リアルタイム新刊メモ&日記
1997年9月
9月30日
創刊以来1ヶ月。カウントも7000ヒットを超えた。最近ヒット数が落ちついてきているが、テキスト中心なんでこれが普通でしょう。「CyberDoll」(笠倉出版社)の第4号が届く。実はこのムックの中で海外エロチック・アート、MANGA、ANIME、ピンナップ等のHP&CD-ROMの紹介やってるコラム「アート・オブ・ネット」は無署名だけど、実はウチの仕事。相変わらず趣味に走ったセレクションなので趣味人な人はチェックしてくれ。たったの1000円だ。ムックの仕事でワニマガジン社から催促の電話。まだ1行も書いてないのだが、他の執筆者の進行を聞き出して、ちょっとでも引っ張ろうとするライターの魂胆、いみじゅうあさましけれ(あれ?)。28日にGOLは15MB使えるから高くないみたいなこと書いたけど、友成純一にホームページに行ってみたらベッコアメはなんと20MBである。おまけに安い。くやしい…。GOLは次から30MBにすべし! ベッコアメよりいいのはニューズグループなんだけど、これも、最近は業者の大量タレ流し広告で、ニューズもとんと魅力なくなってきてるからなあ。そだそだ、なんか最大100MBまで無料で貸してくれるサーバーがあんだけど、行ってみたらこないだクラッシュしてユーザーに再登録を呼びかけてた。それにすげー重い。
■MARO「凌辱の迷宮」
松文館/97.9.15/857円/成年
いやあ、あい変わらずキレてんなぁ。今回は「SERAPH2・迷宮戦争編」なんだけど、最大の見せ場はヤラレ役の栞が迷宮城で悪の超人(化け物)にナブリ尽くされる後半。二穴同時に蛇状のペニスを突っ込まれ、乳首とクリトリスをクリップで責められ…なんてのはホンの序の口で、開口強制型のスクラッチマスク(ギャグ)を填められてゲロ吐くまで人間便器にされて、そのゲロさえ栓されて逆流し、鼻からゲロ垂れ流しながら、蝋燭で炙られて、さらに犯される。鬼気迫る鬼畜の宴だ。しかし、これで死なないんだから栞ってキャラも相当にタフだよなあ。
■MARO「MARO Collection」
司書房/97.8.25/1,950円/一般
MAROのCD-ROM本。司書房のCD-ROM本は花見沢Q太郎の時もそうだったが、低価格なワリにしっかり作ってあって好感が持てる。豪華とは言えないんだけど低予算なりに、できるだけ楽しく見れるようになってるのね。オープニングがアホな4コマというのもいい。CD-ROMの内容は「ドルフィン」で完結した「シャレーダー」や「KILLER DOOL」を中心に、画集、デジコミ、ゲーム、インタビュー等。欲を言えばカラー原画はJPEGフルカラーで別に入れて置いて欲しいところだが、軽快に見れる構成はなかなかのもの。
■ふじさわたつろー「背徳の踊り」
ネイク出版/97.7.30/900円/成年
今風になった永田トマトっていうかちゃんとした絵を描いてます。それなりに上手くて、H度も高いし、ヘアは解禁状態だし…。巻頭のエロ劇画みたいな「女ざかりの身体をもてあます若い義母と高校生の息子の不倫モノ」から、三匹の子豚のパロディまでなんでもこなしちゃう。人気もある。ただ、困ったことに強烈なウリがない。批評家としては一番書きにくいタイプなのだ。
■雅亜公「君の笑顔がまぶしくて」
フランス書院/97.9.30/438円/成年
なんとこれが文庫12冊目の雅亜公。通信なんかでも人気あるんだよなあ。絵は多少古くなってきているが、正統派美少女系エロ漫画なのである。奇をてらわずに直球でちゃんと仕事する、それがやはり強いってことなんだろうな。
■仙台魔人「Sweet Complex 」
ワニマガジン社/97.10.1/505円/成年
技術的にはまだまだだけど、ギャグ系エロとしてかなり笑わせてくれる。ショートカットにしたらジャリッパゲが丸見えになっちゃって、それを隠すのに奮闘する「ショートカットの落とし穴」とか、性格激悪のOLが事故で幽体離脱しちゃって、元の身体に戻るために激闘する「おクチはだめヨ」とか、けっこーバカ(ホメ言葉)に走っておられる。画力が上がるともっと破壊力が増大するだろう。
■由瞳綺麗「美少女万華鏡」
一水社/97.9.25/819円/成年
ライトなSM入り短編集。話自体は漫画屋系の雑誌によく載っているようなザックバランな感じといえば判っていただけるかな? だからSMもSMのためのSMではなく、あくまでもエロを底上げするためのSM。でも中には「彼は金持ち」みたいなスットンキョーなオチがあったりするので油断は禁物。
9月29日
正午、いきなり「別冊宝島」の編集者・新保信長から大量のFAXが届く。こないだやった青山正明との対談の校正である。それはいいのだが、なんとこれが初校了で今日中に「戻して下さい」と書いてある。思わずキレそうになるが、俺も「大人」なので、6時頃にFAXで校正を戻す。普通、こゆ時ってお詫びの電話とかするもんじゃないの? 今日は「熱烈投稿」連載の「極楽的図書館」の締切だったことを突然思い出す。ソッコーで書く。指先がモーション・ブラー起こすくらいの速度で書く。今回のネタは永山薫コレクションから80年代エロ漫画。特急で図版用に表紙をスキャン。つか絵夢子とか珍しい本もあるのでよかったら見てやってくらさい。あ、このネタは「バビロン」でやった方が面白いかも? とか言ってるうちに編集者が来たので玉稿を渡す。パズル雑誌からは編集長がやってきたのでマングースの原稿を渡す。全然散歩に行けない。
9月28日
げひー、www2.golにつながんないよお。深夜にようやくつながると空さんが「トップページに行けない、なんでぇ?」とBBSに書き込んでいる。常連さんはいいとして、初めてここに来ようとして来れなかった人が1,000,000人くらいいるかもしれない。それでまた、「永山薫は口ばっかりで後が続かない」なんてバカにされて、悪評が広まって、どんどん仕事がなくなって、一家心中したらそれはgolのせいだぞ、違うか? 会費35,000円だぞ。おい。まあ15MB使えるからそんな高価だとは思わないけど、つながんないと意味ないよお。とか怒ってる横ではマングースがパズル雑誌の仕事をしている。すごくページ単価がいいらしいのでとても羨ましい。ああ、今日はカネの話ばっかりしてる。俺ってイヤな子(って図々しいか?)
