フォアグラ亭日乘2000年3月

フォア‐グラ【foie grasフランス】 特殊な飼育法によって肥大させた、鵞鳥(がちよう)あるいは鴨の肝臓。高級料理材料として珍重され、オードブルなどに用いる(『広辞苑』第五版・岩波書店)
フォアグラウンド【fore・ground】 ‖名‖[the 〜]
1 (風景・絵画の)前景(cf. background 1).
2 最前面, 表面, 最も目立つ位置.(『日英仏辞典』研究社)

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■日付とタイトル(上ほど新鮮)
■日録(日常の記録と思いつきと暴言録)
■読書メモ(批評以前のナマモノ)
漫画系
活字系
映像系・その他

■2000年3月31日:シャルロット・コルデーがくると恐いけど
『お尻倶楽部』(三和出版)連載の「お尻好きなコレを読め」の原稿書き。昨夜、先割りしておいたので楽に進む。で、昼食を挾んで、最後に未読だった香愁『ウラ23区』を読み、フィニッシュ。三和出版に電話を入れ、原稿の受け渡しを決める。と云っても俺が自転車で配達するか、編集部が来るかのどっちかなんだけどね。
 たらたらと書庫整理。一旦、全部収納して、その上で不要の本を選ぶ予定。全部取って置きたいのだが、無限のキャパを確保できない限り無理。特に贈呈雑誌は惜しいが処分せざるをえない。川崎市民ミュージアムに寄贈しちゃうという裏技も考えたが、向こうも迷惑するだろうな。今日から妻子は実家だし、晩飯どうするか? と考えているところにお尻の東本編集長が原稿取りに来訪。なんやかやと雑談しているうちに8時になってしまい、編集長を送り出して、食糧の仕入れに外出。腹が減っていたので100グラム98円というバカ安輸入牛カルビのブロック500グラムを衝動買い。それを包丁で叩いて、筋切って、ステーキにして、全部食べました。固くてガシガシと囓るうち顎がだるくなり、こめかみが痛くなる。それが肉喰いの醍醐味である。俺はサシの入った高級和牛も好きだけど、あれは「美味しいもの」であって「肉を喰らう」という野蛮な気分の時には輸入のバカ安肉が好き。箸で切れる霜降り和牛は歯抜けジジイになってからでも喰える(歯茎で喰う柔らか肉というのもまたいいモノらしい)けど、固い肉を喰えるのは身体が頑丈な間だけだ。うーん、鉄骨野郎の友成ちゃんに会ったせいか頑丈願望がふつふつと沸いてきてるな。
 伊藤剛くんからインタビュー構成の打ち合わせ電話。肉の話になり「んなことやってると顎壊しますよ」と忠告される。大丈夫。俺は最近のおとがいの細いガキじゃない。エラの張った原日本人(飴耳、腋臭もあるので大陸のDNAも入ってるらしいが)ですけぇ。
 適当に仕事を切り上げ、家人の留守をいいことに風呂で本読みつつライムシャーベットを食べる。そう云えばフランス革命期の政治家マラーは湯船で生活してたんだよなあ。皮膚病だったそうだが、健康体ならば気持ち与三郎。
[今日と今月の購入&贈呈本]
■桜玉吉「なげやり」講談社・200/3/23・714円
■星野之宣「コドク・エクスペリメント(1)」ソニーマガジンズ・2000/2/29・850円
■赤塚不二夫「復刻版・天才バカボン(1〜3)」講談社・99/10/15・各390円
■「BD COMIX フラミンゴ」5月号・三和出版・743円・成年
■「噂の真相」4月号・噂の真相・486円/一部で話題になってんのが浅田・田中・中森鼎談。田中&中森は「あーゆーキャラ」だから「あーゆー」感じで全然オッケーなんだけど、浅田彰が東浩紀に対して批判はともかく「過保護に近いくらい面倒を見たつもり」なんて発言を公刊誌に残すあたりに「キリンも老いればダバダバダ〜♪」という感想。そういう陰で云うべきことを表沙汰にするコトも一つの戦略かもしれないが、単純にカッチョ悪いよなあ。ま、この鼎談に関して俺的に爆笑したのは、唐沢くんの日記。年下叩き共闘かい? というのはイジワルなツッコミだけど、俺としてはコミケの某長老との誓い「少なくとも我々トシヨリは伸びて行く若い人の邪魔をすべきじゃないよね」を守りますよ。確かに若造共はワシらオヤジの目から見れば脆弱なんだけど、それは有史以来の当たり前の話であって、どこぞの遺跡に「今時の若いモンは」と書いてあったという史実もある。「陰で叱って表では立ててやる」のが廉恥心を持つ年長者の態度だと思う。ま、高取さんや夏目さんの世代から見れば俺も脆弱な若造だし、下の世代をちゃんと「陰で叱って表では立ててやる」ことができてるかとなれば、反省すること多々だけれどさ。
■「ホイップ」5月号・コアマガジン・476円
■「人妻熟女コミック」5月号・日本出版社・646円・成年
■「コミック・ドルフィン」4月号・司書房・343円・成年
■「メガストア」4月号・コアマガジン・667円
■「COMICキャンディクラブ」4月号・司書房・333円・成年
■「COMICピコラ」4月号・平和出版・343円・成年
■「漫画バンプ」5月号・東京三世社・333円
■「漫画ホットミルク」5月号・コアマガジン・838円・成年
■「COMIC夢迅」4月号・ティーアイネット・514円・成年
■鬼姫「鬼畜パラダイス」一水社・2000/4/15・819円・成年
■GRIFON「デッドエンド」東京三世社・2000/4/30・838円・成年
■「MPEGタイフーン」3号・大洋図書・1429円・成年
■「クロスワードランド」5月号・白夜書房・381円
■「漫画ばんがいち」4月号・コアマガジン・324円
■「パチンカーワールド」4月号・白夜書房・295円
■「エロトピア」4月号・ワニマガジン社・467円
■「COMIC零式」4月号・リイド社・362円
■「東京H」4月号・一水社・524円・成年

■2000年3月30日:データベース構築の前段階まできたかな?
 午前中はバビロンのコンテンツ作り。と云ってもまだまだ旧バビロンからの引っ越しが主。当面の予定としてはジャンキーズ関係のデータを揃える。で、現在進行中の居候版ジャンキーズで紹介した本のデータベース化が次に来て、その次の段階で以前の3500件のデータと統合し、5000件程度のデータベースに仕上げる。あまりにも時間がかかるようなら、暫定的に3500件データをダウンロード・ファイルとしてアップすることも考えている。
 てなコトをたらたらやっておると三和出版の東本編集長から催促電話。ぐは、何もやっておらぬではないか。あわてて、お仕事モードに切り替えるが、レビュー予定の香愁『ウラ23区』(三和出版)をジャンキーズ用に伊藤剛へ送ってしまったことに気づき、またまた慌てて「今から取りに行く」と東本編集長に電話。三和出版はウチから自転車で15分なのでこういう時は便利。

■2000年3月29日:ボルボは頑丈
 昨日の揺れ戻しでへろへろ。やるべきことは山のようにあるがだるくてやってられない。ネットに入ったら昨夜、ちょうど博士に電話していたころ友成ちゃんからメールが入っていた。夕方6時、俺の事務所集合ということにしたとのこと。伊藤くんから電話。昨日の反省会モードに突入。俺も伊藤も妙に振幅が大きかったなと反省。しのざきさんに不快感を与えてたら申し訳ない。竹熊博士に電話、流石に動けないようで、せめて池袋で晩飯にしようかと相談するが、どうも無理っぽい。
 夕方、友成純一来訪。博士に電話するが、やはり無理。また5月には上京することだし、その時にでもということになる。妻を交えて三人で雑談。なんせ80年代初期からの知己なので、共通の友人の消息やら、アレコレと花が咲く。だいたい、友成は俺が妻と初めて出会った現場に立ち合った一人。高杉弾夫婦が俺と彼女が顔合わせるようにセッティングしたのが高杉家で行われた『ビデオ・ザ・ワールド』誌の座談会兼忘年会。あの時は他に山本勝之や中沢慎一(現コアマガジン社長)もいたんだよな。あんましプライベートなことは書けないが、交通事故の話は初耳だったのでビックリ。なんでも街路樹に激突したそうだ。「腰の骨折ったんだけど、ボルボじゃなかったら腰から下が潰れてた」「腰の骨欠けて、2カ月くらい入院することになるはずだったけど、用事があったんで2泊して退院したよ」ボルボも凄いが友成も頑丈なんだと思うぞ。焼き肉屋行って、さらにしゃべり、5月にまた会おうね、と別れる。
[今日購入した本]
■小橋良夫「ナチ・ドイツの特殊兵器〜陸軍編〜」銀河出版・95/3/15・古書
■「FASHION SHOW 1999/2000 AUTUMN & WINTER COLLECTIONS」ジャパン・プランニング・アソシエーション・99/4/18・古書
■「MORINIER」トレヴィル・94/8/20・古書

