リアルタイム読書メモ&日記
1998年5月分
(めんどくなってきたので文中敬称略。すまんこってす)
| 5月31日 | 春の運動会 |
子供の運動会にでかける。すげー暑い。自分の子供の出番だけピンポイントで見て、弁当喰って、ピンポイントで見て、ふーふー状態で喫茶店にたどりつく。
とりあえず、催促が来ている原稿4本の内、2本をかたずけ、3本目に突入。とにかく工事の騒音が凄い。頭がバカになる。
深夜、紙谷から電話。新法の問題を中心に論争。紙谷は経済論で新法を説明しようとする。確かに経済で総てを語ることは可能。ただ、日本の政治家がそこまで考えているとは到底思えない。でなければ一説で80億円市場と呼ばれるコンビニ・エロ本を潰そうとはしないだろう。負の経済効果を考えればわかる。
今月も読書メモは大幅に積み残し。北方謙三の劇画調時代小説(冷静に読むと爆笑もの)をはじめ大量の「文字本」、雑誌、漫画。
| 5月30日 | 廃刊というかリニューアルというか |
| 漫画Pop's・7月号 | 東京三世社・成年 |
今月号で廃刊。でも6/28に「まんが愛!姫」として復活するそうだから実質リニューアルか? 表紙・春眠Mk,III、巻頭・松原香織、風船クラブ、MANA-KO、万利休、となみむか…と中堅&ベテラン陣を並べているものの、大看板に欠けるところがツライ。
| 5月29日 | ジャンキーズは7月23日発売予定 |
ジャンキーズ山崎編集長と打ち合わせ。進行表を見ると発売日が7月23日になっている。規制問題を含めて色々やることが多い。
| 5月28日 | 国会の会期はいつまで? |
いやあ昨日、ダーティ松本に「まだ国会に提出されてないみたいっすよ」と言ったその翌日、BBSを見ると…。25日に提出されてましたですね。今のところ審議に入ってないみたい。本命は「今国会不成立・継続審議」だろうが、そうなったらそうなったで推進派がシャカリキになるんだろうな。「今、殺されようとしている子供のために」という感情に訴えかけるいやらしい手法を使う手合いもいるだろう。このテの大義名分を錦の御旗にする連中ってそれだけで総てを言い尽くしたつもりになってるから困る。「表現の自由」を天与の権利だなどと思い込んでるオメデタイ連中と立場こそ違え、脳ミソは相似形。自分のドタマで考えたことあんのか?
| 5月27日 | 同人誌に書くことに |
夜、ダーティ松本から電話。夏コミ同人誌に書いてくれという話。ショタ小説が欲しいそうなので相澤史生の小説のディレクターズカット版でカンベンしてもらうことにする。
| 5月26日 | 工事が始まって脳髄ドリル直撃の日々 |
昼間は仕事になりませんな。深夜、更科修一郎と電話。例によって色々と情報交換。ロクな展望がないという点で一致して、暗い雰囲気になる。強いて他人の悪口など明るい(どこがだ)話題に持って行く。
| コミック・ピンキィ・7月号 | オークラ出版 |
もりしげの「学校占領」が自粛最終回とゆーのがすげーイヤ。「!?」ついてるから日和見して再開という目もあるのだろうが、今から自粛してどーする。新法が成立したってソッコーでパクられるってワケでもあるまいに。もうちっと腰据えて欲しいもんだ。と思うが、計算づくで危機感を煽っている節もあり。広告ページ見たら「大増刷発売中!!」だもんな。オークラ出版らしいっすね。で、もりしげ、ヤケのヤンパチか鬼畜暴走。心臓停めんなよぉ。おいおいおいっ。舞登志郎「メジャーデビューへの道」が笑える。楽屋オチだけどね。単行本化する時は単なる単行本じゃなくってデビューガイドブックみたいな仕掛けにするといいかも。
| まんが超エッチ・7月号 | オークラ出版 |
休刊号だ。なによりもかによりも猫玄の「不幸の手紙」が連載中断しちゃうのが口惜しいな。どっかで再開するのか。それが一番の気がかり。
高槻真希のマンガ評論講座で
「某誌のコラムのような気まぐれな感想文ではない、美少女アダルトコミックでしかありえない独創的な表現の発見・評価という大目標は、ある程度形を示すことできたはずだ」
って書いてんだけど、すげー自信ですな。ただ、何をもって「美少女アダルトコミックでしかありえない独創的な表現」というのかよくわかんないのが難点。俺にとってのソレは「抜き絵優先で物語も抜き絵を気持ちよく見せるためにあるグラビア漫画」とか「ストーリーも世界観も読者の脳味噌の中にあるパーツを流用するクライマックスだけ漫画」なのさ。しかもコレって「抜き絵」を「キメ絵」に差し替えれば、他のジャンルでもすでにあるわけさ。そうするとエロ漫画にしかありえない表現って、「16Pの制約の中に、世界観、キャラ、ストーリー、ズリネタをぶち込むためのオヤクソク使い廻し」というフリーキーなスタイルってことになっちゃうワケさ。どうも高槻の言う「美少女アダルトコミックでしかありえない独創的な表現」って、「主戦場が美少女系エロ漫画であるところの個々の作家による独創的な表現」だとしか思えない。言い換えれば「独創的な表現を行っている作家がたまたま美少女系エロ漫画業界にもいた」ってだけの話ではないか?
高槻は今回、うめやしきみつよしの「塩化Vinyl様式」(司書房)を採り上げている。確かにエロ漫画ジャンルじゃ前衛的な方だし、バロウズ馬鹿の俺から見れば「この小僧!」って感じで趣味に走ってんですけど、
「画面の黒と白をクッキリと分けてデザイン的洗練を誇示する、刃物のように鋭利なペンタッチが、容易には把握しがたい混沌としたストーリーと好対照をなしており、実に効果的だ」
とは思わない。むしろコレってしろみかずひさにバシッとはまる評価だと思うよ。うめやしきの狙いもひょっとしたらそうなのかもしれないが、絵がついて行ってないあたりが口惜しい。洗練、独創性という点ではまだ未熟なのだ。もちろん未熟さを省みずやっちゃった蛮勇は評価するさ。でも前衛は文体も前衛であるべしと思ってんのね、俺は。だから、俺のうめやしきに対する評価はあくまでも「志」「独創性を目指すベクトル」であって、「絵」や「表現」はまだまだ「途上の人」だということだ。
あ、「気まぐれな感想文」って俺のコトか?