■水谷みんと「秘汁」
平和出版/97.9.20/800円/成年
2冊目の単行本。個性はあるんだけど、これからどういうポジションになんのかなというあたりが気になる。絵柄の近い龍炎狼牙に見られるような「コレ書きたいのッ!」ってのがまだ見えてこないのだ。俺としては「ソウチョウマラソンデカイショウ」や「夢を見ないあなたへ…」に出てくるようなひ弱系な男の子がおねーさんにヤラレちゃう話にクルものがあるので、できればソッチ方面に伸びて行って欲しいと思うが、一般読者はショタばっか増えても困るだろうな。
■有栖賀明「エルフィッシュ」
東京三世社/97.9.30/800円/成年
この人も長いですね。今回は魔導士、エルフ、忍者というワケでRPG系ファンタジー長編。富士参號的な壮大な構想自滅型展開にならず、ライトなユーモアでなんとなく読ませてしまう。それだけと言えばそれだけなのだが、この脱力な世界が、この人の持ち味。
■今長敏「マイクラスメイト」
久保書店/97.7.25/848円/成年
4冊目の単行本。巻頭のうなじが感じすぎるオンナノコの話「チョーカーの秘密」からそうなのだが、この人の作品は「ちょっとだけ狂っている」ところがイイ感じ。実際にチョーカー外されただけで腰が抜けちゃうような女はいないのだが、この僅かに狂ってる感覚が、妙な味になってエロにからまってくる。男女交際の意味も知らずに、男の子の指示通り、雪の校庭で素っ裸になってセックスしちゃう超世間知らずなお嬢様だとか、電車で痴漢に襲われた体験を思わず反芻して授業中にオナニーしちゃう女子高生だとか、「あなたみたいになりたい」とラブレターくれたクラスの女の子を乱交に引きずり込んじゃうボーイッシュな女の子だとか、「そんなヤツいねーよ」的キャラなんだけど、これがちょっとした狂気に見えてしまうあたりが、どこまで計算づくかは別として、効いているのだ。なんか、サイコホラー入ってるみたいな感じなのである。そんなワケで、最初からホラー味を前面に押し出した「『なにか』の棲む家」は圧巻。海辺のロッジに泊まった5人の女の子たちが、家そのものに凌辱されるというお話で、風呂のお湯、シーツ、トイレの電球、観葉植物が女の子たちに襲いかかる。大林宣彦の「ハウス」H版ちゅーか、B級ホラーの、アホだけど、アホな分怖いアイディアを詰め込んで見せる。惜しいのは絵柄が地味な点。もっとおどろおどろしい絵だと、きっと便所行けなくなると思う。
9月27日
すごく眠いので今日は何もしない。子供の運動会に行く。弁当を喰う。みんなでお好み焼きを食べに行って、子供にポケモンを買う。早くピカチュウに会いたい。駒込のフタバ書店で山岸凉子「ツタンカーメン」全4巻、山本直樹「フラグメンツ2」、近藤ようこ「小栗判官」などを買う。ここの店は小さいが品揃えがいい。H系は少ないけど、漫画のシブイとこを押さえてるのだ。店のオススメコーナーには「ピンポン」とか「あいどる」とか並んでんだもん。ごく普通の店の顔して、さりげなくカッコイイんだよね。更新は明日だ。しかし、明後日締切が2本あるのだ。書かなければならないメールもたまってきたのだ。新刊メモも9月分が7冊残ってて、読んでない再新刊も当然あって、しかも今朝は松文館からの贈呈本がドサドサと届いたのだ。半分は購入済みだったけど、頭がどーにかなりそ。
9月26日
福本義裕がGeocitiesのHPを作っている。ネットスケープからアップロードできるユーティリティがあるのでFTPいらずだそうだ。「ファイル少ないうちは楽だぞ」とのこと。テキスト主体でページ数少ないならコレで充分。ウチが使っているGolはFTPしか使えないし「FTPくらい判るでショ」というノリだ。カウンターもないぞ。CGIも不可だぞ。みなさんトコはどうでしょうか? 確かにさ、やってみりゃ簡単なんだけどFTPって最初の一歩、けっこう敷居高いと思うよ。で、福本のオススメはGeocitiesJapanでやってみて、次に本家Geocitiesに参加するというやり方。システムが共通だから英語苦手でもなんとかなるそうだ。で、次がTripodってトコに行く。コチラはサインアップが30秒ってのが歌い文句。こうして彼は6MBのフリースペースを手に入れましたとさ。他にも無料のホームページは色々あって中には10MBもくれちゃうトコもあるそうだ。ただし、そこんちはおフランスで、なおかつおフランス語を使っていないホームページは警告→削除だそーである。フランス語中華思想がこんなとこにもあらわれてるみたいでおかしい。GeoやTriはおおらかで日本語でもヘッチャラだ。ただしポルノは禁止。で、暇な人は無料ホームページを次々つなげて20MB以上の巨大ホームページも作れるってわけさ。魔北葵の植民地計画も面白いけど、こっちはこっちで面白い。
9月25日
仕事したくねーよー。一日、ホームページ作ってる方が楽しい。例によって芝田(我執院)さんのホームページを覗く。「ごはんもの」漫画についての文章が面白い。要するに突出してないから批評の網にも引っかからないが、しっかりイイ仕事してるという、なんつーか一般誌のまんなかへんのページをキープしてる漫画たちのコトである。確かにクリンナップ級並べてもチームになんないのと同じで、人気作家と個性派だけを集めても雑誌にはならない。エロ漫画も同じで古株の編集はよく「雑誌の奥行き」というこという。看板クラスをズラリと並べても相殺しちゃって雑誌として薄っぺらなものになっちゃう。看板がいて、安定感のある中堅作家がいて、勢いのある新人がいて、最後に未知数というか、技術的にはイマイチのド新人がいる。この最後のド新人を使えるかどうかが編集者の腕の見せどころ。ド新人よりはマシなC級作家がいてもあえて使えるかどうか? この時、ド新人の担う役割は本人が考えているよりもずっと大きい。他の漫画の引き立て役であると同時に漫画家予備軍を「コイツが描けるんだなら俺だって」とあおり立てる役目まで持たされている。さらに言えば先物買いマニア用の顔見世でもある。こう書くとなんか噛ませ犬みたいで可哀想だが、全然可哀想ではない。どんな形であれチャンスはチャンスなのだ。このチャンスを活かすのがプロ志望者なんだから。なんか「ごはんもの」からズレちゃいましたね。
■あかひらきりん「八重歯妹ER」
ビブロス/600円/成年
かなり前にインディーズ出版の情報企画から出たこの人の本を見た時にはイマイチな印象だった。当時はまだアマか、プロになりかけただったわけだな。で、いつの間にか完全にプロになって活躍してるのは知っていた(「カラフルBEE」は毎号、送っていただいているのだ。ありがたい話である)。随分上手くなったなと思っていたが、まとまってみるとこれがナカナカである。なんというテンションの高さだろうか!? 巻頭の馬鹿な妹と馬鹿な兄貴が馬鹿ハメする「すきスキ好きSUKIお兄ちゃん2」からしてアッチの世界にイッちゃってます。あかひらきりんの描く八重歯少女たちは可愛いけど、マヌケな顔立ちだ。この顔がまた、この脳天気ドライブの世界によく似合う。それは馬鹿がトラクターで爆走しているような異様な壮快感に満ちた世界である。このテンションがいつまで維持できるか、維持しつつ、どこでギアを切り替えるかにこの人の将来はかかっている、と思う。この勢いは若さのエネルギーあればこそだからだ。とは言え、この人の引き出しは「脳天気」だけではない。今回収録分では「コクーン」という地獄みたいなシリアスもこなしている。女理事長の養女なのに学校ではテッテ的にイジメまくられるヒロイン。最後には義母の愛まで虚構にすぎなかったと思い知らされるのだから救われない。ダークすぎる話だが、ヤラレ役のヒロインが脳天気作品のヒロインたちと同じような八重歯というのが短編集の中の一本として効果的に作用している。これからの人だとは思うが、ちょっと気にしていい作家だ。
9月24日
催促の電話が2本入る。あああああああああ南の島へ逃避してえよおおおお。
■スノーベリ「女教師羞恥の時間割り」
平和出版/97.7.20/800円/成年