■2000年3月28日:アカギ

 図版コピーと荷造り。つづいて今日のインタビューのための資料読みに突入。古書の購入タイトルを見てすでにピンと来てる賢明なる読者ってのもいるだろうが、今回のインタビューはしのざき嶺さん。現時点では「お世話になった漫画家ベスト10」(*1)に入る作家なので会う前からドキドキなのだ。
 早足で駅に向かう道すがら、バッタリとアカギくんと出会い「おっ!」と会釈。「なんだ近所なんだ」「そうですよ」とすれ違う。実は近所で何度かスレ違っているのだが、アカギくんは自転車に乗ってることが多く、俺に気づかないことが多いんですね。
 定刻に指定の喫茶店に到着。しのざきさんとは何年か前に一度宴席で会って以来の再会である。伊藤くんが来るまでに四方山話。やや遅れて伊藤くん到着。伊藤くんもやや神経質になっているのが感じ取れる。昨夜は4時帰宅だそうで、おまけに「裏エヴァ」と書いた大好きな作品の作者でしかも例の裁判になった本(『国際オタク大学』)で伊藤くんのことを知ったしのざきさんである。どう考えても複雑な心境ですよコレ。とは云え、ソレはソレ、コレはコレということでインタビューは好調に進み、アッと驚く新事実もバシバシ登場、覚悟してきたとは云え『もう誰も愛せない』の話題で自分のトラウマに触った俺が思わず涙目になったりとか、伊藤くんの俺に対するきついツッコミがあったりとか、しのざき嶺が率直に俺の姿勢に苦言を呈したりとか、俺様マゾヒズム悶えまくりでした。インタビューそのものは6月号をお楽しみに。
 インタビュー終了後、河岸を変えて洋食屋で会食。もちろんここでも話題は山盛り。
 結局、帰宅したのは10時半頃。なんかしのざきさんにも伊藤くんにも必要以上に時間取らせちゃって申し訳ないなどと殊勝に反省する俺様。
 晩飯の時に携帯に電話くれた竹熊さんに電話。友成さんと会えるかどうか微妙。なんせ博士は明後日からカンヅメなのだ。先日の漫画史研究会の話など、声がすでにヘトヘト状態の博士にしゃべりまくる俺。あ〜首絞めてる。

*1:手塚治虫。内山亜紀。ダーティ松本。しのざき嶺。佐野タカシ。宮西計三。水ようかん。魔北葵。関谷ひさし。中島史雄。小林少年。天竺浪人。和田エリカ。中ノ尾恵。東・京都。竹宮恵子。ぽ〜じゅ。早見純。りえちゃん14歳。岸裕子。江口寿史。桂正和。沖由佳夫。御姉。DAPHNIA。みにおん。EL BONDAGE(牧村みき)。永井豪。吾妻ひでお。千之ナイフ。(順不同。どこがベスト10やねん)

[今日頂いた本]
■「COMICピンキィ」5月號・オークラ出版・371円
■三田和夫「ぶるま絵日記」オークラ出版・2000/4/10・952円・成年
■南野琴・他「ラブキャラ大全(1)」オークラ出版・2000/4/10・952円
■葛城ゆう・他「ラブキャラ大全(2)」オークラ出版・2000/4/10・952円
■らーかいらむ・他「ラブドラッグ」オークラ出版・2000/3/25・952円・成年
■ぶるまほげろー・他「3年2組MAHO組!!」オークラ出版・2000.4.10・952円
(単行本の4冊はすでに購入済みでした。ゴールデンウィーク進行がうらめしい)
■伊駒一平「足立区昭和便所暴行」平和出版・2000/4/25・886円・成年
[今日購入した本]
■「サンデー毎日」4.9号・毎日新聞社・300円

■伊駒一平「足立区昭和便所暴行」平和出版・2000/4/25・886円・成年
著者からの贈呈本。くーっかっこいいタイトル。中身も例によって即物的で鬼畜で乾き切ってますぜ。タイトル作に当たる「こえだめ労働ちんぽ」には女教師をクソツボに落としてのうじまみれファック。いや〜〜〜っ! でもまだまだウジの数が足らない。昭和30年代には蠅もウジももっといたはず。

■2000年3月27日:背中が板になってます
 朝から超特急でHM用の図版コピー。妻はパズル雑誌のテキスト打ち込み。コピーが終わったところで各ライターに仕分け、荷造りし、宅急便を出しに行き、その足で池袋とらのあなへ。
 ゴールデンウィーク進行に合わせての新刊漁りである。末日発売分はまで店頭に出ていない。丹念に店内を見て廻り拾える限り拾う。古書フロアで俺にとっては貴重なエロ漫画単行本を保護。まだエロ漫画はあんまり値段がついていないので助かるよ。でも店内掲示で一部の絶版本に三千円の買い取り価格が表示されていたのにはビックリ。全部持っている本だが、これでは当面手放せない。書庫爆裂の危険が日々高まる。
 新刊同人誌フロアも軽くチェック。CHOCOの限定版複製画に一瞬食指が動くがガマン。昨日古屋兎丸の原画買ったばかりではないか。あ、4月1日は古屋さんがタコシェで一日店長するそうだ。ファンは行くといいですよ。原画も買える(どう考えても原稿料と同程度の価格ってのがファンにはたまらん)。
 ヘロヘロと帰宅し、夕食後、事務所に戻って、ライター各氏にメールを書き、資料を整理し、インタビュー用のビブリオグラフィを作成して、作家にFAXし、図版をコピーし、今日がバビロンの更新日であったことを思い出す。くーっ、他人に管理を委ねているヤツラに殺意を憶えるぞ。個人ページは自分で作りやがれバーロー! しかし、ジャンキーズといいバビロンといい、俺って居候向きなんかね?

[今日買った本]
■葦原将軍「悦虐絵図」一水社・2000/4/20・819円・成年
■あろうれい「あおいのきみ(下)」笠倉出版社・2000/5/5・857円・成年
■すけきよ「挿入」東京三世社・2000/4/30・838円・成年
■梁川理央「AVシネ倶楽部(2)」エンジェル出版・2000/4/17・848円・成年
■三田和夫「ぶるま絵日記」オークラ出版・2000/4/10・952円・成年
■わんぱく・他「COMICぷちみるく」コアマガジン・2000/4/21・933円
■T・郁也「淫のひびき」茜新社・2000/4/10・857円・成年
■海野幸「ホケモン」竹書房・2000/4/27・562円
■冬魔乱「女教師美代子[惑溺編]」ワニマガジン社・2000/3/1・857円・成年
■赤木城吉「PLUG IN」桜桃書房・2000/4/1・924円・成年
■悠宇樹「螺旋組曲」蒼竜社・2000/5/5・524円
■しのざき嶺「もう誰も愛せないREMIX」茜新社・96/2/10・古書・成年/紛失した本の再購入。
■しのざき嶺「NIGHT MARE 2」司書房・90/11/25・古書/初版コレクション。
■しのざき嶺・他「My CLASSMATE〜ボクの同級生〜1年A組」ヒット出版社・98/4/2・古書・成年/これも紛失本の再購入。
■佐野タカシ「PRETTY TOUGH Sweet」茜新社・96/4/10・古書・成年
■佐野タカシ「PRETTY TOUGH Bitter」茜新社・96/4/10・古書・成年/これも再購入。佐野タカシのブレイク作品。

■諸星大二郎「西遊妖猿伝(16)」潮出版社・2000/3/31・933円
これにて第2部完結。牛魔王とか出てくるのはこれからなのにそりゃないぜという感じ。ただ、ここ最近のは明らかに「第2部のまとめ」に入ってて、イマイチ覇気に乏しく、鬱々とした印象が強い。ゾクゾクする感じがないのだ。充電後の第3部に期待。

■2000年3月26日:こまねずみ
 頭痛抜けず。鎮痛剤を服用し、無理矢理仕事。元請け編プロから進行状況を確かめる電話が入る。なんとか夕方には上がりそうだし、中野には資料の買い出しにも行きたいしということで、上がり次第持参することに。ライターの原稿をサクサクと割付け、図版を流し込み、足らない図版を補充し…とやってるうちに夕方になる。強制的にラストスパートをかけ、データをMOに落として、事務所を飛び出す。車中でBJを読む。BJを網棚に置き去りにして、40分弱で元請け編プロに到着。社長にMOを渡し、昔コアマガジンにいた編集と2年ぶりくらいで再会し、やあやあと挨拶。ちょっと三人で雑談。編プロを出た足でブロードウェイに入り、まんだらけDeepで資料にする漫画、同人誌を購入し、輸入オモチャ屋でグレイトフルデッドのクマを買い、タコシェで古屋兎丸の新刊&旧刊、それについ衝動買いで原画を購入。店にいた大西祥平くんに「永山さんでしょ?」と正体を見破られて挨拶。電話で話したことはあるのだが、直に会うのは初めて。ゆっくりお話したいのだが、その余裕とてなく、また会いましょうと別れる。池袋虎の穴に行くつもりだったのだが、新宿ですでに7時半。行って行けないこともないが、落ち着いて新刊を物色したいので、明日に廻し、駒込に戻る。書店2軒をハシゴして新刊を買い込む。疲れが背中に常駐してて、なんか板みたいになっているが、まだ休めない。
 晩飯後、事務所に戻って資料の整理。明日、DATゾイドくんが出るイベントは無理かも?
 寝ようかと思った瞬間、『零式』の〆切が今夜中だったことを思い出し、井熊くんに泣きの電話。明日昼まで延ばすが、全く手をつけないわけにも行かず、クロスレビューを4本書く。残りは朝だ。

