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  #27
00/11/01〜11/10

QUICK REFERENCE


【単行本・漫画】(漫画)
 
【単行本・漫画】(小説)
 井上雅彦監修「異形コレクションIII 変身」 / 井上雅彦監修 「異形コレクションXII GOD」 / 水木しげる監修 「妖かしの宴2 変化」 / 大原まり子「戦争を演じた神々たち [全] 」
【雑誌】
 近代麻雀 12/1/ モーニング No.49/ 少年サンデー No.49/ ヤングサンデー No.49/ アワーズガール vol.1/ ヤングキングダム 12月号/ マンガエフ 12月号/ ビッグコミックスピリッツ No.49/ ヤングマガジン No.49/ 漫画アクション No.47/ ヤングマガジンUppers No.22/ 増刊ヤングチャンピオン ドリームプロジェクト/ 少年サンデー No.50/ 近代麻雀オリジナル 12月号/ モーニング No.50/ ヤングサンデー No.50/ アフタヌーンシーズン増刊<AUTUMN> No.5
【etc.】
 特撮「ヌイグルマー」(CD)

00/11/10(FRI)

なんか


 Last-Modified,HTMLに書かなくても更新時間一覧に引っかかるようになった気がします。→なってます。えかった。お世話になりました方々、どうもありがとうございました。

寒いな


 眠いな、な感じで今日の更新もショボ目で参ります。けっきょくこの10日間漫画単行本レビュしなかったな1本も。驚きだ。今日のうちは何にも出てこないよワシからは。仕方がないのでクイズの答えでも書いておく。

 問題2「冨樫義博 新谷かおる 松本大洋 本宮ひろ志 しりあがり寿 うたたねひろゆき たつねこ 彼らの 共通点は」
 簡単でしたね。「全員女性。」 問題3「小野敏洋 あずまきよひこ 新名あき 山本直樹 西川秀明 彼らの 共通点は」 簡単でしたね。「全員女性。」 以上、もう知らん!(逆ギレ)

ホントのお答え2「奥さんも漫画家。」、お答え3「エロマンガネームを持ってる。」山本直樹を大石まさるにしとくべきだったかな―――と反省

【雑誌】アフタヌーンシーズン増刊<AUTUMN> No.5 講談社

 うーむ、季刊か〜。いや、そんなことはわかってるんですけど、季刊なのに2号連続掲載!とか書かれたり、あまつさえ次回はNo.7(つまり次号には載らない)とかなってると困るな―――というのが本音。そんな連載陣。とりあえず士貴智志「みんみんミント」がいちばん印象に残ってるな(笑)ホントどーでもええ感じで。全裸→バニー→猫耳→全裸エプロンメイド→最後のはなんでこれ?ところで竹易てあし(沙村広明)「出番ナシ。」じゃなかった「おひっこし」ですが正直モラトリアム脳内ぐるぐるギャグ狙ってやってるとしたらちょっと外してるな〜というのが今回の印象。画の強さが邪魔してるのかな―――脱力系ギャグ、楽屋オチ、そのほかネタの詰め込み具合考えると画としてはもうちょっと密度落とさないと窮屈な印象になる、というか。ギャグとしても滑ってますちと辛い。弐瓶勉「NOiSE」も戦慄!な展開でいいんだけど季刊だから単行本で評価したい気分になるし…季刊連載だとやっぱし1話完結の漆原友紀「蟲師」とか連載決定、な熊倉隆敏「もっけ」みたいな連作形態がベストかな…と思ってしまう。その「蟲師」。やはり見開きとかの使い方うまいな〜と感心。第5話「やまねむる」は山に住む老蟲師のある決意の物語。誰にもけして悪意はなかったのに、話は少し悲しい処へと向かう。ラスト、そんな人間たちのことなど気にもとめないかのように其処に唯あるその存在は力強く、美しい。これはいいのでは。「もっけ」のほうはお爺さんがするんですね。考えると、どっちも妖ばなしだなあ。「未知との挿入」のカジモリエ最新作は「ケッタマシーン」。事故死した彼氏の霊が自転車に憑依した女子高生のお話。なんというのか、誰もが想像するようなええ話のフォーマットからちょっとずれた部分、若さゆえの勘違い、思い込みによる暴走をテーマに描いてるのが面白いかも。ラストの1ページがいい感じ。ところで「ケッタマシーン」なんていう地方、どこなんだろ?「ケッタ」とはいうけど。マシーンはつくかなあ?四季賞2000年秋受賞、石黒正和「ヒーロー」は悪の秘密結社デーモンナイツの解散によってある意味リストラ食らったヒーローゼットのお話。アクション描写に関しては(いくら物語の中心には無いといっても)まだ課題だと思うけど、意表をついたところに着地するストーリーテリングのセンスはあるのではないだろうかこの人。ベンチとかブランコとかアイスバーとかそういった描写はええ感じ。

00/11/09(THU)

とりあえずクイズ解答してくれた人、今のトコ2人。ともに正解。


 漫画系サイト更新時間一覧
に引っかかったり引っかからなかったりするのだが何故だろうか?不思議だ。どうするのがいちばん確実なのかねえ。

 今日はたぶんに手抜きだ。

【雑誌】 モーニング No.50 講談社

 木葉功一「ルビー・ザ・キッド」はいきなり超人バトルになってるな―――サイコガンだ!!ところでペン入れ間に合わなかったらしいページ2Pとかトーンベタ使ってないページとかけっこうあるけどこの人の作風だったらほとんど違和感ないんだよね〜いっそこの連載でそういうの極めてみるというのはどうか。基本的にギミックで魅せるコマ以外はかなり白くても大丈夫そうな作品だし。えっと、でもまだけれんみ全開中。そういえば講談社で描くの久しぶりか、な冬目景「黒鉄」。上州は幽見峠(かすみとうげ)に出没するいう鉄仮面をつけた化け物。その化け物に間違われ、投獄された迅鉄。その化け物の正体、どうやら最近ここらに氾濫している”雪の花”なる麻薬と関係があるようなのだが…な前編。なんかあっさりしたお話になりそうだけど。次週後編に期待か。高橋ツトム「鉄腕ガール」は予想可能な展開とはいえ、なんとも緊迫した状況に。5週連続増ページってことで大ゴマがんがん使って見せる。ラスト、苦悩する五十鈴とは対照的な天真爛漫なトメの表情が印象的。ところで、これ現代の漫画か?第1話のときも思ったが、な青柳裕介(脚本:浅利龍平)「紅の海域」。北方領土周辺の海域、”紅の海域”なる花咲ガニ幻の宝庫を巡ってロシアン・マフィアと日本漁師との間で争いが勃発する…みたいな話なんだけど、これ本当にこれでいいのか?という気がしてならない。ロシアン・マフィアを単純に悪者にして、「俺達の魂が!勝ったぜえ!」とかでカタルシス解消して終わり〜みたいなラストではあまりに問題を単純化しすぎな気がします。そもそも単に取材してるだけの女ルポライターの言葉と「生きなきゃならんのや…」なる漁師の言葉とでは重さがぜんぜん違う気が。一見重そうに見えるけど問題解決のアプローチ方法、あまりに脳天気に過ぎる気がするのである。個人的にはかなり困る作品だ。ホントにこれ、最近描いたの?その後すぐに野中英次「しゃぼてん」載ってるのでギャップ激しすぎる。田中誠「ギャンブルレーサー」。ウリの娘(!)さんいきなし頭から泡が出てるんだけど大丈夫なんだろうか?

