![]()
![]()
01/09/11(TUE)
たいふうがきたぞ またきたぞ
なんでみんなそんなに読むのはやいの?
「暗闇の中で子供」まだ半分くらい。なんだかとてもとんでもないとか、三郎、ダメ人間だなあとか(藁 ちょっと時間置いてからのほうがこの作品のレビュ書くにはいいような気がするんで明日か明後日くらいに書く。
最近驚いたこと。
・ OVA「エイリアン9」で大谷ゆりのCVやってる井端珠里って子、実年齢で14歳になったばっかしでやんの。ひえ―――!! キャラ年齢とほとんど変わらない! 「ふえええぇ」だの「うああああぁ」だの「びえええええぇ」だの、そんな台詞しかなかった第2話「退屈 宇宙船 過成長」っすが、本当に泣かせて録ってるんじゃないだろな(;´Д`)
・
「ナナトオサン…ああ…脳が溶けそうな醜い点棒申告…」で有名な伝説の麻雀漫画「Mr.ダンディ」の作者がついに判明! 原作:佐井五五五
作画:ももなり高でした。ももなり高は最近竹書房から「荒ぶる獅子」という単行本出してて、これは山口組四代目組長竹中正久の生涯を綴ったドキュメンタリー漫画。原作の佐井五五五はなんと、ベスト麻雀漫画に俺認定されてる「勝負師の条件」原作担当した土井泰昭の変名。が―――ん!!!! ………と書いたところで、この俺の驚きを理解できる人間は全国で5〜6人なのではなかろうか。そういえば土井さんって新団体興したんだよな。麻雀のプロ団体っていまいくつ存在するんだろ。さあ、みんなでLet's
ジャンプ! (←跳ね満の意)
・ 「コメットさん☆日記」は微妙にパラレルワールド。しかしいったい誰が書いているのか。毎回毎回面白すぎる。 「つらく! くるしく! 逃げ道のない まさにアリ地獄! ! 」
おまえ、番組最後、にこやかに砂浜走ってたやんけ! 「そして なぜ テレビ雑誌の 落語や通信販売の番組を 赤まるチェックしているんだろう。」 たしかに趣味はババくさい。服装のセンスとか。 「メテオ様は そんなパンも バリバリと獣のように たべられていて みとれてしまいました。」 たしかに、獣だけどね! 六本木野獣会。
01/09/12(WED)
すごいことになっている
アメリカは。
でも普通に更新する。それは決めたことだから。
てろ
・ 今回の大型テロをどのように扱うかにそのサイトの運営方針、管理人の姿勢みたいなものがあらわれてくるような気がするんだけど、ここでは特にとりあげないことに決定。胸の奥に澱のようにたまった不安感は依然消えないままずっとそこにあるんだけど、だからといってどうしようもないものなあ。ただ「怖い」というだけの記述を自分のページに載せることがよいことなのかもわからない。いたずらに不安感を伝播させていくだけのような気もする。何が起こったか? という具体的データについては入手しておくべきだと思うのだけれど。
・ 「犠牲者の方々の冥福をお祈りします」とかいったフレーズがひょっとしたらニュース(映像/紙メディア/Web)など、そこかしこで見られるかもしれないんだけど、じつは「冥福を祈る」という言葉は意味的に使いどころがむつかしい言葉な気がする。「冥福」の「冥」はもちろん「冥土」の意であり、「冥福を祈る」とは「暗い迷いの世界にいる方々の幸せをこちらからお祈り申し上げます」とのことで、まず天寿をまっとうされた方に使うには不適切な表現である。冥土にいると決めつけるとは失礼な! すでに成仏しとるわい! と文句が出そうである。
もちろん今回の場合、非業の死を遂げた方々に向かっての言葉でありその点問題ないのだが、信仰する宗教の宗旨によって使えない表現であることは明白であろう。たとえばクリスチャンの故人に対して使ってもあまり意味がない言葉である。冥土で迷ってるわけではなかろう。魂の実存についての問題、というのもあるしなあ。
【単行本・小説】 舞城王太郎 「暗闇の中で子供 The
Childish Darkness」 講談社
「あうあうあう……」と口走りながらどたどたと部屋の中を駈け回る。思考は混迷の極み。
……俺に断りもなくこんなの書くんじゃないよ!
連続主婦殴打生き埋め事件に続く猟奇事件の後遺症が未だ癒えぬ奈津川家、なんとか無事だった奈津川家きってのぼんくら、かつての文学賞作家、今三文ミステリ作家の奈津川三郎が今作の主人公。あの日以来、ルンババ13シリーズすら満足に書けなくなった用無し男三郎はある日等身大のマネキン抱えて田んぼのあぜ道を歩く少女を見かける。彼女の名前はユリオ。三郎がぼーっと見てる彼女はマネキンの首に黒ビニール袋をかぶせ、田んぼの泥の中、埋めはじめたではないか! なぜ彼女は生き埋め事件の模倣なんぞをやっておるのか? 追跡を開始した三郎の目の前に広がるのは――― おかっぱ頭の少女が真っ白な顔を歪めながら叫ぶ。「おめえら全員これからどんどん酷い目に遭うんやぞ! 」 ――― そう、新たなる地獄だ! !
こんな破壊力を秘めた小説はなかなかない。
ここでいう破壊力とはとにかく人がいっぱい死んだり、同じ死ぬにしてももうちょっとマシな死に方したい……と産まれたことをきっと後悔しただろう悲惨な目に遭ったり、肉体はかろうじて死ななかったにしても精神は死んだも同然の酷い目にあったり、出てくる人間がほとんどどうしようもないサイコ野郎だったりとか、そんな単純なことではじつはないのだ。
たしかに舞城王太郎の世界はジャンク、ガラクタ、塵、芥、とにかくそんなようなもので出来あがっているようで、人間の尊厳などまるで存在しない殺伐とした世界のようにも思える。今流行りのサイコホラーとしか表現できないような猟奇事件はがんがん起こっている。いらないくらいにがんがん起こる。見立て殺人、謎の動機、暗号、意外な犯人、ミステリっぽい道具立てはてんこもりである。しかしそのどれもがとてつもなくくだらなく、現実離れした、本気がどうか理解しかねるような、呆れ果てて何も言えなくなるようなものだ。しかも誰もしないような引用さえも平気で行われてたりして(メスうんぬん……の事件はブラック・ジャック+泡坂妻夫の短編トリック)、あからさまにどうでもいい。
つまり、それらはすべて物語を構成するためのパーツに過ぎず、舞城王太郎の意識はそこには向かっていない。この物語は材料としてミステリ・ガジェットを大量投入して組み上げた外見と中身がまったく異なる物語なのだ。不思議な余韻を残しながら次々と外側のガジェットパーツははじけて消えていく。そして最後に残った内側の物語もラスト、大きな大きな花火を打ち上げる。そして僕たちは腰を抜かす。こんなガジェットだらけの物語がこんなラストを迎えるなんて!
