リアルタイム新刊メモ&日記

1998年2月分

ヤ日記INDEX


2月28日 DTPは家内制手工業。SOHOって云えば聞こえは良いが…。

オークラ出版「ピンキィ」の原稿が上がる。DTPデータを通信で送ろうとするが失敗。でかすぎる! やむなくファイルごとに圧縮かけて分割して送る。もっと通信速度が上がらないとつらいよ。

コアマガジン「熱烈投稿」の原稿もアップ。これもDTP。DTPにしちゃうと「その分ギャラがよくなる」というメリットがあるし「思い通りのページが作れる」んだけど、手間は数倍。でもまあ図版がワシ→編集→デザイナー→編集→ワシというルートを行き来する手間と時間を思えば、まだしも。俺って昔からコレやってんだよなあ。版元や印刷所がDTP対応じゃなかったころはレイアウト込みとかさ、ラフ込みとかさ。今回のジャンキーズでも、コア編集部である程度DTP作業できる編集者を養成しておけば、ギリギリで原稿は入ってたらしいからなんとかなったかも? まぁ、ますます編集者の負担が増えるんだけどね。せめて俺にDTP廻せば…、ああああっグチになってるよぉ。


2月27日 俺はフィクサーなんだって

どーでもいい話だけど、例の事実誤認の一件で「永山薫フィクサー説」が業界に流れているという噂。俺も買いかぶられたもんだと思う。まあ、どこの派閥にも属さない全方位外交ってそう見られても仕方ないんだよな。たださあ、フィクサーって噂されてる人たちってさ、実名は上げないけど、美味しいことやってるように見えるんだよなぁ。俺っちはなぁんも美味しいことありゃせんぞ。とほほ。誰か「永山薫センセ、これで根回しを…」と500万円くらい包んでくれんかなあ。そしたらライターや漫画家を集めて河豚でも喰いに行くぞ! 河豚喰いたいライター諸氏は永山薫フィクサー説を主に「金持ってるおバカさん」「マヌケな版元」相手に吹き込むこと。吉報を待つ!

SPA!禰津くんから電話。なんかレビューしません? って用事なんだけど、結局漫画の話を延々。石ノ森の評価が微妙に分かれるのが面白い。俺の「秀才・才人の不幸説」に対し「天才だった一期間がある説」。確かにそれも云える。

零式井熊くんから電話。クロスレビューの打ち合わせ。やっぱ表紙くらい見せないと読者はわかんないよって話。

ワニマガ久田くんから電話。来週打ち合わせ決定。


2月26日 ジャンキーズ復刊号は売れたみたい

桜桃書房の高橋部長から電話。ジャンキーズ復刊号の出足まあまあじゃないすかってな話。こっちからは中村錦の出足快調じゃないっすかと切り返す。


2月25日 たいらはじめ「姫将軍シェラハ」富士美出版が好調な売れ行き

某書店の1月期売り上げデータを見せてもらう。「姫将軍シェラハ」がダントツの売れ行き。深田拓士「Detective」(晋遊舎)も好調。人気も売れる理由も判ってるんだけど数字見るとやっぱすごいね。他、高雄右京、やまと将臣も好調。俺が「売れる」と予測したおかもとふじおも売れてる。ロングセラーは山田太郎(仮名)とMONMON。


2月24日 ジャンキーズ発売日が1週間延びる

ワニマガ近藤くんと打ち合わせ。仕事の話、1割くらいで、後は色々。SABE、千葉治郎、玄田生、真弓大介、きゃらめる堂等の作品論をしゃべりまくる。話しているウチにネタがわいてきたのでラッキー。特に玄田生論は上出来なのを思いついたのでどっかで書こう。

ジャンキーズ山崎編集長から電話。「ジャンキーズの発売が3月9日に延びました」というガチョーンな内容。今日朝一番の最終入稿が間に合わなかったそうだ。3月2日に出てなくても休刊じゃないのでみなさん待っててね。

