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00/12/11〜

QUICK REFERENCE


【単行本・漫画】(漫画)
 道満晴明「かえで」 / いしいひさいち「女には向かない職業2 なんとかなるわよ / 加藤元浩「Q.E.D ……証明終了」 8巻 / 貞本義行「新世紀エヴァンゲリオン」6巻 / ますむらひろし「アタゴオルは猫の森」1巻 / TONO「ダスクストーリィ」2巻(完結)
【単行本・漫画】(小説)
 ライアル・ワトソン(訳:内田美恵)「ロミオ・エラー」 / 西澤保彦「転・送・密・室 ・神麻嗣子の超能力事件簿 / 貴志祐介「天使の囀り」 / 倉阪鬼一郎「首のない鳥」
【雑誌】
 ネムキ 1月号 / モーニングマグナム増刊 1/7 / 近代麻雀 1/15 / 零式 vol.24 / ヤングサンデー No.2 / ビッグコミックスピリッツ 山田1号ウルトラジャンプ 1月号
【etc.】

00/12/20(WED)

小林泰三「奇憶」


 祥伝社400円文庫のやつです。

 この作品、小林泰三がダメ人間描写だけやりたくて書いた話なんではないかなあ、という気がします。だから幼いころの現実にはありえないはずの記憶だとか、幻想的なラストシーンというのは作品をホラーとして成立させるためのコードに過ぎないんじゃないかと。結局この作品に込められているものは、駄目人間が頭悪い事して酷い目に会うという描写で読者全員ダウナーにさせようという小林泰三の悪意だけなんで、意図的に作品のバランス取らないようにしたんじゃないかなあ、と思います。現実がダメ人間の妄想によって侵食される、とかいった展開にしちゃうとせっかくの厭な気分が解消されて台無し。ホラーにおけるハッピーエンドはバッドエンドだったりして。
 小林泰三、非常にクレバーな人なんで、あえて作品としての完成度を犠牲にしてインパクト勝負な中編に仕上げたのでは。>ほそいさん

 ホラー小説なんか読んでる人間、全員オタクな事は確定してるんで、主人公は読者の分身です。間違いなし。

 読めばわかるんですけど、祥伝社400円文庫、バランス悪い作品ばっかり。400円仕事と割り切ってるのかな〜とか他の所じゃ怒られるからできない反則スレスレ作品ここで試してるだろ、とかそういう人多いです。

積ん読状態だった久世光彦の本


 ぼちぼち読んでます。「早く昔になればいい」(新潮文庫)これはいいかも〜。200ページくらいなので読んで感想書きます。でも味わいある文章なんでじっくりと読みたい。いいなあ。

カウンタが40,000回りました。


 先月の2日に30,000ヒット達成だったから、だいたい50日弱で10,000回った計算になります。平均200ヒット/日は叩き出せてるみたい。ありがたいことです。来年はもうちょっと活動に幅を広げたいです。と言っても、そろそろ鬼も笑わない頃かな。 

【雑誌】 ウルトラジャンプ 1月号 集英社

 中平正彦「破壊魔定光」はやはり素晴らしい。今回はコウネ、ヴァルチャー、そして定光連合軍によるコンビプレー。なんで「嶽牙」がヴァルチャーのセンサーに反応しなかったのかはちょっとわからなかったんだけど説明あった?六道神士「アラハバキ」は単行本で読まないときっとわっからないな、これって佳境に入ってるのだろうか?作:倉田英之 画:山田秋太郎「R.O.D」「急所をずらして答える」にちょっと笑ったけどギャグなつもりじゃないんだろーなー。安永航一郎「火星人刑事」はなぜか野球拳勝負になってる。嬉しくもないがたいへんにこのひとらしい。花見沢Q太郎「BWH」は主人公コンビ2代目。富沢ひとし「プロペラ天国」はほんとフィギア漫画だな、と思う。サブカルな人もこの連載にはついてこれない気がする。竹下賢次郎の近況報告「HappyTimes」はハッピーじゃ無さ過ぎるのでなんとかしてください。萩原一至「BASTARD!!」新連載(?)だけど、ぜんぜんわからないのですこの漫画。スマソ。なんか戦ってたよ。

00/12/19(TUE)

売ってた。


 なんで近くのコンビニにはことごとく入ってなかったのか。

 そういえば、陽気婢「えっちーず5」買ってなかったことに気づいた。あさりよしとお「HAL」も。いかんいかん。

このミス(国内)。 1位:泡坂妻夫「奇術探偵曾我佳城全集」 「11枚のとらんぷ」も大好きなのにまだ買ってないトホホ。池上永一「レキオス」順位が低いのはそもそもミステリじゃないからか。でも恩田陸「月の裏側」だってミステリじゃないな………けっきょくほとんど読んでないのでありました。

 最近ちょっと


平山夢明(デルモンテ平山)が気になってるんで、とりあえず何か作品無いかと部屋の中をゴソゴソ。異形コレクション14 世紀末サーカス異形コレクション14 世紀末サーカス「Ω(オメガ)の聖餐」という短編書いてました。とりあえず読んでみる。

………うーむ。けっこうスゴイかも。怪奇・幻想小説とは流れを別にした、現代的な恐怖を扱う人だと思います。たとえばサイコキラーとか。買ってはないんですけど、そういえば角川ホラー文庫から出てる「異常快楽殺人」もこの人の著作でした。都市伝説ショートホラー集にもたしか関わってたと思います。なんとなくB級ホラーやジャンクビデオでやってることをそのまま小説化してるような印象を受けるのはやはりデルモンテ平山名義でのクズビデオ評が僕の頭に焼きついているからでしょうか。柳下毅一郎のやってる事と共通したフィールドで創作活動してる感じかな。

 で、「Ω(オメガ)の聖餐」。世紀末サーカスということで、サーカスがお題になってるわけですが、これはちょっと掟破りかも。

 務所入ってる兄貴分の愛人に手を出したせいで相棒だったスナギモは後頭部撃ち抜かれてこの世からオサラバ。スナギモの死体担いだ俺はあるマンションの一室で「ある動物」の世話をする羽目に。その「動物」はオメガといって、まあ人間なんだけど、400kg遥かに超えてるその巨体には人間であった名残はそんなに残っていない。簡単にいうと元サーカスの大食い芸人だったオメガは処分に困る死体の処理担当としてここに飼われている。処理って?勿論、喰うのさ。

