フォアグラ亭日乘2004年09月
フォア‐グラ【foie grasフランス】 特殊な飼育法によって肥大させた、鵞鳥(がちよう)あるいは鴨の肝臓。高級料理材料として珍重され、オードブルなどに用いる(『広辞苑』第五版・岩波書店)
フォアグラウンド【fore・ground】 ‖名‖[the 〜]
1 (風景・絵画の)前景(cf. background 1).
2 最前面, 表面, 最も目立つ位置.(『日英仏辞典』研究社)

■2004年09月16日:岩田読書会のような…
 9月11日に馬齢を重ねてついに大台に乗ってしまった。岩田次夫さんやグレン・グールドに追い付いてしまったわけだ。そういう意味での感慨がないわけではない。
 岩田さんと言えば、先日、若手の編集者と会った時、岩田読書会の話になった。あの会が中断してしまったのはなんとも惜しい。コミケのエッセンスと言ってもいいし、岩田さんの「巨大な仮想同人アンソロジー」開陳の場といってもいい。後者の見地に立つとすれば、個々の同人誌の魅力だけではなく、岩田さんの編集者としてのセンスを実感する「場」でもあった。岩田さんは(松岡正剛的な言い方になってしまうが)「場」の編集というものができる数少ない一人だった。
 若手編集者とは、あそこまでのものは無理としても、有志がそれぞれの推薦同人誌を持ち寄って、同人誌に関心のある人間が気軽に足を運ぶことができる「会」はできないか? という話をした。
 結論を言えば出来るだろうということだ。
 岩田読書会を復活させようとか、そんな大層な話ではない。
 ただ、あの自由度はマネしたいと思う。
 挨拶も演説もなし。横断幕もなし。整然と並んでいる同人誌を、静かに見て行き、知りたいことがあれば、知ってそうな人に聞く。
 冬コミの後あたりにチマチマと…と考えている。

■2004年09月08日:がんばりましょう
 コミケ前後に色々と画策しはじめた企画が、一向に進まず。関係者の皆様にはご迷惑をおかけしております。単行本執筆も予想通り遅れてます。てゆーか、毎月の仕事と全部並行しているので、それぞれが牛歩になっているわけで、ホント、申し訳なし。なんとかする! 

■みにおん『カウパーQ』(オークス)は、ロリ凌辱、ロリSM(緊縛、浣腸、脱糞、スパンキング等)、ショタ×ママ、ママ×ショタという危険度マックスな一冊。もっとも風当たりの強いジャンルであるにもかかわらず、一歩も退かずにガチンコで勝負している。巻頭カラーから悪徳エロ教師が少女の尿道口をガラス棒で厭らしくねちねちと嬲り、失禁するまで責め上げる様を丹念に描くのだから、不快感を覚える人は確実にいるだろう。オレとて「ヒロインの親だったら、この教師のキンタマを金床に置いて、金槌で叩き潰す!」と思ったほどだ。しかし、その反面、この強烈な背徳感に勃起しそうになったのも事実である。このあたりの「快:不快」のバランスシートは読み手側次第だろうが、ある人間には不快と感じるところまで踏み込んでこそ描き出せるエロスというのもまたあるわけだ。描かれていることが許せないから、あるいは自分の思想と相容れないから作品の存在も許せないという主観論を恥ずかしげもなく唱える人々にとってはとうてい理解できないことだろうが。
 個人的にはエロ姉貴が弟を女装させてディルドで犯す「MANIAC SISTERS」、エロママがオナニーも知らないウブな息子を弄びまくって性の虜にする「溺愛」がツボ。ぶっちゃけた話、オレとしては、みにおんの作品ではロリよりショタが好みなのである。

 

 本稿をアップロード中に8月分のデータを消してしまい、激しく落ち込む。

 もちろん、こういう時に限って消したデータのバックアップは取っていない。ダメかも。いや待て、まだ方法があるはずだ…と先月何を書いたか思いだし、玉置勉強+フォアグラ亭をグーグルで検索。キャッシュが見つかったので、急いでサルベージし、8月分を修復。グーグルはエライと思いました。ただ、消したつもりのデータが残っていることもあるわけで、考えようによってはコワイ話ではある。