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comic

田中ユキ 「フェティッシュ」
よしながふみ 「西洋骨董洋菓子店」 3巻
河本ひろし「ゲーマー女の子ちゃん」
たかなし霧香「ハイパーレストラン」 5巻
comic さくいん

magazine

ヤングユー 12月号
アフタヌーンシーズン増刊 vol.09 Winter
ビクトリー麻雀 12月号
近代麻雀 12/15
magazine さくいん(更新停止中)

novel

田中啓文 「星の国のアリス」
鯨統一郎 「CANDY」
ジョナサン・キャロル 「死者の書」
米田淳一 「エスコート・エンジェル」
novel さくいん

etc.

まほろまてぃっく 第6話「月花愁色」
コメットさん☆ 第33話 「時には王女のように」
VANDREAD 2nd stage #06 「オリジナル スマイル」
Hellsing ORDER #06「Dead Zone」
ココロ図書館 第6話「コンパロイドの司書」
VANDREAD 2nd stage #07 「頬にキスして」
まほろまてぃっく 第7話「過去に追われるメイドさん」

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01/11/11(SUN)

【ANIME】まほろまてぃっく 第6話「月花愁色」 (→公式ページ

 ギガ面白いネ! 夏祭りだ! 盆踊りだ! ということで、町会長からやぐら中央お立ち台にて緋立音頭踊ってほしいと依頼を受けるまほろさん。毎年たったひとりの乙女だけが選ばれる名誉ある役目ってことで最初は遠慮してみるまほろさんでしたが、歴代の踊り手の中に式条センセの姿を見つけてガンガンに対抗意識燃やしてみる。 「つつしんでお受けいたします」 えんえんと踊りの練習しまくるまほろさん。陽が昇って陽が落ちて月が昇って月沈む。寝てるんであろうか……!? そして祭り当日。ぐりちゃん(仔犬)1匹で留守番はキビシそ――ってことでまほろさんはサポートメカ”スラッシュ”召還してみる。そしてやってきた黒豹は自分がたんなる子守り役として呼ばれたことにショックを受ける。 ガ━━Σ(゚Д゚;)━━ン! そして祭り。まほろさんは3時間踊ってもぜんぜんへっちゃら、ハイタッチで賞賛に応える。老人たちの賞賛からはそそくさと逃れる。そしていつもの男子女子合流。ここらへんからまほろさんハジけ祭りがはじまる。夜店のヤキソバに衝撃受けて大・絶・叫、 「解析不能な味わいです!」 ヨーヨーと焼きトウモロコシをふりまわしながら境内を大疾走する。いつのまにか消える優、謎のふたつの球体で窒息寸前。 「さあ、今夜こそアブノーマルでデンジャラスなファーストコンタクトを!」 式条センセ、ハァハァ言ってますな(;´Д`)  優さらって逃亡はかる式条センセでしたが、その先にはまたもや殺る気マンマンのまほろさんが……迫り来る影………緋立音頭が闘いの舞いに……戦闘用アンドロイドから攻撃くらってぴんぴんしてる式条先生の防御力は超人レベルと推察される。そして対決! 夜店の射的にフルオート持ち出す(どこに隠していたのか?)まほろさんはかなりのはしゃぎモード。凶状持ち&色情狂コンビとして出禁をくらってみる。しっとり+萌えパート! オパーイ的には何もない今回のストーリーの中、ポイントはにわか雨に濡れて浴衣透け透けのまほろさんカットであろうか。 「てへ、濡れちゃいました」 夜空に咲き誇る大輪の花火眺めながら、しんみりさせて〆。「来年もいっしょに来ようね」 うーん、構成上手い。文句ありません。しかし、サテライトポエマーはなあ……。ワンホールも食うのかよ!

やっぱこの3人娘、えーなー。祭りでもハジける式条センセ射的で負けてムキー! まほろさん緋立音頭、戦の舞い。

【雑誌】 ヤングユー 12月号 集英社

 うーん久しぶりかな? 鴨居まさね「SWEETデリバリー」。デコラちゃん30近いのか、この格好、ひょっとしてちょっとキビシー? とか思ってみた。結婚、独身どっちがいい? とかそんな展開になっていくのだろうか。桜沢エリカ「夢のかたち」。かつての経験から恋に臆病になってるOLの心情を、30歳の記念にオーダーした5年待ちのバッグが不意にやってきたことの戸惑いと絡めて描いているストーリーで、読者の対象年齢がぜったい高いんだなあ、とちょっと思いました。編集の方針? これがヤングユーしばりなのかも。何かの喪失がまずあるんだよなあ。そんなこと考えるとCUTiE comicバージョンからほとんど変化なしでやってる羽海野チカ「ハチミツとクローバー」は珍しいケースなのかも。今回は森田さんの話。周囲からの過剰な期待につぶれそうになってるはぐちゃん、そして今だに真山のこと意識しちゃってしかたない鉄人山田さんをさりげなく精神的フォローしてみたりして、意外と大人? とか不思議に思う。「ハチミツとクローバー」登場人物の中で彼だけが謎な存在ですな――。そして対象年齢がどうのとかぜんぜんわからない不思議なストーリー描いてるのが、岩館真理子「コトリ ノ ダンス」。説明するのが非常にむつかしいストーリーで、なんだろう、二面性の物語かなあ。両親が離婚して母親側についてきた兄妹と、同じく両親が最近離婚している兄のクラスメートの女の子とのお話なんだけど、外側から見えている部分と内部では違っていて、角度に応じて見えてくるものはまったく変わってくる。その複雑な人間模様の中を魔法少女きらりんかぶれの妹、カンナちゃんがバトン振り回しながらひらひら舞って……うーん、やはりうまく説明できません。ぜんぜんファンタジックにならないような材料でなんでこんなに不思議なストーリーになるのであろうか。あいかわらずわけのわからない天才性を感じます。