昔と比べるとキャラの顔が今風のアニメ顔に近くなってきている。タレ目のちょっと泣きベソ顔が「おーし、もうちっと泣かしたろかい!」と嗜虐欲を掻き立てます。話も以前のお笑い路線を多少残しつつももエロエロ。シンプルなストーリーで、女教師がインストラクターがボコボコに犯されとります。より実用的になってて、これはこれでいいことだと思う。正直言ってこの人のお笑いはどーもピンと来なかったんだよね。で、今回は即物的でサービス満点なせいか、早くも2刷目。売れてんだね。
9月23日
カウンタが5000を突破。
夕方、メガストアのサトウサソペイが「これ紹介して欲しいんです。ちょっとマイナーなんですけど、ハヤリモノに手が早いし、収録作品もまあまあってことで」と持ってきてくれたのが…
■流ひょうご他「ガールズパレード(6)」
CAプランニング/97.7.30/933円/一般
要するに、アニパロありゲーパロありの同人誌アンソロジー。作品的には玉石混淆だが、画力的にはレベルが高めである。小気味いいテンポでSM&スカトロまでやっちゃってもしっかりコメディで笑えるこけらの「MINOR」、ハードビザールな平三四郎「ONLY YOU」など読みどころ、見所多数。俺的には戸川花丸が2本入ってるのも見逃せない。久保の「美少女組(10)」とどっち? ということになればコチラということになろう。
9月22日
芝田(我執院)さんちのホームページ(背景色がついてちょっとオシャレ)に行って日記を読む。BBSとHPの感覚の違いみたいなことが書いてあって思わずニヤリ。俺は会議室に書き込むたびにドキドキしちゃうような小心者なのでHPの方が気軽なんだな。訂正も楽だし。
カウンタはちょっと落ちついてきたか? やはり「メガストア」の影響だったね。次の波は漫画ホットミルクの発売日だろうな。
■冬魔乱他「ピアスクラブEX(5)」
東京三世社/97.9.30/800円/成年
俺的には大山ミミずが定期的に読めるというのが隠れたウリだったりもするSMアンソロジー。今回の「CaLL-0」はマスクと名前にまつわるエロチックホラー。よく読まないと判りづらい部分もあるのだが幻覚的で気持ちイイ。気持ちイイといえばぽいんとたかしが「熟れっ娘まみちゃん」で、相変わらずドーパミンどばどばのらりぱっぱ世界を展開しておられる。今回は序盤がショタの野外乱交。ナナミくん(頭にハイビスカスの花なんかつけてなかなか可愛い)というお子様が四人がかりでハメまくられている。それを目撃した巨乳ロリーのまみちゃんも参加させられて、廻されたあげく、吊るされてウィッピングというフルコース。いつものことだけど犠牲者がキレちゃってバカになってますから、いかにもコイツらって好きでやってるって感じ。エロドラッグと割り切って読める。
9月21日
「高雄右京は『ねね』に登場しないはず」
というさる信頼すべき筋(誰かなぁ?)からの情報を入手。今のところ作者本人にも話がきてないそうである。
カウンタが4000ヒット達成。
■いなむらさきこ他「同人アンソロジー美少女組(10)」
久保書店/97.9.25/848円/一般
特に読んでおかないと損だぜ…という作品はなし。有明美少女倶楽部の本って編集方針つーか、作品の選択基準がイマイチよくわかんないよね。いい作品が入ってることもあるんだけど、定期的に作るというあたりに無理があるのか…。このへんの仕事はなんのかんの云ってもふゅーじょんが手堅い。
■佐伯達也「おねだり上手なシンデレラ」
日本出版/97.8.30/857円/成年
デビュー1年目で初単行本。馬鹿な執事が世間知らずのお嬢様に実地的性教育をほどこす「素敵な執事」。売れない作家が売れっ子アナウンサーと結婚するが、結局は連れ子の子守役だった。ところがその連れ子がけっこう積極的な女の子で…というロリ味な「family」。話一つづつがルーティン・ワークに流されずにちゃんと練ってある点に期待できる。ただSFコメディ「お宝回収リリー&ホーリー」で「人類が木星に移住」というのはちょっとムチャ。木星ってガス惑星じゃなかったっけ? テラフォーミングは無理だと思うぞ。ワザとなのか? 話は面白いんだけどね。ちなみにある情報筋によりますと作者はインターネットやってるらしい。で、その「ある情報筋」は「仕事しろよ!」というコメントを残している。
9月20日
家族とボーリングに行く。3ゲーム投げて2回100点を超える。ストライクも3回。アベレージ99点。思いきり下手である。カウンタが3000ヒット達成。1万ヒットもシャレでなくなってきた。ま、10万桁以上のところも多いから可愛いもんだけどね。それにしても雑誌のコラムでURL書ける物書きは有利。それがなかったら一日数十ヒットってペースが実態でしょう。我ながら卑怯だよな。罪滅ぼしにリンクページを充実させたいと思うので、みなさんよろしく。
■春風サキ「ジュディのきまぐれ」
日本出版社/97.6.30/857円/成年
飛龍乱系の絵柄で飛龍乱よりは直球勝負。その分、突出してはいないがウエルメイドなH短編集。もはや中堅作家って感じで安定している。悪くはない。悪くはないが、そろそろ代表作が欲しい。
■間宮聖士「満員電車の女」
久保書店/97.9.25/571円/成年
エロ劇画は死せず。超ベテランの短編集。昔と全然変わってない。時間が止まっちゃってるみたいである。スマンが絵柄的に俺の好みではないせいかリキ入れて読めない。
■へっぽこくん他「COMICねね(9)」
松文館/97.9.15/933円/成年
巻頭カラーR賀。月角も参加ってことでロリ度上昇中。表紙が林原ひかりの亀甲縛りというのが正直言って疑問。以前の可愛い路線の方がいいと思うのだが、売り上げとかをおもんばかってハードっぽく…なのかな? 俺はへっぽこくんとくら…じゃなかった栗東てしおが読めれば満足。前者は絵が好きで後者は「学年誌漫画文法でH」というのがたまらん。次号では高雄右京が登場予定。なんとか可愛い系ロリでがんばって欲しいぞっと。
■鬼姫「恋の罠しかけましょッ」
日本出版社/97.1.30/857円/成年
1月発売の見落としフォロー。個人でやってるとどうしてもコボレが出てしまうのだスマン。中身は電脳モノあり忍者モノあり悪魔の契約モノありのバラエティ。それなりなんだけど、それ以上でないのはルーティンワークとしてのバラエティ感にしか見えないから。どこか一点、こだわりとか固執とかいった他とは違うぞ的なものが欲しい。
■マニコロ「美少女食べ放題」
久保書店/97.9.25/848円/成年
3年目にしての初単行本。占い師の部屋に入ると占い師が素っ裸で立ってたり、レース中にピットインしたレーサーが突如レースクィーンに襲いかかったりという突拍子のない出だしが笑える。ただ、そっから後に意外性がない。素っ裸で立ってた占い師は性感占い師だし、レーサーは案の定レースで負けてしまう。例えばピットで襲いかかるんではなしにレース中の車に引きずり込んでカーセックスしながら爆走して、おまけに優勝しちゃって、お立ち台でシャンパン代わりに顔面シャワーしちゃうとかしないと「ありがちだよね」ということになってしまう。ツカミで意表を突いたら、展開もツイストさせなきゃね。Hはちゃんとできてんだから、陳腐だと思われたら損だよ。
■早坂奈槻「甘いささやき」
シュベール出版/97.9.21/781円/成年
後半に収録された悪魔の魔夜シリーズが、すげーってほどではないがイイ。よくある悪魔の契約モノなんだけど、今時は悪魔に魂売っちゃう人間がうじゃうじゃいて悪魔の世界は魂で満杯状態という設定がいい。しかし、悪魔ってなんで人間の魂取るのかね? 喰うのかね? 旨いのかね? 何に使うのかね? 魂を300億個集めると神様になれるとかないのかね? とゆーふーに発想を転がして欲しいところなんだけど、魔夜ちゃんは「だから魂なんかいらないのよ。代わりに最高の快楽をいただくわ」とH方面に走ってしまう。これが正しいエロ漫画なんだろうな。しかし、出てくる人間のショボイこと。「最高の快楽と引き替えにケータイが欲しい」ってすげーパンクだよなあ。このあたりのクスグリがまたいいお味。エロ度も高い。ズボズボです。
