■2001/04

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  #44
01/04/21〜

QUICK REFERENCE


【単行本・漫画】(漫画)
 ももち麗子「なみだ」
【単行本・漫画】(小説・ノンフィクション)
 皆川博子「悦楽園」 / 新木伸「星くず英雄伝」 vol.08 鏡像宇宙の人形姫 / 新木伸「星くず英雄伝」 vol.09 鏡像宇宙の小姫 / 新木伸「星くず英雄伝」 vol.07 ファニージュエルふたたび
【雑誌】
 電撃Hp vol.11 / 新マグナム増刊 No.20(休刊号)
【etc.】
 

01/04/21(SAT)

無題)


 書くことない。

 しかたないからここ2週間くらい(ずっと書いてないのか)のあいだに読んだ本で思い出せるもののかるい感想でも書いてごまかしておく。

もっちー「魔界のプリンセス プリティー美沙」 ワニマガジン社
 安永航一郎「火星人刑事」と並ぶ三十路コスプレ漫画の金字塔的作品(笑)。よく見るとだんだんコスチュームのキツさがエスカレートしていってるのがわかる。馬鹿馬鹿しく楽しいんだけど同時にさむざむしいので「いったいこの本で俺にどうしろと?」という気持ちにはなる。でも楽しい。あまりいろいろ考えてはダメだ。
MARO「ABILITY」 3巻 ワニマガジン社
 あいかわらず。個人的には肉親間の骨肉の争い、という展開よりはいろんな職業のターゲットたちをいかにシュールに料理するかのほうでえんえんとやってほしいな―――と思いました。この人の作品には味の濃い阿呆台詞が似合うと思うので。
細野不二彦「ギャラリーフェイク」 21巻 小学館
 いつもの安定。ニンベン師再登場の回、ラストでなんで藤田まで警官のコスプレにつきあってるのかがよくわからなかったな―――。
細野不二彦「S.O.S」 2巻 双葉社
 いまごろ。加筆されて物語ラストの展開が変わっていたのにはビックリ。たしかにアクションでの最終回はいきなりな終わりかただったけど。
遊人「PEACH!」 1巻 小学館
 ここには なにも ない
天獅子悦也「むこうぶち」 3巻 竹書房
 江崎編のラストが載ってない。次刊へもちこしかあ、残念。
私屋カヲル「ゆいとカヲルのいっかいやらせて」 小学館
 ちんこちんこちんこだな……。けっきょく包茎手術体験レポ描けなかったのが失敗だったのかも。しかし私屋カヲル少女漫画家時代の作品と題されて帯に載ってた少女コミックからの単行本もじつは、あんまし内容的にはかわらない(;´Д`)キャリアのわりにまだ若かったのにはちと驚愕。「少年三白眼」とか描いてたのってひょっとするとまだ十代のときだったのか?
ながしま超介「ぷるるんゼミナール」1巻 双葉社
 これと遊人「PEACH!」の差異について考えてみるとよいかも。嘘だけど。
六道神士「市立戦隊ダイテンジン」 大都社
 けっきょくこれまで買った。エロだのラブコメだの描くのには無理がありすぎる人だというのを再認識。
三家本礼「ゾンビ屋れい子」 5巻 ぶんか社
 あいかわらず疾走暴走しまくる物語に死屍累々の山、救われないオチ連発。復活のリルカ姉さんだのスタンドバトルふたたびだの。あまりにも快楽原則に忠実な作劇術には驚きです。展開はえーはえー。荒木先生が1話使って描きそうな話を1コマで説明しちゃったりしてるし。ギャフン!
秋本治「Mr.Clice」 3巻 集英社
 「巨乳以外、表紙に描きたくないのかな?」という最近の秋本先生ですが、これもそうだね(;´Д`) 。1〜2巻のお馬鹿な展開がまるでなかったことのように今回の話、人死に出まくってます(;д ;) 。でもベラマッチャはあいかわらず。そこに違和感があるな〜。

 ほかにもぜったいあるんだけど、いま、思い出せません。

01/04/22(SUN)

電気毛布しまわなくてよかった


 と思ったくらいの肌寒さでした。

皆川博子「死の泉」(ハヤカワJA文庫) とにかくいろいろ読んだ一日だった気がするんですが、皆川博子「死の泉」(ハヤカワJA文庫)はさすがに読み通せません。
 文庫にして650ページくらい、単純にボリュームがあるというのも理由の一つなんですが、一番の理由としては、やはりこれは読み飛ばしができない。してはいけない、それだけの作品である、というのがあるのです。

