フォアグラな私の日記

1998年11月分

(めんどくなってきたので文中敬称略。すまんこってす)

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11月30日 論争について

俺様ブレーンの紙谷正嗣から電話。久しぶりに文筆活動再開とのことでワインについて書くらしい。紙谷ってWHO? て人も多いので若干補足しておくが、元々はマルクス主義者で麹町中学全共闘(現在は社民党で代議士やってる保坂展人がリーダーだった)を経て、俺とは20年くらい前に工作舎遊塾で出会う。出会った当時は構造主義。その頃すでに万巻の書物(哲学、宗教、思想、神秘主義)を読破しており、現在では俺の知る限りにおいて最強の在野の哲学者。一時期、宝島等にエッセイを発表していたが、文筆界の体質にウンザリして料理人になってしまった。

彼と俺とは電話による長時間論争(だいたい数時間平均)を延々繰り返している。フェミニズム、ポルノ、経済、オタク、マイノリティ問題等々を長い場合には数ヶ月かけて論争し、俺は何度かヒステリーを起こして落涙絶叫したものである。ヤツは恐ろしいことに「勝つためのディベート」をやらないのだ。あくまでも論理的に真理を探求する行為としてのディベートであり、自分と相手の立脚点を明確化するための議論なのである。

「勝つためのディベート」の姑息なテクニック、つまり揚げ足取り、些末なツッコミ、感情的なポーズ、恫喝、曲解、無視、相手の矮小化、政治力発動、誹謗中傷、ミスリード等々は一切通じない相手である。そもそも紙谷にとっては論争における勝敗などはどうでもいいことであり、彼が論争するのはあくまでも相手の中にある自分にはない視座の補完のためなのである。だから俺のようにプライドが傷つくとキレるような俗物にとっては最大の難敵なのだ。ヤツと論争していると俺だけがフレーミング状態に突入し、感情が爆発し、自分でも「うわわわわ、俺の論理、破綻しまくりぃ」と思いながらも「負けを認めたくない」という一心でさらにキレまくり、人格を攻撃し、罵倒し、ヒステリーを起こしてしまうことが多々あった。しかも、なんとも恐ろしいことにはそうした最中にあっても、俺の発言が正鵠を衝いていた場合、ヤツはキッチリとそれを認め、その論理をさらに深化させて返してくるのだ。論理の怪物である。まあ、実は侠気(おとこぎ)に弱かったり、暴力衝動を内に秘めていたりという「愛敬」もある人なんだけどね。

俺がヤツとの論争で学んだ最大のものは「論理には論理で対抗するしかない」という単純なルールである。

紙谷が俺と論争する時、紙谷は俺も論理という土俵の上にいるものと仮定している。紙谷はそもそもそうでなければ論争は成立しないと思っている。だから紙谷にとって俺がキレる、俺のプライドが傷つくなんてことは非論理的な情動にすぎないし、論理的な論争の過程でキレるのは知的体力が脆弱だから、もっと鍛えねばならんということなのだ。

そんなワケで、俺様は「勝つためのディベート」に汲々としている連中を見るにつけ心底情けなくなってしまう。勿論、どんな手段を使っても政治的、思想的に勝つことの意義というものもまたあるだろう。だが低次元な人格攻撃や誹謗中傷といったギャラリーの中の一部(特に攻撃側の取り巻き、仲間内)が喜ぶようなパフォーマンスに頼ってる連中は自分がどんどん「負け」の坂道を転げ落ちて行ってることに気づいていない。

相手の私生活を暴露し、人格を貶め、罵倒することの痛快さはシャブと同じだぜ。

その時点で勝ったように見えても記録は残ってしまうということを忘れてはならない。

なんか紙谷の紹介から論点がズレてますが、まあいいか。要するに本気で「勝つためのディベート」をやる最大のノウハウは「論理でねじ伏せる」ということなのだ。倒錯した言い方になるが勝つためには勝負という意識すら捨てて論理を研ぎ澄ますしかないのである。

ではお前はどうか? と問われれば、その途上にあるとしか答えられない。省みれば恥多き人生ってことですな。

で、紙谷との電話に話を戻すが、彼が書こうとしているワインがらみの文章も当然ながら、流行に便乗した軽いエッセイには終わりそうもない。そちらはまた現物を読んでからの話。