「暗闇の中で子供」 なんと素晴らしいタイトルであることか。前作「煙か土か食い物」が、奈津川四郎の家族取り戻し物語だとすれば、この物語は三郎が一度死んで再び復活する物語だろう。ラストの圧倒的救済とは、圧倒的なLevel
の救済ではなく、圧倒的なProcess の救済なのだ。
……と俺が書いたことをうっかり信じてはいけない。これはもちろん、俺が信じたいように作り上げた嘘だからだ。こんなふうにカテゴライズして理解したような気になることはこの作品の実際から遠く遠く離れていくことだ。「わからない」っていったほうがよほどマシ。いろんなことは全部嘘で、だから三郎も言っている。
ある種の真実は、嘘でしか語れないのだ。
三郎、次回作には案外普通な感じに再登場するかも。でも、これも嘘だ。
以下余談。
・
前作の犯人の名前や何が起こったかがばっちり書いてあるんで、本作は「煙か土か食い物」読んでから読もう。ところで、「煙か土か食い物」というタイトルが何示してるかレビュでばらすのは犯人の名前ばらすより罪の重い極悪ネタバレだと個人的に思う。
・
タイトル候補、「暗闇の中で子供」のほかに「手足切断カタルシス」(椎名林檎か)、「三郎デュビデュバ」(表4に名残が)の3つだったのかな。
・ この人の作風に一番近いところにいる人間は間違いなく平山夢明だと思います。この人どうも寡作な人なんで、単行本として入手できる長編が「メルキオールの惨劇」しかないのが痛いんだけど、舞城王太郎気に入った方はこちらも気に入るのではないかと。サイコ・スプラッタ・ホラーガジェット使って奇妙に叙情性あふれる世界を作り上げる人です。「メルキオールの惨劇」は真剣に名作なんだよ! ラスト、泣けるんだよ! 話に整合性の欠片もないところも似てるんだよ!
【単行本・漫画】 天津冴 「がぁ〜でぃあんHearts(はーと)」1巻 角川書店
どこだか具体的にはわからないが、光の国とかいうところ。そこから「ガーディアンハーツ」とかいう組織の正義の味方少女がやってきた! 任務は地球の平和を守ることだ! 正体バレたらダメなのはもちろんお約束だ! でも0.3秒でバレて(;´Д`)
その目撃者の男の子とうやむやのうちに同居スタート! だめ生活がはじまった!!
という感じで天然ボケな正義の味方少女の正体うっかり知ったばっかりに押しかけ女房よろしく強引に居座られる高校生男子のどたばたコメディなんですが、だめすぎる―――。とにかく意味なくぱんちゅ見えてるし、ブルマ姿の体育風景やら着替えシーンやらが学園生活のメインしめてるのはお約束だし。変身中は全裸とか。しかも毎回毎回、制服ドロの宇宙人少女(コスプレ担当)だの宇宙忍者だのマジカルプリンセスだの巫女だの猫耳少女だのが引っ越してきて、全員が全員正体バラしまくる。なんだこの生活? なんだこのラブコメ? とーとつに家改築されてみんなで露天風呂(はーと)ってラストもすごい。
エース桃組掲載作っぽいなあ。(訂正:「少年エース」、「エース桃組」両誌に掲載でした)
この作品みたく萌え前提にカスタマイズ済み、シチュエーションオンリーでストーリーもなんにもない作品のキャラに萌えるのってMDMA(エクスタシー)のインスタント多幸感って感じがなんとなくする。ラブコメキャラに萌える場合、ストーリーにいちどのめり込むっていう過程が必要となるんだけど、そういうの全部すっとばしでただ飲めばオッケー。
01/09/13(THU)
すみません
・ ちょっと予定とずれました。森博嗣「六人の超音波科学者」読み終わりそう。なんだかんだいってメフィスト賞以外の講談社ノベルス新刊は買ってしまった。
・ 「20世紀SF6 遺伝子戦争」収録の「真夜中をダウンロード」って短編のタイトルがすごくいいなあ、と感じて、作者のウィリアム・B・スペンサーって誰? と思ったら「ゾッド・ワロップ」のひとだった。これけっこう好きだったのだ。
・ よしながふみ「西洋骨董洋菓子店」のクレイジーなまでの大増刷、新書館でこんな派手に刷りまくったのってひょっとするとはじめて?
「祈る」という行為のみならず、我々生者が死者にしてあげられることなんかなにもない。死後の魂の存在が確認されたわけでもないし、もし仮に魂が存在したとして、祈ったとして何かあるのだろうか?
