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投稿者:Kouji投稿日:2004年08月23日(月)01時46分39秒
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■「すみれの花」(原作/福島聡 作画/森薫)を読む。
日々大量の連載マンガをだらだら読み流しているので、その反省も込めてひとつの作品をじっくり読んで見ようという記事です。040813に一度感想を書いたときに、『「すみれの花」は福島聡だから佐藤(もも)の話になったのだと思う。森薫なら「すみれの花」は前園(すみれ)の話になるのだろう。』と書きましたが、ビーム9月号本誌の奥付で森薫が『福島さんはもも派だそうですが、私はすみれ派です。』とコメントしているのをあとから読んで、あらためて興味を持って読み返してみたら、トリッキーな展開と情報の欠落、合作ならではの違和感がユニークな魅力を生んでいる作品であることを発見したので、書いてみようと思い立ちました。1雑誌の別冊付録に収録された読み切り作品について書いてもどれだけ需要があるのかわかりませんが知ったことではありません。コミックビーム2004年9月号はまだ書店で売っているはずなので、気が向いた方は読んでみていただけますとこの上ない喜びです。
読み切り「すみれの花」は月刊コミックビーム誌2004年9月号の別冊付録として発表された。B6小冊子に42Pの本編と原作ネームの一部抜粋を収録している。ビーム誌の気鋭の作家2人の合作という点でユニークであり、短編1作品のみの小冊子という体裁は同人誌的でもある。単行本収録が難しい形式の作品だが、ビームらしい企画と言える。
本作はネームまでを福島聡が、作画を森薫が担当している。もともと作者の福島聡と森薫の作風には、水と油とまでは言わないがかなりの違いがある。福島聡は、瞬間とか断章の魅力を描く人だと思う。その情動は喪失とか理不尽とか不条理とも水が合う。それに対して森薫は、繋げたり納得したり待ち焦がれたり思い出したり耽ったり覚えていたり、そういった想いの流れを描く人だと思う。
なぜこの合作企画は生まれたのか。言い換えれば、なぜ福島聡単独の作品ではないのか。もしかすると森薫に幅の広い作劇技術を経験させる意味あいもあるかもしれないが、それは読者にはあまり関係のないこと。本作はネームを福島聡が切っていることもあってテイストは完全に福島聡だが、森薫の絵柄で描かれることによって、普段なら雰囲気で読み流してしまう部分でいちいち立ち止まって意味を考えさせるある種の違和感を生んでいる。この違和感が福島聡作品以上に福島聡作品の個性を新鮮に再生することに繋がっている。そのあたりにも注目しながら読んでいきたい。
>1-2ページ プロローグ〜タイトル
マッチで紙のようなものに火をつけて、地面にしゃがみ込んでその燃える様を見つめている制服の女子高生の後ろ姿。ほのおに花弁のイメージが重なるタイトルページ「すみれの花」。ちなみにすみれの花言葉は『真実の愛、誠実、謙虚』。花の色などによって多くのニュアンスがあり、慎み深さ、無邪気な愛、秘密の恋など、それぞれに作品中にあらわれる想いを喚起させる。
>3-4ページ 春。佐藤ももと前園すみれ
校舎→階段→美術室→準備室とコマを繋いで物語に入っていく導入部。人気のない放課後のイメージ。ふたりの女生徒が美術教師の前で入部希望の意志を伝える。冬服の後ろ姿で顔は出さず、次ページに繋げる。
4ページ、大ゴマが印象的なキャラ紹介場面。教師の視点でふたりを並べることで対照的なキャラクターを印象づける。佐藤は茶髪を軽い三つ編みで纏めて垂らし前髪を上げている。前園は黒髪ショート。志望は佐藤が「油ッス」。前園は「日本画です」。容姿と言葉遣いを明確に対比させる。3ページで佐藤だけが教師の話に口を挟んでいることなどと合わせて、開放的な佐藤と自制的な前園の性格を伝えている。さらに両者がちらりと目を合わせるコマで緊張感とお互いへの親しみの無さを表現。
ところでこのシーンは高1の春と高2の春のどちらだろうか。大事なことだと思うが実はこの判断が容易ではない。
>5-7ページ 夏。美術室にて
佐藤の奔放さと前園のストイックさを行為でも対比させる。蝉のなく夏、夏服の佐藤が男子生徒とエッチなことをしようと美術室に連れ込んだらそこでは前園がひとりでデッサンに集中している。佐藤の開放的な性格の描写は福島聡らしさ全開。男の前であっけらかんとスカートをめくって見せたり、前園を見つけてもまったく悪びれた様子がない。福島聡キャラの個性が森薫の絵で再確認されるシーン。これに対して、前園は闖入者に見向きもせずデッサンを続ける。登場コマ数は少なく、「幽霊みたいなヤツだな」という男の台詞で性格を印象づける。
このシーン、佐藤が美術室に入って前園を見つけるのであって、前園がいる美術室に佐藤が入ってくるのではない。4ページの紹介シーンでも佐藤が右側に位置している。右から左に読むマンガの読み方として、ここでも佐藤から先に読まれることになる。つまりこの作品では主役ふたりのうち佐藤に主軸を置いた描き方をしていることがわかる。
>8-10ページ 準備室にて。佐藤と美術教師
夏服の季節が続く。「そうだ先生 好きなコとかいる?」佐藤の台詞は例によって奔放さの描写のように聞こえるが実はそうではない。雑談に仕込ませた本音とカマかけである。暗い準備室でふたりきりの状況を楽しみながら、椅子の上で短い制服スカートの足を組んで美術教師を挑発している。入部してからというもの、佐藤は絵に取り組むでもなく幽霊部員を続けている。美術教師の台詞から冒頭のシーンが思い起こされる。佐藤の最初の台詞は「先生も芸大なんスよね すげえ」(1ページ)。ここで読者は、佐藤の入部の真意が最初から美術教師だったことを察する。しかし、佐藤の意図に気づきつつも教師の対応には余裕がある。美術教師がからかい半分に前園の名前を挙げると佐藤は大きく動揺する。佐藤の方はかなり本気なのだ。また、美術教師が妻子持ちであることが説明される。
最後のコマで時間が進み、文化祭当日に繋げる。
>11-15ページ 秋。学園祭
佐藤と遊んでいた例の男子生徒が前園に声をかけるが、前園は「この人下品」と拒絶する。全体としては前園エピソードであるはずが、佐藤の大きな変化も描かれる場面。
前園の極端なまでの頑なさは変わらない。佐藤との親しい関係をアピールする男子生徒が「アイツ下着とか普段つけねえの」と喋る半開きの目が前園の潔癖を逆なでする。一方、佐藤は大きく変化している。冬服に戻った佐藤は三つ編みをやめてボリュームのある後ろ髪をおろし、制服を大きく着崩している。さらに男子生徒に借りていたCDを「よくこんなガキっぽいの聴いてたよな」と言い捨てる。この日、佐藤は男子生徒との幼い関係を清算するつもりだ。彼女はもう大人になったのだから。それは当然、美術教師との関係が進展していることを連想させる。
15ページのラスト2コマは福島聡らしいインパクトのある場面転換。車の中で美術教師が助手席の佐藤に一言「ダメだ」と告げる。後部座席からの視点で両者の表情は伺えず、張りつめる緊張感。美術教師が佐藤を拒絶するシーンであると同時に、特定の女生徒とふたりきりで人目のない路肩に停車中という設定であり、佐藤の恋の進退を両方向に描写している。文化祭のシーンで佐藤が暗示した美術教師との関係の進展を裏付けるものだが、佐藤はそれ以上を拒絶されてしまう。10ページで示されたように教師は妻子持ちであり、佐藤に深入りする気がない。関係が進んでいながらその先は望めない。
この場面の時間帯がよくわからないのが痛い。
>16-21ページ 高2の冬。美術室にて。佐藤と前園
15ページからの唐突な場面転換に始まる難易度の高いパート。美術室でカンバスに水張りして鉛筆を削り、いつものようにデッサンを始める前園。またしても時間がわからないが陽射しから察するに放課後? そこへコートとマフラー姿の佐藤が入ってくる。佐藤と前園の直接会話はここより前にはなく、佐藤が前園に絡んでいく初めてのシーンに緊張感が高まる。
17ページ。服装と台詞から高2の冬であることがわかる。いつも美術室にこもってデッサンばかりしている前園に「面白い?」と尋ねても無言の回答。言葉は穏やかだが佐藤の表情は厳しく、その背後にある敵意を前園も感じ取っている。「来年受験だから?それとも…」佐藤の攻撃が始まる。
18ページ。「準備室に先生がいるから?」佐藤は自分の美術教師への恋愛感情と絡めて前園に嫉妬し八つ当たりしている。しかし8ページで美術教師が前園の名前を出したときは冗談半分であり、これだけでは嫉妬の裏付けとしてはまだ弱い。
18-20ページでは前園が初めて自己の内面を語る。前園が描こうとしているのは「花のある絵」。「絵には描いたヒトの品性が出るから そこから先に行けたモノが いい絵」。ここで前園は人をヒト、ものをモノと言っている。描き上げた後で作者の手からも届かない高みへ行ってしまう絵。ストイックな超越的美観に聞こえるが、むしろ前園はヒトの品性から切り離されるという部分にこだわっている。自分の品性を高め、保つためにデッサンをするのだという前園の姿は修行僧のようだ。そして彼女の真意は20ページ最後のコマにかいま見える。「自分にとって大事なモノ そうじゃないモノ…………ちゃんと区別して 誰かをねたんだり恨んだりしない……」届かない気持ちを自ら冷静に理解して受け入れて、傷つけたり傷ついたりしない生き方。大事な想いのために決めた道を一心に歩き続け、脇見をしない。それは逆に何かに囚われているようにも読める。前園の心は抑制によって純化されている。
だが、その道をいつ決めたのか?なぜそういう生き方を決めたのか?が大きな謎である。これは作品冒頭のシーンが高1なのか高2なのかという問題とも重なる。物語の重要な要素で興味を惹かれるが、それを正面から掘り下げてくれないのが福島聡。
一方、佐藤は前園の話をあまり理解していない。読者もあまり理解していないから、やはり物語の視点は佐藤寄りである。シーンの始めから前園に敵対意識を持っている佐藤は、話を聞きながら視線はオイル缶をとらえている。次いでマッチを手にする。そして油を前園の頭の上からかけるのだ。「お前なんか燃えてなくなれ」。強烈な台詞で剥き出しになる敵意。前園の会話に佐藤を苛立たせるものがあったとしても、この激しい感情は唐突で不可解である。この飛躍と欠落は、続く22-23ページとこれまでの情報によって埋められることになる。美術室に入ってきたときから佐藤は苛立っていた。前園の台詞がそれをさらに刺激したのだ。
>22ページ 美術教師の車にて。美術教師と佐藤
時系列的には15ページのラスト2コマの後にくる、ふたりきりの車の場面。21ページの最後のコマで場面転換している。「そうだ先生 前園の絵みせてよ」という台詞で佐藤と美術教師と前園の3人を結びつける巧みな繋ぎ。23ページ頭の「何?それすらもダメって?」という台詞で、このシーンが15ページラストの「ダメだ」の直後にくることがわかる。美術教師の拒絶の後、佐藤は自分から話を変えて修羅場を逃れたのだ。佐藤の弱さというか繊細さを感じさせる。
前園は描き上がった絵に満足いかないとオイルをかけて燃やしてしまうのだと美術教師が語る。それが遡って、美術室での佐藤の過激な行為を後から補足している。佐藤も、満足がいかないのでオイルをかけて燃やそうとしたのだ。前園がそうするというように。
>23-24ページ 美術室にて。佐藤と前園
22ページ最後のコマで場面は美術室に戻る。21ページ4コマ目の「お前なんか燃えてなくなれ」の後に繋がるシーン。マッチが折れて「命拾いしたな前園」。自制でもあり、マッチを折るという興奮の表現でもある。頭からオイルをかけられても前園は無言で佐藤の怒りを受け止めている。おそらく前園は佐藤の気持ちに以前から気づいているが、読者がそれを推測するための描写はない。ここでの前園はまだ無感情な人物に見える。
佐藤は前園に自分のヌードを描いてくれと頼む。届かないもの、叶わない完全な存在として絵を描こうとする前園。描いた絵は燃やしてしまう前園。2つのシーンで示された「前園の絵」に描かれようと佐藤が思ったのは、自分の恋を届かないものものに重ね、それを絵のように燃やしてしまいたかったから。15ページ後半から車内→美術室→車内→美術室と激しく切り替わる場面展開に翻弄されつつも、再読してみれば佐藤の描写は鮮やかである。一方で、前園の描写は不十分でさえない。佐藤に対峙させるにはバランスを欠いていることは否めない。森薫の描く前園が非常に強く何かを訴えかけるだけに、本作の惜しい点と言えるだろう。
さて、ここで時系列を整理してみる。15ページラスト2コマ(車内)→21ページラストのコマから22ページ4コマ目(車内)。そして16ページから21ページ(美術室)→22ページラストのコマ以降(美術室)。もし車内→美術室のシーンが同日で繋がれば、美術室のシーンの前に佐藤は美術教師と車に乗っていたことになり、この日佐藤は美術教師の車で登校したことになり、佐藤が美術教師と深い関係になっていることが推測される。朝、路肩に停車して会話するシチュエーションがあり、美術教師の拒絶があり、前園が自分の絵を燃やす話を聞いて、登校してから美術室に行くと前園がデッサンをしていているのに遭遇した。これは魅力的な読みであり、佐藤の激情や後述のキスマークを上手く説明する。しかし残念ながら、車内と美術室のシーンで佐藤が異なる柄のマフラーをしていることから、2つのシーンが別の日であることが示唆されている。ここさえ繋がれば、15ページ3コマ目から30ページまでは一日のシーンということになり疾走感が出るのだが。本作で最も不満を感じる部分。
>25-31ページ 前園の家にて。佐藤と前園
前園の大きな家。私服に着替えた前園と制服の佐藤。ということは放課後。前園だけが着替えていることから、美術室でオイルをかけられた同じ日の場面である。逆に、美術室のシーンも放課後だったことが推測できる。服を脱ぐ佐藤は下着をつけておらず、12ページの文化祭シーンでの台詞が事実だと確認される。前園が自らそれを問うことで、文化祭の一件を前園が覚えており、表には見せないが佐藤に関心を持ち続けていることがわかる。「子供の頃からズッとココに住んでんの?」佐藤の問いに対する27ページの回想シーン、このページだけ福島聡が作画している。広い部屋でひとりぽつんと絵を描く前園。そのクレヨン画にはお姫様とお日様と木とお城が描かれているが、他の人間はいない。幼い頃の孤独の表現。
28ページ。佐藤のモデル姿を1ページの大ゴマで。強い眉と整った顔立ち、足先を組んでリラックスしたポーズが彼女の容姿だけでなく内面の美しさを表現している。勝負ゴマ。
29ページから30ページ。佐藤の胸元にキスマークを見つけて動揺する前園、それを見て吹き出す佐藤。こういう緊張感の崩し方も福島聡らしい。キスマークの相手は美術教師であるという読みでいいと思う。佐藤のヌードとキスマークは、逆説的だが率直な恋愛感情を純粋に表現している。彼女はそれを燃やされる絵に封じようとする。とはいえ、深刻さはあまりなく、堅物の前園がキスマークで照れるのが愉快で仕方ない。
佐藤ばかりにスポットが当たるが、この場面は前園にとっても重要である。描いた絵を燃やす理由を聞かれて「わからない」と答える前園。いつかいい絵が描けたら「もうココにいなくてもいいと思う」。「絵を描かなくてもいい場所」へと解放される日がいつ来るかはわからないが、そのときまで前園は自分の感情を凍らせて、絵を描くという行為に閉じこめている。だが、佐藤のキスマークを見つけて前園の心の壁がわずかに崩れてしまう。性的な連想に羞恥しただけでなく、叶わない想いと知ってなお気持ちを隠そうともしない佐藤の率直な生き様が前園の動揺を誘う。前園が佐藤の気持ちに気づいていることは後のシーンへの伏線となる。また、遡って20ページの美術室のシーンから前園が佐藤の気持ちを知っていたという読みを補強する。
31ページは余韻と場面展開。火が燃えるコマの後、それが学校近くの空き地でおじさんのたき火に繋がる。生徒が登校しており、時間の経過を表現。前園は佐藤を描いた絵を燃やしたのかどうか?その答えはいったん保留される。
>32-34ページ 高3の春。準備室にて。佐藤と美術教師
3年の春の新学期である。準備室で美術教師がどうもわからんという顔で一枚の絵を見ている。そこに入ってくる佐藤。33ページ4コマ目の微妙な表情は、佐藤の恋が苦しみを伴いつつもある意味あきらめに向かっていることを暗示する。そんな佐藤が、美術教師が見ている絵を見つけるやいなや激しく動揺する。それは前園が佐藤を描いた絵だったのだ。
この出来事は2つの点で重要である。ひとつは前園が自分が描いた絵を燃やさなかったこと。もうひとつは前園がその絵を美術教師に見せたこと。どちらも前園の心の大きな変化を表しているが、物語はここでまたしても佐藤に寄り添ってしまう。それがかえって作品の流れを乱してしまっており、残念な部分である。
佐藤は燃やしてしまうつもりで自分の想いを絵に封じた。しかし、前園はそれに気づきながら絵を燃やさなかった。代わりに、その絵を完成させて美術教師に見せたのだ。完成させて、というのは冬から春への時間の経過からの連想。品性を保ち自己抑制して孤独で遠い道を生きようとしていた前園が、佐藤の率直な想いを込めた絵を美術教師に見せることを選んだ事実は衝撃的である。前園が自分自身に課した枷は同時に彼女を絵に縛り付けたが、佐藤の存在は確かにその枷の一部を解いたのである。前園が示した共感のかたちは彼女の性格同様に寡黙で強烈なものだった。
ところが作品はこういうところをろくに描かない。状況はもう一つのポイントである前園が絵を燃やさなかった点に移ってしまう。33ページの3コマ目、「なんでこの絵がココにあるのッ」「前園はどこ!?」という2つの台詞が同じコマにあることは、ほとんど信じられない。絵がここにあることは前園の行為が持つ意味へと繋がるが、前園がどこにいるかは、彼女が以前「もうココにいなくてもいいと思う」と言っていたことを知る佐藤が前園を心配する意味になる。前園がこの絵に託した思いはわずかひとコマでスキップされ、場面は佐藤の行動へと移る。なんてことだ。
34ページ。佐藤は部屋を飛び出し前園のところへ向かう。「佐藤お前たち…」美術教師の台詞は、接点のなかった佐藤と前園がいつの間にか深く交流していることへの驚きであり、もちろん絵の内容のことを含んでいる。「バカッ 先生もクルマもポンコツだ」佐藤の捨てせりふを深読みすれば美術教師との恋愛やその思い出が過去のものとなる暗示だが、それは読み過ぎかもしれない。
