠し編は良かったが、それ以降は演出の引き出しの少なさが目につく。「ゼーガペイン」はSF作品としての個性は出ているがストーリーは今後次第。「砂沙美☆魔法少女クラブ」は監督と総作画監督のセンスに注目しているがいまいち作品の意図が伝わらない。
06年度第3四半期の新番組チェック予定は以下のような感じで。
「ハチミツとクローバーII」
「出ましたっ!パワパフガールズZ」
「おとぎ銃士 赤ずきん」
「僕等がいた」→大地丙太郎監督
「コヨーテ ラグタイムショー」→ufotable
「N・H・Kにようこそ!」
「ちょこッとSister」
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投稿者:あき投稿日:2006年06月28日(水)12時47分54秒
「少女革命ウテナ」のDVDのある漫画喫茶都内で知りませんか?
知っていたら教えてください!是非!!!(>_<)
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投稿者:雅投稿日:2006年06月21日(水)08時16分34秒
回答ありがとうございます。
そうですね、もう20年も前なんですよね〜
私見ですが、あの頃の方が漫画界、良質作品が多かったと思います。
私の探していたのが『ボイルスタウンの狼男』とハッキリ確定したので
今度は古本探します。しかし、単行本未収録があるとは・・(涙)
商業誌は売上げが大事なのでしょうが、不完全なまま残されるのは本当
悲しいですね。未収録分は気長に雑誌の方で集めようと思います。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年06月19日(月)23時00分23秒
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雅さんこんにちは。
>「ボイルスタウンの狼男」って『こいつ死にたくないんだ』
>『こいつ生きたいんだ』みたいな台詞ありますか?
「ボイルス・タウンの狼男」(竹沢タカ子)第3部PART10の11P(新書館 Wings 1986年9月号P267)にそれと思われる台詞があります。
『あーこいつ生きたい(しにたくない)んだな』(括弧内はルビ)
ですね。
この辺のあらすじ>
地球に戻ってきたB工科大生たちが見たものは、いたるところで気まぐれな自殺が蔓延する光景と、人生がいつでも降りられるゲームになってしまった人々の無気力な日常だった。この不気味な流行は、地球から遠く離れた火山星で開発された人工知能アルマの洗脳によってもたらされたものだった。黒い服の流行が広がるのとともに一色化していく世界。B工科大生のロブは、アルマの意図が人類を自己洗脳に基づく死の迷信から開放することにあり、それを行うことで自らの存在の証を立てようとしていたのだと知る。『異常な出自(うまれ)の者は異常な役割を持た(になわ)ないと自分の存在(じんせい)を正当化できない』。『ほめて』。宗教や文化が創りあげた死後の夢という嘘に慰めを見いだせない生存本能のカタマリ。『あーこいつ生きたい(しにたくない)んだな』。人工脳故の死後の無さを人類に投影するアルマは、いよいよ自らの本体を地球へ移送しようとするのだった……。
ちなみに当サイトの特集ページにも書いてありますが、作品終盤の単行本未収録部分になります。それにしても、もう20年前ですか……。
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●昨年秋以降放置傾向が続くこのサイトですが、改善の見通しが立ちませんすいません。雑誌とTVアニメはなんとかついていっていますが。月刊誌がやや追い切れなくなってきました。
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■放送中のTVアニメ極私的評価、暫定版。
→6「桜蘭高校ホスト部」
↑6「BLACK LAGOON」
↑6「涼宮ハルヒの憂鬱」
→6「スクールランブル 2学期」
↑6「BLOOD+」
↓5「ひぐらしのなく頃に」
→5「NANA」
↑5「ウィッチブレイド」
→5「ゼーガペイン」
→5「彩雲国物語」
↓4「砂沙美☆魔法少女クラブ」
↓4「女子高生 GIRL'S-HIGH」
「吉永さん家のガーゴイル」と「シムーン」も録画ついでに見ていたりする。
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投稿者:雅投稿日:2006年06月18日(日)22時17分12秒
初めましてこんばんは
「ボイルスタウンの狼男」って『こいつ死にたくないんだ』『こいつ生きたいんだ』みたいな台詞ありますか?意味は同じでも違うフリガナ書きにして
台詞があったのがすごく印象的で、20年ぐらい前のウイングスだよな〜と
そこまでは思い出したのですが、題名と作者名が解らず、2ちゃんねるで
色々聞いたり、自力で探したりしていて、こちらのサイトさんに辿り着きました。
楽天フリマには出てないみたいで、内容を確かめる事もできず掲示板で質問
させて頂きました。突然の質問すみませんが宜しくお願いします。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年05月28日(日)16時42分44秒
じかんはどんどんすぎてゆきます。
酒日。池袋。
■「エマ」(森薫)最終第7巻購入。連載で読んでますがまとめて読むとまた感慨があります。ちなみにラストでエマが夜会に出席するお家は、メアリ・バンクスの新しい勤め先であろうと思っているのは僕だけですか。
■アフタヌーン7月号。
「げんしけん」(木尾士目)が最終回。実質先月号で終わっている様な気もしますが卒業式できれいに完結。題材とキャラが良く、作者の個性にもばっちりはまってました。自己愛と自己嫌悪の間で揺れながら、荻上のように開き直る生き方も、斑目のように飲み込んで生きる道も、オタクのリアルな姿に見えます。
四季賞入賞作を収録した別冊付録、四季賞ポータブルの2号目。交通事故で足に大けがを負った少年の過酷な入院生活を描いた「CURE」(前邑恭之介)1&2話が迫力があって良かったです。描きたいもの、伝えたい気持ちをビリビリ感じる。続きが読みたいです。
■少年エース誌の「BLOOD+」(原作/production IG 作画/桂明日香)。マンガ版エウレカセブンもそうですが、アニメとのメディアミックス作品でマンガ版が面白いのは嬉しいことです。エウレカセブンの方はプロット構成の明快さでマンガ版の良さが出ていると思いますが、BLOOD+は特に今号は桂明日香のマンガの味が出ていて良かったと思います。
●アニメ「桜蘭高校ホスト部」の海に行くエピソードを見て思ったことには、女の子は「キミは女の子なんだから(そんなアブナイ無茶しちゃダメ)(守ってやる)」と言われて嬉しい気持ちと、反対に「何を言ってるんですか男とか女とか関係なくて私たち対等でしょ?」と言いたい気持ちとが両方あってどっちも欲しいんだなと。この作品、ホスト部とか男装とかオタクな味付けを持ちながらも少女マンガ的ラブコメ構図が幹にしっかりあって、読者の見たいもの、欲しいものがストレートに提示されていると思う。読者はホスト部のお客さんモードになってアイドル部員たちへのアコガレ感を楽しみ、ヒロインを介して彼らと対等の仲間であることを楽しむという2つの読み方を同時にしているのでは。
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■放送中のTVアニメ極私的評価、暫定版。
→6「桜蘭高校ホスト部」 クオリティ高い。榎戸脚本はじめ原作とスタッフの相性ばっちり。
↑6「BLACK LAGOON」 片渕監督の作品解釈が優れる。潜水艦エピソード3話の出来良。
↑6「涼宮ハルヒの憂鬱」 曲者だが地力と工夫がある。やってしまえという姿勢。
→6「スクールランブル 2学期」 自由度が高い割にまっとうなコメディ。
↑6「BLOOD+」 次第にヘビーな展開に。
↑5「ひぐらしのなく頃に」 ちゃんとホラーになってる。作画力がある。
→5「NANA」 ハチの愚か者っぷりが原作以上にいたたまれない。
→5「ウィッチブレイド」 特撮ものテイスト。脚本がしっかりでキャラが立ってる。
→5「彩雲国物語」 素直。
→5「おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜」 このまま行けばいいのでは。
↓5「ARIA The NATURAL」 パターンに頼りすぎるところがある。
↓5「ゼーガペイン」 巨大人型戦闘ロボットアニメでなくてもいい話では。
→5「シムーン」 SFっぽい少女群像もの。状況説明が乏しい作劇で損をしている。
↓4「砂沙美☆魔法少女クラブ」 C.V.はひどいが話と絵と音楽のセンスがいいので惜しまれる。
↓4「女子高生 GIRL'S-HIGH」 TVKではひぐらしの後の毒消しに良。
4「機神咆吼デモンベイン」新味のないキャラ造型と作劇。