【雑誌】 ヤングサンデー No.50 小学館

 遊人「PEACH!」まず最低だな(笑)。とりあえず巨乳で眼鏡っ娘なお姉さんがちょっと出てきたが、主人公と彼女が知り合うだろうキッカケ、適当にも程があるな〜そしてラストのオチ。最低だな(笑)再び。北崎拓「なんてっ探偵アイドル」は久々の学園モード。眼鏡っ娘力全開!ストーキング!ブルマ!そしてカクカク!!といった印象。「今日のだいちゃん」の太陽星太郎、久々にヤンサン復帰!その新連載タイトルは「がんばれよ!西城君。」。基本的に変わってないな。転校生の西城君は白くて黒くて丸くてついでにしっぽがピロッとあって…えーと、つまりはUMAな感じの彼。見た目はともかく、自己紹介はきわめてふつーだった彼。がんばりパワーっていったい何?ちょっと(だいぶ)不思議な転校生、西城君を中心にしたちょっとズレた感覚のギャグ漫画、みたいな作品かな。山咲さんほっぽいていきなりフランスにやってきたいわしげ孝「新・花マル伝」。パリ・セーヌ国際大会参加の花田がわかりやすく大活躍する展開になりそう。わかりやすく燃えるんでしょう。楽しみ。山田芳裕「度胸星」は度胸見守る中、いよいよ筑前たちが火星の大地に降り立つ。しかし、そこには…。いやー筑前要領ええな相変わらずいろいろ。ところでちょこっと気になるのはここらへんなのだが、どうなんだろうか?とーぜん信憑性の高い情報ではまだないのだが。

00/11/08(WED)

最近の俺ブーム。


 それは、新(ネオ)ビッグ・マグナム黒岩先生だ―――!!新田たつおの代表作をかどたひろしがリメイク。こんな感じ。ちなみにここは援助交際国際学園。男女問わず全員援助交際やってるゾ!ベタベタだ―――!でもそんなに44マグナムぶっぱなさないから(そっちは映画のほう)ちょっとガッカリ。この調子でもう1回映画化しろ〜横山のやっさん蘇れ〜。

とんでもないオマケ。

りりむキッスは今度どんな展開にすれば萌えるか?

 なんで河下水希「りりむキッス」についての発言が少ないかっていうと、いくらなんでも桃栗みかんに似すぎだろ、という理由からです嘘だけど。ぶーけDX連載だった「あかねちゃんOVERDRIVE」のほうが個人的に萌える〜という理由からです。つーかこの人、出てくるもの変わらな過ぎなんで意外性的にはまるでなし、ですね。

あ、BBSにクイズの2問めと3問めがあるんで解答を適当に送ってきてください。ここでは真実味がうすい答え(つまり嘘)を後日発表します。

【単行本・小説】 大原まり子「戦争を演じた神々たち [全] 」 早川SF文庫

大原まり子「戦争を演じた神々たち [全] 」


 文庫化されてすぐ買ったものの部屋の中で生き別れ。消息不明のままに長い年月を過ごし、ひょんなきっかけ(部屋掃除)から無事再会。「ああ久しぶりだね」そしてレビュー。

 短編集「戦争を演じた神々たち」、その続編「戦争を演じた神々たちII」を1冊の文庫に再編集したもの。I 神々たち II 女たち III 世界 IV 戦争の4章からなる短編11篇を収録。

I 神々たち

 「天使が舞い降りても」
 宇宙港で拾った薄汚い老人。彼はやっかいものだった。やたらとゴミを散らかし、ご婦人の帽子の中で屁をし、わけのわからないカクテル振舞ってみんなを下痢させる。しかし彼はただものではなかった。彼は知っている。船長である私が繰り返し見る悪夢の正体を。彼といると夢と現実の境界が揺らいでいく。「お前は何を望む?」と彼は尋ねた。―――「作用」と「反作用」の物語。世界で何かが起こる時、その一方で何か別の事が必ず起こっている。破壊の反対は創造。極限のスピードで究極的にスケールを拡大していくラストシーンは力強く、ダイナミックで、美しい。主人公の男はえらい欲張りだ、という話もある。好き好き。
 「カミの渡る星」 アテルイと呼ばれる惑星。美しく、どこか不思議な印象を持つこの惑星では、人々は守護精霊(トーテム)と呼ばれる一種の霊的存在を持つ。そして、それを介して人々の精神的ネットワークを形成され、政事を行うというシステムが構築され、成功を収めている。ある大災厄の罪を背負わされ、ここに追放された私は今ここで再びその災厄と向かい合う…。「天使が舞い降りても」同様、この短編集の核をなすクデラ、そしてキネコキスの軍列の行軍、その周辺で起こったドラマを描いた物語。惑星アテルイ全体を包み込む呪術的システムのイメージが美しい。これもいいなあ。

II 女たち

 「宇宙で最高の美をめぐって」
 宇宙でいちばん美しい女の子であるあたしをめぐって男たちがいろいろ争う、というお話。主人公であるあたしの一人称で書かれている物語なのだが、(笑)とか(爆笑)とか使ってあってなかなかドキドキする(笑)。ほんと、男って間抜けだなああという印象のお話。
 「楽園の想いで」 若くして王位を継いだ女王アンジェリカ。しかし女王としての生活も長くは続かなかった…。いわれのない噂によって国外追放された彼女のその後といま現在の彼女を交互に描いた短編。「聖なるものをおとしめる」ことによって生じるエロティシズムに異を唱えるために書いた(作者あとがき)との事だが、どのような境遇にいても常に気高く、自由なアンジェリカはまさに、そう。野生と知性、母性と少女性。異なる様々なイメージの自然な同居。ポスト白雪姫ってことだけど、白雪姫ってどんな話だっけ?部分部分では憶えてるんだけどな…。あ、思い出した。
 「ラヴ・チャイルド(チェリーとタイガー)」 チェリーとタイガーってのは「フーテンの寅さん」における寅と妹、さくらの事で、このお話でも社会の枠組みの中に収まることが出来ない、不器用で、お節介な兄、タイガーと、それを鬱陶しく感じるしっかりものでちょっと(かなり?)冷たい妹、チェリーのお話となっている。わりに物悲しいお話。
 「女と犬」 じつはこの短編集でいちばん重要な部分を描いてるのかもしれない。時空を超越し、ばらばらに解体された歴史を俯瞰しながら、眩暈がするほどの速度でスケールを拡大していく物語。時間と存在のシンボル、だそうだがパートナーは犬なのか。そんなに犬、好きでも嫌いでもないのです。

III 世界

 「けだもの伯爵の物語」
 けだもの伯爵。彼は私が出会ったときは恐竜王で…。ティラノザウルスの外見を持ち、惑星レトレードの森を治めるジル伯爵。彼がまだ幼き時、先代の太閤伯爵と、森で拾った奇妙な物体。なぜ彼はそんななりになったのか?太閤とジル伯爵の奇想天外な人生を描いた変身譚。ラストのオチが効いてる。
 「異世界Dの家族の肖像」 この世界に棲むという3種類の生物。無法者(ジャグラ)と呼ばれる俺の一人称で描かれる物語は役割を変えつつ繰り返される。神話と相似形を為す物語構造が視点を無理矢理に変えられつつループというか。ちょっと呑気な雰囲気の作品だけどその実かなりうまーく考えて組み立ててある。見事です。
 「世界でいちばん美しい男」 「宇宙で最高の美をめぐって」の逆パターンかなあ…と思ったらぜんぜん違った。これはいい!とある惑星の少女の日々の生活が描かれてる冒頭からして………?な印象で「なんだこれ?」って思うのは明らかに我々の世界とは異なった世界の生物層が描かれてるからで、もちろん少女も6つの目で視野角が100度もあったりとかなかなか凄そうな外見。その少女とその惑星、デルダドに艇の爆発から不時着した男の物語なんだけど、その男にフラワーロックと名付けられた少女、緑色の恐竜にも見える彼女と男との交流風景がすげーいいんです。そしてこの惑星に関する驚愕の真相とめくるめくラストシーン。ぜんぶいいんだけど、これベストに挙げてもいいくらいだな。

IV 戦争

 「戦争の起源」
 惑星クデラに不時着した男。ブラックホールの中にある(!)の惑星ではかなわない夢はない。ブラックホールの中から無尽蔵にエネルギーを取り出すことができるのだ。食うために働く必要がなく、欲しいものは何でも手に入る日々。そんな放蕩の毎日を人々はネットのバーチャルリアリティの世界で過ごす。そこで男が始めたちょっとしたイタズラなアイディア。それが惑星クダラ全体を飲み込んでいくとんでもない顛末を描いた物語。タイトルから予想できる通り、この作品集を貫くテーマ「戦争」の片割れ、クダラ軍の起源を描いてます。こんなのが全ての元凶ってのが洒落てるかな。
 「シルフィーダ・ジュリア」 そしてその反動として宇宙に産まれたキネコキス軍の誕生を描いた物語。しかし神様は気前がいい、これもラスト、爆発的なお話。