【雑誌】 アフタヌーンシーズン増刊 vol.09 Winter 講談社

 竹易てあし(沙村広明)「おひっこし」最終回。けっきょく取りとめないままに終わったお話だったけど、よく考えると「無限の住人」も展開読めないしな――この人の作品ってみんなそうなのかも、とか思ってみた。平野耕太「彼らの週末」。男版「終末の過ごし方」? 野郎全員眼鏡っ漢だったらそうなのかな、と確信できたんだけど。なんだい、いつものオタク話かい、とか思ってると足元すくわれたりする。この人が描きたいのって開き直った狂気だからな――と思ってみた。芦奈野ひとし「PositioN」は自転車少女が遭遇した自然の不思議話。カラーのほうが良かった。森徒利「奥様ランチ」。小学生が新妻で(名字)しかも小料理屋経営してるときたもんだ! なんで風呂に入ってるんだ? 役穂曜径(やくほようへい)「永訣の森へ」。四季賞夏のコンテストの谷口ジロー特別賞受賞作。これもストーリーの説明がむつかしいな……刃物男の小学校篭城話かと思いきや、物語は中盤から近くの森に舞台を移し、男と小学生たちはそこで不思議な存在と出遭う、というお話。非日常が日常へとすべりこむのがふたつバッティングしていて逆にインパクトが打ち消しあってしまってると思います。語ろうとしている物語が尺に合ってないのかもしれません。田丸浩史「ラブやん」。もうぜんぜんラヴ話でないよ。

01/11/12(MON)

彗星虫

 自室でひとり杯傾けるには度数の高いアルコールはどうにもいただけないということだけがわかったこの週末。酔・生・夢・死。

【ANIME】 コメットさん☆ 第33話 「時には王女のように」 (→公式ページ

 やっぱ迷走してるよネ〜とか思ってみる。見た目明らかに(?)ドジっ娘なミラたんが華麗にバトントワリング決めて、みちるたんがだめだめって、な、何かが違う気が……。 「だってホントの…(んがぐぐ)」 これでオサラバだっつーのに最後までお株下げまくりなカロンであった。苛められてたの当たり前! という感じもしないでもないな。バトントワリング大会出場〜規定人数に足りない〜しかしどう考えてもコメット☆ミラカロンと半分以上部外者(というか一般人)なのだが学校対抗というわけではないんだろうね。校内で探しやがれ、という気もすごいする。登場人物全員が全員ものすごく世界が狭い連中ばかりであります。そんな友達イナイイナイ症候群な皆様から頼りにされてるのがメテオたま★で、「最後はけっきょくコメット☆に協力してしまうハメになるんだから!」 どうやら自覚はある模様。午後のティータイム終了後はお気に入りの通販番組かぶりつきで見入るメテオたま★(藁 やっぱババくせ――。 コメット☆さん、定期連絡という名目の盗聴タイム(;´Д`)  たいへん情操教育によろしくない内容である。 片言英語で強引にヨット、ヒッチハイクしてオーストラリアに向かうケースケ。なんか、ムチャクチャだ! 保護者気取るなら最後まで面倒みてから帰ってこい!>ケータローパパ ケースケが襲われて殺されて犯されたらどーすんだ! メテオさま★へのお願い。 といいつつも暗黒星力使ってメテオさん★をノイローゼへと追いこむコメットさん☆であった。いや、嫌がらせ以上であると推察される。もはや彼女は一生ミートボールは食えない……。ラバピョンの電話応対はたいへん腹立たしい。ぷるぷるご飯は単細胞生物の活け造りみたいなものなのだろうか? ほ、星国恐るべし……もう全員盗聴三昧である。プライバシーもありゃしねえ。ミラカロンってけっきょく学園生活満喫してただけじゃないの――素直に感謝されて動揺しまくるメテオたん★。星力吸収してどこぞに向かってみる。コーチするにしても素直に玄関から入ればいいと思うのだが、なぜにベランダから……!? 「ま、まさか、魔法使いさん!」 わ――お! 驚愕の反応であった! (あった! あった!) 明日の朝、チュチュ着ていきなしやってくるメテオさん★。バトントワリングなんだけどな―――。誰もつっこまない、みちるたんは気づいてないのか、いえーいシムラビトなどの言葉が頭に浮かぶ(藁 「夢は願いつづければかなうって……」 階級制度盾にとって強引にネゴシエイトしただけという気がしないでもない。さらっと流されてるみたいであるが二人はけっきょくコメットメテオの調査係だったわけで、そこが肝心だった気がしないでもないが……。
 じつは藤吉家ファミリー、ケースケ、風岡夫妻のみならず町の人々全員がふたりの王女を成長させるために星力使って作り出された幻だった……という悲惨極まりないオチだったらどうしようとか思った。最終回では、誰も知る人のいない閑散とした町に呆然として佇む二人の王女が描かれるのだった(泣) 王子様なんかそもそもいないんだよ!

01/11/13(TUE)

はじめてしった!

「改行って、いるんだ!」
 そんなことを考えながら渋谷区役所まで出かけてみた。
 ほんの野暮用なんだけど、遠い、遠い、遠いよ!
 間違えて渋谷公会堂のほうから向かったら区役所入り口がまるで見当たらない。かなりの距離を歩いて、けっきょく総合庁舎をほぼ半周してしまったようだ。素直に東急ハンズのほうから回ればよかった。圧倒的に近かった。
 用事は10分ですんだ。
 帰りがけに渋谷Book1stによって久々に本買ってみた。先週、ジョナサン・キャロルの作品ありったけ買ってしまったから当面の間読むものはあるし、現在の未読本消化するだけで2年くらいは優にかかる気もするが、うーん、なぜか買ってしまう。
 以下、買った本。

 よしながふみ「西洋骨董洋菓子店」3巻 / 田中ユキ「フェティッシュ」 / ポヨ=ナマステ「整列!! ヒヨコリーダー」 / 小川彌生「きみはペット」3巻 / たかなし霧香「ハイパーレストラン」5巻 / オリヴァー・サックス「レナードの朝」 / 米田淳一「エスコート・エンジェル」 / 田中啓文「ベルゼブブ」 / ミステリ・アンソロジー I 「名探偵は、ここにいる」 / ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「九年目の魔法」 / コードウェイナー・スミス「シェイヨルという名の星」 / 竹岡葉月「東方ウィッチクラフト - 垣根の上の人 -」「東方ウィッチクラフト - 螺旋舞踊 -」 / ディケンズ「クリスマス・カロル」(なぜだ) / アニメージュ。 以上。

 田中啓文「ベルゼブブ」がもう売っていたのには驚いた。早売りだろうか。会話文以外改行がない文章がぎっちり500ページ詰まっていてかなり期待が持てそうだ。「星の国のアリス」より先にこっち読むかも。タイトル通り黙示録、悪魔教団、そして<蝿の王>、昆虫、といったネタのグロホラーであろうか。あいかわらずである。
 じつは「エスコート・エンジェル」、「ハイパーレストラン」5巻が売ってなかったのでもう一軒回って探した。「エスコート・エンジェル」はともかくとして、「ハイパーレストラン」買うために本屋ハシゴしたかと思うと妙に腹立たしい(藁 毎回毎回くどいくらいに書いているけど、たかなし霧香の作品ほどセンスないマンガをなかなかしらない。怖いよ……。

