トシちゃんの
声にドスをきかしたときに乾杯!

一気に下まで行きたい

1999年

8月30日(月)

少しだけ、昨日のコミティアの続き。
私も気楽院さんもソッコーマッハゲットしたタイムパトロール ユカちゃんには吉田等もいたく感動したらしく、「ぶっとびマンガ好き」そうなお客さんが来るたびに進めていたという。
でもWAIスタメンバーで買ったの、オレだけなんだよなー。それが断絶。

……SFとは
……わがままなカノジョである、なんつって、ひと昔前のマックやある種の自動車のたとえじゃないっての(笑)。このたとえ、「やたらと金を食う」「思うように動いてくれない」「でも魅力がある」ということだと思うんだけれど、SF小説についてはいつもいつも、(個人的な話ではあるが)そういうことを考えざるをえない。

まずある程度、分量を読んでいないとどうにもならないところがある(偏見か?)。
どうにもならない、というのは、単体の作品を読んで、どれだけ「SFファン」と言われる人たちと話が通じるかということ。ポッツリ「エンダーのゲーム」とか「キャッチワールド」とか読んでも、なんだかぜんぜんSFに詳しい人と話が通じないような気がするのですね。

小田嶋隆のエッセイで、知ったかぶりをするのが大好きな彼が、つまみ食いでディックの小説を読んで知ったかぶりすることを考えつき、ディックマニアに「ディッ
クってどれを読めばいいのかナ?」と聞いたところ、
「全部」
「傑作も駄作も全部だ」
と答えられたというのを聞いたことがある。
どれだけホントかはわからないが、なんとなく雰囲気の一部を表している気も、しないではない。

あくまでも私の偏ったイメージだと、オールタイムベストは当然読んでいて、SFマガジンは毎号買っていて、ともすれば原書でも読んでいる、ってなものすごいコアなイメージがSFファンにはある。

この間、「50年代SF特集」だということでSFマガジンを買った。
アシモフとかクラークとかぐらいならわかるかな〜、と思ったからだ。
ところが聞いたこともない作品のレビューが多く載せられ、とてもついていけなかった。
(ミステリマガジンもそうなんだが)「SFマガジン」には背景に膨大な作家や評論家やファンの人間関係と、知識と、年輪と、もろもろのことを感じて、あまりにも(私個人の感想では)敷居が高すぎるのでした(エッセイとかは拾い読みするけど)。

ひるがえってミステリはどうかというと、私の所属していたサークルがあまり厳しくなかったのがイメージを決定してしまった部分はあるのだが(京大推理研のようなコアなところもあるだろうが)、少なくとも「ポッツリ単体で読んでどこまで楽しめるか」というと、やはりミステリの方が強いような気がする。

ドマニアならともかく、ミステリの敷居はいまだに低い。
「古典への道筋」をつくっていたという点において、講談社ノベルズ系の作家の功績は小さくないと思うし、何も知らない人が「とにかく読んでみよう」と思ったときの入りやすさ、という点ではSFよりは上なのではないかと思う。
赤川次郎や、西村京太郎などのリーダブルな作家も揃っている。

電車の中で、分厚い本を読んでいる女性がいると思ったら最近はたいてい「京極夏彦」だったりすることも、それを物語っている(まぁ京極を「SFだ」と解釈できんでもないんだろうけど)。

素材を使った「遊び方」においても、コミケに足を運んでみれば、やおいや健全、研究本も含めて京極夏彦や島田荘司、有栖川有栖、麻耶雄嵩などの同人誌がひとつの島をつくれるくらいなのに対し、「SF小説」となると以前では「銀英伝」、最近では「星界の紋章」(未読だが)くらいなのではないだろうか。もちろん、SFアニメまでカテゴリーに入れると大物「エヴア」があるし、その他モロモロあるのだろうが、私の偏見ではやはり小説が元気でないとSFってのは……と思ってしまう。

旧来の「遊び方」……ファンジンをつくって研究してみたり年譜をつくったり評論したり、といった方法の他に、「ミステリマニア」というカテゴリーとはおそらく無縁の子たちが、コミケなどでミステリ作品で遊んでいる(いわゆる「コミケ的」な同人活動によって)のを見ると、SFとミステリに構造的な差が何かあるにせよ、「ずいぶん違っちゃってるんだなあ」と思えてくる。

個人的にはミステリよりSFの方が好きなんだけど、常にSF小説を読んでいたいんだけど、読んだことによって、言葉がひとつも出てこない。なぜだか。だから、他のファンとコミニュケーションが取れない。作品単体で非常に感想が言いにくい。
50年代モノはともかく。
だから私にはSFファンの「手が合う」知り合いというのが一人もいません。

単品読んでどうにかなったのは、50年代SFと「アルジャーノン」、それとブームの頃のサイバーパンクくらいじゃないかと思う。

これはオタク的な趣味には何でも言えることなんだけど、ものすごい情報摂取量の人がいて、そういう人が認められていくことにまったく意義はないんだけど、「それほど情報を得られない人」「情報を得てもそれを整理できない人」が、あるジャンルを楽しむにはどうすればいいか、ってコトが、もっと問題視されてもいいんじゃないかとは個人的に思いますね。

自分がそんなにたくさん情報を摂取できる方じゃないんで。

8月29日(日)