クリーム神谷くんから電話とゲラのファックス。特に問題なし。

すずらん堂片野くんから電話。3月中旬が〆切。漫画家いませんか? てな話も出る。

サトウサソペイからも電話。メガのエロ漫画レビューは来月から3ページ。意味がなくなってきたMMRは今月で終了。

なつめ龍之介 極楽ナース 双葉社・一般

病院を舞台にしたエロチックコメディ…というしかないよくあるパターン。

広川浩一郎 A TO Z 晋遊舎

以前のペンネーム「軍曹」時代の作品を集めた初単行本。デビュー作「実録エロンチョ学園」も収録。花園に行けなくなった先輩の痛みを少しでも味わおうとピアスしちゃう女の子とかけっこうワヤな展開やってます。こーゆー天然さはいいんだけど、キメワザに欠ける。

早坂めぐみ・他 ネイキッドBOYs(1) 桜桃書房・一般

ショタ本。へのへのの「お兄ちゃんとおでかけ」に勃起。女装をお兄ちゃんに見つかって連れ出された輝実くん、デパートでワンピース買ってもらって、パンティは自分で買わされて、公園で友達の一郎くんにバレちゃって、「輝実は女になりたいんだよ。ちんちんしゃぶるのも好きなんだぜ」とお兄ちゃんにイジめられ、最後は3P。絵もまだまだだし、話もベタベタなんだけど、Mな快感がちゃんと出てる。長尾山彦の「楽しいサテュロス神」はバイオな研究者が自殺して、同僚の手で少年の身体に脳を移植され…というオハナシ。構成がまずくて読みづらいのだが、ショタ云々は抜きにダークな恋の物語として読ませる。このヒトは技術がついてくると化けるかもな。

霞亜里沙・他 アイシテル(30) 松文館

SMアンソロジー。29から表紙が中村錦に変わった。よりダークでハードなイメージになったね。巻頭の霞亜里沙がまずまず。やはり元気なのは近石まさし。悪徳美人美容整形外科医にシリコン注射しながら凌辱というのがイイ。どーせなら顔にもシリコン注射してコブコブ顔にするくらいのことはやれ! まあ、そこまでやると、誰も抜けなくなるけどね。


2月23日 誰も迫らねーよジジイ!

サトウサソペイと打ち合わせ。珍しく約束の時間に間に合う。なんとサトウくんは異動でコア3誌の担当になってしまわれました。頼むぞ。二度寝禁止!「いやあ、ジャンキーズまだやってるみたいっすよぉ」「どげげっ! 蒼が引っ張ってんのか? あいつページ数多いからなあ。それに雑誌とかトリプルくらい重なってんじゃないかなあ。無理ねーよなー」「そこまではわかんないですけど」頼むぞ、編集部! ああ、いくら焦っても自分ではどーにもなんないんだよなあ。とか云いながらも打ち合わせ。熱烈投稿の「図書館」をやめて、漫画コラム3P新連載。DTP入稿。あとメガの連載をどうするか? 等々。

オークラ出版の伊藤部長から電話。復刊ピクシィ改めピンキィのコラムの打ち合わせ。A5だと思ってたらB5。ここんちもDTP入稿。なんとインターネット入稿することに決定。大前氏に代わってもらってDTPの打ち合わせ。伊藤部長とは色々四方山話。彼も町町ロフト行ってたそうで、三和出版の白川さんやコミックCUE編集長や噂の真相や色々来てたらしい。やっぱ行けなかったのは痛い。

ワニマガ近藤くんから電話。明日、午前に増刊号の打ち合わせ。

ワニマガ久田くんからも電話。こちらは雑談。そーいえば、昨日、金縛りに逢ったんだよなぁとゆーふーな話をする。金縛りは10数年ぶりだったので、マジに恐かった。前回の金縛りは幽体離脱までやっちゃったので月刊宝島でネタにしたんだけど、今回は地味。誰かが押さえつけてるって感じで「どけよ! 離せ!」と叫ぼうとするのだが呂律が廻らないのね。一種の神経のナニではあろうがキモチ悪い。