9月19日
漫画屋の塩山芳明から電話。「多田がさあ、驚いてたよ。町田ひらく…永山薫がほめたヤツで初めて売れたって」と相変わらずホメてんのかケナしてんのかわからない。勝手にジンクスを作らんで欲しいなあ。
■ゼロの者「お姉ちゃんまにあ」
一水社/97.8.30/819円
この人の「鬼畜狂時代」をアンソロ本で読んだ時、流石の俺も慄然とした記憶がある。単行本収録を期に、再読したら、やはり酷い(ホメ言葉)。「女性をモノ扱いするのが赦せない!」とおっしゃる自称フェミニストどもの言説を、文字通りなぞって見せたような、挑発とも受け取れる力作だ。金だけはある冷酷非情なクズ野郎が、買い集めた少女たちを電動フグ、食器、便器、ペニスにして暮らしている。もちろん「その底には愛が流れ」たりなんかはしない。少女たちが死ぬというエピソードこそないが、たとえ少女たちが死んでも、このクズ野郎は眉一つ動かさないだろう。そういうキャラとしてしっかりと立たされている。彼女らは愛用品ですらない。消耗品なのだ。しかもこの少女達は、駕篭真太郎の「動力工場」連作の人間たちの意識の中で完全にモノ化されてしまった動力人間たちとは違って、あくまでも人間なのである。人間の人間に対する野蛮。よくもまあここまで思い切って確信犯できたのものだ。これからは「明るい話」も描いていきたいそうなのだが、ブラックで猛毒な部分も捨てないで欲しい。
カウンタが2500を超えた。よくもまあ、こんなテキストばっかな地味なホームページに来てくれるもんだと思う。ありがたいことだ。で、思うんだけど、活字はもうダメみたいなコトは何年も前から云われてるけど嘘だね。別冊宝島タイプのA5判ムックも売れてるしね。あ、俺も仕事依頼されてるんだった。例によって「エロ漫画の今」を語ったりなんかしちゃう。締切が月末だ。18日に書いた「ママさんバニー」の後書きに著者のメールアドレスが公開されてたんでさっそくメールを書いたです。こゆ時インターネットは便利だね。うーっと、とりあえずシャワー浴びて寝ます。おっと何時の間にか20日になってやんの。
9月18日
■きゃらめる堂「ママさんバニー」
ワニマガジン社/97.10.01/505円/成年
ワリと成年マークつけないワニさんが成年指定したっつーことでH度は保証済みだ。巨乳でマザコンのケがある人ならば絶対のオススメ。マザコンとゆーと差別用語になっちゃってるが、誰でも多かれ少なかれあるものである。未だに女は抱くものという前時代感覚で頑張ってる人はまあ一生続けてくらさい。けど、抱くだけじゃなく同時に抱かれる。甘えられるだけじゃなく甘える。能動だけじゃ得られない快楽ってのもある。日本ではまだまだ表沙汰になってないが、欧米ではインファンテリストがカミングアウトしちゃってて、そのテのホームページも一杯できてきた。もちろんマザコン=インファンテリストではない。しかしインファンテリスト、つまり、お子様になってパパやママに可愛がられたり甘えたりしたいという嗜好の人には日本で云うマザコン度が高いようだ。脱線覚悟で続けるがインファンテリストはエイジ・プレイヤーの一部を構成している。ただし、あんましジジイになりたい人はいないので、ほとんどエイジ・プレイヤー=インファンテリストだと考えていいだろう。この中で一番大きいのがアダルト・ベビーというジャンル。オムツをして、ベビー服を着て、赤ちゃん扱いされるのが好きというタイプ。これもそれを強制されるのが好きというSM系やら、赤ちゃん女装がたまらんというトランスジェンダー系やら、細々と分かれている。アダルトベビー以外では赤ちゃんまで戻らないアダルト・トドラー(赤ちゃん以上、幼稚園以前)、10歳以下の女の子になりたいアダルト・リトル・ガールなんてのもある。この他にダイアパー(イギリスだとナピィ)・ウエアラーというオムツフェチ系、ウエット&メッシィというオモラシ系、ウォータープレイという排泄系、ラバーフェチ、ビニール・フェチと周辺領域も広い。美少女コミックで云えば内山亜紀や水ようかんはSM系のアダルトベビーということになるし、ぢたま(某)の「聖なる行水」(ワニマガジン社)はウォータープレイ系だ。ショタにもインファンテリズムの要素はある。とまあ長々と脱線したのは、こーゆー逸脱系の趣味を持ってる人に「あんた一人じゃないよ」と云いたいからである。以前、アダルトベビー系のHPに行ったら「ユー・アー・ノット・アローン」て書いてあって感動した。性のマイノリティであることは病気でもないし、恥ずべきことでもない。むしろ才能だと考えましょう。アダルト・チャイルドなんて云って問題視する方が馬鹿だ。と言うわけで「ママさんバニー」である。もちろん全部が全部インファンテリズムってワケではない。インファンテリズムが濃厚なのは「カンガルー・チルドレン」。これは主人公が気がついたらリカちゃんサイズになって巨乳美人教師の胸の谷間に「彼女の赤ちゃん」としてはさまってたという夢想譚。体型は少年のままだけど、ばぶばぶしか言えなくて、オシッコ洩らしちゃったりする。オムツとか出てこないけど幼児化願望の強い人にはズキューンな秀作。巻末の「クラスメイト」も大人が子供の姿に戻って、子供たちの間に入って成長の手助けをするというアイディアがインファンテリズム的妄想を拡げてくれる。これをもう一歩進めて「懲罰として子供に戻す」ともなれば新しいタイプのSMができるね。いずれにしてもこの人は巨乳と母性に止まらない奥行きを持っているワケで、これからどう展開して行くのか注目したい。前置きの方が長くなってしまって反省。あとがきによると、きゃらめる堂もインターネットやってるそうで、巨大娘系HPの紹介とか、Giantess(GTS)関係の紹介があって参考になりました。俺も覗いてみよっと。早くホームページ作ってね。
いきなりカウンターが加速された。「メガストア」(コアマガジン)でURL公開したからだろうな。今日は持病の偏頭痛で仕事にならんぞ。
9月17日
■町田ひらく「幻覚小節」
一水社/97.9.30/819円/成年
若造というものは世の中を呪うものと相場が決まっている。自分の才能が受け入れられないことに苛立ち、逆に自分の才能に疑いを持ち、開き直り、社会の仕組みに怒り、親を恨み、先公を憎悪し、理不尽な神を呪い、あらゆることに絶望し、ジタバタする。それが若造の正しい在り方だ。その意味で町田ひらくは正しい若造である。彼の作品は絶望と不幸と残酷と不条理と皮肉に満ちている。心優しき少女は必ず犯される。イジメられっ子は絶対に出口を見つけられない。天国への扉は気紛れに閉じられる。善人も悪人も誰一人として幸せになれない。恐るべきニヒリズムである。だがしかし、微かな救いが用意されていることもある。あるかなきかの救いの可能性と云ってもいいだろう。だが、それはカンダタに垂らされた蜘蛛の糸のような希望である。いつ切れるか判らない。希望がある分、絶望も深くなる。そんな類の希望である。だが、希望がないよりはいい。「狂乱搾餌」の、少女レイプ犯の娘が、父親の民事裁判の情状を引き替えに被害者の兄に抱かれながらも、最後の最後で「忘れて下さい」の一言で父親を地獄の沼に突き落とした瞬間、俺は微かな希望を見る。だが、極楽までは気が遠くなるような距離がある。そういうことだ。最大の注目作は「地上無限階美少女売場」。絶望し、死に場所を求めて高層デパートにやってきたロリコン男が、ブス故にオナベ志願で、しかもそのオナベの道さえ両親に閉ざされた自殺志願少女と、事故を起こしたエレベータ内で愛し合う地獄のコメディ。ここにも「希望」は用意されている。だが、ニヒリスト町田ひらくの用意したオチは滑稽で残酷。狂った神の哄笑が聞こえるような終わり方である。
色々あって、ちょっと憂鬱(何甘えてんだか)。図書館で時代小説を借りる。
9月16日
■陽気婢「彼女の自由」
ワニマガジン社/97.9.1/505円/ 一般