 つーことで人喰い芸人オメガと俺との奇妙な共同生活を描いた鬼畜ホラーなんですが、この話の面白いところは理系タームがトッピングとして散りばめられているあたり。なぜか(作品内で説明されますが)このオメガ君、異様に頭がいいという設定で、かくいう物語の主人公、俺も大学の研究室からドロップアウトしてなぜかヤクザの手伝いという身の上。そんな2人の話す鬼畜な理系話がこのお話の白眉なのかも。たとえば「菫の花の持つ芳香物質はきわめて短時間のうちに人間の嗅覚をショートさせてしまう。だから菫の香りを永遠に楽しめるものはいない」「人間を解体する際にはまず頭と手を切り取る事でその人間を非人格化することが重要。こうしておけば精神的な負担が軽くなって解体がスムースに進行する」とか。ここらへん森博嗣の諸作品と共通したものがあるのかもしれないんですが、片やミステリィ、こちらは鬼畜ホラー。作風としてはやはり異端な人かも。
 しかもこの話、実は「フェルマーの定理」とか「リーマン予想」の証明についての物語なんです。ヤクザ・人喰い・そして証明問題。ヘンテコだ〜。

 ハルキホラー文庫から出てる「メルキオールの惨劇」も買ってみようかと思います。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 山田1号 小学館

 Manpuku!からの引継ぎ的増刊?なんでタイトル変えたのかはちょっとわからない。引き継がなかったのって何だっけ?
 とりあえず引継ぎ組が榎本ナリコ「スカート」星里もちる「気になるヨメさん」吉田戦車「山田シリーズ」の3つ。あとは新連載でなぜか集英社からやってきてる人たちが多い。たとえばコーラスで連載してた桐島いつみ「まいったカッパは目でわかる」「まいったカッパは見てわかる」とタイトル微妙に変えてこっそり新連載。続いても続かなくてもいい話を流浪な身の上で描く人だなあ…(ToT)と。そして実はこの人オカルトとかSFとか好きなんかなあ…な、水穂しゅうし「シンクロマインド」。巫女さんオカルトアクション!という看板に偽りなしな内容なんだけど、主人公の美輪さん、なんか顔がヤンキーやつれしてる気が。この人どーしてもそ−なるな。そして小学館→集英社→小学館出戻りな安永航一郎「プロヂェクトX指定」。早い話が本社に切り捨てられた生保支店、起死回生の一発はエロゲー作成だった!という話なんだけどだれか下品に脱がさないとこの人の漫画ダメなのかも。あとは池部ハナ子「体温計」、新人さんな仲津里美「ブリキの花」が印象に残った。「体温計」がほわ〜とした感じのカップル漫画で「ブリキの花」は高校2年になってもまだ来ない生理に悩みまくる女の子と幼なじみな男の青春暴走漫画。どたばたアクションとセンシティブな妄想が作品の中で共存してて面白い。榎本ナリコ「スカートVI」のラストシーンはどこまで本気で描いているのか、ちょっとビックリだ。

 次、5月ですってよ。ところで「学活!つやつや担任」は単行本にならんのか。

00/12/18(MON)

スピリッツの増刊


 売ってた?

【単行本・漫画】 TONO「ダスクストーリィ」2巻(完結) 集英社

 TONO「ダスクストーリィ」2巻(完結)



 生ける者、死せる者、心の力で作り出された幻想を見る瞳を持つ少年タクト、強い精神力によって幻想を自在に作り出すことのできる少年ラトル。2人の少年が出逢った不思議な幽霊たちの物語。

 たとえば霊的存在が見えるタクトに何ができるというわけではなくて、彼ができるのはもはやこの世にはいない存在が伝えられなかったメッセージを代りに伝える事くらい。ラトルが作り出した幻想のジャングルも、それを見る事ができるのは幽霊など、霊的な存在とタクトのような瞳を持ったものだけ。物語が驚くほどに静かな雰囲気に満ちているのは、起こっていることの傍観者であるしかない主人公2人の役割からだろうか。年齢に見合わないタクトの醒めた寂しそうな視線は、きっと全ての思いを受け止めているうちにそうなってしまったのだろうと思う。何もしてあげられない無力感に苛まれる感覚は川口まどか「死と彼女とぼく」の読後感とも共通しているかも。

 さて問題はもちろん、前後編で掲載された問題作、第9夜でしょう。タクトが浮浪者の男にナイフで腕を刺され、あげくピストルを突きつけられているショッキングなシーンから始まるこの話、じつは他人にない能力を持つ存在である2人がそうでない人々に直接干渉する事、つまり作品内での役割から考えるとかなり禁じ手的エピソードではないかと感じます。それをしてしまうと倫理的な問題が関係してきて非常に難しい展開になってしまうのでは、というか。じっさい、第10夜以降、第9夜はなかったかのように今までの展開に戻ってしまったのはやはりどうすればいいのかわからなかったんじゃないかなあ、と思います。タクトには自分が見ているものの存在はわかっていたはずだし、それが本当に浮浪者の男の慰めになっていたとしたら、やはり残酷な、してはいけないことをしたんだと思うのです。しかも結果的にラトルにも人を殺させてしまったような感じだしなあ…それでこの解決でいいのだろうかとちょっと消化不良です。

 うーむ。書き直す可能性があります。

00/12/17(SUN)

【単行本・小説】 倉阪鬼一郎「首のない鳥」 祥伝社NON NOVEL

倉阪鬼一郎「首のない鳥」



 こ、これは酷い(;д ;) 。

 ホラーというジャンルにカテゴライズされるだろう作品1つを取ってみても、それぞれ読後感はかなり異なります。たとえば「パラサイト・イヴ」に代表されるバイオホラー、もしくはゲノムホラーと呼ばれるジャンルの作品とたとえばストーカーの恐怖を取り扱ったようなサイコホラー作品では恐怖の質が明らかに違うのがわかると思います。これは畏れの対象となるものが存在として実感できないレベル(暴走するDNAとか)にあるのか、たやすく想像することができる身近な存在(前述したストーカーとかサイコキラーとか)であるのかの違いでしょうか。同じく「人に恐怖を与えるもの」として創造されたジャンル:ホラーの作品でもその恐怖に向かうアプローチ方法はそれぞれ違うわけで…。