>35-37ページ 自転車
一心不乱に自転車をこぐ佐藤。坂を上り、坂を下り、このシーンに約3ページを使う。場面展開の多い本作にあって最もシンプルな場面であり、興奮で読者を引っ張ると同時に、時間を使ってここまでの状況を理解させようとする。「前園 なんでだよッ」「全然ッ 燃や…してねえじゃん」「絵を描かなくてもいい場所ってどこだよ バカッ」ポイントを押さえた台詞が続く。しかし、佐藤が前園をここまで心配しているのは展開上やはり唐突である。このシーンで佐藤の心の中は、恋より前園の存在の方が圧倒的に大きい。前園が絵に込めた意味を佐藤が知り、その衝撃を受け止めて、それから前園と交わした会話を思い起こし、彼女のことが心配になるという流れを33-37ページの間にフォローするのは容易ではない。
>38-42ページ 美術館にて 前園と佐藤
37ページ最後のコマで場面転換している。38-39ページは見開き2ページで花の絵。一面に描かれているのはバラとすみれの花。額のガラスに前園の顔が反射して映っている。このコマも多くのことを考えさせる。前園が言う「花のある絵」が実在していることが判明し、18ページからの前園の台詞がより具体性を伴ったものとなる。この絵の作者を、その品性を前園は知っている。そしてこの絵が描いたヒトの品性を越えた絵であることも。思うに、作者の人物は前園にとって素直には尊敬しがたいものであるらしい。かといって単純な嫌悪にも収まらない複雑で深い思いが、この絵を介して作者の生き方へと向けられている。前園が自分自身を絵に縛るよう追い込んでいる原因がこの絵と作者にある。きっとそこには、本作で描かれた佐藤の物語と同じくらい大きな前園の物語がある。
しかし、それは描かれない。なんでだ。見開きの次のページで佐藤が登場。40ページ1コマ目で前園が美術館にいることがわかる。2コマ目でもう佐藤が登場。ここまで疾走してきて息が上がり、上着も脱いでいる。「前園見っけ」それにしてもなぜ佐藤が美術館に来て前園を見つけることが出来たのかさっぱりわからない。32ページ以降の慌ただしい展開の中でも一番飛躍している点。
41-42ページ。見つめる佐藤に前園がゆっくり振り向いて、ページを繰って締めの会話。ラストページのふたりの表情はネーム段階では未定で、作画担当の森薫に任されたもの。前園の表情はいつもの冷静を取り戻している。しかし自分から佐藤に喋りかけ、しかも彼女の不倫の恋にまで踏み込む彼女の心の門はもう閉ざされていない。血の通った、より前園らしい前園を目の当たりにして、今度は佐藤の方が受け身にならざるを得ない。すべて見透かされていたような気恥ずかしさと、彼女流の思いやりへの驚き、そしてなにより前園という人間への興味。ふたりの新しい関係を暗示させて物語は幕を下ろす。
>まとめ
全編通じて福島聡節が全開で、トリッキーな読みを要求される場面が多い。伏線が後付でやってくる構成なので一度通読しただけで把握することは難しい。少なくとも僕は再読して初めてまともに読んだ気がした。42ページの中で1年が経過し、時系列に沿わない場面展開も多い。なのに時系列描写が不足しているのでパズルのよう。個々のシーンでの学年と季節、時間帯がもっと正確にわかれば相当読みやすくなるはず。台詞と服装の変化からだけでなく、空気感や小道具で情報が伝わるような工夫が欲しかった。
冒頭の入部希望シーンは高1の春なのか、高2の春なのか。それが気になって仕方がない。構成としては高2の春と思える。作品前半の準備室(春)→美術室(夏)→準備室(夏)のシーンは同じ学年である可能性が高い。次の文化祭(秋)→美術室(冬)はやはり同じ年だろう。ここでは佐藤の髪型の変化があり、これ以降は高2であることがわかっている。2つのパートを繋ぐ10ページラスト2コマ、学園祭の絵の話が出て場面が学園祭当日に切り替わるシーンだが、ここで一年が経過しているとは思いがたい。また、4ページの後で一年跳んだと読むのは無理目。高1の春→高2の夏へ繋ぐのは飛躍に過ぎるし、入学直後に佐藤が美術教師に目を付けて芸大出身であることまで知り得ていたのは不自然。したがって冒頭から高2と考えざるを得ない。
気になるのはもっぱら前園のことだ。描かれなかった前園の物語。美術教師が目当てで絵に興味がない佐藤とは異なり、修行僧のように一心に絵に取り組む前園が、芸大志望を理由に高2になってから美術部に入部することは素直に理解しがたい。だが、入部シーンが高1の春とすると、序盤10ページのどこかで一年が経過しないと計算が合わない。しかしそれらしい描写はない。だから、前園が高2の春に突然美術部に入部した理由を探して迷路に迷い込んでしまう。前園はいつから絵を描き始めたのか?いつから「花のある絵」をイメージして描いていたのか?冒頭1ページで燃やしていたのはいつもの自作の一枚に過ぎなかったのか、それ以上の意味があるのか? 高2の春の前に何があったのか。それは「花のある絵」の作者とどれだけ深く関係しているのか?
森薫の作画も前園の魅力にさりげなく貢献している。福島聡の原作が佐藤ばかりを描き、そのくせ最後には佐藤の前園への興味を描いて終わるものだから、前園に関する情報の欠落が読者の飢餓感をいっそう煽る。なにもないわけはない。描かれていないだけだ。高いマンガ技術を持ちながら、シーンに込められたキャラクターの情動を深く突っ込んで説明しない福島聡のスタイルはしばしば僕を苛立たせる。その点では、一貫してキャラクターに近い森薫の作風の方が好みだ。この合作は結果的に福島聡の個性が際立つ作品になった。異なる性質を補い合うというより、強みと弱味をともに強調する結果に。
佐藤の物語の鮮やかな描写を堪能しつつ、描かれない前園の物語に飢える。それが僕の「すみれの花」である。真実の恋、誠実さ、秘密の恋、慎み……すみれの花言葉を作中のいろいろなシーンにあてはめて遊びながら、この記事を締めたい。
長文乱文につき合っていただきありがとうございます。
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投稿者:Kouji投稿日:2004年08月18日(水)23時31分27秒
週刊少年マガジン
週刊少年サンデー
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■現在放送中のTVアニメ極私的評価、暫定版。
この一ヶ月で結構減らしました>本数
→7「MONSTER」 作画作劇ともに高いレベルで安定。良作が多い日テレ深夜枠アニメは2次利用を積極的に考えて欲しい。
→7「鋼の錬金術師」 駒は揃ったが、クライマックスの展開は加熱して浮つき気味。錬金術の有り様になにがしかの結論を示さないとオチない話だが、原作未完の枷は重い。意地悪な見方をすれば、重要キャラを殺すか生死不明にしてとりあえずうっちゃり、劇場版に引っ張る線もありか。
→6「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」(ビデオ追い) 手堅く面白い。9課の弱味を攻められて守りの戦いが続く展開がやや重い。後半でカタルシスに繋げることができるか?
→6「レジェンズ 甦る竜王伝説」 健闘。おもちゃとのタイアップ、韓国スタジオとの連携など易しくない制作状況を演出センスでカバーしている。序盤のお気楽コメディの面白さが第2クールに入ってややシリアス展開に。大地監督流リミテッドアニメ演出術を堪能。
→6「KURAU Phantom Memory」 人物作画のクオリティが高い。OPアニメに象徴されるようにヒロイン2人の表情やしぐさに込められたスタッフのこだわりは一見の価値あり。世界観はSFだが、キャラクターの感情に沿うゆったりした序盤の展開がマル。
→6「サムライチャンプルー」 時代劇っぽい設定だけ借りて面白そうなことをあれこれやってしまおうという企画。力を込めてふざけるノリが合えばそこそこ面白い。物語のリアリティとか説得力とかはあまり問題ではない。向日葵の匂いのするお侍さんなんて絶対どうでもいいと思われてる。
↑6「マリア様がみてる 〜春〜」 前シリーズと比べて作画作劇ともにこなれて格段に面白くなっている。特にロサ・ギガンティアこと佐藤聖が絡むエピソードの出来がいい。そう言えば前シリーズで個人的に印象に残った場面も第9話Bパートの聖と志摩子の絡みだった。存在感のあるいいキャラで、他のキャラの人物描写に果たした役割も大きい。
↑5「無人惑星サヴァイヴ」 正統派ジュヴナイルSF。少年少女の冒険ストーリーとして良くできているし、SFとしても良心的。1年間という長尺を武器にキャラをじっくり作り込めた。
↑5「MADLAX」 梶浦由記の音楽を最も上手く使うのは真下耕一監督だと個人的に思っている。前半はかなりつらい出来だったが、マドラックスとマーガレットがしだいに繋がっていくじりじり感にのせられてついつい見てしまう。音楽と演出による思わせぶりな雰囲気作りで一点突破。
→5「天上天下」 クセのある原作と思っていたがアニメにしてみれば実は正攻法の少年マンガのノリに驚かされた。良くも悪くもケンカ・抗争もの学園アクションとして手堅い作りでまっとうに面白い。
→5「ケロロ軍曹」 復活視聴。序盤の数話と比べるとこなれて面白くなりました。キャラも立ちました。安定。
→5「鉄人28号」 戦後のイメージを執拗に背負わせている割にはストーリーの脇が甘く、変なところで子どもっぽいのが惜しい。
↓5「絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク」 脇道エピソードばかりで背骨になるストーリーが脆弱。登場人物の行動や目的に説得力を持たせることが出来ていないのでカタルシスに繋がらない。BONESの作画だけはマル。
10月からの新作TVアニメ本数がすごいことになりつつあります。数だけ増やして作画が崩壊するくらいなら、いっそ旧作の再放送の方がいいのではと思います。特に四半期〜半年前に本放送された作品は、ちょうどDVDリリースの途中か全話リリースされたくらいのタイミングなので、再放送でアピールする意味はあるはず。クチコミで評価が高くても1〜2クール作品では評判が広まった頃には本放送が終わってますし。
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■【ジブリの挑戦】「我が子に見せたい」貫く(読売エンタメ)
■リンキン・パーク、日本アニメをフィーチャーしたDVD発売!!(CDJournal.com)
■ANIMEでは死や性が描かれたりと、子どもが観るのにどうしてそういう生々しいものが扱われるのですか(Ask Johnふぁんくらぶ)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年08月14日(土)00時38分35秒
コミックビーム
■コミックビーム、
合作読み切り「すみれの花」(原作/福島聡 作画/森薫)。今号の別冊付録です。
美術部に入部したふたりの女生徒は見た目も性格も正反対。奔放で感情的な佐藤は、潔癖で無口な前園に反発を覚えつつも惹かれていき……。
ビーム本誌連載で活躍中の作家による共作。ユニークな試みではありますが、基本的にネームまで福島聡が切っていることもあってテイストは完全に福島聡。
福島聡は、瞬間とか断章とか突発とかを描く人だと思う。その情動は喪失とか理不尽とか不条理とも水が合う。地雷原のような。突然吹き出す軌道を追えないエネルギー。森薫は、繋げたり納得したり待ち焦がれたり思い出したり耽ったり覚えていたりするのを描く人だと思う。裁ちばさみのような。ひとつところを押さえたままするすると布の上をすべっていく。
「すみれの花」は福島聡だから佐藤の話になったのだと思う。森薫なら「すみれの花」は前園の話になるのだろう。そして美術教師はやっぱり前園がエロいかなと思うんじゃないかしら。
「ウルトラヘヴン」(小池桂一)。実は先月号は1話とばして掲載してしまっていたそうで。編集長が謝罪の上、今号に先月掲載分を含めて2話分掲載と相成りました。
たしかに先月号読んだときにやけに繋がりが悪い違和感はあったのですが、じっくり読み返すまではしませんでした。もともと強烈にドラッギーな内容なのでそれもまたトリップ感覚なのかなと。
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■NHK教育「天才ビットくん」枠内で放送中のアニメ「魔法少女隊アルス」。
8月は総集編として毎週4話分を4週にわたって放送する予定だった。しかし、4週で1〜16話の再放送を終えて9月は17話から本放送を再開する、という当初の予定は大きく狂ってしまった。8/6に1〜4話を放送した後、8/13が高校野球、8/20がオリンピック放送のために放送中止となり、8/27に4〜8話を放送した以降の総集編は冬休みに回されることになったのだ(→天才ビットくん公式)。
各話約9分の変則枠のため視聴リストから外していた本作、この機会に一気視聴で追いつこうと思っていた僕の思惑は見事にすかされてしまった。残念。
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■「第3回アニメ企画大賞」募集開始!! (徳間書店)
■中日韓でアニメ映画を共同制作へ「金玉鳳凰」(人民網日本語版)
■「スラムダンク」1億冊突破を記念して井上雄彦氏が朝刊6紙に全面広告を掲載(ANIMAXIS.com)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年08月11日(水)23時21分27秒
週刊少年サンデー
ビッグコミックオリジナル増刊号
■ビッグコミックオリジナル増刊号、読み切りが充実。
巻頭カラー「岳 −みんなの山−」(石塚真一)。多くの登山者を惹きつけて止まず、しかしときにその命を奪う山々。山を愛し、山岳救助の現場で働く者たちの山への想いを描く読み切りシリーズ。好調です。
「山本耳かき店」(安部夜郎)。
第53回小学館新人コミック大賞の一般部門大賞受賞作でビッグコミックオリジナル(040320)に掲載された同名読み切りの新作が登場。
新シリーズ「スケッチ 〜20年目の夏休み〜」(今谷鉄柱)。
仕事ばかりで家庭を顧みない夫に不満を募らせるヒロインだったが、帰省した田舎で子ども時代に初めて将来の夫と出会った頃の思い出が鮮やかによみがえる。
■昨日の書き忘れ。
イブニングの連載第2回「農大物語」が「農大物語 もやしもん」(石川雅之)にタイトル変更。
上京して農大に入学した主人公は「菌が見える」という能力を持っていた…というお話。東大→東京大学、京大→京都大学であるように、農大といえば東京農業大学なので、実在の大学名に配慮した変更なのかしら。
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■「スラムダンク」1億冊突破朝刊6紙に全面広告(livedoorニュース)
■「スラムダンク」(井上雄彦)1億冊突破 記念サイト
単行本の日本国内発行部数が今年7月で1億部を達成したとのこと。
8月10日の新聞各紙に掲載された全面広告画像などを掲載。
■「BSアニメ夜話」第1弾をお送りします!!(NHK)
7月に流れたネット情報とは作品ラインナップが一部変更。サイトでは各作品に対するメッセージ、ご意見を募集しています。
第1夜 9月6日(月)23:00〜 「 銀河鉄道999(劇場版)」
第2夜 9月7日(火)23:00〜 「 ルパン3世 カリオストロの城」
第3夜 9月8日(水)23:00〜 「 あしたのジョー」
第4夜 9月9日(木)23:00〜 「 カードキャプターさくら」
■ドリームワークス、またもディズニーに嫌がらせ(eiga.com)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年08月10日(火)00時31分30秒
週刊少年ジャンプ
ヤングマガジン
ビッグコミックスピリッツ
ヤングキング
■ヤングキング、
読み切り「スキトオルナツ」(はっとりみつる)。センターカラー50P。
団地の向かいの部屋に住む幼馴染みは7つ年上の女の子。水泳の高飛び込みの選手として飛躍していく彼女が、どんどん遠くへ行ってしまう気がして……。男の子の苛立ちと切ない気持ちを描く。
「イヌっネコっジャンプ!」にしろ「おとぎのまちのれな」にしろ、はっとりみつるにとって『跳ぶ』ことは重要なモチーフのひとつとしてあるのだろうと思う。
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■「“ニセモノ”購入、安いし仕方ない」4割以上が容認(ITmedia)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年08月10日(火)00時30分54秒
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■劇場アニメ「マインド・ゲーム」。
公開初日、渋谷シネクイント18:15〜の回。客入りは5割。客層は…ほとんど20代男女に見えた。
6点。
主人公の男が中学の頃から好きだった女性と再会したと思ったらヤクザに撃たれて情けない死を遂げる……しかしそれじゃあんまりだとばかりに『その男、気合いだけで生還。』(宣伝用コピーより)。監督・脚本は湯浅政明。
極彩色のデジタルペイント、自由奔放なデザイン、ハイテンションかつスラップスティックなシナリオ、圧倒的な「動き」の魅力を遺憾なく発揮している。随所にこれぞというアクションを散りばめて、目を驚かせ楽しませる。せつなくもあり、くだらなくもあり、そしてクライマックスの脱出シーンは観ている方もぐわーっと力が入る熱さ。
パワフルでナンセンス。「スチーム・ボーイ」より暴力的で「イノセンス」より下品。ディティールの描き込みにこだわった作品とは異なり、アニメーションのアイデアと動きの面白さで魅せる作品なので、ビデオで観ても魅力は褪せないと思う。アニメ「妄想代理人」の後半とか好きな人にはオススメ。C.V.に吉本芸人を起用したのは悪くないと思うけれど、声の個性がアニメの迫力に負けてる気がした。アニメファンなら見のがす手はないでしょう。ビバ、アニメーション!