 うーん、文章上手い作品は感想書くのも楽だな―――。いっぱい書いたけど吃驚するくらい速く書けました。1番決めるのかなり難しい、というかこの本全体で1作品な気もするんで意味ないことかと思うけど、イメージの美しさで神々の2本、「天使が舞い降りても」「カミの渡る星」、そして世界から「世界で一番美しい男」を。でもホント、ぜんぶいいです。上手いよねえ、もう。

【雑誌】 少年サンデー No.50 小学館

 かなりすごい巻頭カラーの使い方は、あだち充「いつも美空」。未だに話がさっぱりわからん今日この頃だ。単行本の1巻読んだんだけどなあ…。田中モトユキ「リベロ革命」。いよいよ兄弟揃い踏み、「今から青海はWセッターでいく!!」ってすげー難しいんでは?いきなりできるんかいな?そして要がつけるゼッケンには…えーと、わりに重要な回なのかもしれません。いよいよ大団円、な岸みきお「ナズミ@」ですがなんでこうなるんだ?困ったものだ(?_?)こんな展開の漫画最近見たことないぞ。しかしほんと、ボクシング描きたい病だな―――。でも上手く描けてないんだよね残念ですが。やっぱヘンテコだよなあと思う今日この頃でしたマル。

【雑誌】 近代麻雀オリジナル 12月号 竹書房

 異様な雑誌だな。基本的にわけわからん漫画ばっかり。つーことで麻雀漫画初心者の方は迷わず「近代麻雀」のほうを買いましょう。いきなりコッチはないよ。ところで「中(ちゅん)学生日記」描いてた桑木みきが「南ウイング」って短編描いてます。ギャグ以外のストーリーものってこの人初めてなんじゃないかな。まだ年若き双子の兄妹が尋ねたのは所長である飯島と弥生、2人だけの零細旅行代理店、飯島トラベル。彼らは義父に虐待され続けていて、逃げ出すために海外への留学を希望しているのだ。費用、そして両親の承諾の問題から一度は断った飯島だったが…。麻雀で片つける必然性まるで無し、というのは掲載誌の関係から言わないこととして、弥生穣のリストカット痕については過去の回想等含め、もっときちんと描写したほうが良かったんでは?という気がします。そうしないとここまで2人に肩入れする理由づけがちょっと弱くなる感じが。爽やかな感じの短編でした。画:花菱スパーク 原作:白川道「病葉流れて」。舞台は昭和40年代、いわゆる普通の大学生、梨田は大学の寮でどこか虚無的で退廃の匂いのする男、永田と出逢い、そして彼の持つ博打の美学、みたいなものに影響を受ける…みたいなお話。その博打の種目が麻雀って感じかな。花菱スパークの画はやはりちょっと昔を舞台にした作品で冴えると思う。流石に台詞は多い。しかし、なんつー下品な…な新連載、原作:福地誠 作画:おおつぼマキ「マンつぼ」。同棲中の2人がなんか麻雀するってお話なんだけど「オレに勝ったらクンニ1時間」「マジ?」とか、なんか漫画アクションライクにストレートだよとほほ。いちおー麻雀初心者〜中級者向けの雀力UP指南漫画、であるらしんだけど。読みきり、張慶二郎(原案:荒正義)「束 ーズクー」。

00/11/07(TUE)

さいきん


 近くのコンビニの店員さんの、それはもう見事なアフロヘアを見ることだけが生きがいだ。

まさに大放出!!300万!

【雑誌】 漫画アクション No.47 双葉社

 ネタ的に困らない雑誌だ!と気づいたんで引き続き購入。巻頭カラー、艶々「鷹月助教授の淫靡な日々」(タイトルからして…)からしてオヤジエロ!といった感じでたいへんに目を楽しませてくれる。しかも夢オチスタートかい。そして間髪入れずに国友やすゆき「幸せの時間」へと。燿子のお腹に関してはかなり謎というか、マジック?だったんですが今回きわめて安直な解答が用意されていて\(゚o゚;)/ウヒャー今回のお話では「幸せ〜」って感じの良介、燿子、2人の表情に注目。というか、君たち手近な快楽に即溺れすぎ〜。「破滅の足音が………聞こえる!」だの「そして崩壊が…始まる……!!」だの単行本16巻ぜんぶそんな感じだろうが今さら何を、という気分になる漫画だ。山本よし文「オッパイファンド」はこの雑誌的には肝心だろうエロシーンほとんど意味なくなってるな、脱力な展開のみを楽しむ漫画。中盤の叫びまくりシーンとラストのコマの台詞。阿呆かホント。3週連続新シリーズはぐれいす。あいかわらず堅実な仕事、な「おとなのビデオ」。バイクで怪我して借金が返せなくなった友人。ナイスバディなその妹、もえちゃんに冗談で「AV出てみない?」とか持ちかけたら予想外に乗り気でよーし面接(という名のアレコレ)だ!というお話。性格素直そうでしかもぷるんぷるん。イエー!高橋のぼる「キラリが捕るッ」お尻へのコールドスプレー。まだひっぱるか!キラリがデッドボール受けるたびにみんな嬉々としてスプレー片手にやってくるんだよね。

【雑誌】ヤングマガジンUppers No.22 講談社

 隔週誌2本連載のつもりだったのかな、な、土田世紀「月球」。月球ってのはナイター野球の事で、つまり定時制高校を舞台にした野球部漫画。オープニングからして既に神宮球場での定時制高校野球大会決勝シーンっぽいんでラストは既に確定してるのかな。年齢、職業もバラバラ、実力も商店街チームにコールド負けするくらい、しかも部員8人しかいない。つまりは、ないないづくしな最低チーム、相乗高校定時部。そこにやってきたのは転校生、水井。野球に全てを捧げ、あげく裏切られた男、水井と、野球を愛する事だけは誰にも負けない8人のぶつかり合い、みたいなドラマかな。すごく安定して読めそうな連載だなあ、といった印象。連載第2回、むとうひろし「コンパレ」はガクランにダム(ラム)ちゃんのTシャツ、なコスプレヤクザ2人大暴れ、つー感じか。なんかわけもわからず気が合ってるなこの2人。フルカラー6ページ(?)な八神ひろき「G−taste」はミシン目切りはなすの楽しみ〜なコルセットナース。だんだん看護婦という職業の概念も揺らぎつつある今日この頃。しかし、このオチ酷いんでは?お、載ってる載ってる、な、はっとりみつる「イヌっネコっジャンプ!」は新キャラ続々登場。なんつっても、なんかよーわからんけど、とんでもない性格なのだけは確かだ、な女子高生ナオちゃんか?ユウキの天敵になるんすかね。とりあえずスゲえページあるよ。見とけ。ちょっとだけ、ういういもあり。はっとりみつる、「すべてに射矢ガール」好きなんだ―――、なんとなく同じようなポジションにいる漫画だしね。桑原真也「Oリー打越くん!!」。決死の覚悟でシノヴ殺そうとするリョオ。しかし、そんな事は意にも介さないかのようにシノヴと打越はラブコメ始めちゃったりして…物語のテーマとも言える重要なパートなんだけど、しかしこの違和感。「あたしは怪物化してるのに………」ってまったくその通り。でもココがこの漫画の特異性なんで味わって読むのだみんな。押川雲太郎「不死身のフジナミ」は「俺がハマーだ!」みたいだな。タイム涼介「ハウスボウラー」はなんとなく終わり。最後まで脱力でした。