コミティア当日。すげー蒸し暑い。

コミティアでどのくらい同人誌が売れるかという読みがいまだによくわからず、大量に持っていきすぎてしまった。

いろいろな人に挨拶したりなんだりして、同人誌をいただいたり、本を貸していただいたりした。いろいろすいません。

今回楽しみだったのは、「グラップラー刃牙」、「餓狼伝」の作者、板垣恵介のトークショーがあったこと。もちろん「少年チャンピオン」の原画展示も楽しみだったのだが。
で、質問コーナーにかなり時間を取ったりして、興味深い1時間でした。

面白かったのは、
・範馬勇次郎の原型は、俳優の「マット・ディロン」である。
・ジャック・ハンマーのモデルは、プロレスラーのダイナマイト・キッドである。
愚地独歩のモデルは大山総裁ではないか、とよく言われるが、正確には「自分がこうあってほしい、と思う大山総裁の一部」をモデルにしている、ということである。
・独歩は大山総裁のイメージが強いので、窮地に陥ったり負けたりすることを嫌がる極真ファンの人から、抗議されたこともある。

さらに面白かったのは、
柴千春に特定のモデルはいないが、自分の人生の中で、「おれはやればできるんだ」と主張する人間をたくさん見てきた。こういう人たちは別に何かをやるわけではないが、「やればできる」という主張をする。それならば、ふだんから「やればできるんだ」と言う人間が、「やればできる」という気持ち、すなわち「根性」だけで物事を突破してしまったら、読者に共感を得られるのではないかと思った。

(なぜいつもムエタイの選手は負け役なのか? という質問に対し、)
・ある格闘家のキャラを立てるときに、「これは破壊できないだろう」というモノ……タイヤや車などを破壊させるという手法がある。そのモノの「強さ」が前提となっているからこそ、それが壊されるとキャラが引き立つ。同じような意味で、ムエタイの強さを認識しているからこそ、負けさせることによって他のキャラを引き立たせる、という意味である。同じことは「刃牙」内における「グレイシー」の扱いにも言える。

いつもそうなのかは知りませんが、わりとたんたんと言葉をつむいでいくような話方のヒトでした。もしあいたいすると、かなり緊張すると思うな。実際ムチャクチャ身体を鍛えていた人だし。

帰りにメンバーと飲み屋に寄って、喫茶店に寄ったらすげい雨。
丸の内線も止まってしまった。
せっかちな私は、そのとき唯一動いていた方南町方面行きに乗って中野新橋から帰宅。
神田川が増水していて恐かった。

8月28日(土)

仕事が終わってからWAIスタメンバーとファミレスで待ち合わせ、「たの午後」の製本作業を行った。
アガリを見るまで心配だった吉田等の原稿、なんだ、オレのより面白いじゃねーか(笑)。
今回は私の心の中の判定で吉田等の勝ち。私の負け。
吉田の原稿を見ることによって、逆に自分が疲弊していたことがわかったような気がした。

以下反省点。
なんとゆうか、原稿描く際、非常に疲れきっていたように思う。
肉体的にではなく、気持ち的に負けていたというか、折れていたというか。
悩みが結果につながらないというか。

正直、「たの午後」に関しては迷いの時期である。
自作のマンガの場合、開き直らないとどうしようもないところがあって、売れなかろうが「つまらん」と言われようがそれはそれで引き受ける覚悟はあるのだが、「たの午後」に関しては最近もうよくわからん。
……むかしからわからないんだけど。

もともとものすごく飽きっぽいのだが、「たの午後」の場合でも、いろいろな試行錯誤や実験(「そんなものがあったのか?」と言われそうだが実はあったのだ)もオレの中でひととおり済み、メンバー内で話し合うことによって生じる効果、みたいなものが見えにくくなっている。

個人的には、ここでもう一歩踏み込めるかどうか、自分の「飽き」にガマンできるかどうかが正念場のような気がします。

8月27日(金)

一時はどうなるかと思うくらい追いつめられた原稿も、やっと目鼻がついた(注:目鼻がついただけで完成ではない)。
正直、死ぬほどホッとした。
だがまだ予断を許さない。
吉田等の原稿の進捗状況をこちらはまったく知らないからだ。

電話してうまくつかまった。
何でも、夏バテのような、謎の体調の崩し方をしてしまったという。
何度も吐いた、というが、私の周囲でも「吐き気系の体調崩し」をした人は多いので、そのために原稿も進まなかったというがこれは仕方のないところだろう。

早くも電話で反省会モード
やはりブレストの段階でキッチリ決めなかったことが敗因(すでに負けたことになっている)だろうということになった。
まぁ私としては、ブレストに関しては言いたいことはあるんだよね。
力学(ちから・まなぶ)がメンバーに入ってたんだけど、ヤツの提案は文字通りの「ブレスト」で、原稿になったときのことをまったく考えないのだ。

だから、それはそれでいいから、そのときに考えた案をもう一度、叩く機会が必要なのではないか、と思うのだった。

さて、吉田等は今晩徹夜で原稿書くという……。
明日の段階で、今号のクォリティが決まるのだ(私の原稿も含め)。
吉田等には、ムリはしないでいいからヤケクソな原稿は書かないでくれ、と心で思った。

8月26日(木)

先日「テレビはセガサターンより面白い」などと書いたが、もちろんイデオロギー的な意味はない。ただ私の持っているゲーム機で現在稼働しているのがセガサターンだ、というだけのことである。

