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01/08/11(SAT)
ボン
明日から帰省する予定です。
実家にも接続環境はあるんですが日記の更新についてどうするかは不明。暇だったら、します。
テケト
原作:さいふうめい
作画:ミナミ新平「バサラ〜破天の男〜」1巻
「さいふうめいは麻雀のルールしらない」に10,000ガバス。
そもそも「哲也」そしてこの「バサラ」原作の中でさいふうめいが書いてる事って阿佐田哲也の著作物からの適当極まりない引用、劣化コピーに過ぎないんですが、それにしてもこの原作はひどいですね――。なぜこの局面でこの戦術が選択されたのか、読者にいっさい理由が説明されてない(してるつもりかもしれないけど理由が異次元)ので卓上で何が起こっているのかがさっぱりわかりません。例えるならば「負けそうになったら必殺シュートで絶対逆転」なサッカー漫画とか「ピンチになっても絶対満塁ホームランで逆転」な野球漫画でしょうか。子供だましにも程というものがあります。
麻雀知ってる人間にとって「哲也」は少なくとも麻雀漫画でなくギャグ漫画なんですが、これもギャグ以外の何物でもないですね。もちろんギャグとして楽しんだほうがいいだろう作品なんですが、ど派手な演出はともかく闘牌部分に関してはギャグのつもりでやってない気がするんですよね。狙ったものでもなく天然で低レベルというか。1巻ラスト、なんで地獄待ちの一筒単騎でオープンリーチしてるの?いくら多面張とはいえ、なんでダントツのトップ目から追いかけオープンかかるの?命を張ったボケツッコミ漫才としか思えません。とほほほほ……。こんなのを麻雀漫画だと思わないでくれ―――!
桜野みねね「Healing Planet」全1巻
人の話をまったく聞かない女子高生がなぜか異次元カウンセラーとやらに選ばれて姉へのコンプレックスで悩む自閉気味の少女思念や自己のレーゾンデートルで思い悩む少年兵器らと適当にコミュニケートして癒されたんだか何だかよくわからないままに終わるお話。
コミュニケーションがまったく成立してないのになぜかドラマは進行して事態はまるで解決してないのに不意に癒しが舞い降りてきて物語は幕を閉じてしまう。主人公や登場人物の感情が乖離していてなぜそんな感情がわいたのかが不明のまま雰囲気だけはいい感じになったりして、何これ?ガンガン読者の若人はこれで癒されたのかなあ。不思議な作品です。なんとなくそこかしこからギャルゲーフレイバーを感じたりしたんですが、これは気のせいでしょうか。いろいろな意味において現代っぽい作品だな、と思いました。
東城和美「ぐるぐるジャングる」2巻
宇宙の大魔王が半漁人顔で学園に降臨して同級生の山田くんにベタ惚れだったり彼を追ってウサ耳+メカヘッドなミシェール・南野宇宙警察捜査官が女子高生として転入してきたりした1巻の続き。
こんなわけわからん話読んだの久しぶりでしたマル。
清涼院流水「Wドライヴ院」
これはまだ売ってません。たぶん15日くらいに入荷の予定。
新刊?と思ったら講談社ノベルスで出てた「19ボックス新みすてり創世記」の文庫版でした。それにしては薄い!と思ったら、物語の順番を変えて読むことで順列組み合わせ24通り(ノベルスには26通りと書いてあったけど)の楽しみ方が存在する4つのストーリー、が2つしかないぞ!どこがダブルだ!半分やんか!という作品。現在の自分的に我慢ならなかった作品2つを削って全面改稿したらしいんですが、元の作品の面影はほとんど残っていない感じです。もはや別の作品だね!ちなみに「切腹探偵の事件簿」は全面カットで無くなってるよ!
01/08/12(SUN)
なぜか
まだいるんですが……。
【雑誌】 ビッグコミックスピリッツ増刊 山田3号 小学館
「フラグメンツ」シリーズということで山本直樹「田園」の連載がはじまったのがまずは嬉しい。離婚した父親とともに田舎での暮らしをはじめた少年といろいろ足りない感じの地元少女が出会って物語スタート!の回なんだけど、実は少年少女のアレコレより、なんとも言いようのない居心地の悪さのほうがポイントな気がします。「なぜ ここの人たちは みんな車と 道の話しか しないの かしら?」など台詞も絶妙に嫌な感じ。ところで最後のコマ、少女が巨大化してるよ!とか思ってビックリしました。そう見えない?