「祈る」という行為は衝撃を受けた精神をニュートラルな状態に戻して魂に平穏をもたらすこと、つまりバランス調整機構みたいなものであり、それがたとえば宗教というシステム、個人の倫理観といったくくりの中で機能しているのだと思う。つまり、自分自身のため以外の何物でもない。
勿論、「他者のために祈る」という行為を否定するつもりはないが、そういう類いのものであることは確かであると思っている。
そこで「冥福を祈る」。なぜこの言葉にそんなにひっかかるものがあるのかといえば、それがどんな行為を指すのかが具体的にわからないからであろう。ここ2、3日ネットを巡回していて何が一番心に堪えたかといえば、「死者の方々のご冥福をお祈り申し上げます」といった紋切り表現でくくられた日記群であった。「ハリウッド映画の本物放映してるよ! 」といった言葉には別段何も感じなかったし、「ヒャッハー! アメ公ざまみろ! 」(こんな日記さすがにそう見かけないが)みたいな言葉よりずっと堪えた。
そんなおざなりな表現で数千もの死者を鎮魂した気になっているのか? その言葉の具体的な意味も知らないのだろうに。今回の同時多発テロをそんな言葉で「片付けて」しまった人たちには「冥福を祈る」が何を示しているのか、どう祈ったのかを自分の言葉で書いてもらいたいと思う。死後の魂の存在について信じていない僕ではあるけれど、その無神経さは今回の事件の被害者に対する一種の冒涜ではないかなあと思う。もっと一人一人きちんと考えてその人なりの言葉で今回の事件を表現するべきなんじゃないかと思うのである。少なくともその対象について何か書こうと自分で決めたのであったのなら。
【単行本・漫画】 陽気婢「内向エロス」 1巻 ワニマガジン社

「フレックス・キッド」っぽくなったら展開要注意ということだな(;´Д`)
単行本が見当たらないので(おかしいな……)、また今度書く。
【単行本・漫画】 しかくの「爺さんと僕の事件帳」3巻 角川書店ASUKA
COMICS DX
小学校、そして近所で起こった不思議な事件を主人公である中寺逸実が解決するシリーズ。派手な殺人事件を題材にしたものではなく、むしろ日常の中の謎を中心に……と書くと、ほのぼのしたものを想像してしまいそうなんですが、こんな痛々しいミステリ漫画ほかにないよ!
この3巻でとりあげられる事件も「食物アレルギーのアレルゲンをつきとめろ! 」と「ウサギ小屋のウサギ惨殺犯人を探せ! 」だもんなあ。ミステリとしての出来も良いんですが、それはある意味前座みたいなもので、事件解決によってあらわになる現代小学生の抱える問題を描くことがこのシリーズのメインなんだと思います。コナンとか金田一とかは自分がかかわった事件の裁判に出廷したり、犯人に「出所してからお礼参りにいくからな」みたいな捨て台詞吐かれたりしないものな! キ・ビ・シ―――! 3巻では「ウサギ惨殺事件」の話読んでて死にそうになりました。キツいな〜コレ。2巻の児童虐待話もクラクラきたけど、こっちもすごい。
爺さん、もうちょっと精神的にフォローしてやれよ! とちょっと思うけど、どうなのかね。
そのほか
ミステリ漫画の残りをいくつか。
原作:有栖川有栖 漫画:麻々原絵里依「人喰いの滝」
短編集「ロシア紅茶の謎」、「ブラジル蝶の謎」収録の短編から「人喰いの滝」、「動物園の暗号」、「ロシア紅茶の謎」の3作を収録。
う――ん、ワトソン役の推理作家、有栖川有栖が妙に若いぞ。もっとヨレヨレで生活に疲れた感じかと思ってた。でもまあ美形にしとけば間違い(なんの? )ないけどな―――。原作に忠実に漫画化してある作品ですけど、やっぱり映像化前提で組んだトリックでないと厳しい部分はあるなあと実感しました。表題作「人喰いの滝」のトリックは準備に手間かかりすぎだし必要なもの揃えてたら行動がめちゃめちゃ不審になる気がします。聞きこみしたら一発でバレそう。「動物園の暗号」はたぶんラストの1コマのために漫画化したんでしょうが、さすがに暗号ものを漫画でやるのはキビしいかも。しかも衝撃! という感じのラストにはなってない。ふ――んという感じで〆。「ロシア紅茶の謎」。こっち表題作のほうがよかったかも。これは目で見てわかりやすく、漫画化した意味もありそうです。ただよく考えてみると「名探偵コナン」でも出てきそうなトリックでもあります。やっぱむつかしい。
中貫えり「イエス、プロフェッサー」 1巻 /2巻
若き天才、ハル・テンプルトン教授とその秘書、ミス・スピードコンビが旅先で遭遇する事件を解決するミステリ漫画。オリエント急行内で殺人が起こったり、孤島に集められた人々が過去の殺人暴かれてだんだんいなくなっていったりします。つまり、アガサ・クリスティの名作と同じシチュエーション使って別の物語に仕立てるといった趣向でなかなかに野心的な作品と言えるかもしれません。悪くない出来だと思います。ただ、はやくも2巻で息切れしてしまっていて、題名こそ「予告殺人」ですが、内容は別の有名作家の超有名作品だったりするのが惜しいです。ハイパークール! なミス・スピードの性格がなかなかよい。
原作:森 雅祐 漫画:有栖川
るい「モーツァルトは子守唄を歌わない」1巻
この原作を選んだ(たぶん)編集の人のセンス、素晴らしい。音楽の都ウィーンを舞台にベートーヴェンとその弟子チェルニーのコンビがモーツァルトの死の真相にかかわる謎に満ちた殺人事件を解決する、といったもの。史実ミステリというと重厚なもの想像するかもしれないんですが、これ実は子弟漫才に近い会話のセンスで読ませる作品だったんですよね。1985年の乱歩賞受賞作品で最近復刻されました。以前講談社から発売されてた版では魔夜峰央が表紙イラストと挿画担当してて、この人が漫画化しても問題ない感じ……といえば雰囲気は伝わるでしょうか。会話中心で当時の服装やウィーンの宮廷建築などの描写に欠けていた(考えてみるとスゴイ話だ)原作をカバーするがごとく、有栖川るいが流麗な画をつけていて、漫画化した意味があるなあと思いました。ただ事件としてはかなり地味なんで1冊で終わらなかったのはちょっと痛いかもしれません。
荒木飛呂彦「ストーンオーシャン ジョジョの奇妙な冒険Part6」8巻
ヨーダみたいな爺さんが風水使って闘ってました。Dr.コパも真っ青! 数滴の水でも人間は溺れることがある……ってのは「バキ」でも達人が使ってたような気もするけど、なぜか土佐衛門ライクに全身ブヨブヨになっちゃったりするところが荒木世界の不思議法則か。超! ハイテンション! で異常な展開えんえん続けてる人なんであんまり気にならないんだけど。スポーツジム通って水泳日課だったり自宅の菜園でトマト栽培してたり美男子だったりどう考えても健康的な荒木飛呂彦なのにサイコ描写ばっかり描くのはどうしてなんだろうとずっと思っている。主人公は絶対に正義サイド、でも登場人物ほとんど性格異常者って、これはいったいなんだ?