 100年の永きの間、業界トップの座を誇りつづける光鳥印刷。この物語の主人公である辻堂怜子はその子会社から光鳥印刷本社へと出向している校正者。社の極秘プロジェクトを担当する事になった彼女は厳重な管理下に置かれた窓も無い部屋で独り作業することに。そんな彼女に特殊業務に就いている目印として上司から渡されたバッジには、この会社のシンボルである<首のない鳥>の姿が刻まれていた。「狙われています。次は」 謎の言葉を残して、直後、同僚が失踪。彼女自身、自分を尾行する謎の存在を感じるようになる。ただの同族企業と思われていた光鳥印刷にまつわる忌まわしい過去とは何か……。

 最初のほうパラパラッと読んだかぎりではわからない、いつもの事だけど文章的には端整の極みだし。でもこれ、本当にバカなんです。しかも鬼畜。なんというのか、倉阪鬼一郎、やっていい事と悪いことの区別ついてないネ!いや、ホラーなんで別にぜんぜんいいんですけど。

 読んでる途中、ひょっとして篠田節子の「神鳥」にインスパイアされた設定なのかなあ、とちょっと思ってしまったんですが、ぜんぜん違いました。具体的にいうと、仕事一筋で、どこか男性を受け入れないような印象の女性と一見軽くて無神経、でも実際は有能で芯は男らしい男性コンビが鳥をテーマにした怪異に立ち向かう、という設定で書いてみると似てる感じなんですが、ぜんぜん違う〜。まずこちら、主人公の怜子お馬鹿過ぎます。というか途中の展開で読んでるほとんどの人、腰が砕けるのではないでしょうか。しか〜〜も!そのあとに続く後味の悪さ全開な鬼畜的展開。まさに言葉通り、人を人とも思わない突っ走りまくりなお話は、やはりペンネームに「鬼」の文字入れるだけのことはありまする。感心感心。

 たとえば1コ前に紹介した貴志祐介「天使の囀り」も、この「首のない鳥」も、俺の中では同じくバカホラーとして認識される楽しい作品なんですが読後感は明らかに天と地ほども違う。たとえば「天使の囀り」は角川ホラー文庫から出てて、こっちは祥伝社NON NOVEL。ホラー文庫から発売されてるほうが明らかに(読後感は)ライト感覚だったりするんで、一応ジェットコースター・ホラーと銘打ってはあるとはいえ間違えて買っちゃう人いないのかな…と不安になります。

 わかりやすい例えになってるのかどうか不安なんですけど、「天使の囀り」「快楽天」とか「零式」くらいに掲載されてる作品だとしたら、コッチは下手したら「ANGEL倶楽部」掲載作とかですぜ。悪乗りにも程があるというか。ラスト3章、そしてエピローグで訪れるカタストロフィには驚愕、そして絶叫、爆笑もしくは嘲弄(作者を)。詳しくは書かないけどその時点でこの本をBOOKOFFに売りに行くor即捨てな人、大喜びで踊りだす人の2手に別れそうです。

 やりたい放題としか形容できないラストシーンから冒頭プロローグ読み返すと、なるほど…とか思ってしまってまた大爆笑。鬼畜輪姦陵辱漫画読んでゲラゲラ笑えるような人は読むとええのではないでしょうか。そうでない人はこの人のでもまだ別のを読んだほうがマシなんでは、思います。あ、犯罪を犯しそうな17歳あたりの年齢のかたは読んではダメ。超楽しいけど超ヒドイ(ToT)作品です。

どうせ生贄として殺す前提ならばべつだんその日にキャプチュアドしなくともええのでは?尾行の手間もかかるし。特に今回みたく薄々何が起こるか気づいてるような局面では。
陰謀に関与してないだろう古参の社員がなんとなく気づいてしまうようなバッジ、わざわざ渡さなくても何か別の方法があるのでは…?

【単行本・漫画】 貞本義行「新世紀エヴァンゲリオン」6巻 角川書店

貞本義行「新世紀エヴァンゲリオン」6巻


 ええと、これのネタバレは問題ないよねえ。

 6巻の内容は「4人目の適格者」以降、てエヴァ3号機が使徒として処理されるまでのお話です。トウジが3号機に乗ってることをシンジがあらかじめ知っている事と、トウジが死んじゃうあたりがアニメ版との違い。

 トウジはたしか、当初の設定では死ぬ予定だったのを、アニメ内容に関するキングレコードかなんかのプロデューサーの人との話し合いで「子供は殺さない」という事になって、右足切断に止まったんじゃなかったかなあ。ここらへんちょっと記憶曖昧ですが。

クリックで全体表示に(デカイよ) エヴァカバーに関してはこんなもんでしょう。もうちょっとキチンとスキャンすれば良かったかな。アスカのにしようかな〜と思ってたんですけど、隣のレジで買ってた人がアスカ選んでたんで綾波のにしてしまいました。たいしたものではないんでドッチでもいいんですけどね。

【単行本・漫画】 ますむらひろし「アタゴオルは猫の森」1巻 メディアファクトリー

ますむらひろし「アタゴオルは猫の森」1巻



 シリーズずっと追いかけてる方ならおわかりかと思うんですが、同じアタゴオルシリーズでも「アタゴオル物語」と「アタゴオル玉手箱」、そして「アタゴオル」それぞれ微妙に感触が違います。

 この「アタゴオルは猫の森」、実は初期の「アタゴオル物語」テイストに原点回帰してるような印象受けたのですがどうでしょうか。影絵風な見せ方したコマの存在、猫目時計をわりに化け物っぽく描いてるエピソードの存在、子狸登場とかそんな感じ。そういえば「夕暮れの切手」で滝に打たれてる切手屋はアタゴオル玉手箱1巻星街以来の出演だったかな。

 ツキミ姫とギルバルスの顔合わせはこれが初めてなのかもしれません。アタゴオル世界唯一のダーティーヒーロー、ギルバルスはネムキでちょっと前までやってたアタゴオル外伝的ストーリー「ギルドマ」からひき続いての登板。彼がいるところやはり戦いあり、ということで冬の魔物「寒怒呂」と彼が一騎打ちするエピソード「冬をこの手に」があるんですが、ギルバルスに助け求めた人々の元にやってきたのは眼帯つけて(気持ちだけ)変装したヒデヨシだったりして…まったく、困ったものです。

 そういえばヒデヨシって生命力に関しては漫画界でNo.1という気がするのですが如何か?彼ぐらい死んだ姿が想像できないキャラも珍しい。死んでもほっとけばすぐに生き返りそうだし。

00/12/16(SAT)