【雑誌】 近代麻雀オリジナル 9月号 竹書房
ま、と―――ぜんなんすけどレギュラーメンバーの再登場から連載リスタートな片山まさゆき「スーパーヅガン!アダルト」。今回は3人衆のひとり、織田信太郎登場。つーか、きちんと人名説明しとかないでいいのかなとちょっと気になる。前作さすがに読んでる人間ばかりなんだろって前提なのかな?内容についてはちと薄味。づがんレベルが低めであると思われます。本そういち「麻雀新世紀―――赤の伝説」。近代麻雀本誌で連載中の「フリー雀荘最強伝説
萬(ONE)」のライバルキャラ「赤い彗星」こと西(シャア)を主人公に展開する旅打ちストーリー。今回は神戸を舞台にパートナーのゴロちゃん同様なんでか女装して麻雀打ってます(;´Д`)
何してんの?「モー」とか「娘。」な感じの巨乳キャラ、キョマキがぷるるんしててええですね。ここんとこ本編よりコッチのほうが読んでて楽しいっす。そういえば本そういちって知らないうちに最高位戦所属のプロになってたんだ、吃驚。ほんまりう
原作:仙郷博道「麻雀凶星伝 天狼」。この牌譜何回見たことだろうか。個人的には倍満出上がりオッケーな局面だったらツモリ四暗刻に手変わりした瞬間リーチで問題無いと思われるんでなぜダマにしたのかはよくわからない。星久治「ブタ島フリー地獄」がなんとなく最終回。………なんだったんだろうかいったい。なんとなくこれでこの人見納め、という気がしないでもない今日この頃。ところで「何をきる!?2001」今月号の手牌(参照→先月の時点での予想)、二筒切りはいちおうトップ回答だったけど予想以上に結果がバラけましたね。バビィの回答はドラが使いにくそうな感じだなあ。次回の手牌↓からはここから四暗刻、対々に持っていくのはいささかキツそう。もっと端に寄った対子があるなら考えてもいいんだけど。とりあえずこんな手牌の方向も決まってない段階でのドラ四萬カンは論外。八索待ちの可能性が高まるけど、四筒一枚外しておけば問題無いんでは?三筒叩き切ってリーチ→八索ロンで「リーチ七対子ドラ4!おっと裏ドラも四萬で三倍満だよ兄ちゃん!」と叫んでみるのも面白いかもしれません(藁
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01/08/12(SUN)
凹む日記 2001年夏(その1)
帰省。
たまたま目についたこだま号に駆け込み乗車というアバウトさで東京をあとにする。
構内を歩いてたときから気にはなっていたんだけど、時期的(時間的?)にコミケ三日目終了後とのことで、帰省客というよりはその手の人々の姿が妙に目につく東京駅であった。
僕の隣の席に座ったのはジャストそんな感じの青年でグリーン・グリーンのでっかい紙袋とか持って座るや否や貪るような勢いであずまんが大王の同人誌読み出したから、まあ、間違いないんじゃないかなあ(藁 「これこれ、家に帰るまでがコミケですよ」と思ったけど、それならばまぁ読んでもいいよなと思い直した。汁とか描いてないのならば、まあ。
彼がとなりでいい旅夢気分な間、僕は一生懸命に本格ミステリ作家クラブ・編「本格ミステリ01」とかいう名前の煉瓦を読む。北森鴻「邪宗仏」、松尾由美「オリエント急行十五時四十分の謎」はなかなかよい。
豊橋で降りるので荷物持って降り口へと移動する。となりの彼も降りるらしく、ちょっと遅れてついてくる。が、移動してる間のほんのちょっとあいだ目を離してたら知らないうちに同じくコミケ帰りの女子と親しく話してる。なんで?………スタンド使い同士は引き合うのか?