早朝、「ぶっとびマンガ大作戦」Vol.1、2の増刷のためコンビニでコピー。
明日、もう一度コピーしなければ。

昼過ぎ、気まぐれに古書店「Bマニアックス」に行ってみる。井の頭線・池の上駅にある店で、同人ショップ「コミケットサービス」の姉妹店? のようなところ。主に軍事モノや猟期モノなどのカルト的な文献を扱っている。
とにかくすっげーせまい。店の前に置いてあるUCCの自動販売機の方が目立つくらいだ。

行ったら「すぐ戻ります」の貼り紙があって、店が閉まっていた。
コンビニで数分時間を潰して戻ってきたら、開いていた。

カストリ雑誌だのなんだのを眺めていると、店員のおねーちゃんが

「何かお探しですか?」

と言ってきた。まあとくになかったんだけれど、こういう店ってピンポイント的に「これがほしい〜!!」って客が来るのだろうか???
ざっと見たところ、何かのバックナンバーをコンプリートしてあるというでもなし(あったらゴメン)、ジャンルも煩雑すぎて、たとえばコミケカタログに載っている広告の説明を見て行っても、「これこれならありそうだ」という実体が掴めないのだが……。

でも面白いことは面白い店。

鬱状態はますますヤバイことになってきている。とにかく次々とメンドクサイことが起こる。いつもなら逃げちゃうんだけど、同人誌だけはそうもいかない。
気晴らしに酒飲んだりするが、こういう状況が新田的にはいちばんヤバい状態なのだ。気晴らしに酒……。しかし酒で問題が解決したことなど、人類誕生以来ありはしない。

とりあえず5ページのマンガだけは完成。それだけでイヤになってきたので休憩。
あと10ページ。
徹夜の連続でイヤな仕事をしている人もいるというのに、楽しみでやっていることでなんてタラタラしているんだ、と自己嫌悪状態になる。
「ムリがきかない」というのは、何度自分に言い聞かせても開き直れるものではない。
しかし他人に限りなく合わせていって、入院したりブッ倒れたりということが20代の10年間では何度もあった。だからどうしても、ギリギリのところでムリをするのはヤメなければならない(まだ過労で死にたくない)。

つまり、「ムリをする」ってこととは別の価値観を見いださないといけない。
これがけっこうムズカシイのよ。
「ちょっと立ち止まって周囲を見つめてみませんか?」的な物言いってものを私は基本的に信じないしね。
「後から来たのに追い越され」るのは目に見えているでしょ、そんなの。
だから違う価値観を探す。
繰り返すけど、でないと身体が持たないから。

話は戻るが、雑事では、「ぶっとびマンガ大作戦」の製本、釣り銭用の金の両替、などが残っている。

期限付きのマンガだけでもかなりのプレッシャーだが、こと相棒がからむ場合、他人の都合もあるのでそれがとても気になる。
相手の原稿ができていなければ、こちらの努力がパーになる場合もあるのだからして。

……といっても、面倒が起こるのが恐くて確認の電話はけっきょくしなかった。

8月24日(火)

もう何にもやりたくねー。「鬱」などと言ったら申し訳ないんだが、でも何もやりたくねー。
早めに寝て、夜中に起きて同人誌の作業、ってコトを続けていると、突然いろんなことが気になり出す。
そして、たいてい本当にモンダイなんだなコレが。
前回から、ひきちぎったりしながらも保管しておこうと思っていたコミケカタログがなくなっていたり。
去年の手帳がなくなっていたり。
んで真夜中に引っかき回して探す。
だが、しょせん見つからねーのサ……。



そして、原稿執筆中に相棒(吉田等)が「まったく同人誌の原稿を書いていない」という妄想に取り憑かれる。
するとアレだ。私のやっていることもムダになるわけで……。
そうすると描かなくてイイってコト……?
イヤ、でも、本当に思いがけないことしてくれますからねえ。
予断を許さない。
勝ち逃げはこの私が許さない!!(大流行ギャグ)



「テレタビーズ」を見るが、背景やキャラ造形はカワイイのに内容が実に難解だ。
子供たちがケーキをつくるビデオを2回も流していた。2回流すのはカンベンしてくれ〜。ケーキ食わせろ〜



に「な〜んでかフラメンコ」やってた芸人を一億倍性格悪くしたようなのがいて、そいつが来ると1日ブルー
ウチは「ホテルプラトン」じゃないので、気にくわなければケーサツ呼ぶぞ!!
いや、その前に自分がキレないように注意したいと思います。
とりあえず、武器になりそうなものはカウンターのそばに置かない方がいいようです。
ケーサツ呼ぶぞ!!



……仕事しながら「スタジオパークでこんにちは」を見る。ゲストが岡田斗司夫氏
親と一緒に見ていたが、岡田氏はやはりトークがウマいので、何をやっているのかはわからないなりに、親はいい意味で「印象に残る人」という感想を抱いたようだ。



その後、私は家に帰り、号泣したり急に立ち上がったり座ったりする。たけしのお母さんの苦労話をテレビで見て、ダークな気持ちになる。
そして裏声で「だれでもわかるBASIC」を朗読した後、ウチの敷地に犬にウンコさせようとしていたずうずうしいババアに、家の窓から念力をかけた。
そしたら頭に力が入りすぎて、頭痛。
その後、また号泣しながら立ち上がったり座ったりしているうちに、息苦しくなってしまった。



「本」とか読んでたら、あまりの役に立たないっぷりにだんだん腹が立ってきた。
そもそも、「役に立った本」って教科書くらいしかないんじゃないか???
やはり「役に立つ本」といったらアレだ。分厚くて、開くと拳銃のかたちに中身がくり抜いてあって、そこからワルサーP38などを取り出す。
当然、女スパイふとももに吊り下げた拳銃を取り出すのだ!!!