11月29日 電話の日

裁判の告知を見るためにオタアミを覗く。ふーん。告知に対してなんだかすごく怒っている人がいるぞ。

だらだらしていると竹熊博士から電話。例によって長電話モードに突入。ソーマ・ヒカリ、工作舎遊塾、松岡正剛、インタビュー論、漫画展等々についてしゃべりまくる。夜になって今度は魔北葵から電話、「10分だけにしましょう」と云いながらこれまた2時間にわたって、ファン気質、ジョブズの悪口、マシン等々についてしゃべり倒す。仕事は明日にする。


11月28日 ホームページ

夕方、伊藤剛がホームページの作り方を聞きに来たので、実演してみせる。裁判の話もちょっと聞く。これに関してはいずれじっくり書くことにするが、そのためには俺、すなわち「オタク」でも「おたく」でもない「プレ・おたく」としての俺のオタク論をまとめる必要がある。後はパスワーキング、心理学、精神医学関係の話に突入。この間、メガ佐藤が原稿取りに来たので、彼にはmp3について色々聞く。

客が引き上げた後、仕事。ふと見ると伊藤剛の忘れた荷物が…。クレバーなようで間が抜けているのがおかしい。


11月27日 東京芸術劇場

朝ようやく腫れが引く。歯間ブラシを通しても出血がほとんどない。

午前、予約してあった歯医者に行く。オッケーが出たのでやれやれ。待合室でぼーっと待たされるのが嫌いなのでなるべく歯医者は行きたくないのだ。

午後、池袋北口のビッグカメラで録音できるウォークマンとマイクを購入。取材用というかインタビュー用だ。テープスピードが変えられるのでテープ起こしに威力を発揮しそう。昼飯喰ってなかったのでマックで100円バーガーを食べる。

芳林堂で東浩紀の本を購入。

打ち合わせに池袋東京芸術劇場内のコンチェルトに行く。先に担当が来ていた。漫画家が上げて来た第2回のネームを見ながら打ち合わせ。来年春に開始の予定なので、詳しいことが決まり次第、公表しますね。

帰途、テープ、ヘッドファンを購入。たちまち財布が空になる。


11月26日 歯が痛いでちゅー3

かなりマシになって来たが、なんか一定の周期で歯ぐきが痛いよ。でも仕事やるでちゅ。仕事をやればやるほど痛くなってサイコー!


11月25日 歯が痛いでちゅー2

かなり良くなってきたと思ったら、夕方からどんどん痛みがもどってきて、涙目になる。泣きながらSPA!!の原稿を書く。


11月24日 歯が痛いでちゅー1

歯が痛いよー。で、3年ぶりに歯医者に行く。以前治療を受けて、金属冠とブリッジかけたとこの歯茎が腫れている。やはり汚れが残りやすく炎症を起こしやすいそうだ。しかし、毎食後歯間ブラシを使うのもめんどいんだよなあ。汚れを落として、薬をつけてもらう。

痛みが去らない。涙がにじむくらい痛い。しょーがないのでクロランの原稿を渡した後エキセドリンを飲んで寝る。こんなことしてるから肝臓が良くならないのね。


11月23日 東大祭は断念

掲示板に伊藤剛が書き込んでいた東VS竹熊のセッションは断念。朝11時からというのが致命的つーか、流石に仕事が溜まってしまったのだ。とか云いながらついタイのMP3サイトに行ってタイのヒットチャートを眺める。皆目見当がつかないしファイルがgz形式。しかし、このタイの人はやたら気合い入ってまして、MTV、MTVアジア、ビルボード等々のチャートを網羅。おまけにエミュのサイトまで運営中で日本語版のアレがゾロゾロ。なんとタイ語版の「日本で超有名なアレ」まである。このへんは完全にグレーゾーンなのでURLは書きませんが国内のMP3ページから辿って行けますぜ旦那。


11月22日 ドコモバギちょっと欲しい

夜中に魔北葵からFAX。アキバのロケットでドコモバギが2万円切っていたとのお知らせ。ありがたいけど、今、財布に1万円しかないしぃ…かなりトホホ状態なんですな。銀モバも一応生きているので今回は見送る。1万円切ったら文句なしに買うけどね。あー、それにつけてもパワーブック160が1万6千円ってのは買いだったよなあ。ダイナブック6千円ってのも悩ましいなあ。使い道ってほとんどないんだけどね。