 「世界眼鏡っ娘会議」。 あかほりさとるの眼鏡発言はけっきょく清純性のペルソナとしての眼鏡っーことでそりゃちょっと違うんじゃないのか? とか思ってみた。

 MOON PHASEさんのアニメ後番情報より。

・も〜っと! おジャ魔女どれみ → [ おジャ魔女どれみ ドッカ〜ン! ]  ……… ドッカ〜ン!
・コメットさん☆ → [ ギャラクシーエンジェル第二期 ] ……… ガラクシパッシングがはじまるの必至だな……あれはあれであからさまな終了感が楽しい作品なんであるが。ところでアニメージュ! ガラクシ的にはノーマッドこそ重要なキャラだと思うのだがどーか。フォルテはんよりひょっとして人気上だろう(藁
・学園戦記ムリョウ → 格闘料理伝説ビストロレシピ ……… 料理アニメに強引にポケモンを導入! つくった御飯でバトルする!(→レビュ) 教育上最悪であろうばちあたりアニメ。


 「コメットさん☆」って2年やる番組でもないよね、と個人的には思う。

 わりと普通に書いてみましたが、いかがでしたか? 個人的にはもっとごちゃっと書きたいんだけど。

01/11/14(WED)

【単行本・漫画】 田中ユキ 「フェティッシュ」 講談社

田中ユキ 「フェティッシュ」 「drop」、「フェティッシュ」、「複雑な彼女」、「鍵」、「海の近くで暮らしてみれば」、「ALIVE」の6篇を収録した短篇集。

 田中ユキの作品の持つ魅力について言語化するのはたいへんにむつかしい。
 恋だの愛だの性だのセックスだの。そんなものの思春期、青春風味が核になってすべてのストーリーは組みたてられてるんだけど、その周辺にあるなんとももやもやした感覚も同時にパーツとして組みこまれて、そして物語はたいへんに不安定になる。
 いったいどこに向かっているのか、それが何なのか、本人たちにも理解不能であろう衝動から密やかに暴走を始める登場人物たちの行動は予測不可能であるし、そんな彼らの思いが複雑に交錯するストーリーは、さわるとすぐに崩れてしまいそうにアンバランスで、読んでいる僕らはとてもドキドキする。この物語たちは人を安心させてはくれません。
 ここにあるのはすべて青春の変調で、それは愛の変調がフェティシズムというかたちであらわれるのと似ているのかも、そんなことを思いました。

 破滅に向かって突き進むかのような生徒、絵美に翻弄される教師の姿を描いた「複雑な彼女」、全寮制女子高の生徒会長であり下級生の羨望の的である乙羽さんと彼女のルームメイト高橋さんの奇妙な関係を描いた「ALIVE」が気に入りました。素晴らしいですね。

【単行本・漫画】 よしながふみ 「西洋骨董洋菓子店」 3巻 新書館

よしながふみ 「西洋骨董洋菓子店」 3巻 面白いけど、ネームが多いな……コマも多い。この人の作品としては珍しい。ドラマ化の話がきて燃えてたんだろうか? いつもの感じでいいのに。

 どんなお話かっていうのは 2巻感想 を参照のこと。
 「巨乳女子アナユニットハルカ&タミー」(キツい仕事だ……)、小野の師匠であるフランス洋菓子界屈指の天才パティシエ、ジャンそして、でこちゃんこと楓子ちゃんなど、新レギュラーになりそうなキャラがんがん出てくるこの3巻ですが、やっぱでこちゃんかな(わらぃ
 この作品読んでてなんで気持ちいいのかっていうと、登場人物全員が全員、不器用なりに自分の幸せを模索してきちんと努力している姿が描かれているからだと思います。巨乳アナ、ハルカだってそういうキャラになってるしね。

 しかし千影はいいな(藁 「お花畑……!」 心に闇を抱えていない、この作品的には稀有なタイプといえましょう。

【単行本・小説】 田中啓文 「星の国のアリス」 祥伝社文庫

田中啓文 「星の国のアリス」 外界から隔絶された星間宇宙船の中、密航者の死体が発見される。死体の体内には血液をほとんど残っておらず、どうやら頚動脈にあるふたつの刺し傷から血を吸われたらしい。予定されていた乗客は5人。その中には吸血鬼ドラキュラのモデルとなった<串刺し公>、ヴラド・ツェペリの末裔、アーカードの名前があった。しかし彼の姿は見えない。アーカードはこの船の中、じっと息を殺して乗員たちの命を狙っているのか、それともすでに誰かほかの人間になりすましているのか……!? 疑心暗鬼に怯える乗客たち、そしてまた新たな犠牲者が!

 このひと、旧約聖書からの引用好きだなあ。
 血に関する「レビ記」からの引用とルイス・キャロル「鏡の国のアリス」からの引用が全てをあらわしていて、宇宙船を舞台にした吸血鬼ホラーSFのように見せかけて、じつは閉ざされた山荘もののミステリとも言える作品です。
 薬物依存者だったり、変態だったり、不潔きわまりなかったり、人格に問題があったり、そもそも意思の疎通が不可能だったり。登場人物の誰にも感情移入ができないのはわりにいつものことなんですが、この作品もそう。ルイス・キャロル作品のシュール描写を田中啓文お得意のグロ描写に置き換えたような異様な世界が展開されます。

 ただ、時間かけないで書き飛ばした、という印象はやはりぬぐえなくて、「異形コレクション」に収録された中篇としてこれ読んだのなら評価できるんですが、1冊の本としてまとめられるほどの作品とは思えません。
 田中啓文作品のファンではある僕としても、他人に薦められる感じでもありません。駄洒落を完全封印したのがひょっとしてダメだったのでしょうか。

 400円仕事、そんな言葉が頭に浮かびます。

【単行本・小説】 鯨統一郎 「CANDY」 祥伝社文庫

鯨統一郎 「CANDY」 う――ん、この人のギャグセンスはどうにもダメダメな気がします……世代が違うのかな。

 記憶を失い、不思議な世界に迷い込んでしまった”あなた”。 自分が何者なのかもわからないままに町をさ迷うあなたは、とりあえず入った喫茶店で「反・ブッダ」と呼ばれ、人々から追われる羽目になる。 「キャンディを3つ食べればいいのよ」 リンリンと名乗る謎の女性はそう言った。ジャケットの胸ポケットには黄色いキャンディが1個。 なにがなんだかわからないまま、リンリンといっしょに青いキャンディと赤いキャンディを探す旅に出たあなただったが……。