安定感のある「ARIA The NATURAL」と「おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜」、ロボットアニメ部分が弱い「ゼーガペイン」、作りが安い「女子高生 GIRL'S-HIGH」、新番組「機神咆吼デモンベイン」を切ります。週11本。
「吉永さん家のガーゴイル」と「XXXHOLiC」の追加を検討中。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年05月13日(土)11時12分54秒
今週は漫画賞各賞の発表がありました。
■第10回手塚治虫文化賞(公式)
マンガ大賞:「失踪日記」(吾妻ひでお)イースト・プレス
新生賞:ひぐちアサ
短編賞:伊藤理佐
特別賞:小野耕世 「長年の海外コミックの日本への紹介と評論活動に対して」
■第30回講談社漫画賞(講談社)
児童部門:原作/小林深雪 漫画/安藤なつみ「キッチンのお姫さま」なかよし
少年部門:大暮維人「エア・ギア」週刊少年マガジン
少女部門:すえのぶけいこ「ライフ」別冊フレンド
一般部門:漆原友紀「蟲師」アフタヌーン
■第35回日本漫画家協会賞(日本漫画家協会)
大賞:勝又進「赤い雪」青林工芸社、秋竜山「秋竜山マンガ通信」自費出版
特別賞:チョン・インキョン「ドキュメント2005」描き下ろし、アンソロジー「JAPON」株式会社飛鳥新社
文部科学大臣賞:里中満智子
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■放送中のTVアニメ極私的評価、暫定版。
第1グループ(好調)は
→6「スクールランブル 2学期」 作劇の自由度が高い。
→6「桜蘭高校ホスト部」 作画作劇ともに安定。
↑6「涼宮ハルヒの憂鬱」 高クオリティ作画と凝った演出。5回(第3話)まで観て話が通った。
↑6「BLACK LAGOON」 ここまで全話の脚本・絵コンテが片渕監督。作品イメージが確かで完成度高い。
↑6「BLOOD+」 1年シリーズの後半戦。地力がある。
第2グループ(様子見)は
→5「おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜」 怪しい魅力。
↓5「NANA」 安定感はあるが伸びしろは少なそう。
↓5「ARIA The NATURAL」 エピソードの当たり外れが大きい。
→5「彩雲国物語」 善良な話。
↑5「ひぐらしのなく頃に」 作画健闘。謎と刺激に頼りがちな演出。
→5「ウィッチブレイド」 GONZOのB級テイスト漂いつつも作劇健闘。
↑5「ゼーガペイン」 サンライズリアルロボットもの。SF設定とキャラ作りがしっかり。
→5「ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!」 良くも悪くもお決まりのコメディ。
第3グループ(余力次第)は
↓5「シムーン」 デザインと世界観に妙味はあるが作画作劇が物足りない。
↓4「.hack//Roots」 展開が遅い。作画クオリティダウン。
↓4「女子高生 GIRL'S-HIGH」 絵と話のギャップがいまいち魅力に繋がっていない。
↓4「砂沙美☆魔法少女クラブ」 声優未経験の子役タレントをずらりと起用した戦略が仇に。素人演技の不味さで作品の長所を潰している。1話で見えた理想型がその後再演できていない。
作画が厳しい「.hack//Roots」と定番感の強い「ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!」を切って「シムーン」「ゼーガペイン」を追加します。週15本。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年04月28日(金)22時47分28秒
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■放送中のTVアニメ極私的評価、暫定版。
→6「スクールランブル 2学期」 作画、演出クオリティ高い。キャラ良し。
→6「桜蘭高校ホスト部」 作画、演出クオリティ高い。キャラ良し。
→5「ARIA The NATURAL」 まったり感先行だが意外に感性は鋭い。
→5「おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜」 さらりとぶっ飛んでいる。
→5「ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!」 お約束を楽しげに見せる。
↑5「BLACK LAGOON」 片渕監督のバランス感覚がにじみ出る。
↓5「NANA」 原作尊重で少女マンガ臭が強すぎるか。
→5「BLOOD+」 物語の鍵を握るのはカイ。
→5「彩雲国物語」 お話がよい。
→5「ひぐらしのなく頃に」 怖っ。
↓5「涼宮ハルヒの憂鬱」 変化球のみ。しかも暴投。
→5「.hack//Roots」 テーマは青い鳥だと思うけど。
→5「ウィッチブレイド」 子持ち女性が主人公の特撮ヒーロー系アクション。
↓5「女子高生 GIRL'S-HIGH」 工夫次第で化けると思うけどいかんせん作りが安い。
↓5「砂沙美☆魔法少女クラブ」 脚本、デザイン、音楽等にセンスは感じるものの子役声優の実力が圧倒的に不足。作画も1話のクオリティを維持できず。
「XXXHOLiC」を切って「ウィッチブレイド」を追加します。週15本。それぞれに持ち味があってつい見続けてしまう。中でもスクランと桜蘭ホスト部は演出がこなれていて完成度が高いです。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年04月26日(水)23時18分35秒
■アフタヌーン、
「げんしけん」(木尾士目)が次号最終回。変に引き伸ばすでもなく、ちゃんと卒業して終わりとなりそう。とても好きな作品になったので、きれいにまとまってくれそうなのは嬉しい。木尾士目の過去作品「四年生」「五年生」も学生時代の終わりの事件を描いていたけれど、楽しさも苦しさも寂しさも受け止めて、モラトリアム期を終わる勇気と確信を作者が持っていることは「げんしけん」という作品にとって幸いだと思う。
卒業は節目を越えて変わっていくことで、その先も何度も変化しながら続いていくこと。しみじみとした感慨を登場人物たちに託してみたい。
●「神戸在住」(木村紺)も卒業で完結したし、「エマ」(森薫)も終了して、「大使閣下の料理人」(西村ミツル・ かわすみひろし)も完結した。好きな作品がどんどん終わってしまって、しかもしっかり完結してくれているので、寂しいような幸せなような感慨が溢れて、妙に気が抜けている。
こんなときは、気持ちを切り替えてあらためてマンガと向かい合ういい機会かもしれない。つまるところ、一個の作品を読んで面白かったという体験ができれば、マンガ読みとしてはもう十分に報われているんじゃないだろうか。どれだけ多く読んだとか、どれがどれより良かったとか、売れたとか売れないとか、チェックしたとかコンプしたとか、それはまた別の話で。突き詰めればどうしたって誤魔化しのない一個の「面白い」の積み重ねしかなくて、そこではジャンルや新旧やメディアの枠を越えて一人と一作が素で出会えるんじゃないだろうか。
まあ、気の持ちようの話かもしれないけど、情報過多の中でつい見失いがちなことだと思う。触れるもの全てに対してその『ネタ』をどういじろうかと短絡してしまう前に、味わうことを大事にしたいと思う。
●アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」を4話まで見た雑感。
(ちなみにTVアニメはエピソード本来の順番を意図的に入れ替えて放送しているようで、ここでは放送順に4話分ということ。)
「なんでもあり」と「外からの視線」に象徴されるオタク的な世界だと思える。「なんでもあり」は行動、想像、欲望、自由、奔放といった創造や快楽追求のエネルギーで、突き抜けると「やりたい放題」になる。幼児的な全能性に近づくという見方もできる。「外からの視線」は受動的、無責任、批判的、理性的といった要素で、「関係ない立場」を保持するためのエネルギーである。好き放題やってやらせて楽しむと同時に、自分はやってないし本気でもないし責任も関係もない、という立ち位置も確保する。見る側は状況に応じて好きな方に感情移入して両方のいいとこ取りをする。
この2つの要素はコメディの役割で言えばボケとツッコミだろう。そもそも笑いのネタはその多くが人の失敗や愚かしさで、自分が当事者だったらシャレにならないことでも、ボケとツッコミに分離してそれぞれを誇張すると笑いの様式にうまく転化する。見ている方は他人事・作り事として安心して笑えるようになる。
オタク的っていうのは、ツッコミがちゃんとツッコまない(関わらない)ままボケが止まらない形なのかもしれない。好きなだけボケが続いて、脇ではずっと冷笑的なツッコミがぶつぶつ言ってる。ツッコミはドラマに能動的に参加せず、作品によってはツッコミ役はナレーションだったり、いっそ視聴者にお任せだったりする。テレビ番組を見ながらテレビに文句言ってる視聴者の図みたいな。