11月21日 メガ仕事

相変わらずメガ・サトーからは連絡ないが、やっとかんとまずいので仕事する。


11月20日 さぼりました2

仕事やんなきゃなんないのにジャッキー・チェンの「レッド・ブロンクス」を見てしまう。

Macの調子が悪いとゆーか表計算ソフトのMarinerがやたら落ちるようになった。GamePadのコンパネ入れたのが悪いのか? そろそろMacもエクセルにすっかなあ。オフィス買うのはアホらしいなあ。だいたい俺ワープロ使わないもんな。Jeditがあればオッケー。


11月19日 エミュレーション

整理の続編。後、久しぶりにエミュ系をサーフィンし、色々とアレする。SFエミュの新バージョンが出てましたね。今のところフリーウエアなのが偉い。シェアウエアのエミュも多いが、悪用禁止をうたっても結局は悪用されちまうんだからフリーのままってのが一番いいんでないの? アレファイルなんてゴロゴロしてんだしぃ。MP3もそうだよなあ。純粋に試聴用としてダウンロードしてるヤツって何人いるんでしょうかね?

夜中、塩山のオヤジから「冬コミでサイン会やるぜ」とFAX。2冊目がまだ売れ残ってるそうで、著者も大変である。詳しくは塩Qのコーナーを見てくれ。


11月18日 データの整理

膨大なMOを整理。それだけでほぼ一日が終わる。


11月17日 町田ひらく論11回目

レモンクラブ用の町田ひらく論を書く。書くことなくなりそうなもんだが、ぼやぼやしてる内に新刊が出てくれるので終わらない。

岩尾事務所から漫画家インタビューやんないとの電話。やる気はあるが、向こうが考えているのはビッグネーム。アポイント取れたらの話。俺がやったのではない第1回は八神ひろきが登場せり。2回目も大物を予定。果たしてできんのか? 


11月16日 書評する

漫画ホットミルク福士に原稿渡し。

SPA!!の書評を書く。行数決まってるのでなかなかビシッと決まらずに悩む。

やべえなと思ってたら塩山のオヤジから「早く書け、この馬鹿」と催促が入る。後は例によって不景気話。なぜオヤジどもは不景気になるとグチこぼしつつも生き生きしてんでしょうか? 500万くらい減収だそーだぜ。俺の事務所もこのまま行くと来年は300万くらい減収しそう。

SPA!!の原稿をメールで送稿。


11月15日 やはり町田ひらく

さすがに年末進行なので漫画ホットミルクのコラムを書く。今月の目玉は町田ひらく「Alice Brand」(コアマガジン)、玉置勉強「恋人プレイ」(講談社)。この2冊はやや長文になった。作者それぞれにとって節目になる一冊だろう。みずきひとし「巨乳家族2」(実業之日本社)。はるかがアスホールにタンポン挿入されるシーンでチータ。困ったもんだぜ。後、注目はやはり嶋真介「SingleS」(ワニマガジン社)、安宅篤「ポピニカン」(ヒット出版社)。前者はいかにもな快楽天だが後者は超前衛ぶりに唖然。古賀亮一「ゲノム」(ビブロス)もカラフルBEEで一番好きな連載なので嬉しい。


11月14日 やはりフォアグラ

妻の両親が立ち寄る。

検査の結果を聞きに病院に行く。やはり肝臓がキテますね。またもやクスリと減量の日々である。

図書館でグールド「リトル・バッハ・ブック」、りんけんバンド「バンジ」、マンハッタン・トランスファー「華麗なる開花」、「EVANGELION:DEATH」を借りる。なるべくバラバラな選曲を試みたのね。


11月13日 仕事の邪魔をしに行く

午後、CD-ROMなどを手みやげにダーティ松本の仕事場に遊びに行く。漫画家は商業誌年末進行と冬コミ同人誌で忙しい時期である。Macをいじったり、プリントアウトを見せてもらったりしているとカラー原稿を取りに少年画報社の添田主任が来訪したので紹介して頂く。三人で喫茶店に行き、エロ、バイオレンス、漫画界の現状分析等々の話題で盛り上がり気がついたら夜8時。俺くらいの歳になると担当が自分より年下ばかりなのでベテラン編集者の話をうかがえるのは貴重。