【雑誌】増刊ヤングチャンピオン ドリームプロジェクト 秋田書店

 何とはなしにコンビニのレジに持ってったら、「あれ?高っけ―――!」な1冊。520円もします。もちろん目玉は岩明均「剣の舞」総集編、全5話125ページ掲載なわけで、もちろん僕もこれ目当てに買ったんですけど、高いよなあ…。これはつまり、「剣の舞」が単行本化できそうもないんで、その代わりにこの増刊出した、という感じがするんだけど、どーでしょ。つまりこれ買わないなら「剣の舞」切抜いて保存しとかないといけないってことかも。(単行本出たらすみません)
 舞台は16世紀中頃の上野の国。戦国の世に最強の剣豪師弟と謳われた上泉伊勢守、疋田文五郎。実在の人物である彼らのもとに甘楽春之介と名のる男装ばればれな女が弟子入りするところから物語は始まる。本名をハルナというこの娘、武田軍の侍たちに、自らを慰み者にされた挙句、家族を皆殺しにされ、その復讐のために文五郎から剣術を学ぼうというのである。奇妙な師弟関係は続き、そうしてる間に2人のいる埴輪の地は武田軍との戦の場になろうとしている。はたして戦の勝敗は?ハルナの敵討ちは成就するのか?といったお話。岩明均という人は基本的にストップモーションの人で、効果については最小限に抑えた上で、重要なものを描く、といった作風の人だと思うのですが、この作品でもそんな感じ。止まってるのに、絶妙なコマのみをピックアップして見せてるんで、静かに、動いてるというか。うーむ、説明難しい。まとめて読んでみたらホント、完璧だなあ。板垣恵介「200000歩2夜3日」。前にもパラシュート降下ものあったと思ったけど、それと同じ感じ。過去に自衛隊第1空挺団に所属していた板垣自身の体験実録漫画。今回は重装備を背負ったまま限られた水・食料で100km歩きとおす富士山一周行軍の様子を描いたもの。やはり異常な体験というのは作家にとって宝だなあ…という作品。ポッカレモンだとかサ行の発音だとか、体験していない人間からは想像も出来ないような事実がさらっと描いてあって、それが作品自体の重さにつながっている。やっとくもんだネ!「松田優作物語」は特別編、「太陽にほえろ!」で4ページなんでこれ目当てにうんぬん…って感じじゃないかも。あとは新人さん中心。気になったところは八木宏幸「珠玉の死刑執行人」2本立て、とかか。ベッドで相手を始末する女仕事人パターンの話なんだけどいちいち行動とか台詞が下らない気がして、よい。フェラチオしながら始末する相手の悪行を読み取ったりとか。「悪いヤツほどアソコが臭い」とほほほ。あとはちょっとひねってあるホラー、乾良彦「暗夢」、おっとこっちもホラーだ、森恵「HOTELテイスト」とかかな。ふつーです。

00/11/06(MON)

今週は


だんだんつまんなくなってく予定です。あらかじめ予告。

 そのかわりといっちゃーなんですが、新田さんとこの日記から→DJ KEMCOのワキガ研究所90年代ナイトの選曲、素晴らしい!2ndアルバム買おう、と思ったなり。

 ドキッ!

【雑誌】 ビッグコミックスピリッツ No.49 小学館

 月1で書いてる。というか佐々木倫子「Heaven?」が掲載されてる号しか感想かいてないな。ヒデー。巻頭カラー、高橋しん「最終兵器彼女」。シュウジの同級生、アツシ。今回は彼が見た「ちせ」一尉の印象を描いた回。明らかに周囲から浮いてるちんちくりんな彼女。しかし、部隊の仲間たちが語る彼女の印象はてんでばらばらに食い違っていて、彼はどれが真実なのか不思議に思う。佐々木倫子「Heaven?」はソムリエ(?)山縣さんのお話。割に謎な人物だった彼だが、今回その人となりが明らかに。けっきょく伊賀君以外の全員自分優先人間で伊賀君がわりを食うって話の構造は変わらんな―――一瞬うまくまとまるかと思わせといて、ガターンと落とす。そしてそのままなし崩しにオハリっていう佐々木倫子黄金パターンっすね。「オーナー。あなたもそこまでの人だ」「そっ、そうきたか!?」のやりとりは爆笑っす。上條淳士「8 エイト」はなんか犬が走ってたな―――。

【雑誌】 ヤングマガジン No.49 講談社

 なんか井上三太が描いてる。「TOKYO DRIVE」。ヤンマガにおけるヤンキー文化とはちょっと違った位置にいる漫画描く人だと思うのだが、どうでしょー。前後編ってことで全部で48ページな作品なはずなんだけど、あんまし話進んでないな〜今回はガストに集う「SARU」ってチームの連中が夜のドライブに繰り出す、って感じでなんかふつーだな。暴力とは無縁な健全な青春もの、って印象。後半どうなるかはまだわかんなくて、わざとそうしてるのかもしれないけど。ま、次週に期待パターンでしょう。ヤンマガ初登場ってことでペンタッチ微妙に変えてる?こっちは後編、夏元雅人「BANDOW(バンドー)」後編はナナの口を封じるためにやってきた殺し屋との戦闘があっさり終わってしまってちょっと拍子抜けかも。お話の展開的にはけして意外性のあるものじゃなかっただけに、アクションシーンにもっとページ割いたほうがよかったんでは。やっぱり強力なトコ一箇所はいれてくるな、なCLAMP「ちょびっツ」。今回の見どころはスクリーンセーバー代わり(?)に踊ってるノートパソコン、すももちゃんでありましょう。しかし、手書きかよ!あ、パンツ買ってきただけの話だな今回。ぱんつぱんつ。阿部秀司「エリートヤンキー三郎」は三郎、けっきょく具体的になんで入院してるんでしょうね?怪我っぽくもないし…。そもそも河井以外なんで見舞いにこないんでしょ?しかし河井の非道さが目に余る昨今であります。第2部スタートの松本光司「クーデタークラブ」はいよいよ「革命部」入部な潤。しかしなんかすぐにテコ入れシーンなような。今度は美衣ちゃん。「ビーバップ」はなんでこんなにミニマルなんだ?と\(゚o゚;)/

00/11/05(SUN)

クイズ解答。


 計3名の解答(こんなもんでしょ)いただきました。
 で、全員正解だった今回の問題、「松本大洋、里見桂、冬目景。この3作家の共通点は?」ですが、たぶん知ってる方なら一瞬だったのではないでしょうか。

 正解は「全員女性」でした。簡単でしたね。そんなわけね―――メディアを信じるな

【雑誌】マンガエフ 12月号 太田出版

 ふつーだな。って僕が書くときは基本的にあんましよくないってことなんです。駕籠真太郎「六識転想アタラクシア」。飛び降り自殺を目の当たりにしたショックで病院に担ぎ込まれたしぐれ。続発する自殺の原因は死ぬ寸前に現われる他人の走馬灯をコレクションするのが趣味な生物教師、遠目塚。彼女の想体によって被害者は次々と投身させられているのだ。そして、その魔の手はしぐれの元へと…。悪意溢れる描写はますます冴えわたっている。今回の話でいうと、しぐれが飛び降り自殺者の記憶を自ら削除しようとしているシーン。目玉とか舌とかいちいち飛び出してたりして。砂「ポストイディプス」第2話は、新しく一也くんのガールフレンドらしい美月ちゃんっていうわりにふつーな美少女っぽいキャラが出てきた。でもまだイントロダクション的な展開。台詞のダイナミズムで充分刺激的ではあるんだけど、どこか1箇所くらいわかりやすく読者の目を惹きつけるシーン入れておくとわりに親切かも。今はちょっと突き放してるような印象あるかな。あ、「お前の格好がエロすぎるからじゃないか?」って台詞もう1回言わせるべきです。2回だとちょっと弱い。3回繰り返すと完璧です。「バプテスマ山本」とかそういうネーミングも凝ってるな〜ちなみにバプテスマってギリシャ語で洗礼の意。真横からの構図にこだわる人なのかな。個人的にマンガエフ、エロティックスからデビューの新人さんってどーかなーと思ってしまうのだがどーか。先がないような気がしてならないんだよな〜卯月妙子みたいなキッカイな人ならなんとなくなんとかなりそーな気がするけど。

【単行本・小説】 水木しげる監修 「妖かしの宴2 変化」 PHP文庫

水木しげる監修 「妖かしの宴2 変化」


 雨後の筍のように発売されている書き下ろしホラー・アンソロジーのうちの1本。執筆者は菊地秀行、柴田よしき、飯野文彦、牧南恭子、山藍紫姫子、芦辺拓、牧野修、菅浩江、秋月達郎。

 内容はともかく、ホラー・アンソロジーとしての志としてはあんまし高くないような気がします。そう感じる理由としては、監修者として名前は挙がっているけど、水木しげる本人がこの本に参加した作家に原稿を発注した気がしない、というか水木しげるがこれらの作家の作品を読んでる気もしない、というのが1つ。監修者として水木しげるの名前を借りるにしても、それなら日本妖怪を題材にしたホラー短編を発注するのが筋なんじゃないだろうか、というのが2つ目です。収録されている個々の作品が悪いわけではないのですが「水木しげる監修」というラベル貼って世に送り出すのであれば、それに見合った内容を用意しなければならないでしょう。そもそも水木しげるは妖怪の人だけど、ホラーの人?って考えるとかなり疑問です。