いろいろとネタは


 あるんでどんどん追加していく。読んだんだけどどう書こうか悩んでるのが多い。朝まで起きてて夕方まで寝て、買い物して麻雀して帰ってきただけだからまだ眠くないのです。
 スタンバイ状態になってるのが貞本義行「新世紀エヴァンゲリオン」6巻。ちなみにクリックで全体表示に(デカイよ)カバーは綾波のにした。鴨居まさね「雲の上のキスケさん」3巻TONO「ダスクストーリィ」2巻など。

 さっさとこれ書いてはやく読みたいのがライアル・ワトソン「未知の贈りもの」倉阪鬼一郎「首のない鳥」とか。雑誌もあるでよ。

そういえば、帰りに渋谷東急口付近にマスコミがいっぱいいて現場写真みたいなの撮ってたけど何かあったんだろうか?
ひえ〜アレは17歳の少年バット振り回し大暴れの現場だったのか〜何も知らないままその時間、近くの雀荘で麻雀してたヨ。半荘2回早く切り上げてたら出くわしてたかも〜シャッター前に広がってた染みは血の跡だったんだねええ。ホント、17歳は法律で廃止したほうがいいな(;´Д`)

ガルディーン3、なんと今世紀中にでるらしいです。(ここ見たら5冊目だったそういえば。あまりにも出ないんでストーリーすっかり忘れた)ここの「ヒ」のとこ3冊目、スニーカー文庫から12/26に発売、タイトルは「大豪快。」。>小田中さん。

【単行本・漫画】 いしいひさいち「女には向かない職業2 なんとかなるわよ」 東京創元社

いしいひさいち「女には向かない職業2 なんとかなるわよ」



 ひょっとしたら、ののちゃんの担任の先生という認識してる人のほうが多いのかもしれない藤原先生の活躍(?)を描いた4コマ。「17の瞳」「でもしかの瞳」「27の瞳」「34の瞳」の4章立てで「なぜに奇数?」とか思ったら藤原センセの高校時代→教員免許とって地元の小学校へ→傍若無人な担任風景→新人賞受賞して作家生活に、ってことでそーいえば藤原先生って藤原ひとみだったな、とか気づく。そう、年齢だす。

 藤原センセの天下無敵なズボラ感覚はいったいどこで培われたんだ?とかずっと思ってたら、どうやら山師の父親と一緒にアルゼンチンはアンデス山脈の山奥で過ごした中学生時代が原因だったみたい。所属してるソフトボール部の日誌の中でなぜかバラバラ殺人が起こったり、教師になっても職員室の机の上も住んでる部屋も本が雪崩状態だったりするのは、新人とは思えない豪快な作風でミステリ界に君臨する将来を暗示してるのか〜と思った。しかし、じつは教師→ミステリ作家な藤原先生より保健室医、そしていつのまにか漫画家になってる高校時代の同級生ハルコさんのがスゴイのかもしれません(笑)

 前々から思ってたけど、藤原センセのキャラ造形、菱沼さん、そして黒須仮名子とつらなる佐々木倫子作品の登場人物たちと共通してる部分あるような気がします。菱沼さんとか性格かなりコンパチな感じするし、そーいえば学校にいるとことか推理作家だったりするとこも共通。

【単行本・漫画】 加藤元浩「Q.E.D ……証明終了」 8巻 講談社

加藤元浩「Q.E.D ……証明終了」 8巻



 そーとーに地味だけど、やはり、いい感じなミステリ漫画。前の巻については「Q.E.D」1〜6巻、そして7巻あたりを参考にどーぞ。

 バンジージャンプ体験のために山奥の村へ泊りがけでクラスメートたちとやってきた燈馬、そして可奈。2人がそこで出逢った不審な墜落事故死の真相に迫る「フォーリング・ダウン」、そして学園祭前日、どこかお祭騒ぎな雰囲気に包まれた学校で起こった不思議な展示場荒しの話、「学園祭狂騒曲」の2エピソードを収録。

 以前にも書いたと思うけど、やはり作品全体からストイックさが漂ってくるあたりがいいかな、と思います。どう考えてみても一介の高校生が殺人事件の現場にたまたま出くわすなんてことがたびたびあるのはどーかと思うし、もしそんな事が続いたとしたら、そいつが犯人なのは間違いないでしょう(笑)つーことで過去に起こった事件の真相を残された手掛かりから2人が解明する、といった形のエピソードが多いのはそこらへん気を使ってるんだな、と好印象です。当然話は地味になるんですけど、そこらへんのインフレーション抑えてる控えめさが心にこう、グッときます。

 キャラの力にもぜんぜん頼ってないし。可奈ちゃんいるけどぜんぜん萌えません。珍しいくらいに萌えない女の子なり。色気の欠片もなし。性格、いい子なのになあ(;д ;)

 この人はやっぱり登場人物たちそれぞれの思惑や勘違いによって、事態が思わぬ方向に進んでいった話描かせると抜群なんで、この2エピソードでは「学園祭狂騒曲」の方が素晴らしく、しかもこの人しか描けない内容なんではと思います。逆に「フォーリング・ダウン」はストーリーの展開にかなり無理があるんでちょっと…かも。いくらなんでも可奈ちゃん保険屋だって思う人間いないよな―――。そんな観光客なスタイルで調査にくるか(T-T)犯人がそこまで思いつめた理由もちょっと弱い気がするし、犯行に使った仕掛けも実現が実際に可能かっていうと無理なんじゃないかなあ。(理由:未読な人は絶対見ちゃダメ!!真っ暗であるだろう橋の下で仕掛けの上に誘導するのは困難だろうし、明るければ丸見えで怪しさ爆発な仕掛けなんで近寄らないだろうから。そもそもそんな場所への呼び出し、不審に感じて当然。来ないよ普通。)しかし、不幸の連鎖によって起こった悲劇で犯人に同情の余地がある点はこの人の話らしい。流石。

