フォアグラ亭日乘2000年4月

フォア‐グラ【foie grasフランス】 特殊な飼育法によって肥大させた、鵞鳥(がちよう)あるいは鴨の肝臓。高級料理材料として珍重され、オードブルなどに用いる(『広辞苑』第五版・岩波書店)
フォアグラウンド【fore・ground】 ‖名‖[the 〜]
1 (風景・絵画の)前景(cf. background 1).
2 最前面, 表面, 最も目立つ位置.(『日英仏辞典』研究社)

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■日付とタイトル(上ほど新鮮)
■日録(日常の記録と思いつきと暴言録)
■読書メモ(批評以前のナマモノ)
漫画系
活字系
映像系・その他

■2000年4月30日:日曜なのに
 日曜にもかかわらず朝からケーブルの工事が入る。電話のパイプ通すのに手間取っていたが、最後にはなんとかなる。さっそくMacとケーブルモデムをイーサのストレートケーブルで接続してみるがつながりません。間違いなく設定してあるのにもかかわらずダメ。こりゃあ、ソッコーでMacを買えという天声かぁ!? と思ったが、単にイーサの拡張書類を外してあっただけの話。機能拡張をオンにして再起動かけたらまんまとつながりました。しかし、電話回線とは勝手が違う。マシンが立ち上がっている間は接続状態。とゆーか、常時接続してるケーブル会社のLANにぶら下がってるようなもんですね。便利は便利。ただ、別のマシンに繋ぎ直すたびにモデムの電源を切る必要がある(イーサカードの固有番号を憶え直すため)のと、モバイルできないのが不便(って外出先でモバイルしたことなんざありませんが)。
 で、ネット三昧じゃっと、あちこち覗いて歩く。するってーと、ある人の日記で25年くらい前に出た『美童記』という本を探している人がいると書かれているのを発見。活字本なら知らないが、臣新蔵の劇画にありましたな…と書庫に潜って3秒で発見。原作が南条範夫の「男色大鑑」。67年に日の丸文庫・光伸書房から新書版で出ている。初出は不明だが貸本劇画でしょうな。いやあ、これって俺が中学生の時、書店で立ち読みして勃起して恥ずかしく買えなくて、後にまんだらけで発見して5000円で買ったヤツですわ。美しく生まれたばかりに、関白の色小姓となり、幕府重臣にプレゼントされ、さらには輪姦されて、歌舞伎役者に売り飛ばされて色子にされてという無惨な転落物語。どっかで復刻してくんないすかね? 
 夕方から二輪スペインGPをダラダラと観戦。なんか雨降ったり、スタートやり直しになったり、勘違いゴールで2ヒートになっちゃったりと、妙に荒れてて「やれやれ」って印象。逆に荒れなかった250が退屈に見えてしまう。うれしかったのはロッシが500初の表彰台(3位)だったこと。次は14日のフランスGP。修羅場の真っ直中だ。500だけでも見たいね。