タイトルに総てが込められている。「彼女の自由」。そういうことだ。彼女、つまり岡地さんの自由とは学校のみんなにはバレないように、気の合った男の子たちと、隠れ家でHすること。未成年がHすること自体を罪悪とする条例や学校の規則や世間に対して、上手に自由を満喫している。自由も矮小化されたもんだな、というのは簡単だ。矮小であろうが、壮大であろうが自由は自由。矮小な自由さえアナタは手にしているのか? などと俺なんかはつい議論しちゃうんですが、陽気婢は力まない。ごくごく自然体に見える。この「見える」というのが凄い。陽気婢がデビュー以前から持っている問題意識、異議申し立て、メッセージを剥き出しにして読者に迫ったりはしない。玄田生(山本夜羽)とは逆だ。玄田生を否定しているのではない。あれはあれでいいし、正しい若造の在り方だ。青いけど正直で、ストレートな球を投げる。ただナマ過ぎて臭い時がある。だが、青臭い議論を声高に叫ぶ野郎もまたいなければならない。あ、いかん玄田生論をやってる場合ではない。陽気婢がここで問題にしているのは「自由」の問題である。「自由と愛と所有」の問題である。岡地さんに気に入られてHした主人公の太一くん。彼には彼女の自由が判る。自由な群婚(この場合は一妻多夫形式)というある種コミューン的な理想形まで理解できてるかどうかは別として、「彼女の自由」を尊重できる程度には「自由」について知っている。だが、頭で判っていても、やはり「所有欲」がある。二人っきりで、誰にも邪魔されず愛しあいたい。タコツボ志向が兆してくる。タコツボも一概に否定しない。ただ、相手の自由を束縛してタコツボに篭もるのは利己的な遺伝子に忠実すぎる。太一くんはそのへんの矛盾も判っている。野の小鳥を愛でつつ、鳥かごを用意しちゃうような矛盾。矛盾と判ってても「好きなんだよぉ! 独占してえんだよお!」。で、太一くんは壊れてしまう。壊れて事件を起こす。公になれば未成年とは云えそれなりに破滅的な事件だ。最後はメデタシメデタシになる。しかし、陽気婢が伝えたかったのは周囲から祝福された公認カップルの誕生という形での、終わりよければすべてよしではない。答を呈示しているわけでもない。太一の君のジタバタこそが、物語こそが結論なのだし、結論のないことが結論なのだ。自由と愛と所有。どんな結論であれ、このトライアングルと格闘することもまたこれからの若造にとっては重要なのである。
ヒット数が1000を越えた。実質は200人くらいかな? けど、けっこう嬉しいもんだね。ありがとね。
9月15日
■がぁさん 「たいむskipラン♪」
徳間書店/97.10.1/552円/一般
連載途中で「少年キャプテン」休刊というアクシデントに見舞われつつも、60ページ分描き下ろしを加えて一冊になった。科学部&オカルト研のシリーズ。タイムパラドックスを扱った古き良きSFでもある。
■ともだ秀和「ノンストップ瞳ちゃん(1)」
メディアックス/97.9.25/819円/成年
女子高生で未亡人で会社社長のヒロインが巻き起こすドタバタの連作。作者はエロ漫画家生活17年の超ベテラン。俺とエロ業界歴変わらないですね。絵的には美少女系と劇画系の中間領域。さすがにちゃんとエロギャグしてます。ただ、なんで出てくる男の顔がこんなに下品なんでしょうかね? 下品エロも福原豪見くらいすごけりゃ納得なんだけど、なまじ女の子が美少女っぽいだけにアンバランス。下品って難しい。ちなみに俺が好きな下品の横綱は谷岡ヤスジ、嫌いなのは四コマ誌にウジャウジャいる。
■さらだまさき「へっちゃら」
東京三世社/97.9.30/800円/成年
奥浩哉っぽさが薄れてきた。絵もそうだけど、話のノリなんかもね。で、基本的にヤルだけ漫画になっちゃってるワケなのだが、このテの絵柄が好きな俺にはこれはこれで効果的なのだ。実用に耐えるぞ。もちろん奥浩哉の「変」(集英社)も実用に供する俺である。手塚治虫の「リボンの騎士」が俺のエロ漫画の原点。なんか脱線してきたが、「キャプテンKen」も「バンパイヤ」もHだったなあ。あーゆーエロティックな少年少女漫画って最近見かけませんね。
■綾坂みつね「りっちゃんの唇▽(3)」
講談社/97.9.5/505円/一般
衣装変えれば人格も変身しちゃうコスプレ・イメクラ嬢りっちゃんの連作コメディ。脂乗ってますぜ。最近、純エロ漫画の方はあんましやってないみたいなんだけど、時には、毒気のあるSMモノとかやって欲しい。ほのぼのだけが綾坂みつねじゃないのだ。でもだんだんそーゆーの知らない読者が増えて行くんだろうな。
■風鈴「青海荘(キ)譚(2)」
富士美出版/97.10.15/800円/成年
異界へのドアである青海荘を舞台に繰り広げられるファンタジックコメディも堂々の完結。主人公・彦の正体が暴かれるわ、最後は戦にでかけるわ、で、オーラスは一種、エンドレスになってて…と綺麗に締めたって感じ。
■日本海荒波「コンビニへ行こう」
光彩書房/97.8.30/876円/一般
コンビニ・アルバイター・コンビのやおいコメディ連作。コンビニという舞台を上手く使ってて楽しめる。ショタ系はともかく純やおい系はどーも苦手な俺だけど、それなりに読めたのは、どこか一般性を押さえているため。
■さくらがい「不思議なティア」
富士美出版/97.10.15/800円/成年
「オーガキッズ・アドベンチャー」の第二巻。あとがきで作者が第一巻を読んでないと判らないでしょみたいなコト書いてるが、確かにね。一応第一巻読んでんだけどね。第一巻自体、商業単行本になってない前日譚の後日譚だから、なかなか全体像が見えてこないじれったさは、ある。しかし、このノンキなファンタジー、戦闘シーンもなくただただパーティが森の中で迷子になっている「非暴力RPG」は、物語ではなく、その空間を楽しむと割り切れば結構居心地がいいのだ。逆にこのテンポで全10巻とかいきなり出てしまうと読んでてダレるかもしれん。さて、次はいつ出るのか?
■水ようかん「藍色フェティシズム」
富士美出版/97.10.5/840円/成年
スクール水着(旧タイプ)好きの人は迷わずに買い。スクール、ブルマ、競泳用と来て最後はバイブオムツで締めるというフェチ走りまくりの一冊。いやあ、サイズ小さめのスクール水着でパッツンパッツンって描写がすげーよ。好きこそものの上手なれつーことです。次はオムツネタで一冊出して欲しい。
■風船クラブ「鬼畜の書」
平和出版/97.9.20/838円/成年
タイトルに偽りなく、常にも増して鬼畜度が高い。パパに飽きられて売り飛ばされた少女を「この苦しみが永遠に続くんだよ」と痛めつけたり、派遣少女娼婦を三日間にわたって責めさいなんだりという地獄の一冊。ロリSMに怒りをおぼえる人は絶対に手を出さないこと。
■文月晃「君に出逢えて」
ワニマガジン社/97.9.1/505円/一般
ウエルメイドなラブコメ集。表題作は笑いあり、Hありで、最後にホロっとさせるという佳品。伏線がはっきりしすぎているきらいはあるが、それでも効く。前にも書いたけどウエルメイドがキチッとできる人は本格的に上手いということ。ファンは当然として、まだ文月晃読んでない人も迷った時の押さえの切り札に。
■ロケット兄弟「ロケットカーニバル」
翔陽社/97.07.19/952円/一般
ペンネームのはずがいつしかサークル名になっちゃったロケット兄弟(ロケット1号、ロケット2号改め橘セブン、プラズマキッド、ロケット3番、ロケット4号改めNAKADO)の同人誌作品集。カオルとシンジが綾波を…の秀作「肉欲の海」を収録。いかにも同人誌作品のセレクションという感じでバラエティがあるです。その意味でファンの人にはいいかもしれないが、俺なんかから見ると「資料に買う」以上のものではない。
■南野琴&八月薫「始まりの大地ジオイド」
富士美出版/97.10.5/800円/成年