01/09/15(SAT)
【単行本・小説】 森博嗣「六人の超音波科学者 Six
Supersonic Scientists」 講談社ノベルス
おんぼろビートルに揺られながら、瀬在丸紅子、小鳥遊練無、香具山紫子、保呂草潤平の4人は山道を行く。愛知県中部山岳地帯は頂き近くに建てられた土井超音波研究所、六人の超音波科学者たちが集うその研究施設で主催されるパーティに紅子、練無の2人が招待されたからだ。4人が研究所に着いた後、研究所と下界とを結ぶ唯一の道程である橋が爆破された。そして陸の孤島と化した研究所で開かれたパーティの最中、科学者のうちのひとりが死体で発見される。閉じ込められた紅子らは事件の真相究明にのりだしたのであったが……。
う――ん、森博嗣の作品についてはけっこう評価辛いと思うんですが、なぜかといえばあまりにざっと書かれているような気がしてしまうからかなあ。
(以下、今回の事件の核心に触れています)
今回の話も事前から計画されていたなら練無わざわざ巻きこまなくとも田賀か誰かに協力願い出れば問題なかっただろうし、土井博士が何者かに殺されたという大芝居うったとしても首無し死体が見つかりました、死体は消失しましたで警察が納得するとでも思ったんでしょうか? こ、これが理系思考なのか―――! ? (違います) 橋の爆破によって研究所を外部から隔絶された空間にしてしまった以上、こんな手の込んだ犯罪実行できるのは当然招かれた人々や偶発的にそこに居合わせた人間ではなく、そこにいる科学者たちだけだろうと誰もが思うのではないかと推測できるんですがどうでしょう? まあ、普通そう考えるかな。研究所外部に別の殺人者が存在して猟奇殺人行なった挙句警察介入で逃亡、みたいな展開が想定出来得るだけの演出は必要だったのではないかと思います。容疑者限定したまま実行してどうするのだ。つまりはちと計画杜撰すぎ。どこか現実から乖離した頭脳が考え出した犯罪な気がしてしまいます。ラストの暗号は駄洒落オチみたいなもんだしな! そんな綺麗な思考でもないだろ>紅子
前作「恋恋蓮歩の演習 A Sea Of
Deceits」の出来、悪くなかった、というかかなり良かったのですが、今回はちょっといただけません。たぶんこのVシリーズ、あまり人死にが出ない方向性で話を進めていくのではないかと思うのですが、それならば保呂草にもっと活躍の機会与えないとだめなのかも。今回の話では実質送り迎えしただけですね(;´Д`)
阿呆な子担当が2人いるのもけっこう辛い。これは紫子ちゃんと七夏さんのことですが。報われない恋してるだけで物語の中でこれといって存在理由与えられてないように思える(酒に酔って寝てるとかそんなシーンばっかりだ)紫子ちゃんと、紅子の前でコンプレックス爆発の七夏さん。頑張ったけれどダメだったよ――みたいなふたり見てると厳しいな――と思ったりするんだよね。ただダメなだけでそんなにいいところ用意してあげないあたり。才能ない人間には生きにくい世の中であります。
あ、それから。
(以下、Vシリーズ全体を通してのネタバレです。あくまで個人的な推測なんで読んでも問題ないとは思うんですが一応消しときます)
じつは事件なんかどうでもよくって、もっとも重要なポイントはVシリーズの時代設定がS&M(犀川&萌絵)シリーズより一世代前だってことを読者に示すところにあったのではないかと思います。音声入力、CTスキャンが未だ研究段階であった今回の話読んで現代のことだといまだ思ってる人はけっこう粗忽だな……と感じたりしますが、そんな人、そうはいないかな。宇宙サイズの完全剛体の棒について紅子の一人息子であるへっ君がコメントしたっていう記述があるけど、へっ君=犀川(推測です)だからこの当時から材料力学に興味示してたってことなんでしょうか。たぶんVシリーズ最終章では犀川&萌絵が登場することになるんではないかと思ってるんですが、叙述トリック使ってここらへん書きそうだな……とあらかじめ予言しときます。Vシリーズの時代設定とS&Mシリーズの時代設定(つまりここで登場するのはVシリーズの20数年後の紅子ら)章ごとに切り替えたりして。僕だったらそうします。
追記:あ、森ぱふぇのNEWS見たら、Vシリーズ第8話の「捻れ屋敷の利鈍」に西之園萌絵登場するらしいですね。でも紅子らと直接絡むわけでもないんだろうな、と予測。
【雑誌】
Vビクトリー麻雀 10月号 ナイタイ
新連載、伊藤伸平「雀ファイト! 」。また単行本が出なさそうな雑誌で……ええのだろうか。全宇宙の支配者がナースに乗ってやって来てそれに立ち向かうのは麻雀がバカ強いだけの女の子。「雀ファイト! 」 当然のように麻雀勝負になる惨憺たるありさま(;´Д`) ふと気付くと日高トモキチ、押川雲太郎、倉田真由美、かたおかみさお、花摘香里、山松ゆうきち、そして鉄拳(笑)と充実してるような気がしないでもない連載陣。……なんだけど、なんかどうもバイト気分抜けない作品多い気がしてさすがにちょっといただけない。業界誌の内輪ネタ見せられてる気がしてしまう。A級、B級、Z級でもないC級感覚というか。ぬいぐるみっぽいウサギのロップが異星人と麻雀する漫画、原作:ダルキー 作画:松田弘也e「ロップにおまかせ」の異常性にはド肝を抜かれました。こういうのあってのV麻雀というか。目の前にお皿出されたからといって何でも食べるわけではないのですよ。
【雑誌】 ヤングアニマル No.18 白泉社
原作:宮嶋茂樹 漫画:笠原倫「不肖・宮嶋!! 〜撮らずに死ねるか〜」。笠原倫が書くとどうしようもなく味が濃くなるなあ……。広末涼子が似てないどころの話ではないところがポイントだ。宮嶋茂樹と一ノ瀬泰三(「地雷を踏んだらサヨウナラ」のヒト)を混同してる人って多い気がする。宮嶋茂樹は死んでません。ま、似たようなタイトルで本出してるからなあ。たくまる圭「吉浦大漁節」。あと1回か。単行本になとまったら相当にいい感じの本になるんじゃないかと思ってるんだけど、出るよねえ。乳つながりで「VF」に続くんで貴子師匠の乳が揉まれてるのかと一瞬思った。ヒドイ(藁 柴田ヨクサル「エアマスター」はルチャのモデラー部屋に集ってジュリエッタvs.小西戦観戦するストリートファイター5人衆がポイントか。なんだかんだいってカリスマなジュリエッタ。摩季は負けてもどうでもええが(主人公なのに……)ジュリエッタには正直負けて欲しくないのう。ほかには二宮ひかる「ハネムーンサラダ」、文月晃「藍より青し」がよかったです。
01/09/16(SUN)
|○○
100本萌えってひょっとしたら「テキスト管理人へ100の質問」なんかよりずっとずっと解答者のアイデンティティ、業の深さを浮き彫りにしてみせる恐怖の質問なんではないだろうか……。斜にかまえて答えられないからね!