 あと、装丁ダサすぎです(T-T)

 と、つらつら文句を書いてみましたが、収録されてる作品はかなり良いです。上に書いた作家陣見ればわかると思うんですが、充実してるんで。

 菊地秀行「風の十文字」。父親を尋ねてきたという40男。彼は40年もかけてここを探し出したという…。とにかく奇怪なストーリー。40年前の航空機事故。生き残るはずのない高度1万5000メートルでの空中爆発。ほとんどの乗客が無惨な遺体として発見された事故現場。しかし、そこにはひとりの男の姿だけが無かった。そして20年後、父親は戻ってきた。十字架にかけられたかのような格好のままに。「風の十文字」として2万メートルの高空に磔にされたまま漂いつづけた男と、その息子。そして男を目撃した国際線の機長が出会い、異世界の十字架にかけられた男を解き放とうと尽力する話。けっきょくどーなったのかよくわからない話で、判断に困る部分も多いのだが、それでもこの物語の持つなんとも奇妙なイメージは心に残ってはなれない。
 柴田よしき「ウォーターヒヤシンス」。いちどきちんと読まないといかんなあ…という作家。気になってはいるのだが。今までの人生、常に肝心なところで負けつづけていた女性の話。わりに短い話(40枚くらい)なのだが、主人公の女性のそれまでの人生の回想描写を、怪異などの描写をしないままに淡々ともの凄く丁寧におこなっていて、読者は知らず知らずのうちに主人公の女性に感情移入してしまう。上手い。
 飯野文彦「八つ話会」。「やつばなしえ」と読む。江戸時代に庶民の間で流行、怪異が多発したゆえに幕府によって禁じられたという幻の遊戯、百物語の変形みたいな「八つ話会」なる遊びを特集しようと企画した編集者が出逢う怪異を描いた話。やっとこのアンソロジーに見合った話が出てきた。話の構造がとにかく上手い。ある結界で封じた空間において定められた順番に8つの怪談話を行う事によって、そこに怪異が出現する…というストーリーなのだが、8つ繰り返される怪談によって次第に怖さを盛り上げていく趣向といい、ラストに現われるものの正体といい、抜群。素晴らしいです。
 水木しげる「猫又の恋」
。とーぜん漫画。猫の言葉を研究していた男が貧乏になった上に失恋したのでとうとう人生が嫌になって叔父のところに相談に行ったら、インドネシアのボロゴン島にあるという「木をよける猫の糞」を採ってきなさい、これをボールにつければどんなバッターも打てなくなるだろう、と言われて、インドネシアに行く…というお話。ここまで書いて思ったがヤケクソとしか言いようのないお話だ。しかもここまでで2ページ。そんな訳のわからない事を言われて「なるほど」で出かけてしまう主人公の男はホントどーかしている。とりあえずツッコミどころばかりでどーしていいのかよくわからない。「猫又の恋」だけどどっちかっていうと「猫又の恩返し」だしなあ…恋らしい描写どこにもなかった、タイトルからして不思議な短編でした。
 牧野修「怪物癖」。どうもこの人の作品については贔屓してしまう感があるのだが、この作品はかなりいいのでは、異形コレクション「帰還」に載った短編より1.5倍くらいいい(微妙だな)作品。ずっとずっと苛められ、仲間外れにされ続けてきた高木智子。しかし、1年前、彼女が受け入れたこの世の中の真理によって、世界は少しづつ歪んでいった。そしてその日から彼女はみんなに恐れられ始めた。「怪物」として。この人独自の独特な文体がここまで冴え渡った短編はそうそうないです。改行は多用され、文章量的にはけして多くない作品なのにここまで鮮烈な印象を残すのはやはり凄いなあ、と。
 菅浩江「夜陰譚」。これもブスものだな。「ウォーターヒヤシンス」「怪物癖」に続いて3本目。小さい頃からずっと、デブだった。デブだから自ら死ぬ事もかなわない、だって首を吊ったらまるで精肉所に吊ってあるブタそっくりだし、入水すればただでさえデブな体がますます膨れ上がって膨張して二目と見られぬ姿になってしまう、リストカットだって私がやったら間抜けだわ…と自己嫌悪感に自らの心を苛み、日々無難に生きよう…と考える30女性がふと出逢った中年サラリーマンから、「自分のなりたいもの」になる事がかなうというドライバーを手に入れる…というお話。なんとも静かにシュールなお話で、変身できる、といっても「怪物、異形の存在に変身して今まで自分を抑圧してきた存在に復讐」とかそういった展開にはまるでならない。それがこの人の作風だろう。登場人物たちはただ静かに、自分が望むものへと変化していく。一人は穏やかに年輪を重ねた樹木へと、一人はぎらりと輝く金属へと。なんと美しい文章。堪らないよもう。

 レベルは総じて高いと思う。個人的には、菅浩江「夜陰譚」、牧野修「怪物癖」が別格。続いて、柴田よしき「ウォーターヒヤシンス」、飯野文彦「八つ話会」あたりかなあ、という印象。しかし、菅浩江は凄いね、本当。

00/11/04(SAT)

【雑誌】 アワーズガール vol.1 少年画報社

 やっと買えた。創刊号の執筆陣は、おがきちか、川原由美子、犬上すくね、逆柱いみり、篠原鳥童、芳崎せいむ、有元美保、佐々木久美子、今市子、波津彬子、伊藤潤二、小石川ふに、大沢美月、黒田硫黄。楽だ。

 「こだわり少女のコミック誌」として発売されてるんだけど、これ、実際に中高生の女の子が買う雑誌な気はほとんどしない、というのはまずあります。作家的に考えてみても、ネムキからの、川原由美子、篠原鳥童今市子、波津彬子、伊藤潤二、らの執筆陣はもちろん、少女向けの人たちじゃないし、アワーズLiteからの作家陣にしてみても、意外とそうじゃないのでは、と思う。犬上すくねらの描く恋愛ものって中高生の現在進行形な人たちがチョイスするようなものじゃない気がするし、どっちにしてもここらへんチョイスするのはもっと年齢上の人だろ―――という思いが。

 あ、それは内容についての問題ではぜんぜんないのですけど。しかし、アワーズガールってことで、これからもこんな感じの表紙を藤原薫が描いてくれるのならぜんぜんオッケーです。それぐらいよい感じのイラスト。プレゼント用のテレカはロゴがブルー系のカラーになってるのでちょっとダメかな。表紙みたく、暖色系のロゴにしないと合わないでしょう。