[今日買った本]
■古屋兎丸「Garden」イーストプレス・2000/4/2・1111円
■古屋兎丸「パレポリ」青林堂・2000/3/15(初版96/6/10)・980円
■王欣太(原案・李學仁)「蒼天航路(19)」講談社・2000/3/23・505円
■水野純子「シンデラーラちゃん」光進社・2000/2/25・1500円
■諸星大二郎「西遊妖猿伝(16)」潮出版社・2000/3/31・933円
■柏木ハルコ「ブラブラバンバン(2)」小学館・2000/4/5・505円
■新井英樹「ザ・ワールド・イズ・マイン(10)」小学館・2000/4/5・505円
■東・京都個人誌「迷菓・東ゃ(2)」スタジオZ.AGNAM・91/12/30・古書
■東・京都個人誌「迷菓・東ゃ(4)」スタジオZ.AGNAM・98/8/10・古書
■しのざき嶺「妖怪バスター」久保書店・86/7/25・古書
■しのざき嶺「NIGHT MARE」司書房・89/8/25・古書/ヒット出版社版は持っているが、こっちの初版は持ってなかった。
■伊魔崎斎「タンポポ茶でチョメしましょ」松文館・86/5/15・古書
■笠間しろう「淫獣の森」青林工藝舎・2000/4/1・1500円
■川原みんつ「爆乳Mint白濁液」東京三世社・2000/4/30・838円・成年
■VECSTAR「変態最前線」東京三世社・2000/4/30・838円・成年
■菓子山美里「やっぱりミニが好き」ワニマガジン社・2000/4/1・857円・成年
■南野琴・他「ラブキャラ大全(1)」オークラ出版・2000/4/10・952円
■葛城ゆう・他「ラブキャラ大全(2)」オークラ出版・2000/4/10・952円
■南野琴・他「学園性犯罪調書(1)」桜桃書房・2000/3/23・924円・成年
■じゃみんぐ・他「ふたなりDX」司書房・2000/4/25・1000円・成年

■新井英樹「ザ・ワールド・イズ・マイン(10)」小学館・2000/4/5・505円
相変わらず過剰でイイ感じ。トシパパの熱演に圧倒。俺も人の親なのでかなり痛い。しかし、トシパパはかなりマゾヒスティックに「加害者の親」を演じているように見える。無意識の演技。自覚なき名優。そう見せるのが作者の過剰な演出。こんなヤツぁいねぇよと思いながらも術中に落ちて行く快感。

■王欣太(原案・李學仁)「蒼天航路(19)」講談社・2000/3/23・505円
過剰と云えばコチラも過剰。様式美としての過剰。京劇の過剰。過剰の個条書き。あまりにも知られた物語を料理するにはこれくらいのケレンは不可欠だろう。

■2000年3月25日:年に一度の河豚
 午前中は仕事。
 午後から漫画史研究会に出席。今回はみなさん多忙&風邪で、出席者は約10名といったところ。とは云えベテラン編集者である山本さん、綿引さんの話を聞けるというのは漫画読みとしてはたまらない。恒例の自己紹介後、立命館大学で開催された竹内オサム氏の講演(漫画表現論)報告(山口さんの報告、伊藤くんの補足)を聞く。限られた時間での講演ということもあるのだろうし、直接聞いたわけでもないから、どうこう云うべきではないのだが、現代漫画表現総ての端緒が手塚治虫の『新宝島』だったという風に聞こえるのが気になる。続いて、韓国アンダーグラウンド漫画展の報告(ヤマダさんの報告、浅川さんの補足)を聞く。この二つの報告にからんで、様々な話題(漫画表現論、漫画専門学校の実状、京都精華大の漫画コース)を交わし、濃密な時間をすごす。まだCJinHMの仕込みが残っているので、二次会には参加せず、書店に直行し、下欄の新刊を購入。
 帰宅後、軽い頭痛もあったが、家族と外食。タマにはいいよね、と近所の割烹で河豚を食べる。息子は「肉食べたい」と云ってたくせに、すさまじい速度で河豚刺しを喰う。久しぶりにビール飲んだら、小ジョッキで気持ちよくなってしまい、気分はいいけど頭痛がひどくなり、でも河豚は美味いし、雑炊も面白いようにお腹に入って行くのだ。
 さすがに仕事を再開する気力も萎え、ゴロゴロし、風呂に入って寝る。

[今日買った本]
■たいらはじめ「BAD MOON…」富士美出版・2000/5/5・800円・成年
■湯河原あたみ「自爆超人ビザールマン」シュベール出版・2000/4/24・838円・成年
■青山一海「若妻日記」茜新社・2000/3/20・1429円・成年
■浦乃まみ「義母という名の女」富士美出版・2000/5/5・800円・成年
■みやもと留美「誘惑のVitamin」双葉社・2000/2/20・762円
■ひぢりれい「アブナイ▼悦子先生」富士美出版・2000/4/20・800円・成年
■海野幸「ご・め・ん・ね(2)」双葉社・2000/2/20・762円
■納都花丸「大天使の剣」メディアックス・2000/4/20・819円・成年
■小本田絵舞「超!倫子さん」竹書房・2000/2/27・562円
■うらまっく「ハッピーセット」ワニマガジン社・2000/4/1・505円
■今村夏央「ファイヤーキャンディ(2)」秋田書店・2000/4/14・514円
■山本夜羽「マルクスガール(2)」秋田書店・2000/4/15・514円
■えびふらい「夢で逢えたら(3)」蒼竜社・2000/5/5・524円

[贈呈本]
■鹿島田しき「奉仕令嬢」松文館・2000/4/25・619円・成年
■近石まさし「処女監禁」松文館・2000/4/25・848円・成年
■松任知基・他「SM COMIC鎖縛(5)」松文館・2000/4/25・848円・成年
■矢間野狐・他「近親凌辱・コミック姦淫遊戯(4)」松文館・2000/4/25・761円・成年
■妃川美波「LOVERS」松文館・2000/4/25・571円・やおい系。
■栗栖ひとみ・他「彩(1)」松文館・2000/4/25・752円・やおい系。
■みなみ遙「ストロベリー・チルドレン(4)」光彩書房・2000/4/3・876円・やおい系ショタ。
■小瀬秋葉「HARMFUL」光彩書房・2000/4/15・876円・やおい系。

■2000年3月24日:買い出し
 午前中は、書庫の整理、DTP作業を交互に楽しむ。昼前にライターから電話。どうも今日は無理っぽいので残りは明日受け取ることにする。
 午後も午前中同様で、その上ホームページ用のデータベース工事を並行してやる。とりあえずジャンキーズの目次データから入れて行くことにした。一つの作業に飽きたら、他の作業をやるという方式は「集中して一気」方式ではできない時に使う手段だ。〆切がタイトな時は「全く手をつけていない仕事」を作らないようにして、催促が来た順に仕上げるということになる。
 夕方、伊駒一平さんから電話。平和出版から出た新刊の話から始まって長電話。小林少年を誘ってゴールデンウィーク進行明けに呑もうということになる。
 近所の書店に資料買い出しに行き下欄の新刊を購入。
 晩飯後、ホームページを作っていると竹熊博士から電話。漫画ブリッコとその周辺の話、互いの仕事の話、友成(純一)ちゃん上京に合わせたスケジュールのすりあわせ等々ですっかり長電話。
 いい加減眠くなって来たが、新刊の整理だけはやっておくことに…。
[今日購入した本]
■美女木ジャンクション「ばなな果汁」エンジェル出版・2000/3/17・848円・成年
■らーかいらむ・他「ラブドラッグ」オークラ出版・2000/3/25・952円・成年
■田浦こうじ「教えてあげる。」メディアックス・2000/4/10・819円・成年
■鹿鳴叶「Sister's Complex.」司書房・2000/4/15・857円・成年
■瑞東航「B.A.D」司書房・2000/4/25・857円・成年
■へっぽこくん「ガールズガーデン」久保書店・2000/4/25・900円・成年
■笠間しろう「性獣花唇嬲り」笠倉出版社・2000/4/20・1200円・成年
■久藤清雅「甘くてごめんね!!」コスミックインターナショナル・2000/4/18・857円・成年
■てるき熊・他「貧乳大王」あまとりあ社・2000/3/25・900円
■矢間野狐「PINKキャラメル」桃園書房・2000/4/25・857円・成年
■早川守「すでにヌルヌル」平和出版・2000/4/25・838円・成年
■猫島礼「奴隷天国」エンジェル出版・2000/4/17・848円・成年
■桃山ジロウ「悶絶ッ!」英知出版・2000/4/25・838円・成年
■魔訶不思議「少女伝説ミレニアム」心交社・2000/3/31・876円・成年
■山岡鋼鉄郎「H-えっち-」司書房・2000/4/15・857円・成年
■のぎまこと「茜ちゃんPANIC!」桃園書房・2000/4/15・857円・成年
■そらのつばめ・他「淫爛教室」メディアックス・2000/4/20・781円・成年
■WING☆BIRD「あの子はデンジャラス!?」心交社・2000/3/31・876円・成年
■ペイントロボ「秘密戦隊アワレンジャー」日本出版社・2000/3/31・857円・成年
■御手洗光靖「快感▼ください」久保書店・2000/3/25・900円・成年
■秋恭魔「18 ONE-EIGHT[ワン・エイト]」桜桃書房・2000/4/2・924円・成年
■嬉野めぐみ「禁猟地帯」桃園書房・2000/4/15・857円・成年
■MARO「凌辱都市」エンジェル出版・2000/4/17・848円・成年
■東海道みっちい「今夜はドレイDEナイト」フランス書院・2000/3/31・857円・成年
■IDEA「義姉-あね-」司書房・2000/4/25・857円・成年
■百済内創「セックスクライム」晋遊舎・2000/4/20・857円・成年
■猫玄・他「COMIC G:drive(1)」桜桃書房・2000/3/31・924円・成年
■あづき甘栗「午前0時のシンデレラ」桃園書房・2000/4/25・857円・成年
■山本夜羽「PUSSY TALKIN'」ぶんか社・2000/4/10・857円
■シン・ツグル「もぉ許して」久保書店・2000/3/25・950円・成年
■羽中ルイ「巨乳ビーナス」久保書店・2000/4/25・950円・成年
■唐沢涼「若妻のいけない性体験」久保書店・2000/2/25・600円・成年
■雅亜公「早熟な好奇心」シュベール出版・2000/4/24・571円
■南野琴「BABIRO MIX」シュベール出版・2000/3/16・438円・成年
■つくしの真琴「らんだむメイツ」シュベール出版・2000/3/16・438円・成年
■如月次郎「看護婦日記」シュベール出版・2000/2/16・438円・成年
■ねむり太陽「麻衣の巨乳乱舞」シュベール出版・2000/2/16・438円・成年