| 5月25日 | 工事が始まって脳髄ドリル直撃の日々 |
マンションの隣室と下で改装工事が始まり、チェーンガンを撃ちまくるような騒音。電話も何も聞こえない状態。
零式・井熊にクロスレビューをメール。折り返し電話。他のメンバーの評価を探る。
対談原稿をKK平子、山本夜羽に送稿。山本夜羽と電話で話す。「Dアンジュ」で泊倫人が叩かれた話が出て苦笑。例の法案の件で情報交換。マンガ防衛同盟の集まりに行って来たらしい。「6/5楽しみにしてますよ」と嬉しそう。夜羽は最後だから朝までやることになるかもしれん。
朝ナマ的見世物論争なら、論敵を潰すのは簡単。相手より声がでかくて、揚げ足取りが上手くて、下品ならば勝てる。そんなのは論争でもなんでもない。大衆受けのカンガルーコートだ。俺は昔、モーニングショーで欠席裁判やられた人間ですけん。あれはいい勉強になりました。
「社説・貧しい漫画が多すぎる」を掲載して漫画弾圧の別働隊として動き、今なお、児童ポルノ法の問題点に関して沈黙を守る朝日新聞。とか云いながら朝日から仕事もらえる身分になりたいもんデスなーとも思う40年間朝日を読んできた俺。朝日に漫画評論書ける文化人のセンセ方には嫉妬してますよ。いやあ、うらやましいデス。地べた這いずり廻ってる方が気楽だし、そっからしか見えないコトもあんだけどさ、人間とゆーものは、カネと名誉と暴力にゃ弱いんだよな。誰か、カネと名誉で俺を誘惑してくれよ。
| 5月24日 | ノロマだけど専門家の日弁連 |
BBSで末広雅里が書いてた日弁連サイトを見に行く。
「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律案」及び「刑法の一部を改正する法律案」に対する意見書
これが注目である。
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意 見 の 要 旨 1 当連合会が、1996年9月の「児童福祉法改正に関する意見書」で指摘したと おり、 子どもの性を買う子ども買春及び子どもをポルノの被写体とする子どもポル ノに関する日本の現行法制は不十分である。 2 1996年8月にストックホルムで開催された「子どもの商業的性的搾取に反対 する 世界会議」等において、子ども買春及び子どもポルノの法的規制に対する日本 政府の取り組みの遅れに国際的な批判が高まるなか、日本の立法府がこれらに対する 法整備に着手したこと自体は、評価できる。 3 ただし、与党三党がまとめた「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児 童の 保護等に関する法律案」については、次のような構成要件等に関する提言が充 たされない限り、賛成できない。 (1)法の目的を「児童の権利の擁護」に限定すること。 (2)対象となる子どもの年齢を16歳未満とすること。 (3)「性交類似行為」の内容を具体的に限定、明記すること。 (4)「対償」の内容を具体的に限定、明記すること。 (5)「児童ポルノ」の内容を、具体的に子どもが被写体とされる場合に限定 し、絵を削除するとともに、構成要件中、「性的好奇心をそそるもの」という 文言を含むものを削除すること。 (6)「児童買春」の罪については親告罪とし、告訴期間を延長すること。 (7)捜査及び公判における配慮の内容について、「被害者である子どもの不 利益処遇 の禁止」など具体化し、明記すること。 (8)国及び地方公共団体の行うべき教育啓発義務の内容を具体化し、明記す ること。 (9)被害者である子どもの保護の内容について、警察以外の担当機関の創設 など具体 化し、明記すること。 (10)国外犯処罰のための国際協力の推進について具体化し、明記すること。 (11)地方条例について、本法と抵触するものの廃止を明記するとともに、優 越的地位 を利用した性虐待禁止のための立法(児童福祉法改正を含む)を行う こと。 (12)本法の実施状況を監視、検討するための市民を主体とした機関を設置す ること。 (13)売春防止法5条を本法の被害者には適用しない旨明記すること。 4 「刑法の一部を改正する法律案」については、被害者の同意年齢の14歳以上へ の引上げについて異議はないが、刑事処罰の基本法である刑法の改正にあたっては、 政府と協議し、法制審議会の審議を経るなど十分な検討を経た上で立法をすべきであ る。 |
細かい解説もついているのでぜひとも原文を参照していただきたい。現状認識として「日本が児童ポルノの発信基地」という海外からの非難や「インターネットで児童ポルノが氾濫してる」という風評を無批判に受け入れてしまっているように思える(統計資料を見せて欲しい)が、俺も基本的にこの13項目の改善意見に賛成である。
BBSで諸尾択が書いてた、22日付け毎日新聞の記事「「児童ポルノ処罰法案」に異論相次ぐ」を見に行く。日弁連が意見書を出したこと、法案が未だ未提出であること、民主党が修正を求める意見書をまとめていることなど紹介。
| 5月23日 | 新法推進派・辛淑玉を批判する! |
塩山のオヤジから、新法関連の記事スクラップがファックスで届く。推進派の人材育成コンサルタント・辛淑玉の東京新聞と週刊東洋経済のコラムに驚く。まず5/9付け東京新聞の「言いたい放談・アジアの子供虐待を直視せよ」では、フィリピンで暴行、虐待、異物挿入のまま放置され、シンナー漬けで苦痛をまぎらし、5ヶ月後に病院に入れたもののそこでも放置され死亡した11歳の少女、マニラで7歳から11歳までの子供7人を全裸緊縛虐待ビデオ撮影を行い、児童虐待の罪で禁固42年の判決を受けた日本人・丸山尚義等の実例を採り上げて怒っている。反吐が出るような話である。しかし、だからと言って
「子供ポルノの世界最大の生産・発信地である日本は、海外における児童虐待の『先進国』である」
と決めつけていいのだろうか?(彼女は他のところでもこのフレーズを繰り返している)東南アジアにおける日本人買春野郎の蛮行は事実としてある。少なくとも現地警察で摘発され海外逃亡した鬼畜の中に日本人も2割近く含まれている。これをして「海外における児童虐待の『先進国』である」と云えるとすれば云えるだろう。しかし、「子供ポルノの世界最大の生産・発信地である日本」というからにはなんらかの裏付けがあるのだろうな?これだけ問題になっているのに未だに「日本にある子供ポルノの世界的規模の闇組織」の影も見えないというのはどういうことか? 5/23付け東京新聞の「言いたい放談・加害者の連帯保証人に等しい」では先のコラムを読んで胸を痛めたが、どうすればいいか判らないという読者に対し、新法をバックアップすることには価値があると薦める。
「不十分な点があっても、これを可決させることは、いま、殺されようとしている子供を救う一歩になるはずだ」
