リアルタイム新刊メモ&日記

1997年12月分


12月31日

大晦日もお仕事。暮れと正月が暇だと哀しい稼業はライターと芸人なのでよしとする。泊倫人さんが本を取りに来る。エヴァの話、SHAZNAの話(お耽美系やおいが現実になっちゃった)、など。コミックGONにおける泊倫人の言説に対する業界の反応などを伝えて挑発する。これで論争の場が設定できなかったら、俺はただの挑発ジジイだ。

あと、竹熊健太郎さんが「お会いしたい」とおっしゃってるそうなので、年明けにでもお会いできるだろう。竹熊さんとはこれまでちゃんと会ってないのが不思議。1度だけすれちがったのが藤原カムイさんのデビュー単行本サイン会。それ以降、俺の最初の単行本の担当編集が竹熊さんの担当でもあったり、友成純一さんの知り合いだったりと、常に一拍おいて、噂だけは常々という感じ。俺がやりたかったことを、俺よかスマートな形でやってのけてる人である。例えば漫画文法の解析(「サル漫」)なんてのは俺がやったらもっと堅苦しい代物になっていたはず。来年は会える人には全部会う。

オタクウィークリーのコラムを読みに行く。なんかココって「心して読め」って感じでエラソーだなと前から感じてたんだけど、なんだかなあ…。

俺自身のオタクの定義は「漫画が読めるだけのレセプター持ってる連中」とはなはだ広い。もうちょい条件つけてもせいぜい「アニメ絵な漫画が受容できる連中」。

俺自身、縄張り根性みたいなもんは残っているのだが、さっさと解体してしまいたいね。線引き、選別は管理する側が「管理するための利便」として行っているもので、その下請けをやるってのはとてつもなくオメデタイ。これは玄田生とも話したことなんだけど、国境線を一生懸命に引いて意固地にタコツボ掘ってると最後はボスニアですよ。「あいつは俺たちじゃない」「俺たちじゃないのは敵」「敵は殺せ」このテの短絡思考はあらゆる党派、宗教、民族において見ることができる。ローカリティの糞ツボにはまってどうする? オタクがオタクを特権化したり、権威付けしたりするのは気持ちとしては判るが、それやり始めると大人(漫画がわかんない連中)の思うツボ。そーゆーことを俺よか若造な連中がやってんのを見るとジジイとしては哀しい。まあ、俺が自分のこと「ジジイ」というのも一種の権威付けなんだけどね。ただジジイより料簡の狭い若造にはジジイの愛の鉄拳をくれてやるからありがたく頂戴しろ。とりあえずはエロ漫画1000冊の刑だ。

ではまた来年な。


12月30日

クロランの大石編集長が原稿を取りに来る。おおこしたかのぶさんに電話。風邪で死んでる。単行本の手渡しは来年。独り者が病気になると危ない。風邪もバカにならない。

「月刊タルワキ(2)」

清本くんたちのやってるミニコミ。エロ特集なんでお呼びがかかったワケでワシの短いコメントが載っている。推薦作家として田中ユタカと町野変丸を挙げてある。基本的にコメント的なご依頼はお断りしているのだが、あくまでもマスコミの場合で、ミニコミや同人誌は別。マスコミのコメントの扱いってひでぇからね。どういう文脈で使われるか判ったもんじゃない。同誌の目玉は青山正明インタビュー「セックスとドラッグとイヌ」。ロフト+1行けなかった青山ファンは読むといいでしょう。タコシェとかで売ってる本だと思う、多分。


12月29日

てなワケで冬コミに行って来た。駒込→(9分)→飯田橋→(21分)→新木場→(6分)→国際見本市会場。乗り換え時間&電車待ち含めて事務所から1時間ちょい。地下鉄に乗ってからサークルのブースを書いたメモを忘れてきたことに気づく愉快なサザエさん。なんとかなるさと思ったけど、東会場半分廻った時点でヘロヘロ状態に。結局予定してたサークルには行けず、なかなか知り合いにも会えずにトホホである。その代わりと云ってはなんだが、片っ端から見て行くうちに、戸川花丸さん、ユナイト双児さんのブースを発見して、購入&ご挨拶。どちらもお会いするのは始めて。ユナイト双児さんの新刊は完売だったので男の子本等をゲット。その後、野沢智哉"漫画ホットミルク&漫画ばんがいち"編集長、批評家の木谷悠久子さんと出会ってご挨拶。俺が来てたのには野沢さんもビックリ。まあ出不精で超有名だかんね。来年はイベントはマメに行く。呼ばれたらどこでも行く。雑誌もゲームもアニメもレディスにも目を配る。これまでこの種のイベントをパスしてたのは、体力に自信なかったからなのだが、そういう甘えたことを云っててはいかんなと反省。虚弱ジジイでも無理せず楽しめる方法があるということが今回行ってみてよくわかりました。で、コミケの印象なんですが、やっぱエヴァ根強し。そこらじゅうに綾波がいる。クローン増殖である。片っ端から買おうと思ったがとうてい不可能なので全部あきらめる(極端か?)。

↓今回、購入したもの↓ゆっくり読んで更新するかもしれないが、とりあえず速報。

「MULTI_PLAY」

舞帆さん主宰の美少女から3D、小説まで収録のCD-ROM。HTMLなのでマルチプラットフォーム。その分レスポンスは重めだが、作画技術は高い。次はビュワー(ローダー)を入れて欲しいと思った。これが創刊号なので次回も楽しみ。

「LOVE FLASH FEVER」PONPALAS(戸川花丸さん主宰)

97冬コミ。カードキャプチャー本。

「POKEMON STORE」PONPALAS

ポケモン本なので、子供のお土産と思って買ったら、なんと擬人化アダルト本! ピカチュウとフシギダネのセッションである。脳が痛いよお。

「水飴」PONPALAS

リムルル再版本。夏コミに出たやつ。

「SHERBET」PONPALAS

リムルル本。96年冬コミ。

「Little Bomber」PONPALAS

ときメモ本。96年夏コミ。戸川花丸の本は総て表紙がすげーイイ。ほとんど表紙で買ってしまった。表紙を「いーないーな」と鑑賞して、中身は後でゆっくり読む。

「FLOWER MISSILE」

皇栗吉と戸川花丸の合同本。アダルトじゃないポケモン本。子供へのお土産に買った。子供にはバカウケ。「後半の(戸川花丸)がよくわかんないよお」「サイレント漫画なんだから絵をよく見て考えてみな」数分後。「考えたらわかった」「そっか」この本を持っているのは学校でアンタ一人だよ。

「ガクラン少年(4)」(しもがやぴくすさん&みらい戻さん主宰)

ぎょひー、漫画&小説のホモ本。96年冬コミ? 