湯浅政明は圧倒的な躍動感と個性的なアニメーションセンスで、天才タイプのアニメーターとして知られる。劇場版「クレヨンしんちゃん」の作画が有名だが、個人的には劇場アニメ「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」(92年)の音楽パート、特に大瀧詠一『1969年のドラッグレース』が強く印象に残っている。目まぐるしく切り替わる極彩色の中で、車に足が生えて蜘蛛のようにのし歩き、滝から落ちれば一瞬で飛行機に早変わり、大樹に茂った葉も一斉に鳥になって飛び立つ。ちなみに「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」は個人的にも高く評価している佳作ながら、未だDVDになっていない。90年公開の劇場版第1作は01年にDVD化されているというのに……。VHS版が比較的容易にレンタルできるとはいえ、なんとも惜しいことです。
■劇場アニメ「スチームボーイ」。
6点。
19世紀、万国博覧会開催に沸く英国を舞台に、無限の蒸気力を封じ込めたボールをめぐって、発明家親子と財団と軍が入り乱れて大騒ぎ。しゅーしゅー。
製作期間9年、総製作費24億円をかけたという大友克洋監督の劇場用新作。
惜しいなー、と観客に思わせる映画。細部まで徹底的に作り込んだ映像の凄みと、それを惜しげもなくスチームで隠す贅沢さ。音響の厚み、そしてジャブロンスキーの力強い音楽。お馴染みのカタストロフの快感。そうした豪勢な作りにあって、ストーリーとテーマの扱いの軽さが大きな弱点として残ってしまった。
この作品の構造はかなり明快で、要するに発明家親子3代が万国博覧会を巻き込んで好き放題に暴れまくる大法螺話である。祖父は、古き良き時代の科学を愛し、美と夢を紡ぐ錬金術としての科学の崇高さを求める。それに対して父は、科学が一部の酔狂者の趣味だった過去を否定し、人間の欲望を実現する強力な道具としての科学を具現化しようとする。そしてふたりは息子=主人公の少年に協力を迫るのである。祖父の「過去」と父の「現在」。主人公の少年の決断は……? そして『僕は、未来を、あきらめない。』という宣伝コピーにあるように少年は「未来」を選び、スチーム城が崩れ落ちる中、スチームボーイとなって飛び立つのだ。
スチームボールは超エネルギー、強大なテクノロジーの力の象徴であり、当然3つ用意されている。これを動力として、祖父は遊園地を、父は城を、ともに巨大な建造物を築く。しかし少年はスチームボールひとつを身につけて体一つで空を駆ける。大がかりな理想や理念でなく、自分の身体感覚で新しいエネルギーの可能性を拓いていく少年を憧れのまなざしで見上げる子どもたちの姿もまた「未来」の象徴だろう。
物語のパーツは揃っているしテーマも明快。ただ、それをどうカタルシスに繋げるか、どう映画を盛り上げるかという部分で、作り手の嗜好が正直に出てしまったと思う。ストーリーを魅せるための映像ではなく、映像を魅せるためのストーリー。蒸気の多彩な表現や巨大建造物の崩壊に込めた情熱の幾分かでもストーリーの方に回して、もっとお話が活きるコンテになっていたら、爽快な娯楽作品になったかもしれない。
(海外公開版では台詞や編集に一部手を入れてもいいんじゃないかしら。その方がわかりやすくなるかも。)
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■まんが甲子園が開幕 30校が“熱筆”ふるう(産経)
■ANIMEファンは米国にももっといてもいいのではないでしょうか(Ask Johnふぁんくらぶ)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年08月02日(月)23時28分45秒
週刊少年ジャンプ
ヤングマガジン
ビッグコミックスピリッツ
ビジネスジャンプ
■週刊少年ジャンプ、
「BLEACH」(久保帯人)、TVアニメ化。今秋より放送予定。アニメーション制作は、マンガ原作を数多く手がけるぴえろ。
→「BLEACH」ぴえろ公式サイト
→「BLEACH」TV東京公式サイト
既刊13巻、キャラ立ち充分。満を持してのアニメ化。
サイト見て思いましたが「武装錬金」と「BLEACH」のポジションは結構かぶってますね。
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■アニメ「この醜くも美しい世界」(04年)。ガイナックスの1クールTV作品をビデオにて。
4点。
最後までぽかーんと見てました。ううむ。
主人公の男子高校生が裸の女の子Aを拾って同居することになる。主人公の友人も裸の女の子Bを拾って同居する。突然謎のモンスターがあらわれると、主人公も突然デビルマンのような超人に変身してそれを撃退する。ところがそこから何も進展せずに、ラブコメ調の日常エピソードが中盤過ぎまでまったりと続く。
終盤になると、女の子Aが地上の生命を滅ぼす超越的存在であることが明らかになり、加えて女の子Bがそれを制止する超越的存在であることが明らかになり、さらに主人公が滅亡に対して抵抗する地球生命の意志を象徴する超越的存在であることが明らかになる。(ぽかーん。)でもそれはたいして重要ではないらしく、要するに主人公が女の子Aの心を取り戻せるかという流れに転化して、さらにそれは恋愛とか絆の問題ではなくて、主人公が幼い頃母親に捨てられたせいで人を愛せなくなってしまったというトラウマを乗り越えることが大事というお話に。
キャラも話もよくわからない作品でした。終盤数話の展開はほとんど台詞でテーマを解説。地球生命とか大風呂敷広げる必要を全然感じない。日常エピソードもパターン以上の掘り下げがなくてキャラが深まらない。結局主人公の内面の成長をテーマにするなら、第1話からバイク貰って非SF話にすればいいのにと思う。
親に捨てられたトラウマから「自分はこの子を捨てたりしないで守ってやる」という意識になって、同居や擬似カップル体験に進んで、「でもそんなあなたは私を愛してはいないのよ」と引導を渡される筋はいいとして、終始かわいいペットみたいなヒロインキャラの意味は?中盤までのまったり展開の位置づけは?どうにもピンと来ません。美少女あり、SFあり、アクションあり、ハートウォーミングあり…と、盛りだくさんにした挙げ句に打ち消し合って無味乾燥に。
作画はまずまずでした。
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■おたく:人格=空間=都市(ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展−日本館 公式)
■新海誠監督の新作「雲のむこう、約束の場所」公式サイトオープン
今秋、シネマライズにて公開予定。尺は1時間31分とのこと。
7/31より特別観賞券発売開始。
■原恵一インタビュー(文化庁メディア芸術祭プラザ)
■マンガの発見 連載第52回「中野晴行「マンガ産業論」」夏目房之介(コミックパーク)
■【旬を読む X氏の一冊】漫画家・水野良太郎 『マンガ産業論』(産経)
■国家アニメーション.ゲーム産業振興拠点が上海市で発足(日経BP)
■文化庁、著作権分科会の公開審議を実施――今後も引き続き公開へ(ITmedia)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年07月27日(火)00時00分20秒
酒日。
■アフタヌーン9月号。今号はいろいろとトピックが多い号。
とりあえず「げんしけん」(木尾士目)と「おおきく振りかぶって」(ひぐちアサ)は面白いぞと。春日部さんはスバラシイぞと。
四季賞受賞作を集めた作品集「四季賞CRONICLE 1987-2000」が告知されてます。ラインナップは以下の通り。
1987:土田世紀、高橋ツトム、松本大洋、入江紀子
1988:太田垣康男、須藤真澄、秋月りす、中山昌亮
1989:新井英樹、ヒロモト森一、榎本俊二、王欣太、入江喜和、ヒラマツ・ミノル
1990:青木雄二、田口雅之
1991:菅原雅雪、的場健、安田弘之、小田ひで次
1992:松永豊和
1993:小原愼司、桑原真也、沙村広明、黒田硫黄、冬目景、五十嵐大介、吉開寛二
1994:芦奈野ひとし、駒井悠、荒巻圭子、木尾土目、安倍吉俊
1995:木葉功一、弐瓶勉、遠藤浩輝、鬼頭莫宏
1996:浅田寅ヲ、若菜将平、真右衛門
1997:林田球、木村紺
1998:篠房六郎、ひぐちアサ、真鍋昌平、漆原友紀
1999:熊倉隆敏
2000:とよ田みのる
この面子を見て文句をたれるのは非常に申し訳ないのだけれど、「現在活躍中の人気作家のデビュー作は」的な編集には率直に言ってがっかり。名前が挙がっている作家陣がその後アフタヌーン等の連載で成長してより面白い作品を送り出してきているとすれば、この作品集は有名作家の非ベスト作品をわざわざ集めた作品集、になるわけでしょう。アフタヌーンは思い出アルバムを作りたいの?と思ってしまう。連載作家の自誌デビュー作なら、連載作品の単行本に収録してあげればよいのではないでしょうか。そもそも、このラインナップだと既刊単行本収録作品がかなりのウエイトを占めてしまうのでは?
アフタヌーン四季賞は数多くの描き手を輩出してきた重要な漫画賞だと思っていますが、同時に質を競う読み切り作品賞でもあり、個性的な読み切り作品で読者を楽しませてきた実績があるわけです。しかし、読み捨てられて消えていく読み切り作品はそれきり顧みられることはなく、四季賞を知る読者ですら「今活躍中のあの○○も四季賞出身」などの言及に終始しがち。評判はあっても今読めない、という状況は、単純に優れた読み切り作品にとって越えがたい壁となっています。
四季大賞、四季賞、準入選、佳作を含めた誌上掲載作品を母集団にすれば選択肢は広がる。博内和代(「チャックのある風景」など)が載っていない時点で個人的には魅力が半減してしまう。「Bird Cage」(山下博行)、「フライングエイジ」(能勢邦子)、「猫又」(高木律)、佐久間史幸あたりも捨てがたい。「名前もない」(古野明)は?「翼人の地」(茶舞輪榮一)は?
商品として、既刊単行本への足がかりにならない作品を載せても仕方ないという勘定はよくわかるのですが、3割、いやせめて2割くらいはネームバリュー抜きのセレクションで勝負しても罰はあたらないのでは……と思ってしまいます。
新連載「リトル・ジャンパー」(高田裕三)。
なんとなく日々を過ごしている高2男子が、タイムマシンに乗って未来からやってきた女の子やら捜査官やらのあれこれに巻き込まれて大騒ぎ。SF系。
新連載「GUNSMITH CATS BURST」(園田健一)。
7年ぶりのガンスミ。ラリーにミニー・メイにミスティにビーンにとお馴染みの面々。さすがに絵柄は微妙に変わっている。個人的に「砲神エグザクソン」は結構好きだったので、園田健一には旧作リメイクより新作に挑戦して欲しいと思ってます。
読み切り「岬でバスを降りたひと」(漆原友紀)。
岬の端のバス停留所。そばにある小さな商店をふらりと訪れる人々は、岬に突き出た崖へと向かう。途中で引き返す人、そのまま戻ってこない人。『そういう場所』で育った商店の娘の想いを描く。
「蟲師」の漆原友紀の新作読み切り。現代物ですが作者の持ち味を活かしたオカルトファンタジーに仕上がっている。
本作を収録した作品集「フィラメント」(漆原友紀)が9/22(水)発売予定。志摩冬青名義作品や「蟲師」のプロトタイプ作品「虫師」も収録とのこと。ラポートからの既刊「バイオ・ルミネッセンス」(志摩冬青)との重複はどの程度かしらん。
「リンガ・フランカ」(滝沢麻耶)、連載第2回。
漫才ものという難ジャンルに挑戦。今のところ苦闘かつ健闘、という印象。主人公たちの素の部分とネタの部分の同居が妙に緊張感がある。
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投稿者:Kouji投稿日:2004年07月22日(木)22時17分01秒
毎週本放送を見ていたら7点つけたかもしれません>まりメラ
脚本も健闘してますが、なによりキャラクターの良さが光る作品だと思います。大塚芳忠@メランは艶のあるいい声でした。
オリジナル作品かつスクランブル枠放送ということで、知る人ぞ知る佳作という存在になっているのは惜しいですね。(同じスクランブル枠放送でも「星界の紋章」などは小説原作があるため知名度は高いですが。)
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投稿者:あくた投稿日:2004年07月22日(木)08時35分51秒
まりメラ面白かったですか。よかったよかった。
僕もDVDが出てから見たんですが、あの作品大好きなんですよ。
メランの声も良かったですね。
と、これだけ言いたくて通りすがってみました。それでは。
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投稿者:Kouji投稿日:2004年07月20日(火)22時38分04秒
ヤングマガジンアッパーズ
ビッグコミックオリジナル
漫画アクション
猛暑。
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■新番組「BSアニメ夜話」(テレビ番組製作会社 アマゾン)
> 第1シリーズのテーマ作品(予定)
> 9月6日 第1夜 「機動戦士ガンダム」
> 9月7日 第2夜 「アキラ」
> 9月8日 第3夜 「あしたのジョー」
> 9月9日 第4夜 「カードキャプターさくら」
NHK BS2の「マンガ夜話」にアニメ版が!キャストは来月発表とのこと。
アニメ作品にはマンガ作品をはるかに越えるネタパワーがある、と個人的には思ってます。制作に関わる人間の数も視聴者数も桁違いだし、同時代性も強い。一つの作品についてあれこれ語り尽くす楽しさは、アニメファンなら誰でも知っている。アニメの『見たらなにか喋りたくなるパワー』はすごいのよ。
(「アニメ夜話」が番組として面白くなるかどうかは存じませんが。見ます。)
■「宇宙戦艦ヤマト」20年ぶり復活 06年夏新作公開へ(朝日)
■「テニスの王子様の」許斐剛さん 毎日スポーツ人賞受賞(まんたんぷれす)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年07月20日(火)22時36分45秒
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■漫画家・鈴木義司さん死去 「サンワリ君」(朝日)
■鈴木義司さん、サンワリ君そのままに明るく照れ屋(読売)
悪性リンパ腫。75歳でした。
「お笑いマンガ道場」での笑顔が印象に残っています。
■「スチームボーイ」続編決定!(スポニチ)
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旧作アニメ未見作をビデオ追い。
■「BRIGADOON まりんとメラン」(00年、サンライズ)[amazon]、14〜最終26話まで。
6点。
異世界ブリガドーンと地球が干渉して両世界の崩壊が進む。世界の終わりまで後数日、まりんとメランは世界を救えるか?