【単行本・小説】 倉阪鬼一郎「BAD」 ENIX EX NOVELS
「それにしても、当初はブギーポップとかエヴァンゲリオンとか売れセンを意識してたのになぜこんな話になってしまったのだろう? 」 (Weird
World 7/24)
物語冒頭から、ちんちん勃起させた同級生を電気椅子に括り付けて燃すブギーポップはないと思うな―――。
ディアとソロブ、2つの地区に大別された名を持たない都市。
―――死は快楽、殺戮は美徳。
少女ユキの通うディア学園において、愛、人権、平和、人名の貴さなどの概念は過去に否定された未開の邪悪なイデオロギーとみなされていた。黒光りした羽根、触覚、脚、そして扁平した胴体を持つブラックメンと呼ばれる存在に監視されながら、生徒たちは血と精液にまみれた学園生活を送る。この世界における罪悪は「快楽を省みないこと」、「未開時代の邪悪なイデオロギーを学ぼうとすること」、「世界の謎を探ろうとすること」だ。
世界の秘密を知るために逃亡した少年は目を抉られ血と肉のズタ袋になって学園へと帰還した。死の直前、彼が残した血文字のG。それでも少年少女たちは旅に出る。世界の真相を知るために。
暗号、殺戮、人体実験、拷問。
という感じでたいへんいつもの倉阪作品なんですが、何が起こっているのかわからないままに物語が疾走していく様は「ブラッド」に近い感触で、ラストに読者が見ていた世界の真の姿が浮上するあたりは「四重奏」? 最近の倉阪鬼一郎がたしかに書きそうなお話ではあります。誰にも感情移入できないままにがんがん登場人物惨殺されまくって、ラストでビックリ! 「倉阪鬼一郎、あんた、あ、阿呆や……」 そんな感じ。
ただちょっと気になるのは語句の使い方までマンネリ化してしまってる感があるところかなあ。端正で読みやすい文章ではあるんだけど、どうも手癖で書いてしまってるみたいで心に引っかかってくる表現がそんなにないんですよね。倉阪鬼一郎、とにかく「ゆるゆる」させすぎ!
作品自体の作りはかなり面白いなと思っていて、倫理観が反転した世界を舞台にしてる関係上、エログロの極み展開が物語冒頭から暴走しまくってるのは前述のとおりなんですが、当然そんなスプラッタ的刺激が長持ちするはずもなく、物語が普通の少年少女の青春アドベンチャー小説みたく思えてきたころに(感覚が麻痺してるだけ。本当は乱交とかもがんがんしてます)、もう一回反転してラストたいそう嫌な感じになるというか。なかなかない不思議な構造です。このあたり面白いですね。
槻城ゆう子が担当したイラストはちょっとサイコ入ってるものの、かなり爽やかなものなんですが、肝心の中身といえば……。まあ、倉阪作品なんで。
モノゴト、アキラメがカンジンです!
【単行本・漫画】 水原賢治「紺碧の國」 1巻 少年画報社
す、すべてがスゴすぎる……。あとでかこう。
【単行本・漫画】
朔ユキ蔵「無軌道メルヘン」 コアマガジン
あいかわらずの朔ユキ蔵節。キミたちとんでもない衝動につきうごかされすぎ! あとでかく。
【ANIME】 コメットさん☆ 第25話「学校の輝き」 東宝・日本アニメーション
こ、今回はすさまじいエピソード。いちおう前話から登場のミラカロン姉弟関連話で学校嫌いの二人をコメットさん☆メテオさん★がなんとかする……みたいな物語なんだけど、普通こんな手段でなんとかせんぞ(;´Д`)
Aパート。寝ぼけてはぐぅ〜なミラ。先週飢えてたんじゃなくて生来のはらぺこキャラなわけかい。メテオ女王様のもと地獄の特訓うけてるカロンみて「カロンも頑張ってる……わたしも頑張らなきゃ」 え、あれそうなの? ただのストレス発散、虐められてる現実には変化なしなんでは。校門前まで来て尻ごみ中のミラになりかわって校内潜入なコメットさん☆ 「ずずっとつまんない! 」 結論出すの早いな――。「はい! 出てきます〜」 こ、こんなんで人気者になれんの―――! 「輝き、濁ってる感じだボー」 せ、先生、いらんこと言わないほうが……。Bパート。カロン「こ、こんな虐め受けるくらいなら、学校のがマシ――」 1週間かけて気づいたか。さすがは姉御肌、面倒見よろしいメテオさん★とすんごくアバウト理論でモノゴト解決しようとするコメットさん☆。どっちかっつ−とメテオさん★のが正攻法だな(;´Д`) な、なんと学級丸ごと拉致! 魔法少女であることを隠そうともしてないな……。「どういうことったら、どういうことよ〜」 全・員・幼・児・化! なんかメテオさん★までちっちゃくなってる。足踏みかえして得意顔〜。
結論:よくわかりません。




オマケ。

01/09/17(MON)
しまった、ながいです。
元来ひきこもちがちな性格だしオタク系サブカルチャーの動向に思いを馳せる理由もとくにないんでイベントの存在自体気がついてなかったんだけど、しばたさんからお誘い受けて、ちょうど手渡したいものもあるなということで池袋まで出かけた。
「網状言論F 〜ポスト・エヴァンゲリオン〜」と題されたそのトークライブは、斎藤環さんの著書「戦闘美少女の精神分析」を出発点にはじまった「網状書評」の延長戦みたいなもので、パネリストの方々は「網状書評」参加の東浩紀、伊藤剛、斎藤環、竹熊健太郎、永山薫、そして新規参加の小谷真里、計6名(敬称略です)。
渡米中だった斎藤環が同時多発テロの影響でホノルルかどこかに足止めくらって国際電話参加だったのと、これだけのメンバー揃えながら一人頭の発表時間が15分しかなかったので(当然のように)時間は押せ押せで、予定されてた出席者とパネラーのディスカッション時間も取れず終了後は追われるように会場を後にしなければならなかったのがちょっとアレでした。司会進行役も兼ねていた東浩紀の発表からして30分くらい余裕でかかってたしな―――。だいたい、無理なんだよ! 参加者の出待ちしてた掃除のおばちゃんの不機嫌そうな表情が印象的でした。俺が謝ることじゃないけどゴメン。国際電話の音質がたいへんに悪くて斎藤環が議論に実質加わることができなかった時点でイベントとしての盛り上がりには欠けてしまうというのはしかたないような気もしたしね。ハウリング混じりの斎藤環ボイスはしばしば進行用に映し出されるPCデスクトップとあいまってローテクサイバーという感じでした。テロで亡くなった斎藤環の精神をサイバースペースからサルベージしたもののどうにもノイズ多くて完全再現できなかったみたいだった。こっちの議論も半分くらいしか伝わってない様子だったし。この記述、不謹慎?
