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書店でつけてくれる薄手のカバーみたいな紙に、落書きみたいなマジックの字で「マンガの本」といっぱい書いてある妙ちきりんかつ凝り凝りの装丁。中身も、あたかも3冊の雑誌であるかのように整えられていてお遊び多数。 三本義治の作風をおおざっぱに分類するとすれば「グランジ系」あるいは「キタナ系」。 労務者とか、中小企業のオヤジとかそういう世界を独特のクールな視点で否定するでも肯定するでもなく眺める作品がわりと多い。絵は容赦なく汚いが作品世界にはフィットしている。 メキシコプロレスのいかがわしさプンプンの人情味あふれる好短編「ルチャ・デイズ」。多分三本義治はメキシコに行ったことなどないに違いないのだろうが、妄想のメキシコロマンがここには確かにある。おおラテンの香り。ルチャ50周年イベント、覆面レスラーが乱舞する見開きには感動。 誇大妄想爆発な「乞食三昧」「プロレス労働者階級」「ゴミ袋」もナイス。 空しさを追求する3人組の生活を描いた「空しさ同好会」もマヌケでグッド。 青林堂 判型:B5
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