終わってみれば面白かった。個人的に00年はTVアニメにいまいち元気がなかったという印象でしたが、これは意欲作でした。
第2クールに入っても状況の厳しさは相変わらず。たどり着いたブリガドーンでは結局役に立てず、地球に戻れば避難キャンプから追われ、長屋は放火されて焼失、ストーカー女にはしつこく命を狙われるし、心が荒んで1個1000円に高騰したパンを思わず万引き、あげくに失明、と鬱展開一直線。ところが、そんな境遇でも自分を呪ったり世界を呪ったりしないのがこの作品の主人公。いわれなき非難に負けない、絶望ムードに溺れない。自分の手に余ることまでかぶって潰れたりしない。自分が今やりたいこと、メランの力になるために、ひたすら行動あるのみ。固い絆で結ばれた強い意志と、心が折れそうになったとき手をさしのべてくれる仲間がいるから、何度でも飛べる。
思うに、作劇のセンスは少年マンガのバトルものに近いのだろう。キャラの流血、破壊は当たり前。切り割かれ、貫かれ、体液を流して何度も絶命しかけるまりんとメランの姿はジャンプマンガのそれを思わせる。過激な暴力、過酷な状況、ピンチを命がけで乗り越えていくドラマ。ただし重くなり過ぎないように、コミカルな味付けもたっぷり。そのアンバランスさが日本アニメを特徴づける重要なテイストであることは否定できない。
後半ではブリガドーン側の状況が見えてくることでストーリー上の謎が明らかになり、すっきりしてくる。主人公まりんの行動力も強化されて、お話も絵的にも躍動感のある展開が続く。キャラクターデザインの貢献度が全編通じて高かった。明快で、ユニークかつアイデア的にも面白いデザインが作品のムードをいい意味でマンガ的に演出した。特にモノマキア、コスモスの設定は秀逸で、後半の影の立役者と言える。
さて、この作品のテーマは地球の少女まりんと異世界の銃剣士メランとの絆を描くことに尽きる。(監督もそう言ってる。)戦うために存在する生体兵器のメランが、最初は使命のために守っていたまりんと次第に心を通わせていく。メランはかなり人間味のあるキャラとはいえ、これってラブストーリーになるのかいな、と思っていたら、最終話でキメてくれました。ラストの一言で作品を貫くテーマをきっちり撃ち抜いて、天晴れなエンディング。さっぱりして気持ちがいい。
ディティールのあざとさは脇道と割り切れるなら、本筋はシンプルな「まりんとメラン」の物語。
キャラクターの良さと作画の充実も注目に値します。
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投稿者:Kouji投稿日:2004年07月19日(月)00時22分10秒
ウルトラジャンプ
サンデーGX
●室温が夜でも34℃を下回らない。エアコンのない部屋で深夜までアニメを見まくって頭をどろどろにしてアイスノン握って無理矢理眠る。
■ウルトラジャンプ、森本晃司の読切が掲載。マニアック。
「皇国の守護者」(作/佐藤大輔 画/伊藤悠)連載第2回。
■サンデーGX、「新暗行御史」(尹仁完+梁慶一)の別冊付録付き。外伝と島本和彦らサンデーGX執筆陣によるパロディマンガ。
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旧作アニメ未見作をTSUTAYA半額レンタルで拾う。
■「BRIGADOON まりんとメラン」(00年、サンライズ)[amazon]、〜14話まで。
1969年、東京。長屋で育った孤児のヒロインまりんは、突如空に映し出された異世界ブリガドーンからやってくるモノマキアと呼ばれる生体兵器に命を狙われる。しかし偶然手にしたアンプルからあらわれたモノマキアのメランは彼女を守ると誓うのだった。
00年、WOWOWのスクランブル枠で放送された2クール作品。原作は矢立肇、米たにヨシトモ。「勇者王ガオガイガー」(97年)「ベタ−マン」(99年)に続くサンライズ制作の米たにヨシトモ監督作品となる。シリーズ構成、全話脚本を倉田英之@「R.O.D」(原作、脚本)が務める。キャラクターデザインに木村貴宏、アクションマスターとしてまさひろ山根がクレジット。
木村貴宏キャラ&まさひろ山根メカアクションのコンビといえば「神魂合体ゴーダンナー!!」(03-04年)が記憶に新しいが、こちらはアニメーション制作OLM・AICである。
個人的には「ガオガイガー」「ベターマン」ともにきちんと視聴していません。ガオガイガーは巷の高評価がピンとこないし、ベターマンも1クールで挫折というていたらくで、米たにヨシトモ作品とはどうも水があわないのかもしれない。さて、「まりメラ」はいかに?
さすがにスクランブル枠放送アニメ、映像のクオリティは高い。見栄の効いたメカアクションから人物作画まで、サンライズらしい堅実な作画が下支えしている。それを象徴するのがEDアニメ。まるで作画の教科書のような、動きのいい萌えカットの連続に思わずにやり。1969年という舞台設定を活かし、登場する長屋などの生活風俗にはノスタルジックな味わいがある。万博やアポロ計画を使ったアイデアも面白い。
お話の方は、毎回襲いくるモノマキアとの戦いの中で、少女まりんと生体兵器メランの間にゆっくりと絆が結ばれていく姿を描く。まりんが標的にされる理由は彼女にもわからないが、モノマキアの襲来で彼女の生活は壊されていく。キャラデザのキュートさとは裏腹に、プロットや描写は相当ハードでキツイ。まりんをめぐる戦闘の被害は近隣にも及び、被害も増えていく。学校では陰湿ないじめが始まり、警察がまりんを強引に連行して取り調べる。身を挺してまりんを守り戦うメランとの距離が近くなる一方で、まりんと日常社会との距離は遠くなっていく。それでもまりんは気丈に振る舞う。昨今の自閉調アニメと異なるのは、ヒロインが孤児という境遇ながら育ての親や長屋の住人たちの愛情に支えられて生活していることだろう。
惜しむらくは、一つ一つのイベントがその重さの割に扱いが軽く、問題を残したまま次のエピソードを重ねていってしまうところだ。いじめる生徒たちの前にメランが立ちはだかったことでまりんとクラスメートたちとの溝は決定的になり、そのまま夏休みに入ってまりんの生活は学校と断絶する。まりんの取り調べを強行した刑事はメランに威嚇されて圧倒され、触らぬ神にたたりなしと態度を翻す。そして学校も警察もその後さっぱり登場しなくなる。
モノマキアとの戦いはまりんの等身大で語られるようになり、親友や長屋の仲間のエピソードや育ての親の死が綴られる中で、やはり戦闘の犠牲者は出続ける。被害者の親がまりんの家に殴り込む壮絶なシチュエーション、そして唯一人の親友との悲しい仲違いの果てに、まりんはメランとともに空の向こうのブリガドーンへ行く決心をする。その小さな身体と心に不釣り合いな「世界を救う」という大層な言葉に流されるように。
まりんの明朗で気丈な性格はキャラクターとして重要な要素だが、状況の中でヒロインの性格設定に頼った展開にやや違和感を感じる。そんなに次々と関係性を絶たれるばかりで、アニメキャラ的な気丈さを持ち続けることができるものだろうか。第1クール終盤のクライマックスで、2つの世界のバランスを取る鍵としての役割からも解放されてしまうまりんには、もうメランとの絆しか残っていない。恐れおののき泣き叫び、それを過ぎればまた笑えるヒロインの『心』はどこにあるのだろう。作品後半でそのあたりがどうなっていくかを見守りたい。
さて、民俗音楽調で耳につく音楽は吉野裕司。吉野裕司は上野洋子とともに「.hack//黄昏の腕輪伝説」(03年)の音楽を担当。上野洋子は「あずまんが大王」(02年)や「灰羽連盟」(02年)イメージアルバムや「スクラップドプリンセス」(03年)EDなどなどアニメ仕事が近年増えているし、吉良知彦も「十二国記」(02年)のED曲で耳にする。ZabadakやVita Novaなどbiosphere系のアーティストたちが妙にアニメと親和性が高い昨今の傾向は、単なる世代要因なのか、それともファンタジーや架空世界に絡んだ精神性にシンクロする部分があるのか。ALI PROJECTなどもアニメ起用が続いているし、もっと俯瞰すれば菅野よう子の芸風(坂本真綾や新井昭乃と絡む部分)にもそういうにおいはありますし。
90年代後半の菅野よう子ショックだけでは説明がつかない、アニメ・ゲーム系サウンドのトレンドの一つとして認識してます。切り口としては浅過ぎますが……。少し前まで自分が好んで聴いていたアーティストたちがどんどんアニメに登場してくるので驚いています。
C.V.では、狂言回しのロロに新谷真弓@ハルハラ・ハルコ「フリクリ」、主人公の親友の如月萌に齋藤彩夏@鮎之介「十兵衛ちゃん2」といった個性的な声を配置。主人公浅葱まりん(C.V.: KAORI)の口ぐせ『あっハ〜ン』は妙に耳に残ります。
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■『魔法少女隊アルス』一挙放送決定!!(公式)
NHK教育「天才ビットくん」枠内のアニメ「魔法少女隊アルス」4〜7月放送分が、8月に一挙放送される。「天才ビットくん」夏休み中に同枠で毎週4話ずつ。なお、この一挙放送時にはED曲にKOTOKOが歌う「DuDiDuWa*lalala」がつくとのこと
毎回9分だと見にくいな〜と思って視聴していなかった人(僕だ!)には朗報。周囲の評価もなかなかの作品だし、これで一気に追いつくぜ!
8月6日(金)18:20〜19:00
8月13日(金)18:20〜19:00
8月20日(金)18:20〜19:00
8月27日(金)18:20〜19:00
■マンガの発見 連載第51回「『オールドボーイ』」 夏目房之介(コミックパーク)
■海外出身のVB経営者、日本の漫画・アニメ輸出(日経)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年07月13日(火)00時02分52秒
週刊少年ジャンプ
ヤングマガジン
ビッグコミックスピリッツ
コミックビーム
コミックバーズ
■ビッグコミックスピリッツ、
新連載「テレキネシス」(原作/東周斎雅楽 作画/芳崎せいむ)。テレビ局の旧社屋地下にひっそりとある映写室は、訪れた人を名画で癒すという。
作画が芳崎せいむということで、月刊IKKIで連載中の「金魚屋古書店」の映画版という印象。初回は「風とともに去りぬ」で。
■コミックビーム、
新連載「庭先案内」(須藤真澄)。ファンタジー新作。
新連載「機動旅団八福神」(福島聡)。福島聡のホームページが本日公開。
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■「鋼の錬金術師」2005年夏、映画化決定!!(公式サイト)
これでTV版のラストがむにゃむにゃでも翌夏まで引っ張って盛り上がってみんなで幸せになりましょう……ということかしら。劇場版を完結編にするなら相当思い切りのいい賭けだと思う。ファン向けサービス映画にしてガス抜きという手もありますが。
■東宝など、来春の「ドラえもん」映画公開を見送り(日経)
■ドラえもんからファンのみなさんへ、映画ドラえもんに関するお知らせ(ドラえもんチャンネル)
1980年から25年間、毎年春に公開されてきた劇場版ドラえもんの新作公開が、来年は見送られることに。四半世紀を区切りとして仕切り直し、心機一転ということらしい。
『製作スタッフも入れ替えたい』という関係者の発言に注目。これは芝山努監督の交代もありかしら?
芝山努@亜細亜堂は、劇場第1作「ドラえもん のび太の恐竜」(80年)にスタッフ参加し、劇場第4作「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」(83年)以降の劇場版ドラえもん22作品を全て監督し、84年からはテレビ版のチーフディレクターも務める大ベテラン。「ドラえもん」が国民的キャラクターとして今後も活躍していくことは確実なので、制作スタッフの世代交代は避けられない。劇場版ドラえもんが新しいドラえもんの作り手を育てるインキュベーターになるかもしれない。
■ANIME業界ではどれだけ女性が働いていますか(Ask Johnふぁんくらぶ)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年07月11日(日)19時19分09秒
投票してきました。>参院選
夜はテレビ特番をザッピング。
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■04年第3四半期のTVアニメ新作第1話雑感その4。
「ギャラクシーエンジェル」。期待度5。
毎度お馴染みのお気楽ギャグ作品も4期目。今期の新キャラも影が薄そう。
「DearS」。期待度4。
主人公が道端で美少女宇宙人を見つけて連れ帰る。そのまま居候して同じ学園に通うことに。SF学園ラブコメ。
「ニニンがシノブ伝」。期待度5。
監督:まついひとゆき、キャラデザ:柴田淳、脚本:金月龍之介、制作:ユーフォーテーブルなどなど、「住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー」の制作陣によるギャグ作品。
しっかり動かす作画。初回はギャグの面白さにいまいち繋がっていないのが残念。椅子からずり落ちるカットなど、随所に気合いは感じるので、今後ノってくることを期待。
■今期のTVアニメ極私的視聴リスト、暫定版。
そんなわけで以下の12-13本でスタート。夏の小改編ということで新作のパワーはいまいち。一時期の1クール企画ラッシュから2クール指向へと揺り戻しがきている印象。
↓7「鋼の錬金術師」 原作未完の最終1クールで苦戦は必死も作画に隙なし。會川脚本に賭ける。
→6「MONSTER」 安定。テンマ、エヴァ、ニナと目先を変えて飽きさせない展開。原作の力を再確認。
→6「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」(ビデオ追い) 個人的には第1シリーズのキャラデザの方が好み。
↓6「レジェンズ 甦る竜王伝説」 企画が持つ多くの枷に縛られつつもセンスと工夫でカバー。
6「KURAU Phantom Memory」 1-3話の作画が素晴らしく、演技に力がある。サンライズの血を受け継ぐBONESの実力を遺憾なく発揮したSFアクション。
↓6「サムライチャンプルー」 一見時代劇調で実はなんでもあり。フウがいないと話が作れない罠。
↑5「無人惑星サヴァイヴ」 長い時間をかけてキャラクターを育て、着実に面白くなってきている。
↑5「ケロロ軍曹」 視聴リストに復帰。こなれてノリが良くなってきた。作画も良い。
→5「天上天下」 マンガの王道をゆく学園バトルもの。安定して面白い。
↓5「絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク」 脇道が多く物語の幹が弱い。BONESの作画が勿体ない。
↑5「MADLAX」 真下演出と黒田脚本が馴染んできた。雰囲気の魅力で一点突破。
5「ニニンがシノブ伝」 ユーフォーテーブルの新作。演出の自由度で勝負。
5「マリア様がみてる 〜春〜」 前シリーズの固さがとれてきた。キャラが立てば強い。
------とりあえずここまで。以下は余裕があれば。
5「お伽草子」 真面目そうだが初回はいまいち。主人公の立ち位置を見せて欲しい。
5「蒼弩のファフナー」 閉塞をファッションとして語る志の低さに落胆。
5「ギャラクシーエンジェル」 毎度。
↓5「鉄人28号」 作劇が地味で妙に怨念じみている。60年代テイストの美学で今何を語るか。
5「Wind -a breath of heart-」今期ギャルゲーものから1本拾うならこれ?
4「GIRLSブラボー first season」 ギャルゲー。
4「アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル」 無難としか言えない。NHK総合アニメは目黒のさんまを思うべし。
4「DearS」 ギャルゲー。
4「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」 ギャルゲー。
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■ガンダム・シリーズのモビルスーツ、登場人物に関する調査2004(日経BP社)
ほとんどカルトクイズのようなアンケート内容。腕に覚えある方は挑戦してみよう。
ちなみにアンケート中でエルメスが「ララァ・スン専用モビルアーマー」と言い換えられているのには苦笑い。他商標への配慮がこんなところまで。
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投稿者:Kouji投稿日:2004年07月11日(日)16時32分25秒
ビッグコミック
コミックBLADE
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アニメビデオ三昧。
■アニメ「妄想代理人」 [amazon]、第13話(最終話)まで。
6点。
今敏監督のTV作品。謎の連続通り魔事件、その犯人として浮かび上がる少年バット。刑事ドラマ調のサイコサスペンスでぐいぐいと惹きつける序盤、中盤では個性的な単発エピソードを挟んで、終盤は十八番の妄想ドラマが全開。
凝った脚本とハイクオリティな映像はみもの。序盤のミステリアスな雰囲気が好きだったので、妄想側に突き抜けるラストは惜しい。極私的ベストエピソードは第3話。
■アニメ「十二国記」 [amazon]、第23〜39話「風の万里 黎明の空」終章まで。
6点。
「風の万里 黎明の空」は、「十二国記」の中でも「月の影 影の海」に並んで高いストーリー性を持つ個人的にもお気に入りの章。多くの人々と出会い、苦悩し、ともに行動した果てに陽子の思いが初勅に実るラストシーンは作中屈指の名場面。
実直な作劇でファンのすそ野を広げたアニメ版だが、ストーリーの軸となる陽子が登場する分の原作を使いきったため第45話「東の海神 西の滄海」転章をもって終了する。
「風の万里 黎明の空」ではアニメオリジナルキャラの浅野のその後も描かれるが、「月の影 影の海」のラストで蓬莱に戻った杉本に比べるといまいち描き込みが足りなかったように思う。突然異世界に投げ込まれた理不尽さの中で過酷な現実を受け入れられずに、世界を否定し運命を呪い続ける浅野の有り様は、「風の万里 黎明の空」のテーマとも重なる部分が大きい。苦悩と屈辱に浸る日々から抜け出し、変わらない現実の厳しさの中で顔を上げようとした彼の変化を内面からも示せるとよかった。
■OVA「RIDING BEAN」(89年)[amazon]
。
5点。
凄腕の運び屋、ビーン・バンテッドの活躍を描くアクション。営利誘拐の濡れ衣を着せられたビーンが真犯人と警察を相手にガン&カーアクションを繰り広げる。原作は園田健一。ビーンの相棒として「GUN SMITH CATS」のラリー・ビンセントも登場(細部の設定は異なる)。デジタル導入以前に作られたアニメだけによく動いている。(←情けない物言い。)シナリオもそつなくまとまっており、TVの1時間枠に丁度いい……と思いきや、OVAらしいアダルトな犯罪描写でちと無理か。
80年代OVAにおいて園田健一のデザインは不動の地位にある。少女キャラの瞳やボディラインの人工的なスマートさはメカやスーツの質感に通じるものがあり、フォルムがしっかりしたデザインはアニメによく馴染んだ。エロチックな描写も多く、2次元アニメ少女のセクシャリティを大きく開拓した。
少女&メカアクションの人気シリーズ「ガルフォース」「バブルガムクライシス」に加えて、女子プロレスもの「ウォナビーズ」(86年)、そしてこの「RIDING BEAN」。80年代のアニメおたくを描いたガイナックス作品「おたくのビデオ」(92年)がキャラデザに園田健一を起用したのも偶然ではないだろう。
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■作家で医師の永井明さんが死去(朝日)
ビッグコミックスペリオール連載中の「医龍 Team Medical Dragon」(乃木坂太郎 原案/永井明)への影響やいかに。
■ガンダムSEED 10月から新シリーズ(スポニチ)
■日本橋に巨大ガンダムが登場(産経)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年07月08日(木)23時40分44秒
週刊少年マガジン
週刊少年サンデー
月刊少年マガジン
増刊ヤングジャンプ漫革
コミックHIGH!