■2000年3月23日:じわり…とな
 元請けの編プロに電話して、上がった分12ページ分のデータを取りに来てもらう。残りは本来ならば明日朝イチなのだが、最悪月曜の朝までじわりと延びる。俺はDTP作業だけなので残り4ページは楽勝。ただ文章を発注したライター氏が半分死んでる状態なので、すんごく助かる。
 空いた時間を使って書庫整理の続き。一日や二日で終わるワケがない。
 午後、妻にHMバックナンバーのコピーをやってもらう。
 夕方、パズル雑誌の担当来訪。次号の打ち合わせ。
 夜はライターから届いた2ページをゆっくりとDTPする。
[今日頂いた本]
■卯月妙子「実録企画モノ」太田出版・00.4.7・952円
■「プレイコミック」4.13号・秋田書店・260円
■「コミック・ドルフィン」5月号・司書房・360円・成年
■春風サキ「センシュアル・フルーツ」ビブロス・00.3.25・848円・成年
■瀬口たかひろ「チャット式恋愛術」コアマガジン・00.3.22・648円

■2000年3月22日:愚直なコンピュータ
 朝からDTP屋さん。デザインは好きな仕事なので楽しい。しかし、時間に追われているのがくやしい。それにフォントが全然足らない。新ゴしか使わないレイアウトというのもかなり無理だね。カネ入ったら、マシンとフォントとクォークさんのバージョンアップだ。バリバリ片づけている最中にバッチ処理にミス発見。jpg/72→グレイスケール/350→epsと最終的には「350dpiグレイスケールeps」になってないといけないはずなのに一部に見た目はグレイだがファイルはRGBというのが混ざっておるではないか。調べてみるとGIFファイルが混ざっていたのが元凶と判り、あわてて手作業でグレイ化。自動化処理はミスもそのまま反復してしまうので油断できない。なんやかやで寝たのは3時。

[今日頂いた本]
■香愁「ウラ23区」三和出版・00.4.20・933円・成年

■西森博之「天使な小生意気」小学館・00.4.15・390円
性同一性障害コメディ。大金持ちのお嬢さまで美少女で喧嘩強くて人気者で自分は元男だったと思っている…来世はこうありたいものよの。

■2000年3月21日:作家に電話する時は今でもドキドキする俺
 昨夜はあれからバビロンをアップし、『レモンクラブ』の原稿を仕上げ。今回は番外編でCG話。書き上げてから作家論ではないので引用図版がないことに気づき、何年ぶりかで絵を描くが流石に手が錆び付いててヘロヘロの線になり往生する。まあ、今回はCGがテーマなのでエフェクトかけまくりでごまかす。寝たのは3時半。
 9時に起床し、昨夜の絵を仕上げ、漫画屋にFAX。
 午前中は編プロ仕事。
 午後、振り込みの件でりえちゃん14歳に電話。ちょっと雑談。
 続いて次回のインタビューイを予定している某漫画家に電話してアポを取るが、ついつい互いに話好きで長電話といういつものパターン。
 夕方から編プロ仕事に復帰。助っ人ライターにレイアウトをFAXしようとするが、「FAXこわれてます」の電話。どひー。レイアウトの画面ショットを圧縮して添付メール。超多忙続きで目がシバシバしてきた。時々、休憩がわりに書庫の整理。事務所の書庫は漫画中心なのだが、月百冊づつ増えているワケで、定期的に処分しないとすぐに魔窟状態になってしまう。暮れの処分をさぼったため中はスゴイことになっている。(自己の傲慢さを反省したと云うわけでもないが、文中敬称省略はやめます)

[3月中旬の贈呈本]
■ひんでんブルグ「かわいい女奴隷」松文館・00.4.15・619円・成年
■こけこっこ☆こま・他「ミルクコミックさくら(9)」松文館・00.4.15・761円・成年
■YASKA「囚われた女〜淫虐リンク〜」松文館・00.4.15・848円・成年

■パキラハウス「雑学イングリッシュ」三笠書房王様文庫・00.30.20・648円
みっちりとネタが詰まっている。雑学本はこうでなくてはね。巻末に膨大な参考文献目録がついているのもヨシ。会話の際「〜is'nt?」を多用すると「自分の考えに自信のないヤツ」だと思われるとか、オカマっぽいと見られる表現とか興味深いこと多々。男は「Cute!」なんか云っちゃダメなんだと。まだまだマチズモが根強いのか?

■2000年3月20日:新しいマシンのことでも考えてないとやってられないよ
 朝から編プロ仕事しつつ、『レモンクラブ』の原稿書き、さらにホームページ作成の最後の詰め。魔北葵さんから『淫蜜夢』(心交社)のサイン本が届く。ちんちん大王にしては珍しく「ノーマルな」(比較級)エロ漫画集だ。これがごっついエロで、新鮮。ちんちん嫌いな人にもオススメできる。
 編プロ仕事用のMOメディアをチェックすると読めない。何を入れても読めない。いよいよドライブがイカれたか? ドライバが壊れたか? とりあえずシャットダウンして、完全に電源を落とし、立ち上げると何事もなかったかのように動作する。ヤレヤレであります。
 夕方、旧バビロンの最終更新を行う。
 妻の買い物につきあってスーパー、書店を巡る。
[今日買った本]
■山田太郎(仮名)「ORIGINAL 2」JC2・00.4.7・1000円・成年
■豊福きこう「けっこう仮面快楽白書」白夜書房・99.11.10・1800円
■西森博之「天使な小生意気」小学館・00.4.15・390円
■「MAC LIFE」4月号・BNN・1000円
■「MAC POWER」4月号・アスキー・933円

■2000年3月19日:修羅場が全然終わりません
 朝から編プロ仕事。とりあえず半分は素材を用意するのが今日のノルマ。全体で4本の内1本はライターに押し付ける予定だが、万が一全部自分でやることになってもいいくらいのノリでかからないと間に合わない。他人はあてにしない。これが編プロ経営者の鉄則。

■2000年3月18日:どんな仕事でもやる俺
 昨日の今日で仕事やる気力なし。しかし休んでる余裕がない。22日〆切の仕事の件で元請け編プロへ電話。結局、ライターのYが降りたので全16ページの内、半分だけうけることにしたい…という電話だったのだが、元請けの方では24ページ依頼していたつもりだったことが判明。な、な、な、8ページの予定でスケジュール組んでたのに、結局16ページやることになってしまう。その代わり、〆切をギリギリまで引っ張ってもらうことにする。頼み綱のライターも連休中は動けない。うぎゃー。でも請けてしまいました。「来た仕事は断らない」これがライターの鉄則。

■2000年3月17日:ワーカホリック
 明け方、猛烈な咳の発作。のど飴を探して舐めながら寝直す。胃が荒れてんのか、口の中がすっぱい。しかも風邪薬の鼻炎関係が効いてきてだるく、起きあがれない。でも無理にでも起きないとヤバイ。
 とにかく事務所に入って仕事。調子出ません。やってればいつか終わる…いや午後4時がリミットちゃん。
 ようやく、夕方とゆーか夜に入ってHM完了。福士に渡して、カンヅメ解散。やれやれである。
 某社編集に電話して、次回のインタビュー候補某先生への打診をお願いする。
 折り返し、連絡があり、電話番号を教えてもらう。スケジュール的にはこれまたタイトなものなることは判っている。しかし、この不景気で暇になるのが恐いというワーカホリック状態。
 夕方、塩山のオヤジから原稿催促FAX。何も手をつけておらぬので泣きの電話を入れて連休明けまで待ってもらうことにする。

■2000年3月16日:いよいよ山場にさしかかりました
 朝イチで子供をしかりつけたので気分は最低。おまけに微熱まで出てきて、ノリも最低。とは云え仕事は仕事でやるですよ。編プロ仕事の件でライターYに携帯するも結局無理ですぅということで「来月の方がでかいので今から考えておいてね」ということにする。
 夕方、伊藤剛がインタビュー原稿とレビュー本をかついでやってくる。
 熱下がらないので行きつけの医院へ行き、診てもらう。
 砂と連絡取りつつインタビューのフィニッシュへ。
 福士が原稿を取りに来たのを待たせつつ、仕上げ。
 カレー喰って後はレビューを残すのみ。

[3月上旬の新着本・贈呈本・購入本補足]
■ぺるそな「声がでちゃう」二見書房・00.3.25・886円・成年
■FEENA「禁じられたお遊び」雄出版・00.4.1・800円・成年
■さがみゆう「恋するキモチ」雄出版・00.4.1・800円・成年
■「東京H」4月号・一水社・524円・成年
■MINE「白濁」ティーアイネット・00.4.10・952円・成年
■「零式」4月号・リイド社・362円
■「エロトピア」4月号・ワニマガジン社・467円
■「ばんがいち」4月号・コアマガジン社・324円
■「レモンクラブ」4月号・日本出版社・333円
■「月刊少年チャンピオン」4月号・秋田書店・343円

■お茶の子「お茶の子(祭)2」ヒット出版社・00.3.25・874円・成年
初単行本にしては超デキですね。オバカもファンタジーもそれぞれに味付けに工夫があって楽しめる。「Con・ne・ctor」の近親兄妹の兄がゲイにドンデンして友人を兄妹の彼氏にしてホモ入り3Pというのが変でイイ。他の作品もそれぞれひねってある。