11月12日 虎の穴の日

昼前にテレビを見てるとガイナックス告発のニュースが流れる。

ああ、ついにという感じですか。

午後、アキバ。ツクモ電器で修理の終わったモバギを受け取る。マザーボード交換だそうだ。

虎の穴でHM用の単行本を仕入れる。店長とちょっとおしゃべり。「○○の本、絶版なっちゃいましたよ」「げーっ」「売れてんのに、なんでですかね」「あれが個人では唯一ですよねえ」などと業界の噂など。

帰り道でビデオケーブルと2本3000円のビデオソフトを買う。「パンダコパンダ」と「ブラックレイン」。

モバギ、まだ、なんとなく不安。アルミのトコの保護シート剥がしてあるし、液晶の色が薄くなったような気もするし…。立ち上げてみたら全く同じ症状が出たのでリセットすると治る。後は快調とは云え…。母艦のソフトをインストールし直して、住所録などをレストアする。故障するなら来年の6月までにしてよねとお願いする。

夜、伊藤剛から電話。コミゴンの記事用のコメントをくれということなので快諾。


11月11日 25型にうっとり

結局テレビは25型を購入。これまで14型だったのでちょっと感動。LDプレイヤーを修理依頼するが、初期のタイプなので直せるかどうか不明。直ったらエヴァとかリボンの騎士のボックスとか買うのだ。


11月10日 チチラト・カリン

中島史雄から「P.P.Pickles」(集英社)と名刺が届く。Billy時代の俺の顔を憶えてらしたようで面はゆいとゆーかこっぱずかしいぞ。てゆーか、俺は若気の至りが多いのだ。

ジャンキーズ5号のギャラが入金されたので、ライターの皆さんに原稿料を振り込む。

んで、新しいテレビを買うぞと近所の電器屋をチェック。ソニーの最新型にココロが動く。21型にするか25型にするか悩んで、結局現在使用しているテレビ台の大きさを確認してからにする。

テレビ台の確認ついでにAV機器を総チェックするも、βのデッキはヘッドが壊れてて、VHSのデッキ、2台ある14型テレビはチューナーが死んでて、LDプレイヤーはエジェクトしないというボロボロ状態。


11月9日 韮沢靖、キャラ立ちまくり

エロトピアナイトinロフト+1に出かける。

多少早くついたので「入り口で6時半ね▼」と約束のちんちん大王魔北葵は影も形もない。

タバコを吸いつつ、ホットパンツやミニスカのオミズねーちゃんの脚を鑑賞しつつ時間を潰すが、全然潰れないので、先に入ってしまう。開場前だが当然のように山本夜羽とほしのえみこと名前忘れてごめんなの女流漫画家、ぐれいすが来ていた。今日の山本夜羽は「対・ふくしま政美」「対・コミゴン」「対・QJ(大泉実成)」と腹立つことを抱えているので若干メゲ気味。俺は例によって「悪口かまされるのも、目立ってるからで、それはイイことなんだよ」と慰めてんのか火に油を注いでいるのかわからないコトを云う。まあ悪名も有名のうちだし、誹謗されても名前が売れりゃあ勝ちなのよ。悪口をストレートに受け取る読者って、「その程度」の連中なんだからなということを言外に伝えたつもりである。

今回のプロデューサーであるロフトのシンスケ横山と挨拶。

さらに話していると、AV監督兼雑誌編集者の東良美季を50%増量したようなヒゲのオヤジが入ってきたので「トーラも丸くなったな」と思っていると、これがなんとフィギュア方面では有名な韮沢靖と夜羽に紹介される。リニューアル・エロトピアの表紙イラストはこの人なのであった。俺は主に夜羽と話していたのだが、時々、話を振ると「そうですよね」と気さくに返してくれる。どんどん俺の中の「イイ人」ゲージが上がって行く。全然エラソーじゃないんですな。ただ、このイイ人が後に会場をとんでもない事態に追い込むことになるのであった。

魔北葵さん来てますよの声を聞いて、バーから会場に入り、「先入っちゃってどーも」と挨拶。んで横に座ってた冬魔乱を紹介される。俺は冬魔乱の無国籍ビザールでありつつどこか和風の味が大好きなので嬉しい。「海外に売りましょうよ」と例によって大風呂敷を拡げてしまうが、ホント、海外の方が受けるんじゃないかと思っているの。ぐれいすと魔北葵を「コギャル嫌いの二人」と紹介。ぐれいすはホントは好きなキライで根底に愛情と下心があるが魔北葵のキライはホントにキライなのが違うけどね。俺の歳から云えば子供はみんな可愛いんすよ。