オタク性の要素である趣味性そのものはしばしばポジティブに評価されるけれど、一方でネガティブに評価されがちなモラトリアム性があって、「ハルヒ」のように「楽しい!無責任!」という思いをあっけらかんと丸出しにしている作品を見ると、オタクってこういうことなのかもなあと思う。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年04月18日(火)22時58分14秒
■コミックビーム、
山名沢湖が読み切り初登場。ビームコミックスから単行本が出ているので本誌初登場は意外な気がした。
「エマ」(森薫)最終回。
4年半の連載楽しく読ませていただきました。実質的には前号までで筋はまとまっていたこともあり、最終話はきれいに締めました。
描き手の成長をリアルタイムで感じることが出来るのはマンガ雑誌のいいところで、それが初連載作ならなおさら。連載が進むにつれて絵が上手くなっていくわけですが、本作の場合は印象的な変化が2回あったと思います。もともと輪郭線がくっきりしたフォルム重視のデザインが魅力でしたが、ミセス・トロロープ登場のあたり(21話)から立体の見方に深みが出てきます。メガネの縁が二重になったり、レンズの反射や影の効果を使ったり、小物のディティールが尋常じゃない描き込みになっていくとともに、人物が柔らかい丸みを帯びて、立体感のアピールが強くなります。単行本で言うと1、2巻の表紙に対して3〜5巻の表紙を比べるとその変化がよくわかります。しかも3→4→5巻と人物の奥行きが増しています。中身でも4、5巻あたりの絵はアニメ絵好きとしてはたまらないデザインです。2度目の印象的な変化は誘拐話の41話です。このときは線の変化が特徴でした。それまではフォルムを決定する輪郭としての線(アニメに馴染む)というイメージが強かったものが、線の主張が強くなり、フォルムよりも絵画的な線にこだわったシーンが目立ってきます。終盤にかけて、人物はディティールよりデッサンを優先した大胆な線で描かれ、省略も多用されるようになります。(アニメでは再現できない(動かせない)マンガらしい力のある絵と言えます。ビーム連載陣では入江亜季がバリバリこの種の線の使い手です。)この変化にはヴィクトリア期の挿絵のタッチの影響が見られます。
同人時代の可愛さをアピールする絵から、ディティールと立体感のあるリアルな絵へ、そして線を武器にしたマンガらしい絵へと、作者の描画は進化してきました。「エマ」は連載終了しましたが、数号後に始まる新作の「エマ」外伝的連作読み切りでは、新しい森薫マンガの魅力を目にすることが出来るでしょう。とりあえずエレノアさんを幸せにしてあげてください。←そこか
さて、本作ではいまいちファンの支持が薄かったジョーンズ坊ちゃん。アニメ版では『もっとしっかりしろ』『あの馬鹿にエマさんは勿体ない』と散々な評価も聞かれましたが、個人的には嫌いじゃないですよジョーンズ坊ちゃん。大人の知恵と狡猾さはないけど、正直で誠実でナイーブな男性じゃないですか。思えば「エマ」という物語はこの男の言動とそれに端を発する出来事から出来ていたようなものです。恐るべし天然パワー。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年04月16日(日)20時49分56秒
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■06年第2四半期のTVアニメ第1話雑感その6。
5「姫様ご用心」
ヒロインがテニス部の朝練に遅刻して登校中に泥棒2人組が盗んだ王冠を手にしてその王冠の持ち主らしい少女&ゴリラと出会う。ドタバタコメディ。
監督:高柳滋仁、制作:ノーマッドなど「ギャラクシーエンジェル」の布陣。GAがいまいちヒット率が低い自分としては、コメディなのはわかるけど見続けるほどではないかなあと思う。
5「砂沙美☆魔法少女クラブ」
魔法が使える小学生ヒロインが料理クラブこと魔法少女クラブに入ることに。
92年のOVAシリーズ開始から10年以上の長きにわたって多くの続編シリーズが制作されている「天地無用!」の最新シリーズは砂沙美を主人公にした魔法少女もの。ちなみに「魔法少女プリティサミー」(95〜96年)とは別物。
1話は脚本、演出もよくできている。キラキラ目玉のキャラクターがキュートでよい。メインの小学生キャラの声優には子役タレントさんを多用しており、弊害はあるだろうが意欲的なアイデアといえる。主人公砂沙美のC.V.の声質がよく、作品イメージを決定している。監督:高本宣弘、キャラクターデザイン・総作画監督:原将治。1話のクオリティが続くなら継続視聴したい。
5「ザ・サード 〜蒼い瞳の少女〜」
砂漠の星で何でも屋稼業をしているヒロインと知性体戦車コンビの活躍。
バトルアクションファンタジー。いまいち。アニメ系バトルファンタジー全般に言えるかもしれないけれど、キャラクターに痛みや恐れがないために状況が軽く見える。どこでどうやって身につけたのかもわからない力を余裕しゃくしゃくに振り回すキャラはそんなによいものだろうか。巨大蜘蛛が恐ろしいクリーチャーに見えるか薄っぺらいアニメ絵に見えるか、スリリングな闘いに見えるかお約束のアクションに見えるか、活字とは異なるアニメなりの見せ方が求められていると思う。
原作は富士見ファンタジア文庫。制作はXEBEC。
5「獣王星」
何者かの企みで重罪人の流刑星へと送られた双子の運命。
樹なつみ原作のSFアドベンチャー。1話はそつのない出来。伝統ある少女マンガSFの正統派と感じさせる設定で、新味は薄いが物語の密度はしっかりしていそう。監督は錦織博、制作はBONES。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年04月12日(水)21時39分29秒
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■06年第2四半期のTVアニメ第1話雑感その5。
1話が物議を醸した「涼宮ハルヒの憂鬱」の第2話は作画がばっちり。京都アニメーションの実力が遺憾なく発揮された凝ったレイアウトやアクションがお見事。作劇も本来の第1話的ストーリーをテンポよく見せてしっかり。悪乗りモノローグもスピード展開に乗せてドライブ感につながっている。4→5に評価を修正&継続視聴決定。
4「うたわれるもの」
異世界伝奇ファンタジー。獣耳族の村で目をさました仮面の男は記憶を失っていた。介抱してくれた娘と仲良くなるが、年貢の取り立てに来た男が彼女にちょっかいを出す。
原作はPCゲーム。オーソドックスなRPG世界観と、見たことのあるシチュエーションを並べたストーリー。目玉になる個性、特長がない。
5「RAY THE ANIMATION」
女医アクション。ブラック・ジャックに手術されたヒロインが透視能力を身につけ自ら外科医になった。勤務先の病院では、院長と看護士がやくざ連中をちぎっては投げちぎっては投げ。臨床実験前の新薬をいきなり本番の手術に使うのはさすがにまずいだろう。
吉富昭仁の原作マンガはチャンピオンRED連載。協力:手塚プロダクションということでブラック・ジャック登場。秋田書店のB・J関連プロジェクトの一環という見方もできるが作品そのものはオリジナル。高橋ナオヒト監督ということで絵的にはしっかり。ストーリーもまとまっているが盛り上がりという点では物足りなさを感じる。
5「BLACK LAGOON」
ピカレスクガンアクション。原作はサンデーGXの柱連載。本作の魅力は口汚い悪党の美学であり、基本的に後味のいい『いい話』などないのでご注意。ハッタリの効いたかけ合いとガンアクションが個性だが、アニメ1話は映像の迫力が不足している。春アニメでは「夢使い」と同様に、原作ファンには物足りない普通のアニメになっている。監督・シリーズ構成・脚本に片渕須直@「アリーテ姫」。制作はマッドハウス。
6「桜蘭高校ホスト部」
1話は見逃しました。裕福な家の子女が通う高校で、女の子を幸せにすることを活動目的としたその名もホスト部の男子たち+αの活躍を描く。
映像の質が高く話もしっかりで完成度が高い。くっきりしたキャクターデザインとマンガチックな作画が演出とよく馴染んでいるし、コメディを基調にしながらハートフルに落とす少女マンガ王道の作劇も強い。6+1人のキャラ設定も王道で、女子好み極まれりといったところ。特に部長と副部長の設定は黄金コンビ。
監督は五十嵐卓哉@「おジャ魔女どれみ」、シリーズ構成に榎戸洋司@「少女革命ウテナ」、制作はBONES。原作はLaLa連載。
●春の新作TVアニメ視聴計画暫定版。
2話を見ると結構絞る気になります。状況説明にリソースを割かれる1話よりも2話の方が作品の個性が出やすいのかもしれません。めざせ週10本以内。
継続視聴。
「NANA」
「ARIA The NATURAL」
「スクールランブル 二学期」
「涼宮ハルヒの憂鬱」
「桜蘭高校ホスト部」
様子見。
「.hack//Roots」
「ひぐらしのなく頃に」
「XXXHOLiC」
「女子高生 GIRL'S-HIGH」
「彩雲国物語」
他数本
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投稿者:Kouji投稿日:2006年04月09日(日)20時45分54秒