 「日ペンの巫女ちゃん」、「ダイオ鬼神」、「団地街平行棒」、「東京ドーモ学園」など、ギャグ・駄洒落・そして予測のできないシュールな展開が満載された作品で、前述の単語についてはちょっと笑ってしまいましたが、そのほかはどうにもなりません。
 ながいけん、岡田あーみん、G=ヒコロウ、平野耕太、道満晴明、MARO、語シスコ(このふたりは違うか?)、他にもいそうですが、これら天才的な言語感覚を誇る作家たちを僕はすでに知ってしまっていて、だからこんなレベルのもの今更見せられても……。いくらなんでもギャグレベルが低すぎるのではないでしょうか。
 だいたい、阿武能丸だったら「こいつら100%伝説」の危脳丸(あぶのうまる)のほうが字面的にもエレガントで美しいと思われます。

「科学の粋を凝らして造った自然園があるの」
 矛盾しているような気がする。


 いくらなんでもツッコミそのまんますぎ!

 この人はトンデモ歴史ものだけ書いてればいいような気がするんだけどな――それにしても400円文庫……いくらなんでも内容が安すぎではないでしょうか。

01/11/15(THU)

【雑誌】 ビクトリー麻雀 12月号 ナイタイ

 と、いうわけで休刊号なわけですが、近代麻雀3誌を(文句いいながらも)欠かさず買ってしまう俺が、「これ買うくらいなら募金しちゃおうかな……」と思うレベルの雑誌だったので、休刊したところで正直惜しくない、といった印象です。
 しかし厳しいものがあるなあ。場末のフリー雀荘にふらっと入ってみたら客ゼロ、メンバー2入りしても卓立たず、もうひとり客くるまでえんえん1時間待たされて暇で暇で仕方ないとき手に取る雑誌だよ、こんなの! めちゃめちゃ書いてるみたいだけど、そんなもん。
 アワーズガールレベルで作家揃えても持たないんだから、これで2年半続いたのは奇跡としか言いようがありません。ナイタイマガジンで儲かってたぶん、きっと太っ腹だったのでしょう。
 原作:宮川総一郎 画:まきやまとうこ「SATORI」。 「サトラレ」の逆。じゃ、普通じゃん! 他人の強い感情を読み取ることができる能力を持つ高校生サトシ。サシウマに乗ってカモられてる友人を助けるため、スジ者のオヤジ相手に麻雀するハメになったのだったが……衝撃なのは「――南三局1本場。 − 完 - 」なところでしょうか。なんだよ、第1回で終了かよ! こんな終わりかたしてる漫画、巻頭に持ってくるな! と言いたくなります。のっけから脱力させてくれるぜ―――。 梁川理央「子連れ雀」。 「麻雀貴族」の異名を取る少年(嬉しくね――)金剛寺アラン(何者だ)と子連れ主婦、風来との闘いを描いた作品。というか、メンツに赤ん坊入れてるのはどうかと思うが。しかも道端にゴザ敷いて打ってる。アランの秘書であるところの美女、ジャネットのオパーイをその赤ん坊が吸うところだけがポイントの作品でありました。 伊藤伸平「雀ファイト!」。 うーん、流石はベテラン(いろんな意味で)。ラスト1ページ、新しい敵もどんどんでてきて、それを1コマで撃破して、どんどんコマがちっちゃくなって、あまつさえ、残り3コマで敵の首領が、「わたしが おまえの 父だ」 とか言い出すハジけっぷり。 「ウソこけ!」 - 完 - 。 押川雲太郎「ぶん!」は最終回も全面的にアシスタントが描いてそうなタッチでした。原作:押川雲太郎 作画:アシスタント だよね―――! 日高トモキチと、かたおかみさおって、なんか不遇な作家だなあ、と思う。
 劇画:二ツ木哲郎 闘牌:黒木真生「蟠牌邪(バンパイア)」、山松ゆうきち「たそがれの勝負師」、五木部トシ「極貧物語」あたりの単行本だったら読んでみたい。買うかどうかはわからない、というかたぶん買わない。

【雑誌】 近代麻雀 12/15 竹書房

 「生臭坊主は今夜死ぬ!! 御無礼」 って表紙にでっかく書いてあってすごいワラタ。さて、その巻頭カラー、天獅子悦也(協力:安藤満)「むこうぶち」。 やっぱいいですね。vs. 生臭坊主・雅 完結編。ヒゲオヤジ安永が出る回は好きだ。転落してく人間の表情、その面白さこそが「むこうぶち」の楽しさだ! といっても過言ではないと思いますが、今回の雅もサイコー! いい大人が鼻水たらしてるよ……。 真右衛門「少年ジャンブ」。 「麻雀オリンピック 開幕!!」 ということで、空前絶後の無駄モブシーン。数千人いるよ! しかもすごいオチ! 笑った〜。 4ページなのに。 福本伸行「アカギ」。 グロッキー状態の鷲巣をなんとかもう1回引きずりだそうと(根こそぎ浚うため)また無茶なことするアカギ。ちょっとだけ持ちなおしてきたか……!? 赤羽文学「トサケンばくち地獄」。 こっちも最終回。なんかあるのだろうか……。この人の作品、ひょっとするともう見られないかも……そんな予感がしてしまう。 森田フミゾー「ど・ぎゃんぶらあ」。 なんか競馬予想漫画になってる(藁 でもコッチのが楽しい(藁 雑誌自体も多少上向き傾向に? かどたひろし「JUN」と渋沢サツキ「凌駕」で女の子キャラも多少見かけるようになったし(;´Д`)

01/11/16(FRI)

血まみれマリー

 そういえばトマトジュースがあった。しかも最近、家で飲んでるのはウォッカだ、ということでうろ覚えにカクテル作ってみた(混ぜただけ)。
 これなんだっけ? そうそうブラッディ・マリーだ、と思って飲んだら (+д+)マズー レモンジュースとかタバスコとかで酸味加えないととても飲めたもんじゃないということにやっと気づく。でもそんなものないし、わざわざ買ってくるの面倒くさいからすぐ捨てた。