そーこーしてるうちに浦島礼仁と結城らんなが到着。5日の項に書いた同人誌の感想等を伝え、業界の噂話などを交わす。結城らんなに「次のジャンキーズはいつ?」と痛いことを聞かれる。無論、公の席ではないので正直に答える。ここで書けるのは「もう年内には出ません」ということだ。まだ縛りが入ってるのね。ゴメンな。

客の入りはまあまあ。一杯すぎるよかこのくらいが移動も楽で居心地はいい。バーでもらったウーロン茶をすすりつつ、話しているがなかなか始まらない。結局、定刻を多少すぎてイベントが始まる。壇上には紙岡英明エロトピア編集長、牧田紘一郎(元・ふくしま政美担当、現ワニマガ常務)、韮沢靖、つつみ進、山本夜羽が並び、まずは牧田常務がエロトピア初期の話から口火を切る。俺はどっちかというと三流劇画の方に行ってた人間なので当時、三流劇画とは一線を画していたエロトピアは読んでいなかったので一々面白い。うーん野坂昭如も書いてたのねー、安部慎一も、村野守美も、上村一夫も描いてたのねー。それにしてもさすがは準大手のワニマガ。創刊号から全部製本して残してあるのは立派。ハッキリ云うが漫画ホットミルクは編集部にも全号は揃っていない(野沢前編集長が個人的に保存しているが…)。プロジェクターを介して見る限りでは保存状態もいい。漫画も凄いがグラビアがまた凄い。やや後れてふくしま政美、ひろき真冬が登場。宇田川岳夫が「まさみー!」とコールして盛り上げます。ふくしま政美は前回同様ご機嫌状態。ひろき真冬は白碩の二枚目。ブラックベレーをかぶって実にカッコイイ。後で知ったが俺と同い年だよ。たまんねーよな。話が進み、エロトピアをどうしたらよいかというテーマになると、ふくしま政美が韮沢靖に「表紙がよくねぇ」「おめぇ、下手だな」「ちっともこねぇ」と爆弾を浴びせる。ここからの韮沢靖がすげー!「はっ、精進します」「がんばります」とまるで監督の説諭を聞く純真な高校球児の如く頷き続けていたのだが、山本夜羽が「失礼だけど俺はふくしま先生の絵じゃ抜けません」と援護射撃と云うか反撃を開始すると夜羽に向かって「うんうん」と頷き、さらに論戦がヒートアップするや両者に交互に「そうだよね」「うんうん」と頷くという一つ間違えば太鼓持ちになりかねない「両方肯定」という荒技を発揮。これが媚態や嫌味に見えずに「愛嬌」に見えるあたりというとんでもないキャラである。浦島礼仁と顔を見合わせて「キャラ立ちまくってるなぁ」と大笑い。なにしろ殴り合いになりそうなくらいの論戦が爆笑の渦に包まれているのだから凄い。韮沢靖がふくしまも夜羽も喰って、この場をさらったと云っても過言ではない。凄いぞ韮沢靖!