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■06年第2四半期のTVアニメ第1話雑感その4。
4「Soul Link」
士官学校の生徒が宇宙ステーション研修に。
いかにもなゲーム絵と適当な描写と見せ場のない展開が続く第1話。なぜ宇宙なのか、なぜ士官学校なのかという疑問に対して、そういう絵面が欲しかったから、以上の答えが見いだせない。原作はPCゲーム。ジャンルは近未来恋愛アドベンチャーとか。
5「彩雲国物語」
家は名家なのに貧乏、日々の稼ぎを気にするしっかりもののヒロインが、なぜか新王の后になることに。即位後の評判が芳しくない新王の教育係として後宮に入ることになったが……。中国風宮廷浪漫ファンタジー。
第1話はとても面白かった。キャラクターの性格がしっかり描写されているし、物語の動機付けと展開が明快で、絵的な表現力もある。他の一部の作品のようにせっせと脳内補完しながら見なくても自然に作品の内容が伝わってくる。原作は角川ビーンズ文庫。監督:宍戸淳@「おくさまは女子高生」、シリーズ構成:吉田玲子、キャラクターデザイン:大島美和@「落語天女おゆい」、制作:マッドハウス。派手さはないがウェルメイドな1話。NHKらしいと言うべきか、マッドハウスの地力を評価すべきか。
4「少女チャングムの夢」
朝鮮王朝時代、料理人を夢見るひとりの少女が宮廷の見習い女官に。
韓国アニメがNHKゴールデンに登場。現在の日本アニメほど記号化が進んでいないため絵柄が古く見えるが、全体的にオーソドックスな作り方で違和感は薄い。日本アニメが韓国で放送されるときは日本的な記号が無惨に修正されるらしいが、逆の場合はもちろんそんなことはなく。
4「ひまわりっ!」
忍者学校に転校してきた忍者オタクの少女が同じ日に赴任してきた先生と運命の出会いをして「ご主人様!」。学園忍者コメディ。
okamaデザインのコスプレ少女たちがドタバタわいわい。以上。ヒロインのC.V.が拙くて気になります。
5「ひぐらしのなく頃に」
山奥の小村を舞台に繰り広げられる惨劇。都会から越してきた主人公は謎めいた事件に巻き込まれていく。同人ゲーム原作のホラー。
人物作画を含めて映像はしっかり。いかにもなキャラ造型やセリフ回しが鼻につくものの、作劇にも緊張感がある。監督は今千秋、シリーズ構成は川瀬敏文、キャラクターデザイン・総作画監督は坂井久太。坂井久太は今期の「ストロベリー・パニック」もやってます。人気ですね。
5「女子高生 GIRL'S-HIGH」
私立高校を舞台にした女子校コメディ。
原作は大島永遠の同名マンガ。漫画アクション連載だったこともあり、いわゆる美少女アニメ路線とは一線を画した、可愛い絵柄で下ネタお下品満載の身も蓋もないギャグ作品。絵柄とのギャップやユニークな女子校ネタに加えて、笑いが明快で読みやすいため、意外に間口が広い。キャラが強くてアニメ向きの作品なので面白く作れると思う。アニメ版1話では、やや下品さを抑えて既定のサービス路線に味付けしているようだが、そういう少女キャラ幻想を笑い飛ばしてこその作品だと思う。とりあえず梅津泰臣のEDアニメは見物です。
5「西の善き魔女 Astrea Testament」
亡き母の形見の首飾りを着けて初めての舞踏会に出たヒロインが、王位継承と異端狩りを巡る争いに巻き込まれていく。中世欧風ファンタジー。
王道をゆく設定の冒険ファンタジーです。作画も作劇もまずまず。監督:中山勝一、キャラクターデザイン:相澤昌弘、制作:ハルフィルムメーカー。
4「夢使い」
人の心から生まれ現実に流れ込んできた悪夢を鎮める呪術師、夢使いの活躍。
先日の東京国際アニメフェアでプロモビデオを見て期待度が下がっていたが予想通り、作画も作劇もアピールが弱い。原作者のアニメ・特撮趣味のおかげで派手に見得を切るシーンも多いのに、力不足できまらない。
植芝理一のマンガ原作は既に連載が終了しているが、偏執的な描き込みによるフェティッシュでエロチックでロリでグロテスクなオカルト変態ワールドはまごうことなき『本物』が持つ迫力。まともにアニメ化しようと思ったら絵的にも大変だし内容的にも物議を醸すことは必至の怪作。
今回のアニメ化は、平均的なTVアニメの質はクリアしているものの、引き算で作ってしまったなあ、と残念に思う。マンガ原作アニメにしばしば見られることだが、魅力的な原作を採用したにもかかわらず、TVアニメでは表現上これは出来ない、制作リソース上これは出来ない、と「引き算」していくことで、結果的に出来上がったものを見ると、なぜこの原作をアニメでやろうとしたのか、当初の企画意図が曖昧になってしまっている。
伊藤明弘と植芝理一のマンガはアニメにとって宿題であり続けるのかもしれない。
■今期春アニメの継続視聴予定(候補)。
悩ましいです。やはり1話だけではわからない。定番続編より新作を見たい気もしますし……。今まで見た中からとりあえず以下の17本を挙げます(絞ったとは言えない数ですが!)。 週10本以内にしたいので、今期の競争率は高いです。
本命
「NANA」 大ヒット原作、青春恋愛ドラマ。
非日常
「ARIA The NATURAL」 癒し系ファンタジー。
「.hack//Roots」 ゲーム世界もの。
怪異
「ひぐらしのなく頃に」 ホラー。
「XXXHOLiC」 オカルトコメディ?
学園
「スクールランブル 二学期」 学園コメディ。
「女子高生 GIRL'S-HIGH」 女子校コメディ。
少女
「彩雲国物語」 少女マンガ風中国歴史ファンタジー。
「西の善き魔女」 少女マンガ風欧風ファンタジー。
児童
「ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!」 女児向けコメディ。
「おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!」 子供向け?コメディ。
少年
「牙-KIBA-」 男子向けバトルファンタジー。
「ZEGAPAIN -ゼーガペイン-」 男子向けロボットバトルアクション。
ジェンダー混乱
「ストロベリー・パニック」 全寮制女子校百合もの。
「プリンセス・プリンセス」 全寮制男子校女装もの。
マニアック
「シムーン」 美少女SFファンタジー。
「涼宮ハルヒの憂鬱」 1話では判断不能。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年04月07日(金)22時55分35秒
ビブロスが倒産した。あらまあ。
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■06年第2四半期のTVアニメ第1話雑感その3。
6「NANA」
今期の目玉作品。大ヒット原作はトリビュートCDや実写映画化など幅広い層から熱い支持を集めている。満を持してのアニメ化は、原作者の希望もありマッドハウスが質の高いアニメ作品を提供している日テレ深夜枠が獲得。通常の火曜深夜ではなく水曜深夜に新枠を作っての放送は破格の扱いと言えましょう。
第1話は非常にしっかりした作り。作画作劇とも原作のイメージを丁寧に再演しようと努めている。原作のプレッシャーは大きいが、プロの仕事で応えてくれそう。監督はマンガ原作アニメを多く手がけている浅香守生。
5「いぬかみっ!」
犬神使いの高校生と同居娘犬神の魔物退治コメディ。
話はくだらないが、ドタバタコメディとしてそつのない出来。監督の草川啓造、アニメーション制作のセブン・アークスは「魔法少女リリカルなのはA's」の布陣。
5「.hack//Roots」
「.hack」シリーズのTVアニメ3作目となる本作では第1作同様オンラインゲーム「ザ・ワールド」が舞台。ゲーム文化が浸透してきているせいか、以前よりも設定や世界観の描写にらしさが出てきて魅力が掴みやすくなった。第1話は作劇がしっかり。自然と次回を見る気にさせる。
スタッフも第1作の監督:真下耕一、制作:ビートレインだが、音楽がALI PRODECTに変わった影響は無視できない。「.hack」シリーズのイメージの基盤であり真下演出最大の武器でもある梶浦由記の音楽なしでどう描くか。(OP曲は梶浦由記ですが。)
5「THE FROGMAN SHOW」
「鷹の爪」「Coffyちゃん」のコメディ2本立て。FLASHアニメがTVシリーズ放映という『放送からネット』でなく『ネットから放送』へと流れるコンテンツの在り方は新しい。肩の凝らない面白さで従来のTVアニメの枠を越えるユニークな試み。
5「プリンセス・プリンセス」
全寮制男子校に転校してきた美少年が、美少年の級友たちとともに校内の女装イベントにかり出される。
設定としては全寮女子校もの「ストロベリー・パニック」の裏返しを思わせるが、美形少年たちに女装させてそれを愛でる、というジェンダー混乱がもうひとひねり加わっているところが面白い。日本のやおい文化は侮れない。原作連載はこのジャンルの老舗、新書館のWINGS誌。第1話は絵もきれいで手堅い出来。監督は元永慶太郎@「ゆめりあ」。キャラクターデザインは中嶋敦子。
5「ZEGAPAIN -ゼーガペイン-」
主人公の高校生が異世界と行き来しながら巨大ロボットに乗って戦う。