 たとえば、『 <歌う城壁>を、わたしは、思い出していた。 』からはじまる「死の泉」導入部の美しさ1つとってみても明らかなのですが、皆川博子の文章は華麗で、それでいて力強く、われわれ読者の心を魅了して離しません。読んだものがそのまま快楽の波として伝わってくる文章を書ける作家がどれくらいいるのでしょうか。
 このページに書いてあるこのへたれ文章と同じ言語で組み立てられてるとはとても思えない、ドラゴンボールのスカウターで文章力計ったとしたら、俺が最初にあっさり殺された猟銃持ったオヤジと同じくらい、そして皆川博子はラストの魔人ブゥ、それくらいの差は歴然としてあるのです。

 雲の上の存在です。

「悦楽園」(出版芸術社) 「骨笛」(集英社文庫)、「結ぶ」(文藝春秋)、そしてまだ未読な「妖恋」(PHP)、今日買ってきた「悦楽園」(出版芸術社)。それほど夢中なのに作品コンプリートどころか買ったっきり積読な本あったりレビュ書いてなかったりするのは、ほら、確実に負けるから。たまに読まないと精神的にきびしいのです。そもそも人を不安にさせるような作品が多いし。最初から勝ち目のない勝負はたいへんにつらいのです。

  皆川博子特集


野尻抱介「ふわふわの泉」 野尻抱介「ふわふわの泉」(エンターブレイン・ファミ通文庫)読みました。イラストの御米椎と内容がぴったりでした。しかし、絶対に宇宙を目指さずにはいられないひとなのだなあ。




 

【雑誌】電撃hp vol.11 メディアワークス


 なんといっても田中哲弥の短編「ミッションスクール」(イラスト:芝美奈子)が載ってるのがスゴイ!というか、このひとの作品が載ってればそれだけでたいへんスゴイ!!内容はといえばとある高校に潜入してる特殊工作員男女を主人公にしたもので「今度の田中は、スパイアクションだ!!」というキャッチフレーズもついてたりするんですが、まあ、いつもの感じです。うるし原智志っぽいセル塗りのイラストでウージー持った、キツキツ体操着+ブルマな女子高生描いてあったりするんですが、下痢、排便、大便、そんな単語で物語がはじまってたり、まあ、そんな感じ(と書いてしまうのもなんだけど)。それにしてもコストパフォーマンス悪い作風だなあ。ふつうの作家が詰めこもうとする量のゆうに10倍くらいのギャグをたかだか50枚くらいのこの作品に無理矢理つめこんでます。それによって物語に異化作用がはたらいてはげしく無意味な感覚が発生してるというか。素晴らしい!こんなこと凡百の作家にはなかなかできません。というか、しません。でもわかりやすくいうと「裸の銃を持つ男」だったりしてとほほほ。☆YOSHIMIRUの漫画連載、「ヘヴンズダストシンドローム」。ゴスロリっぽい服着た少女機械オトとてるてるぼうずっぽいツッコミメカ、2人を主人公にしたお話。作品の全貌はよくわからないんですが(というか隔月刊できちんとわかる話になるんだろうか)両手両足を押さえられて身動きできなくなったオトを描いたコマが異様にエロく見えるところに作者の邪悪な意図を感じます(;´Д`) 。でも瞬きしてなさそうだからたいへん怖いです。だから、残念ながら萌えない。
 そもそも電撃文庫というのは玉石混合がすぎるレーベルだと思ってるんですが、それもしてもなかなか香ばしいですね。橋本紡(イラスト:ヤスダスズヒト)「毛布おばけと金曜日の階段」。おかしい、もうちょっと感動的なお話にいくらでもできそうなんだけどどうしてこんな話なのか?クラッシュ『ロンドン・コーリング』だのフランク・ザッパだのスティーブン・タイラーだのがアイテムとして登場するも、それが物語にからんでくるわけでもなんでもないしな―――。女子高生の設定としてなんでクラッシュ好きにしたんだろう?という疑問はつのります。しかも「いろんな要素が入ってるから、なんだかおもしろいよ」レベルの言及だったりするし、何それ?とにかく不思議すぎる作品です(;´Д`) 。直遊紀(イラスト:かわく)「へっぽこSP なごみ!」。個人的にタイトルに”へっぽこ”って単語が入ってるライトノベルはほんとに内容ヘッポコだ、という法則があると思ってるんですが、それで察してください(;д ;) 。超能力を発動すると下痢する(またか)テレパスであるなごみが警視庁刑事部特殊能力捜査課の一員として爆弾犯と対決する……というものなんだけど田中哲弥とギャグ密度20倍くらい違う(;´Д`) 書いて枚数埋めればいいというものでもないですよ。あらいりゅうじ作の「ライコにおまかせ!」ってシリーズ、ヘタレだけどハートウォーミングなお話なんですが、イラスト担当してるマーシィラビットのブルマ(またか)から滴りおちる汗の描写とかが(本編の内容とはまったく関係なく)ひじょうにやらしいです。古橋秀之「タツモリ家の食卓」は内容安定だけど、大きな展開がなさすぎる話でした。殿下がカーツ大尉を洗うだけの話。陽子の同級生、美咲ちゃんの順応ぶりにはびっくりします。平井久司「キカイの幕ノ内弁当」。サイレンサー。モデルの女の子が全裸なのにもう、何の説明もない(笑)。個人的にはくいこみ描いてナンボな人なんでは、と思うけど。そういえばこの人がイラスト描いてる新木伸「星くず英雄伝」、今日8巻の「鏡像宇宙の人形姫」読んだんで、あとは7巻と9巻だけかな。展開がキマってるという点において3巻の「宇宙樹の少女」が個人的ベストです。あとは銀河大戦あたりとか。胸・尻・くいこみ・スペオペですね(笑)。