南野琴監督(キャラデザ&ストーリー)、八月薫作画による「北斗の拳」的デイアフター世界を舞台にしたエロチック・アクション。壮大な展開を予想させつつ、一冊で終わってしまいました。気の毒だけど失敗作だ。前半はガーッと盛り上げてくれるんだけど、途中から敗戦処理っぽくなっちゃう。人気出なかったのか? ううむ…。連作型ではない壮大な長編ってほとんど成功した例がないのは何故か? 単純に云っちゃうと「月刊ペースじゃ読者が忘れちゃうから」なんですね。途中から読む読者は全然わからないしね。そうすっとアンケートが悪くなっちゃって、「なんだ、人気ないのか、じゃあ終わろうか」ってコトになっちゃう。だからよほど上手くやんないと続けられない。出だしに期待できただけに惜しい作品だ。
■わたなべみなみ「PRIVATE HEROINE」
BANANA本舗/不明/2000円/成年
すでに断筆しているわたなべみなみの短編集。奥付なし、取次コードなしの本である。発行所は仮にということでサークル名(活動停止してるそうだ)にしとく。同人誌と商業誌の中間形態というか、次のOffice NECOのと同じ体裁で、番号はM0201。何故か近所のH本扱ってる書店に入荷。サークル社系のアダルト書店向けコミックス以外にも探せばこういうものもあるというインフォメーションでした。
■猫島礼他「MAX」
Office NECO/不明/2000円/成年
これも上記同様の発行日も流通も謎な一冊。商業同人誌とでもいうのかな? ベテラン女流猫島礼を中心としたアンソロ本。南野琴、まつざかれあ、犬崎みくり、西村姜、宮馬りま、なぎさわゆうが参加。こちらの番号はM0204。ということはまだ他にもあるな。 このあたり詳しい方のフォロー待ちます。
■ぶんちん&丸切「浅草橋めいど商会」
虹の旅出版/97.7.10/952円/成年
合作ではなく二人集。丸切による、メイド派遣を隠れ蓑にした超高級コールガール組織「浅草橋メイド商会」連作とぶんちんによる学園もの「聖LERIA女学園乙女倶楽部」連作を収録。
■赤木遼一「檻の女」
松文館/97.9.25/857円/成年
絵が荒削りとか、話作りが未熟とか、まだまだ発展途上とは言え、このエネルギーには圧倒的なものがある。現代と中世がミックスしたようなマジカルな世界設定も悪夢みたいで面白い。
■あきふじさとし「そして目覚めのはじまり」
フランス書院/97.10.10/857円/成年
実は両性具有のヒロイン・春実を、そうとは知らずに手を出した保健の三重野センセがズブズブのトリコにされてしまう長編連作。春実が性格的にも両性具有的で魅力的。両性具有ネタも当たり前になってきてるんで、本作みたくキャラ造形が大事になってくる。
■もりたき良士之「虐待愛」
松文館/97.9.25/857円/成年
流行とは無関係な絵柄で自分の世界を描き続ける作者の2冊目。「砂漠の魔王」を思い出させる初期作品「砂に滅ぶ」から、独自の美意識が妙に気になる作者だ。はっきり言って玉石混交であり技術的な未熟さなど不安定要素を残してはいる。今回収録分では「TECHNICAL WHITE」が、現代アジアの混沌と日本の荒廃をオーバーラップさせた力作。媚びろとは云わない。このままの個性で腕磨いて欲しい。
■天津冴「恋はうちらの宝箱」
メディアックス/97.10.1/819円/成年
無能な座敷童子が巻き起こすドタバタを描く「うちも知らないうちの場所」3部作が好み。何故か関西弁の座敷童子というあたりから笑いがこみ上げる。他の作品も出てくる女の子の「無能指数」が高く、無能(アホ、マヌケを含む)な女に引きずり廻されたいという願望を持ってる人(ワシじゃ)にはおすすめ。無能な女がファムファタルだったりすると一生の不覚だけどな。逆に無能な男にとっつかまってひでえ人生送ってらっしゃる人は珍しくもない。あなたの近所にも絶対います。男の方が無能率高いような気がするってーと、「女は生活力ある」みたいな差別発言になんのかな? PC(パソコンじゃないよ)とかクソ喰らえだけだな。
■あらきあきら「ソフトにハードに」
海王社/97.9.10/857円/成年
無駄のない線で、スレンダーなロリーを描くあらきあきら。ロリコン度「竹」の俺ですら絵を見てるだけでムズムズしちゃうんだからヤバイですよ。内容は近親ありの露出ありのブルマありのお楽しみ本。で、思わず「ごきゅ!」しちゃったのはワザとお子様サイズのスパッツを下着なしで穿かせちゃう「わくわくストレッチ」。ラストのHシーンよりスパッツ・シーンが破壊的。収録作品はそれぞれアッサリした語り口だが、アッサリしてる分、妄想やセンチメントを掻き立てるというこの人ならではなの作風なり。オマケ漫画がない…。
■みなみ遥「ストロベリー・チルドレン」
光彩書房/97.8.30/876円/一般
ヤオイ系ショタ。作者にとってオリジナル初単行本である。この人の作風は、中性的な美少年をフリルやレースでデコレートするシシィボーイ系。かわいいんだけど俺としてはちょっと恥ずかしくなる。佐野タカシ系ナヨナヨが「女の子みたいな男の子」なのに対し、みなみ遥のは「男の子の外見をした女の子」というニュアンス。この微妙な差がけっこう好みを分けるかもしれない。
■MG・ジョー「TROUBLE」
司書房/97.9.25/857円/成年
初単行本の「マシンガンレディ」の軽さはどこへやら、ダーク&ヘヴィな世界が展開する。それにしても救いは用意されている。ヒロインたちとてヤラレて終わりではない。ヤラレた後で「クス…」と笑ったり、愛する彼氏を守るためにカッターを振るったりする。とことん救いのないのは、謹言なオヤジが実は地下室で少女を飼育しているのを発見したデキの悪い息子が夜毎、その地下室に引き寄せられていく「深夜に迷いて」だ。とは言えこれは救い以前にラストが秀逸。総てが息子の妄想であったのか、それともオヤジが最初から気付いていたのか、いかようにも読めるホラーなラストである。エロ度も上がってきた。
■前田真也「ウェットワークス」
司書房/97.9.25/857円/成年
やや劇画寄りの絵柄。やはり見せ場は銃が出てくる後半の作品。ガンマニアらしく、腹にオートマチック押しつけて撃ったらちゃんとジャミングしてたり、ちゃんと今時のブルバップ・ライフルが出てきたりと凝ってます。つい俺も好きなもんで銃の方を見てしまうわけだが、大義を裏切られた兵士の運命と逆襲を描く「SHIT」は力作。
■花見沢Q太郎「痛快すずらん通り」
少年画報社/97.9.1/495円/一般
何故か「地下鉄のザジ」とか思い出してしまいました。全然違うんだけどね。大学新入生の主人公が、たまたま知り合ったボーイッシュで変な少女とともに、大学サークルという名のモラトリアム・ワンダーランドで戯れるというノンキなオハナシ。滅入った時にはいい薬になる一冊。一生モラトリアムでええやんか。
■MARO「凌辱の迷宮」
松文館/97.9.15/857円/成年
闇の処刑人セラフシリーズ第2弾「迷宮戦争編」。ヤラレ役は薄幸の美少女・栞。以前、父親をヤクザに殺され、自分はかっさらわれて、中毒野郎にお尻を切り刻まれたというだけでも、並の人間なら発狂するような目に逢わされた彼女。今回は怪人どもの秘密基地に囚われ、人間便器にされ、ゲロと小便を胃から逆流させながら犯しまくられる。考えてみればすげータフな女なんだけど、MAROの狂気を受けとめるにはこれくらい強靭でないと無理。
9月12日
■津過元正「紫陽花色の淑女」
東京三世社/97.7.31/800円/成年
「Ms.ハーフムーン」の続編。上手いです。エロマンガとして上手いのな。未亡人が男子高校生にズブズブに調教されて行くというオハナシなんだけど、腰が定まってるとゆーか、視点が未亡人からズレない。下手な人ほどつい説明が楽だと思って複数視点で描いてしまう。上手い人ならそれでちゃんとオーケストレーションできる。下手な人はぐちゃぐちゃになっちゃって、焦点ボケボケに…。オメエ何が描きたいワケ? ってことになっちゃう。その点、津過元正は「未亡人のH」に絞り込んで描いている。男子高校生の内面とかはその行為を見て判断すべしってワケだ。こういう手堅さを馬鹿にしてはいけない。どっちが抜けるか? どっちが面白いか?