後ろのカウンターにベストセラーズの平子編集が来たので挨拶。

休憩を挟んで再開。まずは山本夜羽がQJの記事に対し「コトを荒立てるつもりはないのでココで云うにとどめるが、いいかげんな伝聞で書くな。あの席にはアニメ絵のロリコン漫画家なんかいなかったし、俺がふくしま先生に『漫画に対する愛がない』と一喝されて、場内は大喝采なんてこともなかった」とクレーム。後で赤田編集長と会ったけど、この時に太田の関係者が来ていたかどうかは不明。で、この後、例によって山本夜羽が編集批判を始めるのだが、ベテラン陣に3人がかりで「説教モード」に突入。夜羽の云いたいこと、キモチはよく判るんだけど、商業誌の構造批判をこの席でやっても仕方ない。編集者をだまくらかして自分の意志を通しちまうのがプロという正論を夜羽は精神論と批判するのだが、それに止まらず「では、どうやってだまくらかすのか?」というノウハウをもっと引き出して欲しかった。対決姿勢では限界がある。夜羽の弱点はどこか「若いエロ漫画家たち」を背負って発言してしまう点で、今回もそれが露呈したように思う。このあたりで俺様はケツが痛くなってきたので、変玉番長を発見したことをいいことに喫茶コーナーに移動。番長にふくしま政美、宇田川岳夫を紹介してもらったりしているうちに場内がざわめく。「消えた」「いない」なんか云ってるので「ふくしま先生、壇上上がった方がいいっすよ」と振ったワケなんだが、実はこの時、「いなくなった」のは永山薫先生の方であったことが直後に判明。夜羽が「エロトピアは宣伝が下手なんじゃないか。ジャンキーズに新刊見本送ってないんじゃないの? 永山さん」と俺に振ったら、見事消えてて空振りに終わったらしい。そうとは知らぬバカな永山は、バーで飲んでる町田ひらくやぐれいすのとこに移動していたのであった。んで、イベント終了後に牧田常務に「ジャンキーズ先行き不明なんですよ。ヘボな雑誌ですんません」とか挨拶までしていたのであった。夜羽、スマン!

席に戻るって俺を探していたことを浦島礼仁や魔北葵から聞き、「ラッキー」と云ってしまう俺。客で来てんだから、あんまり目立ってもなあ。

つつみ進が「石井隆に構図パクッたって揶揄されたけど、私の方が先だった」と昔話を披露。おかしかったのは「下の娘に漫画描いてるとこ見られるのが困る。顔描いてる時は『お父さん、上手だねえ』ですむんだけど(笑)」という発言。

意外だったのが端正なイメージのひろき真冬が熱く語る人であったという事実。「漫画で自分の意志を通すために、イラスト中心にやってる」「ふくしま先生は『自分の意志を通した漫画はろくなものにならない』とおっしゃるが、どういうことか?」と舌鋒鋭し。さらに現在の漫画界の低迷をロックシーンの低迷とをシンクロさせた現状分析から、ブラックサバスの再評価についてコメントし、小室哲哉はサディスティックな音楽と批判し、日本のミュージシャンはテクニックは一流なのになぜイギリスのヘタクソなミュージシャンに勝てないのかと語り、会場に来てきたもうすぐCDを出すドレッドヘア&ピアスなにーちゃんと音楽論議に突入。魔北葵が「うわー、わかりましぇーん」と頭を抱える。

イベント終了時に魔北葵はすでに終電アウト。あの後、どうしたのであろうか? 置き去りにしたので不明である。

帰り際にバーに寄ってぐれいす&町田ひらくとちょっと話す。ぐれいすは「永山さんが俺の作品に書くこと決まってんだよね。得意のコギャルものとか根底には愛がある…だもんな」と突っ込む。町田ひらくの新刊「Alice Brand」はまだ通して読んでないのでコメントは差し控えたが、巻末カラー「夏の栞」は初出時に読んで泣いてしまったので、そのことを伝えると、ぐれいすが「あれ、よくわかんないですよ」とボケをかまし、町田ひらくは「だからちゃんと読んでくれって云ったのに」と落胆。ちなみに町田ひらくは某誌のインタビューに登場予定。実は幻のジャンキーズ6で町田ひらくインタビューの企画があったことを伝えると、残念がってくれたので俺としては忸怩たるものがあった。次の機会にはぜひ…。とか云ってるとふくしま政美が入ってきて「おめぇ、まだいたのか」と笑う。いよいよ終電ピンチなので、通路に出ると赤田編集長がいたのであいさつ。QJ大久保太郎を紹介される。本格的マジヤバになってきたので新宿駅まで走って帰った。


11月8日 仕事としての読書の日2

息子と回転寿司に行き、喰い倒す。ダイエット直前でなんかヤケクソな俺。と云ってもそんな大食いではないので13皿で自省。息子は11皿である。ふらふら帰るとマンションの玄関で書評用の本を持ってきたSPA!!梶原と遭遇。もう一皿喰ってたら行き違いになっているところだった。それにしても全13巻は重かっただらう。しかも休日である。申し訳ないと思いつつ、自宅に上がってもらって茶飲み話。


11月7日 仕事としての読書の日1

書評用の本はSPA側で用意してくれることになったのだが、とにかくちょっとでも冊数を稼ぎたいので田端図書館に行き3巻ばかりゲット。読む時間がないのに衝動的に京極の「嗤う伊衛門」を借りてしまう。

桜桃書房高橋部長から電話。とある企画なんですが、俺の方は全然オッケー。後は編集の検討待ちってことで。


11月6日 フォアグラな私とハイエンド系

区立中央図書館に行き、書評用の本を漁る。高い(各6,800円)んで買おうかどうしようかとかなり迷っていたジャン・オリユーの「タレラン伝(上下)」(藤原書店)を発見。大ラッキー。しかし、読む時間あるのか?