01/04/24(TUE)

【単行本・小説】 皆川博子「悦楽園」 出版芸術社

皆川博子「悦楽園」



 絶版になって現在入手困難となっている初期の作品集からよりすぐられた短編6篇に未収録作品4篇をくわえて1冊にまとめたもの。「まどろみの檻」、「疫病船」、「水底の祭」、「風狩り人」、「聖夜」、「獣舎のスキャット」、「蜜の犬」、「反聖域」、「赤い弔旗」、「悦楽園」の10篇を収録。
 人間の心の昏い部分、狂気に憑りつかれた人々が犯す犯罪を描いた恐怖ミステリ。まだこの頃は作風として幻想を中心に据えていないように感じられるのであるが、それなのに独特の幻惑感に彩られ、何かははっきりわからない、それでいて漠然とした不安感がつのる文章の構成、言葉の操り方は素晴らしいと思います。
 そういえば、悲惨な戦争体験それも最前線の兵士たちについてではなく、疎開した子供たちやいわれなき差別を受ける中国人捕虜などの人々に向けられる視線、そしてこれもずっと繰り返しモチーフとして使われる姉弟間の歪んだ愛憎劇、この2つについては作家皆川博子の作品を語るうえでは欠かせないのではないでしょうか。

「疫病船」
 近所ではおとなしいと評判だった41歳の女性が61になる実の母親を薬殺しようとして捕まった。彼女はその動機を頑として語ろうとはしなかったのだが……。
 とにかく切なく悲惨な話。彼女の国選弁護人である主人公が事件の動機を探り、背後に隠された糸をたぐっていくうちに、遠い過去に起きた悲惨な真実につきあたる、という話の構成はいわゆるミステリに近いものがあるように感じられる。しかし重要なのはその真実の意外性などではなく、人間の心の暗部を読者にそのまま見せつけるが如き、過去に起きた陰惨な事件を描写してみせる筆致の力強さ、巧みさであろう。正直、寒気がする。
「聖夜」
 比較的短い作品なれどその構成の巧みさには驚き。注文服の仕立てで生計を立てる主人公千津と彼女をまるで自分の小間使いのように呼びつけ、こき使う伯母、兼子の2人を中心にした作品なのであるが、読んでてブルーになることこの上ないし、同時に惚れ惚れする。上手いよこれ。
「獣舎のスキャット」
 題名のセンスが古いのはまあしかたない。なんせ発表73年だし。少年院から出所して1年ぶりに実家に戻ってきた弟とオールドミスで両親そして家庭に縛られたままの姉、この2人の歪みきった愛憎劇。処女短篇集「トマト・ゲーム」収録作であるが、文庫化の際に「あまりに不健康かなあ、と自粛して」他作品とさしかえてしまったらしい。たしかにラストの衝撃といったらないものだ。アンモラルここにあり、という感じ。誰も死なない話なのにぞくぞくするような背徳感が描けるというのもすごいなあ。
「蜜の犬」
 これも「獣舎のスキャット」と同じく自粛作品。これも誰も直接死んでないはずなのにここまで救いがなく、厭なラストをよく描けるものだ。やり場もないままただ力だけを求めて自己流のトレーニングを日々繰り返す男と、彼をドーベルマン、力の象徴に例えて憧れる少年、そして少年の同級生の少女、この3人の物語。
「悦楽園」
 これは比較的最近の作品であるためか(といっても発表は80年であるが)、唯一わかりやすく幻想の靄に覆われた物語である。理由もわからないままに檻の中で目覚めた男が、犬のように扱われ、尊厳を失っていく途中で向かいの檻にいれられた『犬狼』とでもいうべき美しい獣に心惹かれていく……という話。何のことやらわからんと思うが、しかたない。

 洗練の極みに達した現在の作品と比べると所々に荒さや勢いが感じられる作品。性についてもまだそんなに枯れてない時期の作品な気がします。(失礼だな)