■2000年4月29日:じゃんきーず・あ・ごーごー
 朝からHM用の買い出し。音を立てて、財布からカネが流れ出して行く。経費だから恐くない、恐くないッ! 恐くないッ! とかいいながら経費外の本をパカパカ買う自分が恐いわッ! 近所の店を制覇した後、アキバにゴー。Macショップにてケーブルモデム用のストレートケーブル10メートルを購入するが、ついG4を触ってしまい、昨日「先延ばし宣言」した舌の根も乾かぬうちに、買うこと決定!(大バカ)。定期解約じゃ! モニタも20インチを買うぞ! いや、ノートだ! と千々に乱れる心。で、今回分の本の中にトウタさんの「らぶじゃんきーず」(東京三世社)があったので、これはもう「ジャンキーズ」のトビラ絵を頼めという天声だと確信しメールを打つコト決定。前から描いて欲しいとは思っていたんだけど、タイミング的にもグッド。しかし、スケジュールは大丈夫か? そこが心配なり。
[最近の贈呈本]
■橘敦司「背徳の少女」松文館・848円・2000/5/15
■しろみかずひさ「蠍の火〜アルコールラムプの銀河鉄道(下)〜」三和出版・933円・2000/5/10
■あらなが輝「HOGシズエくん」コアマガジン・1000円・2000/5/10
■彩木衛生・他「ミルクコミックさくら(10)」松文館・761円・2000/5/15
■たいらはじめ「悠久の刻」ティーアイネット・924円・2000/5/20
■荒井海艦「剃毛看護婦」松文館・619円・2000/5/25
■沢田大介「クリーム」ティーアイネット・924円・2000/5/20
■ひんでんブルグ「母娘肉欲教育」松文館・848円・2000/5/15
■天竺浪人「桜色の肖像」コアマガジン・1000円・2000/4/17
■SHIZUKA・他「SM COMIC 鎖縛」松文館・848円・2000/4/25
■ありまきよしお「羞恥と屈辱」メディアックス・819円・2000/5/20
■ゼロの者・他「美乳妻」一水社・819円・2000/5/31
■古賀亮一「ゲノム(2)」ビブロス・848円・2000/4/25
■亜木祭「コスプレでGO!」メディアックス・819円・2000/5/10
■平木直利「OVER LOVE〜愛されたいの▼〜」コアマガジン・1000円・2000/5/10
■天竺浪人「黒日夢」三和出版・933円・2000/4/25
■玉置勉強「セックス2000」一水社・819円・2000/5/10
■ビューティ・ヘア「家出娘調教」松文館・848円・2000/5/25
■ひんでんブルグ・他「淫祭都(8)」松文館・761円・2000/5/25
■近石まさし「処女絶頂〜ベストオブ近石まさし(2)〜」松文館・619円・2000/5/25
■月森泉「ヘアーデザイアー」一水社・819円・2000/5/20
■鬼姫「鬼畜パラダイス」一水社・819円・2000/4/15
■ゴブリン・他「童貞指南」一水社・819円・2000/5/15
[今日買った本]
■草津てるにょ・他「BONDAGE SPECIAL」司書房・952円・2000/5/25
■春風サキ「姉と弟の時間」東京三世社・838円・2000/5/31
■早鉄絢「DANDY=LION」笠倉出版社・1000円・2000/6/5
■ぽいんとたかし・他「涙爆鬼・自虐少女(11)」東京三世社・857円・2000/5/31
■瑠璃えりか「淫唇」桃園書房・857円・2000/5/25
■榎本ナリコ「センチメントの季節(5)」小学館・876円・2000/6/1
■超電磁☆恋太郎「虹色のラブリー汁▼」東京三世社・838円・2000/5/31
■西木史朗「恋の10ダンス」FOX出版・857円・2000/5/28
■姫乃城あぽ「いじられっこ」オークラ出版・952円・2000/5/10
■きゃらめる堂「Sadistic エンジェル」エンジェル出版・848円・2000/5/17
■完顔阿骨打「BOY・SOPRANO」富士美出版・800円・2000/6/5
■トウタ「らぶじゃんきーず」東京三世社・838円・2000/5/31
■本情ヒロシ「こちら肉交最前線」桜桃書房・924円・2000/5/5
■坂辺周一「罠〜クォータームーン・人妻ネットワーク〜FINAL」エンジェル出版・848円・2000/5/17
■宮本たつや「Change!(3)」ぶんか社・543円・2000/5/10
■月下冴喜「電動式月見酒」富士美出版・800円・2000/6/5
■まきのあや・他「レイプされた私(4)」サニー出版・476円・2000/5/10
■魔訶不思議・他「悶絶天使」心交社・876円・2000/5/20
■ふじいあきこ(原作・秋山道夫)「SCHOOL ZONE」ワニマガジン社・505円・2000/5/1
■黒崎まいり「おこさま時間割り」オークラ出版・952円・2000/5/10
■一市裕納「魔法のひとみ」心交社・876円・2000/5/20
■将門司「ゆらめくちさな」久保書店・900円・2000/4/25
■水尾ろむ・他「女子アナ自主規制」ヒット出版社・874円・2000/4/25
■さきうらら・他「ラブキャラ大全(3)」オークラ出版・952円・2000/5/10
■姫はじめ「秘めいじり」英知出版・838円・2000/5/25
■神谷尚哉「ブロークン・ボディ」雄出版・800円・2000/5/1
■MANA-KO「らぐなぐ」東京三世社・838円・2000/5/31
■明治かな子「少女の小部屋」富士美出版・800円・2000/5/20
■SOLIDLUM「調教中毒」東京三世社・838円・2000/5/31
■まいなぁぼぉい「淫靡帝国」東京三世社・838円・2000/5/31
■あきふじさとし「MaMa[ママ]」フランス書院・857円・2000/5/15
■奈塚久弥(原作・青霧幻)「ピンク・キャット」コスミックインターナショナル・857円・2000/5/18
■法田恵「クッキー&クリーム」蒼竜社・524円・2000/5/30
■梁川理央・かわかずお「天使の誘惑」桃園書房・857円・2000/5/15
■古田一也「艶熟未亡人・乱れ裾の誘惑…」桃園書房・857円・2000/5/25
■羽中ルイ「淫乳妻熟れた香り」シュベール出版・438円・2000/4/18
■嶺本八美「LILLPUTIAN BRAVERY 〜真琴ちゃんの恋愛事情〜」蒼竜社・524円・2000/5/30
■ダーティ松本「舞姫伝説」久保書店・950円・2000/4/25
■馬波平「まだ1回目だよ」東京三世社・905円・2000/5/31
■目白次美「ミルキィ▼メイド」コスミックインターナショナル・857円・2000/5/18
■南野まりん「LOVE YOU ONLY▼」久保書店・900円・2000/5/25
■遠山光「保健室秘密の花園(1)」ぶんか社・543円・2000/5/10
■ブランシェア「吐息は▼ビ・ネ・ツ色」日本出版社・857円・2000/5/10
■くまさん・他「両性具有アンドロギュノス」桜桃書房・924円・2000/5/5
■G・B小野寺「ロリータ番長RX」雄出版・800円・2000/5/1
■ちゃたろー「揉まれる理沙ちゃん▼」富士美出版・800円・2000/5/20
■吉良広義「わかな先生に気をつけろ!」エンジェル出版・848円・2000/5/17
■つくしの真琴「セクシャルパラダイス」桃園書房・857円・2000/5/15
■冬魔乱「失神ファイル・天使の雫」東京三世社・838円・2000/4/30
■美女木ジャンクション・他「電脳武闘娘(8)」オークラ出版・952円・2000/5/10
■雪村理子「はじめなのにッ!!」光彩書房・600円・2000/5/5
■亀鶴孔明「絶倫野郎まぐわいヤー!」司書房・857円・2000/5/15
■たかみしほ・他「近親相姦&SM体験」サニー出版・476円・2000/5/10
■しげの理「きらい、大好き。」司書房・857円・2000/5/25
■川村ひろたか「八度七分の幸福論」久保書店・900円・2000/5/25
■風船クラブ「リビドーY」平和出版・933円・2000/5/25
■しだ翠「蘭館」久保書店・1200円・2000/5/25
■水之瀬瑞穂「大人の関係」ヒット出版社・874円・2000/4/25
■紫川弓夜「うさぎ」桜桃書房・924円・2000/5/1
■ポン貴花田「まにあっくぱれーど」ワニマガジン社・505円・2000/5/1
■AKIRA「Deep Friend」メディアックス・819円・2000/4/25
■かたせ湘「Summer Date」司書房・857円・2000/5/15
■松原香織「エスケープ」シュベール出版・781円・2000/5/26
■篠原哲生「時には淫らな気持ちで」海王社・857円・2000/4/10
■かたせ湘「DEEPメゾン」ぶんか社・543円・2000/5/1
■きゃらめる堂「ドレスレス〜人妻・琴絵の物語〜」司書房・857円・2000/5/25
■みずきひとし・他「妹のひみつ▼」コアラブックス・905円・2000/5/1
■GRIFON「デッドエンド」東京三世社・838円・2000/4/30
■天風光成・他「SHOW ME」ヒット出版社・874円・2000/5/25
■にしまきとおる「BLUE EYES」ヒット出版社・924円・2000/5/26
■矢吹豪「姫劇」桜桃書房・924円・2000/5/1
■田中ユタカ「秘めごと〜ロマンス(2)〜」雄出版・562円・2000/5/1
■井上雄彦「バガボンド(6)」講談社・524円・2000/4/21
■岡野玲子(原作・夢枕獏)「陰陽師(9)」白泉社・790円・2000/3/5
■衣谷遊(原作・永井豪)「AMON(1)」講談社・562円・2000/1/21
■能條純一「月下の棋士(28)」小学館・505円・2000/6/1
■望月峯太郎「ドラゴンヘッド」講談社・514円・2000/4/21
■南Q太「夢の温度」祥伝社・933円・2000/4/30
■上條淳士「赤×黒(上・下)」小学館・各857円・2000/5/5
■近藤ようこ「赤い爪」青林工藝舎・1100円・2000/3/25
■士貴智志「神風(3)」講談社・781円・2000/4/21
■今市子「百鬼夜行抄(7)」朝日ソノラマ・760円・2000/4/30
■倉持哲也「効率アップ!AppleScriptで実現するDTP自動化のすすめ〜QuarkXPress編〜」BNN・3200円・2000/4/1