「動物の時代」そして「おたくジェンダー」について。
竹熊健太郎は極めて個人的なオタク第一世代史について語っていましたが(オタク文化の状態を「密教」と「顕教」にわけるという考え方はたいへん興味深かったです。くわしくはここらへんを)、それ以外のパネリストたちの発表の焦点をおおざっぱに分けてみるとこの2つになるのでは、と思います。
「動物の時代」というのは、1970年以前の大きな物語が社会の中できちんと機能している状態(理想の時代)、1970〜1995年のその大きな物語が虚構として代補される状態(虚構の時代)の後、1995年以降を指すものらしく、東浩紀によれば、連合赤軍、オウム真理教がこれら時代の節目に来るようです。
誤解を恐れず俺なりの理解で簡単に語ってしまうならば、人々が与えられた「大きな物語」を当たり前のように信じることができた時代そして物語の断片をくみ合わせてその背後にある物語を想像する時代、そして物語とは呼べない設定の断片から拾ってきたキャラデータそしてシチュエーションから勝手にありがちで多分にアレな物語たちを紡ぎだしてく時代といった流れのことを言っているのかなあ、と。萌えるシチュエーションが発動しさえすれば満足、もう、なんでもいい! という状態のことを指して「動物の時代」とあらわしてるのかなあ。
自分がオタク最前線にいるとはさすがに思えない俺なんですが、ちょっと前に書いたOVA「HAPPY LESSON
どきどきママティーチャー」や漫画「がぁ〜でぃあんHearts(はーと)」のシチュエーションオンリー構造見たときにそんなこと感じました。たとえば「ギャラクシーエンジェル」だの「魔法少女猫(まじかるにゃんにゃん)たると」だの「あぃまぃみぃ! ストロベリー・エッグ
」だの「シスター・プリンセス」とかのアニメ全部チェックしてるような人はそこらへんのところもっと強力に感じてるのかも。会場で会った松明さんと話しててそう思いました。
さっき「最前線」って言葉使ったんですがこういうテーマで発表する際に例として出すもののセンスが若干古い気がしてしまうのが東浩紀の弱点かなとずっと思ってて、今回の場合でもずっとでじこだったり(前述の「ギャラクシーエンジェル」とかに触れてみてもいいよね)、データベース化された世界からのピックアップによって無限に作り上げられていく物語の例としてあげられたゲームが「痕」だったりするのはちょっとどうかな。現役外れた人間が対象について語ってる気がどうしてもしてしまうのです。偽春菜の同人誌を例として出していた伊藤剛のほうがまだ現役っぽいかも。それに例えば用意された世界を使って勝手に物語が紡ぎだされていく現象の例として挙げるものとしては、MAD
MOVIEよりむしろDNMLとかのほうが適切なんじゃないかと思います。
「おたくジェンダー」についてはよくわかりません。「戦闘美少女の精神分析」を読んでないのがダメなのかも。ただ、斎藤環の「戦闘美少女=ペニスに同一化した少女」という説よりは小谷真里がさらっと言った「戦闘美少女=ファム・ファタール」という説のほうが気になりました。悪女的なニュアンスの強い従来のファム・ファタール像とはずれてるような気もするけど、これはフィギュアとかグッズ買わせてオタク男を破滅させたりするという意味なのかな(;´Д`)
メイド萌え〜眼鏡っ娘萌え〜巫女萌え〜っていう趣向の分化が進んだ、ってのは例えるならバイキング料理で料理の種類が増えた状態なんだとずっと思ってるんですが。目の前にそれなり美味しそうな皿があったら手を出す、というか。一部の本物以外はけっこういい加減なもんだと思います。
おおいなる気まぐれからついうっかり2次会参加したら驚いた。(ここからなんとなく敬称復活)
2つテーブルがあって永山薫さん、竹熊健太郎さん、伊藤剛さんのテーブルのほうに座ったんだけど、なんか俺、真ん中にいて「俺、誰? 」と世界に問いかけたい気分でした。目の前で座って飲んでるのコミケの米澤代表だよ! まさにどこぞから借りてきた猫のようにじっと座ってて、TINAMIXスタッフの人はてんてこまいの様子だったけど猫の手は貸せなかった。借りてこられた身の上だから。ふと目をやると巽孝之氏とかいるしな――。ホワイなぜ俺がここに?