■森ヒロミ「シャイネスロリータ」
ヒット出版社/97.8.25/874円/成年
なんかタイトルがアレですけど、中身はブッ飛んでます。ストレートなロリーを期待すると完全に背負い投げ喰いますぜ。巻頭カラー「少年時代」のヒロインみたいにいきなり田舎家の縁側で変態的オナニーやっちゃうというのも変だけど、この人の作品はなんかいずれもどこかブッ飛んでる。時々顔が永井豪ノリになっちゃう「DIRTY
HERO」といい、後半の報復レイプより前半の美少年リンチがエグくてエロ(お尻にビン突っ込まれて「使用済み」って落書きされちゃうもんなあ)な「今日から僕は…」とはいい、ちょっと普通のエロ漫画とは違う。この変なノリを続けて欲しいものである。
■にったじゅん「ちゃんぷるるー」
ビブロス/97.8.25/600/成年
ヒロインがジョギング中に知り合ったかっこいいスポーツマンが実はAV男優だったことを知り、自分もAV女優の道を目指す「いっしょにイこうね。」がメインディッシュ。これも考えてみれば変な話なんだけど、他もみんなちょっとづつ変。本屋みたいにバイブが並んでいるアダルトショップで山ほどバイブを買う処女(「お客さん立ちハメはやめてください」ってのがやたらおかしい)だとか、校内セックスが禁止されていない学校の話だとか、処女を守りすぎてアソコがメルトダウン寸前になってしまった女の子だのイチイチ笑かしてくれます。ただ、この持ち味が全面暴走していないのが残念。ホドホドじゃ不満が残るのだ。
■光野大地「プレミア」
司書房/97.10.15/857/成年
アイディアストーリー満開。宇宙人に化けてUFOマニアをまんまとモノにするヤツらとか、記憶喪失の女をだまくらかして同棲しちゃう小ずるいヤツとか、サンタに化けて女を犯しに行く馬鹿とか、アイディア自体はチープなんだけど、そのチープさがまたいい味になっている。やっぱ俺は基本的に馬鹿ネタに弱いんだよね。
■かわらじま晃「レミング狂走曲・始まりの狂想曲編」
フランス書院/97.10.10/781円/成年
描きたいものを多大の犠牲を払って描いたという(あとがき参照)力作ではある。ただこの第1巻では判りにくいところを多々残している。エンタテイメントである以上、第1巻でガツンと読者を掴んで引きずり込まないと後が辛いのだ。その意味で狂気の敵役窮鼠猫三(こいつのセリフが大時代で笑わせてくれる)がヒロイン礼美を心も身体もむさぼりつくすシークエンスは圧巻。壮大な構想で話を作りたい気持ちはよく判る。ただ、構想と構成が上手くリンクしないと、判りにくい作品になってしまう。そういう例が多いのだ。
■安世夢「Jewel Master リイナ」
ビブロス/97.7.25/600円/成年
異世界から盗まれた三つの宝玉を取り戻すため、未熟な巫女リイナが現代日本にやってきて…、構造から云えばアリキタリなのだが、中身は超アナーキー。開巻と同時に犯されまくってますからね。しかもレイパーの手助けをしてるのが本来はリイナの守護役であるはずの精霊というあたりから壊れてます。んで、魔人テュルフィングが登場し、バイオレンスにドライブがかかっちゃって、これまた凄いとか思ってるとイキナリお笑い路線になっちゃう。無力で哀れな犠牲者から天然馬鹿なアナーキー女まで「成長」しちゃうリイナって一体…。全部読むと一応辻褄は合ってる。このムチャクチャさは計算づくなのか? 先が見えたんで好き勝手やってみたのか? その辺は謎。「エロさえあれば何やってもイイ」という業界のオヤクソクを見事に果たした怪作である。
■みかりん「ぱちぱちぱんつ」
一水社/97.9.29/819円/成年
最近のみかりんはショタ色が出てきた。巻頭の「アニメおたく麻友」ちゃんからしてからが、女の子が男の子にボンデージコスプレさせて公園の便所でHするという怪作。もちろん(何がもちろんだ?)男の子が女装でウケである。「すすめ、たいやき!」に至ってはガチンコなショタホモ。もちろんロリはいつも通りである。結局ロリもショタもペドという意味で海外じゃ「一視同仁」されてる場合もあり、一人の人間の中で共存できるワケだ。それにしても…である。やはり…である。どこまでこの人は走るんだろか?
オークラ出版の伊藤出版部長から鎌ヤンの本の校正について確認の電話。10月中には出るそーである。他、色々業界の噂について話す。俺についての噂もあって大笑い。他のルートでも俺の噂は聞いてますが、本人が聞くと「えーっ!?」ってのが噂の噂たるところですな。昔「さる、やんごとなき家柄の出身」という噂が流れた時にはドキッとしましたけどね(爆)。ま、自分で流したんだけどさ。関係ないけど昔、ライブ行った時、泉谷しげるに間違えられたという噂はほんと。「泉谷さんでしょ?」「ち、違う! 俺ぁ、泉谷なんかじゃねーぞ!」と足引きずりながら逃げた。痩せてた頃の話である。ヒゲ面でニットキャップかぶってたから余計そう見えたのかもね。
山積みになってる書評用の単行本を次々に読む。65冊ある。不景気なだけにみんな必死なのだ。しかし、こんだけあるとスケジュール的にキツイ。漫画ホットミルクの担当者長谷川を泣かせることになりそう…。とかいいながら漫画以外の単行本も一日一冊ペースで読んでる。ひでぇ、野郎もあったもんで。
9月11日
■むつきつとむ「お友達でいてね▽」
ビブロス/97.8.25/600円/一般
定番な三角関係ラブコメH系の枠内でキャラを立たせまくっておられる。キャラをしっかり造形して、このキャラならこんな発言、こんな行動…という風に作って行くのが漫画作法の一つのパターンなんだけど、ちゃんとコレが出来る人、意外と少ない。表題作シリーズの場合、三角関係の三人をどう造形し、どう配置するかがポイントなワケなのだが、早苗(ヒロイン)=優柔不断で可愛くて幼くて芯がしっかりしてる、祐人(彼氏)=ガサツで図々しいいかにもな男の子で根が優しい…とここまではごく当たり前だ。第3因子である「一美(オジャマ虫)」が総てを決している。彼女はイジメっ娘として登場し、祐人を奪おうとしているかのように見えるが実は早苗が好きということが判明し、さらには早苗の初恋の相手が彼女(昔は男の子にしか見えない悪ガキ)だったことが判るというのがムチャクチャでおかしい。まあ早苗の方も優柔不断なまま「選べない」とか悩みつつ両方とHしちゃうんだから、おとなしそうな癖にけっこういいタマであります。で、このシリーズの続編である「友達なんかじゃいられない!!」も快作。早苗の弟である緑にガキ大将的な女の子・一葉が告白しようとする物語。やはりキャラ設定がイイ。「好き」と言えなくて思わず「いっぱつやろう」と言っちゃう女の子って最高。で、言い訳しようとして思わず「せっくすは気持ちいいぜえ」と襲いかかっちゃう。こんだけ思考と行動のリンケージに重大な損傷があるキャラは初めて見た。
誕生日である。しかし漫画ホットミルクの締切が目前なため、家族とボーリング行って、隠れた名店「孫之家」(王子溝田橋交差点の山東料理店。薬膳もあり)で爆食と行った計画はお流れ。ローストチキンと飛び魚の叩きとカド(ちょっと有名)のケーキを喰って仕事。すげー眠い。ビブロスの4冊を読む。
9月10日
■鬼魔あづさ「夜の燈火と日向のにおい(1)」
少年画報社/97.08.01/495円/一般
夏越してようやく入手。幽霊になっちゃったヒロインが、見鬼の力がちょっとあるみたいな少年の部屋に居候して…というオハナシ。となるとよくある異類居候パターンみたいなんだけど、アリガチ感は皆無に近い。鬼魔あづさならではのテンポがひじょうに心地よい。誰も焦ってないし(だから少年がちょっと焦ったことが立派な事件になる)、ガツガツしてない。飄々と生きている(あ、幽霊は死んでるか)。ヒロインと少年、少年と妹のちょっとあぶなっかしい関係、ヒロインと幽霊少年の触れ合い、気のいい幽霊仲間、猫達の世界…。ちょっとHで愉快で楽しくてほのぼのしてて、時としてしっとりと切ない。あとがきでキャラが勝手に動き始めたと作家は語る。それが気負いでもなんでもなく事実であることは読めば判る。この巻の最終話は相当に泣かせてくれる。俺も親だから、子供亡くしたオヤジのやるせない気分、否応なく判る。泣かせてずるいっちゃズルイんだけど、この挿話があることによって物語の間口と奥行きがズーンと拡がってくる。
アキバの虎の穴に買い出しに出かける。店に入ってから財布に2万しか入ってないことに気付く。買えるだけ買う。とにかく今月も贈呈本と合わせて50冊を超えた。どんどんで牛丼とお新香。夕方からコアのNO沢編集長、山崎編集と打ち合わせ。色々大事なことを決める…とゆーか、ほとんどが雑談。俺って冗長度高いからなあ。ごめんな。あ、たった今思い出したが3日ほど前、鎌ヤンの本の後書き座談会の校正をやったのだった。6月にやった座談会だぜ。出席者は…書いていいのかな? 出てからのお楽しみしとくかな? 俺と鎌ヤンと後一人は超大物だぞ。三人ともSF野郎だったのには大笑い(超大物の名前を当てた人の中から3名様に版元から巻き上げる予定の鎌ヤンの本を上げよう)。とにかく遅れに遅れているが、今度こそ出るようなのでファンの人は「最悪でも今年中には出るよーに」とロリ神様に祈りなさい。ロリ神様ってのは蛭児神健のことだよ。
カウンターに加速がかかってきたように思う。
■大阪ぴえ郎他「ロミオ・9」
光彩書房/97.09.20/876円/一般
俺が今一番好きなショタ本がコレっす。阿部川キネコの「少年剣士白虎丸」がH。いやあやっぱ男はフンドシですなぁ(って俺は二丁目のオヤジかい)。後、毎回楽しみなのは速瀬みさきの4コマ「子猫ちゃん辞典」。しかし4ページだからなあ。単行本になるのは何年先か?