■ぢたま某「nothing but …」ティーアイネット・00.2.10・924円・成年
 三冊目の単行本だった97年司書房版の復刻版。カバーアートは描き下ろしだが、旧版ジャケ等は内部のカラーページで復元。同時期に「好きだけど好きだから」も同社より復刻。最近ファンになったひとにはグッドなタイミング。

■マルコチン「カラダで恋」久保書店・00.3.25・900円・成年
 ありがちな定番美少女系かと思いきや、ナカナカの個性派。ヒラメ顔なキャラもペンタッチもイチイチ癖があってよろしい。他愛もない話でも、痛い話でもマルコチン味が濃厚に出ている。先物買いの人は買っておくべし。

■ぐれいす「あしたの女王」エンジェル出版・00.3.17・848円・成年
 風俗版スポ根物&芸道物という凝ったパロディ。元ネタは『明日のジョー』、『タイガーマスク』『ガラスの仮面』等々。元ネタをチェックしつつ読むというのもまた楽しい。パロディ漫画+風俗案内のハウツー漫画+エロ漫画という一冊で3倍楽しめるという超優良本だ。

■2000年3月15日:修羅場は続くよどこまでも野を越え山越え谷越えて
 9時まで寝る予定が平常通り7時に目がさめる。日常のリズムがしみついちゃってるせいもあるが、昨晩ゆっくり風呂に入り、爆睡できたのが大きいかも。
 朝イチで我執院譲治の原稿残り8本が入る。うむうむと頷きながら原稿整理。これで5月号はちょうど半分。折り返し点をすぎました。
 妻と朝のお茶。近所のお子様からいただいた「手作りクッキー」を食べる。
 並行してホームページを作ったりしてるもんだから、仕事は当然のようにはかどらない。困ったことである。とか云いながら妻が買い来る焼き芋なんぞを喰らう。
 夕方、砂指定の写真を現像屋まで取りに行き、ついでに書店に寄ったのが運の尽き。ドカドカと書籍を購入し、そのまんま古書店に転げこんで入浴用書籍を購入。領収書を書いてもらっているところに携帯がかかる。妻から「福士くんが今から来る」との急報。慌てて事務所にとって返す。
 福士に昨日渡し忘れた図版を渡す。「もうかなりヤバイんです」という目が落ち着きなく、ホントにヤバげである。でもまあ、大丈夫であろう。
 ライターのYの携帯にかけるが電波が届きません。急ぎの編プロ仕事16P全部はうけられそうもない。ううむ、困った。俺一人なら半分が限界でしょう、やっぱり。

[今日購入した本]
■DTP WORLD別冊「フォントスタイルブック」ワークスコーポレーション・00.3.26・2381円/お仕事用に購入した書体見本帳。
■荒俣宏「新東京物語・異都発掘」集英社文庫・87.6.25・古書
■阿島俊編「同人誌ハンドブック'95版」久保書店・94.12.25・古書
■霜月たかなか編「誕生!『手塚治虫』」朝日ソノラマ・98.7.31・古書
■ポール・ストラザーン/浅見昇吾訳「90分でわかるヴィトゲンシュタイン」青山出版社・97.5.25・古書/ホントに90分で判れば古書価500円はタダ同然じゃ。
■深見東州「下手な英語の話し方」たちばな書店・00.1.20・1300円/いかにもなアクの強い入門書。願望達成系って胡散臭いけど好き。
■パキラハウス「雑学イングリッシュ」三笠書房王様文庫・00.30.20・648円
■晴山陽一「英単語速習術」ちくま新書・98.12.20・660円
■晴山陽一「英単倍増術」ちくま新書・00.2.20・660円/英語強化月間ですよ。
■松岡正剛「日本流」朝日新聞社・00.3.5・2000円/(福本義裕の)師匠の本を久しぶりに衝動買い。
■月刊「MdN」4月号・インプレス・1400円/テクスチャデザインの学習用。

■みやもと留美「松沢さんと秋野君」富士美出版・00.3.20・800円・成年
ラブラブのカップルがイチャイチャしまくるラブコメ連作。大事件も何も起こらず、ひたすらにこのバカップルが、ミニスカやらOL制服やら売り子制服やら毎回コスプレ系Hを展開するのみ。で、最後は、これまでに丸裸セックスしてなかったコトに気づいて水着の日焼けが残る松沢さんと秋野くんは素っ裸で絡まり合うのデシタ。彼女のいない人が読んだら「おまーらえーかげんにしさらせ!」と怒るかもしんないな。

■神代裕二「柔肌てんこ盛り」東京三世社・00.3.31・838円・成年
ちょっと前の少年漫画系の絵柄が俺好み。前からこの人のアイディア・ストーリーや設定センスが好きだった。まとめて読めてちょっと幸せ。大体、労農赤軍戦車部隊が進軍中に女を調達するなんて漫画を思いつく人はこの人くらいでしょう。遺伝情報初期化薬を開発したマッドサイエンティストが他にも利用価値はあるだろうに10歳の少年に変身してショタ好き女を喰いまくったり、人間ソックリな野性のショウジョの捕獲と調教を真面目に描いたり、全身ラバータイツな完全避妊具のプレゼンしたり、時にはベタとは云えお楽しみアイディアが文字通りテンコ盛り状態。しかもそれがアイディア優先にならずちゃんとHに仕上がっている。

■一市裕納・他「淫愛天使」心交社・00.2.25・876円・成年
土俵際のロリ系。一市裕納、みかりん、志崎月魚、みにおん、みむだ良雑と登場作家の名前を列挙するだけでも判る人には判る内容。表紙はDAPHNIAだし、巻頭イラストは魔訶不思議じゃん。DAPHNIAの表紙イラストは立ってる幼女の黒ロンググローブを親指以外指で隱すとあ〜らふしぎ親指がチムポに見えてお子様シーメール化完了! さすがは両性具有好きのDAPHNIA…って意識してやってるのかどうかは謎。

■ゼロの者・他「女教師〜白濁の淫ら汁〜」一水社・00.3.31・819円・成年
女教師と生徒がHするアンソロジー第2弾。フィジカルな淫乱メガネ女教師が面談としょうしてヤンキーな生徒共をつまみ食いする第六天魔王の初商業作品「BEAUTEOUS AND BEASTLY」の筋肉ファックと、定時制高校生の兄貴とその高校の女教師である妹の近親姦をほのぼのと描くあらきようの「山田先生と山田くん」が印象に残る。

■2000年3月14日:只今〆切ブッチ中
 結局、特集原稿は全部捨てて書き直す。書き直してアレかよと突っ込まれても仕方ないが、捨てた原稿はもっとひどかったと思ってくれ。
 元請け編プロから16P特急で入らないかとの電話。とにかくHMの原稿が上がらないと話にならない。俺一人では半分できればいいとこ、ライター陣に聞いてみると返事。明後日までに態勢をつくらねばならない。とりあえずライターのYに電話して依頼。さすがにYも時間のなさに唸り、返事は明日に。
 編プロ仕事をした某社から電話。来週入金とのことでヤレヤレ。
 三和出版『お尻倶楽部』編集長から〆切確認電話。これも月末。
 福士から催促電話。そのたびに2時間づつ引き延ばすという姑息な手法でとにかく特集ページの追い込み。我執院譲治が朝に8本原稿を入れてくれたので、特集さえ上がれば半分弱(ハンブンジャクって今何してるかなあ)入れたことになる。
 伊藤剛に超キツイ催促電話を入れてシメる。編集者に催促された時は自分も編集者モードになってライターを締め上げる。すばらしき編プロ人生。
 とうとう原稿を取りに来た福士を待たせてラストスパート。
 福士、次回はゴールデンウィーク進行です。来月の今日では絶対落ちますと脅す。いやまあ、なんとかなるんですけどね。計画通りに行けばね。次号はライター諸氏に五月雨的に資料本を送ることになりそう。
 福士が帰ってから図版渡し忘れに気づくが、俺のせいではないことにする。本を読みながらゆっくりお風呂に入って午前2時に爆睡。

■近石まさし・他「凌辱学校(1)」松文館・00.3.15・761円・成年
ハードアンソロジーだそうで、別に学園オンリーじゃなさそう。カバーの中村錦が相変わらずいいですね。乳が真珠色の光沢してます。中身の方は、悪辣な引っ越し屋に無理矢理トラックに積み込まれてバコバコに犯されちゃいましたの近石まさし「姦車の牢獄」が安定して楽しめる。こういう確実に抜ける人が一人入っていると強い。ただ、突出しているのがコレ一本では苦しい。「個人単行本でいいか」になっちゃうからね。

■山口久和「『三国志』の迷宮」文春新書・99.6.20・660円
小学生の時に吉川英治の『三国志』(横山光輝の元ネタですな)を耽読して以来30余年、このテには目がない俺ですね。サブタイトルが「儒教への反抗 有徳の仮面」だ。中国思想史という切り口でフィクションである『三国志』を解剖していく手法自体はアリだと思う。民衆の迷信と願望というバイアスのかかったフィクション=演義と為政者の政治と学者の思想によるバイアスをモロに蒙る青史、それぞれの偏った座標軸そのものが何事かを物語る。西洋的史観と中国的史観の差異。歴史とは思想であり、虚構であること。等々、実はそれほど新鮮とは感じなかったが、深読み好きにはまずまずの副読本。