【単行本・漫画】 ももち麗子「なみだ」 講談社デザートコミックス

ももち麗子「なみだ」



 なんでとりあげたのか自分でもよくはわからないんですが、このシリーズは読むたびに本当にブルーな気分になってしかたないのです。いや、問題提起と題されたシリーズなんで、読者の心にわだかまりが残ってこそ意味がある、とは思うのですが、「なんでわざわざこんな気分になってるんだ……」という気もしてくるのです。

 今回のテーマはセクハラで、テニスの名門である女子高の体育教師、テニス部の顧問である男がスキンシップと称して行う数々の行為が問題となるわけなんですが……いくらなんでも性に関する項目だけ繰り返し繰り返し授業したり(子供か)部活でできなかった部員に罰としてまんぐり返ししたり部員を個人的に風呂場に呼びつけて説教したり(もちろん自分は全裸)あまつさえ主人公全裸にして「どうだ先生のちんちんは反応しているか!していないだろう!それはおまえのことを生徒だと思ってるからだぞ!」(マジです)などとものすごい説教をしたり、マスコミに売られた瞬間に人生アウトな暴れん坊ぶりを発揮しているのにはちとやりすぎなんでは……とちょっと醒めてしまいました。このシリーズ全てにおいてあまりにも描写の痛さに容赦がなさすぎると思います。ドラッグをテーマにした巻もレイプをテーマにした巻も。読んでて死にそうになって困るのです。もちろんその破壊力で売れてるのはわかるんですが……。なぜだろう、小悪党の卑近な卑劣さだとか、世間の事なかれ主義、周囲の無理解などが牙をむいて襲いくるあたりの描写かなあ。読者の感情の逃げ場があまりに無さすぎるのです、きっと。

【雑誌】 新マグナム増刊 No.20 講談社

 休刊号。
 急遽完結な連載が郷田マモヲ「MAKOTO」押川雲太郎「べとべと(BET2)」安田広之「ちひろ」土屋瑞姫「保険Gメン ウキタカ」安彦良和「蚤の王」サライネス「そのワケは。」岩舘真理子「月と星の間」斉藤富士夫「奇妙なボーダーライン」あぎじゅんこ(+花岡貴子)「日本全国ギャンブルあんぎゃ〜」あたり。
 佐藤マコト「サトラレ」とかそこらへんは8月20日新創刊の「イブニング」(;´Д`) に引き継ぎ。郷田マモヲ「きらきらひかる2」だって。あときくち正太「おせん」とか。なんかモーニング月1連載組+主力作品の番外編というポジションの雑誌になるみたい。無難だな……。
 とにかく岩舘真理子「月と星の間」が終わってしまうのが残念、と書いてみたけど単行本出るみたいだからいいや、とか思いなおした。そもそもこの人、キャリア異様に長いわりには長く続いた連載ほとんどないしな……下手したら1巻、2巻、たくさん、までいかない連載がほとんどだよ……。いつ終わってもべつにかまわないような奇妙な味わいのおばさん話はやっぱり奇妙に終わったのでした。内容は親子で高級レストランに行く、の巻、「こっちだ」ダッ「うわっ」てのがツボでありました。片山まさゆき「最弱!ルーズドッグス」はてっきり2回で終了かと思ったよホッ。とにかく適当、84対0って何だよ……。でもこのヒト野球好きなんだよね。高倉あつこ「ハゲまして!桜井くん」をわざわざまた始めるのもちょっとわからないな……。佐藤マコト「サトラレ」。棋士の回に登場した片桐りんちゃん再び。サトラレの人ってみんな卑しい思考をしないのかな……とは思う。設定としてサトラレが天才的な能力を持ってる、だから保護しようってのが見えすぎるのは諸刃の剣かもしれません。今回の話みたいに使えることもあれば、「じゃあそういうのがなかったら保護しないの?」という結論にもなるし。高みにいかないとるにたらない存在、いやむしろ社会に対してマイナスな存在ならどうする?という疑問は感じます。むつかしいねええ。「ちひろ」「保険Gメン ウキタカ」はわりにふつーな終わりかな。「ウキタカ」の終わりはアガサ・クリスティ(というかポワロ最後の事件)「カーテン」をほうふつとさせるなあ。もっとも手口的には詰めが甘すぎる気がしますが。

01/04/26(THU)

すっと書き忘れてた


 けど、秋山瑞人「E.G.コンバットfinal」は案の定、発売延期ですね。7月には間に合うのかな?