【ANIME】VANDREAD 2nd stage #06 「オリジナル スマイル」 (→公式ページ

 先週からの続きエピソードなんでサボるわけにはいかんなあ、と思いつつもずいぶん書くの遅くなっちゃったな……。
 という感じで、ガスコさん御殉職エピソード。どうやら先週で完全終了だったらしくとうとう最期の表情すら出てこなかったよ――。「単なる天然?」と思われてた(いちおー)ヒロイン、ディータの振る舞いに理由があったことも判明したりして、シナリオ的にはそれなりなんではないでしょうか。ただレギュラー、準レギュラーともに多くて、それら全員なんとか話に組み込もうとしてるのが物語を散漫にみせちゃってる理由なのかなあ、と毎話毎話思う。#03のバートエピソードくらいのバランスのほうが見てる人間の心に響く気がするのだ。実際、#03のほうが泣けた。てんこもりすぎなんだよなあ。
 パルフェたん台詞。 「こんなこともあろうかと……」 いつか言うと思ってた(藁 熱血でパワーアップって基本的に安直極まりなし展開だと思うんだけど、ピョロのポジションにちとワラタ。 「見せてやるぜ! 俺たちの本当の力を!」 新変形だけど、強くなったとは限らんダーヨ。やっぱヒビキきらい。無理して出動な怪我人ジュラたんの胸は不自然に弾む、ラバボール。戦いあけて陶酔しきったトローン表情もヤバいだーよ。ポーカー、ガスコの手札はブタとかそんなほうが洒落てる気がするが。これからは露出ジミになりそうなバーネットたん。新制服ぜんぜんよくない! 前のコスでレジ勤務希望。

今回でほぼ終了? バーネットたん。ろりろりディータたん。シスターコスで喪中を表現(藁

【ANIME】Hellsing ORDER #06「Dead Zone」

 ルークたんヤンたん、バランタイン兄弟、ヘルシング機関に殴りこむ〜の巻なんですが、比較的忠実にコンテ切ってあるんで原作ファンには受けよさそうですな。あらあ―、小中たんドウシタノ? とか思ってみました。ただ、キャプってみてはじめてわかる、デッサンきちんととれてるカットがほぼ皆無という現実が俺の心を暗くさせるんですが……。なんかもう、へなへなだよなあ。しかしアーカードたんの「能力使用限定解除開始」とかいう台詞はちと萎える。声優陣はかなりの頑張りをみせていて、とくにスゲー頭悪そうなヤンたん担当の中井和哉って人、清川元夢。婦警の作画、まともなのがまったくないので一向に萌えられぬ。ヤンたんはやたらにピーピー言っている。

あまりに子安チック、ルークたん。頭わるそ――! ヤンたん@中井和哉フルオートの弾丸よけんなよ、ウォルター@清川元夢。

【ANIME】 ココロ図書館 第6話「コンパロイドの司書」

 朱葉たん相手に司書ゴッコしてるこころん。お客さん利用者がおらんからのう。 「すごい、こころちゃん、もう一流だね!」 朱葉たんに誉められて頬赤らめるこころたん。何がどう一流なのだろうか? というわけでこころたん司書研修に向かう、の巻であります。なぜか汽車で目的地に向かうこころたん。見送りに来たいいなお姉ちゃんはやたら記念写真にこだわる(藁 こころたんの頭の輪っか×2はなんなんだろ――か? いわゆる館林スタイルである。研修地到着。なんとルームメイトはなんちゃらインダストリーで開発されたとかいうコンパロイド、ずばりメカ司書、いわゆるマルチたんである。いや、ミソッカスたんという気もするが。とーぜん、ちぃたんという気も……パクりホーダイでっか。さて研修。人員不足により採用されたらしいこころたんと試験試用段階の珠音(シュネ)さんは特別メニューらしい。うひ―、ほんとにミソッカスたんだ(;´Д`)  「うっそー、信じられない」 ほかの司書さんふつーの格好してた。メイド服が標準装備なわけではないようだ。せっせと働く子供とロボ。研修先でも職場放棄して強引に取り立てに向かうこころたんであった、ヒデーナ……。なんかロボ子さんもつられちゃって司書失格―― ガ━━Σ(゚Д゚;)━━ン! でも特例で助かってオハリ。記念写真パチリコ。珠音さんはぜんぜんロボ臭くなかった。作画はわりに良かったような。

恐怖! 館林ヘア。耳で充電するちぃ。なんで記念写真とるのか?

01/11/17(SAT)

【単行本・小説】 ジョナサン・キャロル 「死者の書」 創元推理文庫

ジョナサン・キャロル 「死者の書」 うーん、すごい作品だ……。

 ジョナサン・キャロルの作品をすでに読まれた方にしてみれば「そんな自明なことを、いまさら!」てな感じだろうし、この作品のあらすじを事細かに説明してしまうことが、ミステリで犯人の名前をずばり書いてしまうことに匹敵するネタバレになることも同時に納得してもらえるのではないかと思う。
 この作品の魅力をわかりやすく伝えるのはそういった意味においてとてもむつかしい。あんなこともこんなことも書いてしまいたいが、それがこの驚嘆の書をこれから読める幸福なかたたちの愉しみを削いでしまうことになるかもしれないと考えると、正直恐ろしい。でも、なんとかやってみる。

 トーマス・アビィはしがない高校教師。幼い頃から、著名な映画スターであり、今は亡き父親スティーヴン・アビィの幻影に呪縛され続けている彼は、だらだらと阿呆な生徒たちに英文学講義をしながら、こっそり誰にも気づかれないように日々を過ごしていた。
 しかし、それももう潮時だ。心から敬愛する天才作家マーシャル・フランスの伝記を書くという昔からの夢を実現すべくトーマスは休職願いを出す。
 そんなある日、たまたま立ち寄った書店で見つけたマーシャル・フランスの稀購本「桃の実色の影」をきっかけにして、トマスは自分と同じくマーシャル・フランスの熱狂的ファンという女性、サクソニーと知り合う。
 ほどなく親しくなったふたりは、フランスの伝記本を書くというトーマスの夢に向かって、ともに邁進し始める。生前のフランスと親しくしていたという編集者にも会った。かつてフランスが勤めていたという葬儀屋の主人にもあった。しかし、どこか奇妙なのだ。何かが食い違っている……。そんな思いを胸に、かつてフランスが半生を過ごした田舎町、今でもフランスの娘、アンナが暮らしているゲイレンへと取材旅行に出かけたトーマスとサクソニーであったが……。