緋櫻胡桃・他 COMICジャニー(13) 光彩書房・一般

表紙がなんと松本祈になってますますショタ色を増して来たやおい本。松本祈はみなみ遙っぽい絵柄だけど、みなみよりはシャープな線で「病弱」な感じ。みなみ遙の両性具有っぽさに対して、より少年っぽいイメージだ。で、未確認情報だけど二人は友達らしい。アンソロ全体としてはいつものB級ノリですな。で、全然かんけーねーけど有森のダンナが「ゲイなのかバイなのかよくわかんないの」って記者会見で云ってたそうだけど、よくある話じゃん。俺なんか未だに自分がわかりませんぜ。美少年好きっつっても結婚してるしさ、で美少年に迫られたらフラフラしちゃうだろうしさ、色っぽい女に迫られても危ない。でも真実は「誰も迫らねーよジジイ」というあたりなのがすっげー哀しい。あのなあ、人間ってアッというまに歳取るんだぜぇ。若造は今のウチに若気の至りってヤツ一杯やっとかないと後悔すっぞ。

野村圭一・他 タケル(9) 松文館・一般

ショタ味も入ったやおいアンソロジー。俺ぁ、馬面系マジやおいって全然ダメなんで、タケルあたりがギリギリの許容範囲。野村圭一もギリギリセーフ。ま、こんだけ上手けりゃ、何やらせてもオッケーって気はするがね。



2月22日 ヌードグラビアとしてのエロ漫画

ジャンキーズ関係のお礼メールを書きまくる。

スノーベリ 美乳姉妹・屈辱の生贄生活 平和出版

劇画的な身も蓋もないHとアニメ絵のアンバランスさがウリのスノーベリ。昔は全然笑えない電波系ナンセンスだったんだけど、最近はエロ度アップ。「TWILIGHTが売れんのも、単純に大きなコマ中心で、滅茶苦茶抜きのポイントが探しやすいからじゃないのか、知らねーけどさ」と児玉和也氏が「日刊・美少女漫画評」で指摘するように、エロ漫画の読み方買い方には「漫画オタク的な読み方買い方」以外に「グラビア誌ズリネタ小僧」的な買い方もあるワケだ。実写エロ本を買うのと全く同じ動機ね。エロビデオでも、全部通して見てるヤツの方が少ないだろう。「抜きのポイント」をサーチして見るというのが基本スタイル。スノーベリが調子イイ理由ってのもまさにソレだろう。こーゆー視点は意外と見落としがちなので早速、俺様視点にちゅーっと注射。漫画ホットミルク4月号のコラムにもそーゆー視点を入れてある。俺様は貪欲なので、他にも面白い視点があればヘーキでドーピングするぞ。けけっ。

かわらじま晃・他 THE HENREIKAI JIGEN・一般

片励会創始者片まさゆきによる同人誌アンソロジー。かわらじま晃がバンバン描いているのでファンはチェックしなきゃね。どこで書いてもかわらじま節が冴えまくり。
山咲梅太郎 ほえほえプラム物語 KKコスミック

ほのぼの系でSFテイスト入り。SF好きならば「シュレディンガーの猫娘」はニヤニヤでしょうな。ただこれって、吾妻ひでおなんか読んで育ったワシラにはニヤニヤなんだけど、今時のオターにどこまでウケんのかは未知数。ただ、アイディアストーリー中心の今回の方が前回の単行本よりかなりイイ出来であることは確か。

みやもと留美 小娘だもの 富士美出版

メガネっ娘と云えばこの人だが、珍しく(?)カバーアートはメガネなし。もちろん中身はメガネ度高し。もはやプラトー期に入ってるベテランなので、それ以上特に書くことも見あたらない。そーいえば、ニフティの会議室で、このヒトの性別をめぐる書き込みがあったな。女性作家かどーかなんてどーでもいーじゃん。

ロケット一号・他 センチメンタル・グラデュエーション オークラ出版・一般

いやいや、いかにもオークラ出版なセングラ本ですな。ここんちはこのテで儲けて、鎌やんとかもりしげとか九蓮宝燈とかマニアックな本でギャンブルという戦術。ロケット一号の「いけないるみりゅん」がエロエロやんけ。ラムネのビンべろべろに舐めて「ダーリンのおチンチンもこれぐらい?」つーてハメて、膣圧でビンを飛ばしやがんの。いーなー。他は同人誌アンソロジーの定番作家天野陽喜(あまの・よーき)、ありのひろし、梅玉奈部、ロケット岡星等々。

佐藤丸美 大奥OL白書(1) 双葉社・一般

最近は純エロじゃなくって準大手の準エロが多いマルちゃん。今回も就職難のためコネ使って入社したのはいいけれど女性社員の枠しかなかったんで女装してOLやってる馬鹿者が巻き起こすドタバタ。女装してても女装のエロスは皆無なので女装ネタファンは要注意だよ。「ベテラン」の「それなり」な世界。