「ガクラン少年(5)」(しもがやぴくすさん&みらい戻さん主宰)

こっちは97年夏コミ。「FACTORY CHIKEN」えぐいっす。クソリアリズムで突っ走ってて、バリバリに勃起モノ。しかし、これだと単行本には入らないかもなあ。そーか、男子○学生をここまで犯っちゃうか。うっきー。

「少女FRENCH(5)」

ユナイト双児個人誌。97年夏コミ。楽屋オチ「印刷屋さんに泣きを入れる私」が笑える。あ、パクリの実例とかコワイコラムも…。

INUYAさんのカンペンケースと30センチ定規

あーゆーところに行くと、つい、こーゆーのを衝動買いしてしまう。でもカワイイのだ。

大石クロラン編集長から進行を気遣う留守電が入ってたので電話。図版は全部妻が作ったので後は文章だけである。早ければ明日には上がるだろう。

おおこしたかのぶさんにジャンキーズの件で電話。風邪でほとんど死んでる状態だったそうで、昨日は電話にも出られなかったらしい。とりあえず本の受け渡しは明日以降。

夜、ミニスカ倶楽部の田内くんが資料持ってくる。〆切は10日頃。なんとかなるでショ。

「COMICキャンディクラブ2月号」日本出版社

今回は春風サキの特集。ちゃんとエロエロなサービスが出来る人なので実用派も買ってみるべし。おかしかったのは杉作J太郎の「ラブ&コップ」。「ラブ&ポップ」の二番煎じを作ろうとするエロ映画屋の話。主演女優池レイは俺が今まで見た中で一番笑かしてくれる綾波クローン。「いやーッ タマキンがくさい!!」おいおいおいって感じですね。

エヴァを見終わる。最初の5話くらいまでは最高傑作。途中の普通のアニメっぽいとこはまあまあ。後半は傑作。ラスト2話は本来は半年くらいかけてやることを2回に圧縮した感じ。この無謀さとヘタクソさと青さも捨てがたい。とりあえず来年はDVD購入を決意。「世界の中心でアイを叫んだけもの」ハーラン・エリスンが心の師匠である俺(福本義裕としての俺)にとってはニヤリなタイトル。


12月28日

ワニマガの久田くんから電話。また機会をもうけて集まりましょうという話。そう、まだまだ個人的に話し足らない人がいるのだ。後、「アクションカメラ」の企画ネタ、〆切を引っ張ってくれと頼む。

月初めに全部出ると大見得を切ったが、結局出たのは半分くらい。明日のコミケも朝起きてから決める。体調次第だ。とりあえず朝、医者行ってから。ジジイにコミケは辛い。

結局今夜もエヴァを見る。どんどん壊れていくのが爽快。


12月27日

夕方からロフト+1に出かける。金井覚、松沢呉一、沢木毅彦、下関マグロ、高須基仁、青山正明、数年ぶりに会う本橋信宏と藤木TDC、キャンディ・ミルキィ、ワニマガの編集者を含め異常に濃いメンツ。結局出演することになって金井覚の司会で青山と俺が並んでしゃべくる。エロ漫画読みはあんまし来てないだろうという読みでエロ本の本に書いたような基本的な話、エロ漫画は命がけでやってるババアの店で買え、コンビニ問題、ジャンキーズの宣伝等々。で、その後はオナニーの話。青山が面白すぎる。人生がオナニーのためにある男だ。だいたい前から聞いてた話だが、ドラッグの話がバンバン出る。青山は今度捕まったらシャバから退場なので、非合法なモノは使ってないそうだが、眠剤&○○○突っ込む話とかヤバヤバ。合法でもヘタしたら病院直行。どうしても○○○が何か知りたいヤツは青山の本を読め。サイコーのキチク野郎。大好き。金井覚にエロ漫画で「玄田生はどうですか?」と振られたので、「全共闘オヤジ殺しはいいかげんにして、ガキをだまくらかさないと革命はできない」と発言。玄田生が遅れてやってきたので、「さっき玄田生批判をブチかました」と切り出して延々話し込む。某漫画家が「永山薫に誉められるようなつまらん漫画は描かない」と宣言した話を聞いたので誉め殺してあげようと心に誓う。覚悟しておけ!というのは冗談。俺のことなんか気にせずにいい作品描いてくれ。アンタの生命線握ってんのは読者なんだから。来年2月中頃、玄田生プロデュースの時は「よろしく」と云っておいたので出ることになるでしょう。来年は呼ばれたら可能な限り出る。全部書く。ささやかに戦闘を開始する。ちなみに玄田生の名前は今年限り。来年から山本夜羽に絞るそうだ。エロも山本で描く。今回はキャンディ・ミルキィさんに「ひまわり」を見せてもらったり、過激な話も一杯聞いたり、色んな人と会えて楽しかった。後、客の中に早見純のファンがいて、ちょっと話した。俺の力ではどうにもならんが、周期的に復刻の動きはあるので…と云っておく。今度、早見純に会ったら伝えよう。結局、帰りは終電一本前。その時点でまだ終わってなかった。きっとオールナイトでしょうな。帰り道でピカチュウのマフラーを買う。親バカのフリをしてオタクグッズ買えるんだからオタクオヤジはやめられねえぜ。

帰宅後、結局エヴァで徹夜。何度か泣きそうになる。何やってんだか。でも、まとめて見ると凄いね。俺の生涯ベスト3に入る。後の2本は「ナウシカ」と「ビューティフル・ドリーマー」だっちゃ。ナウシカとラムちゃんと綾波の三人は三大「大きくなったらなりたい人」ですね。早く綾波になって包帯でグルグル巻きにされたいっ!


12月26日

ジャンキーズ用単行本を批評家諸氏に送付開始。泊倫人さんから電話。エヴァの話、ショタ論争の話、ここでは書けないプライベートなコト色々という感じ。田万川千之丞さんが本を取りに来る。ここでもショタ論争の話。夕方、千晶ちゃんと妻と子供というメンツでごはんを食べに行く。千晶ちゃんの夫・高杉弾は風邪で来られず残念。高杉とは夏にパパ平沼の写真展で会ったきりなので凄く会いたかった。で、ごはんをいっぱい食べる。年に一度の河豚であると書くあたりが貧乏人。だらだらと和食をくらうというのもジジイで気持ちいい。ジジイになんないとわかんない楽しみもある。歳取んのが楽しい。死ぬのはやだけどな。90歳になってもエロ漫画で一発抜けるジジイになりたい。最近の我が家のブームは千晶ちゃん推薦の今市子。まず妻がハマって、俺もハマる。だいたい妻がハマると俺もハマる。昔、一水社からやおいを一冊出していた。そのあたりからジワジワと読む。24年組の良質な流れを感じる。いずれ、ちゃんと紹介しよう。ネムキも読まないとダメだな。

「まんがSHOW GAKKO 2月号」平和出版

加賀美ふみをが気になっているので最初に読む。趣味の合わない彼と彼女の話。ネームの多い、いかにも少女漫画文法。こうじゃなくって、もっと男の一人称で私小説風をやって欲しいんだけどね。それにしても懐かしい感じの雑誌である。表紙の有栖賀明、スノーベリ、上総志摩という東京三世社系ベテラン陣とか、巻頭のヌードグラビアとかね。そのくせ佐藤村雨英太郎なんてポスト村田蓮爾みたいなやつも描いてる。

「漫画ホットミルク 2月号」コアマガジン

A5としてはファイナル。やはり田沼雄一郎。とうとう恐いことが始まった。以前、話した時に「あのままでは終わりませんよ」という予告があったのだが、まさかこういう形でくるとは…。いよいよ話も佳境ってことか。幼年期の王国の没落の始まりか? 最近の漫画ホットミルクの低迷に関してはBBSに我執院譲治が書いているのが正解だと思う。アメリカでは身も蓋もなく「ブランドに対する顧客の忠誠度」という言い方をしてしまう(例えばアップルMacintoshに対する忠誠度は高く、DOS-V互換機系各社へのブランド忠誠度は低いとかね)。今、読者にとって「漫画ホットミルクでなければイケナイ」理由が希薄になってきているのは事実だろう。大暮維人以降の新人に打点王級や首位打者級はいても(これはこれでスゴイことなのだが)、ホームラン王(三振王でもあるような)がいない。打線的には全然悪くないのだ。リニューアルを見守ろう。俺のホームグラウンドはココなんだしね。