サンライズのロボットアニメもCGでビジュアルが様変わりしたなあ。快活な主人公とか、謎の転校生少女とか、ロボット戦闘の設定とか、サンライズらしい作り込みでアピール。
5「XXXHOLiC」
CLAMP原作のオカルトもの。昨年公開された劇場アニメと同じ監督:水島努、キャラクターデザイン:黄瀬和哉、制作:Production I.G.という布陣は充実している。クレしん、ハレグゥ、ドクロちゃんの水島監督に加え、黄瀬和哉による10頭身以上のキャラデザなど、目を引くポイントも多い。しかもProduction I.G.のクオリティコントロールが全体を支える。一方、ドラマ部分に関してはスタッフの持ち味がややストイックな方向性で揃っているように思えるので、感情で盛り上がるタイプの作品にはならない気がする。むしろ一歩引いた視線で屈折やコメディを描くような感じになるのでは。
5「ああっ女神さまっ それぞれの翼」
新シリーズ。いまさら感は強いが、10年遅れてやってきたオリジナルに対して新味の無さをあげつらうのも野暮かもしれない。作画も作劇も手堅い。
●今のところこれだ!と思うような作品がない春アニメ。かといって即切りするほどの作品も少ない。要するに「1話を見てはみたものの、面白いのか面白くないのかよくわからない」印象の薄い作品が多い。原因のひとつは、視聴者を引きつける強いキャラ、強い映像を1話で作れていないことにあると思う。今期ほどの本数だと5本中4本は見切ることになるので、いかに1話で魅力を伝えるかがこれまで以上に重要になる。週に10本しか見られないなら、面白さトップ10の作品を見たい。
もっとも、メディアミックスで先行して固定客の囲い込みを図る手法が流行りの昨今では、アニメ本編の面白さの意味づけも変わってきているのかもしれない。とりあえず3ヶ月遊べればいいという自転車操業の企画は個人的には好かんのですが。見た人の心に5年10年残るぞという意気の作品を見せて欲しい。
あと、現実と対峙する作品が見たい。例えばジブリの制作姿勢で評価できるのはその部分。「フィクションで世の中に発声する」「視聴者に作品を現実に持って帰ってもらう」という意識が強く感じられる。作品を見せる相手の中(例えば心の深い部分、例えば視聴者個々人が生きている現実社会)まで作品をねじこむぞ、という意気込みこそ、予定調和の再演では終わらないエンターテイメントの力の源泉ではないかしら。
春アニメ第1話も前半戦をこなして、継続視聴当確は「NANA」「スクールランブル 二学期」「.hack//Roots」。次いで「ARIA The NATURAL」「XXXHOLiC」他を様子見に。
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■バーチャル社会の弊害から子供守れ 警察庁が研究会(Yahoo!ニュース)
>今後、月一回程度の会合を持ち、子供の性を対象とするアニメ▽ネットに氾濫(はんらん)する性・暴力情報▽子供のネット、ゲーム依存−などの問題について検討、第一線のアニメ製作者らをゲストスピーカーに招いて意見を聞くなどして、今夏をめどに論点を整理して問題提起する方針という。
討議内容のうち、アニメについては、児童買春・ポルノ処罰法の規制対象外となっている現状の是非なども論点とする。(記事より)
「犯罪から守れ」ではなく「弊害から守れ」であるあたり、犯罪でないものを規制したい気持ちがありありと。
『犯罪フィクションを読んだり見たりする人間は犯罪者予備軍』という思いこみは何故ここまで頑ななのだろうか。
(そもそも児ポ法でアニメを規制するのは目的上無理があるのだが、そこを歪めてでも規制したいという思いの強さは無視できない。正面からポルノ規制強化をやるのは大変なので青少年健全育成や児童保護を歪めて拡大解釈して規制、なんて勘弁して欲しい。)
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投稿者:Kouji投稿日:2006年04月05日(水)21時04分23秒
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■06年第2四半期のTVアニメ第1話雑感その2。
間口の狭い日本アニメの特色を存分に発揮する春アニメです。レパートリーといえばオンナノコキャラとSFファンタジーとコメディ。近頃は百合も。1年間でもっとも大きな改編期なのに、新味のある作品が少ないと思う。
4「涼宮ハルヒの憂鬱」公式サイトがあまり意味をなさないので角川のサイトも参照。
ライトノベル系学園コメディ。第1話は丸々自主制作映画ネタ。過剰にこねくり回すセリフ回しといい、自虐的なツッコミを延々繰り返すところといい、悪ノリって楽しいよね、という作り方がいやらしい。制作は作画力に定評のある京都アニメーションながら、いまのところEDアニメに片鱗が見えるのみ。
5「シムーン」
隣国の侵攻から国を護るため飛行メカに乗って戦う巫女たちのお話。いかにもなアニメ世界観だが、キャラやメカのデザイン、飛行航跡で印を描いて戦う戦闘など、設定とアイデアのユニークさには見るものがある。スタッフも意外に充実。ただ1話の作劇はいまいちこなれていなかった。ファンタジーの様式が整い過ぎていてキャラに人間味が欠ける。
5「ストロベリー・パニック」
全寮制中高一貫女学校に転入してきた主人公が、隣接3女学校の頂点に君臨するお姉様に目を付けられる。学園百合もの。1話は無難な出来だが、様式美の世界だけにやはりキャラの人間味をどう出すかがポイント。キャラクターデザインはシャープで艶のあるアニメ絵で個人的にも注目している坂井久太@「苺ましまろ」。制作はマッドハウス。
4「銀魂」
週刊少年ジャンプ連載の大江戸SFコメディ。コントスタイルの話芸が原作の武器なので、アニメの場合も喋りのテンポが肝になると思う。C.V.は合っていたが、毒とかけ合いの軽妙さは原作の個性に及ばず。
?「桜蘭高校ホスト部」録画失敗……。
4「ガラスの艦隊」
精力的なアニメ制作で注目のサテライトとGONZOによるスペースオペラ。「銀河英雄伝説」に「ベルサイユのばら」をブレンドした感じ。デザインは凝っているがアニメーションのクオリティは並で映像的な見どころが少ないのが残念。また、見栄え優先で作劇しているので描写に説得力がない。宇宙戦艦が宇宙嵐に巻き込まれて巨大隕石に衝突してカキーンと跳ね返されたりする。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年04月03日(月)21時48分36秒
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■06年第2四半期のTVアニメ第1話雑感その1。
数が多すぎます。
5「ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!」
前シリーズでできあがったパターンに頼りがちなところはあるが、学園ものになったことでストーリーに新味が出そう。(アニメフェアで見たのはOPじゃなくてプロモビデオだった。)
5「牙-KIBA-」
異世界系バトルファンタジーだが、第1話はしっかり作り込まれた世界観を感じさせる高品質の作画作劇が良。制作はマッドハウス。
5「おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜」
ファンシーの皮をかぶったマニア向けアニメとして注目されているマイメロの新シリーズ。冒頭のあらすじ紹介でDVDの宣伝をするなどノリは前作と変わらず。
5「ARIA The NATURAL」
水の星の観光都市を舞台に観光用ゴンドラを漕ぐ主人公たちの日常をゆったりと描く。監督の佐藤順一、制作のハルフィルムメーカーなど制作陣は前シリーズと同じ。のんびりした雰囲気のファンタジー。
5「スクールランブル 2学期」
週刊少年マガジン連載原作のアニメ化。好評を受けて第2シリーズ。こなれた作りでテンポも良い。スタッフの練度が上がっていることを感じる。学園コメディ。
「牙-KIBA-」以外はみんなシリーズ続編ですね。アニメにも続編ブームが来たんでしょうか。
■アニメ見てて思うけど、ぐるぐる目玉がこんなに使われるようになったんですねえ。
黒太線の丸に白抜きの目で「びっくり」や「唖然」など意志や自己が希薄な状態を表現するこの比較的新しい記号が、マンガやアニメで一気に普及してきました。
一応「どこでもいっしょ」のトロ起源説がありますが、個人的には同人起源の線もありと思ってます。マンガの方では「あずまんが大王」が後半から多用し始め、後のアニメ化でも使われたことがアニメ方面への普及の起爆剤になったのではないかと想像しています。「あずまんが大王」の使用がまだ90年代だったのに対し、商業マンガでは00年代に入ってからオタク系コメディ作品を中心に使用が急増。開いた口との併用が多いことはトロ起源説を補強しているかも。