 コリン・デクスターを読んでみようかとふと思いついて、デビュー作でありモース警部シリーズ第1作の「ウッドストック行最終バス」を読み始めました。

【単行本・小説】 新木伸「星くず英雄伝」 vol.08 鏡像宇宙の人形姫 電撃文庫

【単行本・小説】 新木伸「星くず英雄伝」 vol.09 鏡像宇宙の小姫 電撃文庫

新木伸「星くず英雄伝」 vol.08 鏡像宇宙の人形姫



 あと7巻の「ファニージュエルふたたび」読めば既刊コンプリート。がんばった(笑)。

 尻だのくいこみだの、そんな感じのスペースオペラ。

 銀河大戦以降、≪ヒーロー≫の能力を喪失してしまったジーク。これ幸いにと、普通な(?)宇宙何でも屋生活へカムバック、と思いきや、惑星連合にとっつかっまってリハビリのためなぜか今さらヒーロー養成学校へと転入させられるはめに。しかも当然ひとりでおとなしく入学なんてことをまわりの連中が許すはずもなく……。

 というのが、鏡像宇宙シリーズ1巻目の「鏡像宇宙の人形姫」の内容。謎の≪セカンド・ヒーロー≫として銀河を救っておきながらいまさらのこのこその≪ヒーロー≫を目指す若人たちが集う養成校に通うジークなんでしたが、ビックリするのはやはりレギュラーメンバーをどうするか、その解決法の強引さかも。同年齢から幼女、お姉さんタイプまでバラエティ豊かにとりそろえたレギュラー陣全員を不死テクノロジーとかなにやらで全員ムリヤリ14歳にしちゃってます(;´Д`) ぐえ。みなさんいっしょにご入学〜。あとは平井久司がくいこみ絵を描きつつ、尻だとか尻だとか尻だとかの描写で学園生活は暮れていくのでした。マル。新新木伸「星くず英雄伝」 vol.09 鏡像宇宙の小姫
 新レギュラー陣は自信過剰でこまっしゃくれた跳ねっ返り生徒会長タイプ、セーラと多少屈折したその妹、テレサ、情報屋の眼鏡っ娘(データグラスね)とか。男性陣では一匹狼タイプ、キースぐらいかな。あ、あとなんだかよくわからんイタリア人みたいなのもいたな(笑)
 そんでラストに修学旅行に出かけたらいきなりトラブって遭難、生徒200人を乗せたシャトルは未開の惑星に不時着、そこで「少年少女漂流記」をするのが9巻「鏡像宇宙の小姫」(なんか中途半端なタイトル)。なんとなくだけど葉っぱビキニ乱舞をしたかっただけなんでは……?とちょっと思ってしまった。でもそれはきっと正しいのかもしれない(笑)だってこの巻の前半って食欲関係と性欲関係のイベントしかなかったし。ひょっとして、発見されるまでこれがずっと続くのかと読んでてドキドキしました(;´Д`)

 物語後半、最近サカリがついてる気がするけど(笑)流石は宇宙一の総合化学者、カンナの調査によって、この惑星の驚くべき秘密、そして生徒たちの身に迫る危機が予測され、自力で脱出!いざや宇宙へ!なお話になるんですが、この展開のエスカレーション、こないだ読んだ野尻抱介「ふわふわの泉」をちと思い出させました。キノコ人たちの描写も可愛かったし、予想してたよりは良かったかな。なんだかこの巻、ネット上の評判はそんなによくないみたいだったので。まあ、8巻も9巻も展開的にはほとんど相似関係にある、といえばそんな感じなんですが。
 そういえばカンナと互角に渡り合ってる研究所下僕の女の子マリリンにはちょっとびっくりしました。すごいんじゃないの?あとは8巻でテレサたんのオナニーシーン描写があった理由とか。なんでだろう(笑)もちろん物語的な必然性はぜんぜんないんですが(;´Д`)