篠原哲生 ライフスタイル 司書房

みやもと留美と並ぶメガネフェチな作者。もうちょっと書こうと思ったが手元にあったはずの本が…。出てきたら書く。


2月21日 ようやく新刊日記

GUY 魔女の淫薬 松文館
クラッカー・プログラムがヴァーチャル・アイドルのシステムに侵入して犯り倒す「未来形アイドル」に爆笑(ってアンソロに入った時も書いたナ)。絵柄がちょっとあかひらきりん入ってる(八重歯のあたり)んで、そーゆーノリかと思ったら、別のタイプのバカ作品「ばあとくん」シリーズなんかも収録。アイディアがイイんでまずはチェックしとこう。

MANA-KO 聖乳 東京三世社

ミッションスクール勤務の巨乳シスターが変態な女院長の手で調教されて行く連作長編。純潔の象徴であるシスターが快楽に溺れるというのはオヤクソクとは云え、一冊分シスターで押しまくった例は少ない。ただ、シスターたちが簡単に堕ちて行くのがもったいない。最後の最後まで抵抗してこその純潔と堕落だと思う。堕ちてしまえばタダの牝。否応なく堕ちて行くプロセスこそがエロでしょう。

風船クラブ ま・る・み・え 二見書房
いつもの過激ロリ。近親あり、ショタホモあり、売春ありでちっちゃい子たちが蹂躙されつくしている。規制を睨んでの…というのは穿ちすぎかもしれないが、新作だけで一冊にできなかったのか、終盤はロリ開眼以前の巨乳作品を収録。

米倉けんご・他 PET-BOYS(3) 司書房・一般
男性でも読める系ショタアンソの最終ランナー。巻頭&表紙にヨネケンを投入。ラインナップの半分は美少女系作家であり、ショタに抵抗のある読者でも入って行きやすいだろう。

あうら聖児 迷える子羊 フランス書院
巨乳ですねえ。それも、成熟した男女というよりは小柄な少年と年上で上背もあって巨乳な女性とのセッションが多く、この組み合わせにハマる人にはズババーンとくるはず。

やまと将臣 AWAY メディアックス
お兄ちゃんが義妹とデキちゃってという疑似近親味入りの長編「STAY」を中心に直球勝負のラブストーリー集。けれんなくキチとまとめているあたりがかえって新鮮。

あきふじさとし つながれた明日ひきさかれた未来 富士美出版

全5話からなる表題作は姉が妹を守るため、妹が姉を守るためにS野郎の泥沼に堕ちて行くという話。手慣れたもんだけど、うーん、定番すぎるとゆーか、だいたい先が読めるのが難点。なんでこの人が先ミエミエの話かくかな? 期待ハズレ。

すめらぎ栗吉・他 EROS(1) オークラ出版・一般
ショタ本。ひがあさと「SWEET PUSSY」が凶悪。チーマー小僧どもがちっちゃい子をやっちゃってビデオ撮って小遣い稼ぎというキチクもの。こういうのを見るとショタ本業界も過当競争が進んでんだなという事がよくわかる。まだシャレに逃げてるところがあるけれど、過激化のための過激化は不毛ではないか? レディスも美少女系も過激化の一途だしね。もちろん規制を呼び込むからとか云ったくだらねー理由ではない。


2月20日 永江朗にインタビューされたぞ

山崎編集長から電話。とりあえず問題は解決。やれやれという感じ。

夕方、クリーム編集部の神谷くんとライターの永江朗氏が来訪。永江氏とは前からお会いしたかったのでうれしい。エロ漫画特集のインタビューである。インタビュー受けるのは久しぶり。最初の雑談で永江氏から「ちょっと前、●●さんが、今一番注目すべきライターは永山薫だって云ってましたよ」と発言。表面上はヘラヘラ笑って「そっすか、誉めるだけじゃなく仕事廻すようにいっといて下さい」と答えたが内心「参った、悪口云いにくくなったぁ」と焦る。インタビュー本体はだいたいワニマガの「エロ本の本」で書いたような話。中山&更科コンビもインタビュー受けているので期待しよう。