例えば赤松健は「ラブひな」ではぐるぐる目玉を使っていないけど「ネギま!」では序盤から使っていて、多いときでは毎ページに登場するほど多用している。同様に井上和郎も「美鳥の日々」では使っていないが「あいこら」では多用している。ちなみにあずまきよひこは「よつばと!」の冒頭から使いまくっている。この辺の作品になると目玉のスタイルがこなれてきたのか、丸目の輪郭がぐるぐる細線ではなく太線でくっきり描かれるのが普通になってきている。また、もう一つのきっかけとして00年代に入ってからの羽海野チカ「ハチミツとクローバー」のヒットも無視できないと思う。はぐの目など、横長のぐるぐる目玉が多用されている。意志の薄さ、無垢さの表現という点でも典型と言える。こちらは細線ぐるぐる目玉だが、まつげが付いていたりとバリエーションは多い。結果的に現在マンガ市場で使われるぐるぐる目玉のバリエーションはかなり広がっている。縦長、横長、斜め、太線、細線ぐるぐる、いろいろだ。日々の雑誌をめくると、猪熊しのぶやこばやしひよこなど、昔ならこういう目は描かなかった描き手もこのぐるぐる目玉を使いだしているのを目にする。しかし印象としてはアニメ・ゲーム系作品を中心に普及していると思う。
一方のアニメでは「あずまんが大王」以降のコメディ表現にはお約束と言うほど使われるようになった。早いものでは「せんせいのお時間」の例があり、最近では「ぱにぽにだっしゅ!」からアニメオリジナル作品の「ふしぎ星の☆ふたご姫」「おねがいマイメロディ」までばんばん登場する。アニメでは描きやすい太線まんまるが基本。顔に縦線や汗の水滴のように定番になりそう。しかし一度気になり始めると目立つもので、あまりに安易に多用してパターン化しすぎるのもどうかと思ったりする。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年04月03日(月)21時35分38秒
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■TVアニメ「ノエイン もうひとりの君へ」終了。
7点。
躍動的な作画と魅力的な映像センスで描かれる量子論SFジュブナイル。
デザイン、作画、背景、効果など映像が高いレベルで作り込まれていて、しかも演出やストーリーの強さにしっかり繋がっている。キャラクターも魅力的で、設定が難解にもかかわらずドラマがキャラクターの視線から離れない作劇がよかった。レイアウトと作画に緊張感と迫力があり、見ていて引きこまれる。
サテライトは趣味性の高いSF設定に加えて3DCG、色彩、エフェクトなど個性的な絵作りに定評がある制作会社だが、本作ではそれに加えて手描きアニメの部分にこだわり、アニメーターの個性を活かして魅せる映像を追求した。スタッフの気力の充実を感じる作品。キャラクターデザイン・作画で活躍の岸田隆宏に注目。
■TVアニメ「びんちょうタン」終了。
5+1=6点。
冗談のような企画になぜかスタッフが奮起。山の一軒家に住み毎日をけなげに生きるびんちょうタンの生活をじっくり描いて、予想を超えて面白い作品になった。日々のお仕事で生活の糧を得るびんちょうタンの清貧暮らしが見る者の心をえぐり、あまりの不憫さに涙を誘われる。
計算された萌えなのだが、衣食住困窮に目をつけたところがすごい。斜に構えて見るどころか、かえって自分の心が汚れていることが恥ずかしくなるくらい貫通力があって困る。見終えるとびんちょうタンに謝りたくなる。シーツの焼け跡も不憫だ。お米でもコロッケでも茶碗でもぱんつでも好きなだけ買ってあげたいくらいだ。しかし幸せとは単にそういうことではない、ということも伝えている。
生活や生き方を考えさせるようなネタで萌えようという恐るべき作品。オススメは作画が良でいろいろな意味で目からウロコの1話と2話。
■TVアニメ「REC」終了。
5点。
15分枠1クール弱。尺に合った素直な作劇。声優とか同居などの濃い部分には踏み込まずにシンプルな社会人ラブストーリーにまとめた。
■TVアニメ「交響詩篇 エウレカセブン」終了。
5点。
オリジナルSFロボットアニメの1年間シリーズという大型企画で注目を集めた。吉田健一のキャラクターデザインを始めとして作画面での見どころは多かった。一方で作劇に関してはちぐはぐな印象が強く、終始作品の足を引っ張った。キャラクターの感情の流れがエピソードごとに寸断されていて、性格がコロコロ変わるのはどういうことか。動機が見えない行動からは一貫した人物像が見えなかった。物語レベルでも、唐突な後出し設定の連続で強引にストーリーを進行させるばかりで『何故そういう話になるのか』『何を思ってそういう行動に出たのか』納得できない場面が非常に多かった。序盤はGEKKOSTATEが放蕩テロリスト集団にしか見えないし、アネモネ&ドミニクは中盤で放置されすぎたし、ホランドはDVだし、レイ&チャールズもダイアンもアドロックも重要さの割にはエピソードが軽いし、デューイに至っては言動に脈絡が無さすぎて参った。後半になってくると見ていてどんどん醒めていった。アクションで絵面は作れても、盛り上がるべき場面でそこに繋げるための積み上げがないために上滑りしてしまう。第1クールクライマックスの11、12話、第2クールクライマックスの26話など、力の入った回があるだけに惜しい。
オススメは、作画が抜群に冴えて、ボーイ・ミーツ・ストーリーの様式が美しい第1〜3話。
1年間という長尺への挑戦で、さしものBONESも第3クールでは作画が息切れ気味だった。OP作画の乱れなどもあり、アニメのクオリティコントロールの難しさをあらためて思い知らされた。当初は2クールアニメ企画だったそうで、その辺りにも冗長さと迷走の理由があるのかもしれない。ちなみに、少年エース誌で連載のマンガ版はストーリーがコンパクトに再構成されていて読みやすく面白い。やはりエウレカ-レントンとアネモネ−ドミニクの2軸で展開させていくのが本来の筋だと思う。
■TVアニメ「タクティカルロア」終了。
6点。
健闘。全編通じて作劇の強さに好感を持った。乗員がオンナノコばかりの護衛艦に男が一人というアニメお約束的な設定ながら、海戦アクションものとして毎回の見せ場をきっちり作ってくる姿勢がよかった。戦闘シーンのテンポが良く、駆け引きの緊張感が魅せる。幕間にはお決まりのキャラクター劇でサービスも欠かさない。キャラクターレベルのドラマが全体のストーリーにしっかり絡んでいるのもよい。趣味的だがストーリーが面白い佳作。監督はふじもとよしたか、シリーズ構成・脚本は兵頭一歩。とりあえず1クール作品だが、続編制作の可能性は高いのでは。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年03月28日(火)22時29分27秒
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■TVアニメ「よみがえる空 -Rescue Wings-」終了。
5点。
航空自衛隊小松救難隊のレスキュー活動を描く1クール作品。
監督:桜美かつし、シリーズ構成・脚本:高山文彦は「ガンパレード・マーチ」のコンビ。取材に基づく作劇のディティールが魅力で、地味で渋い高山文彦脚本の持ち味が存分に発揮されていた。ヒロインを除く登場人物の大半がむさい男という点もポイント。企画段階では昨今の流行りにならってオンナノコキャラばかりのレスキュー隊という設定も出たところ、高山文彦が「この仕事は女性にはできない」と却下したという噂が。ストーリー的には前半の出来が良かった。全体的に地味すぎて後半の盛り上がりに欠けた点は惜しい。成長物語としては尺が足りなかったと思う。第5話&6話の「Bright Side of Life」前後編は「ひょっこりひょうたん島」の歌が心に残るイチオシのエピソード。
■TVアニメ「おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ」終了。
5+1=6点。
ミュージカル仕立てという異色のギャグアニメ。ばかばかしい話を歌で楽しく料理した。ナベシン監督の悪ノリも歌で許せてしまうから不思議。近藤高光キャラは愛嬌があるし、台詞もバカだし、頭の力を抜いて楽しめる作品だったと思う。松崎しげるの好演は外せない。OP曲「マ・ジ・ヤ・バ」は元米米CLUBの石井達也・金子隆博が作詞作曲。ED曲「ベリマッ!」もお気に入り。ユニークな企画に加点。
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投稿者:Kouji投稿日:2006年03月28日(火)01時05分54秒
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■東京国際アニメフェア2006レポート。
東京国際アニメフェアも5年目。アニメ産業の振興を目的としたイベントとして充実した催しへと成長しつつある。新年度入り直前の開催ということで各企業が新作アニメをプロモーションする。個人的にも、年間を通じたアニメ関連イベントでもっとも重視している。会場の熱気にアニメ産業の活力を感じて、アニメファンとして力がわいてくる思いだ。
■広くなった会場。
