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02/02/01(FRI)
「歴史家! デカダンだかで貸し切れ!」
世紀末も終わってしまったのでそれは無理です……。
ものすごくよい。
じつはぜんぜんわかんないんですが、わかんなくともよいものはよい。
・ 爬虫類の頭をしたカイマンとその相棒のニカイドウは「ホール」と呼ばれる街の住人である。
・ 「ホール」にはときどき「ドア」が出現してその向こうの世界から「魔法使い」たちがやってくる。
・ 「魔法使い」たちの目的は「ホール」の住人たちを使って魔法の練習をすることだ。
・ 「魔法使い」の魔法で顔を爬虫類に変えられたカイマンはその魔法使いを探している。
・ なぜかカイマンには魔法が効かない。
・ カイマンの「口の中の男」は誰だ?
・ カイマンは餃子が大好き。
・ そんなお話。
「魔法使い」たちと剣士たちの戦い、異世界から開くドア、魔法によって姿を変えられた男、設定だけを見ればファンタジーと呼んでもおかしくないこの「ドロヘドロ」なんですが、どう見てもそう思えないのはやはり林田球独特のデザインセンスにあるのでしょう。
デカダンの香り漂う世紀末都市を完全無国籍風にアレンジするそのセンスは他の作家には真似できない奇抜かつ異様なもので、単に造形的なものに限らず、奇怪な風習まで同時にデザインしているところが素晴らしく、だから「どこにもない世界」に仕上がっているのです。
マッチョ姉ちゃんのニカイドウがもぐもぐ肉饅頭頬張ってたり、爬虫類頭のカイマンが餃子弁当喜んで食べてたり、ピンヘッド頭の医者と花札で遊んでたりする、その奇天烈な世界観がとても素晴らしいです。見惚れます。
ところで、一瞬だけ顔出して(魔法使いたちは通常マスクを被っている)すぐにえらいことになる恵比寿さんがとてもいいですね。
【単行本・漫画】 栗橋伸祐「まにぃロード」 1巻 メディアワークス
つぶれかけてる電器店の3人姉妹に行き倒れているところを助けられた男がその店の再建のため尽力する……みたいなお話なんですが、電器店としてではなくオタクショップとして(ほぼ勝手に)リニューアルしてしまうところがポイント。ええのか。
しかもWL勝負とか(WLって何? という説明すらないところにも注目したい)、コスプレ対決とか、サバゲー対決とか、ものすごく効率が悪そうな手段で再建してるところが見所かも。
主人公のライバルキャラとして、カリフラワーとかいう(藁 マニアショップ社長が登場するのですが、こいつも正々堂々とした非常にいいやつで、「オタクにもいい人間はたくさんいるんだ!」という作者の熱い主張が感じられる作品です。自分の中では井原裕士「DOLL MASTER」とほぼ同じポジションにあるかな。
【雑誌】IKKI vol.08 小学館
しかし、あいかわらずわけわからんセンスの表紙だなあ。背表紙の大暮維人ピンナップがえらい浮いている。
新連載、小野塚カホリ「愛い奴(aido)」。まだ先が見えない。眼鏡な女教師と鞠谷という女生徒が保健室でエロースな雰囲気なのが楽しみではあるが。なんだろう、IKKIの安定エロ供給的ポジションに座ってしまったのだろうか。 林田球「ドロヘドロ」。魔法使い見つけて「やった――!!」と大ハシャギするカイマンさんが可愛い。依然ゾンビ化したままで「シャ――!!」とか言ってる恵比寿さんに萌え(w しかし台詞の1つ1つに味があるし、驚愕の展開まであった。先がとても楽しみだ。 多田由美「Yes, My Love Yes.」。息子を一流のホッケー選手にしたいという父親の期待に応えられそうもない少年と、彼の前にあらわれたピザ屋の配達人のお話。挫折に憂える少年の眼差しが寂しく美しい作品。 日本橋ヨヲコ「G戦場ヘヴンズドア」。昨日も書いたんですが醒めに醒めきってしまってるがゆえか日本橋作品で熱くなった記憶ないのですが、これは認めざるを得ません。これからどんな展開が……。 菊池直恵「鉄子の旅」。あいかわらずなごむ。今回は130円で一都六県回る旅。それってキセルじゃん? いいえ、ちがいます。しかしまた安上がりな……。同行するトラベルライター:横見浩彦氏の言説がいようにしょうもなく、「これが鉄オタの究極系なのか……」ととほほな気分になること請け合い。実際の当人がどうなのかはわからないが、たぶん菊地直恵が嫌がらせのためにこういうふうに描いてるのだろう、と推測する。でもやっぱり本物もこんなもんかな……。 黒田硫黄「セクシーボイスアンドロボ」。3日経つと全てを忘れてしまうから三日坊主と呼ばれる謎の男とニコの物語。男の奇妙な明るさがだんだんと変化していくあたりの描写が上手いかな。これがあるからラストシーンが生きる、というか。 茶屋町勝呂「あざ」。切り絵っぽい。 とんだばやし「答えは13つ」。タイトルからしてムリがある。 永福一成「魔弓」。前後編120P一挙掲載! って長すぎる……すごいボリュームだ。1542年の信濃の国を舞台に、武田晴信(信玄)を討つべく領主に依頼を受けた天下無双の「弩(ボウガン)」の使い手と彼のパートナーとなる小姓、蘭丸のお話。読みごたえはあるが、しかし半分くらいの枚数で描いてもよかったような気がしてならない。いくら見せ場とはいえ、弓の射出シーンに8P使わなくても……。