■週刊少年サンデー、次号で「勝手に改蔵」(久米田康治)、「美鳥の日々」(井上和郎)が最終回。
「美鳥の日々」はアニメ版と歩調を合わせてすっきり締め。
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■04年第3四半期のTVアニメ新作第1話雑感その3。
「GIRLSブラボー first season」。期待度4。
背が低くて童顔で女性恐怖症の少年が主人公。自宅の風呂で幼馴染みの女の子とはち合わせて蹴られた拍子に異世界に飛ばされたらそこは女だらけの世界だった。さらにそこから戻ってくる際に女の子がひとりついてきてしまう。
『今日もお約束のひと騒動』が売りらしいコメディ。今後も女の子キャラ続々追加予定。first seasonって、second seasonもあるのか…。
第1話はお風呂シーンで裸満載のため、画面で何をやっているのかよく分からないほど湯煙エフェクトで修正されていた。
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」。期待度4。
幼馴染み♀や従妹♀や小学生体型の担任の先生♀や保健の先生♀やおとなし目の後輩♀やクラス委員長♀や空から降ってきた謎の転校生♀らと繰り広げる主人公♂の学園ライフ。作品名の略称は「はにはに」。アニメ魂15分枠。
「Wind -a breath of heart-」。期待度5。
幼い頃、仲が良かった女の子と離ればなれになるときにあげたハーモニカ。高校生の主人公は、放課後の屋上で思い出のハーモニカを吹く少女と再開する。
アニメ魂15分枠。第1話では、3DCGで背景を動的に処理している部分に注目した。静的なレイアウトが基本の2Dアニメで新しい表現技法を試す。キャメラが動いている間は2Dキャラも動かしっぱなしにしないと不自然になるなど、課題は多そう。
「お伽草子」。期待度5。
時は平安中期。政を裏で支配する陰陽師や、力をつけ始めた武家たちが覇権を争う時代。秘宝の勾玉を取り戻す旅に出た主人公の戦いを描く。
Production I.Gによるオリジナル作品。OVA「怪童丸」(01年)を受け継いだTV企画だ。監督は西久保瑞穂。キャラクターデザイン・総作画監督は黄瀬和哉、美術監督は小林七郎。
初回の印象はいまいち。デジタルへの依存度が高い映像とコンテが実験的な臭いを放っていて、言ってしまうと『作り物』感が強い。話が進むにつれて馴染むのかもしれないが。
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投稿者:Kouji投稿日:2004年07月06日(火)01時10分23秒
週刊少年ジャンプ
ヤングマガジン
ビッグコミックスピリッツ
ビッグコミックオリジナル
別冊ヤングキング キングダム
■ビッグコミックスピリッツ、
新連載「我が名は海師」(原作/小森陽一 作画/武村勇治)。
海上保安庁で念願のレスキューダイバーになった主人公だが、反発していた実家の海洋サルベージ業を継ぐ羽目になって……。
ヒット作「海猿」の原作者、小森陽一を原作に迎えて、沈没船などを引き揚げるサルベージ技術者の活躍を描く海洋冒険もの。
→新連載はサルベージ業 海猿の小森さん(朝日 MYTOWN)
■別冊ヤングキング キングダム、
「RAISE」(新谷かおる)。第二次大戦の英国軍爆撃機乗りの活躍を描く戦場マンガ。
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■04年第3四半期のTVアニメ新作第1話雑感その2。
「マリア様がみてる 〜春〜」。期待度5。
04年第1四半期に放送された作品の新シリーズ。制作陣はそのままで、素直な続編になっている。端正で大人しめの作画は、新シリーズでやや固さがとれたかも?
EDイラストで我が道を行く中嶋敦子がよいです。
「アガサ・クリスティーの名探偵 ポワロとマープル」。期待度4。
ファミリー向けの翻案。シナリオ、演出も明快で平板。OP、EDは山下達郎。
監督は高橋ナオヒト@「剣風伝奇ベルセルク」「フィギュア17つばさ&ヒカル」。尖った部分がなにもない作画作劇にNHKの魔力を感じる。
「蒼弩のファフナー」。期待度5。
日本のとある離島で普通の日常を送っていた少年たち。そこへある日突然巨大な敵が襲来する。前もって想定していたように、島は防御壁やランチャーやバリアを生やして要塞に変形し、少年の親たちはこぞって防戦体制に入る。しかし圧倒的な敵の力の前に町はなすすべなく破壊され、多くの犠牲者が出る。主人公は「適格者」として人型メカのファフナーに搭乗することになり、敵を撃退する。何も知らされていなかった少年たちは否応なしに戦いの中で生きることになる。
あー、申し訳ないけどこの手の話はもういいですよ……と思った。エヴァンゲリオンの亡霊がまたひとつ。デザインや設定に染みこんだエヴァの臭いを隠そうともしない態度はいかがなものでしょう。(1話の序盤は「ぼくらの」(鬼頭莫宏)がアニメ化したのかと思った。)
こういうスタイルの作品を最近は『セカイ系』と呼ぶらしい。ライトノベルを読まないのでいまいちピンとこない概念だけれど、エヴァの亡霊に憑かれたような?イメージでとらえている。突然日常が破壊されて、理不尽かつ強大な敵に浸食されて、否応なく戦いに投げ込まれて容赦なく追い詰められていく少年たち。敵に関する説明や考証はなく、舞台は箱庭に限定されている。(本作品では日本本土は既に消滅しているという設定。)選択肢は残されていない。抑圧と強迫観念と無力感そして深い絶望の中で紡がれていく感傷。
>『人は全てを知ったとき 世界の果てを知る
力の限界を知る
夢などいつか覚めてしまうことを知る
しかし僕たちは そんなことなど乗り越えられると思っていた
このときには』
という第2話ラストのモノローグが作品の底に流れる精神を象徴している。ちっぽけな自分の限界は見えてしまったし、夢は叶わないし、この絶望は乗り越えられない、という強固なリアル。こんな世界で生きていく行為は、果てしない防衛戦の中で笑い、泣きながら命を刻んでいくことなのだろう。誰も彼もが突然世界に潰されて死んでいくその日まで。
監督は羽原信義、キャラクターデザインは平井久司。初回の放送は1時間スペシャルで1&2話。
細かいカットを繋いで情報密度を上げているが、人物はアップが多くてアニメーションをしっかり見せるシーンは少ない。背景が多くて大変そう。これはこれで演出スタイルだと思うけれど、シナリオともどもタメがないのでキャラクターが頭に入らないし、見ていて流されている感じがする。誰がどうなってもいいや、というか。
あと、第1話だけで大勢犠牲者が出てるわけですが、ファフナーの本来のパイロットが輸送中に敵の攻撃で死亡するというシチュエーションを描くのに、あっけなさや絶望感を演出するなら司令室のモニターだけ見せればいいと思えるところを、あえてメガネの少女パイロットと女性士官を登場させて、彼女らが敵の攻撃に飲み込まれて悲鳴の中で消滅する短いシーンを挿入するあたりの露悪センスは、なるほど近年のアニメやマンガに見られる残酷表現の好みが露骨に出ているなあと思った。こういうのが描きたいんだろーなー。
見続けるかどうかは微妙。
個人的には、「新世紀エヴァンゲリオン」が投げかけた物語の一部は「ガサラキ」や「無限のリヴァイアス」(どっちもサンライズ作品だ)が受け止めてくれたと思うし、アニメ表現としても同時期に「こどものおもちゃ」「少女革命ウテナ」が可能性を示してくれたので、悲劇に浸るためにエヴァを繰り返すだけの作品ならこれ以上作っても仕方ないと思ってしまう。
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■「BECK」ついにアニメ化!!(月刊少年マガジン)
これはどうでしょう。良作だけにアニメで魅力を出すのは難しいと思う。マガジンのアニメって、「DEAR BOYS」とか「修羅の刻」とか、かなり厳しい結果になっているのも不安。音楽ものはアニメの鬼門だし、ましてやTVアニメで……。
全26話。監督は小林治だそうです。うーん?
■<海賊版対策>「日本マーク」で違法コピー封じ(毎日)
■インターネット上の性的虐待から子 どもたちを守るために =エクパット編『インターネット上の子どもの 安全ガイド』改訂版発行=(ECPAT/ストップ子ども買春の会)
■ギャグで街を救うのだ 赤塚不二夫会館、ビデオ募集(朝日)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年07月05日(月)00時58分37秒
月刊IKKI
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■OVA「らぶひな Again」(02年)(→amazon)
、全3巻をTSUTAYAの旧作半額レンタルにて。
4点。
TVアニメ(00年)の終了と原作マンガの完結を受けて、原作後半の可奈子編を「可奈子」「景太郎」「なる」 の3話にアレンジしたOVA企画。監督はTV版と同じく岩崎良明。
念願の東大合格を果たした景太郎だが、初登校もできないうちに休学して瀬田と発掘旅行へ。景太郎不在の間、ひなた荘の新管理人として景太郎の妹、可奈子がやってくる。兄にラブラブの可奈子に振り回される成瀬川なると住人たち。そのうちに景太郎が帰ってきて、成瀬川へのプレッシャーはますます大きくなり……。
キャラクターデザインが前田明寿に変わったのは個人的には残念。TVアニメ版のうのまことのデザインの解釈は優れていたと思うので。OVAのデザインの方が原作のマンガ絵に近いのかもしれないけれど、マンガ絵の線は動かすのが難しいし、3巻しかないのだから慣れないうちに終わってしまう。案の定、絵的にはこれといった特長はない出来。企画自体がアニメーションをウリにするタイプではないし、制作リソースも多くない。
お話の方も、一応原作のラストまでフォローしているが、やはり尺が短いので慌ただしいし、舞台がひなた荘から動かないのでパワー不足は否めない。
●「ラブひな」(赤松健)はラブコメ史に残る作品だと思う。
「好きな女の子と一緒に東大に入ると幸せになる」という夢の実現を願うさえない浪人生が、なぜか女子寮となっている温泉宿の管理人になり、住人の女の子たちとハーレムコメディを繰り広げる。数十万人の読者を相手に回してなおその先頭を走り続ける赤松健のおたく妄想パワーに感服する。
ラブコメの基本は主人公がヒロインとの恋を成就させるかどうかにある。当然この恋には多くの障害があり、一筋縄に行かないのが肝である。ハーレムコメディの様式では、他のサブヒロインたちが主人公に対して積極的にアプローチしてくるのに対して、本命ヒロインは主人公に一定の距離を保つものである。(嫉妬や焦らしも含む。)ダメ主人公は周囲の誘惑に邪魔されつつも頑張って本命のハートを射止めようとする、という構図。
「ラブひな」では、景太郎と成瀬川なるの関係は2つの立場から寸止めになっている。景太郎の場合、東大に入るという目標が自己実現の壁として設定されている。さらに、運命の人である「約束の女の子」がはたして成瀬川かどうかを疑わせる仕掛けも用意される。それに対して成瀬川の場合は、いつも本心とは裏腹に景太郎を拒絶してしまう。後半はその性質に拍車がかかり、とにかく脊髄反射的に自分の気持ちに素直になれない、という面白い自爆キャラクターになっている。
お約束かつスラップスティックな展開を詰め込みながら、「ラブひな」は終盤でラブコメの新境地に入っていく。というのも、景太郎が東大に合格したことで設定上の目標はクリアされしまうからだ。さらに景太郎は瀬田の発掘を手伝うことで自分の夢を見出し、ある意味一人前になってしまう。景太郎と成瀬川が好き合っていることはもはや周知の事実であり、こうなると、後は成瀬川がYESと言えばお話は完結という状況なのだ。
ところが、お話はまだ終わらない。むしろ東大云々というベタな設定は早々に無効化されてしまう。可奈子編では、恋の障害として唯一残った「ヒロイン成瀬川なるの自分に素直になれない性格」が暴走し、お話を駆動するエンジンとなる。主人公が景太郎から成瀬川なるへと交代するのだ。景太郎への気持ちに整理をつけたいサブヒロインたちにはっきりしてよ!と迫られて、そのたびに成瀬川はパニックを起こして逃げ出してしまう。
恋人になったら今の関係が壊れるかもしれないという恐れ、過去の失恋を乗り越えてもう一度恋をすることへの不安、惚れられた女が自分も好きだと認めてしまったら負けじゃないかという強がり、などなどが入り交じったようなそうでないような暴走。連載を読んでいたときもこの辺のドライブ感は大したもので、日本を北上する大逃避行はクライマックスに至り強烈なカタルシスを生む。
ハーレムコメディの主導権は、周囲に振り回される主人公♂から、振り回すヒロインたちに移っている。主人公♂が形骸化・記号化していくのとは逆に、ヒロインたちは自らの記号性に肉付けをして、妄想の中でより魅力的なキャラクターとして再生されるようになってきた。そして「ラブひな」では本命ヒロインがついに参戦し、妄想パワーを発揮するのである。
お話の動機付けがヒロインたちに移って、主人公♂は受動的、記号的に配置されて作品の錨となる。これがラブコメから生まれたギャルゲー的世界の構図ではないだろうか。「ラブひな」はその境界で繰り広げられるユニークなコメディ作品だと思う。
■TVアニメ「KURAU Phantom Memory」第2話。
作画がよいです。構図の取り方やキャラクターの表情など、画面の情報量がワンランク高いので作劇意図がしっかり伝わってくるし、見ていて目が楽しい。1-3話は監督の入江泰浩が絵コンテを切ってるので次回も楽しませてくれそう。
(OPアニメ後半のクラウの浮遊カットで、腰からぶら下がったようなポーズの後ろからカメラが近づいていくセンスとか、面白いです。)
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■アニメのタイトル巡り、竜の子プロの賠償請求棄却(読売)
これはタツノコとぬえがアニメ「超時空要塞マクロス」の作品とデザインの著作権を争った訴訟とは別件ですね。もう少し詳しく知りたい。どこかに情報ないかしら。
■現代美術館でアニメの源流を探る 企画展「日本漫画映画の全貌」(Webアニメスタイル)
■日本アニメの作品史たどる 6日から特集上映(朝日)
■あのソフト・オン・デマンド社が「あじさいの唄」(OVA)で一般アニメ製作に参入(ANIMAXIS.com)
■頭文字D:実写で映画化 製作発表(毎日)
■米最高裁判所、『児童オンライン保護法』をまたも差し戻し(HotWired Japan)
■「リメイク」が日本型コンテンツ多展開の鍵になる(ITmedia)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年06月27日(日)23時03分05秒
漫戦スピリッツ
■漫戦スピリッツ、
読み切り「ナツ先生の料理教室」(青旗昇)。別れた妻の元にいる小さい娘は野菜嫌い。若い父はなかなか会えない娘のために何ができるのか。
漫戦に再登場の「ナツ先生の料理教室」、シリーズ2作目。手堅く面白い。
■単行本「純粋!デート倶楽部」(石田敦子)完全版 上下巻、購入。(→amazon)
掲載誌OURS LITE(少年画報社)の休刊により、その後「カラフルコミックピュアガール」(ビブロス)、「マジキュー」(エンターブレイン)に掲載されて完結した作品が、描き下ろしカラーイラストなどを収録した完全版としてBEAM COMICSより刊行。
■単行本「ラヴ・バズ」(志村貴子)第2巻、購入。(→amazon)
ヘタレ調子の女子プロレスマンガ。飄々とした描写の中にキャラクターの心の綾が織り込まれていてはっとする。
■単行本「グレイトフルデッド」(久正人)第2巻(→amazon)
キョンシー退治アクション第2部。ハッタリの効いたアクション作画が魅力的で注目してます。
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■TVアニメ「美鳥の日々」完結。
5点。
全般通じて作画クオリティが高く、絵作りにも工夫が感じられた。原作マンガの持ち味を活かしつつ、アニメならではの面白さを作れていたことを評価したい。「右手が恋人」という設定のユニークさを「ド根性ガエル」的な作画で上手く表現しつつ、オーソドックスな青春ラブコメエピソードをきっちりこなした。最終話のまとめがシンプルすぎた感があるが、原作マンガが連載中で未完というお馴染みの事情もあって、なかなか無理は出来ないところ。
不遇のヒロイン綾瀬さんが良かった。
■TVアニメ「鋼の錬金術師」、第37話「焔の錬金術師」「戦う少尉さん」「第十三倉庫の怪」
中休みでショートコメディーの回……と思いきや、コミカルな展開にも伏線を挟んできっちり繋いでいく巧みな脚本。隙がないなあ。
■アニメ「風まかせ月影蘭」(00年)(→amazon)、TSUTAYAの旧作半額レンタルにて1〜10話まで。
天下太平の江戸時代、大酒飲みの美人流浪人=月影蘭と、おっちょこちょいの拳法家=猫鉄拳のミャオの凸凹コンビ?が風のゆくまま旅する中で様々なトラブルに巻き込まれる。
大地丙太郎監督による1クールアニメ(全13話)。1話完結、勧善懲悪。時代劇へのオマージュにあふれた様式美にコミカルな大地演出の味が加わって軽妙な面白さを生んでいる。