 ところで「学園祭狂騒曲」出てくる学生さん達。キミたちは本当に高校生ですか?キャラが立ちすぎです。特に落研。30過ぎだろ。

【雑誌】 零式 vol.24 リイド社

 なんかいろいろ充実。すえひろがりと天竺浪人がゲストで描いてるのは大きい。そんな2人の作品、まずはすえひろがり「QUIZ HOUR」。当たり前で退屈な日常にうんざりな高校生富山がクラスの美少女瀬戸にケーブルTVの深夜クイズ番組を観るようにと誘われる。存在を聞いたこともない謎なその番組を観るとそこには解答者として出演する瀬戸の姿があって………これはスタジオがあって現実にある出来事なのか、それともホラー的な超存在番組なのか、その境界をはっきりさせるような描写があったほうが良かったかも。しかし羞恥、露出もの描かせたらやはり上手い。天竺浪人「伝染」はなんといっても女の子のキャラでしょ。「なあ?林葉直子の今後をどうみる?」だもん。ストーリーとしては真面目すぎたせいで暴走の歯止めがきかなくなったサラリーマンをエセ関西弁少女がやさしく受け止めてあげる…みたいな話かな。話せばたいていの場合はそれなりに収まる、最悪の事態までにはいかない、という人生の真理を描いた作品。小石川ふに「マジカルふにゃっと」はタイトル通り、話のテンポが独特でふにゃーっとした感じ。他の何かに変身できんかったんかいな(;´Д`) まぐろ帝国「奥様とわたし」は奥様とメイドであるわたしの秘められた日々の生活を描いたもの。オチはわりにありがちだけど、それでもキッチリエロくて良い。之瀬ハルオ「勇者の子種」は勇者とみなした者をお城地下の牢獄に監禁、勇者をその身に孕むまで子種を搾り取りつづける姫様のお話。寸止めされて喘ぐ勇者の悲痛な表情と独特なリアリティかもしだしてる貧相な姫様の身体がいい感じ。電光石火轟「PERFECT」は異常に無駄な量のネームとか、とにかく普通じゃない事だけはわかる。でもどーしたいのかはわからない。結城心一「死神風紀ダブリンエスパーBHプラ板縦ロールヘリコプターボーリングトビウオとその妹ロボ絶滅ナルト学び舎パワードスーツラミカスパイの大作戦友情ウニマタ○ゴ裏設定番長鼻行類チョコももえサイズ」。ももえのお風呂シーンとかなんとか。と書いたら買う人1人くらいいるのかなははは。しかし、ほんとうに単行本でるのだろうか?「ス」がどこから生えてるのか気になってしかたないが、気にしたところでどーだというのか。さいなら。

【雑誌】 ヤングサンデー No.2 小学館

 北崎拓「なんてっ探偵アイドル」はトリコロールがCDデビューだとかなんとか。しかし曲のデモテープもない状況でいきなりジャケットの撮影するものなのだろうか?キャリアなはずの室戸が広報の仕事してる段階でリアリティはさすがにゼロであるが。いわしげ孝「新・花マル伝」はなんでまたパリの国際大会に参加なんかしてるのかと思ったら、これが描きたかったのか。シドニーでの誤審問題の憂さ晴らし?そして山本英夫「殺し屋イチ」。うーん展開が阿呆すぎて素晴らかし(^.^)ノ圧倒的な暴力と笑いは紙一重だな〜と実感した次第。だってパックリですよ。あと長尾謙一郎「おしゃれ手帖」、遊人「PEACH!」はともに馬鹿度が高い。特に遊人!見開き使った意味無しオナニーシーンのバックにバタフラ炸裂しまくってるトコには吃驚!そんな事しないでいいからおとなしくやめなされ。最低だねえええ。

00/12/15(FRI)

【単行本・小説】 貴志祐介「天使の囀り」 角川ホラー文庫

貴志祐介「天使の囀り」



 けっこう恥ずかしいんですが、じつは自分の中にホラー小説耐性ができちゃってて、たいていのホラー小説は怖くないです。むしろ楽しい。怪奇と幻想、そして恐怖に彩られた異世界、人体の変容、崩壊、忌むべき異形のもの。その描写は僕を幻惑し、陶酔、そして眩暈すら起こさせます。くらくら。あまりに出来がいい作品だと興奮のあまり笑みすらこぼれたりして。けらけら。

 でも、これは怖かった。
 しかも、なんというのか、たいへんに俺好みな本だったんです。

 物語の主人公は北島早苗。ホスピスで末期患者の精神ケアに携わる精神科医である彼女には作家である高梨という恋人がいた。繊細で、病的なまでに死を恐怖していた彼。しかし、そんな高梨の人格が変化し始めたのはアマゾン熱帯雨林の環境調査より帰国してからだった。タナトフォビア。誰よりも「死」を恐れていたはずの彼が、まるで魅せられたかのように自らの命を絶ってしまう。そして、他のアマゾン調査隊のメンバーも自殺、または失踪と次々と姿を消していく。アマゾンの奥でいったい何が起こったのか………

 アマゾン調査隊に参加した高梨から早苗のもとに送信されたメールの文面のみで構成された序章の内容、その文章の美味さ(←こっちでオッケー)にまず驚かされます。たかだか40ページ足らず、その中にこの作品の中で語られていること、全てが書かれているのです。
 そして、物語の舞台は早苗の職場であるホスピス、そしてもう1人の主人公、オタク青年である荻野信一のパートへと。患者である少年の死をただ看取ることしか出来ない自分に苦悩する早苗、しかしそこから「天使が丘ハイスクール」なる学園エロゲーに嬉々として興じるダメダメ青年の姿に。なんで?アマゾン、ホスピス、そしてエロゲ。貴志祐介はいったい何を書きたいんでしょうか?クエスチョンマークが頭の中に点滅します。しかし、不思議なことに、そんなまったく無関係なように見える1つ1つのパーツは奇跡のように組み合わさり、禍々しくも美しいラストへと真っ直ぐに向かっていくのでした。十六章である「変貌」から十七章「悪夢」への流れはまさに鳥肌もの。凄まじいです。

 貴志祐介作品、ぜんぶは読んでなくて「黒い家」「クリムゾンの迷宮」、そしてこの「天使の囀り」で3冊目なんですが、その作品取ってみても取材、参考文献きちんとあたって書いてるな、という印象です。ちゃんとしてる人。また文体での遊びとかもけっこう駆使する人で、今回も前述の小説家高梨から恋人への端整なメール文面、アマゾンの原住民であるカミナワ族の民話、自殺直前の高梨の小説、そしてオタク青年信一の書いた痛い(>_<")ギャルゲー礼賛文章(笑)。どれをとってもいかにもな感じで、読んでて笑ってしまいます。上手い。

 「クリムゾンの迷宮」(角川ホラー文庫)も「バトル・ロワイヤル」と同じタイプのゼロサムゲームものながら独自の味付けがしてあってオススメです。自分が今いる世界の謎の解明なんかが中心にあるんだよね。