「男泣き! 美少女電脳極道」更科修一郎
98夏コミ本。更科修一郎と加野瀬未友の美少女ゲーム批評本。注目は巻末に収録された更科修一郎の「落城の譜」と題されたハイエンド系に関する評論。漫画ホットミルク6月号の雑誌事評2掲載の書き直しバージョン。現状分析と批判にはやはり読むべきものがある。更科バッシングのためではない前向きな反論と批判が欲しい。


11月5日 フォアグラな私とガチンコ・トーク

原作の打ち合わせに池袋・東京芸術劇場へ。漫画家のやる気が伝わってきていい感じ。

「ルリルリでいこう! RE-MASTER」FITS PROJECT

98夏コミ本の改訂版。浦島礼仁、みかん堂、まきのあかね、結城らんな、野糞果森、天織龍樹が参加。やはり読みどころは浦島礼仁×結城らんな「ガチンコトーク」。悪夢のジャンキーズ・ナイトについて言及されてて、冷や汗、苦笑、爆笑。今更、弁解や反論しても仕方ない。べしゃりが素人という指摘は「スマン」としか云いようがないのだ。だいたい盛り上がるような話題じゃなかったしな(おいおいっ)。ただ、更科と泊に関しては、批判は批判として、もうちっと長い目で見てやって欲しい。俺とて他人のことが云えるほどのタマではないが、どちらも問題点を抱えながらも「何か」がある連中だと思っている。今、この二人を叩くくらい簡単なことはない。あと、客で来ていたあだちしんいちの発言に対する批判は正論である。ただし、「芸術性と商業性」の問題は陳腐な議論であるとしても「志」があって知識と経験が足らない若い漫画家が陥りがちな問題だと思う…って俺がフォローしてどうする? あの発言だけじゃ全然舌足らずなんで、あだちしんいちとは一回ちゃんと会いたいと思うのね。さらに続けて浦島礼仁が「玄田生が嫌い」とカムアウトしてるのはそれはそれでいい。俺個人は浦島礼仁も玄田生も好きです。全方位外交とかじゃなく、愛しています。

後、野糞果森の「更科修一郎批判」はかなり的を衝いている。感情論的な更科バッシングではなく、更科の意図を汲んだ上での現状分析と批判になっている。こういう建設的な批判にこそ大事。しかし、この野糞ってふざけたペンネームは一体…。


11月4日 フォアグラな私

朝から飲まず食わずで妻と病院に行き肝臓先生の検査。血液検査の結果待ちだが、超音波では肝臓先生フォアグラ状態。

秋田書店担当より電話。打ち合わせが一日のびる。

魔北葵「変態学園」東京三世社
「変態実験室」の続編。中身知らない人は表紙見ても巨乳のねーちゃんが二人としか思わないだろうなとニヤリ。今回は忍くんがオッパイ欲しくなって本格的に改造しちゃって、へてから生徒会が攻めて来て、逆襲して、キッチリお返しするというストーリー。全編中の白眉は、四肢切断されて、知性を破壊された少年犬2頭がケダモノに成り果てて繰り広げる痴態。きゃいんきゃいんと可愛いのココロ。生徒会長へのこってりした仕置きより俺的には来ましたね。

山本夜羽「J.P.S」ぶんか社
帯に「至宝の作品集」とあるが、かなり粒ぞろい。エロ漫画ちゅーよりはフツウの青年漫画の秀作と云う感じ。これまで完全封印されていたデビュー作「文民少女隊の最期」が収録されている。