他者とのコミュニケート能力という点では実は僕は彼に負けてるのではないか……と思い、凹む。
01/08/13(MON)
凹む日記 2001年夏(その2)
墓参り。
祖母と一緒に出かけて、新しい花を供えたり墓をきれいに拭き掃除したり線香をあげたりする。
ぜんぜんたいしたことしたわけじゃないのにすごく喜ばれて逆に凹む。考えてみるとこの程度のことも満足にしてあげられていないのだ。
帰宅後、とくにすることもないので、宿泊場所として使ってる仏間にて(もはや実家に僕の部屋はない)池上永一「風車祭(カジマヤー)」読んで転がりまわる。面白すぎる。
01/08/14(TUE)
凹む日記 2001年夏(その3)
市民病院にて祖母の検診。
ついてった。
とは言っても、何かしたわけでもなく本当にただ、ついていっただけ。
それでも本当に喜ばれてまた凹む。
ところで、総合医療施設と呼べるものに実ははじめて行った。小高い丘を切り崩して建てたような市民病院は陸の孤島と呼べるようなしろもので、「こんなところによく建てたものだ……」と驚く。お盆だというのにかなり賑わっていて(これでもすいているほうらしいが)、1時間で約400人くらいの患者の薬を処方していたようだった。めずらしくていろいろ見て回る。
帰ってからイアン・マクドナルド(訳:古沢嘉通)「火星夜想曲」読み始める。いまいち入りこめない。
夜中、熊本から妹帰宅。家族4人、はじめて揃った。
01/08/15(WED)
凹む日記 2001年夏(その4)
実家の生活はけして居心地悪いものではなく、物理的にはむしろ快適だ。が、ここにいる間中ずっと、こちらでの自分の日常が本当に歪で偏ったものであるということが思い知らされる。だからひどく精神にくるものがあるのだ。正直つらいものがある。ほったらかしにしてる実家のこと考えると煮えたぎった子猫のスープ(筒井康隆「乗越駅の刑罰」)飲むべきなのはまさに自分だなあとつくづく思い、罪悪感がつのる、いられる場所がひどく少ない。
そして肝心なことは全てあやふやなままにまるで故郷から逃げ出すように新幹線に乗る。
01/08/17(FRI)
ビビンバ!
天久聖一が歌ってる「21世紀もモテたくて……」のサビに使われてるフレーズ、どこかで聴いたことあるよなあとずっと頭の中がモヤモヤしてたんだけど、CCBの「Romanticが止まらない」からのまるまるサンプルだとふと気づく。曲のクレジット見たらちゃんと書いてあった、早く目を通しとけばよかった。
しかし、カッコいいフレーズだなあ(藁
【単行本・小説】本格ミステリ作家クラブ・編「本格ミステリ01」 講談社ノベルス
人が殺せる煉瓦本。
有栖川有栖「紅雨荘殺人事件」
大ヒット恋愛映画のロケにも使われた洋館紅雨荘の持ち主が不可解な縊死死体となって発見されるという事件。豪奢な邸宅を舞台にしたロマンティシズムに溢れる設定と本格ロジックが交錯するつくりはやはり上手いと感じる。ただ前述の恋愛映画「風さえ知らない」については本文からもっと際立つような使い方にしたほうが効果的だったような気がした。
泡坂妻夫「鳥居の赤兵衛」
<宝引の辰捕者帳>シリーズの一編。普通、というか2000年本格短編ベストとしてあえて選出する必要を感じないような気がします。泡坂妻夫の大ファンである僕としても別にこのシリーズ入れなくてもいいよなあと思いました。バラエティ持たせる意味で時代物が欲しかったのかな。
太田忠司「四角い悪夢」
霞田兄弟シリーズ。妹・千鶴が見る悪夢の原因を探るうち事態は意外な方向へ……という話。
加納朋子「子供部屋のアリス」
ハードボイルド目指して探偵になったはずの初老の男、仁木順平と、押しかけ探偵助手である市村安梨沙のコンビが日常に潜むミステリを解決するシリーズの一編。
とても探偵のする仕事とは思えないベビーシッターの仕事をある産婦人科医から引き受けた仁木&安梨沙がその奇妙な以来の裏に潜む謎を探る、というお話。この人らしく読後感が非常に素晴らしい。またメッセージをちょっと控えめにいうところの奥ゆかしさが好き。前述の「四角い悪夢」と比較すると作家の性別による見せかたの差というものが見えてくる気もちょっとします。こういうテーマはやはり女性作家のほうが上手いのかも。
