#12
00/05/25〜00/05/31

00/05/31(WED)


今日は特に書くことないです。あ、昨日の『死神の惑星』2巻のレビュですが、文章あんまりにもヒドかったんで少し手直ししました。ちょこっとだし、焼け石に水って感じではあるんですが。

text:021 有川祐 『彼女とデート』

 は―――。えらい苦労した。もっと楽に書けるかと思ってた。

00/05/30(TUE)


ごわ―――!ソフトコンタクト破れた―――!いや、昨日酔ってヘロヘロになって帰った時、一応寝る前にコンタクト外して煮沸用の容器に入れたつもりだったんだけど端っこ引っ掛かっててきちんと容器の中に入ってなかったみたいなんだよね〜。蓋捻ったら中で破けてた。不幸中の幸い(?)はコンタクトが買ったばっかりのじゃなくて使い始めて3年目、そろそろ交換?とか思ってたやつだったってことだったんだけど、ちょっとショック。有無を言わせず強制交換状態になっちゃった。どうしようかなあ、どうせ1週間に1〜2回くらいしか使わないんで今度は使い捨てのにしようかな…。あ―あ、迷ってます。

アナザ・グリン・ヘヴン#28 ……… 近年まれに見る最低麻雀。

 って俺じゃないっす。ほか2人。特に対面!小学校からやり直せ!あ―――もう、つまんない麻雀。よかった、負けなくて。こんな連中に負けたら夢見るよもう。

オツアン5月お題「漫画にしてほしい他メディア作品」 ………なんだ、初期〜中期必殺シリーズ(TV番組)結構強かったじゃん。しばたさんに「ぜんぜん投票してくれないじゃないですか。」ってこの前言われたけど今月はノルマくらいは一応果たしたかな。

 眠たいのと酔ってるのとで(朝っぱらから)もう一回夕方くらいに更新することにします。今書いても碌なものにならないだろう、ということで。予定としては明智抄『死神の惑星』2巻レビュー+有川祐『彼女とデート』レビュあたり。


 1年半ぶりだったんで1巻読みかえさないと話がさっぱりわからなくなっていた。

text:020 明智抄 『死神の惑星』2巻

 有川祐『彼女とデート』は書けませんでした。明日。

00/05/29(MON)


快楽天 7月号 ワニマガジン社
快楽天7月号 なんだこりゃ?ヒトコトで言うとヤケクソな漫画ばっかし。巻頭カラーのTAGRO『ガビガビビバッパー』、ソレもんでアレな人間ばっかしが集う変態生理学ゼミでのラブストーリー。爽やか系でルックス・ソー・ナイスなコムギくんは一般社会じゃオッケーだけどこのゼミ内では落ちこぼれ。そんな彼に恋するゼミのホープ、水越さんは変態レベルギガMAXで…というお話。当然のように登場する田口イエスタディ(?)君はてっぺん薄い&ケツ毛濃い&カリウラツブツブの3重苦。知ったことか!かるま龍狼『人妻姫』、人妻探すにゃあ人妻専用エプロン探せばええだ!おら―――!偽もん人妻はいねが―――!道満晴明『大陰唇デストロイヤー』壺とお猿とお菓子と女子と。穴の中で僕はもお何が何やらわかりません。朔ユキ蔵『素敵なふたり』素敵さん、登場DEATH!やっぱ重力から開放された時、ふたりはいちばん輝くんでしょうか?ポヨ=ナマステ『兄弟愛2000』フェラチオン・ビ―――ム!書いてて情けなくなってきました。メカは不滅!SABEのはいつもの通り。あれ?フード女ってそれなりだ!町野変丸も同じく。
 なんかもう、これだけアホアホ漫画が連発されると爽快です!エロマンガ雑誌というものをステレオタイプに捉えてるような連中に読ませてやりたいくらい。

今日も今日とて新宿アルタ横バビイ→旗の台オヤガーラインで麻雀してきたですが、とりあえずバビイで今日の分の個人設定ノルマ達成しちゃったんで、オヤガーでは適当だったなぁ。とりあえず最初トップ取ったんであとはドンジャラ気分で遊んでた。そんでも総計+17,500円。あら、不思議。
 いま酔ってるんで牌姿全然思い出せないですが、詳しくは明日朝くらいに書こうかねえ。アナグリ。