■2000年4月28日:スクリプター
 経理部長と会議。QXのバージョンアップは割引の効く5月中に決定。Macは微妙な時期(G4とQX4の安定待ち)なので先延ばし。しかし、発作的に買ってしまうかもしれない自分が恐い。G3ノート衝動買いとかしそう(んで後で泣くと思う)。仕事やる気なーし。ダラダラとスクリプトを組む。スクリプトはHyperTalkとかLingoとかOracleとか、これまで色々書いてきてんだけどAppleスクリプトはどうも勝手が判らない。随分前に買ったテキストを参考にお手本を自分流に書き直して動かしてみるのだが「最終的に画像のスケールを全部100%にして、引用しなおす」というだけの初歩的なスクリプトに四苦八苦。こんなスクリプト、誰かが作ってても良さそうなもんだが、あまりに基本的なので誰もアップしてない模様。参考にしたのはフォトショップと連動させて、発行画像の縮小拡大までやってしまうという鎌田幸雄さんの本格的な逸品「画像の拡大率を100%に揃える」(『QuarkXPressスクリプティング入門』工学社所載)。確かにコレはすごく便利そうなのだが、PreFebが必要。しかも縮小拡大した後で色補正とシャープネスかける方が多少は劣化が避けられると思い込んでいる俺としては、手作業で補正しないと気がすまない。そこでQXの操作部分だけを抜き出してアレンジし始めんだけど試しても試しても引用できない。それどころか、どっかヤバイとこをいじったらしく、QXが落ちる。ありゃりゃと再現実験してみたら、今度はQXが落ちるだけではなく、ファインダーまで落ちて、完全に固まる。リセットも効かない。エイヤと電源を落とし、再起動すると、ビデオのドライバがいかれたのか凄まじい輝度でモニターが点滅。思わず「明日、G4買いに行く理由ができた」とほくそ笑む俺。ポケモン発作起こしそうになりながら、再起動すると、なんということもなく復帰。くそ。やがて「履歴」を表示させて走らせればエラーがチェックしやすいことに気づき、試行錯誤が随分楽になり、ようやく完成品が出来上がる。テスト結果は90点。まだエラー処理に甘いとこが残ってますね。でも俺個人が使う分にはこれで充分。後はヒマな時に無駄な行を削って、エラー処理を改善すればオッケーだ…って今日は全然仕事してません。まいったね。やっぱスクリプトは面白いよ。ただスクリプト凝り始めると時間がいくらあってもたんなくなるんだよなあ。

■2000年4月27日:インタビューイ
 朝、部屋の整理を開始するがメガストアが終わってないので、山積みになってるHM5月号分の資料はそのまんま。
 昼、伊藤くんから電話。鎌やんインタビューの構成を打ち合わせ。
 夕方『コミック・ファン』(雑草社)竹内哲夫編集長来訪。エロ漫画がらみのインタビューを受ける。エロ漫エヴァンジェリストとして6時間近く演説してしまう。
 夜、資料の返却と、読者プレゼント用色紙&サイン本をお願いするため、しのざき嶺さんに電話。寝てるトコを起こしてしまう。ちなみに返却するのは『BITTER & SWEET』(大正屋)、竹内誠原作『ウィザードリィV』(アスキー)という激レアな2冊。しのざきファンは血眼で探すべし。後者の主人公アレスはサトルくん系の髪型なので、続けて『もう誰』を読むと倒錯度アップは確実。そう云えばサトルくんの女名サトミちゃんはミサトさんのアナグラムなのかどうか聞くの忘れた。偶然だとは思うけど、裏エヴァだしさ。