朝の子供番組「おはスタ」「モーニングコップ」(元おはガールが「ミニスカポリス」みたいなかっこうをしてタラタラするコーナー)の衣装は真っ赤で、やはりふとももに銃を吊り下げているらしい(よく見えない)のでヤバいと思う。
……ってテレビの話ばっかり書いてますねこの日記。
でも面白いもん、テレビ
オレの中で、少なくともセガサターンより面白いような気がするんだよな……。
セガサターンのファンの人ごめん。

8月23日(月)

いったいどこをどうすれば読む人が面白いと思ってくれるのかサッパリわからず、日記なんてもうやめようと思ったが、こうしておめおめと書いている。
そう、「おめおめと書く」が時代のキーワードだ(ウソ)。



それにしても、同人誌に関してこれほど追いつめられたのは「WAIWAIスタジオ」発足以来、新田的には初めてである。これこそ読む人が「どうでもいい局地」
のことだとは思うが、でも本当なんだから仕方がない。



日曜の朝に、NHKで「週刊こどもニュース」ってのがやっていた。
「マンガ特集」だった。
現在マンガがどれくらい売れているか、マンガの歴史、マンガの記号の面白さ、などをやっていたのだが。
レギュラーのガキ(男)が、マンガにまったく興味がないらしい。
NHKだからどの程度アドリブなのかはわからんが、「マンガが人生の指針になった」という人々(「エースをねらえ!」を読んでいた沢松選手、「男組」「北斗の拳」を読んでいたK−1の佐竹、など)のコメントを見て、

「マンガで感動する人なんているんだねぇ〜」

と言い、「はじめの一歩」の作者の仕事場にお邪魔する、というところでは

「で、先生の役割ってのは原稿のどの部分を描くんですか?」

って、せんせーは作者だろーっ!!

レポートのVTRが終わった後も、
「ぼく、この後『はじめの一歩』読んだんですよ。すごい迫力で……」
って、取材するならその前に読んでおけっ!!

だが岩崎ひろみ(「ふたりっこ」の方の)が「初めてマンガで泣いた」のが「『銀河鉄道999』のラスト近く」、だというのがなんだか収穫でした。



同人誌に煮詰まるほどパソコンに座りっぱなし、ネットを覗いてみたり何かと発言してみたりという生活になる。
それで何かが変わるかというと何も変わらない。
身体の調子も悪い。なんだか泣けてくる。これでいいのかオレ(泣)。

ところで、どこやらで「少女革命ウテナ論」を読んで刺激されたので、映画版をいまだ見ないまま、私も駄文を書きますよ。
以下、「ウテナ」と「りりか」を知らない人はトバしてください。

結論から言って、「あのテレビ版のラスト」に私は納得言ってない。
おっと、ここで例の「おめでとう〜おめでとう〜」「シトを食ってる〜」ってなアニメ同様、最終回論議をするのもベタでいけない。
クリエイターが、パロディだの複製文化だのの洪水の中で、いかに「オリジナリティ」を出したり「パターンだネ」と言われない、そこから抜け出た「何か」をつくり出そうと必死になっている(場合もある)ということをわかっているつもり。

にしても、私の主張は単純で、「わかりにくく、カタルシスがないからダメ」ということに尽きる。
正義は勝つ。少年(少女)は成長する。恋人は結ばれる。悪は滅びる。こうした単純な物語構造を、あえて取らなかった、という意図はわかる。
とくに、「ウテナ」のように、従来の「男らしさ」「女らしさ」「性役割」といったものに疑問を投げかける作品が、ワンパターンなラストを迎えたら全編の否定にもなりかねない。それもわからんではない。
しかし、やはりあのラストにはカタルシスがない。
「従来のありきたりなラストをすり抜けながら、カタルシスを得る方」があったはずだと、私は考える。
何より、わかりにくい。
あまりにも視聴者の中で解釈に幅ができたり、難解なラストというのは、ちょっとどうか、と私は思う。
「従来の物語構造のバランスを保ちつつ、新しい『何か』を提示する」ということが、できるはずだと私は思っているし、「一見『?』と思えるラスト」は、幾多の異説を生むし、カタルシスがないことはどう解釈しようが変わらないのだから、やはり「どうか」と思うのだ。

これは「りりか」にも言えまいか。
「りりかSOS」は、「ウテナ」に比べれば人気の規模も小さいが、個人的に好きな作品である。あのラストは、(個人的には)やはりいただけない。
監督の意図としては、「死の重さをわかって欲しかった」ということらしいが、それを額面通り解釈したとしても、「りりか」はそれまで「受難のスーパーヒロイン」として描かれているだけに、最後に救いがなさすぎる。
またその「救いのなさ」をもチャラにするラストのラストも、首をひねるばかりだ。
全編を通して、「りりか」において「死」がメインテーマではなかったはず。つまりラストがあまりにも異質すぎる、と私は思った。

何が言いたいかというと、あまりにも多様な解釈・異説を生む、しかもカタルシスのないラスト、の作品が、個人的にはギモンだ、ということなんだろうね。

かといって、「当たり前のことを当たり前にきっちり描く、それこそ真のエンターテインメント」と言いきれるほど、私の意見は不動のものではないんだけどね。

8月22日(日)