↓書いた。

アナザ・グリン・ヘヴン#27 ……… なんだか負けない。

その後こしださん、やがわさんとオヤガー下の階の居酒屋で食事。お腹へってたんでこしださんと2人でいきなしお茶漬け頼んだら矢川さんに変な顔されたり。なんか元気無いんで話聞いてみると、こしださんのとんでもないオーヴァーワークっぷりが判明。そんなに働いたあとでさらに麻雀で大暴れしてたんか、この人は。そら倒れるわ。仕事はいかにも出来そうなんだけどそれも考えもんだなあ、と。オヤガー抜けてきた田中さんとちょっと飲んでお別れ。その後もちょっと話して解散。
 飲んでるうちにいつのまにか池上線終電降り遅れてたんでタクシーで五反田→恵比寿。帰って留守録しといた田中さん出てる12ch「徳光和夫の情報スピリッツ」観る。見事に番組の色物担当(番組全部は観てないけど)だった。わはは。キャッツアイ!わははは。

00/05/28(SUN)


今日(ほんとは昨日)は死んだようになってずっと寝ていた。そういえば慣用表現で「泥のように眠る」っていうのはあれはどういう意味?たとえば英語での同表現だと「sleep like a log」で「丸太棒みたいに眠る」でわかりやすい感じなんだけど。泥って不定形じゃ?土嚢の重さとか運んだ時の感覚と何か関連性があるんだろうか?

 悪夢を見た時、あまりの恐怖から目が覚めるというのはわりかし良くあるし、そのあとのイヤな気分の救済法としても「現実世界がアノような悪夢世界とは似ても似つかないものであった事を確認して安堵」すればいいんでしょうけど、それがあまりの怒りからの場合はそのいらだちをどこに持っていけばいいんでしょうか?

 こないだも今日もそうでした。こないだはタクシーの運転手に(なぜかお墓巡りの旅をしていた)100万円請求されました。あんな乱暴な運転でそれかい!と飛び起きました。今日の夢は本当の会社(でも現実のそれとはかなり異なる)の地下に奴隷社員専用の会社があって、なぜかそこに送られた僕は奴隷社員専用上司にシドイ扱いをうける…というものでした。蟹工船みたいでした。いま思い返しても嫌な気分になる。く―――。しかも登場人物ともに架空の人間だからなあ。実在の人物だったらその人に(理不尽極まりないけど)怒りをぶつけたりしてなんとかできるかも知れんのに。

いま売ってる快楽天掲載TAGRO『ガビガビビバッパー』ってのはキリンジ『牡牛座ラプソディ』からの引用。時期的シンクロ。こっちの詞だと「ガチガチビバッパー」だけど。(当たり前)想像するとかなりヤな感じですね。だって、ビバッパーで股間がガビガビしてんでしょ。

水月博士『悪魔のオロロン』3巻 新書館WINGSCOMICS
悪魔のオロロン3巻
 vs.賞金稼ぎ三ツ目+電気使い連合軍との戦いも終盤、刺客たちに容赦なく魔王である自らの力を振るおうとするオロロンを制止しようとした千秋。彼女は自らの内側に眠っていた《神の力》を解放、逆に戦闘場であった小学校ごとその都市を吹き飛ばしてしまった………

 3巻はここからの続き。作品のモチーフとしてはロミオとジュリエットの昔から使われまくっている「歓迎されないカップル」もの、魔界を追われた王である悪魔オロロンと天使と人間のハーフ、神に匹敵する力の持ち主、千秋との愛の逃避行ものなんですが、いやあ魅せてくれます。コレ。
 この巻ではおもに千秋の苦悩が描かれます。意図していなかった事とは言え、今までオロロンの他者の生命に対する軽視をさんざん批判してきた自分自身がオロロンの戯れの殺戮なんかくらべものにならないくらいの規模の災厄を引き起こしてしまったこと、そのことに対する途方もなく巨大な罪悪感が彼女の心に圧し掛かります。ここでは千秋の親友、リカの台詞がポイントかな。