 これほど読んでいて何がどうなるのか見当がつかない、不思議な物語も少ないだろう。
 ただでさえ奇妙な物語の上に、天才作家マーシャル・フランス(もちろん架空の人物だ)の物した「笑いの郷」、「桃の実色の影」、「星の湖」、「緑の犬の嘆き」、そして「夜がアンナに駆けこむ」など魅力的な作品の断片が散りばめられ、しかもその上に大スタースティーブン・アビィの出演作そしてそのエピソードの数々が載せられる。
 虚構の上に虚構が重ねられ、モアレのような模様を形作っているかのような複雑怪奇なストーリーは奇妙に読者の心を惹きつけて放さない。何が起こっているのか、何がこんなに不安にさせているのか、全貌はまったく見えず、不安で不安でしかたなくなる。
 そして物語は終盤にさしかかる。この世界がどんなルールによって成り立っているのか、それを目の当たりにした読者に襲いくる爆発的な衝撃! そして眩暈!
 エピローグ、最後の数行読んで本当に震えがきた。本当に凄まじい小説だと思う。読んでよかった。

 暴力によって支配されている世界の恐怖はある程度予測がつく。ただ、悪趣味な冗談によって支配されている世界は心の底から恐ろしいのではないだろうか。
 本書の原題である"THE LAND OF LAUGHS"を見て、そんなことを考えた。

01/11/18(SUN)

これは17日のこと

 飛行機ってすごく緊張するんですけど。
 考えてみるとひとりで乗るのってひょっとしてはじめてなのか(藁――ぼーっとしてたら確実に乗り遅れる―――そもそも家から羽田って何分くらいかかるんだ―――どれくらい前についてればいいんだっけ? などとびくびくしながら搭乗時刻の約2時間に家を出発してみた。
 着いてみたら約1時間しかかからなくて、「なんだぜんぜんオッケーじゃん」と安心して向こうの家に持っていくお土産選ぶため(空港で買うな)ぶらぶらした。
 まだ40分くらい時間に余裕あったのと、寝不足で頭が呆けていたせいか、「東京恵比寿のできたてプリン」とかいう出店の列に並んでしまう。俺、そもそも恵比寿駅から来たんだけどな――。
 行列とはいってもたかだか15〜6人くらいの列で、これなら10分以内で買えるだろと思ってたら、甘かった。並んでる人間どもの大量購入っぷり、そして出店のお兄ちゃんの手際の悪さを舐めていた。
 15分くらい並んでほとほと嫌になったけど今更列抜ける気もしないのでしかたなく並びつづける。
 20分以上かかって、残りは15分。荷物預けて発着ゲートまでが……と、遠いよ……。
 ぎりぎりだった。息せき切って機内に飛びこんでほっと一息、田中啓文「ベルゼブブ」を開く。妹の結婚、これから祝いに行くというのに、そんなグロホラー読み始めるなよ! 隣の席空いてるみたいだったんで周囲に気がねすることなく読めた。
 プロローグ読んだだけでもうお腹いっぱい。しばし気絶。
 目覚めてふと気づいたことは、「式終わってからすぐヨーロッパ旅行に出かける妹夫婦になまものお土産にしてどうするんだよ!」という(俺にとって)残酷な事実であった。
 プリンの保冷パック目の前にして、機内でひとり頭を抱える俺。
 途中誰も乗りこんでこなかったようで、隣の席はまだ空いていた。

これは18日のこと

 そもそもアウェイでうちの家族以外に知り合い皆無だし、熊本についての知識ほとんど無くて何話せばいいのかわかんないし、ただにこにこして座ってればそれでオッケーかな、という感じで出席した新郎郷里での結婚式。
 いざ蓋を開けてみたら結婚式前に両家ご家族撮影会みたいのがあって(考えてみたら全然あってもおかしくないイベントではあるが)、「朝そういえば髪の毛洗ったけどべつだんムースとかジェル使ってセットしてないな――」だの「靴きれいに磨いてないよな――」だの「やたらに髭の剃り残こしがある」だの「礼服にへんなシミがいきなりついてる(ギャフン!)」だのぼろぼろ問題点が発見される。ブルー。
 公園みたいなところで紅葉に赤く染まった木々バックにした花婿花嫁両親(+オマケ←俺)の撮影がはじまって、カメラマンの女性はもちろんプロで、新郎新婦用のメイクさんもオーダーしてあったりして、それなりに本格的なものだった。
 カメラマンの人は被写体から笑顔をひきだそうといろいろ話しかけてくる。「お兄さん、結婚のご予定は?」、「妹さんに先越されちゃいましたねえ」、エトセトラエトセトラ。とほほほほ。もちろん悪意があるわけはないんだけど、そんなフレーズを耳にしながらカメラに笑顔を向けるって、なんだか、そこはかとなくやりきれない思い。いったい俺からどういう種類のスマイルを引き出そうと思ったのか。ブルー。
 またもや、とてもいい感じの式で妹の完璧超人ぶりを再確認した。
 共通点の見出せない見ず知らずの方々と話すのにはアルコールの力を借りなければならないトホホな人間である俺はとにかくメートル上げるため、ビール、熊本焼酎、ワインなどさんざ飲み散らかす。ずいぶんといい塩梅になった頃合、いきなし「新婦のお兄様より、メッセージをいただきます」とか振られて、「うわ、聞いてね―――」、べつにヘンなこと言わなかったけど、もっと感動的ないいコメントさらっと言えばよかったな―――ふたりの門出を祝うためにあの席に座ってた素晴らしい人々たちの中で肉親の俺のコメントがいちばん冷たく素っ気無い。冷血だ、冷血人間だ。なんかもう、俺終わってるよ……。
 ちなみに妹とは喧嘩ひとつしたことないし、巷の兄妹レベルで考えてみても相当に仲いい部類のような気がする。よりによってなんでこんな席でそんなこと言うかな、俺。とにかくブルー。
 とにかく、自分のコミュニケーションスキルの低さを実感しまくってみたのだった。
 新郎側のしあわせ家族の中にポーンと放りこまれて、「あれ、ひょっとして一般の家族ってこんな感じ?」とか思ったら(これはあくまでこちらの先入観)、なんかいい齢して小説などという虚構世界に自己を埋没させてることがとんでもなくだめ人間な行為に思えてしかたない。いや、やっぱ実際そうだよなあ……。漫画、アニメ、2ちゃんなどもってのほかだ! 人間失格だ!
 ぼくは、いい子じゃいられなかったよ。
 そして、ぼくは旅に出る。そうして秋葉原人になる。