北森鴻「邪宗仏」
民俗学者の蓮丈那智、助手の内藤三國のコンビがフィールドワークの途中で(なぜか)遭遇する不可解な事件を解き明かすシリーズの一編。地道なはずの調査活動の途中に死体が転がってるなんてことはそうそうないような気もしますが(´ー`)
とある村で発見された両腕のない仏像とまるでそれに見立てられたような一体の死体。仏像の起源を巡る民俗学的なトピックと容疑者の一人が主張するいわゆるトンデモ史観、そしてなぜ死体の両腕は切断されていたのか、という現実の殺人事件におけるトリックとが複雑に絡み合って形成されたペダントリィが解決編において見事に解き明かされるあたりの構成はじつに見事で、じつはこれほど達者な人だと思ってなかったので正直驚きました。これはたしかに売れそうです。
鯨統一郎「人を知らざることを思う」
異常に長すぎるダイイングメッセージやらワイド劇場っぽく無意味なストーリー展開など、まあいわゆるバカミスなんですけど、きちんと伏線も張ってありますよ、という感じ。
しかしそんな長い文章がダイイングメッセージのはずないじゃん、と誰でも普通思うのではないだろうか。ギャグセンスもちょっと……。
柴田よしき「正太郎と井戸端会議の冒険」
三毛猫のホームズさんやら犬のルパンさんやら、動物探偵が(なぜか)事件の謎を解いてしまうシリーズは多いのだが、このシリーズも猫の正太郎が団地のペット仲間たちと事件の謎を解く話。きちんと推理が動物視点のものになっていたり、やはり人間語を話せない悲しさから自身の推理を飼い主に伝えるのに苦労するあたりが面白いです。安定した出来だと思いました。
柄刀一「エッシャー世界」
有名画家の絵に隠された謎とエッシャー的な次元構造を持つ世界で起きた殺人事件がクロスするというつくりの<三月宇佐美のお茶会>シリーズ一編。
図像が重要な鍵を握るようなお話を文章だけで表現するのってけっこう無理があるよなあ……と思ったりしました。やはり、ワケわからん。チャレンジャブルではあるんですけど。
西澤保彦「黒の貴婦人」
飲み屋でいつも出くわす黒尽くめの女性を巡る酒飲み推理。「依存」(未読です)のサイドストーリーらしいんですが、これ単体では残念ながらパズラーとして成立していないような気がします。「依存」既読の方がアナザーストーリーとして楽しむ短編ではないでしょうか。
法月綸太郎「中国蝸牛の謎」
「チャイナ・マイマイの謎」と読んで、法月綸太郎なんで当然クイーンの「チャイナ橙の謎」に対する挑戦状、みたいな一編。中身の前後がすべてあべこべな密室が登場した「チャイナ橙の謎」に対して上下が反転した密室とそこから消失した死体の謎をめぐる話となっている。蝸牛に関するさまざまな薀蓄と不思議な事件の謎が交錯してなんとも形容しがたい奇妙な作品に仕上がっている。物語バランスとしては崩れている感じはするけど、敬愛対象への憧れや愛情が素直に作品に反映してるという意味においてこの人の作品、嫌いじゃないのです。
はやみねかおる「透明人間」
小学生探偵である虹北恭介と彼に恋する少女、響子ちゃんのコンビが商店街で起こった不可解な事件を解決するシリーズ。
ある夜アーケードで目撃された透明人間の足跡と翌日の朝見つかった色とりどりの足跡、これらの謎がひとつに収束するラストにはけっこう驚いた。かなりよい出来だったので「少年探偵虹北恭介の冒険」も読み始め。読後感もよいし、とにかく上手いです。
松尾由美「オリエント急行十五時四十分の謎」
人工子宮が普及した近未来、自然な形での出産を望む女性のためにつくられたいわゆる妊婦保護区、人呼んで「バルーン・タウン」を舞台にしたシリーズ。人間といえば妊婦のこを示す奇妙な街を設定してそこでしかありえないような謎をジェンダーの問題を交えつつ読者に提示するといった奇妙な作品で読んでいてけっこう面白い。
バルーン・タウンでサイン会を開いた女性作家がトマトをぶつけられるという事件が勃発、逃走した犯人が逃げ込んだのは胎児占いのスペースとして使われているオリエント急行の車両。しかし、そこから犯人の姿が消失してしまった!という話。トリックが解き明かされるシーンを頭の中で想像してみたら笑ってしまった。きちんとオリエント急行だしね!