■橘孝志他「秘密少年・4」
光彩書房/97.10.10/819円/一般
相棒の相澤史生が小説「KISS! KISS!! KIDS!!!」を書いている。双子の美少年に惚れられて、就職も大成功、おまけに不労所得もガッポリという単に自分の願望だけの話である。良識のないヤツだ。
■寿みーな他「コラージュ」
東京三世社/97.09.20/819円/一般
これまた相澤史生が「天才はデッサン中」を書いている。読者欄を見ると「相澤先生の話はドキドキします」なんて書いている人がいた。ふ、婦女子をたぶらかしおって! 俺なんか脅迫状はもらったことあるけど、読者欄でほめてもらったことはほとんどないぞ。
「別冊・宝島」に載せる青山正明との対談を事務所で行う。「突然変異」「Billy」「Hey Buddy!」「Jam」「Heaven」「EVE」など歴代「変な雑誌」についてしゃべりまくる。「ビックリハウス」「月刊太腿」「ふぁんろーど」「月光」「JUNE」「デジタルボーイ」出るわ出るわ…。
資料の買い出しに行って。大量のエロ漫画と「ゴルゴ」と「はじめの一歩」の新しいのを買ってくる。「一歩」にはいつもながらゾクゾクさせられる。秋田書店の編集者にススメられて以来のファンなのだ。
9月8日
■ダーティ松本「少女水中花」
フランス書院文庫/97.09.30/438円/成年
圧巻は大幅加筆の中篇「FUCK CITY 2006」。エロ弾圧強化、貿易摩擦による武器の自由化、香港暴動、幻覚剤アサヒの氾濫というジャンクヤードな近未来を舞台にした超B級エロチックアクション。主人公のチンピラ野郎ハイエナが、幻覚剤取り引きの秘密を知って組織に負われる出稼ぎ中国人と手を組んで一儲けを企む。取り引きの現場はブッ潰れた映画館。ところがこの映画館の奥では狂った館主が誘拐してきた少女たちをにパレードコスチュームを着せて玩具にしてる。しかも取り引き当日、有害教(ポルノ弾圧の武装市民集団)のデモが映画館に接近。かくして最後は混沌たる殺戮劇が暴発。チェスター・ハイムズの「ハーレムの熱い日」(だったかな?)を思わせるオチのない暴力的オチには唖然呆然。やはりというかダーティ松本はタダモノではない。夏コミの同人誌を頂いたんだけど、コッチも凄いぞ。アテナにサクラ大戦である。エロパロでは最年長である。ちなみにダーティ松本の仕事場はウチの事務所から歩いて20分。いつでも襲撃してください(ってまだインターネット導入してないらしいけど…)。
シルヴィーは生きていた。
よかったよかった。
と…ほのぼのしておるとダーティ松本氏から電話。これがシンクロニシティというヤツなんでしょうか? まだ「FUCK CITY 2006」を読んだ余韻が残っていたので、しゃべりまくってしまいましたぜ。
この日重大な決定が下る。内容はまだ秘密だ。
■のぞみ侑海「ぽぽんが劇場」
コアマガジン/97.09.17/1000円/成年
のぞみゆーみだと思ってたらのぞみゆーだったのね。寡作な人なので、作品と名前をバラバラに憶えてたりする。極悪天使が記憶をリセットできることをいいことに天国の入口にやって来た女の子を凌辱しちゃう「極悪非道編」もこの人の作品だったとですね。これはけっこうインパクト強くて初出の時に「うーむ」とうなったもんだ。ただこの人の持ち味というか「人徳」というか、けっこうキチクなことやってても、キチクというよりは「意地悪」という印象。同じ行為でも可愛い女の子がやってるなら許せるけど三重苦オヤジがやったらソッコー処刑ってあるでしょ。あれと同じだ。んで、「恋するきもち」。これとて、彼氏を酒に酔わせて、レイプして、周囲にバラして、既成事実を固めて行ってという超積極的女の子とそれに振り回される彼氏のコメディとのみ読めば「女って怖いねー」と余裕の笑みを浮かべて楽しめるのだろうが、構造的には
「思い通りになってしまったストーカーの話」
主人公がオタク野郎とかだったらホラー漫画になっちゃう。ここらで頭のイイ漫画家志望者はメモを取っておくように。要するに全く同じ構造の物語でも主人公と語りの速度を変えることによって別のモノに変換できるとゆーコト。あ、みなさん自明でしたか、こりは失礼。
一日メール書いたりメール読んだりホームページ直したりいいわけしたり。
「ジャニー」の「美少年漫画事情」アップ。原稿を漫画屋にFAXする。
9月6日
ダイアナさんのお葬式である。スーパー陸上の裏は全部葬式。ブブカはやっぱり世界新出せず。パパラッチ責めてどうする? 生け贄の山羊ってヤツですか? ドサクサまぎれに「報道規制」言い出すファシスト馬鹿とか、「ワシらも犠牲者」と記者会見するラムジーさん夫婦とか色々おかしい。深夜「サイバードール」の小山編集長が原稿取りにくる。ページメーカーがどーとか、ブラウザはどっちがいいだとか色々話す。ウェブビジネスに話が及び、電子決済の話になる。まだインフラ整備なされてないしなあ…ってのが結論。ちなみに俺はウェブ総会屋という商売を思いつきまいした。
「ウチのサイトに広告掲載しませんか? バナー1本・月100万でどうですか? いや、高い? そうですか。わかりました。……ところでウチのホームページ『業界批評』次回更新の目玉記事が何か? 気になりませんか? まあ楽しみにしててください。すっごく驚くと思いますよ」
これは実際にいそうである。
事務所のシルヴィー(註1)が小山さんのグラスに落ちる。
流しの三角コーナーに流す。生きていろよ!
(註1:開設当時からいる蜘蛛。事務所のヌシである)
9月5日
忙しいのについ早田工二&直崎人士の「痴呆系」(データハウス)を読みふける。痴呆老人のアナーキーさ、無意識パンクに圧倒される。
目から草が生えても人生ってもんだろ
9月4日
■牧部かたる「濃縮魅姦」
ヒット出版社/97.09.25/874円/成年
元々上手い人なんだけど、今回は凌辱調教系の定番路線が多い。実はこの定番路線ってのが一番ムズイわけで、「なんだ、またかよ」と思う読者をグイッと捕まえて、「おらおらおらおらおらおら」とちんちんをたたせて抜かせなきゃなんないんだから大変。牧部かたるは先が見えててもちゃんと怒涛のHを見せてくれる。お兄ちゃんにメガネっ娘な妹ちゃんが全力調教されちゃう「サルベージコア」なんか、月並みな作家が月並みに描いたらどーしよーもない。とは言え「マジックポリス」のようなアイディア系がこの人の本領だと思う。
9月3日
相澤史生への原稿催促に原稿催促で切り返したら、速攻で塩山芳明から原稿が届く。最近のグチである。けど例によっての塩山節。楽しい。今年一杯業界は不景気でしょうね。だってこれまで内税3%だったとこが、ちゃっかり外税5%にしてるとこまであんだから実質で8%、体感1割の値上げ。返品が1割増えて計算はバッチリ。最後に中山明宏に対する罵倒があった。これがあるから塩山に原稿頼むのはスリリング。そういえば、俺も塩山のオヤジには
「業界三馬鹿トリオ」
だとかムチャクチャ罵倒されたもんである。でも中山明宏にも言い分はあるはず。いつでも逆襲の場は用意しておくのでよろしく。(煽ってどーする)。
9月2日
■道満晴明「VIDE」
ヒット出版社/97.09.25/874円/成年
相変わらず気持ちのイイ絵。今回は「アリス」や「白雪姫」のパロディがメインって感じだけど、ありがちじゃないのがいいね。どちらもオチがシミジミしてて気持ちいいのだ。でも、一番気持ちイイのは「触の宴」。月蝕の夜、人の体型に戻った猫又たちが繰り広げる宴。やっぱネコミミはいいなあ。二匹揃って頬寄せて、お尻高く上げてマタタビをキメるとこなんか、Hシーンよりもクルものがあった。
ホームページのリンク切れを発見。Mac上だと大文字小文字区別しないのにUNIX上だとバッチリ判別されるようだ。
各方面にメールを出しはじめる。一度には無理なので少しづつ。知り合い関係でまだお知らせ届いてない人は今しばし待たれよ。
9月1日
ホームページの手直しをする。
例のジャンキーズ復活に関しては微妙なところに来ている。胃が痛いのだ。
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