■2000年3月13日:Sand Man
 特集がなかなか終わらない。考えてることを100%書くと、お座敷に合わない内容になる。かと云ってテキトーにごまかすってのできないで悩む。微熱もあって脳が回転してない感じ。
 砂から電話。インタビューに掲載する写真の相談。お互い、逃避モードに入っていてついつい長電話。砂作品についても意見を交換する
 友成純一から電話。結局、上京は月末以降に延びそう。
 ダラダラと仕事するが、どーも仕上がりが気に入らない。
 サイバー雑誌の編集長が原稿を取りに来たので平謝りで渡す。次は月末に8P。このままだと絶対に倒れると思う。
■OKAMA・他「美少女茶館」三和出版・00.3.15・876円・成年
同人誌アンソロジーの市場から撤退する版元もあるみたいだけど、需要がゼロになったわけではない。某編プロの粗製濫造を反面教師にしているのか、最近のはいずれも質が上がってきているようだ。この本に関して云えば商業誌のおすましでオシャレな作風とは違うアナーキーなOKAMAの同人誌作品を目玉に、阿部川キネコの初美少女系描き下ろし、筋肉胸毛の描き下ろしと奮発し、島本晴海、かるま龍狼、いのうえとみい、みやもと留美、泉ゆうじろー、シルエットさくらの同人誌作品を収録。プロ中心なので「こんな同人作家がっ!」という発見の楽しみはないが、その分安定感が高くワリとお買い得感ありだ。ウチの事務所もちょっとお手伝いした関係もあり、デキが悪くなかったのにはヤレヤレです。

■2000年3月12日:北九州電話
 HMの特集「調教コミック」の本文を書き始める。書くことはだいたい決まっているのだが、資料を用意する必要がある。ところが書庫がムチャクチャになっているのでやたらと時間がかかる。
 珍しく友成純一から電話。韓国の映画祭プロデューサーからの質問と、イギリスの映画祭で会った監督からの質問を俺に振って来たんだけど、俺も直答できないので、知り合いに問い合わせることにする。友成が件のプロデューサーの来日に合わせて、上京できるやもと云うので、会おう会おう旧知の竹熊健太郎も呼んで飲み食いしようと盛り上がる。竹熊氏も忙しそうだからどうなるかはわからんが。
 仕事今一つ乗り切れず、夜11時に帰宅、最終回を迎えた「誰もいない部屋」を観る。前半の「絵地図作家」は俺が、後半の「マネキン原型師」は妻が的中。出演しているプロファイラー陣は山田五郎がかすっただけで全滅。痛快なり。面白い番組なんだけど、ネタが尽きたか?

■蘭宮涼「月煌少女」フランス書院・00.1.16・3143円
 5年分のイラストワークを集めた画集。高価格にかかわらず売れてるそうで、人気のほどが窺える。とゆーか、単行本出てないんで市場がカラッカラに乾いておったとですね。少女漫画系美少女絵の原型的絵柄でフォロアーが一杯。決して俺様ストライクゾーンの絵柄じゃないないのだが本家はさすがに見せる魅せる。

■藤咲真「呪禁師・憑霊之章」富士美出版・00.3.5・800円・成年
「呪禁師」第2弾。今回は他人の怨念の器になっている犬神筋の少女が登場。陰陽道をはじめその筋の資料はしっかと読み込んだ上でのフィクション。適当なでっち上げではない分、面白さに奥行きあり。その癖、H方面はお尻ネタ豊富でキッチリとエロ。犬神が性器だけじゃなく肛門にも入るし、低級霊に取り憑かれたヒロインの除霊にはお尻の孔に呪符を書いた細い棒をにゅーっと挿入して呪文を唱えるのであった。

■2000年3月11日:眠くたまらん
たっぷり寝たはずなのに眠くて仕事にならない。HMの読み込みしつつ、サイバー雑誌の記事を書き、ネットに入り、本を読み、記事を書き、AWARSIIで経験値を稼ぎという繰り返し。そうこうしているうちにも〆切は迫るのだが、週末とて催促もなし。油断油断油断。

■清水清「三国志艶義(下)」ヒット出版社・00.3.25・571円
 随分間が空いたがなんとか完結。成年マークなしだが、エロ度は高い。俺はこの人の描くスレンダーで巨乳な人工的なプロポーションが好み。お話はタイトル通りの三国志エロパロで、女曹操やら女孔明がなにかと云えばやっさもっさとセックス三昧。あの長大な話を全部ではないけど、ここまでコンパクトにまとめたもんだ。上巻よりはエロ重視でパロディとしての面白さは後退。

■佐藤丸美「ぶらでぃ魔鈴」双葉社・00.3.28・571円
 押し掛け女居候類型。血の気の多すぎる体育教師のところに、血の濃い男を求める女吸血鬼がやってきて、居座り、さらには生徒として彼の学校に潜り込むという連作コメディ。ベテランらしい手慣れたお仕事。純エロ時代も絵のエロさよりはお話で読ませるタイプだったので現在の「青年誌」で艶笑コメディというポジションはむしろハマリすぎ。成年マークなし。

■山田秋太郎「LOAN WOLF」少年画報社・00.3.15・495円
 エロ畑出身なのに、完璧にエロ抜き。昔は一般青年誌のエロ担当に「抜擢」というケースが多かったんだけど、最近はそうでもなくなってきた。ワリと「描ける新人」扱い。表紙見て、てっきり左側は女の子だと思ってたんだけど、歴とした男の子。ただ、これはやおい狙いを意識的にやってるなと読む。男二人が同居してて、片方がいかにも受けな美少年で、しかも名前もひとみと中性名。やおいフックが仕掛けてあるのだ。お話は日本国家に対して1億の借金を背負う二人の少年(夜間高校生)が、その借金苦に押しつぶされることなく、毎回しょーもないギャンブルをやってヒドイ目にあうというコメディ連作。

■唯登詩樹「かごめかごめ(1)」集英社・00.2.23・590円
元々SF、オカルト志向の強い人だったので、最近の作品傾向はフシギでもなんでもない。京都の高校生・正面(まさみ)が実家を追い出され(この裏には色々ありそうな…という伏線)、片想いの超常現象観察同好会会長のかごめちゃんに紹介された格安アパートで大変恐ろしい目に逢ってしまい…というオカルト・コメディ。さほど鬼面人を驚かす風でもなく、ライト・ホラーという感じ。張り扇バンバン型じゃない作家なので、これはこれでいいんだけど、どうせならもっと淡々としてもよかった。あと気になるのは絵。例によってモノクロページもCG処理されているが、困ったことにこれが平板に見えてしまう。これは雑誌掲載時4Cを1Cに持ってきているせいもあるのだが、キレイだけれど、キレイなだけに見える。CG大好きな俺がこういうことをいうのはまるで二階に上げてハシゴを外してるみたいで心苦しいが、これは間違った方向ではないか? 手描きのタッチをシミュレートする必要はないが、タッチを補完する何かを呈示していかないとツライと思うのだ。

■2000年3月10日:トロトロ状態
 ひたすら眠いニャ。HMの〆切だと云うに、一行も書けてませんぜダンナ。ああ、カツ丼喰いてぇ。HMの図版残りをコピー。頭を使う仕事ができないのでカラダを動かそうとするがただただ眠い。おまけにタバコ買いに行って、よそ見してボタン押したもんだからキャスターなんか吸うハメになって、部屋がなんだかいやな匂い。あーヤダヤダ。腹いせにAppleのホームページでオリジナルのPowerBookを組み立ててみるとなんだかんだ80万円超えました。お金が足りませぬ。予算100万は欲しいなあ。
 午後、HM福士から探りの電話。当然、嘆かせるハメに。
 夕方、河合がMAXの原稿取りに。珍しくケーキ差し入れ多謝。例によって業界話。
 夜、メールチェック。予想通りDATゾイドが原稿一番乗り。いつもはDATゾイドと争う我執院譲治は13日予定なのだ。で、俺様が3番手で、ラストは伊藤剛を予定。予定しちゃうってのもどうかと思うが、落としてないからいいのだ。
■ホイチョイプロダクション「東京いい店やれる店」小学館・94.8.10・古書
風呂の中で読む。これも古書店の百円ワゴンで「入浴用」に発掘した一冊。出た当時は悪評高かったが、このテの露悪的なものに怒る人って一体? 「プロレス的に技の応酬として怒って見せる」芸だったらまだしも、本気で不快がってどうするのよ? まあ、書かれた店の人は怒るだろうが、そう書かれてしまうのも批評というもの。本気で「女を口説くために使える店情報」の本であると同時に、東京遊び人風俗の史料であり、成城のボンボン的ウェイ・オブ・ライフが知れる資料でもあり、全部シャレと云えばシャレの本。情報としての価値は賞味期限切れだけど、6年後、それでも生き残っている店は行く価値があるかもしれない。

■2000年3月9日:ぷにぷに帝国
 体調が戻る。しかし、まだ睡眠不足が残る。朝から『熱烈MAX』(コアマガジン)の見開きエロ漫画コラム「ぷにぷに帝国」の執筆とDTP作業。妻は銀行振込と郵便を出しに外出。
 午後「ぷにぷに」完成後、サイバー雑誌の無署名コラムのネタ探しにネットに潜る。キープネタだけでは足らないのだ。これに午前2時までかかり、ひたすら眠い。
■東京サザエさん学会編「磯野家の謎」飛鳥新社・92.12.18・古書
風呂の中で読む。古書店の百円ワゴンで「入浴用」に発掘した一冊。何を今更と云われそうだが、このテのベストセラー本を数年後に「風雪に耐えたかどうか?」を検証しつつ読むというのもまた楽しからずや。やはり面白い。これがなければQJもなかったというのはあまりにも乱暴か?