コミティアまで、ついに一週間を切った。
で、同人誌作業をしながらの「ながら見」で「アルテミッシュNIGHT」を見る。
なぜ「ながら見」かというと、ビデオがブッこわれたから。
クリーニングテープを買ってきたんだが、やっぱりダメだった。
だいたい、クリーニングテープでどうにかなったことなど滅多にないのだが。
今週は「バスト」特集ということで、「オッパイアート」(オッパイのオブジェみたいなの)をたくさんつくっている芸術家が出ていた。その人の「いいオッパイの人
ベスト3」というのがあって、
3位、田村美和、2位、冴島奈緒、1位、細川しのぶ、……って、こんなんただコイツの好みじゃん!!(笑) しかも「アルテミ」にちょくちょく出る田村美和が3位に入っているのが、なんだかアヤしいぞ!!

あー明日、商店街のお祭りだ……。あーあ。
今日、お客さんが「子供の頃はお祭りが楽しみで仕方がなかった。お祭りの日は家になんかいっぺんも帰らないで、一日中遊んでいた」と言っていた。

私にはそういう経験がまったくない。
ここに書いたっけ?
お祭りの「ダシを引っ張る」とかいうのがあって、子供の頃みんな大喜びでダシを引っ張るわけですよ。私はそれのどこが面白いのかサッパリわからず、それに加わらなかったんだけど、みんなが不思議そうな目で「なぜダシを引っ張らないのか?」と私を見つめていたことを思い出す。
驚くべきことに、あの頃の疎外感に似た感覚は現在でも続いている。いや、一生続く。
まあどうでもいいですけどね。今となっちゃね。

私は店まで通っているが、家の方の商店街なんて歩行者天国にして、店がみんなイカとかトウモロコシとか焼いて売るんだよな。
あんなのにつきあわされないだけ幸福と思わなけりゃ。
ウチは商売柄、お祭りがあろうがなかろうがぜんぜん関係ないしな。

8月19日(木)

そろそろ原稿をやらないと、いい加減ヤバイ。
しかし、「おいらの頭の中では、すでにできているのさ〜」などと思っていた。

ところがどっこい、書き始めたらぜんぜんダメでやんの。
メモ書き見ても何が言いたいのかサッパリわからないし、このままではぜんぜんダメだ!!
やっぱりブレスト直後に取りかからないとぜったいにダメだね。
ぜんぶで14ページ。どうしよう???

しかしこんなこと書いても、読んでる人は別に面白くないわけでしょ?
どうしたらいいのかねえ……。
たとえば「王様は裸だ!」っていう物言いが面白いのはせいぜい二十代までで、そっから先は「王様は裸だ!」って言っているヤツも「裸だ」というところまで見えてこないとつまりませんなあ。
またそれを見るのは非常にメンドクサイし、私の幻想だということもありうるしな。

8月18日(水)

今日は暑さはちょっとマシか。
しかし暑いことは暑いな。
コミケの申し込み書を投函。

最近思うこと。
論争とか批判は、何も信じていないヤツの方が勝つ。
テクニックでどーのとか、そういう入り組んだモノでないかぎりは。
逆に言えば、何も信じていないヤツは新田的には勝って当たり前。
というわけで、「面白い争い事」ならいいのだが。
しょっぱい議論はもうたくさん。

あと、世間的にかなりデンジャラスで暴論のようなことでも、私は「それが当たり前」と思っている部分があり、本当に「当たり前」と思っているので別にいちいち書きません。そっちのが常識と思っているから。

8月17日(火)

冬コミの金を郵便局で払う。

25歳過ぎたあたりから、「疲労は翌日ではなく、翌々日に来る」というジジイみたいなカラダになってしまった。先週の疲れが今週になっても抜けない。あまりの暑さも重なり予定はすべてキャンセル、仕事が終わったらソッコー家に帰った。
とにかく夏が終わらないかぎり、どうにもならん。

それにしても、8月の日記のタイトルの「トシちゃんのドスをきかした声」ってなんだいったい。と自分で思っていたら、彼の「ベルエポックによろしく」という歌がなにか妙だったなあ、というのが新田的に面白かったらしい。自分で自分に同情した。
また、みなさん同情してください。

8月16日(月)

次回のサンシャインクリエイション申し込み。

コミケ疲れで死んでた。
しかも病院に行かねばならなかったのだが、とにかく外が暑い。
暑い暑〜い!!
帰ってきてすぐ寝ようと思ったが、同人誌「楽しい午後の過ごし方」の打ち合わせをしなければならず、午後10時半頃、吉田等に電話をするために仮眠を取る。つまり熟睡できない。

そしたら別の人から電話がかかってきて、「朝倉大介のチケットを買う人がいないか」という件。私の周囲には朝倉大介とその仲間たちのファンはいないし……と思っていたら「吉田等さんが朝倉大介ファンだ、って新田さんから聞いたんですけど」と言われる。自分で言ったことをまったく忘れていたので「そうだっけ?」
と一度は聞き返すも、嘘つきと思われるのがイヤで深くは触れないことにする。
吉田等も意外なもののファンだったりするから。

その後、吉田等は電話でつかまる。なにしろ私も病気したりなんだりでまだひとつも原稿があがっていないため、締め切りを29日のコミティアの前日、28日のギリギリまで待ってもらうことにしてホッとする。