実写の勧善懲悪時代劇番組のエッセンスを20分にまとめた毎回の脚本がいい。「サムライチャンプルー」が時代劇の様式を意図的にハズした結果、ストーリー面でゆるい出来になっているのと好対照。(浮世絵のモデル話も4話に出てくる。)
各話とも後半の山場に殺陣が入って、短くてもきっちり動かしてみせるところは志の高さを感じる。こういうところは、素手アクションを謳っていた「ふたりはプリキュア」にも見習って欲しいと思った。
しっかり作ってあって普通に面白い。大地監督のいい仕事。
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■圧巻! フィルムセンターの底力企画上映 「日本アニメーション映画史」、驚愕のラインナップ(Webアニメスタイル)
■「嵐を呼ぶ! 映画『クレヨンしんちゃん』祭り」開催!(Webアニメスタイル)
■「日本の漫画、アニメ化で国際的に」モンキー・パンチ“教授”(産経)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年06月27日(日)01時29分18秒
ビッグコミック
別冊ヤングマガジン
少年エース
ガンダムエース
マガジンZ
コミックガム
酒日。新宿。
●OHPのしばたさんと劇場アニメ「スチームボーイ」の試写会に行った。
上映前半にフィルム交換ミスがあり、もっと後にくるはずの場面を数分間流してしまった挙げ句に上映が一時中断するハプニングがあった。そんなに映画を多く見ている方ではない僕でも、過去にこの手の人的ミスを何度も経験したことがある。やはり最後は人の手。今回の上映は東京厚生年金会館ということで、照明や音響の面で映画館と同等とはいかない部分も感じた。
公開3週間前ということもあり映画の内容については控えますが、もりもり動いてバリバリ壊してて面白かった。久々の大友アニメを堪能しました。観た後は飲み屋でアニメやマンガ話。終電一つ前の電車で帰宅。
■少年エース、「螺子とランタン」(桂明日香)が第1部完。
単行本は……まだ難しいかなあ。同日発売のマガジンZ誌で「コゼットの肖像」(原作/COSSETTE HOUSE, アニプレックス 漫画/桂明日香)の連載が始まっているため仕事量を調整ということでしょう。
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■04年第3四半期のTVアニメ新作第1話雑感その1。
「KURAU Phantom Memory」。期待度5。
少女クラウは、父の勤める研究所を見学中に謎の高エネルギー体をその身に受け、リナクスという別人格と融合してしまう。超人的な能力を身につけたリナクス/クラウはやがて大人になり、危険仕事を請け負うエージェントをしながら、自分の中で眠り続ける「対」なる存在の覚醒を待ち続けるのだった。
「ラーゼフォン」「WOLF'S RAIN」「スクラップド・プリンセス」「絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク」など、高い作画クオリティのTVアニメをコンスタントに送り出してきているBONESのオリジナル企画。監督は「ラーゼフォン」作画監督を務めた入江泰浩。作画では楽しませてくれそう。第1話の導入は父娘の絆を軸にして速いテンポで展開。必要充分な情報量で次回に引く。
■TVアニメ「ケロロ軍曹」、第13話「ドロロ 忘れられた戦士 であります」「ドロロ&小雪 友情は美しき哉 であります」
久しぶりに見たけどかなり面白かった。(小雪のC.V.が広橋涼だったのも個人的な収穫。)
開始当初はいまいち間の悪かったタイミングがかなり良くなっていて、テンポよく楽しめた。作画クオリティは高いし、洋画、アニメ、特撮パロディの濃さも相変わらず。
今回のスタッフは、山本裕介監督が絵コンテ・演出、キャラデザの追崎史敏が作画監督という最強の布陣。その点を割り引くとしても、いい意味でこなれてきているように思う。
また視聴リストに加えます。
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投稿者:Kouji投稿日:2004年06月26日(土)01時20分51秒
ヤングアニマル
ビッグコミックスペリオール
アフタヌーン
電撃コミック大王
■ビッグコミックスペリオール、
本日のイチオシ、
「医龍 Team Medical Dragon」(乃木坂太郎 原案/永井明)。
素晴らしい!惚れた。
何が素晴らしいって、20ページ目の大ゴマですよ。逆光を浴びてこちらを見つめる加藤の表情とポーズと台詞に完全にやられました。マンガのキャラ絵でこんなにドキドキするのは何年ぶりかしら。もしかすると貞本エヴァの綾波の笑顔以来かもしれない。
もともと乃木坂太郎の描く女性キャラは艶があってとても魅力的なのですが、これは破格。今号はこのページ以外にも扉絵で同様のデジタル処理(カラー?)を使っているように見えます。
腐敗した権力に支配された大学病院の医療を変えるという目的のため、封建的な医局の中でのし上がろうとする加藤助教授。女性というハンデに負けず、業績を上げ、軽蔑に値する教授にも取り入って上を目指すのだが、それは茨の道だった。
しだいに追い詰められていく加藤は、教授推薦の決め手となるバチスタ手術の論文作成のため、NGO出身の天才的外科医、朝田(主人公)をヘッドハントする。しかし、医局を無視して患者本位の医療を実践する朝田の行動は、医局と手術チームとの間に立つ加藤にますます厳しい綱渡りを強いていく。
そしてついに、教授選への推薦が絶望的な事態になってしまう。動揺する加藤。よりによって朝田にその意味を気づかされて、ずっと張りつめていたものがふっと薄れて、思わず出た本音。憂いと自嘲と虚しさと懇願と悔しさと安らぎがないまぜになったような、あくまで美しいその表情は、長い闘いの道程とその中で貫き続けた心の純粋さを映して、見た者の心を奪う。
有り体に言えば『気の強い女がふと見せた弱さにぐっとくる』パターンなのですが、作品中で加藤の奮闘ぶりと苦悩をずっと読んできて、物語にどっぷり引き込まれたところでのこのシチュエーションは破壊力抜群。参りました。
「医龍 Team Medical Dragon」は、今もっとも面白い青年マンガのひとつといって間違いないでしょう。加藤センセの復活を確信しつつ、今後もバチスタチームの活躍を応援していきたい。
「MOONLIGHT MILE」(太田垣康男)、テロリスト編完結。
こちらも力強いエンターテイメント。人類の宇宙開発のフロンティアを舞台にしつつも、おたくっぽくならずに骨太な作劇でぐいぐい読ませる。この2年ほどは好エピソードを連発していてすごく面白い。
「ボールパークへようこそ」(高田靖彦)最終回。
■アフタヌーン8月号。
「げんしけん」(木尾士目)と「おおきく振りかぶって」(ひぐちアサ)が面白い。
■ヤングアニマル、「プロフェッショナル・スチュワーです!」(原作/蘭佳代子 作画/かたやままこと)最終回。
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■『カレイドスター〜新たなる翼〜』の新作OVAが登場!(MANGAZOO)
■TVアニメ「プラネテス」NHK地上波放送、遂に決定!!(プラネテス公式)
7月14日(水)より、毎週水曜深夜24時25分〜NHK教育にて。
NHKも深夜枠アニメか…。
■TVアニメ「カレイドスター」AT-Xで再放送(AT-X)
7/13(火)スタート。
テレビ東京系アニメコンテンツが武器のAT-Xは、非関東圏の人にとって貴重なアニメ源。
●03年度を代表するTVアニメ2作品「プラネテス」「カレイドスター」が04年第3四半期にもう再放送される。「ガンダムSEED」も再放送は早かったし、放送メディアでの2次利用に関してもアニメコンテンツの機動力は増しているということかしら。
■日本最大級のガンダム専門店が大阪・日本橋に7月オープン(ANIMAXIS.com)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年06月23日(水)22時47分03秒
週刊少年マガジン
週刊少年サンデー
■「げんしけん」(木尾士目)第4巻、購入。
大野さんでした。>初回限定しおり
■『創』2004年7月号。
NEWS EYE『コミックビーム』パロディ漫画回収事件の顛末 安藤健二
《特集》日本マンガの「苦悩」と「未来」
・マンガをめぐるひとつの時代の終り 篠田博之
・〈浦沢直樹インタビュー〉マンガって世の中が思うよりもっと格好いい!
・青年コミック誌のコンビニでの闘い 長岡義幸
・放送本数増加と視聴率低下 されどアニメビジネスの拡大 津田浩司
・アニメ元年? 日本発アニメ映画の海外進出 杉間弘樹
・キャラクタービジネスの現実と戦略 岩本太郎
・新たな局面を迎えた日本MANGAの海外進出 久保隆志
・日本マンガの現状と漫画原稿流出事件 弘兼憲史×里中満智子×みなもと太郎×渡辺やよい
などなど約65Pのマンガ特集。それにしてもマンガ雑誌売れないねえ……。アニメ、キャラビズ関連の話題に特集誌面の1/3を割いているところにマンガビジネスの現状が見て取れる。関連ビジネスを含めると300億円規模ともいわれる「鋼の錬金術師」の大ヒットにも注目する。複雑化、多様化が進む日本マンガの海外市場に目を向けた記事も良かった。漫画原稿流出事件の記事は5/26にまんがの森で行われた『走る!漫画家〜漫画原稿流出事件』発売記念トークショーの内容をまとめたもの。
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■TVアニメ「花右京メイド隊 La Verite」終了。
5点。
あざとい設定と無難な作画とそつのない作劇。これといった特長はないがキャラものアニメとしては合格点。終盤にクライマックスのエピソードを入れて1クールをきっちり仕上げた。
個人的には第4話「コノエ、立つ!」(絵コンテ/作画監督/原画:山下祐)の作画が印象に残りました。
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■大阪に日本最大級のガンダム専門店 上新電機が7月オープン(京都新聞)
■えっ?北朝鮮で「ドラえもん」放送(日刊スポーツ)
>「北朝鮮にはもともと著作権といった概念がないので、悪気は全くない。
ひええ。
■アニメファン必見! 名倉靖博氏の豪華画集が完成!!(ITmedia)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年06月21日(月)23時08分07秒
週刊少年ジャンプ
ヤングマガジン
ビッグコミックスピリッツ
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■大友克洋監督の劇場アニメ「スチームボーイ」が公開間近ということで、「イノセンス」公開前と同様にあちこちのカルチャー系雑誌でアニメ特集が組まれているのが目につきます。
04年は押井守「イノセンス」、大友克洋「スチームボーイ」、宮崎駿「ハウルの動く城」と劇場アニメ大作が揃い踏みで、象徴的なアニメ祭りの年になる、というコピーはこれまでに散々使われてきました。しかし蓋を開けてみればアニメバブル最後の打ち上げ花火(しかも全部中途半端に不発)に終わるんじゃないかという予感もあって。金も口も出す出資者がどんどん外から乗り込んで来る一方で、制作現場の人材は慢性的に不足し、制作環境の整備や構造改革もままならないまま自転車操業が続く。これからアニメは何を作ればいいのか?何を作りたいのか? 20万人ともいわれる国内コアユーザー層を相手にするのか、非アニメファンの取り込みに挑むのか、そして海外市場にどう取り組むのか。これから数年、業界は迷走の時期に入るのではないでしょうか。
(個人的には02-03年がバブルのピークじゃないかと思います。)
>STUDIO VOICE 7月号 特集 アニメを見る方法(goo 雑誌ナビ)
約50Pの特集記事。まずは巻頭言で『あなたが求めるものはなにひとつとしてアニメ専門誌には記載されていない』と、既存のアニメ専門誌が情報としてもレビューとしても貧しい現状をバッサリ。そう言うだけのことはあって、なかなか気合いの入った内容になっている。特集の要である「尖端アニメーション・クリエイター30」と「いま見るべき最新作30選」が、大御所を除いたラインから注目のクリエイターを拾っていこう、新しい作品を積極的に取り上げようという意欲的なセレクションになっていて好感を持った。
ちなみに取り上げられたクリエイター30人は以下の通り。
神山健治/新海誠/谷口悟朗/細田守/今川泰宏/鶴巻和哉/荒巻伸志/高山文彦/森邦宏/幾原邦彦/米たにヨシトモ/大地丙太郎/佐藤順一/佐藤竜雄/湯浅政明/今石洋之/村瀬修功/河森正治/望月智充/渡辺信一郎/京田知己/水島努/岡村天斎/前田真宏/浜崎博嗣/原恵一/摩砂雪/板野一郎/今敏/福田己津央
桜井弘明や真下耕一が入っていないとか、アニメのクリエイター特集はなぜかそうなのだけれど黒田洋介や大河内一楼といった脚本系スタッフへのアンテナがいまいちだとか、そういうツッコミができるセレクションが嬉しい。個々の記事も、佐藤竜雄作品に流れる『傍観者の視線』や、渡辺信一郎作品の『引き剥がされて漂う』イメージと音楽の力を指摘するなど、切り口は鋭い。
さらに取り上げられた30作品は以下の通り。
「美鳥の日々」「GANTZ」「忘却の旋律」「R.O.D. -THE TV-」「神魂合体ゴーダンナー!」「MEZZO」「ケロロ軍曹」「モンキーターン」「MIND GAME」「鋼の錬金術師」「スチームボーイ」「パンダーゼット THE ROBONIMATION」「雲の向こう、約束の場所」「爆裂天使」「妄想代理人」「キル・ビル(アニメパート)」「攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG」「ふたつのスピカ」「トップをねらえ!2」「マリア様がみてる」「鉄人28号」「ハウルの動く城」「キューティーハニー」「恋風」「カレイドスター」「SPIRIT」「サムライチャンプルー」「コゼットの肖像」「プラネテス」「十兵衛ちゃん2」
新作・注目作という括りの中で、バランスのいいラインナップです。
「ジャングルはいつもハレのちグゥ FINAL」の2P記事はアニメ誌顔負けのノリだし、「アニメーションサウンドトラック20選」などサブカル誌らしいディープな切り口の記事も。全体を通じて図版が充実しており、未見の作品への興味をそそる編集になっている。
なかなかお買い得なんじゃないでしょうか。
>TITLE7月号 直撃!アニメ最前線。
こちらも約50P。前半は、インタビュー中心に大作3本を取り上げて注目を煽る特徴のない記事。一方、後半はピクサー特集など海外アニメ記事が充実。クレイやパペットアニメ、ユーリ・ノルシュテインに「連句アニメーション 冬の日」などなど。他に「スパイダーマン2」などヒーローもの実写映画の特集も。全体通じて広く浅く。
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■日本漫画映画の全貌(アニドウ)
■日本漫画映画の全貌 −その誕生から「千と千尋の神隠し」、そして…。−(日本テレビ)
■日本漫画映画の全貌展−その誕生から「千と千尋の神隠し」、そして…。(東京都現代美術館)
2004年7月15日(木)〜8月31日(火)。
大正時代から現代に至る漫画映画の歩みを貴重な資料の展示や上映で綴る、東京都現代美術館の企画展。監修は大塚康生。展示内容を見ると
Aゾーン:<誕生> 戦前〜戦後
Bゾーン:<発展> 東映動画
Cゾーン:<継承> Aプロ・テレコム・スタジオジブリ
Dゾーン:<現在> そして…
ということで、東映動画ラインの構成です。主催に日本テレビがかんで、製作協力にスタジオジブリ。当然のようにパンフレットはローソンに置いてあります。
■頭山:ザグレブ国際アニメ映画祭でグランプリ受賞(毎日)
第16回ザグレブ国際アニメーション映画祭で短編アニメーション「頭山」が最高賞のグランプリを受賞。なお、功労賞(Lifetime Achievement Award)に宮崎駿監督が選ばれた。
■日本のコンテンツ保護は厳しすぎる――なぜ戦わないのか?(ITmedia)
■デジタルコンテンツ:国内市場規模は9%の伸び 「白書2004」で(毎日)
■小6同級生殺害:やなせさん「バトル・ロワイアルひどい」(毎日)
■ヘアヌード写真の掲載中止 「原点回帰」と週刊ポスト(産経)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年06月19日(土)00時51分44秒
ヤングジャンプ
ヤングサンデー
モーニング
週刊少年チャンピオン
■モーニング、「ジャイアント」(山田芳裕)がいいねえ。
読み切り「49Days」(伊藤静)。第45回ちばてつや賞大賞受賞作。
交通事故で家族を全員失った娘が、彼らの霊と過ごしながらやがて現実を受け止めていく姿を描く。家族の乗る車の前に飛び出した子どもも亡くなり、その子の親からは加害者として責められるという状況がとてもつらい。喪失の悲しみの中で家族と自分のいのちを受容していく娘を、同級生の少年が精一杯支えようとする。
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■TVアニメ「恋風」終了。
5点。
オチなしかよ!