三雲岳斗「龍の遺跡と黄金の夏」
地球温暖化の影響により砂漠化が進行、大型哺乳類が絶滅し、その代わりにドラゴンと呼ばれる大型爬虫類が生息するようになった近未来を舞台に描かれるミステリ、ジュブナイル小説、そしてSFが交錯したような設定の科学ミステリ。冒頭文で三雲岳斗本人が書いているように、前述したそれぞれの要素をレイヤー毎にまとめ、それを重ねて表示したかのような独特の世界観提示が現代的かなあと思った。ただ最後の一文までの読者の誘導方法はそんなに上手くないような気がする。「電池」という単語は最後にはじめて出てくるほうがええのでは。
全体的におとなしめなラインナップかなあと思いました。この中の作品でよかったのは北森鴻「邪宗仏」、柴田よしき「正太郎と井戸端会議の冒険」、はやみねかおる「透明人間」、松尾由美「オリエント急行十五時四十分の謎」です。次点が法月綸太郎「中国蝸牛の謎」、三雲岳斗「龍の遺跡と黄金の夏」。
評論部門。
円堂都司昭「POSシステム上に出現した『J』」
うーん、よくわからん。
本格コードvs.バーコード(笑)とのことで、清涼院流水のJDCシリーズを大量生産/大量消費される物を管理するために導入されるPOSシステムと関連付けて論じてるんだけど、いまいち言いたいことがわからない。
タイトルに出てるいわゆる「Jポップ」だの「Jリーグ」だの「J文学」だのについてる「J」なる冠にしたって、突然変異体である清涼院流水作品と比較になってる気がしないしなあ。清涼院フォロワーだけで講談社ノベルス半分埋まってるような状況ならばそういってもいいと思うけど。そもそもJDCシリーズって宮下あきら「魁!男塾」的なものでいわゆる渋谷系音楽(恥ずかしい)のDJ感覚とやらからは遠く離れている気がしないでもない。
えーと、カットアップ/サンプリング/リミックス、これらの単語を使って現代っぽさを評論するの、個人的に禁止!!したい!
もうちょっと別な表現を考えたほうがいいですよ、みなさん。
鷹城宏「作者を探す十二人の登場人物―――ミステリのアンダーグラウンド3 『木製の王子』論」
麻耶雄嵩作品論。もうちょっと文章量使って書いてもええかも。やっぱり「エヴァ」引き合いに出すのね、とちょっと思った。しかたないような気もするけど……。
01/08/18(SAT)
ポン!
フジTV系列で今現在放映中の「THE われめDEポン」見てます。なすび優勝でほぼ決定でしょう。
【単行本・小説】
池上永一「風車祭(カジマヤー)」 文春文庫
沖縄を舞台に描かれる大暴走奇怪ラブコメ。
子供がマブイ(魂)を取られてしまうというシチの日。シチ祭の儀式の最中、沖縄の高校生である比嘉武士は奇妙な掠れた声を聞き、どこからともなく流れてきた豚の臭いを嗅ぐ。そして(どこかおかしな)豚の足跡を見つける。単なる好奇心から豚の追跡を開始した武士はアラピキ橋の上で2つの光を見る。その光はみるみるうちに変貌し、みるみるうちに琉球の婚礼衣装に身を包んだ女、そしてその傍らに付き添う六本足の豚へと形を変えた。
女の名前はピシャーマ、豚の名前はギーギー。228年前の昔、花嫁行列の最中に石にされたピシャーマはそのまま死ぬことも出来ず、マブイの状態のまま246年も生きているのだという。
彼女を一目見て恋に落ちた武士。ついでに彼自身もマブイを落としてしまっているのだが……。はたしてヒトとヒトならぬ者の恋は実るのか?