今月はほとんど新刊評をアップしてなかったことに今更ながら気づく。漫画ホットミルクのコラムでは名前しか上げられなかったものから順々に書いて行くことにする。

深田拓士 DETECTIVE 晋遊舎

タイトル通り探偵物の連作がメイン。推理漫画ブームにインスパイアされたのか? はたまた「探偵物語」の線を狙ったのか? Hがハードな分オハナシに無理きちゃってるというか、探偵物としての面白みは期待しない方がいい。探偵物である必然もない。深田拓士が色々やろうとしているのは判るのだが、元々話作りが上手い人ではないワケでかなりしんどい。

安森然・他 生贄市場 桜桃書房

猟奇アンソロジー。表紙巻頭の安森然をチェック。中村錦といい、ぬめったいCG塗りをモノクロページでも使うのが流れなんでしょうか?


2月19日 伊駒一平にインタビューしたぞ

ジャンキーズの入稿完了。ただし俺様分。ジャンキーズやってる間は日記どころじゃなかったので、2月6日〜18日は回想モード。BBSの方は沈静化。例の事実誤認の件では「あれじゃ永山さんがフィクサーみたいですよ」と云う人もいたので目に見えないところで実害は出てるだろう。別に俺はなんと思われても気にしないけどね。悪名でもなんでも名前出た方の勝ち。

午後、神保町のすずらん堂編集部で伊駒一平インタビュー。10周年記念単行本用だ。伊駒一平氏は本人が「先輩によく可愛がられました」というだけあって、やんちゃ坊主型のかわいさを持った人だった。女にもモテやがんだろうな。編集者も二人入って5時間の超ロングインタビューになってしまいました。4ページの企画だっちゅーに全員仕事忘れて話し込んでんだからぁ。で、けっこうノリノリだったのだがジャンキーズ編集部から「データが抜けてますぅ!」と至急連絡が入る。なんとレビューページの最初から8ページ分の版元、発行日、価格等がごっそり抜けてる状態。一瞬頭が白紙状態になるが、なんとかインタビューを終えて事務所に戻る。バックアップをチェックするがなんら問題なし。山崎編集長と電話で相談。初校段階のレーザープリンタではプリントアウトされていたデータが4色分解の工程(タイプセッター)でごそっと落ちている。調べてみる中ゴシックが99%落ちている。話を聞くうちにウチの事務所の責任ではなさそうなのが見えてくる。ウチで手直しできるような問題ではないがとりあえず、カッ飛んで来たコア長谷川くんにバックアップデータを渡す。その間、ウチの奥さんが専門家に電話してアドバイスを仰ぐ。そこで判ったのは

1)EPSファイルが壊れるのは日常茶飯事

2)タイプセッターのフォントファイルが壊れている。

3)いずれかの工程で文書ボックスをリサイズしてしまった。

長谷川くんの出がけに山崎編集長から電話が来たの以上のことを報告。電話終わって立ち去ろうとする長谷川くんに

「待ってくれ、もう一回だけチェックする!」

と神経症患者のように叫び、EPSファイルを1点だけ再チェック。なんとHD上ではオッケーだったEPSファイルの一部がMO上で壊れているではないか!特急でコピーしなおし、DTP奥さんにEPSファイルを総チェックしてもらう。今度はオッケーだったけど、これ、山崎編集長が電話してこなかったら、オレが神経質でなかったら、オレが一枚だけ選んだEPSファイルが壊れてなかったら…と考えると冷や汗がドッと出る。ギリギリの時間になって長谷川君は飛び出して行く。で約15分後、DTP奥さんから内線「山手線止まってるよぉ」どひーっ! 間に合ったのだろうか? 今回は呪われているとしか思えない!

レモンの町田ひらく論を書く。朝の4時頃仕上げる。


2月18日 誰かEPSファイル壊さない方法を教えてくれないか?