結局、朝までエヴァを見る。


12月25日

へろへろになりながらメガをかたづける。やっぱ夕方までかかった。

大野哲也・他「デジタル・ピクシイ」オークラ出版

まあなんつーか、これまでピクシーや単行本やアンソロジーで蓄積したCG&デジコミ関係の総集編。その意味で総量的には淋しいがメンツ的には豪華。あんましオークラ出版にチェック入れてなかった人にはお買い得かもしれない。

モンキーパンチ「ルパン3世」ダイキ

さいとうたかを「ゴルゴ13」小学館/ダイキ

唯登詩樹「唯登詩樹collection」太田出版

というわけでデジコミ3本を一気に見る。相変わらず「クリエーター」な皆さんは勘違いを続けておられるようだ。ギミックや音声やカラライズがデジコミのキモだと思い込んでんだから救われない。漫画は漫画である程度完成された表現形式なんだから、既存の作品をデジタル化する時に過剰な演出しても容量が無駄なだけ。無論、技術の蓄積は大事だろうが、商品としての完成度をもうちょっと考えた方がいい。特にダイキの2本は全編カラー化という超手間のかかることをやってる。つまりフキダシを一旦外して、出来た空白部を補填し、スクリーントーンを外して、着彩。しかもフキダシと音声のオンオフ、英語・日本語の切り替え可能である。だからフキダシ日本語で音声英語なんて組み合わせも可能。これはこれで面白いのだが、その分、重い。レスポンスが重い。容量も喰って2枚組でゴルゴに至っては2話しか入らない。その点、太田出版は慣れてる分、軽快(とは云えインデックスページが使いづらい)な動作。しかし、唯登詩樹を256色で見せるか? ブラウザの分はともかく、別にフルカラー画像をドカーンと入れるのがスジだろが。もう、あちこちで書いてきてるが、メディアの特性を考えない「クリエーター」はなんとかして欲しいぞ。デジコミでギミックが許されるのはCOMIC ONのようにオリジナルで最初からデジタル用に作り込んでる場合だけだ。既存作品の使い廻しをやる場合は小手先の化粧ではなく、物量戦が1番、2番が検索性、3番が資料性。その意味ではゲームバンクのデジコミが最もベストに近いベターな形。ゲーム系の版元はメディアが判っている。出版系は確実に遅れている。俺が「ミルクケーキ」や「とっておきのプレゼント」を作った時に最重要視したのは量である。極端な話、総集編ならブラウザなんかなしでもいい。画像を全部JPEGで入れて、せいぜいHTMLにするか、各プラットフォーム用のビュワーをバンドルしとけばいい。でも大手とかクリエーターとかは、こーゆーのビンボ臭いとか思うんだろうな。

夜、何年ぶりって感じで情報企画から電話。知る人ぞ知るマニアな会社である。あかひらきりんの商業単行本を一番最初に出した版元であるが、最近は漫画出版から手を引いて、ゲーム中心の展開らしい。そっち方面の情報を送ってくれるそうなので楽しみ。バビロンやジャンキーズでも紹介できると思う。

深夜、ようやくたみちゃんから借りた「エヴァ」を見始める。5話まで見る。眠れなくなる。


12月24日

クリスマス・イブ。「サンタさんは悪い子のとこにはこないんだよ」とか「今頃お願いしても欲しいプレゼントはもらえないかもしれない」とか、子供をいじめる。チャイルドアビューズである。それにしても3年生だとまだサンタを信じてるのか? 謎である。ダラダラと仕事。夜はチキン喰って、ケーキ喰って、普通の家庭をする。メガ・サトーがメガの資料を届けてくれる。〆切は明日だと! ブチ切れ寸前。早々にサトー立ち去る。24時間で4ページという文章量は全然平気だが、CD-ROM6本テストしてである。読み込んでない単行本もある。

浦乃まみ「愛撫」富士美出版

けっこー意味もなく舐めてかかっていたのだが、これがなかなかの力作。表題作は妻を失った中年男が酒の勢いで娘をレイプして、何年も調教して、娘のクラスメイトの少年を巻き込んで…というチャイルドアビューズな長編。これがありがちな直線ストーリーではなく、登場人物それぞれが途中でドンデンして、もっとも自分自身に正直な性癖に落ち着いて行くという「自己発見の旅」になっている。その部分の描き込みはまだ不足しているが、単純なチャイルドアビューズ非難や、予定調和ではないあたりにこの作者のタダモノではない部分が見える。娘がドンデンしてマゾからサディスティンに豹変した瞬間、オヤジが浮かべる歓喜の表情は感動もの。

サンタさんは等身大ピカチュウを置いて行く。


12月23日

27日のロフト+1の案内が届く。俺の出番は特に用意されていないようなので気楽に行って、適当に乱入するか。身体ボロボロだからなあ、当日の体調次第。松沢呉一、藤木TDC、沢木毅彦、高須基仁、青山正明、本橋信宏、下関マグロ、キャンディミルキィが参加予定。

みかりん・他「BOY MEETS BOY (4)」光彩書房

一発目ほどの破壊力はなくなったが、読ませるだけのパワーは健在。今回はゼロの者「カワイイやつ」、みかりん「いやっ」、阿部川キネコ「変態教師田原義男・凌辱の図書室」、月森泉「なんか知らないうちに気がついたらこういう状況になっていたんです大作戦」で勃起。罪深い俺。ゼロの者は、絵だけで充分って感じ。色っぽい絵だ。みかりんは今回は珍しく抒情に走ってる。たまにこーゆーことをやると効果的。最近ショタに関しては論議が盛り上がりそうな印象。泊倫人の「美少女漫画の最終形態はショタ」とか、大暮維人の「ショタはもう終わった」とかがあって、中山明宏や魔北葵の泊倫人説に対する反論も大期待。このへんで一回ショタを中心にした座談会をやりたいと思う。ジャンキーズでできなかったらバビロンでやる。プロデュースしたい人はメール下さい。


12月22日

妻の体調不良もあり、寒くもあり、頭痛くもあり、どっちに出るか迷ってたコアマガジンの忘年会と秋田書店の忘年会を両方ともバックレる。かたっぽは会費制だし、もうかたっぽは知り合いが一人もいないのでどーでもいいや。事務所のカネが全くないので鬱になる。ジャンキーズが定着しないと潰れる。誰か仕事くれよー。

BBS見ると玉置勉強さんが「赤ずきんちゃん」について書き込んでた(BBS参照)。ぬう、東南アジア系じゃなくって南米のストリートチャイルドだったとは。

完全にオーバーフローになってる単行本を古本屋さんに来てもらって買い取ってもらう。よし、このカネで飯を喰おう。ちょっとだけ元気が出る。

「クロスワードランド」のネタが届く。

ワニマガジンの久田くんから企画ネタ用のレイアウト用紙届く。

和田エリカ「アリスのお茶会(6)」KKコスミック

第一期ブームと第二期ブームの間、ロリ不遇時代を一人で支えてた観のある和田エリカ。いつの間にかこのシリーズも第6弾。絵柄的には古いのだが、相変わらず業の深い世界である。この人のキチクさは描かれる行為のエグさだけではなく、「大人と幼女の間に恋愛が成立するファンタジー」を臆面もなく書いてしまえるところだ。同じホンモノの匂いのする鎌やんに見られる葛藤がほとんど見えないあたりが強みである。だからあくまでも実用ロリをという病の重い人は和田エリカを読むといい。ロリの気の薄い人間から見れば「そんな都合のいいことありえないよ」というくらい幻想係数のかかったポルノである。