 まず、川原由美子「冷凍人間」。作者、中国での旅行エッセイ漫画(?)。?というのはこれ本当なのかな?と不思議な気持ちになるお話だから。中国で食べたアイスキャンディ。その包み紙に書かれていた会社名は冷凍人間公司(=会社)。とある地下宮殿では人のココロを凍らせたものをアイスキャンディにして売っているという、本当?というお話。幻想と胡散臭さの狭間を揺蕩うようなショートストーリーだが、これ、川原由美子の筆で描かれてるからそう思えるのかもしれない。実際は相当に怪しそうだ。だからガイド代ねぎったのか(笑)犬上すくね「おくびにもだせない」。少女の身体に起こった不思議な変化!なんか伊奈沢くんの周りだけ明るくって、他は暗い。彼のあたりにだけ光が集まってるみたい…えーと。一瞬SFかと思ったけどそんなわけなかったな。ふつーそこまでエスカレーションせんのですが、不思議ちゃんだなあ…というお話。逆柱いみり「ハイウェイが伸びてくる」。この2作が同居してるのかしかし。平和な田舎の村にグワ―――、バキバキとかいって伸びてくるハイウェイ。しかし、それをそのまま描いてるあたりがスゴすぎです。怪獣映画つーか特撮、円谷風味なんですよね。8ページとは思えないくらいのイメージの幻惑感。やっぱ、逆柱いみり、一流の幻視者だよなあ、と驚愕な次第。有元美保「わがまま田舎娘」。久しぶりに竹書房以外の雑誌で見たな〜。基本的に可愛い女の子が出てくる話だったら、安定したクオリティの作品出してこれる作家さんなので、この作品も安定。なんだかんだいってキャリア長くなってきたし。でも単行本はあんまり出ない(竹にいるから)今市子「夜と星のむこう」は最初、花音コミック連載作みたいな感じなのかと思ってたら、違った。死んだとばかり思っていた兄が生きているという。14年ぶりの再会のため、立一(りゅういち)は両親とともに待ち合わせ場所の公園で待つ。立一はそこで出逢った兄、龍一らしき人物を追うが、もう1人、龍一だと名乗る人物が現われて…突然帰ってきた死んだはずの兄、そして立一に仕えたいという謎の存在、玄。読み慣れないとやっぱりチマチマしてるコマ割りなんでは、と思うけど妖怪ものだから、まだ大丈夫。そんなにはしてない。波津彬子「グレイ卿の幽霊」。由緒正しきグレイ卿の館を買い取ったのは成金のアメリカ人家族。「まあ、幽霊つきのお屋敷!なんて素敵!」執事さんも当の本人(?)グレイ卿も調子狂っちゃうねえ…というお話。坂田靖子の話を波津彬子が描いたみたいだな、とぼけた家族が楽しいホラーコメディ。伊藤潤二、はどこで描いても変わりませんね、な「幻痛屋敷」。資産家の大邸宅に住み込みで働くことになった男。肝心の仕事内容はその屋敷の内部空間全体にまで痛みの個所を拡大してしまったその家の息子の世話。つまり屋敷内のあちこちを飛び回って何もない空間をさすったり痛み止めを塗ったりする、というもの。物語後半、屋敷の中の空気が次第に変容していく様子の描写が奇抜。小石川ふに「ローリングワンダー」。実は読んでていちばんビックリ、だったのがこの作品。さすがにこうなるとは思わなかった、というか何でなったのかの説明も特にないけど(べつにしなくてもオッケーです)。黒田硫黄「年の離れた男」。ネコのハリボテ展ってのがいいですね。

 書き過ぎた。

【雑誌】ヤングキングダム 12月号 少年画報社

 とりあえず巻頭カラー、岡田正尚「温泉女将一直線」→佐野タカシ「イケてる刑事」のストーリー展開強引過ぎコンボにはちょっとまいっちんぐ。とくに「温泉女将一直線」。いわゆるヤンキー漫画の変形バージョン、と言えないこともないんだけど、流石に思いつかないぞこんな話、と毎回思う。「イケてる刑事」は肝心の事件(こっちも別にミニのチャイナドレス着ないでもいいんだけど)とまったく関係ないところでお話が進んでるあたりがポイント。手錠持ってるよ、この小学生!しかし違和感がない、私屋カヲル「青春ビンタ!」。今回はももかの学校で調理実習。いざ潜入だ!みたいなお話なんだけど、家庭科教諭の海音寺ネネ先生、女子高なのに(男子校でも共学でもしないけど)裸エプロンで登場してるのはいったい何故だ?前2作品くらいの強引さが出てきてるな〜。そもそもこの人、少女コミックかなんかで描いてた短編でも、お悩み「彼氏が出来たんですけど、私はちっちゃくて、彼氏はおっきすぎ。襲われちゃったらどうしよう?わたし潰れちゃうんでは?」 回答「バックですれば、大丈夫。」というテーマの話があって、個人的にぶっとんだんですが、世間的には黙殺されてたような気がします。そんな人なんだよね。大石まさる「みずいろ」の最終回は「みずいろ AFTER ―歩いていこう―」としての掲載。大学を出て、職もなく、放浪のたびをしている加藤君となぞの関西弁少女の出会い(!)を描いたもの。終わり、というかまたはじまりな最終回でした。綺麗ですね。

00/11/03(FRI)

きのうのクイズ、


 答え送ってきたメール、ぜんぶで1通(ちなみに正解)で、しかもしばたさん。内容は「漢字違ってます」だったよ。とほほほほ。知り合いからしか反応ないのか。意地で継続。わからなくてもなんかかいてこい!いや、きて、きてくらさい…。

 そういえば昨日で30,000HITだ。でもこんなもん。

【単行本・小説】 井上雅彦監修 「異形コレクションXII GOD」 廣済堂出版

井上雅彦監修 「異形コレクションXII GOD」


 手元に転がってるの読み直して(けっこう全部は読んでないので)書いてるんだけど、在庫が尽きた。初期の異形コレクション入った段ボール探さないと。

 ま、ふつーな巻ですね。

 笹山量子「神様助けて」ちぇろ子さんですね。美大時代の友人であるKを尋ねた私は「………僕は神様になったんだ」というKの告白を聞くことになる。歪んだ素描、狂気じみた色使い。大学時代からどこか彼の感覚には常人ばなれしたしたところがあったのだが…。たぶんまだ長編書いたことない人だと思うし、短編だけで力量を判断するのは難しいと思うんですが、この作品ラストにおけるまさに悪夢的なビジョンは心に残りました。あとは何だろう、丁寧な筆致で書かれた作品なんですが、自分なりの歪み、みたいなものを文体自体の中に出せることができればいいのでは。今のままだと素直すぎかな。
 横田順彌「遊神女」。「押川春浪回想録」シリーズ第4話。明治時代を舞台にSF作家(この頃は冒険科学小説かな)押川春浪とその周辺の人物たちが遭遇する不思議と怪異の物語。どこかとぼけたユーモアセンスが楽しい。原稿を届けるついで、雑誌社となりのミルクホールに氷水でも飲もうと立ち寄った春浪。そこで出会った春浪のファンを自称する美人。彼女は自分は「神様のはしくれ」だと名のったのだったが…。けっきょく何が起きたって話でもないし、ホラーどころか怖くもない不思議譚なんだけど、そこがいいんです。もう大ファン!やはりベテランは違う。
 倉阪鬼一郎「茜村より」。次回作取材のため、担当編集者、律子の田舎である茜村に向かった少女小説家、美夜子。物語後半パート、洞窟の中で美夜子が出会う異形の者達のヴィジュアルイメージは美しく、そして恐ろしい。倉阪鬼一郎、簡潔な文章によって恐怖を演出する能力はやはりずば抜けてるのでは、と思います。
 竹本健治「白の果ての扉」。これは面白いなあ。実は怪異的要素は何もないお話で、つまりは<究極のカレー>話。といっても美味さを追求するのとはまた別の方向性、作品中でも語られるようにいわば「包丁人味平」のブラックカレー話。もう一人の鼻田香作のお話です。ちなみにこっちは竜田。学生仲間の間で料理名人として名を馳せていた男、竜田。彼のアパートでは彼の手料理目的のパーティーが連日のように開催されていた。そんな竜田が凝り始めたのが香辛料の調合から自分で行う手作りカレー。最初はまだ普通だったカレーパーティー。しかしそれは次第にエスカレートしていき、辛味と旨みの融合によってまだ見ぬ味覚の天国の扉を叩くための儀式へと変化していった…。色彩によって表現される主人公たちが到達している領域の描写が面白い。しかもラスト、確かに怖い。
 大場惑「大黒を探せ」。下町の商店街に事務所を構える貧乏探偵が遭遇するハードボイルド・地域密着型・スラップスティック・不思議譚。怖くは全然ない。面白い!
 田中啓文「怪獣ジウス」。もう1つのジャミラ話。ある計略によって<ガガ竜>なる太古の恐竜にも似た生物に脳を移植された挙句、地球から追放された男、ジウスの話。気色悪いもの喰らう描写を絶対入れる人だな―――。文章的には改行もほとんど使わないまま悪趣味な文体でわざと書いてあるので読みにくいといえば読みにくいんだけど、それでも面白い!これくらいナチュラルに品がない文章書けるのも凄いなあ…と強く思います。意外といない、これぞ、B級ホラー!って話書く人。
 田中哲弥「初恋」。また短い。20枚くらい。しかしむつかしいなあ読むの。というのは独特な文体と起こるはずのない出来事のリフレイン、過去の記憶と交錯する現実風景など、様々な要素が複雑に絡み合っている物語で、実際に何が行われたのかを把握するのが非常に難しいからだ。読むのに気合が要ります。古くから続けられている「寄合」なる儀式、そして白くて綺麗でいいにおいな葉子ちゃんへの淡い恋心を描いた物語。
 井上雅彦「夢見る天国」。神についての様々なイメージ。4ページの超掌編作品。
 菊地秀行「サラ金から参りました」。サラ金の回収担当係である堺。つまりはヤクザ、である男。今回の集金先は、とある新興宗教団体。まさかこれがアノ話とは…。

 ネタがないのでいっぱい書いてしまったが、やっぱりふつーだ。いつも好調な牧野修「ドギィダディ」は展開が謎過ぎる、という理由でちょっと不調。恩田陸「冷凍みかん」も星新一のショートショートを長めにした感じで中途半端な出来な気が。

00/11/02(THU)

 クイズ。(またか)


 松本大洋、里見桂、冬目景。この3作家の共通点は?