■2000年3月8日:偏頭痛の日
 さすがに全身倦怠。偏頭痛。ムチャしたなあという感じ。とりあえず今日は骨休めのつもりだが、ブレーキが効かない感じでネットにダラダラと居残りサベージ(謎の地口)。Daphne's Secret Gardenの少年強制女装小説の新しい章を読みに行ったり、Exciteを覗いたり、色々。鎮痛剤を飮みながら何やってんだか。
 砂から電話。こないだの写真を見たいと云われて、まだ現像に出していなかったことに気づく。
 夕方、現像屋に行き、現像が上がるまで古書店で時間を潰す。購入したのは下欄参照。
 元請け編プロから原稿一部文字化けの問い合わせ電話。

■巽孝之+渡部桃子編著『物語のゆらめき』98年・南雲堂
■ジョイス、柳瀬尚紀訳『フィネガンズ・ウェイクI・II』91年・河出書房新社
■柳瀬尚紀『フィネガン辛航紀』92年・河出書房新社

■能上純一「月下の棋士」小学館・2000.4.1・505円
今回のドビックリは将介のオヤジ出現! そうか、こう来たか。スポーツもの、芸道モノには欠かせない因果話がやはり出てきたよ。

■2000年3月7日:死にかけの老猫
 午前2時から3時間ほど眠る。目覚ましで起きたが朦朧としている。とにかく起きねばと思うのだが全身が死にかけ猫状態。そのまま半覚醒状態のまま巨大なプリンのごとく揺らいでいる。結局、朝飯抜きで旅枕一個を口に投げ込んで、仕事場入りしたのは7時前。仮眠をとったせいか、前夜は「何度同じことをやっても、何かこぼれている」状態からは脱出。ネットに入って、資料をサクサクと集め、DTP作業の下準備をする。朝ごはんよの内線が入るが、食べてる余裕なし。DTPは最初に素材を作り込むのが基本。昨日は判っててトバシてたが、今日はゴールが見えているせいもあってダンドリを踏む。結局この方が早い。クォーク上でも基本パターンをこしらえておいて、複製、差し替えを駆使。最初の面倒を厭うと後が面倒ということだ。わかってんだ。わかってんだけど気が急いているとダメなんだよなあ。
 ライターのYから電話。「上がったですぅ」ただ、元請け編プロが出社前なんでトラフィックをどうするかということ。「ポストに入れておけばいい。ただ、万が一のことを考えて押さえコピーを持って移動してくれ」と指示。
 なんとか残り1ページというとこで、妻と昼食。昨夜の鴨鍋のつゆでウドン。デザートに笹団子を食べながら「あすか」をぼーっと見てしまう。しかし、祖父の命名で「きょうか」になるはずだった「あすか」の娘が「いつか」。このムチャクチャさがたまらんです。子役が成長した自分の娘役で出るというもすげぇ。
 昼頃までの約束なのに催促の電話がないことをいいことに、慎重に図版の差し替えやら「出力のファイルの収集」やらを行って、午後4時頃ようやくアップ。元請けに電話すると、社長は留守。実は経理が本職の女性社員に原稿を取りに来てもらうことにする。
 一旦、自宅に戻って、妻が王子で買って来た明治堂のあんパンでお茶。今回の編プロ仕事はクレイジーだった分、終わった後の多幸感も強い。
 トラフィック待ちで本を読み、原稿を渡してから、妻と散歩。スーパーで牛乳、ジュース、京菓子、厚揚げ。魚屋で寒鰤。晩飯は厚焼き玉子、寒鰤の塩焼き、厚揚げの燒いたものなど。食後、息子の宿題「家族のティータイム」(なんなんだ最近の小学校は!?)につきあい、やたらと濃い息子特製のバナナジュースを飮み、リッツをつまむ。
■あずまきよひこ「あずまんが大王」メディアワークス・2000.2.25・680円
売れてる漫画も風呂の中で読むです。3月15日の再版という勢いは書店注文で初版完売か、初版の初速チェック即再版くらいの早さ。やたらとテンション高いヤツ、クールに見えて実はカワイイもの好き、飛び級で入って来たお子様、トロい大阪弁等々、キャラの立った連中を使ったシチュエーション・コメディ的な4コマ連作。今時のスタイルですな。さりとて、斬新というほどでもないが、濃すぎず、かわいく、これなら「電撃大王」読者以外の幅広い年代層に受けるはず。ウチの子供にもバカ受けでしたよ。巻末に各4コマのタイトルを50音順に並べた索引つき。

■2000年3月6日:死にかけの老猫

 午前4時、どうしても眠れないので起きる。時間の無駄。風呂入って、横になって最低限の休息は取れた。時間がない。旅まくら2個を口にほおりこんで、事務所へ。甘さが脳に沁みる。
 まだ8ページ分のDTP作業が残っている。4色が急ぎだというので、ネタ拾いにネットに潜る。朝食を挾み、昼までネタ拾い。昼食はJam(店名)のサンドイッチやフランスパンでカンタンに。パンで一番美味いのはフランスパンだと思うがどうか?子供の頃、自家燒きのパン屋なんてものがなかった頃、「ソフトフランス」と称する代物を喰って「うんまくねぇ」と思ってたんだけどね。いい時代ですな。とはいえ、コンビニのパンはやっぱ「うんまくねぇ」。工場で作るパンってどうにもイマイチ。フランスパンの焼きたて、それも王子の明治堂のが一番。ま、好みはあろうが。Jamは近所なのでよく使うのだが調理パンに飽きてただけにベーコン入りのフランスパンが美味しかったのには得した気分。
 午後もお仕事。ライターのYから泣きの電話。明らかに寝てなくてハイなんですぅという感じ。なんか会社休んじゃったらしくて「会社行っていい?」と云うイントネーションが子供になってる。普段は礼儀正しい男なので、この「ぽろっとタメ口が出ちゃう子供」がやけに可愛い。しかし聞けば、残り2Pで、DTPもアップ。後は図版の追加と文字原稿のみだというではないか。「バカヤロー、俺だって一睡もしてねえんだよ! あと2Pのヤツが何を泣き言垂れとんだ! 俺は8P残ってるし、俺はオメエよりジジイだ。睡眠禁止! 最悪でもDTPデータだけは入れろ。文字原稿は最悪俺が書く。デタラメでもなんでも文字が埋まってればいいんだ。そうやって時間稼いで、文字校で全部差し替えちまえ」うひゃあ、俺様ってばウラワザをけしかけとるぞ。
 サイバー雑誌の小山編集長から催促電話。平謝りで〆切を延ばす。

 熱烈MAXの河合から催促電話。こちらはまだ余裕の前倒し催促なので雑談。互いの窮状を自慢し合う。「Yが泣いてましたよ。まだ上がんねぇって」「アンタがスケてやりゃあいいだろ。んで、Yからハネればいい」「そりゃダメっすよぉ」
 夜に入ってなんとかトンネルの先に光が見え始める。
 竹熊健太郎から電話。俺様、完全にラリハイ状態で「毎日日記書けるヤツって本気で尊敬しますよ」と本音トーク。全く、なんであんだけのレヴェルを維持した日記を連日アップできるのか? 立派ですよ>某氏。批判すべきは批判すべし、誉めるべきは誉めるべし。
 しかし俺も博士もきついシノギやってる。
 晩飯は鴨鍋。どうしてこんなに鴨のスープって美味いのか? 深夜、ようやく残り4ページ。DTPの下ごしらえに入るが、だんだんワケがわからなくなってきたので午前1時すぎに自宅に戻り、シャワーを浴び、布団に入って仮眠を取ることに…。

■山本英夫「殺し屋1(6)」小学館・2000.4.5・505円
クィネルとの暴力の差を痛感する。どちらが優れているかではなく、クィネルがあくまでもプロのリアリズム的バイオレンスなのに対し、コチラはもっとガイキチ。バイオレンス漫画の中で暴力について哲学するという取り憑かれた感覚がまるで性器の匂いのように漫画全体からもあもあと漂ってくる。特に垣原の裂けた口は女性器そのもの匂いがする。極めてワイセツ。セックスシーンではなく、垣原のキャラに成年マークをつけるべきだろう。

■浦沢直樹「MONSTER(13)」小学館・2000.4.1・505円
長編漫画には雑誌連載をおっかけて読む、単行本でおっかけて読む、完結してから全巻一気読みの3パターンがある。俺はだいたい後の二つ。職業柄、雑誌も定点観測しなきゃならんのだが、とてもではないが、エロ漫画誌ですらフォローしきれていない。我執院譲治の日記や中山明宏の仕事から上澄みを掬えるのですげぇ助かってるワケなんすけどね。で、本作に関しては最後の完結一気読みを予定してたのにガマンできずに読み始め、新刊を読むたびに「ダーッ、次はいつ!?」状態に。その手が最近増えてきて悩ましい。

■2000年3月5日:深く深く眠りたい
パズル雑誌の担当が原稿を取りに来る。昨日来るはずが過労でダウンしたそうだ。HM福士もそうだけど、あちこちで倒れる者が出ているらしい。俺もヤバイんだけど仕事やんないとごはんが食べられません。とにかく月曜夜ってのが目標。その峠の向こうにブッチしてる〆切が2本という峠があり、その向こうにHMが富士山のように…。
 やってもやっても仕事終わらず。ライティングだけならまだしも、DTP作業まで抱え込んでいるため物理的に時間がかかる。DTP用2号機でフォトショップのバッチ処理を使い、その間にメインの1号機でネットに入ったり、テキストを書いたりしているが頭の芯が痺れたみたいになってる。
 寝ている時間がないことは判っているが、無理矢理、風呂に入り、寝る。
■クィネル/大熊栄訳「ブルー・リング」新潮文庫・95.2.1・古書
風呂の中で読む。近所の古書店の百円ワゴンで発掘。元傭兵クリーシィが人身売買組織相手に暴れるという長編アクション。クィネルは殺し方に容赦がないというか、警告を無視すれば女でも背中から撃つし、必要とあらば老女でも誘拐する。そんな小市民的な言い訳なしのリアリティがイイ感じで、時々、見かけた時に買う作家。敵に対しては冷酷非情、独善的な倫理観を貫くのも痛快。クィネルの描く主人公は「公権力」に期待は持っていないが、シニカルなのではなく、サヴァイバリストのリアリズムと見るべきだろう。そのくせ、異様に身内愛が強く、そこだけはセンチメンタルなのだ。ただ今回の作品は、カルト教団がハッタリのワリにカンタンにやられすぎて竜頭蛇尾。