でもアルコールというドラッグの実力はたいしたもんでビール飲んだらぜんぜん普通に竹熊さんとか伊藤さんとかと話してた。話題はSMサイトのこととか、なんだそりゃ? よくわからん。松明さんに渡された表紙が恥ずかしい同人誌をどう持って帰っていいのか困ったあげく雑誌にはさんでた竹熊さんが印象的でした。そしてはいぼくさんの眼鏡っぷりにはやはり感銘を受けたりした。タニグチリウイチさんと福井健太さんにも一瞬遭遇したんだけど、あまりにもあんまりな場で自分をどう説明していいのかわからない状況でお話できませんでした。残念。とくに福井健太さんとは一度お話してみたいとおもってるんだけどな―――。
数少ない知り合い関係では前述のしばたさん松明さんのほかに砂さんとムネカタさんがいて、この前の同時多発テロに関するウェブ記述についてムネカタさんに「なんでそんなにブルーになったの? 」って聞かれた。読んでてブルーになった記述の2パターンとして
・「犠牲者の方々のご冥福を申し上げます」とかそんな言葉で〆られる2〜3行の日記(ネタ系テキストサイトに多し)
・「目が覚めた後にもこの世界がこのままでありますように。」みたいな言葉で〆られる同時多発テロを自分の物語の中に勝手にとりこんだあげく、その言葉に酔ってそうな若人の日記
というのがありますね。誰かに迷惑かけてないからといって自分の言葉そのままウェブにたれながしにしていいというものでもないだろうという気がするので。偽悪的な物言いについてはそれなりリスクしょってる部分あるから気にならないんだけど。
と、書いたところでもう1回寝よ。レビュの残りは今日明日の空いた時間で。
01/09/19(WED)
2001/09/17
150,000hit(記録)
そういえばこないだくらいに150,000ヒットだった。
深海生物フィギュアコレクションの第2弾がはじまったということで早速コンビニ行って海洋深層水MIU買ってきました。ほかに緑茶のパックとビール買う予定だったんで6本だけ。あいかわらず中途半端な数だなあ。
結果:ハオリムシ×1、テンガンムネエソ×1、メンダコ×1、深海探査艇(赤)×2、深海探査艇(白)×1
と個人的に一番嬉しくない深海探査艇が3つも出てショックでした。赤ダブってるし。フォルム的にいちばんつまんないんだよな―――。なんにしろ機械系にはまったく興味ない俺でした。でも深海生物のほうもそんな欲しいのがないんで今回は気が向いたら買うくらいに決定。
マヌエル・リバス「蝶の舌」という短編集を読みはじめているのですがこれがなかなかに素晴らしくてごろごろしています。現在同名の映画が上映されていてそのポスターに心惹かれたのと、ガルシア・マルケスがこの本収録の「霧の中のサックス」読んで絶賛していたという前知識だけで購入したのでどこの作家なのかもしらなかったのですがスペインの作家さんでした。読み終わったら感想書きます。
【単行本・小説】石崎幸二「あなたがいない島」 講談社ノベルス
本当は1作目の「日曜日の沈黙」から読むべきなのかもしれないけど、売ってなかったのでしかたなくこれからスタート。でもぜんぜん問題ありませんでした。
「持ちこめる物は一つだけ」
それがこの奇妙なイベントの参加条件だった。
これを夏合宿の代わりにしようというミリアとユリ二人の発案で、櫻藍女子学院ミステリィ研究会は、心理学研究を目的とした古離津(こりつ)島なる無人島での五日間のサバイバル生活に参加することになった。つまりは補習をサボるための口実だ。もちろん研究会顧問である石崎幸二も無理矢理参加させられるはめになった。
多少の不自由はあってもなんのことはない島での生活。しかし石崎の持ちこんだノートパソコンは何者かの手によって壊され、他の参加者の持ち物も次々と紛失していった。いったい誰が何のために……。
だいたい260ページくらい、かなり短めな長編作品なのに150ページ読んでも旅館でえんえんトランプや麻雀してるだけなんでいささか驚きました。とはいってもつまんないわけじゃないんです。
石崎幸二が三人いて、そのうち二人がそれぞれミリアとユリ役、残りが石崎幸二本人を演ずるという、ひとり(気弱な)ツッコミ、Wボケスタイルの漫才トークをえんえん描いて、ついでにミステリ、というのがこのシリーズなんじゃないかなと推測していて、つまりは「木の葉を隠すなら森の中に」じゃなくて「伏線を隠すならボケの中に」という感じなのかも。Wボケで収拾つかなかったフローレンス(泰造+ホリケン)に名倉が加入してネプチューンになったみたいなものでしょうか。と、一瞬思ったけど、ボケ役とツッコミ役はその場その場でぐるぐるモードチェンジしてるんで、漫才グループとしてはさらに上の領域なのかも。え! ひょっとして探偵なんですか!?
孤島を舞台にした殺人といったあまりに特殊な状況(皆殺しにする気なのか)を逆手にとってさらに異様な状況にしてる話で、「なんでわざわざそんなことしてるの? 」って不思議な気持ちになるのは森博嗣と結構似ています。でもこちらのほうが確実にツッコミ入るんだろな(;´Д`)
やけにオヤジくさい女子高生たちのボケまくり漫才読みたい方は買ってみてもいいと思います。リーダビリティバカ高いし通勤通学の往復2時間とかでたぶん大丈夫。読めます。個人的にはとても楽しかったです。楽しいだけであとには何も残りませんが、ぜんぜん問題ないでしょう。
かな〜り楽に読めそうなんで「長く短い呪文」にとりかかることに決定〜。
辰巳四郎、黒田研二と石崎幸二の装丁の時だけひどく手を抜いた仕事してないか? なんとなくだけど。この本のカバーデザインはとにかくダサい。
【雑誌】近代麻雀 10/15 竹書房
エウレカ――!! (裸で駆け出す)すごいことを発見したよ! 「麻雀放浪記 凌ぎの哲」、「アカギ」、「フリー雀荘最強列伝 萬(ONE)」、そして「むこうぶち」、この主力連載4作品中、唯の1コマもおなごが登場していないんだ! ちなみに「天風の戦士」、この作品の中でおなごが描いてあるのもたった2コマだけ(通行人とウエイトレス)。なんだこの雑誌? 女人禁制なのか? 全作品通しての男女比は19:1くらいなのだろうか? ヤクザ漫画誌でももうちょっと多い気がします。「かほりさん」と「凌駕」終わったらとんでもないことになりそうですね。