【単行本・漫画】 河本ひろし「ゲーマー女の子ちゃん」 ワニマガジン社

河本ひろし「ゲーマー女の子ちゃん」 そんでいきなりこんなののレビュかい(;´Д`)

 「ゲームと供に死ねる――!? 私は死ねるよ――ッ!!」

 つーわけで、「あれ?アーケードゲーマーふぶき?」 つー話ですが、「負けた相手はねえ―――ひさめがおいしくいただいちゃうの!!」 え――! 逆パターン? 勝っても負けてもヤってるし、最終的にはゲームぜんぜん関係ない犯り勝負になってる(藁  だいたい第2話の対戦マシーンからして両替機だしな(;´Д`) ゲームについての思い入れのなさっぷりにはとにかく驚かされます。
 河本ひろしなんで、まあ、巨乳だとか爆乳だとか核爆乳だとか、そんな言葉では表現できない、まさにミルク タ〜ンク! という感じのやけにデッカイものを拝みたい人が買うのが吉、なんではないでしょうか。

 東京ゲームショーと間違えて大人のオモチャショーに行ってしまう「ゲームイベント 大ハッスル〜」の回の展開の強引さ、そしてひさめのライバルがわざわざアメリカからやってくる話の「マイ ネーム イズ ミルキー」という台詞の頭の悪さにも驚愕!

 脳みそをはずしてから読め!

【単行本・漫画】 たかなし霧香「ハイパーレストラン」 5巻 エニックス

たかなし霧香「ハイパーレストラン」 5巻 うーん、最悪(藁

 センスのなさでいったら漫画界で右に出るものがいない、という感のあるたかなし霧香先生ですが、この人の本を買うのは正直、どうかと思う。でもついつい怖いもの見たさで買ってしまう(;´Д`)

 内容については前の巻のレビュを読んでもらえばいいとして、とにかくひどいネ! なんだろうな、この小学校低学年の頭のゆるい子が気まぐれに思いついたような物語は……と正直驚く。だってこの巻でハイパーレストラン新規従業員の面接にやってきたの、ザリガニだよ! な、なんでなんだ……とにかく展開の意味がはかりしれない。

 しかも普通こういう漫画って、展開や敵キャラの強さのインフレーションがおきそうなものなんだけど、なぜか「ハイパーレストラン」ではデフレーションが進行してて、展開はどんどんショボくなる(藁
 たしか世界中のレストランを救う勇者の話だったはずだったんだけど、前の巻から唐突にレストラン経営漫画になって、この5巻においては経営難に陥ってる。店1件すらマトモに営めないのか(;´Д`)  そんな地味な展開の話の中、主人公林田ベランメルジェは宇宙へと飛んでいく、ぜんぜん意味もなく。

 脳みそをはずして読んでもわからねえ!

01/11/19(MON)

きのうの

 日記、ニュアンス誤解されそうな表現してたので、微妙に訂正。

 結婚式つながりで(わらぃ 内田春菊、貴山侑哉結婚式報告書をご紹介。
 なんというのか、最近の単行本あとがきにおける内田春菊の前の旦那さん叩きには流石にちょっと引いてしまうんだけど……あれはひどいよねえ。それはともかくとしてユーヤくんとの人前結婚式。 「僕はこれから滋子と、子供たちを幸せにしてみせます!」 ユーヤくんのご挨拶が選手宣誓みたいだっていうのは頷けるし(けっきょく挑戦者だからな――)、なんで松尾貴史はこんなキッツイ仕事を受けたのかだの、乾杯の挨拶、山田邦子? だの、「スタ誕」ビデオ見て―――だの、内田春菊のメイクはゴッドイグアナ似(唐沢俊一の感想。11/18)だの、久世光彦のはっちゃけトーク、文学の人って年取るとともに開き直るのか―――やっぱ町田康って小者なのか――!? などなど、危険な香り漂いまくりのすげえ結婚式だなあ。
 こういうのこそTVで中継してほしいものだ。(ちなみに報告者さんの報告書一覧はこちら
 しかし、結婚式ってたいへんだねえ。たいへんの意味が違うかもしれないけれど。

【ANIME】VANDREAD 2nd stage #07 「頬にキスして」 (→公式ページ

 バーネットたんレジ係に廻されたな―――と思ってたら、またオープニング変わってる。マメだなあ。
 今回はラブコメ話〜。水道管破裂で男生活圏水浸し。流浪の民となったヒビキにミスティの強烈なアプローチが! まあ、エサで釣ってるだけ、という気もするけど……。いわゆる覗き見的シチュエーションなんだけど、監視カメラ使って全艦放送してるのがすさまじい、つーか仕事しやがれ。パエリヤ食べさせてあげてるくらいで、「あの娘、タダ者じゃないわ!」なんてあいかわらず小学生レベルざんすな、よく考えてみると強烈でもない(;´Д`)  ディータの表情担当のカメラマンまでいやがる(わらぃ けっきょく、エサvs.オモチャ勝負なのかトホホ。
 あ、そういやミスティも孤独キャラだな――メイアたんと気が合うかもね! とか思ってたら、「頑張ってね! お姉さま……」だそうであります。仲良くなりすぎ。
 ジュラばりなお頭の金髪ロングヘアにも驚いたし(頭巾の中はああだったのか)、ジュラさんはただの世話焼きオバハンキャラになってるし、メイアたんは人間っぽくなってきてるし、バートはみそっかす逆戻りだし(;´Д`)  例の如しのキャラ総出演てんこもりシナリオもこういう回に使うんだったらオッケーかも、とか思いました。
 しっかし、なんでここまでベタなことやるかな――。
 あ、パイウェイは正直ムカつくんで、番組終了までそのまま監禁しといてくらさい。