■2000年3月4日:死にかけの老猫
 今日も仕事でゲショゲショ状態。睡眠不足で脳が動かない。久々にキツイと感じる。
しかし仕事があるだけありがたい。40を越えてライターで生き残っているのは「潰しの効かない人間」だけであることを痛感。帰るべき故郷、継げるべき家業のある人間はとっくに見切りつけてます。ライターにとって大事なのは才能ではなく「後がないこと」だ。もちろん、これは忙しくて弱ってる時の自嘲。
■アンリ・マスペロ/川勝義雄訳『道教』
平凡社ライブラリー・2000.1.15・1500円
風呂の中で読む。中国の仏教受容の内には「道教のニューウェーブとしての仏教」という文脈もあったらしい。仏教と道教の混淆、道教教団の典礼儀式、個人としての修業=仙人化=不死化と、社会性=富の還元等興味深いこと多々あり。漢字文化圏=儒教文化ではなくもっと混沌としていること。

■2000年3月3日:桜餠を食べそこなう
 朝飯を喰って、事務所入り。ホームページを更新していないので、とにかく昨日の日記をつける。メールチェック、HMの図版取りの続き。妻も事務所入りして経理作業。こんなに忙しいのに金がないのは謎。妻の外出後、送る本の梱包などをやってるうちに昼。自宅に戻ってカップうどんとおにぎりというコンビニ昼食。忙しいのでとにかくCレーションを喰ってるアメリカ兵ノリである。野戦食。ところが腹がくちくなると眠くなってしまいついウトウト。昼休み2時間ですか? ラテン系ですよ。シェスタ。事務所に戻って、梱包した本をハス向かいの宅急便やってるクリーニング屋に持って行く。前はヤマトや佐川に電話して取りに来てもらっていたのだが、来るまで身動きとれなくなるので、最近はもっぱらコレ。大した距離でもない。大金持ちなら玄関から門までの距離である。
 伊藤剛から受け取った原稿の整理。書き慣れない原稿を書かせてゴメンと独語しつつ、一部手直ししていると、HM福士から電話。点滴打って復活した福士に東京三世社への贈呈本、合わせて不義理をしている版元へちゃんとHMが送られているかどうか、チェックを頼む。スケジュールを打ち合わせるが、今月も相当にタイトになりそうなのがこの時点で判明した福士の声は深い海のようにブルー。妻が事務所に戻り、HMバックナンバーのコピー取りを手伝ってくれる。
 晩飯はチキンカツって…なんで献立を書くかなあ? 桜餅を忘れてガックリする俺。年に一度のお楽しみなのにトホホ。
 晩飯後も仕事、編プロ仕事である。「他のライターに振って、自分は楽しよう」という計算だったのだが、目論見は見事に外れ、約20ページ、自分でネタを集めて、図版を用意して、原稿を書いて、DTPでフィニッシュまでというウルトラバカ。案の定締め切りはブッチし放題。カネになるからいいけど、毎月これでは死ぬ。
 別件の編プロ仕事で某社に電話。ウチから仕事を振ったフリー編集者が「自腹切ってもイイ仕事」をやったのと、予定してた部数行かなかったが災いし、このままでは編集者の報酬ゼロ、ウチの事務所の報酬3万円というスゴイことになってしまうことが判明しているので、泣きを入れるためである。とりあえずそれなりの売れ行きらしく、最低限はフォローできそうな感触。こないだ、キツク叱ってしまったフリー編集者に電話。「少しは安心してくれ」と留守電を残す。冷静に考えれば彼だけの責任ではなく、版元の方針、景気等、様々な要因があり、編プロのオヤジである俺自身の監督の甘さ、読みの甘さというのも大きいので、同情の余地は多分にある。しかし、プロの編集者としてのしたたかさは足らない。どんなことになっても自分の取り分を死守するのがプロ。最近の若いモンは…とついジジイの繰り言が始まる。なんか欲望が希薄な人が多いような気がするんだよなあ。やりゃあイイ仕事できるのに自信が持てないから欲望とか要求を抑圧して「コレでいいです」みたいなさ。
 深夜、クロスワード雑誌の仕事の続き。パズルの先生という裏の顔を持つ男。早く布団に入りたい男。桜餅喰いたいとダダをこねる男。45歳。
■エ・ビスコム・テック・ラボ編著
DeBabelizer徹底活用ガイド」BNN・97.6.30・2500円
 デバベは戸田ツトムから「これは必携」と教えられたソフトだった。グラフィック・コンバーターを強化し、パレット編集機能を追加し、フォトショップのプラグインが使えるようにしたものを想像してもらえれば話が早いだろう。しばらくご無沙汰していたのだが、仕事によっては大量の画像処理が必要なため勉強のしなおし用に購入。バージョンが古いのはちょっとアレだが、画像関係の専門家中心の需要しかないのだから仕方ない。内容は期待したほどではない。メニューのリファレンス・ブックという感じで、これから使おうかという人よりは、実際に使っている人の辞書代わりだ。バッチ処理をもっと解説して欲しかった。

■2000年3月2日:愛というのじゃないけれど
 朝から多忙。まずは編プロ仕事。届いた原稿をチェックしてると元請け編プロから「ライターから直接送ってもらった原稿、文字化けしてます」と電話。ソッコーでコチラにも届いている同原稿を転送。その他、仕事関係のメール。ジャンキーズinHMの図版取り、ライター各位へのメール…。HM福士から「熱が38度で今日は動けません」と泣きの電話が入る。の「フェミニズムセックスマシーン」(太田出版)を精読し、TINAMIXから落としてきた「東・砂のこれこた」をプリントアウト。音を立てて時間が流れて行く。
 砂のインタビュー取りのため、昼飯抜きで西武池袋沿線某所に向かう。車中で「これこた」を読む。東&砂の言葉がストンストンと納得袋に落ちて行く。漫画評論・レビューの不在など、俺にとっては厳しい発言もある。漫画評論が何をやってきたのかではなく、何もやってこなかったことが問題だ。内と外を分けることは「便宜上」に過ぎないとして、外への説得と内への撹乱は戦略的に正しい。いや、現時点では最も有効な戦略というべきか。せっかくここまで来た「漫画(アニメ、ゲーム、キャラビジネス)」を生き腐れさせないために。
 待ち合わせ場所。時間ぴったりに砂到着。やや遅れて伊藤剛到着。インタビュー場所は駅にほど近い砂行きつけの店。地下でゆったりとしたスペース。静かだし、居心地のいい場所だ。ダージリンを頼むとティーポットで出てきて極めてリーズナブルでもある。もうちょいストロングな方が俺好みとは云え美味。インタビュー開始前に軽くジャブの応酬というか漫画表現論をめぐる硬めの話。このあたり砂の舌鋒鋭く、既存評論家への批評もキッチリ入る。もちろん「悪口」ではない。こう断るのも悲しいかな現在の日本では「評論」と「批評」と「批判」と「悪口」と「誹謗中傷」の区別がつかない「お子様」が多いからだ。
 砂は頭が切れる上、座談も上手い。流れに任せてしまえば楽なんだけども油断しているとコチラの聞きたいことを先回りされてしまうので気を抜くことはできない。途中で食事し、お茶をおかわりし、徐々にいいノリになってくる。何故、カットジーンズなのか? 絵柄の変遷は何故起きたのか? さて、インタビューそのものは『漫画ホットミルク』5月号を買って読んで欲しい(買ってくれ、頼む!)。少なくとも「これこた」や他メディアの対談やインタビューではやっていないことをやったし、一部では補完している。インタビュー終了後、写真撮影。伊藤にツーショットを取ってもらう。砂と目と目を合わせてると恋情にも似た感情が…。うむ、俺はやはり男も好きなんだな。漫画好きの店主とも雑談。昔、編集にもたずさわっていたそうで、東京三世社から出ていたMY COMICSの話題が出る。俺が買った最初の夏目房之介の本『粋なトラブル』もMY COMICSの豪華版だったし、唯登詩樹が別名義で3〜4冊出してたし、他にもマニア好みの本を色々出してた。
 砂と別れた後、別件の資料受け渡しのため伊藤のアパートへ。深夜には渡韓のため出発する伊藤と〆切ブッチ状態の俺であるからしてのんびり歓談する余裕もなく、サクサクと資料を交換し、渡したフリーウエアの設定を教え、徒歩で有楽町線に向かう。
 池袋着。東武地下高野で一日早い雛祭りとしてケーキを買う。
 一旦、帰宅し、飯喰って、ケーキ喰って、事務所に戻る。編プロ仕事がまだまだ残っているのだ。
■砂「フェミニズムセックスマシーン」太田出版・2000.3.3・1000円
初単行本。商業誌発表作品ということで近作ばかり。エロワードと哲学に満ちた圧倒的なネーム量。ケツハメ、ケツアクメにドゥオーキンの引用という言葉の奔流。江口絵な「まわりみち」はラブコメの形式で「キャンペーンガール涼子」を再話した感じがある。その狙いは空回り気味。絵柄と形式と内容を組み合わせた実験か? 「探偵」もワザと初期同人誌の絵柄をペーストしてあって、そこにも意味が潜んでいる。獰猛なインテリ。「ハーモニープレイ」も絵柄と言葉。ネームをフランス語にすればBDで通る。しかし目チンポはどう訳す? これだけ饒舌なのに効果線がほとんどない。

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