ところでそれはともかくとして、ニライ神が「沖縄は滅ぶよ」とかお告げしてた。
えーと、ぶっちゃけた話、マジックリアリズム「うる星やつら」ですね(藁
上のあらすじ紹介では書いてないんですが、長生きに異常なまでの執念を燃やし、あと1年にせまった「風車祭(カジマヤー)」なる97歳の生誕祭を迎えるためには他人にどんな迷惑をかけてもぜんぜん気にしない島の怪物オバァ、フジが、妖怪豚のギーギーとともに実質的に物語の中心にいたりして、いわゆるラブコメ的なものともちょっとズレてる感じするし、そもそも沖縄そのものが滅びそうでラブコメしてる場合でもぜんぜんない。
しかも島の命運と天秤にかかってるものがひどくくだらなくて馬鹿馬鹿しいもので、バックグラウンドでは大変な事が進行しつつある状況で、それでも主要な登場人物全員、自分のやりたいことのみをやってる様はいっそ清清しくすらあり、ばたばたガチャガチャ、陽気にゆったりと破滅に向かっていく世界の中心でスラップスティックにどたばたラブコメしてるあたりが「うる星やつら」ラスト、地球の命運かけた鬼ごっこアゲインを連想させたのかもしれません。
しかしこのフジオバァ、まさに「うつけもの」という形容がぴったりの妖怪婆あですね(藁 もう一匹の妖怪、豚のギーギーは読み進めていくうちにどんどん可愛くなってく(雌なのだ)、泡とハートマークのシーンは泣けました。
750ページもあってめちゃめちゃ厚い(原稿用紙換算で1500枚以上はあるはず)んですが1日まるまる使って読んだ甲斐ありました。とにかく楽しい小説です。
【単行本・小説】
はやみねかおる「少年名探偵 虹北恭助の冒険」 講談社ノベルス
いつのまにか増えていく駄菓子屋のお菓子。なんでもお願いを聞いてくれるお願いビル。深夜アーケードを歩く透明人間の足跡。虹北商店街を舞台に講談社ノベルス最年少探偵(小学六年生)、虹北恭助の推理が冴え渡る!
はやみねかおるという人が児童文学のフィールドで書いてる推理ものがけっこういい、という評判は前々から聞いていたんですが、いままで読んだことなかった。「本格推理01」に収録されてる短編読んで買いました。
大人向け媒体に書いたはじめての作品とのことですが、基本的にジュブナイルものと考えてよいと思われます。振り仮名ふってあるし。不登校児兼古本屋店番兼名探偵な虹北恭介くんとワトソン役の野村響子ちゃんのコンビが初々しくてなかなかいい感じです。
しかし、プロモビデオの製作を小学生に依頼する商店街ってそれだけで終わってる感じするのですが(´ー`)
01/08/19(SUN)
ギル
家の近くにスーパーマーケットがあって、そこは1階がまるまる駐車場になっていて、そこの車両誘導係として人が雇えるくらい、つまりは相当にでかくて大手なスーパーなわけであります。
今日の午後、暇だから麻雀でもするかいなと出かけて、ぶらぶらと歩いているうちにそのスーパーの前を通りかかると何やら様子が只事ではない。警備員らしき人間と、自転車のサドルに腰かけた中学生くらいの少年。少年がこぎだせないでいるのは、警官にシャツの襟をひっつかまえられているから。なんだかとても面白そうな状況で、聞き耳たててるだけでも半泣きで「お願いだから家に帰らせてください……(泣)」 これは少年。「そんなこと言ったって、あんたが悪いことしたからあかんのでしょう!!(怒)」 これほど(泣)だの(怒)だの表現がぴったりくるシチュエーションもなかなか見ない。
まあ、簡単にいうと万引きかなんかで建物出た瞬間に警備員につかまって、そのまま警官呼ばれた感じなんでしょう。また、なんというか、信号渡って徒歩2分の立地に交番あるんだわ。阿呆な子。 「うわ、こんなに人間が弱ってるさま、久しぶりに見た!」というくらいで、そもそも警官呼ばれてる段階で逃げられるわけないだろ、これだから夏の中学生は(夏厨つーの?)……と、ほとほと感心。
いやあ、いいもん見ました。ビデオに録画したいくらい。森下裕美「ここだけのふたり!」のたきえコレクションといった感じでした。
誰もが見てみぬふりで通りすぎる中、傍らでずーっとビデオまわして、警官に「見世物じゃないんだ。あっちいった!」とか追いたてられたら「見世物じゃないつもりなのに、こんな道端というには人通りの多すぎる道(明治通り沿いだ)で、こんなことやってるの?」とか聞き返してみたい。絶対わざとやってるに決まってるじゃんねえ。警備員室連れてって話聞くなりなんなりできるんだからさあ。