今年の会場はビッグサイト東1〜3となり、昨年度までの東1&2から約1.5倍拡充された。年々来場者が増加し、前回は会場内の混雑がかなり目立っていたため、会場スペースが拡充されたことは適切な対応と言える。会場内をA〜Eの区画に分けたマップも見易かったと思う。会場が広くなったことに伴い、場内レイアウトにも変更があった。まず、これまで会議棟にあったシアターA&Bが会場内に作られた。これによって授賞式を除くイベント全体を東館だけでカバーできるようになった。また、メインの特設ステージの他にステージIIが作られた。イベントステージが2つになったことでステージ企画の自由度が増したと言える。(実際に、ステージIIの空き時間を使って、当初予定になかったOnちゃんの突発イベントが行われたりしていた。おそらく会場内ブースの企画だったものが混雑回避のため急遽変更されたのだろう。)特設ステージを会場入口と対角に配置したのも好判断だった。飲食エリアもそこそこ充実しており、特設ステージの緩衝地帯としても機能していた。一方、新企画の物販コーナー「アニメバザール」は意図がよくわからなかった。会場出口の外に配置することでイベントに入場しなくても買い物ができるということだろうか。しかし会場内で物販が禁止されているわけでもない以上、会場外に物販エリアを設けることの意味はあまりないのではないか。
■ステージイベントが目白押し。
一般公開日となる土日のイベントでは、ブースの仮設ステージに役者やスタッフやタレントがゲスト登場するステージイベントが非常に増えた。昨年のアニメフェアからその傾向が強まっていたが、今年はこうしたステージイベントが催しを席巻したといって過言ではないだろう。最近のアニメは、本編の前にwebサイトを作って声優のインターネットラジオ番組を流してCDをリリースしてイベントをやって……とタレントのプロモーションとも連動したメディアミックス展開が珍しくない。アニメフェアは絶好の機会というわけだ。各ブースでのステージイベントの活況は、アニメフェアという催しが大きく変化したことを意味している。(今年は、イベントステージの客席でモーニング娘。の熱狂的なファンの方がやるような激しい踊りを目にする機会が複数あった。)
■アニメファンがイベントの主役へ。
初回から第2回くらいまでのアニメフェアは、新旧アニメ作品がバランスを配慮して展示されており、ファミリー向け作品も多かった。そこには、会場を訪れた家族連れに対して、子供が楽しむのはもちろんのこと、大人にも懐かしく楽しんでもらおうという意図があったと思う。特別企画もアニメの歴史を概観するものが多かった。つまり普段アニメに馴染みが薄い方々にアニメ産業の豊かさを認知してもらおうというメッセージが込められていた。しかし年々来場者が増えてアニメイベントとして認知されてきたことに伴い、方向性は変わってきている。老若男女が訪れる客層の広さが印象的だったアニメフェアは、今年の入場前行列の印象では、10〜20代男女のいわゆるアニメファンの姿が増加している様に見えた。
■スタンプラリーがいっぱい。
公式マップのクイズラリー、EVANGELION 10thのスタンプラリー、「地獄少女」スタンプラリーなどなど、今年はスタンプラリー企画が多かった。販促グッズを配りまくるのがアニメフェア例年の光景だが、スタンプ集めた人に記念品、というスタイルが今年の流行りのようだ。
■入場前行列は緩和みられず。
客層の変化は入場前行列の長さにも影響していると感じる。アニメフェアはコミケと異なり、限定商品目当てに何時間も並ぶ必要はない。それでも昨年は土曜10時開場の数10分前に到着したものの入場できたのは10時半だった。今年も土曜は同様の状態であり、入場前行列が解消されたのは11時近くだった。会場直後に予定されていたイベントは入場前行列の影響を受ける。今回は土曜にプリキュア、日曜にウルトラマンのステージがあり、ステージを見たい親子連れは行列に並ばず別の入場口に誘導する措置で対応していた。全体的に来場者の捌き方はこなれていて、さすがビッグサイトを感心した。
入場待ち行列の増加は来場者が増えている証と言えるが、イベント内容の変化にも一因があるように思う。ステージイベントを中心に限定整理券を配布するブースが増えた。限定好きのアニメファンを目当てにした販促戦略によってイベントのレア度が増し、会場前行列に拍車をかけているのではないか。今後はアニメフェアも他のゲームやキャラクター系イベントのように、濃いファンがレアアイテムを目当てにせっせと並ぶイベントになるのだろうか。
■音響問題も今後の課題。
ステージイベントの歌声やファンの歓声、ゲストトークのマイク音声が会場のあちこちから聞こえてくるようになった。わりを食った形なのが会場内のシアターだ。場内の騒音の中で視聴環境はお世辞にも良いとは言えない状況だった。アニメルーキーズの上映会場では前の座席に座らないと音声が聞き取れなかったし、ステージIIで行われた「はなれ砦のヨナ」上映や「ブラック・ラグーン」第1話先行上映もまともな音環境は望めなかったろう。昨年はりんかい線国際会議場駅近くのパナソニックセンターで「英國戀物語エマ」1話先行上映などが行われていた。移動の利便性と上映環境のどちらをとるか、難しいところである。
■シアター企画。
シアターAでは無声漫画映画の上映が行われていた。無声漫画映画を生演奏と弁士つきで見る機会はそうあるものではない。シアターBでは東京アニメアワード受賞作品やアヌシー国際アニメーション映画祭2005受賞作品、第9回文化庁メディア芸術祭優秀賞作品などが上映されていた。開催時期が近い文化庁メディア芸術祭との連携は以前からやるべきだと思っていたので好企画。ここでアニメーション部門大賞作の短編「浮楼」(榊原澄人)を初めて目にした方もいるだろう。
■クリエーターズワールド。
今年注目したのは吉浦康裕。東京国際アニメフェア2003に於いてアニメ作品部門優秀賞を受賞した「水のコトバ」が印象に残っている。四季賞準入選の経歴を持つ作者だが、今年は新作「ペイル・コクーン」がavex系からDVDリリースされた。「水のコトバ」も収録されているということで、ご本人の手渡しにて購入。「水のコトバ」は小気味よいSF短編だが「ペイル・コクーン」はポスト新海誠的なセンチメントを意図した仕上がり。お話的には「ほしのこえ」がガイナックスなら「ペイル・コクーン」はマクロス劇場版 愛・おぼえていますかといったところ。新海誠の武器がCGによる風景描写の鮮やかさであるのに対し「ペイル・コクーン」ではディスプレイに囲まれた閉鎖空間をモノトーン基調で描く。新海誠の雲や空や光線はそれだけで感傷を物語れる力を持つ。「ペイル・コクーン」にはそこまでの圧力を感じなかった。メカ系SF話でオチは感傷にうっちゃる手法が個人クリエーターのアニメスタイルになるとまずいとは思う。CGデザインのセンスは長所なので、集団制作で別な魅力を発揮できるのではないだろうか。
また、武闘派カマキリの活躍を描く岸本真太郎「tough guy !」も面白かった。
■アニメアワード。
今年の東京アニメアワードは以下の通り。
>アニメーション オブ ザ イヤー「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」
>優秀作品賞
>・テレビ部門 「交響詩篇エウレカセブン」「ブラック・ジャック」「蟲師」
>・劇場映画部門「名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)」「機動戦士Ζガンダム −星を継ぐ者−」
>・オリジナルビデオ部門「鴉 -KARAS-」「戦闘妖精雪風」
>・海外劇場部門「Mr. インクレディブル」
アニメアワードは商業的成功に代表されるアニメ産業への貢献度を重視した性格の賞なので、劇場版「鋼の錬金術師」の受賞はまずまず妥当な選だろう。劇場映画部門の「名探偵コナン」「機動戦士Ζガンダム」も同様。テレビ部門「交響詩篇エウレカセブン」は、昨年のアニメフェアで一番強力にプロモーションされていた大型作品だった。ファミリー向け作品ではない1年シリーズのSFアニメという意欲的な企画が評価されたかもしれない。その中で「蟲師」の受賞は純粋に品質の高さへの評価だろう。オリジナルビデオでは毎回技術面が評価される傾向が強く、OVA市場そのものが縮小していることもあって「鴉 -KARAS-」「戦闘妖精雪風」の受賞は順当。個人的には「鴉 -KARAS-」の映像センスを高く評価している。
個人部門は以下の通り。
>監督賞:富野由悠季「機動戦士Ζガンダム −星を継ぐ者−」
>原作賞:荒川弘「鋼の錬金術師」
>脚本賞:佐藤大「交響詩篇エウレカセブン」
>美術賞:脇威志「蟲師」
>キャラクターデザイン賞:吉田健一「交響詩篇エウレカセブン」
>声優賞:大塚明夫「ブラック・ジャック」
>音楽賞:大島ミチル「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」
おおむね納得のいく選だが、エウレカセブンでの脚本賞だけはいただけない。オリジナル作品であることを考慮しても、同作品が作劇の不味さによって作品の潜在能力を相当無駄にしたことは否めないと思う。
公募作品部門は作品を見ていないこともあって略。文化庁メディア芸術祭でも入賞していた「ANIMA」が学生部門に入賞している。
しかし、これでTVアニメ「MONSTER」はアニメ関係の各賞で無冠に終わったことになるのでは。個人的には忸怩たるものがありますが……。
■アニメフェアでチェックした2006年の注目アニメ。
■夏の劇場アニメ対決に注目!