■2000年4月26日:インタビュア
 午後から鎌やんインタビューのために高田馬場コアマガへ。会議室に荷物を置いて5階のHM編集部へ顔を出すが全員出払っておりました。中沢社長、吉武編集長という二大「『Billy』時代の俺を知っている男」と雑談。担当の福士くんが戻ってきたので1階の会議室に移動。伊藤くんも到着していたし、おまけに鎌やんまでが早々の到着。鎌やん担当の尾城さんも挨拶にくる。慌てて、今度コアマガから出る『アニマル・ファーム』収録作品に目を通す俺。擬人化モノ(ヘタレな狼くんが見事)を中心に、俺が激賞してる「願い星」も収録されており、いい本になりそうな予感。インタビューそのものはHM7月号を読んで欲しいが、かなり踏み込んだやりとりになったので期待していいですぞ。

■2000年4月25日:1970
 午後、ようやく編プロ仕事の作業がアップ。データをMOに移し、中野の元請け編プロに届ける。帰り道、タコシェに廻って本を買い、古屋兎丸の原画を受け取る。
 事務所に戻って、明日の鎌やんインタビューの準備をしようとしていると、伊藤くんと砂くんが来訪。資料探しに来た伊藤くんは書庫に潜る。砂くんは原稿上がったばかりなので余裕モード。雑談後、焼き肉屋に移動し、飲み食いしながら終電間際まで、さらに雑談。雑談とは云え、このメンツですから、オタク・サブカル論やら、漫画論やら、ツッコミ合いやら、やたら濃い内容。で、色々と考えたんだけど、やっぱ60年代にまで遡らないとオタク&サブカルの源流は見えてこないのではないか? 70年安保前後にガーッと噴出したアンチ・アカデミズム、カウンターカルチャーってのは体感的にも相当効いている。このあたりはいずれじっくりまとめて行くことになるだろう。と云うかプレオタク世代として、当時の有様を「証言」して行かないとダメでしょうな。70年安保の「敗北」というトラウマが何をもたらしたのかちゅーことね。「頑張って異議申し立てしてもなぁんも変わらんかったのよ」という「トホホな団塊世代の総括」が総ての元凶とまでは云わんけど、アカデミズムと政治への不信と忌避、趣味のタコツボへの後退戦、小サークルへの立て籠もり、「総ては力関係」と割り切ることが知的スタイルであるかのような安直なニヒリズムと相対主義、これらの「病」の根っ子にはやはり「1970年」があるにゃーと考える。杉浦茂逝去。コロッケ5円の時代は遠い過去に…。
[今日買った本]
■根本敬「因果鉄道の旅」KKベストセラーズ・1993/6/5・1470円
■Trevor Brown「The Black Bpx」Mondo Bizzarro Press

■2000年4月24日:日記消滅
 本来なら編プロ仕事は今日の昼には上がってなきゃならんのに、勘違いのツケが残ってます。やっぱQXは自動化させないとキツイわなんて目覚めたもんだから、ついついスクリプトを組んだり、シェアウエアのアプレットを試したりして、余計に時間を使ってしまう。当然、バビロンのコンテンツを作ってる余裕なんかないですよ。けど日記だけでもアップしとこうとしたら、間違えて更新分の日記を捨ててしまったりなんかして頭が痛い。
 ちなみに他人様の書いたスクリプトで便利だったのは藤浦一理氏のPasteAllEPSFilesInFolder。フォルダからEPSファイルを読み込んで新しいページを作って貼り込んでくれる。つまり画像パレット的なドキュメントができちゃうワケね。こっからドラッグ&ドロップすれば極めてラクチン。

■2000年4月23日:1と4
 編プロ仕事。6ページ分の図版を全部グレイスケール350dpiのEPSファイルに変換。これで後はQXに配置して、テキストを流し込めばオッケー。で、ちょっと気になったので台割を見る。FAXなので文字が潰れているのだが、どう見ても「1C」ではなく「4C」に見える。冷や汗がタラリ。ソッコーで元請けの編集長に電話するが日曜なので不在。社長に「台割見てくれぇ、1? 4?」「う〜ん、4ですよぉ」「どひー」というわけで半日分の労働がパーになるワタシ。元画像が残してあったとは云え、一部はどこぞに行ってしまわれ、新たに作り直すハメに。台割、ちゃんと読まないとイカンよなあ。泣きながら復旧作業にかかる。
■スティーブン・ジェイ・グールド(渡辺政隆訳)「ワンダフル・ライフ」早川文庫・2000/3/31・940円
 蜈蚣Melibeやハルキゲニアのファンならば買いというか、思わずニヤリかも? あ、このどんとファンもね。古生物学自体も面白いのだろうが、やはりグールドの書きっぷりが気持ちいい。前半の「発見モノ」のドキドキハラハラのノリは俺の師匠のいう「科学的愉快」ってヤツですか? 終盤に今ではすっかりダメな先人扱いの第一発見者ウォルコットの業績を、批判すべきは批判しつつ顕彰するあたりの「漢」っぷりも上々。訳者の渡辺政隆が解説できっちりとグールド説の問題点を指摘しているのにも信頼感がアップ。

■2000年4月22日:欠食児童なきみとぼく
 朝から編プロ仕事。昼までに上がった分を中野の元請けに入れて、その足で今回は三鷹で開催の漫画史研究会に出るという万全の計画である。ところが、思うように仕事がはかどらず、事務所を出たのは3時過ぎ。元請けにデータ原稿入れて、雑談して、4時。遅刻どころか、完全にアウトであります。まあ、打ち上げだけでも顔出して、ゴハン食べよう。昼飯喰ってないし。中野に来たらやっぱブロードウェイ行かねば。というわけで、本とか雑誌とかビーンベア(今回はCCライダー)を買い、三鷹に向かう。研究会はアニメ大会で、到着した時にはもうすでに最後の「くもとちゅうりっぷ」のクライマックスシーン。ちょっと残念だがいたしかたなし。打ち上げで竹熊博士、宮崎くん、俺の三人は異常な速度で喰いまくり、伊藤くんに「欠食児童ですか」と笑われる。今時、欠食児童はねぇだろ。ようやく餓狼状態を抜け、写真撮ったり、自己紹介したりできるようになりました。ほんやら堂の樋口さんとは久々の再会、現代漫画図書館の内記稔夫さん、メトロポリスの本間正幸さんと名刺交換。宴の途中で中国で出ている日本漫画事情研究本(別宝スタイルの)が廻ってきたんだけど、ほとんどタイムラグがなくなってきているのにはビックリ。しかしエヴァが「福音戦士」とはまんまやんけ。流石に体調メロメロなので二次会(吉祥寺)はパス。