自分が正義の側にいて目の前の相手が悪いことしてるからって、無自覚に残酷になっていいわけじゃないぞ。僕はそういうの関係なく、誰にも等しく意地悪でいたいなあと思いましたとさ。マル。
【OVA】 「R.O.D READ OR DIE 読子さんインドです!」
2巻 SMEビジュアルワークス
うわ、すごい面白い。
とはいっても、1巻「稀覯本奪回作戦」見ないまま2巻から見ちゃったんで、よくわかんないところあるんだけど。読子さんとタメはってるこのナンシー・幕張って誰?ミス・ディープってコードネームで物質透過能力を持ってるつーのはわかったんだけど、フリーのエージェントとして大英図書館特殊工作部と組んでるのかどうか、人間関係がよくわかりません。
よく考えてみると、漫画、小説、そしてこのOVAと、メディアミックスされた三人の読子さん(笑)全員に会ってるのかと思うとなんかビックリですな。さすがにかかわってる人数多いのと、相当に金かけて作ってる感じがしてるぶんだけOVAの読子さんがベスト読子さんかも――と思いました。三浦理恵子の眠たそうな声もいいしね。
さて、肝心の内容。
幻の稀覯本を奪還すべく、読子、ナンシー、ドレイクが向かう先はインド。作戦のためにイギリス海軍の潜水艇わざわざチャーターしてるんだけど、そのままガンジス川潜行して目的地に向かったりして、聖なる河で水浴してる人の前にいきなり浮上してきたりして、ええのだろうか。ガネーシャのバチ(?)があたりそうであります。
大英図書館特殊工作部と敵対してるのは世界偉人軍団(藁 なんかしらんけど、三蔵法師玄奘が如意棒片手に火を吹きながら襲いかかってきたりした。凄まじい妖術を使う三蔵相手に読子、ナンシータッグが苦戦する物語中盤のハイパーバトルは動く動くといった感じで、なんかすごい気持ちいいです。ものすごくインド人に見せたいトンデモ展開もまったくすさまじいですヽ(´ー`)ノ
なんというのか、ものすごく馬鹿馬鹿しい展開なんですけど(くりかえすけど、敵は世界偉人軍団だよ)それをものすごく力入れてスタイリッシュにやってるんで、非常にカッコよくなってるというか。「007」シリーズとか「Mission
Impossible
スパイ大作戦」シリーズのええところをキチンと取り入れて、しかもキャラ萌えできるつくりになってる。すごいいいです。見ましょう。
オマケ:ナンシー・幕張フィギュア情報



【OVA】 「エイリアン9
第9小学校エイリアン対策係」1巻 バンダイビジュアル
そういえばウルトラジャンプで連載してた「プロペラ天国」終わったのか、単行本で一気に読まないときっと内容わかんないだろな、というそんなある種きわまったセンスがウリの冨沢ひとし同名作品のOVA化。ってここ見てるような人だったらだいたい知ってると思われます。
「エイリアン9」のころの冨沢テイストというと(暴走しまくってる現在の作風とは微妙に違います)、異様な世界を設定したうえでそれを場面場面ごとにレイヤーで切りとって(Photoshopとかのね)そのそれぞれに極端なフィルターをかけたうえで無理やり重ねた感じ、つまりは切りとられたシーンそれぞれに連続性がなくって、そこがどうにも不安感を掻きたてる感じ、なものだったわけですが、スタッフ全員、そのことをきちんとわかってる、と思いました。
ゆり・くみ・かすみの三人娘が歌うどうにも歪んだアイドル歌謡なオープニング曲「Flower
Psychedelic」から、カットカットブツ切りな演出から、肝心の学園シーン描写が縦笛吹いてるとこだとか体育館で身体測定だとか、体液顔面シャワーな戦闘シーン(動きますドリル飛び交います)にしても、「富沢ひとしがやりたかったことよくわかってるよ!」と大感心。
オリジナルなお花畑のシーンとかもいい感じ。そこだけじゃなくて花びら舞い散る雰囲気爽やかっぽいカット多いし、なんとなくいいこと言ってそうなシーンも多いんだけど、その全てがしらじらしくて、物語全体が穏やかな悪夢に包まれてる感じがええのだ。
いやあ、これもよくできてます。
しかし、CDシングル3枚出すってのはちとやりすぎじゃないのだろうか。もちろん、体操服も。



01/08/20(MON)