盛林正貴「迷える夜の仔羊」光彩書房

探偵コメディ。悪くはないのだが、お腹にシールを貼り付けたみたいな2Dちんちんが哀しい。作者は女流ですね。間違いなく。

町野変丸・他「ワレメッこ倶楽部(4)」オークラ出版

今回はキアイ入ってるね。てるき熊がロリ・デビュー!つーのもすげえ。この人は絵自体がエロチック。18禁じゃないH抜きの漫画でもHだった。悪いがそこらの人とは格が違う。後、町野変丸がいーねー。なんか最近「漫画」に回帰してるっつーか、ちゃんとオチで笑わせてくれる。この本、必ず作者のコメントページを1P取ってあるのだが、変ちゃんはここでも笑いを取ってる。志崎月魚、北原武志、ディグもいい。しかし最高は鎌やんの「純愛物語」。「サイコ」の引用は不要だと思うが主人公の絶望的なまでの孤独を描き切った秀作。「憎め! ぼくは君を愛しつづける!」こう言い切った瞬間、総てのマイナス札がプラスに変じる。たとえそれが傍目には地獄に見えようとも。

↓最近届いた本↓

かわらじま晃「レミング狂走曲(永遠の協奏曲編)」フランス書院

山文京伝「おねーさんとあそぼうっ!」フランス書院

プロトンザウルス「禁則限界」一水社

旭修一「大好き!! 巨乳先生」久保書店

伏竜「LOVE STORYS」久保書店

大場よしひろ「マジカルビーナス マリナ」久保書店

ひよひよ・他「美少女アラカルト(3)」久保書店

成田那佳「世紀末の夏」光彩書房

田辺ゆう「スイート・ラヴァーズ」光彩書房

織田マキ「やっぱりDA・I・SU・KI▼」光彩書房

游月里沙「ラブ・エトセトラ」光彩書房

橘孝志・他「COMICジャニー(12)」光彩書房

盛林正貴「迷える夜の仔羊」光彩書房

ロケット兄弟「がんばれ太一くん!!」桜桃書房
TWILIGHT「ストイックダイアリー」桜桃書房

米倉けんご「ヨネケンファースト」司書房

かかし朝浩「エロ研」司書房

潮風OGA「とくばん!AV女優」司書房

エタ・カリナ・他「タケル(8)」松文館

れん・しゅぽると・他「SM COMIC アイシテル(29)」松文館

119 HIKESHI「二重人格少女」松文館

松浦桂・他「COMIC厨子王(6)」松文館

小石川響「Get Along」松文館

万利休・他「美少女弄び」二見書房

シャーク闇鍋「美少女秘蜜ッ娘学園」平和出版

阿部川キネコ「TUTU」光彩書房

風船クラブ・他「ピアスクラブEX(9)」東京三世社

玉置勉強「ちょこ▼みんと」一水社

木村屋いづみ「魔狩人の血族草薙ミコト」ビブロス

O.RI「BUNNY HOUSE」ビブロス

幻桜花「色花乙女辞典」ヒット出版社

浅井市子「GLAMOUR」ヒット出版社

歓喜天「鋼鉄番長伝紅のSYURA(壱)」ヒット出版社

さらしな瑞穂「ヒューマビュート」KKコスミック

和田エリカ「アリスのお茶会(6)」KKコスミック


12月21日

深夜に紙谷から電話。ワインの話とか恋愛の話とか。ヤツがワインの世界でやろうとしてることと俺が漫画評論界でやろうとしてることが似ている。フランスワインの世界では、勝手に世界標準名乗って、ワインの等級づけやりはじめたヤツがいて、それが既成の価値観をブチ破ってたもんだから旧勢力がオタついてるらしい。その等級づけ(100点満点法)がデタラメじゃなかったためワインの価格設定にまで影響を与えているんだと。紙谷がやろうとしてるのはフランス料理界のパラダイム・チェンジ。俺がやろうとしてるのはエロ漫画が最先端だと世に知らしめるコト。そのためには俺がエロ漫画批評の世界標準だと云ってしまってもいいんじゃないか。当然反発も批判も出るだろうが、それが始まりでしょう。

エロ漫画の世界で云えば、旧勢力はエロ漫画をロクに読んでないくせにエロ漫画(町野変丸とか陽気婢)について語ってしまえる漫画評論家やオタク系評論家だ。あいつらはもう古い。有効期限が過ぎてる。俺よか若いくせに賞味期限が来ちまってる。これは悲惨だ。さっさと自分でカンフル射てよ。月30冊エロ漫画読み続ければ復帰可能。年間千冊読めば、エラソーにしていいぞ。ただそれだけのことだ。

一昔前はエロを足がかりにメジャーを目指す物書きが多かったけど、そーゆーのってダサイ。今はエロ漫画が偉い。少なくとも「セックスとエロティシズムについて真剣に考えて、表現してる若い連中」含有率は一番高い。このジャンルにいる若手の批評家はもっと前に出ないとダメ。

新進の評論家の中に、昔、ラッシャーみよしのラッシュ(編プロ)に在籍してたことをひた隠しにしてるヤツがいるという噂。すげーダサイ。俺は若い頃、撮影で女縛ったことだってあるし、バナナ突っ込んだことだってあるし、雑誌にセミヌードで出たこともある。嘘だと思ったらBillyとか見るといい。誌面でバカ面さらしてるマングースってのが俺だ。バカだけどあんたらよりダサくはない。

周防正行が「伊丹十三さんには『フランスの片田舎の、日本人なんか見たこともないじいさんにもでも判るように作らなければならない。表現って難しい』ということを教わった」なんか云ってたけど、バカじゃないの? 創作と表現の難しさなんて物を作る人間にとっちゃ自明でしょ? 俺は自分の書くものが「フランスの田舎のじいさん」に判ってもらわなくって結構だし、「フランスの田舎のじいさんだって判る」映画は見たくねーぞ。ポリシーの問題だけど俺は「誰にでも判る」ことが立派なことだとは思わない。脳味噌の中にあるレセプターを鍛えて始めて判るものだって大事だぜ。伊丹十三には伊丹十三の考えがあるだろうが、それを嬉しそうに語る周防はちょっとなさけない。

ちなみに、あれは自殺じゃないと思う。自殺だったとしたら他に理由があるはずだ。

「恩人だけど、最低だ」と怒ってた桜金造がカッコイイ。オヤクソクの弔辞ではなく云うべき時に云うべきことを云えた男だと記憶しよう。「日本一の妻だ女優だとか云って、日本一不幸な妻にしてるじゃないですか」

映画よりも「モノンクル」を続けて欲しかった。これは妻の感想。

紙谷の恋愛問題は当分ウォッチング。恋愛相談に一番向いてない男に相談するドン・ジュアンの図。俺の恋愛観は単純。恋愛は人類最大の公案。恋愛の前では美醜性別体型国籍年齢宗教は隔壁たりえないこと。例えば俺と彼の間には恋愛のチャンネルだけが欠けているわけだが、そのチャンネルがつながる可能性がゼロじゃないというあたりが曲者。あんまし想像したくないが、中年男同士のカップルなんて珍しくもないし、そーゆーことも想像するのが創作者。

かかし朝浩「エロ研」司書房

元AV女優の女教師桑江元子が、エロ研の顧問となってやり倒すコメディ連作。元子のキャラ設定がおかしい。消極的に見せて瞬時にエロエロに切り替えるあたりがこのキャラのキモか? タイトルがいちいち映画のパロディになっているのもよくある手だが笑える。特に「未来性技ラブジル」には爆笑。ラブ汁だもんなあ。雑誌発表時には編集のミスで「ラブジルから来た少女」というタイトルだったそうだが、「ブラジルから来た少年」って映画もあったな。ヒトラーのクローンが…って話。文章レイアウトがフェイクオフィス。


12月20日

年賀状を片づける。この時点で年賀状が片づくなど10年来なかったことである。レーザープリンタって偉いね。一昨年はエプソンのカラリオ使ったんだけど紙送りは信用できないわ、徹夜でプリントになるわでいいことなし。だいたいエプソンには泣かされっぱなし。GT6000のドライバ、いつになったらバージョンアップすんだよ、バーロー!