確認すると、なんと吉田等はちょっと朝倉大介ファンだということが発覚(……というか私が忘れてたんだけど)。趣味の広さに驚きましたよ。
朝倉大介が雛形あきこのCDのプロデュースしていたことが頭に浮かんだが、
どうでもいいことなので黙っていた。

京野ことみは世間的には無名人」と言われてムカついたので「『王様のブランチ』の坂下千里子(吉田等がファン)は海砂利水魚の上田とつきあっているらしい」という「やじうま情報」をプレゼント。一気にやる気をなくしていた。

8月15日(日)

コミケで気楽院さんところで委託&売り子のお手伝い。
とにかくむちゃくちゃに暑い
よくなんかコミケについて、オタクがどーの、何がどーのと議論がかまびすしかったりしますが、それより何より、あの暑さに
「みんな耐えている」
というのがとにかくスゴイ、っていうか、あんだけ「暑い」ってコト抜きには何も語れないと思うんスけど。焼け死ぬかと思いました。
エスカレーター下って行くときに、昼過ぎにはすごい人数になってて、人間のあまりの多さになんかアリみたいに見えて。で、人がいるとそれだけ気温が上昇するらしく、本当にたいへんなことになっていました。
まぁ体感温度は人それぞれ違うんでしょうが、みんながあの暑さを共有しているということに、ある種の感慨があります。

WAIスタ的には最後の最後まで心配していた「パロディやレビューにおいて図版紹介はどれだけ可能か」という問題について、わりとデンジャラスなモノでもあっさり許可がおり、ホッとしたり。
いろんな人がブースに来て、勉強になりました。
去年の冬コミほどある種の「焦り」のようなものはなく(ここで買わないともう買えない、みたいな)、ムダな衝動買いはしませんでした。
ただ、山本弘氏が「プラモ狂四郎本」を出していたらしいんですが完売で買えなかったことが残念。さらに、別サークルの「レッツ&ゴーMAX」マリナ本(エロ)が買えなかったのが残念だよ。マジで。

なぜ午後1時頃に、「マリナ本」が完売になってしまうのか……。みんなそんなにアニメ「レッツ&ゴーMAX」見てたか?
確かにそこのサークルは「壁」で、立て看も目立っていたが、なんか納得いか〜ん!!

やはり本当に「レッツ&ゴーMAX」を見て、マリナを愛する者こそが購入できるべきではないでしょうか!?

……と、コドモみたいなこと言って、完。

8月14日(土)

NHK教育のドラマ「虹色定期便」の資料集が欲しくて、コミケへ行く。
その本は、おそらくスタッフの許可も取った、出演者のコメントなんかも載ってるステキなものでした。
雨が降っちゃってものすごい不快指数。
しかしこれはほんの予告に過ぎないと翌日わかるのだった。

コミケ後、新宿で力学(ちから・まなぶ)と待ち合わせ、帰省ラッシュで人もまばらな飲み屋で飲む。
「いかに無意味でどうでもよく、そして楽しいことを考えつくか」について私が熱く語ったが、どうしても「情報の重要性」を意識する力学(ちから・まなぶ)にはいまいち理解してもらえなかった。

「無意味な情報」というのは確かに矛盾しているのだが、言葉にならなかった。
飲みは楽しかったけど。

8月13日(金)

「サンシャインクリエイション」用の定額小為替を購入。
「楽しい午後の過ごし方」16号を、10部増刷。
あとは暑くてヘバる。

8月12日(木)

計5ページのマンガが執筆終了〜。
次は「サンシャインクリエイション」の申し込みと、「楽しい午後の過ごし方」の
原稿だが、少し休むことにする。
休むヒマなんてないんだけどネ。

それにしても、グラビアクイーンの「吉田里深」がCDデビューしているとは驚いた。「ペニシリン」HAKUEIプロデュースで(2人はつきあっているらしい)。
実は思うところあって(というより単なるモノズキ)、「セクシーアイドルのCD」を集めたいと思っているのだが、これ、アルバムなんだよねー……。
吉田里深のHPの掲示板には、HAKUEIファンの女の子がいっぱい書き込みしていて、なんだか面白かった。やはり好きなミュージシャンのカノジョが気になるのであろう。

それにいくつか「セクシーアイドル」のCDを新星堂HPなどで検索してみたが、 「フォクシーメイツ」(「ヴァニーナイツ」の益子梨恵などを含んだ3人ユニット)のCDは昨年出たにもかかわらず検索できないし、「セクシーメイツ」(メンバーの一人が「ウルトラマンダイナ」の隊員)もすべて廃盤。ギリギリガールズは言わずもがな。ああっ、そういえば「平成おんな組」、絶対廃盤だろうなー。かろうじて「C.C.ガールズ」が手に入るようだ。
しかしいくら手にはいるとは言っても、「チェリーボンバーズ(ナニモノかいまいちわからず)の「黄色いサクランボ」が欲しいかどうかと言うと、考えてしまう。
坂木優子はユニットを組んで出していたがユニット名もわからないしたぶん廃盤だろう。
青木優子はCD出したのか???
釈由美子も出すって言っているので、期待大だ。
コンプリートするとなると「ヴァニティ」も買わなければならないのか?
まあ「ZARD」は別に買わなくてもいいような気がするけど。

8月11日(水)

ちょっと過ごしやすくなってきたので、まんだらけにマンガを売りに行く。
買ってすぐの成年コミックは、300円近い額で引き取ってもらえた。
その後、私にとって禁断の?「大古書市」へ行く。
こういうとこで金使いまくったら、身上潰れてしまうから、「禁断の」なのだ。
古書市では、私はマンガしか見ないことにしているのだが、おおかたはべらぼうに高い。
それでも、「今買っておかないと後々探し回ることになるだろうな……」と思うものにはつい手が伸びてしまう。