タダ者じゃない行為(藁失望の覗き見班「お姉さま……」いくらなんでも演出ベタすぎないか……

【ANIME】まほろまてぃっく 第7話「過去に追われるメイドさん」 (→公式ページ

 ああ、やっぱり単純にたのしくてええですなあ。
 夏休みも明けて新学期初日。パトカーから逃亡中の脱獄囚の乗った車が登校中の千鶴子に突っ込んできた! すわ大惨事、と思ったら、当の千鶴子は電柱の上に。謎の男(体操のお兄さん?)は目にもとまらぬ早業で千鶴子を助けた後、名乗ることもなく去っていった。そして朝の全校集会。新任の教師として紹介された男の姿を見て優らは驚く。新しく赴任してきた理科教師、流河(りゅうが)こそが今朝、千鶴子を助けた体操のお兄さんだったのだ! 「あのひと、もしかして……」 優の直感どおり彼こそは異星人が作り上げた最強のアンドロイド戦士リューガで、何度も拳を交えながらも決着のつくことのなかったヴェスパー最強のアンドロイド戦士まほろさんと雌雄を決するため、身分を偽って優の学校にやってきたのだった……。
 ところで優くん。成績優秀だしスポーツもできるし友情にも厚くて女子陣にも人気だしショタ好みなかたにも御人気だし(わらぃ なんだよキミ、俺との共通点は部屋が汚いだけかい! とか思ってみた。
 妙に育ってて等身違う千鶴ちゃん萎え――とか、ごくごく当たり前に優ん家に帰ってくる式条センセ萌え〜(藁 「あ――腹へった、ゴハン! ゴハン!」 食欲の後は性欲よ〜 「私に愛の波動砲を撃ちこむのよ〜」 とか、端から見たらヤバい人だよ、な、まほろさん@コスプレ学校潜入中、バレて赤面、 「ほほほ、人違いじゃございませんこと、わたくしは通りすがりの風紀委員、すずきまほ子なのでございま――す!」 だの、いろいろあるが、まあ楽しい。
 オパーイ的には見るところないけど、なぜかパンテーラカットがいっぱい用意されていた(藁

千鶴たん@目玉ぐるぐる優、なんかモテモテノワール。

01/11/20(TUE)

girl.gif (229 バイト)血痕

 きのうの続き
 まさか、でんこちゃんグッズ一式を引き出物にするとは(驚愕)!

【単行本・小説】 米田淳一 「エスコート・エンジェル」 ハヤカワJA文庫

米田淳一 「エスコート・エンジェル」 「世の中とは、寛容なようでいて非情なのでしね」

 量子パラドックスの解決により、科学技術が一大発展を遂げた22世紀。秘密プロジェクト「プリンセス・プラスティック計画」の集大成として、人工遺伝子から創り出されたバイオロボット、女性型女性サイズ戦艦であるシファとミスティが誕生した。ワームホール兵器の搭載により、太陽すら破壊しかねない膨大な攻撃力を有した彼女たちには、エラーによる暴走を防ぐためあらかじめ「心」が与えられた。
 そんな彼女たちのはじめての任務は、極秘で来日中のアフリカ小国王女の護衛であった。執拗に王女を狙う襲撃者たちの正体は……!?

 む――、なんというのか、不思議な感触の小説です。

 この作品の主役であるシファとミスフィふたりに、作者が感情移入してるんだろうな――というのは伝わってくるんですが、彼女たちのSF設定部分、誕生秘話以外の部分はかなりおざなりに描かれている印象を受けます。
 たとえばルアンヌ王女。タイトルどおり、エンジェルであるシファとミスティにエスコートされる役の彼女からして、ほとんど印象に残ってません。「どんな人?」 「うーん、よくわからなかった」という感じです。
 「いえ」 「よく、わからないわ」 「どうやって」 「立てないわ!」 「私は?」
 なんだか人工無能みたい。言葉の端々から彼女のパーソナリティが伝わってくるような台詞を、もう少し選んでみたほうがよかったのではないでしょうか。これは専属護衛官であるジプスについても同様。たった4人の道中なんだからもう少しキャラ立たせてみてもよかったのではないかと思われます。何が起こったかはたしかに描いてあるんだけど、設定部分以外のすべての描写が異様に淡白なのではないかと思われます。

 文章のリーダビリティの面については講談社版「プリンセス・プラスティック」より格段に向上していて、すらすらと読めましたが、こと、様々な描写については疑問に感じる点も少なくはありませんでした。
 超立体都市である新・淡路市の形状についてなんですが、人工地盤を50m感覚で40層に重ねた超巨大建築であるそれが、「ガウディの建築を思わせる流曲線で形成されている (p.30)」 のと同時に、「アンコールワットにも似た構造 (p.34)」 なんだけど、それって、いったいどんなのだ? カサ・ミラアンコールワットな感じだろうか。これだけでなく、具体的にイメージ想起させるのがたいへんむつかしい表現ばかりな気がします。もうちょっと何か別の言いまわしは用意できないものでしょうか?

 護衛役であるはずのシファたちの行動にも不思議な点は多々見られて、1日目の襲撃者がネットワークドラッグの常習者で、その影響から犯行を企てたのだと語った (p.58) 直後、そのシステムであるところの両用脳磁計体験コーナーに王女連れて行って体験させてみたりと(そこらへんの電気店で! せめて安全かどうかスキャンしてからにしろ)、復活されたことが話題になってるはずのニホンオオカミについての情報を知らなかったり(一瞬で検索できそうだ) (p.41) 、しかもその2ページあとに「世界最高のAI」とか自分で言ってるし、うーん、なんかちぐはぐなんだよな。
 限りなく人間に近い、とのことを表現したいのかもしれないけど、なんかうかつな言動、行動が目立つ気がします。

 しかもワームホール兵器の万能感は、自ら「四次元ポケット」とか表現してしまうほどのもので、やっぱ女ドラえもん×2 だよなあ、緒方剛志のイラストでもしっかり青いし(笑)、やっぱ一介のテロリスト相手にするには強すぎ、「俺だけ、無敵モードだもんな!」 というか、うーん、ここまで強くしたら逆に危険物だよ! 暴走したら太陽系ごとなくなる……うーん。

 というわけで読んでいて「?」マークがいっぱい浮かぶ小説でした。

 ここからは米田さんへのレス。
 自己の内面に触れずにつくられる創作物は基本的にない。ただ、内面をどのように処理した上で作品に昇華させるのかの問題。終盤、クドルチュデスが唐突に出てくることについては個人的にはそんなに問題でないと思ったけど、いうなれば「魔術師オーフェンはぐれ旅」と「魔術師オーフェン無謀編」をひとつのシリーズとしてまとめるみたいなもの(いや、もっと違和感でるかも)なんで、今後どうしていくつもりなのかは気になる。たとえ創造的と考えられてる職業についていたとして、ほとんどの人間は他の人間と代替可能。それが不可能なのはほんの一握りの天才だけ。これは小説書きだろうが、ほかの職業だろうが関係無い。モノを造ってるからといって即、特別なわけがない。上にも書いたと思うけど、米田さんの描写力は本当に甘い、というか書いてないのでもうちょっとなんとか。あったことを工夫なしにそのまま書いてる文章が多すぎです。

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