玉置勉強「ちょこ▼みんと」一水社

軽いのと重いのが上手く揃ってイイ感じ。軽い方の代表はバカヤロな「性器の味方」と、ありがちな露出症もの「奇遇ですね」。後者は単品で読むとあれーという感じなのだが、単行本に入るといい箸休め。重いのの代表は「赤ずきんちゃん」。一番ヤバイ時期の直後くらいに発表されたヤツで冒頭に「すべての きちくお じにんする くずにんげん どもえ」の献辞が入る。描かれるのはガチンコなスナッフの撮影現場である。ここまでやるか玉置よ! とかいいながらゾクゾクしてる自分。赤ずきんちゃんが東南アジア系というのもリアル。南アメリカなら現在、東京なら近未来の光景。


12月19日

風邪〜。とかいいながら細かい仕事を片づける。俺ってマメ。

橘孝志他「ジャニー(12)」光彩書房

ま、ウチから永山薫と相澤史生が出てる本なんであんまりアレコレは書かない。相変わらずみやたえつこの身内ネタがおかしい。相澤史生はエロエロですねえ。ネタに詰まるとエロに走るのな。んで俺は「みなみ遙論」をぶちかましてます。後、注目は山崎邦紀の「ホモ映画事情」で紹介されてるビリー人形。マッチョなゲイ人形っつーのがいやーんな感じで、これはもう二丁目に走ってゲットだな。

シャーク闇鍋「美少女秘蜜ッ娘学園」平和出版社

絵的には今一番注目だよね。個性もインパクトもある。オハナシ的にはまだまだ玉石混淆でオヤクソクオチを使ってたりすんだけど絵の魅力で押し切ってる。もう一回化けると面白い。


12月18日

風邪〜。とかいいながら近所のゲームショップでスーパーゲームボーイを購入。どんどん堕ちて行く自分。とかいいながらようやくピカチュウをゲット。とかいいながら仕事してたんで、近所の子供が持ってきた例のポケモンビデオ見逃す。アレで入院したガキどもって、いい原体験ができましたね。とかいいながらウチのガキのクリスマスプレゼントは等身大ピカチュウである。親子で地獄堕ちである。

阿部川キネコ「TUTU」光彩書房

ショタ。「少年科学探偵トキオ」シリーズがバカでエロでイイ。やっぱ原体験てなものを探って行くとガキの頃に見た少年ヒーローアニメとかに行き着く部分ってあるよな。俺は世代的にいうとアトムなんだけど、「遊星少年パピィ」「宇宙少年ソラン」「海底少年マリン」とかに弱いです。パピィは幼児だし、ソランは宮越義勝(だったよな?)キャラで中性的でくるものがあるのだ。マリンはラバーボンデージの世界ですね。単なる懐かしさではなくエロティックな懐かしさ、このあたりを阿部川キネコは正直に衝いてくる。


12月17日

風邪っけが抜けない。更新もできない。ワニマガジン社の久田くんがMOOKの打ち合わせにやってくる。なんかアルツハイマー老人のように受け答えしてる俺。塩山のオヤジの本が届く。塩山宴会は欠席だよな。もう今日はやめだ。飯喰って、風呂入って(入らない方がいいのだがもう限界)、ポケモンやって寝るのだ。…と思ってたら、

歓喜天「鋼鉄番長伝紅のSYURA(壱)」ヒット出版社

なんてのを読み始めてしまう。尾崎晶の「幕末学園伝リョーコ参る!」と同工異曲の番長パロディかと思ったら、いやいやとんでもない。尾崎晶が脳髄ブチ切れのお笑いに走っているのに対し、コチラは大真面目に「男組」をやっているのだ。大真面目に熱血番長路線を踏むことで笑いを取る戦略なのだが、一昔前の少年誌的熱血バイオレンスに作者自身が酔ってるフシがあり、かなりドライブがかかっている。


12月16日

風邪でへれへれ。この体調で「町田ひらく論」を書こうてんだからムチャである。いつもはエディタで一発書きしたヤツを行数決めてあるクォークのファイルに流し込んでイッチョ上がりなんだけどなあ。それにしても町田ひらく、失敗作でも面白い。桜桃書房の高橋部長から復刊おめでとうの電話。「コミナビ」って一体なんなんじゃいという話に転がる。


12月15日

風邪でメロメロ。無理してかたづけたのに、ハートキャンディからは連絡もない。うっきー! 切れるぞ切れるぞ! 同誌を作ってる編プロ、岩尾事務所に電話すると、担当の大谷女史も風邪でダウン。ええい、根性が足らない。「甘いよ、プロだったら入稿終わってから死ねよな」という塩山のオヤジの名セリフを思い出す。熱があると文章が堂々めぐりになる。普段は3分で書ける原稿に難渋。


12月14日

風邪で熱が38.8度出る。朦朧としながらハートキャンディを片づける。

MARO「ABILITY(1)」ワニマガジン社

これに関しては皆さんがあちこちで誉めているので、今更、書き加えることもない。エロ劇画への先祖返り現象の代表である。受け身なボク全盛時代だからこそ強いオスの存在意義もまたあるということか? ただストレートなマチズモってリアリティ持ちにくくなってて、本作もマチズモのカリカチュアという見方が可能なように作ってある。


12月13日

斎藤修さん・直子さんご夫婦のテディベア展の最終日。ようやく駆けつける。青山って遠いよぉ。ご夫婦とも元気で何より。コア&白夜書房の「ライター、カメラマン、業者」の皆さんをガーッと集めて、芸人さん呼んでブイブイやっちゃう忘年会が2年前からなくなってしまったので、ホント久しぶりの再会。修ちゃんはめっきり薄くなって極短髪に。俺もこれ以上ヤバくなったら極短髪にしよっと。やっぱズラってヤダよ。で、クマさんたちでありあますが、あー、こーゆーのって一回触ってしまうと全部欲しくなるんだよなあ。手作りだから全部違うんだもんな。でも最終日なのでほとんど売約済み。中でも毛先だけ色違いのシャギーな子が会場の人気を集めてましたな。めちゃカワイイ。シリーズ化したらいいのにと思うんだけど、端切れでこさえた一点物。後、非売品の原型作品も展示されてて、身体に鉛のペレット詰めたタイプがあった。これもいいよお、ずっしりしてて。男の人に人気というのも判る。この重量感ってなんか命を感じさせるのだ。結局、自分ち用と姪っ子用にクーとミニ・クーを連れ帰る。


12月12日

あちこちに泣きをいれながら原稿がアップ。実は「ハート・キャンディ」というストリート女子高生雑誌のインターネットコーナーもやっておるのだが、まだ上がってない。担当者に泣きを入れる。完全に今月はボロボロ。

打ち合わせ。新連載企画であります。またバカなことをやるので具体化したら報告しよう。他にもMOOK企画がコロコロと飛び出す。後、コンビニの規制強化問題の話、オタク系評論家たちの噂等々。実名を出して叩くと内容証明付きの抗議文を送ってくる楽しい人もいるらしい。同じ抗議文渡すにしても「ペットがメール配達するソネットのアレ」とか使うと粋なんだけどね。あ、両方とも同じメーラー持ってないとダメか。

「COMIC零式」(リイド社)