古書市を後にして映画「ウテナ」の前売り券を買いに映画館に行ったら、すぐ前にやはり「ウテナ」の券を買おうとしている学生がいた。「ポスター付きますか!?」なんて売り子の女の人に聞いていたが、私はこのテのおまけグッズでは、個人的にはポスターがいちばんありがたみがない。
そこらに貼るワケにもいかないし。
保存しようと思えば折れたり曲がったりする。
なんか、もちっと下敷きとか、ちっちゃなフィギュアとか、保存しやすそうなものをくれないもんだろうか。

私はマンガはおろか同人誌も積ん読したりしている大馬鹿もんです。
しかし、「本」というのは2、3年寝かした方が、「ああ、このときはこういう時代だったからこういう作品が生まれたんだな」というような、まあ思いこみですけどひとつの「解釈」が生まれて二度おいしいということもある。

で、コミティアで買った本を読もう、と思ったのだが、読んでいて大いにとまどうことになってしまった。
それは作者の「自我」というか「自意識」が、ストレートに出ているところから来るんだと思う。
マンガには「自意識」がストレートに出ているモノとそうでないモノがある。
どちらがいいとか悪いとかいう問題ではなくて。
あるいは、純粋なエンターテインメントが隠蔽しているもの、おっことしているものを「自意識をストレートに出すマンガ」が拾っている場合がある。
これもどちらがいいというわけではないと思う。

私は自分でマンガを購入していると、どうしてもエンターテインメントな作品、「脱線3」がずーっと前に提唱していたネーミングによると(定着させたかったなぁ)「ザックリ系」なマンガが最近は好きである。
「ザックリ系」はその名のとおり、絵もお話もザックリしていて、読後にあとくされがない。いい意味で。
それに、逆に言うと「自意識」に自覚的なマンガがおとしていったものを拾っているのである。
だから(要するに好きだから)読んでいるんだけど……。

「自意識」に自覚的なマンガ、しかも同人誌だとさらにストレートな場合が多い。
こういうのも好きなんだけど、ずーっと同じパターンのマンガを読み慣れていると、いざ「自意識をストレートに出したマンガ」を読むと、不意打ちをくらったように感じて当惑してしまう。

打撃技で来ると思ったらイキナリ胴タックルに入られたような気分だ。
今回はその後の差し合いに負けて、とまどいを払拭できずひっくり返って酒飲んで寝てしまった。

ああ、うまく言葉にならん。
言葉にはならんが、こういう作品ならばこういう作品を「ジャンル」として大量に読んでいないと、レビューも書けませんやね。
気合い入れて行こう。

8月10日(火)

昨日は病院通い。暑くて参った。病院に着く前に病気になりそう。
暑くて、すごくバテている。
日が暮れる頃には、何もかもすっかりヤル気をなくしている。
そして自室で泣いている。

8月9日(月)

世のオヤジどもは、「トゥナイトII」を情報源にしているようだが(いつのまにか杉作J太郎の知名度があがっていると思ったら、これによく出てたのね)、この番組を見る習慣がない私は「アルテミッシュNIGHT」を情報源にしていますよ!!
流行発信基地として!!
週1であまり情報を詰め込まなくていいところがイイね。
それに、「どう考えても無意味」な情報が手にはいるのがイイ。
それも、「どうだ! 無意味だ!!」てんじゃなく、サワヤカに、ササヤカに無意味なところがイイ。

先週は、
桜樹ルイの写真集が再発
永井流奈ゲスト出演
「レースクイーン・インストラクター」とかいう人が登場
……あと今年流行の水着ってのもやってたが、それはとりあえずおいといて。
「桜樹ルイ」ってさあ、ちょっと前の井上三太のマンガで不良娘が「チェリールイ(桜樹ルイのバンドやってるときの名前)みたいになりたい」って言ってて、絶妙
なセリフだなと思ったものです。

「永井流奈はロリロリだ」って書いたけど、17歳になったばかりというのだから当たり前ですね。
最近女性の年齢とかわかんなくなってきて、10歳、20歳、30歳、40歳、って
10年単位くらいでしかわかんなくなった。
まあそれでいいような気もするしな。

「レースクイーン・インストラクター」っていうのは、去年までレースクイーンをやっていたおねーちゃんが自分を「そうだ」と言い張っていると言うこと。
まあそれなりなことは言ってましたが、なによりこの人
「悪女ヅラ」
なんですけど、そういうキャラクターで行くんでしょうかね。
なんか明日がまったくなさそうなところがいい、「レースクイーン・インストラクター」。

まあそういうのを笑っているうちに本当に明日がないのは自分だったりするんだけどネ。
いや、明日があろうがなかろうが明日が来る、ってところが恐いんだけどね。
明日が来ないなら来ないでイヤだけど〜。

8月7日(土)

なんかさあ、去年より暑くない???
すげー暑い。暑いというより、日射しが「痛い」という感じ。
まったく何もヤル気が起きない。
「楽しい午後の過ごし方」の原稿、どうしよ……。
まだなーんにもやってない。
あ、「マンガの同人誌」の原稿は描いてますよ。
昨日も描いたもん。4ページだから、これだけは終わらせるようにしなければ……。