【雑誌】 月刊アフタヌーン 6月号 講談社

 こっちの表紙も似た感じだな(;´Д`) うたたねひろゆき「セラフィックフェザー」マザク様の尻。新連載、ISUTOSHI「てんでフリーズ!」ってのが始まったんだけど、予想通りワニマガジンから全2巻で単行本出てる(たしか激漫連載作品)「高校星プラウラ」のほうがSFっぽかった(笑)他人の不幸が予知できる姐さんタイプ美人と幸薄そうな小心者小僧との出会いからスタートのこの話、どうやらこの少年の不幸を阻止すると不幸が幸運に転化されてお姉さんとこに舞い降りてくる……みたいな展開になるらしい。私欲中心に展開するおしかけ女房タイプの作品かな?そういえばこの人の漫画ってなんか懐かしい感じがするんですがなぜだろう。いつ読んでも10年前、というイメイジ。第6回ギャグパラ大賞、切崎タケシ「LOVE REVOLUTION」。わりと面白い。一言で言うと「ラブコメ解放戦線」かな。大統領であるサクラダ・ファミリアの人物造形にもっとオリジナリティがあればもっと良かったような気が。僕だってなぜか露天風呂が完備された女子寮の管理人にうっかり就任してしまうという夢はまだ、捨ててないんだ!原作:真刈信二 作画:赤名修「勇午」は「え?」って感じの尻つぼみエンドなのか?母親であるノエミの意志で生まれ変わりか否かが決定されちゃうレベルの話だったのか(;´Д`) 富沢ひとし「ミルククローゼット」はリーズル吉田が卒業!がっくし(嘘)変形の異形さっぷりには目を見張りますね。正直「プロペラ天国」はもうストーリー追えてないけど、こっちはまだなんとか。沙村広明「無限の住人」はとうとう凶さん、そして万次さんも登場なし、用無しだった(;´Д`) もう、槇絵さん描くのに夢中、って感じ。植芝理一「夢使い」。ちんちんすりすりはあくまで序章に過ぎなかった!!変形してえっちして変形して闘って。快楽原則に忠実だな〜わらぃ。鬼頭莫宏「なるたる」。キャラクター人気投票、応募総数111票というのにはガックシビックリ。オツアンでテーマにしたほうが票数かせげたねきっと。2本立てだけど結局場面転換しただけ、という噂もあり。最近そんな回が多いか。外園昌也「犬神」は開いてしまった常世の門、新たなる創生のビジョンがたいへん印象に残ってよい。演出がオーソドックスできちんとしてるぶん、アフタヌーンでわりをくって目立たないポジションにいる連載なのかもしれません。桜玉吉「なげやり」。カラーで実写パートありの今回だけど、この巨乳なヒトは編集エムカミさんの女装ということでオッケーなんでしょうか?

01/04/27(FRI)

楽だ楽だ


 執事から「みんなを誘って新木場に飲みに行こう」と電話。飲み会は大歓迎だけど、この人は酔うとどこだろうといねむりして、抽象的な踊りを踊り始めるという悪癖があるだけにちょっといやな予感。
 ……行ってみたら案の定飲み会は大混乱。いつの間にやら友達のみのもんたやら妻まで集まり、合計で86人の人間で新木場はごったがえし、頭の上を18本のビールやらウイスキーやらが飛び交い、酔っ払ってディスクジョッキーしてるやつはいるわ、どこからか人工衛星を持ち出してきて今週のカウントダウンしている奴はいるわ、「おーまいがっ!」などと言って自分で爆笑しているやつはいるわ、もうメチャクチャ。といってもぼくもそんな光景を見てゲラゲラ笑っていたんだから同罪だけど。
 結局ぼく自身もビールを2杯、ウィスキーを5杯飲み、ごくありふれた気分でいねむりした所までは覚えているが、その先の記憶が無い。
……翌朝気がついたら、新木場で飲んでいたはずなのに、安全性の高い格好で200海里水域で雨乞いしていた。そのうえサイフから2000円抜かれていた……。
 まったくこの世のものとは思えない夜だった。もうしばらく酒は飲みたくない。

01/04/28(SAT)

ウェブ日記を書くということ


 「楽だ楽だ」ってなにが楽なのかというと、この新 日記ジェネレータ使って昨日の日記書いたからなんです。

 これは前々からずっと感じてることなんですが、日記の部分に書くことがぜんぜんない。まったくない。漫画や小説の単行本、雑誌とかのレビューに関してはいわば対象物を読みさえすれば、いわゆる「自動的に」書けたりするんで何も悩まないですむんだけど、日々の生活に関して書くことが何もない。驚くほどに。


「どんな名シェフだって、肝心の材料がなければ、お手上げさ」


 日記について書こうと思いをはせるたび、そのことにうっかり気づいてしまって愕然とする。
 そこから鬱がスパイラルの軌跡を描きはじめ、感情はそこに吸い込まれていく。
 何も感じない、ただ、漠然とした不安感だけがそこにある毎日。普通の人間としての実人生を俺は送っていないんです。
 ガ―――ン!これは衝撃の事実だ!!


「いや、そんなことはずっと前から知っていた」 「ただ、解決するのが面倒だっただけだ」


 そんなことはともかくとして、nDiaryだとかHyper NIKKI SystemGNSなど、段落ごとのタグ打ちやログ切り分けを自動化してくれるWeb日記更新自動化システムはいくつもあるのですが、どれもいちばん大変で時間がかかることを自動化してくれないのです!

 そう、「日記本文を自動で書いてくれるシステム」が僕は欲しいのです!