俺、泊倫人さん、鈴木純さんが参加してるクロスレビューが熱い(自分で云うか?)。ここでも陽気婢「彼女の自由」で意見が食い違ってるのが面白い。漫画の方はかなりの豪華ラインナップ。表紙中村博文、巻頭末広雅里、たいらはじめ、龍炎狼牙、きお誠児、みほとこうじ、御形屋はるか、久我山リカコ、花屋敷ぼたん等々。悪瑞派武羅雨もうんまくなったね。新人の結城心一もうめぇ。夜、担当から挨拶の電話があったので、「噛ませ犬がいねぇな」と感想を述べる。前にも書いたが、思い切りヘタなヤツとか、アク強すぎのヤツを一人入れないと、ラインナップに強弱がつかず、奥行きがなくなる。そうした読者の罵倒の的になる作品は必要なのだ。読者を勇気づけ、腕に覚えのある素人を「これなら俺でも勝てる」と勘違いさせて、エロ漫画業界に引きずり込むためにもね。もちろんリスキーなポジション。それで使い捨てにならないタマなら、大化け必至。いい作品だけ集めてもいい雑誌にはならない。江口寿史はそのへんがわかっていない。で、個々の作品に話を持ってくが、性転換のたいらはじめと美少年女装オカマ掘りまくりの龍炎狼牙に勃起。でここでの電話でもコンビニ規制強化の話になる。一般国民の見えないところで着々と弾圧は進行中なり。


12月11日

へっぽこくん「恋愛少女」松文館

ロリ系アンソロジーでよく見かける作家。ハードなロリとか下手くそなロリに挟まれてると、この人ののほほんとした絵とノリが程良い箸休めになって実にいい感じなのだ。ただ、こうやって一冊にまとまると、この人ってアンソロジーや雑誌の中に入ってるのが一番だなと思う。悪くはないのだが、単行本の柱になる作品がない。「MM」あたりがそうなるべきなのだろうが、本人があとがきで書いているように、説明不足。…というよりは説明不足が気になることが問題。


12月10日

深田拓士「WAKE UP !!」晋遊舎

ハードなレイプが売りの筆者が「女だらけのアパートに男一人」パターンのラブコメ連作に挑戦。い、いやあ、これはなんというか似合わないぞ。このタッチでこれやるですか…? 色々挑戦すんのはいいことだけど、タッチも変えてみるべきだった。

伊駒一平「人妻凌辱」二見書房

これは俺的にヒット。なんせ巻頭が例のヤバヤバ「深空魚」(さらって来た女の顔にチンコの刺青彫るもんなあ)前半が「おやじの逆襲」(今回はかつての女上司に報復←あ、違う。それは今のシリーズだって。今回は部下の嫁の弱み握ってバコバコ)シリーズで、後半にはショタ物(一応中学生だからね)。あらゆるものに絶望してて、世間舐めてて、パンク。このパンク野郎も来年で10周年。永山薫もジジイになるはずである。ジャンキーズとは別方面から「インタビューしない?」という話も着てるので来年には会えるかも。これはけっこう楽しみ。


12月09日

夕方から入江家のお通夜へ。共通の友人知人が多数列席。お子さんがまだ8歳。故人は46歳。云いようのない気分に襲われる。


12月08日

ジャンキーズの発送作業。入江女史の夫君の訃報。かなりヘビーな気分になる。明日はお通夜。まだ何も原稿ができていない。どーしよーもないので編集部に泣きを入れる。さらに真道寺軍からも催促の電話。こっちも泣きを入れる。全部10日中ということになりやした。笑いごっちゃねーぞ。今日予定してた、斎藤修さんのテディベア展のオープニングパーティは欠席。なんとか会期中におじゃましよう。