 「でももし君が知らない内に核爆弾のスイッチを押しちゃったんだとしたら?」

 という千秋の問いに対する回答がそれ。気丈な彼女がいかに千秋の支えになっている事か。実は唯一ただの人間である彼女がこんな状況に対してここまで自分を保っていられるのは驚きです。

 そして苦悩する千秋とは別に先の戦闘で重症を負ったオロロンの前に息子の復讐を誓うピティ=パット族が立ち塞がり、舞台は再び戦場に。凄惨を極める戦闘の中、再び点で交わったオロロンと千秋は深い深い悲しみを自己に抱きながら互いに強く求め合う………といった感じであります。

 水月博士のどこがスゴイかといえば、やはり単行本表紙からも伺えるような、手足の長さを極端に強調したような独特な人物造形、白と黒のコントラストを極限まで際立たせた画でしょうか。よくよく見るとトーンによる中間色も結構使われているんですがそのトーンが同コマの中にある白い何か/黒い何かを強調させて見せる効果を持っている、というか。オロロンの使う高次元火炎呪文、紅蓮の炎であるだろうそれまでが黒く見えます。
 それと何といってもキマりきってる台詞/モノローグの言葉たち!普通の台詞ほとんどないよ。

 軽蔑していいよ/君のゆうとおりオレは冷たい人殺しの悪魔で/オレにとっては他人の命なんて虫ケラと一緒なのさ……(中略)……好きなだけ軽蔑してよオレは別にそれでかまわない/君さえ……オレのそばにいれば

 燃える―――!

 ここらへんの、力強く心に響く台詞/白と黒で描かれるスタイリッシュな絵柄が渾然一体となってるトコがこの人の魅力なんですわ。アクションシーンの見せ方もちょっと少年誌のソレとは違った感じがするし。なんか、空間の縮尺とか戦闘における時間軸の移動が可変って感じで。かなり奇妙な印象を受けるっす。

 ちょっと最近展開が長大化しちゃってるみたいだけど、1巻あたりの読切り前提で描かれてた作品群とか読むとその密度の濃さにクラクラきます。水月博士読んでおくなら今のうち。おすすめです。

 そのほかオロロンの兄であり青龍将軍であるオセロ、賞金稼ぎ三ツ目の過去を描いたサイドストーリー2本を収録。これを読むとなんでオセロが三ツ目にちょっかい出してるのかがわかる気がします。

00/05/27(SAT)


クタビレタQ〜。今週はスケジュール的にちとハードだった気がする。なんとかなったけど。そんななか日々荒んでいく僕の心を和ませてくれたモノをかるく紹介。キリンジ『ペイパードライヴァーズミュージック』ワーナーミュージック・ジャパン 1stアルバム。キリンジ関係は見つけたものをとにかく買ってるだけ。今まで聞いた中ではやっぱ『アルカディア』がカッコいいなぁ。カラオケとかに入ってるんかな。/かわかみじゅんこ『電光石火』/羽海野チカ『ハチミツとクローバー』/ともにCUTIECOMIC7月号収録作品。考えてみるとかわかみじゅんこについて書いたこと1回もなかった気がするんでもうちょっと考えてから文章としてまとめてみようかと思います。ちょうど『ネオンテトラ』出たことだし。『ハチミツとクローバー』、はぐちゃんの可愛さにメロメロ〜。鬼頭莫宏『なるたる』5巻。この作品については中途半端な状態では書きたくない、というのがあります。お話的に区切りがついてからかな。何時になるのかはわからないですが。

そういや明智抄の新作『死神の惑星』2巻出てるみたいだけど買い忘れてた。僕的にはこの人は「主婦」SFマンガとか「主婦」シュールマンガ作家という感じがする人だ。『サンプル・キティ』とか『毎日のセレモニー』とか。ひょっとして小説の方に転向しちゃうのか?と一時期心配したけどぜんぜんそんな感じでもないね。単に自分の中から出てくるものを漫画/小説に振り分けてるだけなのだろうか?