両親の離婚で離ればなれに暮らしていた兄妹が再会し、お互いに惹かれ合っていく。
終盤、連載中の原作マンガのストーリーに先行する形で兄と妹が結ばれてしまい、果たしてどう決着させるのか?と注目していたが、最後は「好きだ…」って、開き直りですよ。作中の台詞にあるとおり『不幸とか、お前が決めんな』ということなのかもしれないけれど、ものすごく閉じたところで純化してしまった解釈には疑問。特に、七夏の葛藤がほとんど描かれずに、後半どんどん爆弾少女になってしまった点は不満が残る。最終話でも、ふたりで親に会いに行ったり、会社も辞めて平日の遊園地で周囲から奇異の目で見られながら泥だらけになって遊んで「汚れちゃったね」と言ったり、ブラックな状況が延々と続くが、そうした影を抱えつつ『好きだ』で押し通してしまう美意識は、ある意味無責任だと思う。オリジナル展開にした割にお話として纏まってない。ただ、無理矢理まとめるとそれこそ「高校教師」か「媚・妹・Baby」かという話なので、この結末も仕方ないのかもしれない。
演出やプレスコ方式の採用は良かったと思う。作画も何話か出来の良い回があったし、全体としては健闘と言っていいだろう。原作が尽きた時点でどう作品を作るか、という原作付きアニメの難所にはまってしまったのが残念。
このアニメ版を受けて、マンガ原作にはぜひ発憤してもらいたい。
■TVアニメ。
今四半期はストーリーが弱い作品が目について残念。趣味の問題もあるとは思うけど。
「絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク」は、1クール使って外伝みたいなエピソードばかり。「サムライチャンプルー」は、実は全然時代劇ではないという点が長所になっていない。話が場当たり的で説得力がなく、絵以外の部分で何も残らない。
せっかくの作画の良さがもったいない。最近は「無人惑星サヴァイヴ」や「天上天下」の方がお話として面白く見られる。
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■週刊!デジタルコミックマガジン創刊!(MANGAZOO)
■デジタルコミックマガジン 週刊Comic Boo!
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投稿者:Kouji投稿日:2004年06月15日(火)01時16分13秒
週刊少年ジャンプ
ヤングマガジン
ビッグコミックスピリッツ
ヤングアニマル
ビッグコミックスペリオール
ビッグコミックオリジナル増刊号
コミックビーム
■ヤングマガジン、新連載「バイオメガ」(弐瓶勉)。
■ヤングアニマル、
読み切り「ぼくの○○ペット」(甘詰留太)。アニマル嵐の方に描いている甘詰留太が本誌初登場。甘詰留太とアニマルのカップリングは『してやったり』という感じ。
■ビッグコミックオリジナル増刊号
「岳 みんなの山」(石塚真一)が面白いです。オリジナルらしい安定感。
■コミックビーム、今号は買い。
個性的な連載陣に加えて、バラエティに富んだ読み切りの掲載で充実した誌面になってます。「御緩漫玉日記」(桜玉吉)の真綿で首を絞めるような暗黒。力のこもった増ページ「エマ」(森薫)。お話がぐいと動いた「放浪息子」(志村貴子)。淡々と緊張感のある「やさしいからだ」(安永知澄)。ドラッギーにイカれた描写が冴える「青」(羽生生純)、「月の光」(marginal/竹谷州史)、「ウルトラヘヴン」(小池桂一)。とことんディープにマンガの面白さを詰め込みます。次号には福島聡と須藤真澄の新連載。
新連載「真夜中の水戸黄門」(しりあがり寿)。
「真夜中の弥次さん喜多さん」「弥次喜多 in DEEP」の弥次喜多が水戸黄門の助さん角さんになって三たび始まる不条理劇。「真夜中の弥次さん喜多さん」映画化記念新連載とのこと。
読み切り「カエル」(きなみなみ)。「銭」の代原16P作品。
色恋に縁のない女子大生の鬱屈。コンパで楽しげに飲み喋る女たちはみずみずしいカエルたち、対して自分は水っ気のない石か。カエルになりたかった石女が、やけに走って妄想に溺れて、あげくにわけわかんなくなって、泣いている自分の心に水に濡れた「女」を見つけるのだった。
きなみなみはマンガ読みが好きそうな味のある絵柄を持っている。前回に続いて支離滅裂気味な内容がこのまま作風になっていくのかはわからない。
読み切り「アルベルティーナ」(入江亜季)。
カフェの美人看板娘が、客の中で唯一人自分に関心を示さない男のことが気になって…。
入江亜季(入江アリ)の本誌デビュー作。創作系同人誌即売会コミティアで注目されていた描き手。切れ味鋭い描写に鮮やかな情感を込めた佳作を発表してきている。(個人的には「しろい雪くろい雪」がすごく好きな作品。南研一さんの同人誌に記事を書かせていただいたりした。)商業誌では、入江あき名義でぱふ誌に4Pマンガ「フクちゃん旅また旅」を連載。シンプルな描線と繊細な演出は高野文子を連想させた。
本作「アルベルティーナ」では、同人作品のイメージとは異なり、個々の場面と時間をしっかり描き込んだ密度の高い構成で娘の心の綾を描く。商業誌という舞台に挑戦する意識が伺える。
個人的に期待している描き手です。文芸肌の才気ですが、いい意味で枯れていく前に間口の広い青春ものなどいろいろ描いて欲しい。
読み切り「MIDNIGHT Ice cream」(千田悟史)。
雪国の姉弟が幼い頃に見つけた林の中の光と不思議な体験。
ビームマンガ大賞出身作家の24P読み切り。真面目で素朴なファンタジーで読感はいい。今の作風をいい意味で壊す毒や欲が欲しい。
読み切り連載「コーヒーもう一杯」(山川直人)。
両親が離婚して母親に引き取られた息子が面会日に父親と過ごすひととき。
山川直人もコミティア常連。完成度の高い作画とほろ苦いストーリー。
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■TVアニメ。
1クール作品など終盤があれこれ盛り上がり。近年のマンガ原作の青田刈り傾向と、3ヶ月〜半年で完結するアニメの進行スピードとが相まって、アニメ版の方が連載中のマンガ原作を追い越して先に物語の結末を描いてしまうケースが出てきている。物語の決着を原作マンガとアニメが競い合うというユニークな状況になっており、著作物の同一性保持権がどうたらな理屈を脇に置いた創作バトルっぷりに、マンガ・アニメというメディアが抱く熱いマグマを感じたりして。
アニメ版「恋風」では、お互いに惹かれ合う兄妹が一線を越えてしまう衝撃的なオリジナル展開に。原作のプロットを取り込みつつも、終盤に来て原作の先に踏み込んでしまった。これはこれで思い切りがいいが、あと1話しかないところでのこの展開は、作品として投げやりな印象をも与えかねない。とはいえ作品を通じて演出の出来はいい。極私的評価は5→6へ。
連載中の原作マンガはまだギリギリのところでページと時間を使って踏みとどまっており、今後アニメ版とは異なる展開が予想される。
「レジェンズ 甦る竜王伝説」。ノリとテンポの良さはそのままに、大地監督の十八番である肉親系重展開がきたー!
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■『まかせてイルか!』ONA発売記念!! 大地丙太郎監督インタビュー(MANGAZOO)
■元気で爽やか『まかせてイルか!』(アニメスタイル)
■ソニーがアニメ業界参上!…家電販売戦略絡み?本腰(zakzak)
■“暴力映画”貸し出しに年齢確認徹底 TSUTAYA、長崎の事件受け(zakzak)
■「海猿」封切り、パート2制作も決まった(サンスポ)
■漫画家の“卵”ら一心に 神戸で助成制度最終選考会(神戸新聞)
■OVA「トップをねらえ2!」公式サイト
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投稿者:たぬき投稿日:2004年06月11日(金)13時56分18秒
すみませんアニメとはまったく関係ない別件で検索していたときにたまたま
引っかかったので今年のものだと勘違いしていました。失礼しました。
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投稿者:たぬき投稿日:2004年06月10日(木)19時17分54秒
日本アニメーション学会の第4回大会が今月末あり、
一般公開無料プログラムに今敏監督がでるそうですよ。
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投稿者:Kouji投稿日:2004年06月06日(日)20時50分01秒
ビッグコミックオリジナル
月刊少年ジャンプ
月刊少年マガジン
コミックフラッパー
■月刊少年ジャンプ、
「I'll」(浅田弘幸)完結。9年の連載に幕。週刊少年ジャンプの「SLAM DUNK」(井上雄彦)、月刊少年マガジンの「DEAR BOYS」(八神ひろき)とともに90年代後半を代表する少年誌バスケマンガ。これで残る現役連載は「DEAR BOYS」のみとなったが、こちらは試合重視の作風なのでまだまだ行きそう。
■2003年版「出版指標 年報」(全協・出版科学研究所)が出ていたので図書館で流し読み。
03年版には02年のデータがまとまられており、景気の底で苦しむ出版業界の苦境が伺える。
02年のコミック誌は、販売金額、販売部数ともに7年連続の前年割れ。販売部数はピークだった95年と比べると27.4%減少し、とうとう10億冊の大台を割り込んだ。ジャンル的には少年、少女、青年、レディースがまんべんなく部数を減らしている。一方で銘柄数は前年比プラスで、あれこれ雑誌を出しても総じて売れないという厳しい状況が続いている。趣味に細分化した大人向けジャンルは比較的堅調だが、成年誌は銘柄数の落ち込みが大きい。
個別の話題では、話が出てからもうずいぶん経つが「週刊少年ジャンプ」が「週刊少年マガジン」を抜いて再び部数で首位に立った。ジャンプが下げ止まっている一方でマガジンの部数が減り続けたため。02年は少女マンガでもトップの交代劇があった。部数減の「りぼん」に対して、ここ数年部数を伸ばしてきた「ちゃお」が首位に。ちなみに「ちゃお」は小学生女子へのアンケートでも最も読まれる本に挙がっている。ヤング青年誌、ビッグコミック系が大きく落ち込み、モーニングが健闘し、ヤングアニマルが部数を伸ばした。ソフトエッチ系のコミック誌、時代劇コミック誌が好調だという。
コミックスは販売金額、販売部数ともに3年連続で前年比プラスを維持した。これはここ数年で急速に成長した廉価版コミックス市場に拠るところが大きい。一方で返品率が急速に悪化しており、廉価版コミックスの功罪の一端が伺える。廉価版コミックスの新刊点数は登場してから数年で1000点を超えた。新刊の1割が廉価版コミックス(そしてもう1割がコミック文庫)という現状である。
個別の話題としては、02年は「ONE PIECE」(尾田栄一郎)の初版部数記録更新が話題になった。第24巻の252万部が「SLAM DUNK」の記録を更新。続巻も260万部(26巻)まで伸びた。少年向け作品を読む女性読者が増え、少年・少女向けというジャンルの垣根が低くなってきているという。「鋼の錬金術師」(荒川弘)がアニメ化で大化けするのは03年なので、02年はまだ部数もおとなしい。
今年の年報では、コミックを巡る諸問題のひとつとして、例年になく踏み込んで新人作家・作品の質の低下や編集者のサラリーマン化を指摘している点が印象的だった。
『絵が上手だが、ストーリーテラーとしての質が低下しているのだ。したがって、大部数を刊行する雑誌は部数安定のために、実績のある作家を再々起用することになる。これは従来の読者には読まれるが、新しい読者にとって魅力ある雑誌に映らない。』
『むしろ守るべきものが多くて、冒険しにくい出版社の組織的な問題も内在しているようだ。』
などなど、新古書店の影響や若年層のコミック離れと並んで、新しい作品を生み出す新人作家や編集者の問題も意識されてきているようだ。
この年報はコミック以外の部分でもいろいろと面白いデータが解説されていて、毎年楽しみにしてます。お近くの図書館でご覧下さい。
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■あなたの値段・当世給料事情:第4部/4 アニメ(毎日)
こういう記事は大事。
■“だんご”超えるか?!「とのさまガエル」DVD&CD化(サンスポ)
■児童ポルノ改正案:衆院の青少年問題特別委で可決(毎日)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年05月31日(月)23時07分45秒
週刊少年ジャンプ
ヤングマガジン
ビッグコミックスピリッツ
ヤングキングアワーズ
■週刊少年ジャンプ、新連載「D. Gray-man」(星野桂)。
エクソシストもの。明快なルール設定と懲悪の構図と悲劇性の強調でジャンプらしく仕上がっている。
■ヤングキングアワーズ、
巻頭50P「朝霧の巫女」(宇河弘樹)。
こま追憶編。初期短編集「妖の寄る家」収録の連作で注目した読者としては、こちらの話を数100P使って描いて欲しかった。(いっそ「朝霧の巫女」のかわりに…。)異なるスケールの時間を生きる者の絆と悲劇というテーマは個人的にも好みなので、足早な回想シーンで処理してしまったのは惜しい。
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■現在放送中のTVアニメ極私的評価、暫定版。
↑7「MONSTER」 毎回引き込まれる作劇、地味な仕草をしっかり動かす作画、レベルが高く安定感もある。歴代作品も評価が高い日本テレビ火曜深夜枠の面目躍如。
↓7「鋼の錬金術師」 ここ数回は状況を持て余し気味の脚本が続く。原作のストックが尽きて、ここからが一番きついところ。
→6「レジェンズ 甦る竜王伝説」 作画監督、原画、動画、仕上げ、背景、撮影、制作進行まで韓国勢クレジットでアニメ制作の現状を感じさせる作品。DongWoo Animation(同友動画)は大地監督の「こどものおもちゃ」など、日米欧のOEMをあれこれ手がけている。とはいえ脚本、絵コンテなどは日本スタッフで、大地丙太郎監督のテイストも毎週全開。北米に持っていっても日本版の面白さを出すのは難しそう。
EDクレジットには相当数の韓国スタッフが出ているのにwebや紙メディアに出るメインスタッフは日本人ばかりというギャップが個人的にはちょっとひっかかります。
↑6「神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON」 新婚夫婦という設定が不完全燃焼ですが、ロボット魂と趣味性の高い作画で迫力のある映像に仕上がっている。
↓6「サムライチャンプルー」 まだ1話のみなのでなんとも。早速第2話は放送延期。「R.O.D -TV-」の打ち切りの記憶はまだ新しいですが、フジテレビ水曜深夜枠は今期もやれやれです。
↑5「恋風」 心配されていた作画が数話を除いてかなり健闘しているし、演出も好み。今期の穴的作品です。この泥沼感が結構ハマる。
→5「絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク」 高品質の作画はさすがBONES。キャラクター劇としても潜在力を感じさせるが、作劇がいまいち視聴者に優しくない。思い入れがしにくくカタルシスに欠けるのが弱み。
→5「美鳥の日々」 少年サンデーテイストのわかりやすいおたくアニメ。作画の健闘でアニメ版独自の味が出ている。(OPアニメのサビを長カット2つで処理しているのが楽しい。前半はデジタル処理を使った凝った画面展開で、後半は手書きアニメ伝統の回り込み。)
↓5「鉄人28号」 悪くないですが、個人的にストーリーがピンとこない。戦争と敗戦にものすごい情念を込めたトーンが作品を覆っていて、お話をどこに導いていくのか不安。
→5「無人惑星サヴァイヴ」 長期シリーズもクライマックス。お話も盛り上がります。
→5「天上天下」 正統派少年マンガアクション。キャラも立っていてしっかり面白い。原作ストーリーの一番面白い部分をアニメ化しているのでおいしい。
→5「花右京メイド隊 La Verite」 無難な出来。
↑4「MADLAX」 かなり無理がある話ですが、こう引っ張られるとついに最後まで見てしまう。困ったものです。
以下、ビデオ追い作品。
6「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」4話まで。安定。
5「北へ。〜Diamond Dust Drops〜」1話まで。 素朴な世界観がよい。継続予定。
5「勇午」2話まで。 普通の出来。原作読者には新味はない。
5「この醜くも美しい世界」1-8話まで。 作画は安定しているがどこを楽しめばいいのかわからない。何がやりたい作品なのか謎。企画書が見てみたい。とにかく謎。
3「ゆめりあ」全話終了。 固定ファン向けの低リソースアニメ。オタクずれした不真面目さが神経を逆なでする。黒田洋介味。
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■「世界の中心―」「バカの壁」…出版救うかヒット旋風(朝日)
POSデータの活用やメディア戦略によって、ヒットの芽に敏感に反応できる流通システムが整備されてきたことを指摘。
■ポケモンカードで2億円の罰金命令 値段つり上げにEU(朝日)
■Winny開発で逮捕の東大助手を京都地検が起訴、論争は法廷へ(日経BP)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年05月28日(金)22時50分11秒
ヤングアニマル
ビッグコミックスペリオール
少年エース
「日経キャラクターズ!」をだらだらと読む。
■ビッグコミックスペリオール、
「MOONLIGHT MILE」(太田垣康男)が面白いです。
今月は、00年にわずか5号で休刊したコミックバウンド誌に連載された「東方機神傳承譚 ボロブドゥール」(太田垣康男)が双葉社から単行本化されました。
■アフタヌーン7月号。
巻頭から「げんしけん」「ラブやん」「ああっ女神さまっ」「おおきく振りかぶって」とつなぐラインナップが現在のアフタヌーンを象徴しています。
「げんしけん」(木尾士目)。ファッションネタ、いいですね。こういう話が描けるところが他の自虐ギャグ系オタクマンガにはない特長だと思う。
新連載「アキバ署!」(瀬尾浩史)。
「神社のススメ」(田中ユキ)、連載第2回。
「砲神エグザクソン」(園田健一)、最終回。9月号より「GUN SMITH CATS」が連載開始とのこと。
読み切り「Flat Out」(松木洋一郎)。04年春の四季賞、四季大賞受賞作。
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●ここ1、2週間というもの、女を騙したり監禁したりレイプしたりされたり体売ったり売らせたりネットで流したりという露骨な話をやたら読んでしまってヘコむ。かと思えば、大好きな相手と結ばれたりラブラブファイヤーだったりする話もそれと交互にたくさん読んでいるので、精神的に疲れる。(海外出張から帰ってきて2週ぶりにマンガ雑誌を読み漁ったときなど、日本のマンガってえげつないなあとあらためて思い知るけど、それと似た感覚。)
読み手の気力体力という要素も大きいですが…。「神戸在住」とか読むとほっとします。
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■「マリア様がみてる」のTVシリーズ第2期が7月から放送開始(ANIMAXIS.com)
■東京・秋葉原にアニメ専門映画館がオープン(ANIMAXIS.com)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年05月10日(月)00時26分08秒
ひさびさに読書の一日。
■「走る!漫画家」(渡辺やよい)創出版[amazon]。
件のさくら出版漫画原稿流出事件の当事者として文字通り走り回った1年弱の出来事を綴る。Webサイトの日記や雑誌「創」の記事などをこの一年追いかけてきた人間にとっては新味な内容ではないが、そこまでフォローしている人はどれだけいるだろうか。そういう意味でも一冊の本としてまとまったことに意義がある。文章は読みやすく迫力もある。
■「日本アニメーションの力」(津堅信之)NTT出版[amazon]。
手塚治虫と宮崎駿、虫プロと東映動画、という象徴的な対比から、日本アニメーション85年の歴史を概観する。リミテッド技法による大量生産システムと、作家性の強いメディア芸術としての位置づけに見られる日本アニメの特色を、戦前、戦後アニメ史の中から浮かび上がらせる試み。
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■「漫画原稿を守る会」を閉会いたします(漫画原稿を守る会)
→「漫画原稿を守る会」閉会のお知らせ
>会としての裁判の終結、ある程度の原稿の返却、会の世話人であった渡辺やよい先生の本の出版を機に、「閉会」とさせていただきます。
(閉会宣言より)
さくら出版からの漫画原稿流出事件をきっかけに作られた「漫画原稿を守る会」が閉会することとなった。公式サイトには閉会のお知らせとともに、会の代表である弘兼憲史の閉会宣言、世話人の渡辺やよい、大島やすいち、川島れいこの退任が告知されている。
会の発足から閉会までの主な動きをまとめてみる。
・流出原稿返却及び情報提供の呼びかけ(関係者への呼びかけ、webサイトでの告知や同人誌即売会でのチラシ配布)
・マスコミ向け記者会見の開催
・賛同者およびカンパを募る(カンパは後に閉じられた。)
・公式サイトの開設および運営
・被害者3名を原告とした、出版社元社長に対する原稿引渡を求める民事訴訟(裁判費用の一部をカンパで充当。裁判中に原告2名の原稿が下記大島プロへの返却原稿の中に見つかったため、2名は告訴取り下げ。残る1名によって裁判は続き、原告完全勝訴となった。ただし被告は裁判を終始欠席しており、返却や賠償の意思・能力は不明。)
・弘兼憲史個人による、まんだらけに対する原稿の販売差し止め請求裁判(原稿の無償返還で和解成立。ただし、被害原稿の盗難届が警察に受理されているため、出版社元社長に対する捜査は続行中?)