今月漫画ホットミルク用にチェックした本は以下の通り。

MARO「ABILITY(1)」ワニマガジン社 97.12.1 505

甘夏真琴 MIXED A.M ヒット出版社 98.01.25 874

前田健二郎 今だけはオトナ 富士美出版 98.12.20 800

倶梨伽羅 めいどin… 晋遊舎 97.12.20 838

早坂めぐみ・他 COMIC Petit チャイム(10) 桜桃書房 97.11.29 924

船戸ひとし・他 檻の中の天使(1) メディアックス 97.12.15 781

鉄観音千夜 勇気をだしてはじめての… 海王社 97.11.10 857

玉置勉強・他 失楽園(7) ふゅーじょんぷろだくと 97.11.25 924

浦乃まみ「愛撫・狂った時間」富士美出版 98.1.5 800

さかきいずみ ラビリンス オークラ出版 97.11.20 857

奏亜希子・他 リトルピアス(9) 東京三世社 97.12.31 800

はいけんはんな・他 猫耳ッ娘くらぶ(2) 桜桃書房 97.11.25 880

AYUMI 危ない姉弟 桃園書房 97.12.25 857

Dr.天 ロリータストア 桜桃書房 97.12.05 924

深田拓士「WAKE UP !!」晋遊舎 97.12.20 838

前田健二郎 今だけはオトナ 富士美出版 97.12.20 800

甘夏真琴 MIXED A.M ヒット出版社 98.1.25 874

U-K・他 X-kids(1) 笠倉出版社 98.1.10 857

ひんでんブルグ・他 PET-BOY'S(2) 司書房 97.12.25 857

伊駒一平「人妻凌辱」二見書房 97.12.25 886

陸乃家鴨 KUSURIのフェロモン ヒット出版社 98.1.25 874

ロケット兄弟 ラブストーリーを君に…・ 富士美出版 97.12.20 800

千葉治郎 ぴーちくぱーちく(1) 少年画報社 97.12.1 495

鴨川たぬき 秘密 ヒット出版社 98.1.9 905

高雄右京 流星雀士キララ☆スター メディアワークス 97.8.25 850

シン・ツグル 君の名はマリア 茜新社 97.12.10 857

へっぽこくん「恋愛少女」松文館 98.1.15 857

西瓜破山 酒池肉林の旅 松文館 98.1.15 857

れん・しゅぽると 近親姉妹調教 松文館 98.1.15 857

光善寺恵 稚鶴 富士美出版 98.1.5 800

鬼姫 いじめられるの。イイんです 日本出版社 97.12.20 857

法田恵 レンタルboy(2) 少年画報社 97.12.1 495

みずきひとし 巨乳家族(1) 実業之日本社 97.11.29 533

佐野タカシ イケてる2人(1) 少年画報社 97.9.15 495

ふじいあきこwith秋山道夫 00背徳の引力 ワニマガジン社 98.1.1 505

きのした黎 恋のリフレイン 茜新社 97.12.10 590

鬼窪浩久 SISTER 竹書房 97.10.27 562

かたせ湘 やさしい先生 一水社 97.11.20 819

蟹森ぐり TABBΨ KKコスミック 97.11.22 857

彩也 聖少女玩具 平和出版 97.12.20 800

しおせ順・他 PINKS 光彩書房 97.12.15 876

戸川花丸 ハレンチ! 一水社 97.12.25 819

横田くみ・他 コミック恋愛少年 松文館 97.12.25 857

死神健二 人工楽園 東京三世社 97.12.31 800

東航 淫獣 司書房 97.12.15 857

むつきつとむ ぽちとお嬢さま 司書房 97.12.25 857

チェリーモンキー イタズラなえっち 久保書店 97.12.25 848

大槻ミチロヲ STOP GIRL 久保書店 97.12.25 848

久我山リカコ・他 アニパロ美姫(10) 久保書店 97.12.25 848

美和卯月 Mの刻印(2) 東京三世社 97.12.31 800

ぽいんとたかし 熟れっ娘ファイル 東京三世社 97.12.31 800

ゆきおん お嫁さんになりたい 東京三世社 97.12.31 800

魔訶不思議 猫じゃ猫じゃ(4) KKコスミック 97.11.22 857

猫島礼 着ぐるみ戦隊キルティアン メディアックス 97.12.1 838

るもいじゅん とりこになりたい 三和出版 97.12.20 876

須賀邦彦・他 EGOIST(6) 松文館 97.12.25 857

あとうせりな・他 タケル(8) 松文館 97.12.25 857

平木直利 魔法王女 コアマガジン 97.12.17 1000

森永みるく STUDY after SCHOOL コアマガジン 97.12.1 1000

猫島礼・他 カクメイE オークラ出版 97.12.12 905

ぱり〜みき・他 カクメイF オークラ出版 97.12.12 905

町野変丸・他「ワレメッこ倶楽部(4)」オークラ出版 97.12.12 905

みかりん・他「BOY MEETS BOY (4)」光彩書房 97.12.20 819

町田ひらく・他 家なきっ子(4) 一水社 97.12.20 819

西安 超ハンターラブラス ビブロス 97.11.25 848

B・ビレッジ D・N・A 司書房 97.12.25 857

水ようかん COMPLEX 茜新社 97.11.25 1429

全68冊。待望の森永みるくっつー人も多いんじゃなかろうか? 体調悪かったらしいので責めないよーに。実はまだ読んでない本もあるが、今読んだ中では、西安(にしいおり)、千葉治郎、B・ビレッジ、MAROあたりがひっかかってきてる。水ようかんは大判の画集的な一冊。オムツ物の集成になっているのでアダルト・ベビーやダイアパー・ウエアラーな人も要チェック。


12月07日

最近届いた雑誌。

「COMIC弥勒1月号」(平和出版・成年)

巻頭の彩也からロリーで飛ばしてます。これまた成年誌っつーこともあって、シャーク闇鍋、風船クラブ、伊駒一平、ぺるそな、もりしげと強力エロ布陣。伊駒一平の「おやじの逆襲βII」は当然シリーズ最新作。出向先で部長になったサラリーマン田中が、やはり左遷されて来たかつての上司(元課長)を凌辱するの巻。中年オヤジに夢とカタルシスを与える快作である。おおっ、田中は俺より年下じゃねーか! ガビーン! ショックゥ! 

「COMICピアりん1・2月合併号」(光彩書房・成年)

巻頭たまはらたかぼん、表紙で名前がでかいのは木工用ボンドと戸川花丸。もちろんこの三人とて力はあるのだが、中堅。プロトンザウルスも名前でかくした方がよかったかもと余計なお世話しちゃうのも、なんと1月売り分は休刊で、3月号よりリニューアル(世間の流れとは逆にA5判)しちゃうからだ。読者コーナー中心の展開になる予定。「ああ…またホ○トミ○クでN山さんにたたかれるだろうな」と泣きが入ってる。もちろん「N山さん」は、永山さんじゃなくって、中山明宏さん。まぎらわしいのでこれからは本名を出すよーに。でピアりんで一番面白いのがひりほりはりもるの業界ネタ4コマ。売れっ子漫画家「フリテンザウロス」が登場してさらに危険度がアップ。この作品の次がプロトンザウルスだもんなあ。きっと仲いいんだろうな。

深夜に紙谷から電話。例によっていろいろ離す。西部の批判とか、倫理とか、ポルノとか、恋愛とか、俺よりも若手の批評家たちが「大学教員の肩書きと給料」を貰ってよろこんでる恥知らずぶりとか、色々。元から大学教員で批評家っつーのは別だけだな。まあ、権威を欲しがるアホどもは勝手に政治家ごっこをやっておれ! ただこの種のクソどもがオタクとかエロ漫画とかについて知った風なこと抜かしおったら殲滅する! ああ、なんか最近タガが外れてきたな。でも、あくまでも俺は全方位外交の温厚な永山薫なのだ。どこの派閥にも属してないので「永山薫は○○一派」だとか言わないように。今のところ親分も子分もいないぞっと。あああ、何を書いてるんだ俺は。寝よう。


12月06日

飲み会に出席。飲めない(体質+ドクターストップ)のでビールは一杯だけ。でもこの一杯が美味いのな。喰う方に走る。どういう人が来てたかは、編集に内緒で年末進行かいくぐってきてる人もいそうなので書かない方がいいだろう。ただ「てめえ、すげー本出すんだって、俺に話きてねーぞ」とゴーマンかまして町野変丸にからんだことは反省を込めて書いておこう。変ちゃんは本当にカワイイ。塩山のオヤジがキンタマ握りたくなる気持ちも判る。あと白井薫範に会えたのが嬉しい。

帰宅後、ちょっと息抜きのつもりでインターネットに入る。そしたらシーメールイラストの宝庫を発見、ちょっとだけよんとダウンロードしまくり、とうてい全部は無理なので5ページもあるサムネイルページをブラウズ。なんとちんちん大王の流出ネタを発見。ソッコーで魔北葵大王に「いや、実は長電話してる余裕はないんですが…」と前置きして御注進に及ぶ。結局11時から朝の4時までの長電話になってしまい、自分と大王の首を締めまくる。俺ってどーしよーもない人間のクズだな。それにしても魔北葵の分析能力は侮れない。俺も周囲も今ひとつ結論出せてない「彼女の自由」(陽気婢)を、皮膚感覚から解きほぐしてくれる。俺の「あれは自由と束縛と恋愛という人類が百万年かかっても答えの出せない公案を描いたもので、答えが出ないのが答え」という「結論」の数倍の説得力があった。この人の鋭さって漫画描きとしては逆に枷になったりもするんだけど、漫画家としての視座がちゃんとあるだけに、10年以上漫画描いてない俺としては目から鱗がポロポロ。

そんなわけで「大塚英志のおたく社会時評 第八回『彼女の自由』の健全さ」(オタクウィークリー)である。大塚英志が陽気婢を誉めてるという噂が聞こえてきたのでへえっと思っていたのだ。大塚英志って確か去年あたり新聞に「エロ漫画にはもはやみるべきものはない」みたいなこと書いてなかったっけ? で、泊倫人からの「岡田さんのホームページに出てますよ」という情報をたよりに、読みに行って、冒頭近くの発言に愕然!

「ぼくは彼がどういう人物なのかは何も知らない。中綴じの美少女コミック誌あたりでけっこう書いてたよなー、といった程度の知識である。「えっちーず」とか「2×1」といったコミックスも一応は読んでいたけれども、絵が可愛いし、ネームもこの手の雑誌の描き手の中ではしっかりしてるな、といった程度の印象だった。」(「大塚英志のおたく社会時評 第八回『彼女の自由』の健全さ」・オタクウィークリー)

これまで陽気婢の凄さに気づかなかったこの人って…。年間千冊近いエロ漫画単行本に目を通している俺とて、とても雑誌全部までフォロー(これは中山明宏+フェイクにおまかせ)しきれず、アニメ、ゲームは取りこぼし多数で、山田太郎(仮名)の一件(知った風なコト書いているが、読んだ時点ではきづかなかった)では、その弱点が露呈されたワケで、「全部知ってなきゃ語るな!」とは言えないのは重々承知。ただ、ワシとしてはエロ漫画界のここ10年間を見渡しても、他の漫画家や物書きと話してても陽気婢が「重要な作家」という共通認識はあると思ってたのね。要するに大塚英志はエロ漫画評論家としてはもはや現役ではないということなのか? 11月21日の本欄で「しょーもない批評書くヤツはブチ殺してくれるわ」と書いた手前、的外れなこと書いてたらちゃんと異論を提起しようとか考えていたのだが、それ以前に脱力。少なくとも陽気婢は全部読んでおいて欲しい。でないと論議の前提が…。