【雑誌】 近代麻雀 1/15 竹書房

 そーいえばプルプル回るんだった、な片山まさゆき「牌賊!オカルティ」。対戦相手に予想されない戦略をあえて選択する事で起こりえる事象の結果に不確定要素を加える…って感じでしょうか?>オカルトシステム。主人公が地味〜に牌譜取ってるシチュエーションってのも珍しいですが、どーしても読者的な視点で戦術解説できるキャラはいるって事で。ビーニードルカップ1回戦終了であります。そしてセンターカラー、最終回な押川雲太郎「根こそぎフランケン」。ひょっとしたら「東京カジノ編」より盛り上がらないんではないかな〜とか危惧してたのが馬鹿みたい。博打が持つ悪魔性というものがキッチリと描かれた最終話でありました。しかし、先述の「東京カジノ編」といい、いつもワニ蔵は美味しいところを独りで持っていく感じだ。ラストシーン、竹井とワニ蔵の会話、そしてそれに続くフランケンの「きっと チーちゃんの事も すぐに忘れてしまうです」って台詞、竹井のモノローグこそがこの人が描こうとしてるものの全てでしょうね。見事見事。でも、最後の回くらい全部自分で描きなさい、という気もした。本そういち「フリー雀荘最強伝説 萬(ONE)」。でたぜ、サイテーヘタレ主人公、萬の真骨頂。こういう形でしかチミは存在を主張できんのか?という展開。完全雑魚キャラ的な扱いしかされない主人公ってのも珍しい作品であります。神原則夫「かほりさん」は実在キャラ勝手に主役にした新シリーズ始まってて山口由真さんこれ読んでびっくりしてるんだろーなー。やっぱ麻雀漫画雑誌買うならこれ1冊でいいかもしれんな―――といった大充実内容。「むこうぶち」「凌駕」「天翔ける」ぜんぶいいです。「ピンの一」今回はは競輪。

00/12/14(THU)

んー


 貴志祐介「天使の囀り」貴志祐介「天使の囀り」ものすごく面白いな(^.^)ノ
 アマゾン→ホスピス→そしてエロゲー(笑)と進行するストーリー、どうラストにむかっていくのかぜんぜんわかりません。アマゾンの猿が何に感染していたのか、蜘蛛恐怖症ってのもキーワードになってくるんだろうなあ。ところで、そのエロゲー「天使が丘ハイスクール」、テーマソングである「School Days」の歌詞も載ってて、ものすごく無駄にリアルです。

 School Days. もう一度 君と過ごしたい 胸躍ったあの季節を
     争いも 妬みも 苦しみもない世界で♪
 School Days. もう一度 君に来てほしい 夢がかなうあの教室へ
     大事なのは 素直な心 ただそれだけ♪


    Λ_Λ!   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
__( ;・∀・)__< ムセーイしちゃった…!
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可愛いなコレ。↑


 つねづね思っていたんですが、「金田一少年の事件簿」、「哲也」は一種の文化破壊をしている、とゆーのが俺の中での認識なのですがどーか。ともに作画してる人に罪がある気はしないんですが、原作者2人とも、どーにもこーにも(;´Д`)「金田一少年…」は有名ミステリからのトリック引用があまりにも安易すぎですし、「哲也」はあのドサ健、いったいどーしたものか?という印象。この漫画をキッカケにミステリ小説や阿佐田哲也の小説読み始めようと思った人間の楽しみを先に奪うような行為はやはりしてはいけないと思うのです。「哲也」については、あれを麻雀漫画だと認識する人間は麻雀を知らない人だけなんだろうな…と思われるんで、まあかまわないんですが、それにしても「金田一少年の事件簿」!これほどまでに既存のミステリ作品についての敬意が感じられない作品もないんで、ほーんともう、困ったものです。「名探偵コナン」とか他のミステリ作品には、まだそれが感じられるんですけど、コレだけないんですよね。

 「金田一少年の事件簿」を楽しんで読むってことは、将来、ミステリ小説の名作読んでる途中、「はっ」と気づいて愕然とする確率、ちょっとずつ上げていくってことなんですよ〜。

【雑誌】 ネムキ 1月号 朝日ソノラマ

 今市子「百鬼夜行抄」。今回のお話「返礼」は妊娠中絶といった司ちゃんが流された無責任な噂、そして謎の呪術師の話。人を呪うという事の引き起こす事の顛末、を描いてるお話。結果、律が巻き込まれるってのはいつもな感じ(;´Д`)不幸な男だ。司と律は相変わらず淡々とした微妙な関係だな―――知らない間に2年生になってるしまた1年経ってる。不思議な連載。そういえば文庫化するみたいだけどそーっとーちまちまするんではないだろうか。オガツカツオ「イカしたマスターのいる店」にはやはり注目したい。なんせ、マスターがイカなのだ(笑)バイトはホタルイカ(笑)素晴らしい。TONO「チキタ★GUGU」はニッケルと仲いいラーにちょっと嫉妬なチキタ話。「人喰い」なのにだんだんと人間らしくなってくラーに戸惑いもちょっと。必死でよたよた歩くカワウソの姿はもの悲し―――なあ。川原由美子「観用少女」は「冬の宮殿」というお話の前編が載ってるけど減ページだし次号載るのか?という感じできっと内容忘れそう。とほほ。波津彬子「雨柳堂夢咄」読んだらホントに師走なんだなあ、という気分になったヨ。

【雑誌】 モーニングマグナム増刊 1/7 講談社

 正木秀尚「ガンダルヴァ」掲載。以前モーニングで掲載されたものの第2話と考えてもいいのかな?ちょっと不明。たしかに第1話の主人公だった香田は今回も出てるんだけど、狂言回し的な役にとどまってるし、現実の存在とは思えないような描写がそこかしこに見られます。不思議〜。ところで今回の主人公は香田と同じく異常に敏感な嗅覚に悩む男、シゲ。やはり第1話と同じくいろんなところの臭いを嗅いでる話だな(笑)。これからどー続けるつもりなのかはぜんぜんわからない話だけど、なかなかえーです。しかし、なんで全裸で車運転して帰るのか?ここは笑うトコなの?川畑聡一郎「S60チルドレン」第3話。なかなかこれもよい(^.^)ノ今回は東京からやってきたかるーい転校生、そしてみんなに秘密にしてきてた皆月さんとの「おちゅっきあい」話。皆月さんのキャラ、なかなか良し。「妥協」で始まった交際のはずなんだが拾い物?そしてすごい楽しみな岩舘真理子「月と雲の間」。素晴らしい!!眼鏡外すと別人くんなコンビニバイト、遠藤くんのキャラ、素晴らしい。もう一度。のど飴ずっとカラカラしてるトコとか、思いっきり洗脳されそうになったりとか、「ウサギの角〜ウサギの角〜」。詩的な月、宇宙についてのイメージとコンビニの中でのショボいすれ違いエピソードが当たり前のように同居してる感覚、たぶんこの人にしか描けないだろうな〜。つーわけで後半が素晴らしかったマグナム増刊でありましたマル。最近歴史モノ見る機会多いな〜。「バカボンド」ショック?