11月3日 Cレヴォ

気合いを入れて池袋。昼前に入場。ダーティ松本のブースに行くがスタッフが死にそうな顔してます。御大はいませんです。更科のブース行っても不在。ようやく結城らんなを発見。隣の浦島礼仁は不在。ぐるぐる廻って、プトマインのサークルに行くが本人は来てません。宜しくと名刺を渡す。最近商業誌に描いてないみたいなので気になってたのだ。砂に会って(初対面)「漫画ホットミルクを盛り上げて下さいね」なんか云う俺。さらにCOLOR(初対面)に会って、挨拶して、へてから、にしかた公一に会って(鎌やんは実家)「次の国会ですかね」「次の次でしょうね」「民主党案待ちみたいですね」という会話。昆童虫(初対面)に会って「ボンデージ・フェアリーのTシャツが売れてるみたいですね」と伊藤剛から聞いたアメリカ事情を伝える。さらにぐるぐるぐるぐる廻って、同人誌を買いあさり、疲れて再び結城らんなのブースに行くと浦島礼仁が戻ってたので挨拶。11/9は客で行くそうである。だらだらしてると更科が来たので、ちょっと話す。今のところ超多忙みたいで安心。来てるはずのピンキィ伊藤編集長、漫画ホットミルク伊藤編集長、どっかで売り子やってるはずの伊藤剛のトリプル伊藤とは会えず。ヘトになったので帰ろうとするとミルクガールズとすれ違ったので「やあやあ」とご挨拶。ロッテリアで軽く食べて、ハンズをウロウロ。電気炉が欲しくなる。陶芸やりたいんだよぉ。さらに前から気になってたシルバー粘土を見に行く。これは90%程度の銀と粘土を混ぜたヤツで、そいつで粘土細工して電気炉で焼くと純銀のアクセサリーが出来上がるという代物だ。純銀フィギュア作ってコミケで売るというのも面白そうだ。純銀粘土焼く七宝細工用電気炉が2万円台というのには心が動く。陶芸用だと安いので20万円台。ジジイになってカネ余ってたらコレを道楽にしよう。


11月2日 モバギ入院

全然考えがまとまらないので、秋田書店に泣きの電話を入れたら、担当は3連休。ラッキー。

アキバ、ツクモ電器にモバギを持って行く。2週間くらいかかる見込み。立ち上がりが早い電子ノート&電話帳がなくなっちゃったワケでウンザリ。ドコモバが2万円以下で売ってないかと探すがない(当たり前だ)。オアシスポケット9000円に心が動く。ただし親指シフトでフロッピードライブは別売。結局使ってみて判ったのだが、俺が必要としているのは立ち上がりの早い電子ノートなんだな。

SPA!書評用の本・他を書泉で購入。すぐそばの同人誌ショップに入る。ガムのような甘い匂いが立ちこめていてうへぇ。末広雅里の同人誌が3000円で売られてました。DOJIのぺなぺなな同人誌も3000円。何も買わずに出る。

食べ物屋が並んでる一角で、どこで喰うか迷う。以前、ここの田舎蕎麦屋で喰って「こ、これは…!」と逆ミシュラン三ツ星級だったのだな。ほとんどマゾヒズムに突き動かされるように隣りの店に入り、カツ丼を注文す。まずカツがコロッケのように小さいのに暗い悦びを憶える。喰ってみたら「こ、これは…!」と逆ミシュラン三ツ星を贈呈してしまいました。後、この一角には天丼屋と焼き肉屋があるのでこれからが楽しみである。ちなみにアキバでは以前はよく駅のそばのカレーショップを利用していたのだが、以前はカツカレーにサラダがついて各テーブルに辛味倍増液が用意されていたのに、最近じゃカツのサイズがコロッケ化、サラダなし、辛味倍増液なしという実質値上げに踏み切ったので逆ミシュラン二つ星を贈呈して行かなくなった。秋葉原デパート1階も逆グルメのメッカ。俺は反省することがある時は、ここで「まだ入ったことのない店」に入って、自分を罰することにしている。あとよく使うのは虎の穴の下にある牛丼屋と万世。ダイエット中なので牛丼は並でお新香というのが定番。万世ではいつも排骨麺ですね。じゃんがらは行列が嫌いなので未だに入ったことがない。

秋田の担当から電話。俺が甘かった…。4日に漫画家と顔合わせ決定。


11月1日 モバギがフリーズ

ようやく仕事が完全アップ。

ピンキィから一部ファイルがダウンロードできないと電話があったのでソッコーで再送。送り終わったとたんメーラーが落ちる。


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