 これ、冗談で書いてるわけじゃないよ。だって、いちばん面倒じゃん。
 だいたいの行動パターンを先行入力しておいてプルダウンメニューから選択。5W1Hで目的語を入力、もしそこが空白なら先に登録済みの単語からランダムセレクトして文章合成。あとのパラメータはその日の天候だの、その日の気分だの。とくに書くことない日なんかそれですませちゃえればすごく楽なんだよね。

 出力はこんな感じで。(設定:主語=俺 / きわめて鬱 / いいことない一日 / 電波:20% / ドラッグ:未使用 / mode=no_hikikomori )


 春にしては信じられないほどに肌寒い朝、本当はどこにも出かけたくない、このまま部屋の中で朽ちていきたい、そんな感情をむりやり心の奥底に押しこめて、今日も仕事へと出かける。
 今にも雨が降りだしそうなくらい暗く病んだ空。見上げれば黒い雲が東の空にくろぐろと渦を巻いている。朝日はまるで見えない。その光景はひどく不気味で、自分のこれからの一日を暗示しているように感じられた。表がわの脳みその裏がわをピシピシくじるのはどなたですか。
 ケーコクされます。
 黒く羽ばたくものが群れをなして空から降りてくる。するどく尖り、凶器と化したその嘴で電柱の前に置かれたゴミ袋を破り、中身をついばむ。ゴミ袋の中身は半分以上路上にぶち撒かれている。その袋は夜のうちそっと俺が出したものであった。まとめて捨てたDMの山がそこらじゅうに散らばって、朝日が昇る前にゴミ袋を出した不届きものが誰なのかを近所中に知らせてまわる。袋の破れ目からこぼれた使用済みのティッシュの山が春の風に乗って、くるくると円を描く。クジラレマスカ?
 ダークな一日が今日もまた、始まる。
(以下略)


 ログ切り出しとか、タグ打ちは自力でがんばって、比較的どーでもいいこと、たとえば日記の内容なんかは自動で更新すればいいと思うんですよね。ほら、僕たちコンピュータ世代だし。

 


「上に書いたことをただの冗談だと思える人は幸せな人だ」

「もう後には引き返せない」 「この先の分岐点はすべてバッドエンドに続いているのが見える」 


 考えてみましょう。
 新 日記ジェネレータ使って書いた文章より内容もなく、つまらない日記って全体の何%くらいあるんでしょうか。


 これからWeb全体で玉石混合がますます進行し、玉のパーセンテージは年々減少していくでしょう。
 愛・蔵太さんはあと数年で精神を病むのではないでしょうか。他人ごとながら心配です。
 石ばっかり読んでる毎日はきっと、心にいい影響を与えないから。


「そもそもWebで日記、公開しなきゃいけない理由なんて、この世にないよ」

 

買ってきた。


 さっき渋谷の街あるいてたらチリトリだとかホウキ片手に街を美化しまくってる人々がいっぱいいて、ぞろぞろ行進してた。笛でも吹いたら僕の部屋までやってきそうな雰囲気でした。

 古賀亮一「ゲノム」 3巻 ビブロス
 いくえみ綾「朝がくる度」 集英社クイーンズコミックス
 TONO「カルバニア物語」 6巻 徳間書店
 よしながふみ「西洋骨董洋菓子店」 2巻 新書館

以下小説。
 皆川博子「ゆめこ縮緬」 集英社文庫
 イアン・バンクス(訳:野村芳夫)「蜂工場」 集英社文庫

 まだぜんぜん読んでません。楽しみです。

01/04/29(SUN)

今日もばっちし書くことがない


 昨日ほんの1時間前に買ってきたばかりだってのに存在まるごと忘れられていた にざかな「B.B.Joker」3巻には可哀想なことをした。レジには持っていったものの自分的にはたいして関心が無かったご様子。
 内容はといえば……小学生対象のとんちブック読んでる気分だった。1,2巻から変わってない。しかし、この作風いつまで持つのだろうか。

【単行本・小説】 新木伸「星くず英雄伝」 vol.07 ファニージュエルふたたび 電撃文庫

新木伸「星くず英雄伝」 vol.07 ファニージュエルふたたび



 ついに既刊コンプリート!(べつにたいしたことでもないけど)

 銀河大戦後、惑星連合から逃げ回るジーク一行。仕事はできない、出費はかさむ一方で手持ちのお金も底をついた。業を煮やした惑星連合長官が困窮きわまる彼らのもとへ差しむけた「刺客」はなんと、「あの」「極悪」ヒーロー、キャプテン・スカーレット一味(?)であった……。<ヒーロー>の能力を喪失してしまったジークは彼女の魔の手から逃れられるのか?