と彼女は書く。この発想は正義である。間違ってはいない。ただ、児童保護を隠れ蓑として表現弾圧の手段を強化しようとする勢力にとっては心強い味方になってしまっていることに対して彼女は無自覚的すぎる。子供の虐待と殺害に荷担することは言うまでもなく犯罪行為である。しかし、表現抑圧という魂の圧殺に荷担することもまた殺人罪級の犯罪行為なのだ。それを知ってか知らずか彼女は「悲惨な現実に心痛めることは大事だ。しかし、なにもしなければ、加害者の無制限の連帯保証人になるに等しいということに気づいて欲しい」とまで書く。これは脅迫である。自分の意見に反対する者を犯罪者扱いする論理は極めて傲慢でファッショ的ですらある。これをそのまま「表現弾圧に目をつぶることは、ファシズムの無制限の連帯保証人になるに等しい」とお返ししてもいいが、俺はやんない。児童保護と表現どちらかを選べという問題ではないのだ。現在の新法案の問題点を無視するなということだ。彼女は5/23日付け週刊東洋経済でも「それでも警察はまだまし」と題して言いたい放題を繰り返している。ここではさらに悪ノリして、「革命に失敗した団塊世代」を「粗悪品」と決めつけ、
「保守政治の一つも変えることなしに、卒業とともに権力構造にすり寄り、企業に入ったら入ったで、やたらに権謀術数を練り、飲み屋に行けば学生運動用語を多用し、組合活動といえば、こぶしを振り上げるしか考えない単細胞ぶり。さらに、労働者の人権を訴えながら平気で女性差別をする」
と辛辣にやっつける。そこまではいいとしても、そのあとがひどい。
「だのに革命失敗世代の多くが、『警察権力が拡大する』などという言葉を耳にしたとたん、パブロフの犬のごとく『反対』を唱える。例えば、処罰規定を盛り込んだ『児童ポルノの規制』だ。何を考えたのか、『表現の自由』を持ち出しては法案成立にちょっかいを出す始末。警察権力は市民の敵で、市民はお互いにいじめ合わないという幻想の上に、権力を告発することで人権が守れるとでも考えているのだろう」
批判派憎しの大脱線である。彼女にとっては自分の意見が絶対で、それに従わない連中はみんな愚か者なのだな。中には、団塊のバカ、90年代初頭のエロ漫画叩きの時に「女性差別非難」「表現の自由」の間で股裂きになって何も云えなかったり、云えても「守るべき表現とそうでないのがある」とか曲学阿世ぶりを露呈して嘲笑をかった連中もいるだろう。しかし、批判派をひとからげにして、矮小化し、嘲笑するという手法がどれだけ自らを貶めているか気づいていない。法案に疑義を投げかけているのは団塊の世代だけではない。俺の知る限りにおいては、むしろ若い世代である。彼らの多くは「表現の自由」などという愚劣な良識派知識人のお題目にのっとって批判しているのではない。自分の趣味の領域に権力が踏み込んでくること、自分の表現に制限が加えられようとしていることに対して反応しているのだ。その「趣味」「表現」が問題だと突っ込まれるかもしれないが誰も「非合法な児童ポルノまで自由にしろ」とは言ってないのである。仮想敵をデッチ上げて叩くという手法は、叩きたい敵から逆襲されにくいというメリットはあるワケだが、自分では関係ないと思ってる人から逆襲されるというデメリットもあるということも知っておいた方がいい。確かに「権力を告発すること」だけが人権が守る方法ではない。しかし、権力に荷担して何が守れるのだろうか? 彼女はこうも言う。
「周囲を見渡せば、家庭における児童虐待が親権を盾に隠蔽され、不幸にも暴力夫を持ってしまった妻や子供たちが生き地獄をさまよっている。社会的・構造的弱者がそこから抜け出すためには、少なくとも今は、警察が権力を拡大し家庭に介入するしかない」
ここでも彼女にとっては「悪者はオヤジ」なのだ。俺の知る範囲でも児童虐待問題は複雑な要素がからんでいる。絵に描いたような夫の暴力もあるが、母親の暴力、それを傍観する夫などの問題も大きい。母親が加害者になっている場合は子供は完全に逃げられない。警察権力の介入も一つの選択肢だろうが、劇薬である。警察が加害者である、父や母を逮捕してすむ問題ではない。児童虐待の被害者である子供にとって、加害者である親から引き離されることは、暴力からの救済という意味では大きいだろう。しかし、暴力から切り離されただけでは解決にならない。被害者である子供の多くは「自分が悪い子だから虐待される」と思い込まされている。そうした子供から「お父さん、お母さん」を奪えば、「それも自分に与えられた罰」だと思い込む。だからこそ、児童相談所や民生委員や福祉関係者やボランティアの人達は苦労しているのだ。家族環境の修復、子供と親を引き離した場合はその後の双方の心と生活のケア。警察の権力を拡大するとしても、そこまで細やかな配慮ができるだけの組織的充実なしでは無意味どころか弊害の方が大きいかもしれない。警察以前に行政面でのケアの充実、児童相談所、福祉関連、民生委員等の人員増加、権限拡大、社会教育の徹底など、やるべきことは多い。警察に権力を与えればなんとかなるというのは浅はかな発想だ。そういう発想の結果、どんな「市民社会」が生まれるか、歴史から何を学んだのか? 彼女はまた警察をも「不良品」と嘲笑する。それでバランスを取ったつもりなのだろうが、その「不良品」の方が「粗悪品」よりマシと断言することによって、どんな体質の人間なのか露呈している。
「不良品も改良するなら今のうちだ。女が本気で見切りをつけたときは早いわよ」
結局、この人も「女性論客」であることがウリなのだな。オヤジを叩くのは結構ざんすが、自分の根底にある「性差別」意識にも気づかないとカッコワルイぞ。まあ「週刊東洋経済」読んでるのはオヤジだからね。オヤジってオヤジ批判する女性論客に目を細めてんだよな。
| 5月22日 | 永山さ〜ん、またポカですかぁ!? |
KKベストセラーズのムック原稿でポカに気づき、速攻で直しを入れる。あぶねえあぶねえ、また若い連中に突っ込まれるとこだったぜ。
ジャンキーズ山崎編集長と打ち合わせ電話。ファックスで出版倫理協議会が4月23日に出した「『児童買春・ポルノ禁止法』に関する出版倫理協議会の見解」が届く。どうもコレが東京新聞・飯室勝彦編集委員の記事のベースになっているらしい。児童ポルノの定義が曖昧であることを指摘し「表現の自由を規制する構成要件としては甚だ不明確であり、憲法違反の疑いを免れないであろう」と、さらに「検閲の危険性」も指摘。出倫協は(社)日本雑誌協会、(社)日本書籍出版協会、(社)日本出版取次協会、日本書店商業組合連合会によって構成される団体。週刊誌等でも問題にして行って欲しいね。
ゲーム批評からインタビューのゲラが届く。夜、同編集部日野から電話。ゲラ問題なし。で、最新情報を聞く。まだ新法はタライ廻し状態で、法制審議会入りしていないそうだ。うーん、レモンクラブで法制審議会入りしたって誤報を書いちまったぜ。訂正せねば。今国会成立はほんとに微妙らしい。インタビューはソフ倫がらみの特集に入るようだ。他、色々話すが、一度、AV、ゲーム、漫画の各関係者の意見をちゃんと取材した方がいいねという結論になる。後、アニメ、グラフ誌関係者にも聞きたい。