06年の注目アニメはずばり、夏の劇場映画対決だ。GONZO&フジテレビの「ブレイブストーリー」とジブリ&日テレの「ゲド戦記」が激突。さらに角川の「時をかける少女」が絡む、三つどもえの闘いになる。アニメフェアでは3作品とも意欲的なプロモーションで期待が高まる。
今年の会場内でもっとも目立った作品はフジテレビ、GONZO、電通の各ブースで大きく展開した「ブレイブストーリー」。フジテレビと電通の圧倒的な宣伝力をバックに夏の映画の話題で一歩先行する。劇場アニメ第1作「銀色の髪のアギト」が映像良しストーリー悪しだったGONZOだが、宮部みゆきの原作を得て作劇力の弱さをカバー。さらに、監督に千明孝一@「LAST EXILE」「フルメタル・パニック!」、脚本に大河内一楼@「プラネテス」「オーバーマンキングゲイナー」、キャラクターデザイン・総作画監督に千羽由利子@「プラネテス」「フィギュア17」という強力な布陣。個人的には大河内一楼と千羽由利子の「プラネテス」コンビが揃ったことで注目度アップ。GONZOの3DCGが劇場作品でも武器になることは「アギト」で証明済みだし、スペック的にはこれ以上はない贅沢な体勢と言えよう。あとは実際に見て面白いかどうか、これだけは蓋を開けてみないとわからない。
一方、ジブリの新作「ゲド戦記」は、宮崎駿監督の息子である宮崎悟朗のアニメデビュー作であることでも話題。制作はこれから修羅場だろうが、アニメフェアでは予告編ムービーを披露。ジブリらしく手堅い出来になりそうだ。知名度では他を寄せ付けない国民的ジブリアニメとして安定感のある動員が期待できる。
「時をかける少女」はテレビ局連合を相手に後手に回るかに見えるが、そこは角川、宣伝力では負けていない。筒井康隆の同名原作は名作ジュブナイルとして過去何度も映像化されており認知度は高い。注目は監督:細田守、キャラクターデザイン:貞本義行、制作:マッドハウスというアニメファンならよだれが出そうな制作陣。脚本の奥寺佐渡子は「学校の怪談」で日本アカデミー賞脚本賞を受賞している。アニメフェア会場ではプロモーションムービーを見ることができたが、劇場版デジモンを思わせる細田テイストが濃厚に漂う映像にこちらも期待が高まる。細かい人物芝居がさすがと思わせる。設定もオリジナル作品に近いし、これは細田アニメを目当てに見に行くしかないだろう。
■子ども向けアニメは続々年度越えへ。
一足お先に「ふたりはプリキュア」が新シリーズ「ふたりはプリキュアSplashStar」で通算3年目に突入。「ふしぎ星の☆ふたご姫」も2年目の「ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!」がスタート。「おねがいマイメロディ」が2年目「おねがいマイメロディ〜くるくるシャッフル!〜」へ。子供からも支持されて「ケロロ軍曹」は3年目に突入。「まじめにふまじめ かいけつゾロリ」も3年目。
子ども向け作品に長期化を狙えるタイトルが増加。「セーラームーン」(5年間)、「おジャ魔女どれみ」(4年間)に続く長期シリーズになるか。また、ホビー系では「デジモンセイバーズ」などグループ作品企画も。子ども向け市場では定番作品への期待が大きいようだ。
アニメフェアで流れていた「ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!」の新OPがとても出来が良かった。2年目は学園ものになるそうで、内容面でも期待が高まる。佐藤順一おそるべし。
■会場内、期待の新作チェック。
その他目にとまったものごとを思い出すままに。
07年公開予定の今敏の新作は筒井康隆原作の「パプリカ」。空想幻想妄想クリエイターの今敏と筒井康隆のカップリングはある意味最強。もちろん制作のマッドハウスを始め脇を固めるのはお馴染みの今敏組。来年は平沢進の音楽で妄想に酔いしれよう。マッドハウスブースでのプロモーション映像でも妄想映像が炸裂していた。
マッドハウスブースでは期待の監督の新作を紹介。高坂希太郎は「茄子2(仮)」を企画。西村聡は「トライガン」の新作。
アニプレックスブースの「かみちゅ!」ポスターには文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞を受けて「おカミ認定」とのコメントが。
サテライトブースでは「ノエイン もうひとりの君へ」の本編原画を綴じたコピーがあって手にとってパラパラできる。20話?のユウが後ろ向きに落下していくカットが印象に残っていたけど、岸田隆宏作画だったのか。
Priduction I.G×押井守の「風人物語」は06年夏にNHK-BS2にて放送決定。祝。「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」のプロモはこれまで同様手堅いクオリティ。媒体は未定だがフォーマットは劇場に合う。
春の新作アニメ「桜蘭高校ホスト部」のOP映像が出来がよくて印象的だった。監督は五十嵐卓哉@「おジャ魔女どれみ」、シリーズ構成に榎戸洋司@「少女革命ウテナ」、制作はBONES。これはチェックかも。
「デモンペイン」と「ゼーガペイン」がまぎらわしい。
着ぐるみとコスプレは会場の華。ミーナの等身大フィギュア&コスプレお姉さんは外人さんに大人気でした。外国人のお客さんは「一緒に写真取って!」と物怖じしない。これも国民性の違い?
個別に書いていくときりがないのでこの辺で。
■東京アニメセンター。
先日秋葉原にオープンしたばかりの東京アニメセンター。東京国際アニメフェアと日本動画協会の事務局と広報がここに移転して来て情報発信の拠点になる……予定なのだが、まだオープン直後でそれどころではない模様。今後に期待というところでしょうか。夏には併設のシアターでアニメアワード受賞作品を上映するらしい。各種イベントに大いに活用されたい。(ただ、アニメーション感想文(評論文)コンテストの受賞作を声優が朗読するイベントってのは正直どうかと思う。)
■春の新番組。
チェックしたら週45本あったんですけど……助けてー!
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投稿者:Kouji投稿日:2006年03月24日(金)22時22分59秒
明日は東京国際アニメフェアに行きます。10時会場ですが、回を重ねるごとに会場前行列が長くなっているので、開場してから入場できるまで小一時間並んで待つことでしょう。
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■東京国際アニメフェア特集(アニメ!アニメ!)
■東京国際アニメフェア 次回開催日決定(アニメ!アニメ!)
来年から主催が東京都から業界団体中心へと引き継がれ、東京国際アニメフェア実行委員会の事務所も東京都庁内から秋葉原に今月オープンした東京アニメセンターへ移転したとのこと。02年の第1回から5年間の開催で毎年のように成長し立派に軌道に乗ってきた東京国際アニメフェア。東京都の果たした役割は大きい。これからは業界自身の手によってこのイベントをますます盛り上げていって欲しい。
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●Re: レンタルコミックと新古書店の競合について |
投稿者:Kouji投稿日:2006年03月23日(木)21時36分42秒
リンク先の記事を興味深く読みました。
僕はマンガ喫茶は利用しますが、近場にコミックレンタル店がないので業態の実態がいまいち掴めていません。例えば品揃えひとつとっても、売り上げに占める新刊への依存度が7割と言われる新刊書店と、既刊本に強い新古書店、どちらとより競合するのか。店舗は独立なのか、他の業態(レンタルビデオ屋や書店)と併設なのか、都市部か地方か、など。ビデオと異なり新刊購入とレンタルの価格差が小さいですから、細かい条件で競争力が大きく変わる難しい商売だと思います。
お隣の韓国では、80年代以降マンガ市場の主流は漫画房(マンガ喫茶)→新刊雑誌→レンタルコミックと大きく変化してきたそうです。日本でそこまでダイナミックな変化が起こるとは思いませんが、選択肢として「本を買って帰る」以外の消費の在り方があるのはよいことだと思います。
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