[今日買った本]
■掌田つやの「AppleScriptでゼンマイびゅんびゅん!!」アスキー出版局・95/8/29・1359円/HyperTalkにハマっていた頃、崇拝してた掌田さんの本。「日本語で」という主張も判る。しかし俺の場合、実践を考えると英語になるし、英語の方が慣れている。日本語でスクリプト書くのはかえって辛いです。
■こばやしゆたか・AppleScriptリファランス制作委員会「AppleScriptリファランス」ソフトバンク・1999/12/26・3800円/辞書みたいなモノ。これがないとね。
■宮西計三「バルザムとエーテル〜無信仰〜」河出書房新社・2000/4/10・2000円/Aha!に連載してたのがとうとう単行本化。浅田彰、松浦理英子の推薦。
■「コミック・ファン」08号・雑草社・705円/お目当ては斎藤環×榎本ナリコの対談。しかし、ヤマダさんも誉めてるし、我執院譲治、三崎尚人も連載持ってるし、漫画読みとしては気になる雑誌になってきた。
■藤原カムイ「福神町綺譚(貮)」集英社・2000/4/25・1800円

■トマス・ハリス(高見浩訳)「ハンニバル(上下)」新潮文庫・2000/4/10・705+743円
 やっぱ買っちゃったら読むよなあ。ネタバレするので書かないが、下巻後半は凄いコトになってて、だいたい予想通りのオチ。とは云え、読者に一番憎まれてるヤツがこーゆー目に会うとまでは予想してませんでした。中国人ビックリの世界ですね。ソレも含めて全編コレあくどいプラックユーモアに覆われてて、かろうじてソレがエクスキューズにもなってるというギリギリのバランス。映画化予定だそうだが圧縮して、しかも希釈しないと上映できないだろうと思う

■2000年4月17〜21日:日記消えてます
 ということで。
■デニス・ロッドマン(森下健一訳)「デニス・ロッドマンの『ワルがままに』」徳間書店・96/8/31・古書
  カッコイイ不良本。ロッドマンの「思想」はシンプルで判りやすい。判りやすい分、かえって勘繰られてしまうようなタイプだ。アメリカン・ドリームの体現者であり、マッチョであり、マイノリティに共感し、カネを要求し、マドンナに愛されつつもミスター・マドンナになることを拒否し、娘を溺愛し、女装を楽しみ、バイセクシャルであることを公言し、容貌に劣等感を持つ男。複雑に見えるがシンプル極まりない。要するに、他人がどう見るか? をほとんど気にしてない。それは政治的配慮という浅薄さがないということだ。俺もかくありたいものだと思う。

■2000年4月16日:仕事が団子
 朝からガンガン仕事のはずが、眠くてはかどらず。午前中に上がるはずの『レモンクラブ』(日本出版社)の連載がやたらと手間取る。夕方、憂さ晴らしに古書店と書店を巡る。新刊も欲しい本が色々あるが、全部買う余裕とてなし。福田和也、下川耿史の新刊を立ち読み。それでも総計で1万円くらいは使ったな。夕飯後ようやくLCがアップ。漫画屋にFAXしておく。最近、塩山のオヤジの文章で「アホの永山薫」というのが定着しているよーで、心ひそかに復讐を誓う。
[今日買った本]
■クリストファー・シルヴェスター編(新庄哲夫他訳)「インタヴューズ(1)」文藝春秋・98/11/1・古書/図書館で借りたんだけど、未読部分があるので購入。
■L.ロン・ハバード(池ヶ谷崇志訳)「バトルフィールドアース・全4巻」J.P.P・90/10/10〜・古書/これも図書館で借りたけど図書館には1巻しかなかったので購入。
■デニス・ロッドマン(森下健一訳)「デニス・ロッドマンの『ワルがままに』」徳間書店・96/8/31・古書/お風呂用。
■ロバート・クーバー(越川芳明訳)「ユニヴァーサル野球協会」若林出版・85/8/10・古書
■ピスケン「バーストデイズ」河出書房新社・2000/3/24・1300円/カッコイイよなあ。不良萌えの俺としては買わずにいられなかった。
■チャールズ・ブコウスキー(柴田元幸訳)「パルプ」新潮文庫・2000/4/1・590円/図書館で読んだ本。再読用。
■池波正太郎他「剣客商売読本」新潮文庫・2000/4/1・629円/妻への土産。
■トマス・ハリス(高見浩訳)「ハンニバル(上下)」新潮文庫・2000/4/10・705+743円/ポスター貼ってあんだもんなあ。これが買わずにいらりょうか?