SPA!禰津から電話。ビデオに詳しいライターを紹介してくれというのでビデオザワールドの電話番号を教える。俺はもう現役じゃないのでそっち方面は専門誌に聞いた方が早い。
二見書房・片野から電話。○○を紹介して欲しいと云われるがウチでは連絡先わかんないのね。でまあ雑談モードに突入。
| 5月21日 | 膨大なエロ漫画を箱詰めにする |
荷造りが続く。部屋の中だけでてくてくエンジェルが5000歩を超える。処分する単行本、雑誌も膨大。処分すべきではないのだが、毎年エロ漫画単行本だけで千冊づつ増えて行くのだから減量しないわけにはいかない。以前、読者から譲ってくれとか云われたんだけど、それに対応してると身体が保たない。
SPA!禰津から電話。知恵を貸してくれと云うので例によってエラソーに知ったかぶりする。ヨソ様の企画なので詳しくは書けないないけど、「そゆことなら大森望さんが詳しいよ」とか、「○○と××がすげーよ」とかね。ただ俺の出番はなさそうだな。
| フラミンゴ7月号 | 三和出版・成年 |
鰤てり(鰤照焼、ブルテリア)が持ち込みで登場。鰤としては普通のデキだと思うが、個性の強い雑誌は個性の強い作家をこうやって磁石のように引きつけていくのだな。しかし読める漫画が多いよなあ。海明寺裕、白井薫範、しろみかずひさ、天竺浪人はどんどんこわいことになってる。蜈蚣Melibeが4コマで海野やよい風ワイワクシア、海明寺裕風ディノミスクス、天竺浪人風アノマロカリス、町野変丸風Dr.バージェスというバカをやってて楽しい。これが全然○○風に見えないのがおかしい。しのざき嶺が最終回で、童門冬児も8回目。早く本になって欲しいな。
| 変玉・1 | ワニマガジン社 |
トレヴァー・ブラウンの表紙は思ったほど浮いていない。グリーンが気持ちいい。しろみかずひさ「tau」が圧倒的。移民宇宙船の中で目的地につくこともなく限られた時間を生きる少年とアンドロイドの麻理果。人のリアルな生とアンドロイドのバーチャルな生が交錯し、死を迎える。きゃらめる堂「幼年」も力作。幼年期で成長が止まってしまった少年と時の扉を開く母との近親相姦。説明不足な部分を残すものの、しろみといいきゃらめるといい、一種のエッジに行っちゃってる作家の仕事には魂が揺さぶられる。番長、似顔絵似すぎ。
| 快楽天・6月号 | ワニマガジン社 |
「せんたくき」最終回? OKAMAはもっとエロ描いて欲しい。陽気婢「ストレスな笑顔」はディスコミニュケーションな話。ベスト作品は道満晴明「カエル」。次号はSABEが巻頭か、育児漫画が巻頭か、すげーなー。
| 5月20日 | ジャンキーズ次号は7月24日発売予定。東京新聞・飯室勝彦編集委員の記事を読め! |
来月下旬予定の事務所の引っ越しにそなえて、ボチボチ整理を開始。
山崎編集長から電話。ジャンキーズ5号は7/24発売で落ち着いたようだ。腹くくってやろうぜと話す。これがコケたら後がない。
塩山芳明から東京新聞5/10の記事がファックスで送られてくる。編集委員・飯室勝彦の署名記事「与党・児童ポルノ規制法案・『製造』処罰で事実上の検閲」である。初めてまともな記事がマスコミに掲載されたという感じだ。法案をめぐり論議が起きていること、規定があいまいなこと、運用次第では事実上の検閲になりかねないことをリードに挙げ、いわば「総論賛成・各論慎重」というポジション。さらに細かく読んで行くと、刑法では13歳未満の性行為を禁じているし、児童ポルノもワイセツ文書に該当するものは処罰の対象になることを挙げ、新法が刑法より厳しいコトを指摘。(要するに17歳のカップルの場合、現在は合意の上のセックスは合法だが、新法の場合、非合法になるおそれがある)。また児童ポルノの定義「衣服の全部又は一部を脱いだ児童の姿態であっても性的好奇心をそそるもの」を曖昧すぎると指摘。(つまり極端に云えばかたっぽだけソックスを脱いだ少女の姿を描写するだけでも摘発の可能性がある。しかも「性的好奇心」自体極めて主観的な代物である。世の中にはマラソンで顔を上気させ、はあはあ云ってる女子アスリートの表情に性的好奇心をそそられる者もいれば、全裸で性器丸見えの美少女を見ても芸術としての身体としか見えない人もいる。ワイセツの定義と一緒で定義すること自体不可能なのだ。国民的コンセンサスを得られる定義などはない。「常識的に判断して」というのがこれまでのアンチポルノ派の常套句だが、常識という抽象概念を持ち出しても意味はない。個人個人で全部違う。「自分は標準的日本人だから私の常識は日本の常識」などと断言できるヤツこそが非常識なのである)。この記事では「『水着姿も対象にされかれない』と異議が出ています。刑罰法規は、もっと厳密な文言であるべきです」と書いている。そう、実際に「水着姿が対象にされるコト」以上に、いつでもどこでも「水着姿も対象できる」権限を警察に与えてしまうコトの方が危険なのだ。また同記事では「刑法は、わいせつ物の配布、販売、公然陳列、販売目的所持のみが処罰対象ですが、新法は児童ポルノの製造・所持・運搬・輸出入も対象です。これで原稿作成や印刷などの段階でも製造容疑で捜索、押収が可能になります。憲法は検閲を禁じ、表現行為の事前規制を戒めています。民主社会の基盤である自由な表現を委縮させないためです。刑法のわいせつ罪に製造罪がないのもそのためであります。最高裁は一九六九年、『悪徳の栄え』事件の判決で『行政予防措置の役割を演じかねない』と安易な捜索、押収に警告しました。まして新法の製造容疑で原稿などが押収されれば、最終的には処罰されなくても出版不能ですから検閲と同じになります」とも指摘している。
| 5月19日 | アグネス・チャンが陳情 |
日経新聞見てねえんだけど、朝のやじうまワイドでアグネスが例の法案の早期成立を陳情したそうである。黒柳徹子の跡継ぎを狙ってんでしょうかね。昔、好きだったんけどなあ。果たして彼女はこの法案の危険性を判っているのだろうか? それにしても児童買春を「かいしゅん」と読む神経には恐れ入る。「ばいしゅん」だろうがと思うが法案でも正式な読みが湯桶読みの「かいしゅん」なんだから、笑える。醜い日本語だこと。
| 深紫'72 | きらきら少女華劇団!! | 東京三世社・成年 |
例によってごんぶとも出る。劇団を舞台に、現実と劇中劇を見せるという発想は悪くないのだが、メリハリがなさすぎ。
| くら☆りっさ | ついんプリンセス | 久保書店 |
隣に双子のお姫様が越してくる。でもお姉さんは妹とは似ても似つかないロボットだったという「コミックRats」連載のコメディ連作と四コマ連作「オペラやディンデンドン」を収録。くら☆りっさは時々Hも描く(これがまたかわいくてH)が、今回分はHなし。悪い意味ではなく「毒のない吾妻ひでお」。ヤなことが多い時に読めばなごみまくること請け合い。このテのオマケ扱いギャグはなかなか本にならんし、単行本化されても後が続きにくい。買えるうちに買っとくべしだ。帯に米沢嘉博が推薦文を書いている。売れるといいね。