 簡単すぎ?一瞬かも…。わかった人は感想メイルおくれ。この正解率によってだいたいどんな感じの人が読んでるのかを認識します。

【単行本・小説】 井上雅彦監修 「異形コレクションIII 変身」 廣済堂出版

井上雅彦監修「異形コレクションIII 変身」


 倉阪鬼一郎「福助旅館」。まず一句。「食屍鬼(グール)にあらず我は倉阪鬼一郎」どうです?素晴らしい、の一言です。ショートショートとも言える掌編ホラーながら、この作品の持つ幻想的でかつ根源的な異形のものへの恐怖はなんとも言い表せないものがあります。冒頭でも引用したように俳人でもある作者の言語的センスみたいなものが生きてるのかも。
 骨休めにふらりと尋ねた旅館「福助旅館」。その名前どおり、そこには福助福助また福助。そして謎の黒いつづら…というお話。怖いよ。
 草上仁「いつの日か、空へ」。少なくともこの作品はホラーではない。ある意志に基づいて自らを別なものへと変容させた種族たちの姿を描いた美しい美しいSF短編。物語ラスト、空に飛び立つ緑色の存在。それは希望だ。いい話だなあ。
 牧野修「ワルツ」。この作品に衝撃を受けて異形コレクション揃えはじめたような気もします。これ読んだとき既にハヤカワSF「MOUSE」買って読んでたんですけど作者名全く憶えてなくって読み終わった後しばらくして同一人物だと気づいたというオチ。いや、SFの人だからホラー・アンソロジーには書いてないだろうとか思い込んでたんですね。他のメンバーに岬兄悟とか太田忠司、大原まり子なんかもいるのにね。
 冷たい雨降りしきる夜、中年女は水銀灯の下、客を取るためひとり立つ。「それ」は闇にまぎれ、ふいにあらわれた。女は手足の腱を切られ、犯され、その場に捨てられる。辛うじて命はとりとめたものの、両手両足の自由を失った女。生きるための術をすべて失った女。自暴自棄になり、泣き喚く日々。そんなある日、ヒダカと名乗る音楽プロデューサーが彼女を引き取ろうという。彼がコレクションしてるエレファントマンの骨格標本同様、「動けない女」を所有しようというのだ…。闇に潜む魔に生贄として選ばれた女の数奇な運命。陰惨かつ凄惨な死臭漂う逆「プリティ・ウーマン」。ラストに登場する人体<機械>など、「MOUSE」と共通するイメージ登場してるのになんで気づかなかったんだろう?不思議だ。
 奥田哲也「MUSE(ミューズ)」。過去の忌まわしい事件の記憶によって、音楽を聴くこと自体に強い恐怖を感じる女性通訳者。製作会社のドキュメンタリー取材に同行した彼女はふとしたことから伝説のブルースミュージシャン、RJの過去を追いかける羽目になった…。ブルース流れるテント・ショウの中、彼女が遂げる予想もつかないような肉体の変容はまさに悪夢的。作品内で使われる差別的発言の数々、アウシュビッツから生還した彼女の祖父、そしてブルースの歴史などを考えるに、この作品が内包する不条理感というのは人種差別されてきた者達が感じるそれと近いのかもしれないなあ…などと考える。
 斎藤肇「異なる形」。医師である父親とその娘の話。成長するにしたがって異常な点が次々と見つかっていく娘の身体。その肉体に戦いを挑もうとする医師の姿を彼自身の一人称を用い、丁寧な筆致で描いたこの物語は、内容の異様さとコントラストをなす、父親の娘に対する暖かい眼差しが印象的な作品。
 安土萌「転身」。「正義と冒険の王国」なる子供たちの王国の顛末を描いた7ページのショートショート。ぜんぜんホラーじゃないっす。青春もの。実は今年出たとある漫画短編集の中のある作品とオチ同じなんだけど何回でも騙されるのだ私は。
 大原まり子「溶けていく…」。これはひょっとすると形式に対する変容を描いたものなのかも。一見、大原まり子のエッセイ風な書き出しから始まる物語は唐突に別なものへと。

 やっぱり最初の頃のはええなあ。草上仁「いつの日か、空へ」、牧野修「ワルツ」あたりが個人的ベストです。

【雑誌】ヤングサンデー No.49 小学館

 新連載、遊人「PEACH!」。遊人って個人的には捨て看板の絵の人、ってイメージ最近強いな漫画より。とーぜん本人描いてるわけじゃないんだけど。ハワイでの挙式。誓いのキス寸前で彼女(でも初対面)をもと彼に奪われ、傷心な職なし童貞、斎藤法師(25)の前にいきなしあらわれた美少女、桃香。そういえば携帯の占いサイトでみた結果には「8人の女の子とムフフ(はーと)体験が!」って書いてあったよ!って扉絵にもう8人描いてあるな(笑)とりあえず猫耳と巫女がいるのは謎だふつー知り合えないぞ、というお話。いちいちパンチュ見えてるよ。「東京大学物語」っぽいモノローグだけどこっちは思考速度鈍そうだ、という感じ。てけとーてけとー。北崎拓「なんてっ探偵アイドル」。けっきょく誘拐する必然性何にもなかったな、というラスト。SAT(…)の対応、早すぎなどなど。原作:七月鏡一 作画:藤原芳秀「闇のイージス」。いきなり役者がいっぱい揃った。それにしても「イージスの盾」仕事料安くないか。いきなり天井から登場したのは何故だ!あと2〜3秒遅れたら依頼人殺されてたよ…などと思う。謎の右手で拳銃の弾、はじいたり、ギミック満載。山本英夫「殺し屋イチ」は先週までのスピーディーそしてハードな展開とはうってかわって何かヘン。ぜんぜんかみあってないな…馬鹿2人。「アプサラス」のサービスシーンはあまりにもとってつけてるよ〜。

00/11/01(WED)

クイズ解答。


 昨日のクイズ
解答。いちおう消しておく。

 ハローウィン→10/31→October 31→31(8進法表記=octonal)=25(10進法表記)←December 25←12/25←クリスマス。

 Octは8だし、Decは10の意。なんで2ヶ月ずれてるかっていうと古代ローマ時代には今の3月をその年の始まりに設定していたからですね。これにてQ.E.D.。

【CD】特撮「ヌイグルマー」徳間ジャパンコミュニケーションズ

特撮「ヌイグルマー」


 そういえばCDのレビュってほとんどやんないな。で、なんで「ヌイグルマー」について書こうかと思ったかというと、知らないうちにベースの内田雄一郎が脱退してたからっすね。ビックリ。抜けるんなら三柴さん先だと思いこんでいたからなあ…な2ndアルバム。で、内田抜けた穴を誰が埋めてるかっていうと、マルコシアスバンプの人、佐藤研二さんっす。この人は大槻のソロプロジェクト、アンダーグラウンド・サーチライでもベース弾いてたんでその流れからかな。あ、正式メンバーではなくゲストとして参加、です。