■2000年4月15日:ならし運転
 ほどほどに仕事。夕方は妻と散歩。仕事のダンドリを考えるがどうも20日くらいまではプチ修羅場になりそう。

■2000年4月14日:ビーンベア
 そろそろエンジンを再始動せんといかんのだが、ほどほどに仕事。バビロンの転居通知をメールしたり、ビーンベアの値段を調べに行ったり色々。夕方床屋に行って、髮を切り、頬と顎の髭を落とす。もう春だしね。ケーブルがくるまでのつなぎとしてドリームネットにサインアップ。

■2000年4月13日:桜
 散歩がてら、妻と旧古河庭園に桜を見に行く。ハラハラと散る桜。オートボーイのテスト。シャッターの感じがまだつかめず。オートズーム系は初めて使うのでなんだかドキドキして嬉しいぞ。夜はビール飲みながら「マーズアタック」をダラダラと見る。黄禍論映画。チビで卑怯で残酷で下品でスニークアタッカーと云えば日本人だよなあとニヤリニヤリ。いい気持ちになって寝る。

■2000年4月12日:ビリ
 もうちょっとで居候版ジャンキーズが上がるという時点で、伊藤くんが原稿アップ。居候版を始めて俺がビリになったのは初。こうしてジジイは乗り越えられていくのか!? てなことはさておいてラストスパートをかけ俺もアップ。夕方原稿を取りに来た福士くんにはよろこんでいただけました。なんか今回は居候チームが一番順調だったみたいで慶賀の至り。例によってしばし雑談。互いに神林長平の愛読者であったことが判明。
 夕方から編プロ仕事の連絡業務。珍しく午前様にならずに帰宅。

■2000年4月11日:血尿と下血
 伊藤剛くんから残り原稿の1/3が届く。「明日の午前中に残りが上がらないとシャレにならんぜ。血尿垂らしてでもやれ」と恫喝気味に催促電話。「下血してもやりますよ」と心強いお返事。とは云え俺自身も体調と残り原稿の量を考えるとシャレにならない状況なんだよなあ。おまけに妻には「最近ムチャしすぎ」と云われてヘコむ俺。しかし、こんだけ仕事やって、カネが残らないのは何故? 楽して儲ける方法は知ってますよ。それをやんないのは正義感からでもなんでもなくって長い目で見れば損だから。編プロ仕事でも一緒。50%ハネて丸投げやる編プロもあるけど、長続きしません。

■2000年4月10日:ケーブルネットは早くても3週間後だと
 やってもやっても居候版ジャンキーズのお仕事が終わらない。ネットに逃避してぇよお。そうこうしている間にもGOL契約切れの日が迫っているのでケーブルTVに電話。即刻営業マンが飛んで来るあたりは地元の強味だが、工事は早くても3週間後、遅くても1カ月内と聞いて愕然。これでは10日間程度ネットと切り離されてしまう。まあLivedoorのアカウントがあるからWinからは入れるんだけど、それもなんだかなあというのがあり、完全従量制で入会金のないプロバイダーを探すことにする。ドリームネットあたりがベターかなあ。5月末までに入れば1カ月無料で使い放題というのが美味しい。
 HM福士くんが来訪。ジャンキーズ原稿を渡す。実は今日が初期設定の最終〆切日。互いに多少はこぼれることは繰り込み済みなのでこれでも順調な入稿状況。ただ、コレが引っ張ると次に入ってる編プロ仕事が押されてしまうので、胃が痛い。沈痛解熱剤の副作用で胃が荒れているので実際に痛いのだ。どれくらい痛いかってーと胃の痛み止めを飮まないと眠れないくらい痛いのね。ノドは辛いが風邪薬系の3種類を切って、漢方胃腸薬だけにする。
 サイバードール小山編集長来訪。〆切を10日破った原稿を渡す。次は連休明けに入れる予定。
■竹宮恵子「エルメスへの道」中央公論社・97/4/5・古書
これがエルメスから出た企画とは知らなんだ。ほとんどエルメスの社史って感じで興味深い。以前の持ち主が入れたのか97年に開催された「不思議の国、エルメスへの旅」展のチラシが挟み込んであった。NHKの朝の連ドラにすると面白いんじゃなかろうか? 全部海外ロケでやっちゃうですよ。

■2000年4月9日:日本GP
 朝から仕事はいつものパターンなれど、今日は11時から日本GPなんですね。中継見たいんだけど、4時間も観戦してる余裕はない。しかし、仕事してても落ち着かない。で、結局昼前に自宅に戻る。125CCの後半→250CC全部→500CC前半で2時間ならなんとかなる。昼食1時間に休憩1時間、誰にも文句は云わせないぜ。しかし、全部見ちゃったんだよなあ。スポーツ観戦の時だけは愛国者である俺、125、250の日本人表彰台独占にニッコリ。しかし、サイコーだったのは500のノリックの優勝。最後までドキドキハラハラもんでしたよ。しかしロッシが元気ないのが淋しい。で、事務所に戻ったらものすんごく眠くなったので仮眠。まともに仕事始めたのは夕方、それでも全然調子出ず、夕飯後、風呂に入って気分転換をはかる。これが大正解で月曜〆切の仕事が9割アップ。しかし、寝たのは午前4時。だんだん夜昼逆転してきた。

■2000年4月8日:綱渡りも佳境に入って參りました
 我執院譲治、DATゾイド両君の原稿メール着信。これでレビューページも残り半分。この二人がしっかり〆切を守ってくれるのでホントに助かる。二人の原稿を入稿してる間に俺が書くという綱渡りなんだよな。ノドの腫れが取れないのでかかりつけのクリニックへ。薬局に行ったついでに書店めぐり。『熱烈MAX』河合が来訪。原稿を渡した後、例によって雑談モードに突入。
[今日買った本]
■野阿梓「少年サロメ」講談社・98/12/10・古書
■杉浦幸雄・画/清水勳・文「昭和マンガ風俗史」文藝春秋・84/9/1・古書
■内田かずひろ「ロダンのココロ」朝日新聞社・97/12/15・古書
■竹宮恵子「エルメスへの道」中央公論社・97/4/5・古書
■平口広美「フーゾク魂」イースト・プレス・98/4/27・古書
■夏目房之介「笑う長嶋」太田出版・98/10/18・古書
■中原淳一「名作絵物語」国書刊行会・85/5/1・古書(復刻)
■中原淳一「七人のお姫さま」国書刊行会・85/5/1・古書(復刻)
■かきざき和美・画/長谷邦夫・構成「コミック スウェデンボルグの大霊界」全2巻・徳間書店・90/12/31・91/2/28・古書