ジャンキーズの「ロングインタビュー・玉置勉強」を仕上げる。DTP作業しながら玉置勉強さんに下書きをファックスし事実誤認等のチェックをお願いする。我ながらヒデェな。どんどん時間をぶっちぎってる。コア側編集部とはタイトに連絡を取り合う。この時点で入ってないのは蒼くんの同人誌ページの一部とオレ様インタビュー。追い詰められると逆に気分がハイになってくる。漫中インターネットを入稿。

入稿したレビューでEPSファイルが壊れていることが判明。特急で直す。


2月17日 アルティメットコミックスレビューは悪くない

空き時間にピアりんの増刊

「BE NEW」一水社

を読む。し…しかし、表紙司淳、カラーポスター大暮維人、一瞬「漫画ホットミルク」かと思いました(と某編集にも云われたんだよな)。で玉置勉強も描いてる。これじゃあ、またまた「ジャンキーズはBE NEWのパブ雑誌かい」って突っ込まれるぞワクワク。と思ったら更科&中山コンビが「アルティメットコミックスレビュー」をやっているのであった(爆笑)。んで、更科くんが「『コミックジャンキーズ』なる出来の悪いエロ漫画情報誌」と書いているのにも爆笑。その出来の悪さの何パーセントかは更科くんの責任でもあるわけで、これはマッチポンプ…おっとっと…自己批判なのだなと納得。レビューそのものは悪くない。ただ中山君と更科くんが火花散らす部分がもっとあってもよかったんじゃないか? あと旧名作を一冊取り上げるというアイディアもいい。あんまり誉めると誉め殺しって云われるからテキトーに皮肉入れて、このくらいにしとく。でも、ホントに悪くないよ。

ジャンキーズの玉置勉強インタビューのテープ起こし。インタビューは大好きな仕事なんだけどいつも自分のオシャベリを呪うぜ。4時間分のテープを起こすには最低で4時間かかる。無論、リアルタイムでタイピングなんかできないから実質は3倍かかるんだよな。また、玉置勉強氏の発言が意外性があって面白いもんだから削りにくい。


2月16日 死んでるPART2

レビューのモノクロページ入稿。玉置勉強インタビューのテープ起こし。


2月15日 死んでる

レビューのカラーぺージ入稿。死んでるオレ。


2月14日 ギリギリ綱渡り生活

レビューの原稿がオレ様以外全部揃う。死にそうなオレ。確か、この日に漫画ホットミルクの原稿渡す。自分でも信じられないがギリギリ間に合った。


2月6〜13日 鋭利菊さんが逮捕されてしまいました

ほとんど記憶にない。ライター各氏に本の差し替えやら、原稿のダメ出しやらいろいろやってた模様。原稿上がったかなかさんとも電話で話したし、色々色々だった。この間、鋭利菊さんが逮捕されてしまった。各紙の報道を見ると肩書きが「ポルノ漫画家」となっておる。バカどもが! エロがウリのスポーツ新聞に云われとうはないわ! 鋭利菊さんの事件に関して、業界では「迷惑な事を…」という声を聞く。そう云いたくなるキモチも判る。エロ漫画差別に拍車をかけることになるからね。ほーらエロ漫画家だからみたいな。俺としては鋭利菊さんが、東南アジアで少女買春(現地だって捕まれば重罪だぜ。20年はブチ込まれる)しよーが、そこで撮った写真やビデオを販売しようが、完全に個人の自由だと思う。ガキじゃないんだから、それが犯罪で、捕まったらどうなるか判ってやってんだから、それを責めても始まらない。有罪になれば99%作家生命断たれることになるのも判ってたはず。同業者に対する社会的責任をぶん投げてでもやりたかったんでしょう。少女抱きたかったし、金も欲しかった。他人に見せびらかしたかった。まだ判決が下ったわけではなく、現在は「無罪」であるワケだけどね。鋭利菊さんを同業者が批判するのも自由だ。ただ、今更、批判しても始まらないんだよね。今更の批判はグチと同じ。


2月5日 石ノ森章太郎の死と才人の不幸について

かなか堂さんと電話。ナポレオン文庫がらみで何か書かない? という打ち合わせ。その件で編集部に電話。ついでに蒼くんを呼び出してBBSの件など。まぁったく懲りない野郎だぜ。