| 5月18日 | Mac雑誌の日 |
ようやく中旬の連載関係が一通りアップ。
KKムックのゲラチェックし、送稿。
「レモンクラブ8月号」の「漫画家セメントマッチ」を漫画屋に送稿。今回は前回に続き例の法案関係。法案の条文を見る限り「法の目的」から逸脱した「拡大解釈」が行われる危険性を指摘し、俺の聞いたソフ倫への勧告、SPA!の藤井誠二の記事における「警察の動き」を紹介。
漫画ホットミルク・福士来訪、原稿渡し。
宮崎兄から電話。DTP関連の情報交換。印刷所によって対応がまちまち。まだまだ過渡期だな。
夕方、ワニマガジン社・久田来訪。メンズインパクトの打ち合わせ。規制問題の話も出る。俺は「表現の自由」なんて、最初からないと思っている。基本的人権も同じ。憲法で検閲が禁止されていたって、各流通、映倫、ソフ倫、ビデ倫などを見ても判るように自主規制と云う名の「自主検閲」が行われ、青少年条例の有害指定という形で「事後検閲」が行われている。常識的に見たって立派な検閲なのだが、裁判所はコレを違憲とはしない。ゴブリンが「なかだし」(桜桃書房)のあとがきで「日本は売春(ソープ等)が合法で絵に描いたまんこが非合法な変な国なのさ」と書いていたけど全くその通り。行動する女たちだって花魁ショーの零細芸人の生計をブチ壊しても、ソープに暴れ込まなかった。ソープで売春が行われていることは衆知の事実なのに今もってソープは存在し続けている。「めくらじま」すらビビって使えないマスコミがゲイを平気で馬鹿にする。総ては力関係である。正義とか公正とかってないんだよ。これはニヒリズムではない。頭を使えば判る話。弱くて目立つヤツが叩かれる。俺は最悪のシナリオでもイイと思っている。にもかかわらず俺が反対を唱え続けるのは自分のためだ。頭の古いオイラは歴史に裁かれたくないのよ。推進派の連中は表現弾圧者として歴史に裁かれるだろう。超管理ファッショへの道を開いた「善良で無知なファシスト」として裁かれるかもしれない。後、ロリ系の漫画家たちの生計がかかっている。業界そのものは最悪のシナリオになってもダメージは喰らうだろうが死滅はしない。それどころか「危機があればビジネスチャンスもある」。俺程度のドタマでも幾つか「ロリ禁以降のビジネス」は想定できている。なぜならエロ系マーケットの中で純ロリ、純ペドの比率って実は小数点以下でしかないからだ。ロリしか描けない作家を切り捨てるだけの話だ。オークラ出版のホームページを見たら「9月以降売れなくなるかもしれない商品」がリストアップされていた。ロリータヌードCD-ROMとロリ系コミック。ワレメっこくらぶ。鎌やんともりしげの単行本も入っている。悪く云えば売り逃げだが、まだの人は買っておくべし。他の出版社でも実は「アレとコレは危険だな」という選別が始まっている。俺にはソレを止められない。法案に「拡大解釈を許さない明示」が不可欠だと言い続けるしかない。知人が生活できなくなるのも許し難いが、何よりも俺の読みたい漫画を抹殺されたくない。他人が読みたい漫画も潰したくない。俺が嫌いな漫画が読めなくなることにも反対する。
駅前まで散歩。MacLIFE、MacPower、永井豪の文庫を購入。MacUSERがなくなったのは寂しいがさりとて日経Macというのもなあ。
| 桃山ジロウ | あぶない令子先生 | 蒼竜社 |
保健の令子先生は一見おとなしそうなんだけどH。要するに黄金のド定番ですな。そうなると「どんだけムチャなセンセを出せるか?」あるいは「どんだけハートウォーミングやりたおせるか?」が勝負。フツーのコトやってたんじゃ定番の海に埋もれてしまいまんがな。本作の場合は前者。それも相当にエグイ。不良に輪姦されてもヘッチャラ、脱水症状で病院送りにしちゃうし、犬をけしかけられたら犬まで昇天。
| 5月17日 | 貧民に休息なし |
日曜だけど関係なく仕事。とは云え野球の券があるので家族揃って東京ドームへ。実はこの歳までナマ野球って見たことなかったんだよね。日ハム対近鉄。内野席の上の方から見てるとまるで野球盤ですな。連携した動きがよく判って面白い。とは云え、特に思い入れもないので5回で外に出る。タワーハッカーを外から見てると、どっかで見たようなオッサンがベンチに座っている。よくワイドショーなんかに出てる眼鏡短髪デブで訥々としゃべる芸能レポーターだ。しばらく観察する。後で知ったが夕方からSPEEDのコンサートがあったんだよね。インタビューの仕込みとかやってたのか? 現物のTV人間はなかなかうらぶれた感じ。ゲーセンであっと云う間に親子して2000円ばかりスッてしまう。あああああ、俺のカネが下水に吸い込まれて行く。
| レモンクラブ6月号 | 日本出版社 |
CHACOの写真が出てた。確かに「絶対誰かと間違える顔」。アイドル顔なのだ。山崎邦紀が才谷遼とやりあった話を書いている。俺は町田ひらく論を休んで番外編。児童ポルノ規制についてここで書いているようなことを書いた。例によって塩山のオヤジが「万死に値する清水澄子の馬鹿さ」「現代の治安維持法を推進するファッショ政党社民党」とアオリを入れている。
| 週刊SPA!5/20号 | 扶桑社 |
藤井良樹+藤井誠二の「国家が『援交』を処罰する日」が収穫。エンコー中心に例の法案について取材してまとめてあるワケだが、表現関係も一部触れている。中でも堂本暁子(さきがけ)のインタビュー、アンチエロ漫画の中原眞澄(ストップ子ども買春の会・共同代表)は興味深い。また藤井誠二が「『革命的』法案の先にあるものとは何か」で、コミケや一部版元に警察から圧力がかかっているという指摘にはさもありなんと思った。
いい機会だから、この法案に関係してる人々の名前を上げておこう。
清水澄子:社民党所属の参院議員。ストックホルムで開催された「児童の商業的性的搾取に反対する世界会議」に政府代表として参加、非難の矢面に立たされる。「与党児童買春問題等プロジェクトチーム」設置の立て役者の一人。漫画を規制対象外とすることを主張しているらしい。
森山真弓:自民党所属の衆院議員。元文部大臣。プロジェクトチームの座長。漫画を規制対象外とすることを不本意ながら認めているらしい。
堂本暁子:さきがけ所属の参院議員。漫画を規制対象外とすることを「表現の自由との関係で割り切った」と語る。
与党プロジェクトチームには他に林芳正(自民)、辻元清美(社民)がいる。
中原眞澄:キリスト教系市民団体「ストップ子ども買春の会」共同代表。日本YMCA勤務。漫画を規制対象とすべしと主張。日本が膨大なポルノの発信基地となっているとも云っている。また、エロ漫画が簡単にコンビニで買えるなどとも云っている。事実誤認もあるのだろうが、それよりもコワイのは「俺の常識で考える児童ポルノ」と、中原の云う「児童ポルノ」が全然違うんじゃないかということである。成年コミックはオトナにしか売ってはイケナイものということが判っているのか? いや、この人にとっては成年向けではない漫画本もポルノなのか?