■2000年4月7日:料理は才能
 3時間ほど眠ったところで、伊藤くんが「プリンタでエラーがでました」と呼びに来る。ついでに「すごいパジャマですね」と感心される。確かにシルク・サテンの黒というのはヤクザな趣味ですな。パジャマのまま事務所に向かい、プリンタを直す。単純なエラーだったので一安心。寝に戻った後で再びエラーが起きるとヤなのでFAXまでつきあう。シルクは暖かいので明け方の冷え込みも室内ならばヘッチャラ。ようやくしのざきさんへFAXし、事実関係のチェックをお願いする。一段落ついたところで、自宅に戻り、仮眠。結局11頃まで爆睡。もーろーとブランチして、もーろーと事務所へ。しのざきさんからFAXが戻っていたので大感謝。疲れが半分くらい吹き飛ぶ。ここまで来ると後は楽。ラストスパートしつつ雑談モードに入り、何故か料理は才能だよねえという話になる。伊藤くんの証言によると唐沢くんの料理は「店に出しても恥ずかしくない味」とのこと。多才な人ではある。午後、珍しく福士が差し入れのケーキを持って来訪。上がった原稿に目を通し、最終的な打ち合わせ。さらに、来月以降の扉イラスト、インタビューイを誰にするか? HMの特集とのリンケージはどうするか? と打ち合わせ。
 福士、伊藤両君が引き上げた後、休憩するつもりだったのだが、結局午前1時まであれこれと仕事。その間、お尻倶楽部・東本編集長より、依頼してあった特集コメントがFAXで届く。
[最近の贈呈本]
■「COMIC Mujin」5月号・ティーアイネット・514円・成年
■「インターネットBaby's」第4号・笠倉出版社・905円・成年
■「BD COMIC フラミンゴ」5月号・三和出版・743円・成年
■「AMENITY」18号・拡声器騒音を考える会・250円
■「まんがSHOW GAKKO」平和出版・343円

■2000年4月6日:地獄部屋の男
『サイバードール』編集長から催促電話。HM福士から催促電話。綱渡りの綱がどんどん細くなって行く。古狸ですから〆切がどこまで引っ張れるかは判ってるんだけど、引っ張りすぎると編集部に怨嗟の声が満ちるわ、自分のスケジュールはガタガタになるわでロクなことがない。
 伊藤くんから「風邪らしいです。計ってみたら38度ありました」と泣きの電話。ここ2〜3日、寝たきり状態だったらしく、進捗状況はカタツムリペース。俺も体調気分ともに悪いんで、思わず同情しながらも「今夜には上がってないとシャレになんないので、夕方までにメドが立たないようならカンヅメね」と宣告。繋ぎっぱなしのネットでネタを探し、ネタが見つかったらソッコーで原稿を書き、さらに次のネタを探す。遊牧民ですな。
 夜になって、ドナドナ状態の伊藤くんが到着。しかし、一部の資料を忘れて来たことに気づき、タクシーでとんぼ返りする伊藤。脳味噌が味噌煮込み状態なんだから仕方ない。正直云って、テープ起こしは他に振って、構成に専念してもらうのがベストなのは判っているのだが、予算がチープなのだ。しのざき嶺さんに電話して、何時まで起きているのかたずねて、デッドラインを設定。明け方までにという感触。半死半生の伊藤くんに「上がったら、しのざきさんにFAXしてくれ。そしたら寝ていいからね」と自宅のカギを渡し、午前2時に上がる俺。

■2000年4月5日:推力50%
 ようやく推力50%。しかし、午前中に上げるはずのCJinHMの特集記事本文が午後にズレ込み、福士から催促電話。まじぃよと思ってると、約束通り某社局長と担当編集が来て、打ち合わせに突入。実際の作業は先の話になるので、まずは顔合わせといった塩梅で、後半は雑談モード。特集記事本文は夕方にアップし、メール。福士から電話が入り、「今日は4色全部入る予定じゃ?」「そんなこと云ってないよ」とすれ違い会話。先週「上手く行けば月曜に入る」なんてホラ吹いたもんだから、向こうも期待してたらしいが、このまま行くと当初のデッドラインである木曜(明日やないか!)に雪崩れ込む公算大。ゴールデンウィーク進行とは云え、スケジュール無茶すぎだわなとグチりながら、『サイバードール』の連載用のネタ探しにネットに潜る。こっちも7日には欲しい、遅くとも10日にはと申し渡されているのだ。晩飯後、事務所にもどると編プロ仕事の台割りが届いている。最終台割りではない。一部手直ししてもらう必要がありそう。再びネットに入ってると、伊藤くんから「明日の朝にはなんとかメドつきそうです」と死にかけ電話。
■山本おさむ「聖(1)」小学館・2000/5/1・505円
読む前から絶対に泣くよな、と覚悟してたんだけど、泣きました。子供が死んじゃう話って親としてはたまらんってのもあるが、この巻では「誰でもいつか必ず迎えることになる死」について真摯に考察されていて、それがまた泣ける。俺のトシになると死は他人事ではないわけで…。

■2000年4月4日:推力30%
 『熱烈MAX』河合から催促電話。金曜には入れたいのは俺も同様なのだが、ここまで推力が落ちているとキツイわ。夕方、福士がCJinHMの特集と88連発用図版を取りに来る。
■なんきん「悪魔の心理ゲーム」河出書房新社・99/3/18・古書
お風呂用。いわゆる企画モノですな。なんきんの漫画と富田隆の心理ゲームが読めてお得というヤツ。とは云え、このテの心理ゲームを一人でやっても楽しくもなんともないので富田には悪いがなんきん漫画だけを賞味。