00/12/13(WED)

【単行本・漫画】 西澤保彦「転・送・密・室 ・神麻嗣子の超能力事件簿」 講談社ノベルス

西澤保彦「転・送・密・室 ・神麻嗣子の超能力事件簿」



 ホントに西澤保彦だなあ…という1冊。「念力密室!」に続く神麻嗣子(かんおみつぎこ)ちゃんシリーズ第2短編集です。

 そもそもこの人の作品、通常では考えられない無茶な設定を大前提とした世界観の中で、論理的なミステリ的解決を(無理矢理)求めるといった奇天烈パズラーものばっかりなんですが、この神麻嗣子ちゃんシリーズもそう。”超能力事件簿”ってサブタイトルが示しているように、超能力が犯罪に使われている、というのが前提。この本に収録された6短編の中では、自分の幻影を出現させられるリモート・ダブル、時間を跳躍して未来へとジャンプするタイム・イレイサー、そして未来予知、Dツールなる偽装能力などが登場します。そんな超能力の悪用を観測した超能力者問題秘密対策委員会出張相談員(見習)である神麻嗣子ちゃんが現場へと急行してその犯罪をズバッと解決する…といった話、なワケでもないところがなんとも説明しづらい。

 実際のホームズ役になるのは売れない推理作家である若白髪、万年初刷作家な冴えない男、保科匡緒(ほしなまさお)。彼は間違いなく西澤保彦の自己投影キャラなんですが(笑)、そんな彼と警察代表として大人な色気の女警部、能解匡緒(のけまさお)、そして肝心の超能力者問題秘密対策委員会出張相談員(見習)、見た目中学生なロリ娘、神麻嗣子ちゃんがコンビを組んで事件を解決する………といった感じです。設定的には異様にブットんでるのに、お話の展開としては安楽椅子探偵ものに近いってのもヘンテコかも。けっきょく神麻さんの手料理に舌鼓を打ちながらの雑談で解決しちゃってるケースが多かったりして。

 昨日の日記でもちょっと書いた嗣子ちゃんの上役、神余響子ちゃんはじめとして謎の女編集者(笑)阿呆梨稀(あぼうりき)、どんどん新キャラ出てくるんですが、これには理由があるのです。驚愕!この作品、”超能力事件簿”と銘打っておきながら、毎話出てくる超能力犯罪の解決ってのは、実は物語の中心に据わってなくって、本当の謎は「神麻嗣子ちゃんとはいったい何者なのか?」というところにあるのです。いろいろ謎な彼女がなぜ保科、能解、2人の世話をかいがいしく焼くのか?継子ちゃん、響子ちゃんの関係は?聡子の見た未来のヴィジョンは?阿呆梨稀をとりまく奇妙な事象の謎とは?なんとなく自分なりの予想はたててるんだけどネタバレなんで消しておきます。

継子、響子はじつは未来で結ばれる保科、能解夫妻の双子の娘。互いに姉妹であるという記憶はない。
入院してる響子の母親は未来の聡子。未来で響子を引き取って育てている。
阿呆梨稀の能力は自分以外の世界全体をリセット→リフレインさせる能力。

 そんな感じかなあ。オレ口調な響子ちゃんの設定は水玉螢之丞イラストにはげしく影響受けたと思われます。外からの影響をまんま作品に反映させる人ですね。

【単行本・漫画】 道満晴明 「かえで」  ヒット出版

道満晴明 「かえで」



 道満晴明の新刊。この人のはいつもいいなあ。

 いろんな理由でちと頭の足りない女の子、そして少年なシチュエーションものと、わけわからん独特シュール話の2パターンという、まあ、いつもな感じです(^ー^)

 頭足りないパターンでは工業高校出身なヤクザさんと彼に粗大ゴミ置き場から拾われたメイドロボ話、「ハキダメエレジー」、そして事故でにアンテナ立った身体になってしまった幸子とその兄の話、「仮借ナキチカラ」がいいかも。ともに明るい未来は望めそうもない感じで、すこし寂しい余韻を残して終わる話。シュール話では「王様とワタシ」。王様の下にカットに参上したカリスマ散髪屋とその助手ミーコの話………のように見えるけど実は王様の話。起こってること全てがシュールでたいへん素晴らしい。「快楽天」でこの人が描いてるモノの感じ。「ユパさま ユパさま」、うろおぼえドラゴンアッシュ、そして、なんといっても王様邪念ランドで草木が歌う「王様のおチン○ンはカッチカチ―――♪」って歌!王様がこの歌聞いて感激のあまり号泣するトコとかサイコー!こんなのこのヒトにしか描けないでしょう。珍しくフツーな男子女子話「カンケイスジ」もいいかな。赤い糸のお話です。

 道満晴明のシュールギャグ、もうちょっとメジャーなフィールドで見たいという気がします。このヒトの作品の持つセンスって、そんなに他の人と代りきかないような気がするんですよね。そもそも成年コミックのフィールドにいる必然性をそんなに感じないヒトなんだよな―――。少年エースあたりでどーか。月16ページ。

 でも結局G=ヒコロウあたりのポジションと変わらなかったりして………

 そんなヒコロウ先生も登場の巻末漫画、「日なたの窓に憧れて」、これも超楽しみ。しかし、ゲームショーに伊藤真美、G=ヒコロウあたりと一緒に行ってみたり、行動パターンあまりにも変化ない感じです。デジャ・ヴュだ!他にやることはないのか(;д ;) 

00/12/12(TUE)

そういえば


 ぞろ目な日ですね。日本限定だけど。

こんな感じのが追加。
 さっそくIEツールバーにGoogle検索窓追加できるプラグイン導入してみました。いい感じです(^ー^)検索キーワードの履歴は残るし、オフラインでもキャッシュに残ってる検索結果に飛べるし、検索されたページのキーワードをハイライト表示できるし。うーむ、すごく便利。