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だるい。台風直撃って本当なのかもわからない状況でだらだら書いてます。
羅川真里茂「しゃにむにGO」9巻
今、スポーツ漫画ではいちばん好きかもしれません。マネージャーである雛子の進退をかけたペアマッチ勝負、の決着は前の巻ラストですでについてるんだけど、じゃあ雛子さんはどうするの?どうしたいの?というところからの続き。登場人物全員にとても好感が抱けるゆえ、読んでいてとてもよい気分になれる一冊ざんす。
島本和彦「吼えろペン」2巻
サンデーGXコミックス初の2巻。というか、出るの早いなあ。ブラック滝沢ならぬ、ニセ炎尾燃登場のエピソード中心に、炎尾燃というよりはその傍らで日々頑張るアシスタントたちに焦点があたった一冊、と書くと何やら裏方中心のドキュメント的展開、と思えてしまうかもしれないけど、炎尾先生同様、全員が全員ひとしく間違いまくっているので読んでいて楽しい。「できましたっ!原稿っぽい32ページ!!」などとじつは一見まともに思えるヤスにしてもどこかが違う……。
秋元治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」126巻
派出所勤務:寿司屋勤務の割合がだいたい1:5くらい。もう寿司屋だろ!
なにか変わったミステリでも読もうと思ってグレッグ・イーガン「宇宙消失」探してたんですが、どうにも見つからないのでずっと積読になってた上遠野浩平「紫骸城事件」途中まで読んでたら、「宇宙消失」あっさり見つかった。どうしよう。そういえば最近ネットから隔絶された環境(電車の中とか)にいないと集中して漫画すら読めません。小説なんか、なかなか最後まで読みとおせない。三分の一くらい手をつけてそのまま、な本がいっぱいある。困ったものです。最近思いついたかのようにOVA観てるのはなにかからの、逃避なんでしょうかね。
BK1の新刊更新されてないからリンクが張れない……


【OVA】 「R.O.D READ OR DIE 稀覯本奪回作戦」 1巻 SMEビジュアルワークス
けっきょく、すぐ観た(笑)
間違えたんだかなんだかホワイトハウスをエレキテルで焼きはらう(;´Д`)
平賀源内登場の冒頭シーンから暴走しまくりな演出はやはりカッコよくも馬鹿馬鹿しくって、ああ楽しいなあ、としみじみ思った。やっぱり世界偉人軍団って設定はどうかしてる、と思うな。
ただ、三蔵法師玄奘とのバトル1本で通した2巻とくらべてみると、新宿舞台での巨大バッタ操るファーブル(老年バージョン)とのバトル、ナンシーとコンビ組んでの夜のニューヨーク、リリエンタール相手の大空中戦と、あれこれ詰め込みすぎたぶん、ずっとハイテンション、一本調子になっちゃってるかも。緩急つけた演出という点では2巻のほうが出来はいいかも、と思います。また夜のカットばっかりで画面がずっと暗いんだよね。
それにしても偉人の遺伝子(どこにあるというのか、そんなもん)からわざわざ特殊能力持たせたクローン作ってみる(別に偉人でなくてもいいような……)というブットび発想から、けっきょく、稀覯本がなんでそんなに重要なのかあやふやのままにどんどんとんでもない展開になっていくあたりのエスカレーションは見ていて気持ちええです。大英図書館地下にある特殊工作部にあるギミック1つ1つ、たとえばタイプライター型ファクスなどに詰め込まれたアイデアもなかなか楽しい。いいですねえ。
1〜2巻もう1回通して見なおしてみたら、どうも展開の意味がよくわからない、ということに気がつきました。でも最終巻である3巻観てもきっとわからないままなんだろうな、とちょっと思いました。けっきょく、三蔵法師玄奘ってただの捨て駒だったんすか?それにしても……。でも思考停止の状態まで気持ちよく持っていってくれるんで、かなり気に入っております。そして2巻ラストにおけるナンシー・幕張の名前についての(すげえくだらない)ギャグにもやっと気がつきました。マクハリ……脱力〜。
そういえば昨日書いた2巻のレビュ、いくらなんでも「すごい」連発すぎだと思った。眠かったのかなあ。




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