何かね。小遣いがないからかねこんなにムナシイのは?
「アストロ球団」の3巻も買えないし。アニメ「デビルマン」のシナリオ集も。

あと欲しいCDが買えなくて。
電気グルーヴのも買ってない。
船木一夫の「燃えよドラゴンズ」も欲しい(ドラゴンズファンではないけどなんとなく欲しい。山本正之だし)。
「テクノ歌謡」のシリーズの続きも、まだ買えてない。

あ! クラフトワークの「ツールドフランス」がCDになったの、忘れてた!
ので買った。
イヤ、ブートのアルバムに入っているのを持ってはいるんだけど。
こういうのすぐプレミアつくからなー。

また、ふとバカボンについて考える。
あ、「バカボンパパ」じゃなくて「バカボン」ね。
考えてみりゃ、異常きわまりないバカボンパパにもあきれずにつきあえるし、普通人のおまわりさんなどともつきあえる「バカボン」っていうキャラクターは、知性とか包容力でバカボンパパを見ているママほど賢く? もなく、バカボンパパほど「彼岸」に達してもいない、非常に中途半端なキャラクターなわけだ。
だから主人公をパパにとってかわられちゃったんだろうけど。

まだ子供だから、バカボンパパ的にもママ的にも生きる道が残されているわけだけど、どっちに進んでも中途半端で苦労しそうだよな……。

つまり「バカボン」ってのは凡庸な人間そのものだと思うのは、うがちすぎかね。

でも、「バカボン」にある程度ウエイトを置いた一作目のアニメ「天才バカボン」が多分に人情モノ的要素が強かったのに対し、「パパ」を主人公にした「元祖天才バカボン」がアナーキーだったのは、偶然じゃないと思うスよ。

今週のトピックス:
・先週か先々週の「アルテミッシュNIGHT」で、つのだじろうをゲストに降霊実験をやった。それでスタジオが異様な雰囲気に包まれる中、

「白鳥智恵子のランジェリー・シネマ館」
が始まった。
「ランジェリー……」とは、タレントの白鳥智恵子が高価な下着姿でゲストを迎え、映画の紹介をするというある意味無意味な、またある意味必然的なコーナーであるのだが、登場した白鳥智恵子は、その前コーナーでのスタジオの「霊」な雰囲気を
払拭するため、

「すごかったですね……
では今週の私のお気に入りは……」
と、わかったようなわからないような(いや、全然つながりがわからない)つなぎのコメントで自分の下着の説明を始めたのだ。
そこに無意味の神秘を見た。

「ミニスカポリス」「望月さや」ポリスの両親は、二人とも柔道や合気道何段というヒトだった。あ、本人も合気道と剣道をやる。

・「ミニスカポリス」、いつのまにか一人減っていた。

・深夜特撮番組「千年王国三銃士 ヴァニーナイツ」。主人公の身体に眠る「ミレニアム・セイバー」なる剣の争奪戦がクライマックスを迎える。夢中になっているインターネットゲーム(実は敵がつくっていた)のヒロイン「アリス」の声優、「君島セリア」に異次元空間みたいなところに連れ込まれ、剣を奪われそうになる主人公。
んでまあヒロイン(栗林みえ)の声で目が覚め、それを拒否するんだが、ああ〜、けっきょく「ヴァーチャルアイドル」より「生身の人間」の方が上、みたいなことが理由で君島セリアは敗れてしまうんだね。あ、セリアも敵がつくったプログラムだったんだけど。この辺、あまりにも安易な気がするな……。

まあ、その後再プログラムされた君島セリアが、「有栖川ゆう」という、以前の記憶を失ってまったくの別人になって再登場、ってとこはよかったけど。
あ、でも書いてて気づいたけどまんま「綾波レイ」ですか!?
折り返し地点に来て、まあだいたいのとこはわかりました……。
で、まだ続く。

8月2日(月)

早起きして、頼まれている同人誌の原稿を描いたり、「ぶっとびマンガVol.2」のコピーをしにコンビニまで行ったりした。

店に行ったら急に腹が減ってきて、一人で店番していて弁当屋にも行けないので
イライラした。
なんか電気治療器具みたいのを売っているおねーちゃんの呼び込みの声が、ことさらにうるさく聞こえる。

あんまりイライラすると身体に悪い(薬常用中)ので、違うことを考えようとした。昼頃から急速に疲れてきた。とにかく暑い。死ぬ。暑い。死ぬ。

8月1日(日)

某ファーストフードが、今日までチーズバーガー80円というので数個買って食い過ぎた。
泣いた。

「クツがボロボロだから買え」と親に言われていたので、メンドクサイので地元の商店街で買おうと思ったら「お祭り」。

うっとうしい。やめてくれ〜。
だいたい歩行者天国は自転車が通りにくいんだよ!

クツ屋に行ったらクツ屋一家が全員、店の前でトウモロコシかなんかを焼いていて店にヒトがいない。
「すいませーん!」と大声で呼ばわったら、客の存在に気づいた孫? が

クツばば! お客さんだよ! クツばば!」と叫んだ。
と思ったら、オバサンが出てきて応対してくれた。

おそらくクツ屋の店番ができるのはもうそのおばあさんだけになってしまったために、「クツについて知識のある祖母=クツばば」という名称が家族内で定着したのだろうが、「クツばば」はないだろう。よくおじいさんを愛称で「じーじ」とか呼んだりすることはあるが。何かクツとセットみたいじゃん。



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