さて感想。さすがに最近不調だと思うのであっさりと。福本信行「アカギ」。ついに決着。しょぼ―――。安岡が妙に礼儀正しいところが笑いどころか。最終的に鷲巣が発狂して決着なのではないだろうかと思ってます。本そういち「フリー雀荘最強列伝 萬(ONE)」、こっちも決着。常人では考えつかない待ちだな……これってひょっとすると萬の頭ハネ? 天獅子悦也「むこうぶち」は3話くらい使ってもいいエピソードをあっさり1話で完結。ピンちゃん(フィリピン人のことだろう)という暗語がよかった。
01/09/20(THU)
【ANIME】ギャラクシーエンジェル第1話
「リゾート風幸運包みエンジェル仕立て」
なんとなく観てみた。
とはいうもののぜんぜんどんな話なのか見えてません。一番の衝撃は今日書いた1話2話の内容がぜんぜんギャラクシーじゃないところでした。ところでエンジェル隊ってなに? 誰ぞおしえてたもれ。
つぎつぎ持ちこまれるショボ仕事に人生お考えモードな蘭花(ランファ)・フランボワーズ@田村ゆかりとフォルテ・シュトーレン@山口眞弓のお二人。今回のお仕事はリゾート地での猫探し〜。あ、このOPいいな。「ギャラクシー★Bang!Bang!」って曲いいね〜。「 お祭り気分で
後は神様に祈りましょう♪(ぱんぱん) 因果応報♪
」ってフレーズ、天才的だな。
大量に見つかった猫手当たり次第にひっつかまえてるうちに遭遇した天然ボケ少女、ミルフィーユ・桜葉@新谷良子とあーだこーだしてるうちに何故か殺し屋に命狙われたりしてたいへんだな、というお話。
キャラ属性的に考えてみると、蘭花(ランファ)→強気な人情家、フォルテ→姐さん のツッコミコンビに最凶の天然ボケ女、ミルフィーユが絡む感じだろうか。天性の幸運&凶運でひきおこされるドタバタで二人がひどい目に遭うんだろうきっと。あ、キャラデザインはなかなかええんではないでしょうか。シナリオ的には超へっぽこですが、娘っ子がドタバタやってるのをぼぉ――と眺めてふふふ楽し――、そんな感じでオッケーなアニメなんではないでしょうか。データベース構造の物語、以前にシチュエーションしかねえよ、もう。



【ANIME】ギャラクシーエンジェル第2話
「ギャンブル・ワレ ミルフィーユソース」
なんかすごい話だ。
残り2キャラ登場(長官もいるか)。ミント・ブラマンシュ@沢城みゆきは可愛い+コスプレ担当、ヴァニラ・H(アッシュ)@かないみかはわかりやすく綾波+ルリだな(藁


カジノで大勝負して借金こさえた蘭花&フォルテコンビが身体で返すハメになるお話。身体で返す、といってもなぜだか女子プロレスラーとしてイベント組まれてたりするわけだが(;´Д`)
たまたま(!)観戦してたミルフォーユとっつかまえてもう1回勝負かけるもイカサマにはまってまた負け、………しかし!というお話。カジノでルーレット→プロレス技かけられて死亡気味→そして爆発オチという無敵の「むちゃくちゃでござりまするがな」展開で、あ、阿呆やな―――。物語背景ぜんぜん見えないんだけど、そんなものあるのかな? と不安になる素晴らしい出来。



【単行本・小説】
石崎幸二「長く短い呪文」 講談社ノベルス
うーん、あんまりよくないかも〜。
自らにかけられた「呪い」を解く、そんな書置きを残して生まれ故郷の離れ小島に帰っていった少女、美希。前作での事件がきっかけで櫻藍女子学院ミステリィ研究会に加わることになった須藤まみは美希のことが心配でならない。でも補習があるので学園を離れることはできない。彼女の代わりにミリア、ユリ、石崎幸二の漫才トリオは再び孤島へと旅立つ。
美希の姉を事故死に追いやった現代の呪いとは何か? 木に埋め込まれたいくつものネジ、地面に描かれた螺旋模様の指し示す真相とは?
石崎「おまえら、キャラがかぶってる。お笑いとしては致命的だ」
とのことで、やっぱりこの3人、探偵でもなんでもないよなあ。
石崎作品の要といえばやはりえんえんと続く漫才トリオボケツッコミの応酬だと思うんですが、そこが前作「あなたがいない島」とくらべて弱い気がします。第1章のバカ日本史漫才の要領で2章、3章と続いていけばよかったんですが、なんせ「呪い」なるネガティブなものが焦点となる話なんでテンションが低い。
何か事件っぽいことが起こるまでが異様に長いというのはたぶんこの人の作品の特徴なのだと思うのですが、孤島に舞台を移して何か事件の兆しらしい出来事が起こるまで130ページ。しかも前述の通り2章以降ノリが良いわけでもないんで結構ダレちゃうんじゃないかなあ。正味220ページ強の単行本で3分の2引っぱるのは流石に長すぎます。伏線の提示については前作よりまだまともで、たぶん多くの方が「呪い」の正体について気づくだろうと思われますが、逆にわかりやすすぎかも。ボケの中に伏線が隠れてないんですよね。登場したアイテムぜんぶ列挙して連想ゲームすれば自ずと答えが出てきそう。そんなんでええのか。
普通の作家なら短編作品で使うネタにベタベタの漫才トークくっつけて強引にどんでん返した、という印象ですが、そんなどんでん返しするんならそれまでの推理の意味がないよな――と思ったりします。けっきょく「呪い」ってなんだったんだ?
これは前作「あなたがいない島」でも感じたことなんですが、普通に伏線追って読者がたどりつける解答の裏にもうひとつ別の解答を用意しておくという手法は理解できるんですが、実際に犯人がしたかったこと考えると「もっとイージーに、さくっと殺ろうよ!」と思ったりします。わざわざそんなしち面倒くさいことをなんでやったのか、なんか釈然としないんですよね。無理などんでん返ししないほうが個人的にはエレガントだと思います。読者のほとんどが解答にたどり着けたとしても、べつにミステリ的に欠陥品な気はしないんですよね。
あとはもっと徹底して地の文無し、ほぼ全編漫才トークでやってみたほうがいいんじゃないかと思われます。まっとうなミステリをlこの作者に求めてる人はいないんじゃないかなあ。
about this file
■ InternetExplorer5.5 / Netscape6 で確認しています。
■この日記へのリンクについて
□ 日にちにリンク:ページ上部のカレンダー、リンク張りたい日にちにカーソルを合わせ、「新しいウインドウを開く→アドレスに表示されるURLにリンクしてください。
□ レビュにリンク:MONO INDEX / QUICK REFERENCEからリンクしたい項目にカーソルを合わせ、「新しいウインドウを開く」→アドレスに表示されるURLにリンクしてください。