00/05/26(FRI)


週末が近づくにつれて疲労が蓄積していきます。現在死にそうになっています。

岩田江利子『ウルフ物語』7巻 集英社マーガレットコミックス

ウルフ物語7巻 スーパー女子高生、ウルフこと佐伯鞠生の活躍を描いたハイパー学園漫画、だったような気がする。たしか。遥か昔のことですが。

 なぜか7巻まで続いてます、この漫画。そう、連載当初は誰にも媚びず、群れず、孤高を貫き通すスーパー女子高生漫画のはずだったんですが、学園漫画につきもの、同じ1年を永遠にぐるぐる廻るタイムループ効果採用しなかったのが運の尽き、すくすく育った鞠生はあっさり高校を卒業してしまいました。じゃ、大学に舞台移そうとかいう発想を普通するはずなんですが、そうしないところが岩田江利子のスゲェところ。卒業した高校にウルフがなぜか通い続ける、という強引極まりない手法を用いてムリヤリ学園ものやっておりました。しかしウルフがバツイチになったくらいでしょうか。流石に無理があると作者も気がついた様子で学園シーンはほとんど無くなったんですが、もうこの頃にはウルフというモノ(もはや個人ではないだろう)に関する設定すべてがあやふやになってきてるんでホトンド問題ありませんでした。

 ちなみに

 ワールドカップ出場(なぜかナイジェリア代表として) → パリオペラ座出演 → スペインで闘牛 → 幽霊退治 → TV出演 → 就職 

 ↑これ6巻での鞠生の活躍。↓こっちは7巻(最新巻)の。

 会社倒産 → 唐突にかぐや姫(なぜか竹取の翁役) → 車にはねられる → やる事無いんで公園で遊ぶ → 銀河鉄道777(…)の旅 → お化け屋敷へGO! → 教育実習生として高校へまた戻る → 妖精として登場 → etc…

ただ一言だけ。岩田江利子、のびのび描きすぎ!

 肝心の画についてもたいへんおおらかな感じで、例えば○に「こっちはウルフ」って文字書いて主人公の後頭部表現したりとか、ヘリコプターに水玉模様のトーン貼ったりとか、誰も目にしたことが無いような不思議な技法を使った画がいっぱい見れます。得した気分!
 そういえば前の巻における矛盾点を読者が指摘するという「いいわけのペエジ」っていうのが(毎回毎回)あって、前編/後編で登場人物の着てる制服が違うとか(これは当たり前)そういう感じの投稿が載ってるんですが、7巻(つまり6巻のヘンなところ)のはスゴかった。なんか誰が喋ってるのか岩田江利子自身不明なフキダシあったらしくて、これ読んだときにはさすが!岩田江利子って思いましたよ。

 この漫画、活躍してるフィールドこそ違えど、たとえば『ドムーン』天久聖一とか、桃吐マキル+福実未ノアルのコンビのやってる事と基本的には変わらない気がします。ではどう違うか、というと岩田江利子には天久聖一の持つある種の天才性、才気ばったところみたいなものはあまり感じられないし、桃吐マキル+福実未ノアルみたいに(言葉は悪いですが)なんか読者の反応を狙ってるような感じも受けない。要するに自然体でこういう感じの作品を出してくるあたりが凄いんです。作者コメントとか単行本の中の文章読む限りだとごく普通のお嬢さん、って感じなんですよ。そんな人が何を思ってえんえんこんな漫画を描き続けているのか。他の漫画と自分の漫画をくらべたことはないのか。頭の中をハテナマークがぐるぐる廻ります。岩田江利子宇宙(コスモ)の深遠さにはちょっとはかりしれないトコロがあります。

 眠れない夜などは煙草でも燻らせながら『ウルフ物語』読んで、「漫画という表現の定義とはいったい何だろう?」などと思いをはせてみるのもまた一興かと思います。(すいません、適当なこと書きました。)

00/05/25(THU)