ちなみに市民団体でもエクパット関西は漫画を規制対象外にすべし派らしい。
| 5月16日 | 朝日新聞はやっぱりこの程度 |
ブブカ来訪、ゴルゴ渡し。
BBSで指摘のあった10日付け朝刊の朝日社説を読む。児童買春、児童ポルノ法案の早期成立をブチ上げるのは結構ざんすが、表現規制への危機感がまるでないのには「どーせそんなもんだろ」と思いつつ、「これが社会の木鐸」なワケだとゲロを吐きそうになる。はっきり云うが朝日新聞社ほどの情報企業が「拡大解釈の危険性」に気づいていないワケがなかろう。それを黙過しているのは「政治」である。市民運動への支援者というポーズ、子供の人権を守るポーズ。塩山のオヤジが「再販制を人質に取られている」と勘繰るのも「勘繰りすぎ」とは云えない。
「東京の女性団体『江東ウィメンズフォーラム』のメンバーは昨年、子どもポルノの販売実態を調査した。ビデオ店でみつけた東南アジアの少女の裸体写真集を警察に持ち込んで、取り締まりを求めたが、『現状ではむずかしい』と言われた。法案が通れば、こんな写真集は販売できなくなる。もし売れば、罰せられる」(5月10日付け朝日新聞社説「子ども買春・禁止法を早く」より)
賭けてもいいがこの社説を書いた記者は「裸体写真集」を見ていないだろう。デビッド・ハミルトンの写真集を訴えたアメリカの女性もデビッド・ハミルトンの写真を見ていない。
つまりがそういうことなのである。もし、その記者が見ているのならば、どういう写真集なのか読者に伝える義務がある。
エロ漫画を潰そうとしている連中もほとんどエロ漫画を読んでいない。エロ漫画とはどんなものかも知らずに抹殺しようとしている。エロ漫画を千冊読んで来い。話はそれからだ。
社説のこのくだりを読んで思い出すのは「地上げ屋の悪質な嫌がらせ→警察の民事不介入→暴力団新法」という流れ。
| ゴブリン | なかだし | 桜桃書房・成年 |
例によって異物挿入に狂いまくってて痛快。以前よりも壊される女の年齢が下がってきてて、壊し方もハンパじゃなくなってる。「性器人形」が凶悪。身体も精神も破壊しつくす。あともどり、ききません。
| 5月15日 | ゴルゴの日 |
ブブカのゴルゴのまゆげを執筆。いくらやってもネタがなくならない。
泊倫人から電話。6/5の件などちょこちょこと話す。
変玉編集長から電話。雑誌の感想など話す。
| 山桜桃・他 | きゃんきゃんバニーアンソロジーコミック2 | COMPASS・成年 |
公式パロ・アンソ。表紙かわらじま晃、イラストに山桜桃、雅舞罹−L他7名、漫画にO・RI、桃区、和猫、モリス他5名が参加。このアンソシリーズはちゃんとHなので買っても外すことは少ないはず。
| 5月14日 | アキバに買い出し |
ようやく福士と連絡が取れる。案の定月曜まで延びる。午後、アキバに買い出し。ついでにモバギの中古の値段チェック。5、6万の予算でけっこうイケそう。下は2万円台、ワープロ&通信程度なら使えるかも。虎の穴で新刊が並ぶのを待っていると、店長がお荷物お預かりしましょうとか云ってくれたり、新刊のリストとか出してくるので「あ、ライターってバレてる」と思って名刺を渡す。ソフマップで子供に頼まれてた「チョコボの不思議のダンジョン」、自分がやりたい「ワーネバ」を買う。万世でラーメンを喰う。橋のそばの雑居ビルがなくなっていたのにはガビーン。
| かきざき和美 | ウォーターワールド | 徳間書店 |
マックス・アラン・コリンズの原作によるコミックライゼーション。かきざき和美ファンとしては押さえておきたくて古本屋にて購入。いやあ、超特急仕事ですな。荒い荒い。いつものかきざきが100とすれば60くらいのクォリティ。事情は判るんだけど、辛いよなあ。
| 5月13日 | お尻が大火事 |
朝、KK平子来訪。原稿渡し。
昼飯から戻ると漫画ホットミルク福士からファックスが来ている。「遅くとも金曜日に届かないとアウト」とか書いてある。まだ、コアの新刊が届いていないため油断しておった。本人に連絡が取れない。知らないよ〜。15日ってのはいつもどおりだろうが、連休明けでダンゴになってんだからさ。今はもう催促が来た順番に片づけてる状態。
とりあえず、書店を廻って新刊を拾う。
ジャンキーズ山崎編集長から電話。ちょっと具体的な打ち合わせ。インタビューはあの人でほぼ決定なニュアンス。漫画ホットミルク、金曜は無理よぉって話になって、福士に言付けを頼む。俺の勘だが月曜までは引っ張れるであろう。
全然、連絡がないので漫画ホットミルク編集部に電話すると、福士は作家宅から直帰。漫画ばんがいちNO沢編集長に「間に合わないってほざいておったと」伝言を頼む。〆切2日前にファックス1本というのもすごいな。そこまで俺を信用するな。
| 西原理恵子&山崎一夫 | サイバラ式 | JICC出版局 |
古本屋のワゴンで1冊100円。たまんないすね。西原に銀玉親方が聞き書きした軽めのエッセイ集。漫画も入っているのだが、例によってのビンボー話&児童虐待話。しかしこのビンボさ加減って大阪では昭和30年代の感覚。四国とは時代的にズレがあんでしょうかね? 読んでて目頭が熱くなることしきり。俺んちも一家三人で6帖一間のアパート→6帖+台所の社長の家の離れ→二間のアパート→2DKの公団住宅という決して裕福ではない育ちではあるが、ここまでのビンボは知らぬ。まるで東南アジアの貧困地帯のような悲惨とヤケクソ。
| D.R.クーンツ | コールド・ファイア(上・下) | 文春文庫 |
人助けのために生きているスーパーマンの話。前世戦士かと思えば、最後の方でちゃんと常識的な理屈にしてある。なんだよ、オイって感じ。ちっちゃくまとめんなよぉ。まぁ、そのあたりがB級っすね。キングが重いと感じた時はクーンツでリフレッシュ。
| 5月12日 | お尻が火事 |
KKの残り仕事を片づける。これで75%はアップという感じですか。
午後、ゲーム批評・日野来訪。児ポルノ規制法に関してインタビューを受ける。まあ、このページで書いているようなことを話す。要点を云えば「立法の精神は認める」「立法の必然性が理解できない」「対外的ポーズではないのか?」「同法の『目的』からして創作としての絵を規制の対象としないのは当然だが、拡大解釈の可能性を残しているため『実在の児童をモデルとした』という具体的な文言が必要」ということ。興味深かったのは与党プロジェクトチームからソフ倫に対し勧告があったらしいというコト。その内容は謎? 実写系への牽制なんだろうか? しかし、児童ポルノ作ってる連中がソフ倫に審査を頼むなんてことはあり得ない。推量だけでいたずらに流言飛語してもまずいだろうが、事実は知りたい。後、ソフ倫のことを色々聞く。
ミニスカ浅野が原稿取りにくる。
ブブカから催促電話。15日ということにしてもらう。