・渡辺やよい個人による、まんだらけに対する損害賠償金請求の民事訴訟(継続中。)
・文化庁職員との懇談(2回)
・出版社元社長から大島プロに原稿が引き渡される。(しかし復刻単行本用など一部の行方不明原稿は含まれていなかった。)作家196名分、計21,327ページの整理と返却作業。(現在までに約7割を返却。100余名の作家と連絡が取れないなどの理由で約6,000ページが引き取り手がない状態。)
・本事件を綴った渡辺やよいの著作「走る!漫画家」が出版
約10ヶ月の出来事としては決して少なくない。なにより、前代未聞の大量原稿流出事件を社会に知らしめ、業界の体質改善を訴えたことには大きな意味があると思う。世話人の方々の奮闘ぶりにあらためて敬意を表したい。
「漫画原稿を守る会」は、会の目的として以下の3つを掲げてきた。
・不正流出した原稿を取りもどすために全力を尽くします。
・漫画原稿の所有者は誰であるのかを明確にしていきます。
・漫画原稿の管理について出版社と話し合っていきます。
このうち第2項と第3項については、結果的に厳しい現実を突きつけられた格好となっている。作家と出版社の間で所有権を含めた権利関係を取り決めた契約書を作る慣習がなく、口約束で仕事が動いていく業界の体質と、作家と出版社の双方がその利点を享受している現実が、このような事件の解決と再発防止を難しくしている。しかも、明確な契約の存在が現場の負担になることを恐れる意識は根強く、性急な改革に対する抵抗も大きい。(これはアニメでも同じ。先日の下請法改正でも問題になった部分である。)
しかし、結局のところ最も割を食うのは末端の作家たちである。この事件の後、せめて納品書や預かり証を発行していこうとする意識はどれほど高まったのだろうか。大手、中小を問わず各出版社はほぼ完全に沈黙したままだ。
デジタル制作、デジタル入稿が当たり前になる時代がもう来ている。生原稿の意味も根本的に変わっていく。権利と管理の問題をおろそかにしたまま、出版業界はどこまで行けるのだろう。物書きとその作品で商売するプロとして、半歩でも前に進む姿勢、変化の可能性を見せて欲しい。
最後に一言。
会の世話人や賛同者が各個人サイトの日記に会の内情を自由に書き込み応酬し合うという歪んだ状況が続く中で、情報が降りてこない公式サイトの管理人として、一般の人々に対してもバランス感覚と誠意を失わず対応し続けたすがやみつる氏に、この事件をネットで追いかけたひとりとして感謝申し上げます。
■「図書貸与権」の問題(Mystery Laboratory)
■まんがの森2004.06発売コミックリスト(まんがの森)
極私的に目に止まったのは…
6/23「げんしけん」(木尾士目)4巻 講談社
6/23「グレイトフルデッド」(久正人)2巻 講談社
6/25「ラヴ・バズ」(志村貴子)2巻 少年画報社
6/25「純粋デート倶楽部」(石田敦子)上下巻 エンターブレイン
6/30「鬼頭莫宏短編集 残暑」(鬼頭莫宏)小学館
中 「ブリトビラロマンSF(仮)」(小田扉)太田出版
■「ウルトラマン」初期作品の海外独占権、円谷プロの敗訴確定(ANIMAXIS.com)
■漫画家、故横山隆一さん宅“離れ”を移築 鎌倉から故郷の高知へ(産経)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年05月06日(木)22時15分58秒
ヤングジャンプ
ヤングサンデー
モーニング
週刊少年チャンピオン
漫画アクション
コミックバーズ
別冊ヤングマガジン
ビッグコミックビジネス
■モーニング、入江喜和の新連載。
■コミックバーズ、新連載「東京赤ずきん」(玉置勉強)。猟奇アクション。
■別冊ヤングマガジン、
読み切り「詰将棋パラダイス」(細尾大樹)。引っ込み思案の女の子が、唯一の取り得である将棋を通じてなけなしの勇気を振り絞り、好きな男の子とお近づきに。
ヒロインのいっぱいいっぱいな感じがよいです。
■ビッグコミックビジネス、ビジネス特集読み切り増刊。
読み切り「世界エンタメ王 プロダクションI.G物語」(原作/根岸康雄 作画/家永映三)。
石川社長はトグサに似ている。押井監督はマンガに出ても立ち食いそば屋。
個人的には「イノセンス」だけで儲けるのは大変だと思うけど「攻殻機動隊SAC」があればいけると思う。
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投稿者:Kouji投稿日:2004年05月05日(水)20時22分34秒
>たぬきさん
ご指摘ありがとうございます。
コミック作家のキャリアパスに関するアンケート調査結果(PDF)ですが、データはともかく分析と解釈については僕も割り引いて読んでいます。データから見えてくる相関関係に対して、能力開発の視点から意味づけ(有効性の評価)を行っていることは確かに誤解を招くかもしれません。
>上記の文だけ見ると美術系学校に通った作家や同人誌販売をした作家は売り上げが悪いかのような印象を与えます。
実際にデータを見るとそうは言えないこともまたご指摘の通りです。新人作家の場合、持ち込みやアシスタント経験と並んで美術系学校や同人誌販売をキャリアやきっかけとして商業誌に描き始めるケースがあり、ある程度プロとして経験を積んでいる作家は編集者との関係やアシスタント経験を重視する傾向がある、ということだと思います。
閉鎖性の強いマンガ家を対象としてこういった横断的なアンケート企画を行うことは稀ですし、キャリアパスについての貴重な調査だと思います。『漫画が上達した要因』について、マンガ家自身の意識に拠っている点は興味深いです。(経済産業省の肩書きと日本漫画家協会等関連団体の協力があったからできたと思う。権力と肩書きは使いよう。)
とはいえ即、能力開発に結びつくとかコンテンツ政策に跳ね返るという性質のものではないでしょう。
ところで、アンケート用紙の最後の設問。
>出版社の編集による内容の修正を受け入れた結果、該当する部分について全て○を記入して下さい。
( )作品がよくなったと感じるケースが多い。
( )作品が悪くなったと感じるケースが多い。
( )読者の受けがよくなったと感じるケースが多い。
( )読者の受けが悪くなったと感じるケースが多い。
この設問の結果について、報告書ではひとことも触れてませんが……気になるなあ。
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投稿者:たぬき投稿日:2004年05月04日(火)14時21分01秒
初めましてKoujiさん。
こちらの情報にはいつもお世話になっています。
今回のコミック作家へのアンケートを読んでみましたが私はいい加減な仕事だなという印象を受けました。
>コミック本売上げ100万部以上の作家にとって、編集部への持ち込み、プロ漫画家へのアシスタントが有効である。また、美術系学校、同人誌販売は、10万部未満の作家には有効である。
とありますがこのコミック本売り上げというのは実は累積の売り上げ、つまり作家暦とほぼ同じ意味なわけです。実際、年齢別の比較結果と売り上げ別の比較結果はほとんど同じです。
上記の文だけ見ると美術系学校に通った作家や同人誌販売をした作家は売り上げが悪いかのような印象を与えます。しかし、そのような作家はまだ若く、売り上げも少ないというのが実情でしょう。
また、編集部への持ち込みと編集者のアドバイスを同一視したり、相関関係があっただけで有効であるとするなども問題です。
公の機関によるものではありますがこの調査はあまり信用しない方がいいと思いますよ。
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投稿者:Kouji投稿日:2004年05月01日(土)00時35分47秒
漫戦スピリッツ
■漫戦スピリッツ、
本日のイチオシ、
読み切り「ナツ先生の料理教室」(青旗昇)。
男性向けクラスに集まった男どもを威勢良く叱りとばすナツ先生の料理教室。脱サラ組、リストラ組に混じって、亡き妻が作ってくれた思い出の味、とん汁を作りたいと入学してきた中年男がひとり。料理初心者の男たちは意気投合して思い出のとん汁を再現しようとするが…。
母や妻の思い出の手料理、あの味は確かに舌と心に刻まれているのに。食材は?下ごしらえは?味付けは?…ただ漫然と食べてきただけの男たちにとって、料理の記憶は余りに曖昧で。厳しく突き放しながら料理に込められた思いを気づかせていくナツ先生の立ち位置が気持ちいい。
「気持ちが形になってあらわれる事もあるよ」
自分が料理をしないので、料理を作る人には頭が上がりません。
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■Does comic relief hurt kids? (The Japan Times)
>"Some extreme varieties of lolicom manga are clearly pedophilic pornography. Some pressure groups and NGOs suggest a link between a "lolicom culture" that idolizes young girls and social problems such as child prostitution and sexual abuse."
■“北風より太陽”によって米国でデジタルコンテンツとPCが栄える?(PC Watch)
■コムキャスト、ディズニー買収案を撤回(CNN.co.jp)
■雑記帳:「水木しげる展」鳥取で開幕(毎日)
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投稿者:Kouji投稿日:2004年04月29日(木)22時42分11秒
週刊少年マガジン
週刊少年サンデー
ビジネスジャンプ
ヤングジャンプ漫革
ヤングアニマルあいらんど
電撃コミックガオ
コミック電撃帝王
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■月刊コミックビーム 2004年5月号は現在お取り扱いを中止しております。(エンターブレイン商品購入)
■書店各位「コミックビーム2004年5月号」の回収に関するお願い
■【クレーム?】コミックビーム5月号の自主回収始まる(2ちゃんねる)
>さて、4月12日発売「コミックビーム2004年5月号」につきまして、不適切な表現がございました。
弊社といたしましては、この事態を真摯に受け止め検討を重ね、最終的に当商品に関して即刻回収したいという判断をいたしました。
つきましては、書店様にはお手数をお掛けいたしますが、当商品を販売会社へ至急返品いただけますようお願いするとともに、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
(エンターブレイン営業局より書店宛の連絡文書より)
書店各位に向けたとされるこの文書は4/19(月)付になっている。一方、ネットで自主回収の話題が出てきたのが26日夜(2chスレッド)であり、1週間のタイムラグがある。実際に書店に回収の指示が回ったのも今週だとすると、GWで配本流通が止まっているため、書店としては店頭から1週間早く在庫を引き揚げてGW明けの5/6(木)まで保管することになる。5/12(水)が翌6月号の発売日なので、実際の回収作業は通常の先月号在庫の返品と同様に行われると思われる。
今回の自主回収の原因については明らかになっていないが、2つの説がある。
ひとつ目は、付録の金平守人特製ブックケースで「ONE PIECE」(尾田栄一郎)[週刊少年ジャンプ連載、集英社]および「鋼の錬金術師」(荒川弘)[少年ガンガン連載、スクエア・エニックス]のパロディ画を使用したこと。(参考→ONE PIECEと鋼の錬金術師を汚すな!)
金平守人の芸風を考えると目くじらを立てるようなものではないと思うが、露骨なパロディを一部のファンが不愉快に思うことはあっただろう。付録の件がスクエア・エニックス関係者の耳に入って…というセンはありとしても、本気で回収要求まで行くかどうかは微妙。個人的には過剰反応の域だと思う。(集英社は仮にも出版社だし、動かないだろう。)
ふたつ目は、シリーズ読み切り「やさしいからだ」(安永知澄)の8話「安倍夏緒」の作中で多趾症を扱っていること。小学生の主人公がクラスメートの女の子から多趾症をうち明けられるエピソードで、卒業の日に、彼女は手術が決まった嬉しさと将来の希望を語る。それほど親しく思っていなかった相手が自分のことを友達と思って心を許してくれたこと、彼女がうち明けた秘密と、それが目に見えない形で彼女の枷になっていたことを冷静な感動として受け止める主人公を描いている。
多趾症の扱いが差別表現として考えられるのは過去の例があるため。74年発表の「ブラックジャック」(手塚治虫)第28話「指」では、登場人物の多指症に関して「○○○○人の祖先は6本指‥」なる表現があったことから、現在も単行本未収録になっている。78年に同エピソードのプロットや台詞が一部修正され、第227話「刻印」として発表されている。(ブラックジャック掲載順リストより)しかし、今回のケースはこれとは異なる気もする。
どちらが回収原因となった「不適切な表現」なのか、わかりませんが。
どちらかと言えば、付録なのかなあ???
いやホントにわかんないんですけど。
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以前の日記の目次[Kouji] 040425(日)Kouji (2004/04/25 22:14:44)
[Kouji] 040424(土)Kouji (2004/04/24 23:02:34)
[Kouji] 040423(金)Kouji (2004/04/24 23:01:50)
[Kouji] 040422(木)Kouji (2004/04/22 22:57:17)
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[Kouji] 040420(火)Kouji (2004/04/20 23:15:07)
[Kouji] 040419(月)Kouji (2004/04/19 22:16:08)
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