 というわけで、ジーク一行 vs. キャプテン・スカーレット一味の対決であります。サブタイトルのファニージュエルってのは2巻「パンドラの乙女」で海賊島に乗り込む際に女装したジークの通り名のこと。
 つまりこの巻の内容は女装した(ナノテクノロジーで性転換してるんで厳密には女性化だけど)ジークであるところの女海賊ファニージュエルと極悪女ヒーロー、キャプテン・スカーレットとの女同士の争いなんであります。
 とりあえず考えられるなかで最悪の手段をもって事をなすスカーレットが相手なだけに全編無茶しまくりな展開ですね。完全ギャグモード。この巻読んだあとで1巻読み直したりするとあまりに基本に忠実なスペースオペラなんで吃驚するくらい(;´Д`)
 とりあえずなんでこんなシーンがあるのか、不思議な展開ばっかりが連続でした。とくに後半のファッション・ショーのシーン!
 着替えに時間かかるんで下着はつけないそこで始まる女同士のバトル!いつしかファッション・ショーはストリップ・ショーへと!
 という流れが書きたかっただけ、というのは百も承知ではあるんですが、なんぼなんでも強引すぎまする(;´Д`) しかもラスト、40ウン人対1で展開する性獣大激突、ハーレム対決だし(;´Д`)

 しかし、主人公であるジーク争奪戦を繰り広げてる一方、こういうバトルにも何の躊躇も無く参加するあたりの呼吸がこのシリーズのヘンテコなとこだよなああ、とか思います。エレナ、ジオリラ(これはすごい)やりまくりだし。ほかのラブコメ作品だったら、主人公とシテいない以上、その娘が他の男と(しかもジークの目の前で)する描写ってふつーないですよね。

 あとはアリエルとか楓とか。

 結論、SF抜きのエロコメディ、でした。

01/04/30(MON)

これは昨日のこと


 昨日の飲み会の自分、採点すると30点くらいだな……。
 こんなこと自己採点してる段階で問題があるような気がするんだけど。
 反省点としては
・飲み会前になかのZEROホールにてDoGA主宰の第13回CGアニメコンテストが開催されてそれ見てから参加する人もいたんだけど面倒くさくて行かなかった。某所の掲示板で新海誠さんの話題が出たとき「今年はどうしよう?行こうかな」とか書いておきながらすっかり忘れてた。心底ノットアクティブな自分。
・とにかく小汚い。最近いろいろ面倒で(またか)雨が降りそうだったからその日も洗濯中止しちゃったし、髪の毛も伸び放題。
・全般的に痛い言動が多くなってきた。ということを自分のページに書いて自己反省してしまうという行為がさらに痛さをオーヴァードライブさせてしまう、というのは重々承知ではあるのだが……サイト名変えたころからしだいに自分でコントロールできない部分が大きくなってきた気がする。楽しいはずの飲み会の席でダウナーになってたらあかんよなあ。
・あっさり帰った。まだ今日仕事あったのだ。でもこれでしばらく休み。

 ここから今日のこと。ふと新しいデザイン思いついて、突発的にトップページ変更してみた。しかしそのデザインじっさいに作ってみたらぜんぜんカッコ良くなくて改悪もはなはだしい状況であった。泣く泣くそれをボツにして1から作り直した。いらん時間をたいそう使った。気にいってるも気にいってないもないというというか、いまさらひっこみがつかんから、という感じだ。

 石野卓球ソロ「KARAOKEJACK」一応買ったけど、この人のソロはどうもストイックになりすぎるきらいがあるなあと思う。先行シングル「stereo nights」くらい多幸感ある曲がもう2,3曲あるくらいのバランスだといいなあと思う。もうちょっと尺が長い楽曲あってもいいかな。

こんな文章、3回も書き直してるよ……どうなってるのか。

買った本


皆川博子「幻夏祭」 読売新聞社
ロバート・R・マキャモン「少年時代 上」 文春文庫
ロバート・R・マキャモン「少年時代 下」 文春文庫
D・R・クーンツ「ハイダウェイ」 文春文庫
ケン・ウェバー「5分間ミステリー」 扶桑社ミステリー
倉橋由美子「ヴァージニア」 新潮文庫
倉橋由美子「ポポイ」 新潮文庫
フェデリコ・ガルシーア・ロルカ(訳:会田由)「ジプシー歌集」 平凡社ライブラリー

 脈絡はぜんぜんないセレクト。この中ではとくに「少年時代」が楽しみ。「5分間ミステリー」はまあ、暇つぶし用でしょう。日本人だとわからないネタ多そうなんだけどそれは仕方ない。それはアシモフ「黒後家蜘蛛の会」シリーズとか「ユニオンクラブ奇譚」読んだ時も感じたことです。そういえば、ショートミステリとしての出来だったら「5分間ミステリー」より前述のアシモフ作品のほうが上だと思います。ゴールデンウィークに旅行にでもいかれる方は飛行機、新幹線などのお供に買ってみてもいいかもしれません。

InternetExplorer5.0 / Netscape6 PreviewRelease2で確認しています。

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