12月05日

「漫画ホットミルク」のネタ買い出しにアキバで書店のハシゴ。早売りのジャンキーズを見つけてしまった件についてはジャンキーズのページを参照して欲しい。大量の漫画とMac関係の技術本となぜか、ゲームボーイポケットとポケモンも買ってしまう。今年の初めに黒のを1台買ったんだけど息子に上げてしまったので、自分用である。クリアタイプでカッコイイがホントは黒の方がPilotとまぎらわしくてスキ。それにしてもすげー忙しい。年末進行なんだけどね。月曜までに「漫画ホットミルク」「ブブカ」を書かねばならぬ。ジャンキーズの献本リストもまだ作ってないが速攻で作るしかない。明日は飲み会だし、どこまでできるやら。今年は、誘われたらどこでも行く予定。塩山宴会、コアの忘年会、コミケ、ロフト+1、全部顔を出す予定。他にもお誘いがあれば行く。


12月04日後編

深夜、ワニマガジン社の久田くんから電話。「エロ本の本」がらみでロフト+1への出演依頼(12/27)。青山正明や藤木TDCが出るみたいなので、出演か客かは別として、可能な限り行くことにする。

深夜、泊倫人さんから電話。色々話す。COMIC GONの記事のこととかね。中山明宏さんをはじめあの結論には異論のある人も多いのだが、議論を始めるための一発目としては示唆に富んでいると思う。俺も留保をつけたいし、一回ショタ学会でも開きたい気分。どっか企画買わないか? ジャンキーズでやれって? ページがとれればねー。

真道寺軍さんから同人誌の校正メールが来てた。こっちも時間がない。ショタの総論をかかねばならぬ。


12月04日

友人の写真家・伊奈英次が写真を届けてくれる。これで大きいのは二点め。他に無名時代「結婚祝いによこせ」と強奪したモノクロの小さいのが5点あるのでそろそろ「伊奈英次のコレクター」を名乗ろう。近々Macを買うというのでそっち方面の話題でも盛り上がる。「伊奈英次」でGOOの検索かけるといろいろヒットするという話をする。ますます欲しくなってきたようだ。彼のCD-ROMはぜひ作りたい。

加藤茶吉・他「PET.BOYS」(司書房)

龍炎狼牙とひんでんブルグがいーなーと書こうとしたら、ひんでんさんの「コスパGO!GO!GO!」はなんと真道寺軍さんの原案。オタクママとの取引でコスパでセーラーヌーンのコスプレやることになっちゃった男の子が、友達の前でセーラーヌーンのカッコさせられて全員も萌え萌えでHしちゃうというお話。龍炎狼牙の「めざせ! モーターデュエリスト!」はHもよいが、ミニ四駆の発展形みたいな超小型ロボットバトル「モーターデュエル」というアイディアがカッコイイ。モーターデュエリストのライセンス取るために少年たちが一年間教習所で寄宿舎生活を送り、対戦で負けたヤツは勝ったヤツのオモチャになるという設定なんだけど、これでHを抑えて「プラレス三四郎」と「レッツ&ゴー」を足したような少年漫画ってできないかなあ?(あることはあるが…)玩具メーカーとタイアップして、アニメ作って…。いかん、頭が商売に走ってしまった。あープロデュースしてーよー。


12月03日

ばぐぴぴパラダイスを書く。今回はベスト10が目玉? 本年度のグランプリはしろみかずひさに決定。てゆーか10ヶ月間ベスト1をキープ。他はメガストア2月号を読んでね。

桜桃書房から「COMIC夢雅1月号」が届く。これも成年向け雑誌なので、やはり濃い。風船クラブのショタ&母子相姦「リビドーY」、湯河原あたみの破壊的業界ギャグ「EDITRESS」は単行本化されたらソッコーで買い。これ以外にも板場広し、やまと将臣、ロケット兄弟など気になる作家が多い。あと新人賞佳作で四島由紀夫(しじまゆきお)がデビュー。エロエロ大サービス、男の子が女の子に犯しまくられるという「金鶏独立」。こんだけ描ければ即戦力。

オークラ出版から「まんが超えっち1月号」が届く。編プロ・たのしい事務所の編集。やっぱ猫玄の「不幸の手紙」ですかね。俺はフタナリよりもシーメールの方が好き。それもこの作品みたいに、男の子なのに胸があるというのが萌えるですね。

ミニコミ誌「月刊タルワキ」(タルワキ書店)の清本さんが12月25日発売の「エロ特集」の取材にくる。全くエロ漫画を知らない人には、今のエロ漫画シーンの全体像を掴むのは困難だろうとか、ビギナーは田中ユタカあたりから入るといい(これはニフの会議室でいしのさんから指摘された)とか、ポップカルチャー人種で町野変丸を知らないと恥をかくぞとか、色々吹き込む。変丸はポップスターとなっちゃったわけだけど、彼を生んだエロ漫画という土壌にももっと目を注ぐべし。明日の変丸はウジャウジャいる。もちろんカルチャー方面から注目されてもそれが「勲章」になると思っているほどワシラ(もちろん、どこで描いてもスタンスが変わらない変丸も含めてだが)はマヌケではない。エロ漫画はとっくの昔に最先端カルチャーとやらの先を疾走しているのだから。ただ、エロ漫画という「漫画の宝庫」の扉が多くの漫画読みに開かれるのなら、最先端カルチャーに看板の2枚や3枚、貸して上げてもいいと思う。もちろん勘違いしてるバカには「上澄みだけすくって、聞いた風なコトぬかしてんじゃねーよ」くらいは云ってやるけんのお。

りえちゃん14歳から電話。飲み会には出ることにする。りえちゃん、原稿落としちゃダメだよ(^^)。


12月02日

光彩書房から「漫画クリスティ1月号」が届く。成年向け雑誌なんで濃い。玉置勉強の「奇遇ですね」は男女の露出狂が出会うというワリとありがちなネタで、玉置勉強の味で読ませるだけの作品。読めば一気に脱力する最終コマを描きたいために描いたんじゃなかろうか。もうすぐ4000円もする超豪華画集(解説は江口寿史他)が三和出版から出る町野変丸「リアル」は相変わらずのバカ。新キャラ、ミスターリアルちんぽが大バカ。オチも決まって、ちゃんと起承転結になってる!DAPHNIA「裏切」は変態の兄が長年にわたって妹を凌辱していたという回想形式の凶悪作品。悪くはないがベストではない。後半「説明オチ」になるあたりが弱い。DAPHNIAの絵を見るためだけならこれで充分。鋭利菊が養毛剤ローゲインの公開実験を開始。なんとワザワザ床屋でスポーツ刈りにして実験してんだから偉い。一水社の多田編集長のための実験台か? ま、俺もヤバイ状態ですけどね。で、面白いのが「使用前・使用後の写真」は微妙な光線やアングルの差で変わってくるという証明をやってるコト。

溜まった原稿を書く。夜、メガストアのサトウサソペイがばぐぴぴのレイアウトを持ってくる。ミニスカ倶楽部の原稿3本を託す。


12月01日

留守電にりえちゃん14歳から「飲み会のお誘い」が入っていた。6日である。行きたい。飲めないけど、最近は他人と会うのが楽しい。斉藤修さんから展覧会の案内状。AV監督でビニ本評論家として名高い修ちゃんですが、実はデザイナー、展覧会はテディベアだぜ。謎な人である。オープニングパーティは8日。写真家の伊奈英次からもグループ展の案内状。個展には行けなかったのでぜひ行きたい。