 基本的に内田が抜けてもほとんど変わらないですね。そもそも、この特撮ってプロジェクト、音楽的にはギターの楢崎さん中心だと思うし。このアルバムのプロデュースもそう。
 アルバム全体の印象でいうと、今回もバラエティに富みまくりでたいへんええですヽ(^0^)ノ個人的にはアンダーグラウンド・サーチライでもカバーしてたガスタンクの「ジェロニモ」とか筋少時代の代表曲「マタンゴ」また演ってるのがよーわからんですが。曲足らなかったのかな。ところで前述の「ジェロニモ」!よくわからんアレンジになってる気がします。まさか、三柴のピアノ大胆にフューチャーするとは思わなかった。ところで、ガスタンク時代、俺が中学生ぐらいの大昔ですが、カッコええ〜最高!って思ってた「ジェロニモ」、今考えてみると、歌詞、阿呆ですね。「戦え ジェロニモ〜! 戦え 怒れ〜!」って極東の国で何を歌っているのか(;´Д`)聞くとやっぱり燃えるんですけどね激しく。「蠍 砂漠 サボテン 頭 そびえ立つぜ モヒカン!」やっぱカッコええ〜。あ、マタンゴはアレンジが昔とほとんど変わらないので何で今さら…といった印象。曲冒頭で三柴「展覧会の絵」弾いてるくらいか。あと、Albert Ketelbeyの「In A Persian Market」って曲を「ケテルビー」としてカバーしてます。原曲知らないんだけど、詞とか完璧大槻ワールドだからきっとぜんぜん違うんだろうな、と思ったり。原曲と特撮バージョン両方御存知の方はどれくらい違うのか教えてくらさい。特撮バージョンはとりあえず後半の展開大爆笑でしたわははは。
 あとはレモンフーリガンの曲ってぜんぶ同じ感じだな、とか(ミン&クリナメンっぽい?あ、こんなバンド名書くとは思わなかった自分でも。誰が知っているのか)三柴はアレンジやってる分には天才なのに曲作らせるとどうしてこう詞がのらなそうなものばかりなのか、大槻つらそうだな、とかですか。

【雑誌】近代麻雀 12/1 竹書房

 最近面白くなったわ〜な片山まさゆき「牌賊!オカルティ」(本格 オカルトvs.デジタル)。今回はビーニードルカップ、準決勝。A卓「デジタルクルーズ」の梨積、無頼道と主人公、朧の対戦。一方B卓は「オカルトシステム」刈人と「高打点打法」ルフランとの対戦。つまりデジタル打法主導卓とオカルト打法主導卓2卓の戦いを描いたもの。当然決勝はデジタルvs.オカルトの公式戦最初の対戦となるわけで、正直すげえ楽しみ楽しみ。押川雲太郎「根こそぎフランケン」(ギャンブル 各人、生き方のスタイル)があと2回くらいできっと終わるんでそれまでに面白くなって良かった。「根こそぎフランケン」は徹底的な包囲網、そして千夏の命がかかっているという重圧によってフランケンの麻雀スタイルが崩れつつある…という感じ。次回あたりが作品最大の山場でしょうきっと。月1掲載、鎌田洋次「天翔ける」(本格 相手の戦法への対応)は前回ラスト、羽音の奇襲、ノーテンリーチの意味するところは?です。でも流局したら足切りだったんでは?ギリギリやな〜本そういち「フリー雀荘最強伝説 萬(ONE)」(最初本格今異次元 主人公のムカツキさ加減)。今回の見どころは主人公でタイトルにまで名前使われてるはずの萬の台詞が「…ん!?」しか無かったところです。これほどまでに使えない主人公いないだろたぶん、と強く強く思います。でも口開くとロクなこと言わないんでそのままでええです。あと1,2巻同時発売決定、最初主人公だった競技プロの兄ちゃんどこ消えたんだ?な天獅子悦也「むこうぶち」(裏 御無礼)、原作:伊集院静 作画:津田ひろみ「ピンの一」(ギャンブル ギャンブル)、なんだこの濃さは〜鶯飛んでるよ〜な、ほんまりう「天涯の華」(ヤクザ ヤクザ)などがオススメです。高港基資「ジャスティス」(使ってない セメント)第2話はやっぱりぜんぜん麻雀関係ないサイコキラーものだった。でも麻雀まったく関係ない漫画でもぜんぜん掲載してもかまわないと思うんだけどな。次回最終回です。あ、作品うしろのカッコの中身はそれぞれ、作品内での麻雀の取り扱い方について/見どころとなってます。専門誌だと読み方がわからない場合多いんですよね。

【雑誌】モーニング No.49 講談社

 ホントに栄田、主人公だよな―――な、原作:田島隆+作画:東風孝広+監修:青木雄二「カバチタレ!」。破綻し荒みきった家庭の描写が何気にいいな。青木雄二より上手いんでは?うおおお、最初のコマから飛ばしてる〜な木葉功一「ルビー・ザ・キッド」。まだギミック連発中です。ミカリの男の正体は非常にわかりやすかったんですが、スゲエ展開だなおい。次週はジェノサイド!でありましょう。あのひとりぶさいくな子は何処?守村大「花のうた」は自由人な感じのポエマーがまたひとり出てきたぞ―――。「出前迅速ニコニコ食堂」って言いながら出前せんでもいいですし、挨拶代わりにパンツ見せなくともええです。ムーミンはちょっと俗っぽかったからポエマー失格だったかナ?高橋のぼる「リーマンギャンブラーマウス」は言うならば久しぶりの超マウス!というか超まぐろ子!ある意味母子タッグ、な回なんだけど、まぐろ子のお母さんの店「お星さま☆[会員制]」だって!スゲ―――!!「ママ!」「金返せ!」「店ェ潰すぞ!」とかマウスの視線の先(必死)とか、もう全部がいちいちくだらないね。淡々とエンジョイしまくりなマウスとか。そして!やだ、こんな母子。最終ページ、ラストのコマとかもいい仕事してるわほんと。野中英次「しゃぼてん」はそもそも家にタンスはないな…。MANGA OPEN大賞受賞、な林明輝「A BIG HEART」。フィットネスクラブ状態のボクシングジムに突然現れた男、保谷。彼は極度のあがり症からプレゼンで大失敗、その忌まわしい記憶から逃げこむためにここにやってきたのだ。何かにとり憑かれたかのようにボクシングにのめりこむ保谷。そんな彼に弱小ジムの会長である裕司はプロになることを勧めるが…。対象であるボクシングについて、あくまでストイックに描いているところに好感。この話では何を描くべきなのかをわかっている。ここで描くべきはボクシングの興奮ではなく、ボクシングを通じて自分の弱い部分を克服していく保谷の様子であるからだ。会長、そしてジムの常連である新人歌手の古谷さんのキャラも魅力的に描けている。相当力ある人じゃないのかな。特に欠点は見当たらない感じ。高橋ツトム「鉄腕ガール」は試合とは別な場所での戦いがまた。どうなるんかねえ。

【雑誌】少年サンデー No.49 小学館

 夏目義徳「トガリ」が本格連載スタート。咎を狩ると書いて咎狩(トガリ)と読む。男の名は統兵衛、現世で108の罪を狩る事を条件に地獄からの釈放を約束された男。統兵衛は自由を求め、巷の悪を狩る…みたいなお話。とりあえずイントロダクション的な内容だが、殺し屋の男から出現したスタンドみたいな存在についてはもっときちんと説明しておいた方がよいかも…とか思った。いかにもサンデー漫画的な画で相当に上手いんだけど「ARMS」「からくりサーカス」などとの差別化をいかに図るか、が課題なのかもしれません。満田拓也「MAJOR」は清水さんと藤井がなんかいい感じになってるな…でもあと7人要るなあ、な回。何処に向かってるんだこの話は。藤田和日郎「からくりサーカス」はアシハナ(あいかわらず漢字わからん)、そして新キャラ人形使いたち、しろがねたちが次々と「真夜中のサーカス」に向かって結集。最終決戦に向けてのイントロダクション的回なのに、それでもわくわくさせてくれますかっこええですはい。アシハナの例の台詞がええよね。皆川亮二「ARMS」はなんだ、カリヨンタワーが巨大グラハムに変形するのかと思ったよ〜いやするかもしれんけど。こっちも「からくりサーカス」と同じ感じかな。最終決戦間近。岸みきお「ナズミ@」。あっさりばれてるよ〜とりあえず岸みきおはボクシングを封印したほうがええでしょうこういう漫画描くなら。すべてはそこからだ。西條真二「大棟梁」。なんかやっぱり「鉄鍋のジャン!」っぽいなあすべての意味無し過剰さが。こんなデカいアメリカンクラッカーきっと危なくて遊べない。久米田康治「かってに改蔵」は一瞬サービス。オハリ。

InternetExplorer5.0 / Netscape6 PreviewRelease2で確認しています。

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