昨日からひきつづきキリンジを聞いてます。今日はセカンド・マキシ『冬のオルカ』と最新1コ前のマキシ『アルカディア』を買ってきました。あるだけ買ってくるつもりだったんですがあんまし置いてなかったなあ、渋谷のHMV。暇を見て探します。『アルカディア』カッコいいです。あ、僕てっきり堀込兄弟では泰行さんがお兄さんだと勘違いしてたんですが違うんですね。作詞/作曲:堀込泰行のほうが落ちついた感じの曲多いんでてっきりそうかと思ってた。彼らのプロフィール見てはじめて知ったんですがかせきさいだあの推薦でデビュー決定したんだ。なるほどなあ。

 三家本礼『ゾンビ屋れい子』3巻 ぶんか社ホラーMシリーズ

 ゾンビ屋れい子3巻オラオラオラ―――!疾走するぜ―――!!
 vs.リルカ編クライマックス。世界をゾンビ帝国化しようとする双子の姉、リルカの陰謀を打ち砕かんと、ゾンビ使いの仲間たち、雄貴、流動、ジャスミンらとともにリルカの屋敷に乗り込んだれい子だったが…。2巻ラストにおいて、リルカの屋敷潜入後わずか15分で男性陣全滅してしまったんで登場するのはゾンビを除いて女ばっかり。ドキッ!女だらけのゾンビバトルって感じか。

 今回の見どころは肉感傭兵っ娘、ジャスミンvs.自己再生能力を有する人造人間08号と、残された数少ない戦力をもって臨むラストバトル、vs.リルカの召還する最凶最悪ゾンビ、聖なる前夜祭(ホーリー・ミストラル)戦。

 2つのバトルとも、アクション漫画の文法にのっとったきちんと魅せるものになってるんですがその中でも三家本礼独自の手法が使われていて良いです。たとえば、ジャスミンと人造人間08号のバトルなんか烈しく凄惨な感じのものなんですが、その戦いの要所要所になんでか挿入されるパンチラカット(人造人間08号のほうもね)だとか、急に等身がちっちゃくなって可愛い感じになるコマとか、2人の漫才会話だとか、そんな中にも絶妙なユーモアセンスが混じってる感じで読んでて楽しいことこの上無しなんですな。しかも結局力での勝負になるんじゃなくて頭脳バトルになってるあたりも面白いし。

 クライマックス。第14話、15話における凄まじいまでのストーリーの疾走感、荒唐無稽な展開のダイナミズムは一種異様な領域にまで高められています。普通ホラー漫画といえば、緊張と緩和のバランスによって恐怖を演出するんが常だと思うんですが、そんなこと考えてもいないんでしょうね。とにかく演出上のタメにあたるコマほとんどないない。そして最後に登場するリルカの超絶ゾンビ、それに対抗する思わぬ伏兵(ってバレバレだけど)、当てにならない援軍(笑)。リヒャルトくんはやっぱり使えないよ―――!

 実はけっこう緻密(なのか?)に伏線張ってあるんですけど、その中のいちばん美味しい部分だけを齧って後ろに投げ捨てながら突っ走る!って感じがマーベラス!この37564(皆殺し)感覚は少年誌連載ものじゃ出せないよネ!

 いや、とにかく楽しいんで読んでください。結局のところ、表現のエスカレーションと異様な演出によって恐怖と笑いの境界を取り去ってしまう、という側面において、他のホラー作家で例えるならばサム・ライミ的な手法を取っている、といえるかも知れません。三池崇史ってのもあるか。ひょっとして。あ――、荒木飛呂彦先生の影響は当然のようにあるんですが、いまの荒木先生が同じ設定で漫画描いたらたぶん単行本30冊くらい使うんじゃないでしょうか。ソレをわずか1.5巻(140pくらい)でやっちゃうってのは贅沢というかなんというか。20倍圧縮!!

 他の収録作品群について。『ゾンビ屋れい子』第16話はハンガリー編でvs.人狼。やっぱしキャラがどんどん可愛くなっていく。なぜだ?最後のコマの冷や汗れい子がキュート。あとは読切3本。作品発表時期順に『頭髪検査大虐殺』『姉の顔』『かみさまタウン』だけどどんどんこのヒトの独自性が加速されてるのがわかる。とにかくいま読んでおかないとダメでしょう。読もう!

BACK