眠くなったので寝ようとしていると魔北葵から電話。軽く2時間ほど話す。レヴォで会えなくて残念とか、6/5来るの?とか、規制問題とか、ハイエンド系の話題とか、そんな感じ。だんだん目が廻ってくる。
| 森茉莉 | ベスト・オブ・ドッキリチャンネル | ちくま文庫 |
他人の悪口を読むことの楽しさよ。森茉莉がTVに嫌いなタレントが出てくると手で隠しながら見るというのを想像するだけで笑えてくる。嫌いは嫌い、好きは好き。残念ながら石井好子との暗闘が入っていない。全集版を読みたい。
| 5月11日 | 半分死んでる |
子供と散歩に行って、古本屋の無料サービスボックスからやおい系お耽美小説を拾う。仕事の参考資料だ。
ミニスカの仕事を一気に片づける。
夜、CyberDoll小山編集長原稿を取りに来る。最近のマスク画像は複合マスクが多く、DeCPでも外れないようになっているそうだ。後、例によってMacの話。G4まで待てばとか適当なことを云ってるワシ。
| あまゆみ | 君が存た刻 | 茜新社・成年 |
メガサトーおすすめの一冊。確かに上手いし、売れてるってのも解る。巻頭2本がなかなかの力作だしね。新鮮味という点では今一歩。
| もりやねこ | 悪戯 | 久保書店・成年 |
表紙が永井豪。中身が例によっての寄せ集め。この人の場合、身も蓋もないエロエロだから、漫画読みがコレを一冊の作品集として見た場合、評価は低くなるだろうが、抜き絵集としては充分な内容。
| 炎輝樹・他 | アニパロ美姫(15) | 久保書店・一般 |
土肥けんすけがコンスタントに読めるというのがありがたい。この人も一冊にまとまると面白いと思う。
| 5月10日 | 漫画革命に行く |
持病の頭痛。午前中にCyberDollを仕上げる。メシ抜きでレヴォ。全部は到底無理なので、猫八の間のみをグルグル。いきなり、山本夜羽、グレイス石川、末広雅里と会う。山本夜羽、体調不良でヘロっている。目が死んでるが口は動く。グレイス石川はいつもの調子。6月5日どうすんの? 暖かく見守ってますよぉ。などと話す。末広雅里は法事で来れない模様。グレイス石川とダーティ松本んとこ挨拶に行く途中、結城らんなと会ってちょっとしゃべる。ダーティ松本のブースは初CGが展示してあった。やっぱ絵描きはPhotoShop覚えも早いっちゅ。その後、一人でグルグル。月角のブースを発見して挨拶。電話と通信とファックスだけで顔会わせるのは初めて。憶えやすい顔ですねなんか云われて苦笑。グルグルしてると売り子やってた結城らんなに呼び止められて、浦島礼仁を紹介される。浦島礼仁は夏にメイドさん物が一冊にまとまる模様。同人誌をもらってしまう。蜈蚣Melibeのブースを発見するも本人不在。会場でソレっぽい人を見かける。魔北葵のブースに行くがとっくの昔に撤収ずみ。残ってた人に名刺だけ渡すが、その人の名を聞くの忘れている。俺のバカ。オークラ出版の営業五十嵐&ピンキィの伊藤編集長に捕まる。グチとか怒りとか聞いてると、通りかかった玉置勉強に声を掛けられる。「新刊は?」と聞くと「完売」だそーでガックリ。さらに漫画ホットミルク峰編集長が通りかかるったので伊藤編集長に紹介。因縁ある両誌なのでドツキ合いが勃発というのは嘘。オトナだからね。そーこーしてるウチにオークラ出版の大前も来る。玉置勉強が戻って来て「一冊残ってました」と新刊を分けてくれる。うれしい。オークラ軍団とダーティ松本ブースへ。そろそろ撤収準備してる。と、零式の編集井熊が通りかかったので挨拶。撤収の進む会場をちょっと見てから、外に出て、インドな店で小物を買い、帰宅。買った本、貰った本についてはまた後日。読んだ本に関しても全然書いてないが、これも後から埋める予定。
夕刻、家族でビストロにメシを喰いに行く。まあまあのお味。
| 5月9日 | なんかしんどいのよ |
ベストセラーズ平子が原稿取りに来る。なんか最近は朝5時出社で死にかけ。入稿状況を探る。だいたい1本づつくらいは入っているらしい。
| まんだらけLIVE12号 | まんだらけ出版部 |
同人誌情報誌である。こういうのを見るにつけジャンキーズでの同人誌の扱いを考えてしまう。少なくとも他誌でやってない切り口でないと意味ないんじゃないか?
| 天魔6月号 | 茜新社 |
茜新社初の雑誌、創刊号だ。美少女ゲームコミックと美少女オリジナルコミック。コミックハウスの編集ということでソツはない。漢字タイトルという今の流行りも押さえている。ただ末広雅里が再録加筆版というのが惜しい。創刊号なんだから。
| 5月8日 | 頭が重いのよ |
更科に電話。泊倫人に正式依頼してくれと云う。更科、了承。ただ、更科超多忙のためすぐには無理。夢雅リニューアルの件は、雑誌事評の「リニューアルの条件」にあてはまってしまったためらしい。
ムックの原稿アップ。今が俺が注目してる作家について書いたのだが、全部で100人以上はいるので到底書ききれず。洩れた作家から恨みを買う可能性はあるな。
紙谷から電話。恋愛の話とか、イスラム経済の話とか、スーフィズムの話とか、色々。クリシュナ教徒の女の子の話が凄い。なんとクリシュナへの帰依を説く恋人に、帰依ではなくクリシュナになることが大事と反論。スーフィの核心までジャンプしてるのがおかしい。俺はあらゆる宗教には顕教と密教の側面があり、顕教=絶対的帰依、密教=神との合一だと思っている。これは絶対帰依を求めるキリスト教でも同じことでしょう。元々俺は日曜学校の生徒だったが、だんだん汎神論に傾斜。アニミズムとはまた違うのだが、あらゆる存在はリンケージしていて、その全体が「神」と云えば「神」みたいなもんだという考え方。ま、情緒がそう囁いてるだけだけどさ。後、ゲームのノベライズなどをやってる紙谷龍生はどうやら紙谷の弟らしい。ホームページを覗いて見ると数年前、お母さんのお葬式の時にはすでに2作目のオリジナルSFを執筆中だった由。不思議な気持ちである。
| 5月7日 | ジャンキーズはどうなるのか? |
ジャンキーズ山崎編集長と打ち合わせ。俺の企画書を渡して、色々話す。7月に出るのは間違いないようだが、まだ不安。
| 5月6日 | 連休明けは眠いのよ |
泊倫人から電話。更科との件を中心に色々話す。とにかく過剰反応はしないようにと釘。批評のスタンスこそ違え、現状認識では近いところにいるのだから、感情論は別として実のある議論をして欲しい。泊が危惧するのはその議論ができるかどうかというあたりだろう。
桜桃書房高橋部長から電話。漫画ホットミルクの雑誌時評2で「夢雅」がリニューアルと書かれてしまった点。大きく扱われたことは嬉しいんだけどウチはリニューアルしてませんよという話。編集部の方にもファックスしたそうなので訂正が出るでしょうと答えておく。中山はそのへんはキッチリ処理できる人だから。後、ロフトの件とか、色々。桜桃書房からも何人か見物にくるらしい。業界サミットになる可能性あり?