■2000年4月3日:ペースを整える
 体調もあるのだが、仕事はかどらず。仕事の気分じゃないんだよな。とは云え、古狸ですから、じわりじわりとメガを片づけ、クロス雑誌を片づけて行く。その時その時のペースってもんがあるわけで、仕事を邪魔する悪魔が隙を見せるのを待つ。
■江川達也「ラストマン(7)」講談社・2000/3/6・505円
すげーことになってます。ラストマン・マコトの生きながらの輪廻転生。「私」とは何か? 記憶の堆積なのか? 記憶の主体が「私」ではあっても、書き換え可能な「記憶」と「私」はイコールではない。記憶を失っても「私」は「私」という意識からは逃れられない。自分探しという言葉も随分手垢がついてしまったが、ここではさらにディープに潜っている。ほとんど永井均が云ってることを漫画で描いてしまっているワケで、批判するムキもあるようだが、江川達也はやっぱバケモノですよ。

■2000年4月2日:意外と近所の店が安いのね
 寝過ごして10時起き。家族がいないとたちまち生活のリズムがデタラメになる俺。
 朝飯にフレンチトーストを焼き、洗濯し、金魚の金ちゃん銀ちゃんに餌をくれてやり、インタビューの写真を現像に出しに行くついで書店、古書店、カメラ屋をハシゴ。で、結局、オートボーイ120を買ってしまいましたよ。29000円(本体)というのはカメラ量販店で買うより安い。マクロの使えるカメラ付きフィルムが約1500円だから仕事で30回も使えば元が取れる計算。セコイようだが貧乏編プロとしてはそこまで考える。まあMacは別ですがね。インターネットで探して一番安い価格と同じ(三宝カメラ)、送料分お得という計算になる。ちなみにカメラのドイでは36800円(本体)。インターネット通販は便利だけど飛び付くと高くつくということがよくわかりました。探せばもっと安いところもあると思うので欲しい人は頑張ってね。俺のカンでは定価の半額23000円代であると思う。
 事務所に戻ってメガストアの仕事。全身の細胞が「仕事したくない」と叫んでいるが、そういうわけにもいかんのよ。
[今日購入した本]
■江川達也「ラストマン(7)」講談社・2000/3/6・505円
■山本おさむ「聖(1)」小学館・2000/5/1・505円
■北条司「Parrot」集英社・2000/3/22・952円
■スティーブン・ジェイ・グールド(渡辺政隆訳)「ワンダフル・ライフ」早川文庫・2000/3/31・940円
■青木理「日本の公安警察」講談社現代新書・2000/1/1・680円
■池田啓晶「手塚治虫キャラクター図鑑(3)」朝日新聞社・98/10/1・古書
■なんきん「悪魔の心理ゲーム」河出書房新社・99/3/18・古書
■ピーター・コレット(高橋健次訳)「ヨーロッパ人の奇妙なしぐさ」草思社・96/10/30・古書
■阿奈井文彦「アホウドリの人生不案内」百人社・81/7/1・古書
■クリフォード・ストール(倉骨彰訳)「インターネットはからっぽの洞窟」草思社・97/1/20・古書

■2000年4月1日:カメラが欲しい
 筋肉痛で熱っぽく仕事のノリが悪い。HMの4色ページもあるし、メガストアもあるし、インターネット雑誌は〆切延ばしてもらったけど、これも手をつけないとヤバイ。おまけに編プロ仕事も電話かかってきちゃったので手配師やんないといけないし、パズル雑誌も残ってる。バビロンの更新も近い。病院行ったり、飯喰ったりしてるうちにどんどんどんどん時間だけが過ぎて行く。こないだのインタビューにレンズ付きカメラ(マクロ機能つき)持って行ったら伊藤くんに「いいかげんにカメラ買って下さいよ。カネがないならローンを組んで下さい!」と云われたこともあって病院帰りにカメラ屋を覗いたりしたのもまずかったし、ネットでカメラさがしに夢中になったのも最悪ですよ。しかし、近所の中古カメラ屋にライカのM3出てたんだよなあ。17万だよ17万。状態はイマイチだけど、安いこた安い。しかし、そんな予算はどこにもない。コニカのヘキサーの旧型が7万円。これも手が届かない。だいたい「漫画家の手」を撮るためにマクロモード必須で、失敗のないカメラが必要なのよ。マニアなカメラに色気出してる場合じゃないし、ツーショットだけなら今あるカメラで充分。で、結論としてはオートボーイの120がベストバイ。これなら新品で3万ちょっと。ルックスも悪くないし、ズームもついてる。3万か、よしよし、編プロ仕事で伊藤からピンハネすれば…。とかとかとか、考えてるうちに夕方になり編プロ仕事の新担当から電話がかかり、眠くなり、メガストアの遊佐から催促電話がかかり、しかし、しかし、しかし、とのたうち回りながらようやく仕事に手をつける。と、そこへ、突然、画報社の添田さんが来訪。旧古河庭園に遊びに来たついでに寄ってくれたわけだ。手みやげは「『脱ゴーマニズム宣言』裁判記録」。引用と著作権を考える上で貴重な資料なので大感謝。
[今日の贈呈本]
■「インターネットワールド」Vol.1・フロム出版・952円
■「インターネットハンター」Vol.2・大洋図書・1905円
■日本海荒波・他「少年天使MAX(2)」光彩書房・2000/4/7・876円
■明治カナ子・他「絶対麗奴(13)」光彩書房・2000/4/27・876円
■「脱ゴー宣」裁判を楽しむ会・編「『脱ゴーマニズム宣言』裁判記録」日本の戦争責任資料センター・99/12/24・1500円

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