なんせ早足だったのできちんと読めているかは自信ありません。
この人が現在力入れてる連載って実際これしかないからな――な、片山まさゆき「牌賊!オカルティ」。バクチ場麻雀のいやらしさ、手強さというのが非常に上手く表現されている。とくにモリちゃんの打ち方なんかに。うわ、こんな3人とは打ちたくない――。
そして注目の(藁 中村毅士(協力:入江健治)「実録!!麻雀名人位 サッチー!!」。
19XX年 夏―――麻雀界を襲った忌まわしき出来事……
とか書いてあって、恐怖の大王レベルの扱いかよ! という野村沙知代実録漫画。一応事実を元に構成したフィクションであると断ってあるけど、まあひどく真実100%っぽい、という印象。とにかく読んでて腹が立つ作品で、しらじらしすぎるナレーションがなんとも微妙、うーん、困ったものだな……という気分になることうけあいであります。 ゲスト、立川志加吾「博打でポン!!」。ハイ、自腹でギャンブルしてその顛末を4コマにしてね――というまるで何も考えてないだろ竹の編集、と言いたくなるテキトーな作品。明らかにオチに使いたいがために呼んだ立川キウイの存在とか、君たち、もうちょっと工夫してみないか?
そして、バロン吉元「コンビニ軍艦コッテウシ」。第5話「ぬかみそ兵曹」(藁 しかし唐沢なをきがギャグで描きそうな話を大真面目に描いてるよな……と真剣に思う。すごい味だ。ところで眼を皿のようにして探したのであるが、十字手裏剣が飛んでない! バロン先生、まったくわかってないよ……。ところで人情親子話であるところの今回の話なんですが、しかし途中の展開ひどいよね……。しかも次号で最終回というこの衝撃の事実! と書いたものの、まあ面白がってるのは麻雀板のごく一部の人間と俺ぐらいだからしかたないか……。しかしこの作品切り抜いて保存するのか>俺 いかにも単行本にならなそうだ。だって、安達哲「ギャル雀」すら単行本出てないですよ?
02/02/02(SAT)
「モカ使う!? ……迂闊かも」
→参考リンク
なんか土曜日に仕事ないって久しぶり。
今日は渋谷に買い物に行って帰りに「ぴいちはもも」寄って麻雀打とうかな―――フリー雀荘行くのも久々な気がする。
OHP月極アンケート「ギャンブル漫画」にいくつか投票しました。
02/02/03(SUN)
A Santa lived as a devil at NASA.
この週末は「コメット☆ぱーてぃ」にも行かずに(鎌倉は遠い……)寝てたり本読まなかったり麻雀してたりとかそれだけで暮れてしまった。
とりあえず、渋谷のぴいちはもも行ってきた。Webページは多分にアレであるが(藁 かなりきちんとした雀荘で悪くないと感じた。場所は渋谷駅前スクランブル交差点渡ってすぐの怪しいビル5F。なぜか外人集団が1Fエレベータ前にたむろってて怖い。なんだろ、あれは?
土曜日。
東場の親番。こんな絶好の手牌から
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ドラ:
9順目、「ここは急所!」とか思って、上家の6索につい「チー」の声を発してしまう。
2順後、食い流れる6索。その後、四萬、3索とツモ切る下家。「マジ?」 もう、目腐れすぎ。
終了直後、やっと上家から3索鳴いて聴牌するも当然のように和了できず、一人聴牌で流局。
どちらかといえば手牌開けたくないくらいの心境だったんだけど……。もっとじっくり打ってさえいればと悔やまれる。
まあいいか……。こんな阿呆なことしてれば当然のようにその後はジリ貧でとっとと帰る。
半荘5回打って、着順は22332。我参加せずという感じの麻雀であったことだよ。
そして今日。また行ったのか(藁
対面にいた人がめちゃめちゃにはまっててかなり楽だった。
上家と下家はきちんと打てる人間で、対面の人もそれなり普通に打ってたんだけど、手組みのスピード差がすべて悪い方向に働いてる感じで、目一杯手を広げすぎで他家の聴牌時に危険牌が余る形 or 安手で仕掛けて相手の勝負手にぶつかって負ける or 勝負手が入ったときにも安手で蹴られる、と麻雀における悲惨な展開すべてを体現していた。3着以上取らなかったんじゃないだろうか?