深夜某編集部から電話。有害図書問題の本を作るのでというお話。どうも企画通りだとエロ漫画業界の協力は得られそうもない。有害図書指定を受けた雑誌の実例を挙げるとか、問題箇所を引用するとか…、うーん、腰引けると思いますよと正直に教える。ついでに業界外からのアプローチに関しては特にナーバスになるはずとかも。
SPA!の原稿送って、担当禰津と少し電話。なんとダーティ松本の事務所の近所に住んでいることが判明。世の中狭い。
| 5月5日 | 女か男か? |
KKベストセラーズ平子から催促電話。まだまだ他の人の原稿が入っていないのでヤレヤレである。これではコミティアもショタケットも無理。
年に一度のことなので、微熱を押して一家で菖蒲湯に浸かりに行く。銭湯は年に2、3回しか行かないが、やはり広いお風呂はいい。
塩山のオヤジから「●●は女でしたっけね?」という問い合わせファックス。なんか「記録」の次号で女流作家について書くらしい。今はことさらに女流とか云ってもしょうがないと思うんだけどね。名前と絵柄だけじゃヒヨコの性別鑑定士でも鑑定できないヤツがうじゃうじゃいる。中にはバレバレなのにバラすと怒るヤツもいるらしい。
| 5月4日 | 「暴虎馮河、死而無悔者」 |
コミティアはあきらめる。
泊倫人から電話。漫画ホットミルク、雑誌事評の件。抗議文が掲載されなかったのは何故か?という点。これは俺も抗議文自体が〆切ギリギリについたことを確認しているので、あわてて反応しないようにと一言。最近の遠藤浩輝とかの話になるが、俺は小粒だと思うよと云っておく。好き嫌いで云えば好きだし、みんな上手いとは思うのだが、次代を切り開くパワーに(今のところは)欠けているように感じられる。これに関しては泊倫人も同感のようだ。あと、批評行為に話が及び、特にハイエンド(に限らず新しいモノ)の評価についての話になる。このあたりになると「保留」の泊倫人と「評価してしまう」俺の間にズレが生じる。俺自身は「造反有理、革命無罪」「暴虎馮河、死而無悔者」なりよ。最先端は弾けていい。既存の漫画文法を破壊していい。いや破壊してくんないと困る。批評家が保留してちゃ状況は変わらない。批評家が多少なりとも影響力を行使できるのなら行使すべし。公開の席で討論したいネタだ。
| 5月3日 | 面白いけど… |
| 遠藤浩輝 | EDEN1 | 講談社・一般 |
嫌いではない。面白い。だが、新鮮味という意味ではモノ足らない。メジャー系の新人とはこういうものなのか?
| 鬼頭莫宏 | ヴァンデミエールの翼1、2 | 講談社・一般 |
好きな絵、好きな話。面白い。精緻な細工物を愛でるような気持ち。だがしかし…以下同文。
| 5月2日 | もうすぐ連休楽しいなとくらぁ |
ジャンキーズ山崎編集長から電話。内容は秘密だ。
| 伊藤桂一 | 月下の剣法者 | 新潮社・一般 |
表紙カバーの女剣士が色っぽいので借りて来た。上手くまとめた短編集ではあるのだが、なんか人情噺オチというか、俺が求めているものとは違う。
| 五味康祐 | 剣聖深草新十郎 | 徳間文庫・一般 |
これも時代小説をまとめ読みしようと図書館で借りたうちの一冊。非情な感覚が流石。平田弘史が劇画にするようなタイプの短編集である。
| 鬼魔あづさ | 夜の燈火と日向のにおい2 | 少年画報社・一般 |
改めて第1巻から読み返し、鬼魔あづさ節に酔う。どう転んでもこれは代表作になるだろう。
| 5月1日 | 不完全燃焼 |
一水社多田編集長から電話。某作家の連絡先の問い合わせ(引き抜きとかじゃないよ)、児ポルノ法などの話。BENEWの話が出なかったがこちらからも聞かず。アルティメットの件の全貌が見えないと俺もやりにくい。
| 遠藤浩輝 | 遠藤浩輝短編集1 | 講談社・一般 |
期待の人らしい。「カラスと少女とヤクザ」で死に行くヤクザの視点がパァーンと空を飛ぶカラスの視点に切り替わるあたりなどなかなか輝いている。全体的に読ませる。ただ新鮮な感覚はあまりない。絵柄自体、初期の大友克洋の匂いで、特に個性的とは思えない。
| 能條純一 | 月下の棋士20 | 小学館・一般 |
大山死んじゃったらいきなりダメになった。今回は2番手の男・首藤祟とのバトルなんだけど、前回のロシア人との一戦と同様のパターン。この調子でA級1位になるまで繰り返すとしたら、ダレる(すでにダレてる)。
| 記録4月号・5月号 | アストラ |
市民運動系ミニコミ誌、塩山のオヤジが連載「エロ漫画で喰う」を開始。塩山ファンは押さえておくべきだな。4月号では、編集者の巻として亀和田武、高取英、山崎邦紀、大塚英志をマナイタに。評価すべき部分は評価しているのだが例によって罵詈讒謗爆弾炸裂。ただし、あくまでも回顧であって現役の編集者について書かないあたりがこの人の狡猾なところ。5月号は漫画家の巻。エロ漫画業界以外に行き場のない漫画家を皮肉りつつも、ターゲットは彼らを使い捨てにする出版業界。なお同誌5月号の特集は「忍び寄る出版弾圧」。文春・酒鬼薔薇事件、コンビニ規制などを採り上げている。ミニコミ誌故の取材の限界はあるにせよ、他ではほとんどやってないことなので読ませる。文春に対する弾圧のカラクリ、コンビニ規制が一番厳しい高知県青少年条例に沿って行われたという証言、都庁有害図書指定の責任者の「エロ本は青少年の通過儀礼であり、すべてを規制してしまうのは問題」(要旨)といった発言などかなり貴重。ただ「宝島」と「エロ本とは一線を画する同誌」と書いてしまうのはどうか? 記録編集部の「どんな思想への言論弾圧であったとしても見逃すわけにはいかない」「常に弱者・少数者の立場に立つ」というポリシーとエロ本との関係はどうなっているのか?
| AMENITY16号 | 拡声器騒音を考える会 |
これも「記録」同様、塩山のオヤジからの贈呈本。塩山のオヤジは例の富岡市とのバトルを中心とした連載を15号から開始。塩山マニアにとってはレアアイテムである。もちろん俺も拡声器放送はゴメンだ。