で、トートツだが、俺の周辺では石ノ森章太郎逝去の話題が全く出ない。俺にしても石ノ森本人よりも「赤塚センセが可哀想だよなあ」だったりする。まあ、俺みたいなエロ漫画評論家には誰もコメント取りに来ないからいいけどさ。こゆ時にキチンとコメントできる村上知彦は偉いよねえ。俺だったら「サイボーグ009までですね」とか「商売上手かったすね」とかロクなこと云わないと思われる。もちろん俺も「漫画家入門」をリアルタイムで読んで、肉筆同人誌に参加したりしたワケで、俺の世代には、あの本のおかげで漫画家志したも多いのだ。009の似顔絵を一生懸命に描いてたよなあ、俺。だから業績は評価しますけど、秀才の悲劇というか、なんか勘違いしてた人という感じがつきまとう。手塚をライバル視してたなんて書いてる人もいたけどさ、石ノ森には手塚の狂気とかデモーニッシュな部分ってなかったわけで、そこんとこが徹底的に届かないところ。石ノ森はやはり常識人だったと思う。


2月4日 夢雅はすげーや

ボードは「わぁお」状態。しょーがないので俺も書き込む。相変わらずというか蒼くんがふてぶてしい。

塩山さんから電話。漫画ホットミルクの表紙の話になる。「夢雅だよな、今は」「A5の感覚残ってんのか絵が大きくなっても白いんだよなあ」って俺に云われても困るんだけどさあ。うーん。そんなワケで

「コミック夢雅3月号」桜桃書房

やっぱ勢いあるよなあ。比べるのもなんだけどさ。ちゃんとエロ漫画なんだよね。


2月3日 中山&更科コンビのポカでBBSが…

「漫画ホットミルク3月号」コアマガジン

巻頭すえひろがり「冬の光」はお得意の露出M系。この路線は外さない人なのだが、リニューアルの巻頭作品としては新鮮味に欠ける。ここ一発は例の連載再開と行って欲しかった。ああ、またプレッシャーかけてる。他、面白かったのはたかしたたかしのカワイソなロリ路線「ミゼット」、板場広しの減量苦女子ボクサーがセックスで減量するという大バカ「外道拳闘士」、森永みるくのズーレ「電波ブギ」といったところ。俺のページは文字量が増えた分、楽になった。中山&更科の雑誌事評はレイアウト変わって見やすくなったね。ジャンキーズ評はほぼ当たっている。更科くんが単行本レビュー欄に苦言を書いているが、5号くらいから加わってもらう予定。泊倫人批判はいいけど、もうちょっと具体的にやって欲しい。「最悪」っつーだけじゃ批判になんないよ。困ったのが「零式」評。前に更科くんに指摘した事実誤認が中山くんにまで伝わってない。例によって「(苦笑)」が嫌味(苦笑)。蒼くんもちゃんとチェックしろよぉ。まぁ来月号あたりに訂正出るだろと思って、ネットに入ると[BBS]で問題になっていたのでした。頭痛ぇよー。


2月2日 勉強堂にインタビュー
朝9時半にレイアウトがファックスで届く。うぎゃーっ! と叫びながら書きまくり、メールで宮崎くんに送稿。

午後、インタビューのためコアマガジンに出かける。インタビューのゲストは今のところヒミツ。漫画ホットミルク系じゃない作家さんである。例によって4時間以上に及ぶロングインタビューとなる。意外な事実が次々判明。批評家としての読みが覆される部分もあって痛快。こうでなきゃインタビューする意味がない。

インタビュー終了後、「いやぁ、冬目景のことふゆめけいって云っちゃって大笑いよ」と振ると編集・蒼くんがキッチリ「山田太郎(仮名)の件に匹敵する大ポカですね」と返してきたので全員爆笑。蒼、てめえ、俺にツッコムんじゃねえよ! って漫才やっててもしょーがないので中沢社長に「ジャンキーズよろしくお願いしますよぉ、事務所の浮沈がかかってんですからぁ」と泣きを入れたり、タケちゃん(吉武)と山本勝之の噂したり。ヤマカツは東京に舞い戻ってる模様。

漫画ホットミルクのリニューアル号をナナメ読み。表紙が地味すぎるのではないか? 趣味がいいと云えばいいのだが、夢雅等のコテコテ系と並ぶとどうか?


2月1日 メガストアの〆切は明日!!

メガストアの原稿を完全に忘れていたら、レイアウト担当の宮崎くんから「遅れてごめんなさい」電話が入る。〆切はなんと明日である。さあ殺せ。


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