 西澤保彦「転・送・密・室」西澤保彦「転・送・密・室」読んでます。ちょっと前ヤンマガの別冊で「念力密室!」漫画化された作品の続編な短編集です。見た目中学生〜なロリっ娘、超能力者問題秘密対策委員会出張相談員(見習い)な神麻嗣子ちゃんシリーズっすね。単行本表紙見てもわかるように今回は彼女の上司である神余響子ちゃん登場。天然ボケ嗣子vs.ツッコミ響子、という関係になるみたい。いま読んでるトコではまだ彼女登場してないんですけど。犯罪者の使う能力も分身とか時間移動とかになっててハデになってるな〜楽しみ。
 同時並行で読んでるのはどろぼう熊の惑星R.A.ラファティの「どろぼう熊の惑星」。むか〜し読んだんだけどけっこう忘れてしまった。なんか読み返したい気分。昨日読み終わった第1短編集の「九百人のお祖母さん」より、自分的にはコッチのほうが好みなのかな〜と思った。

【単行本・一般】 ライアル・ワトソン(訳:内田美恵)「ロミオ・エラー」 ちくま文庫

ライアル・ワトソン(訳:内田美恵)「ロミオ・エラー」




 「ロミオ・エラー」とは、シェイクスピアの悲劇「ロミオとジュリエット」にちなんだタイトル。自分と結ばれるために一時的に仮死状態になっていたジュリエットが本当に死んだものだと見誤って自ら死を選んだロミオのまさに致命的な間違い(error)のこと。生命科学者であるライアル・ワトソンが、生物学に基盤を置いた観点から、人間存在を解析、いわゆる生と死の境界とはどのようなものか、生命とは何か、そして死の本質とは、を明らかにしようとしている作品です。

 文章としての読みやすさで言うならば同じくちくま文庫から発売されている「アースワークス」あたりのほうが格段に上です。というのは「アースワークス」がいわゆる地球上の生命存在についてのライフサイエンス・エッセイ、つまり短編集であることも理由の1つだと思うのですが、それに加えて、生と死という微妙なテーマを扱うということでワトソン自身厳密な表記を心がけたのかもしれません。「アースワークス」より少ないページ数(240ページ弱)で300、「アースワークス」の3倍以上の文献を参考にしていますし。

 内容は濃すぎるんで全てにコメントするのは難しいです。ということでこれは!と思ったトピックについて箇条書きに。

・「ミツバチ」を1個の生物として捉えるのは人為的な概念に過ぎない。むしろ生物として捉えるべきは「ミツバチの巣」。個々の働きバチには生殖能力がなく、これは血液の赤血球と同様な働きをしているとみなすことができる。
・5歳未満のごく幼い子供は死を全く認識せずに、あらゆるものを生きていると認識する。彼、彼女が死を「全ての生命の恒久的停止」として受け入れられる状態になるまでにはいくつかの段階が存在し、ある子供の中では「それほどひどく死んでない」ペットが存在する。
・ヘイフリック限界と呼ばれる、細胞の分裂回数上限に近づくと、各細胞のアイデンティティーは消失し、細胞が自分は何であったのかを忘れる、いわゆる「記憶喪失」にも近い状態になる。
・14世紀、ペスト流行によってまさに地獄絵図となったヨーロッパでは死を徹底的に劇化、擬人化してそれをありふれた概念として親しみを感じるようになることが、その恐怖に対して人民がとれる唯一の対策であった。

 うーん、ほかにも沢山あるんですけど書きづらい(^^;)

 本文内容とは若干のリンクにすぎないんですが、死ぬ段階から死に至るまでの過程全体の責任を、認可された専門家たちのグループに明け渡して死を自分たちから切り離してしまう事、つまり死に死の領分を与えて、生活から切りはなしてしまった事の反動、いわゆるエコーみたいなものは、各種メディアに顕著にあらわれているのではないかと考えます。
 映画、ビデオ、ゲーム、漫画、演劇、etc..。死を疑似体験させることが目的だろうという作品は数多いです。視覚に訴えるメディアのほうが直接的なんで占めるウエイトも高いのかも。サーカス、遊園地の絶叫マシンなんかもそのままそうですよね。たとえば社会で起こる事件がその社会そのものが抱える問題のエコーだとしたら、同じく社会が必要としているもののエコーとして存在するメディアに同じ物があらわれるのはむしろ当然ですね。

 ひょっとすると鬼頭莫宏「なるたる」の中で、「黒の子供会」須藤の語る「痛みを伴った社会」の再構築というのは、専門家の手に委ねられ、まるで社会の中でないもののように扱われている「自然死」を人々の近くに再び引き寄せるといった狙いがあるのかもしれません。ここに書いたこと以外にもいろいろ内容的につながる部分あるんで、鬼頭莫宏、ひょっとしたら読んでるのかも…とか思いました。マル。

00/12/11(MON)

昨日からずっと


 ライアル・ワトソン(訳:内田美恵)「ロミオ・エラー」ライアル・ワトソン(訳:内田美恵)「ロミオ・エラー」読んでます。死と生の境界線を巡る生命科学ノンフィクションなんですが、なかなか興味深い内容。ちくま文庫から出てるほかのライアル・ワトソンシリーズもそうなんですけど、カバー装画の美しさもいい感じだなあ。まだ半分しか読んでないんで引き続き読書開始です。

榎本俊二、来年頭ぐらいに復帰するそうです。(情報提供:えの素のえ

ベルフーズ辞典 (情報提供:何様のつもりだ。) TOP「相変わらず白血病です(爆)。」って書いてあってちょっとドキドキしました。お大事に。

やはりデビッド・スーシェのポワロはベストポワロだと思うのだがどーか。アクロイドやるんだ!楽しみ楽しみ。

 ところで文庫落ちしたんで貴志祐介「天使の囀り」貴志祐介「天使の囀り」買ってみたがすごく面白そう。頑張って読まないとな―――。あとなぜかR.A.ラファティを最近読み直してます。面白いんだよねえ。

 スピリッツ、「東京大学物語」の何が驚いたかって、超絶的な村上の妄想思考速度もそうなんですけど(笑)連載開始当初と画柄がぜんぜん変わってたってのもあります。来週からの話、全部コピーでやればいいと思うんだけどな。いや、真剣に。そういえばもうそろそろ「LAST MAN」も終わるのか。

InternetExplorer5.0 / Netscape6 PreviewRelease2で確認しています。

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