けっこう状態悪いときでもその人がラス引いてくれてたから楽でした。
途中から下家に入った人がものすごくストレートに攻めてくるタイプで、50,000点オーバーのダントツから躊躇なく先行リーチかけてくる(しかも役ありの高い手)ような人だったんだけど、僕がめちゃめちゃ目腐れな手筋打ったらそれにハマって調子崩したみたいだった。そういうこともあるんだなあ。
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ドラ:![]()
5順目くらいでこんな感じ。そもそもやる気ない手牌だし、すでに役牌仕掛けられてて頑張っても無駄っぽい。どうせ速度合わないんだから遊びで筒子に染めてたら10順目にこんな形に。
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ドラ:![]()
ドラ周辺が苦しい……ちなみに三筒はすでに1枚場に切れてます。
なぜか対面から五筒「ポン」。色は黒。
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ポン:![]()
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ドラ:![]()
そしてその2順後、上家から九筒出てなぜか「チー」。せめて、ここは「ポン」だろー。(普通、鳴きません)
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チー:![]()
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ポン:![]()
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ドラ:![]()
あの〜こうしてるあいだにもう1枚下家が三筒切ってるんですが……九筒ももうない。
「こんなの和了できるわけない――」とひそかに頭抱えてたら、よりによって二筒ツモ。
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チー:![]()
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ポン:![]()
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ドラ:![]()
あの〜待ち牌、ドラの1枚しかないんですが……と思ってたら下家がその1枚をツモ切ったよ! 倍満! は、恥ずかしい〜。
その後、なぜか好調になりました。こんなのアリかよ……。
意図的に、そしてナチュラルに出鱈目な打ち筋を試してみるといった戦略が(それはぜんぜんダメダメということだろうか?)たまたま上手くハマって相対実力の割には着順を稼げたような気がします。
12213114だったかな。
最後の半荘オーラス、ラス目から親の先行リーチ追いかけたら当たり牌出たんだけど、ド安めだったから3着目からの直撃にもかかわらず裏ドラ乗らないと着順変わらない。いくらなんでもリーチのみで和了するわけには……。ということで見逃したら案の定親に振って、バチが当たった。
ちらっと見たら裏ドラ乗ってたけど、流石にダンラスの人間が1,300点可能性大の牌で和了できないしなあ。
まあでも、攻めた結果のラスだったからそんなに悔いはなし。
【ANIME】第2期ギャラクシーエンジェル 第1話「天使のチャレンジゼリートライアル」 第2話「筋肉隆々担々麺」 (→公式)
まあ、こんなもんですよ。
地上波版OP「夢見たい☆エンジェル隊」。
「あれ? CGパートカッコ良くなってる?」と思ったけど、やっぱしそんなオチですか……
あまりにもキャッチーな出来だったCS版OP「ギャラクシー★BANG!BANG!」と比較するとどうしても評点が辛くなってしまうのだが、何回か観て慣れたら(……)けっこう良くなってきたYO!
しかし、「マンモすまいる」「パパ、パンダ」 こんだけ頭悪い詞もなかなかないな……。


第1話「天使のチャレンジゼリートライアル」
ロストテクノロジー回収に無事成功、ウォルコット中佐から次の指令を受けるミルフィーユ・桜葉だったが、ほかの面々の姿が見えない。その理由は? 時は1時間前に遡る。
ラーメン屋「SPACE RAMEN」。も、駄目駄目ポ……。ロストテクノロジーをなぜだか髪の毛の中に隠してるミルフィーユ。見た目胡椒みたいで食べてみたらなんか透明人間になった(藁 実質ミルフィーユの作画だけ〜 第1話からこれか!
そういや「南の惑星」って発言もすごいな……透明になったまま幽霊屋敷の調査(宇宙空間で……)に向かうエンジェル隊。心底どーでもええ。
――― 完 ―――


第2話「筋肉隆々担々麺」
せっかくの休みにプロレス観戦するエンジェル隊の面々。全員揃って休みなのか!
「ホント、メモリアルですよね」 ミルフィーユの馬鹿台詞。そして異常に興奮してる蘭花さん。
チャンピオンの名前はグレートマッスル(……)、「着痩せもあそこまでいくと命懸けだなあ……」 教義によりひたすらポップコーン頬張るヴァニラさん。蘭花さんは暴れている。誰かさんに捨てられてるノーマッド(藁
vs.グレートマッスル戦。色惚けモードでよわよわ蘭花さん。「ナニ恍けた与太こいてんだヨ!」 回想シーン→幼稚園時代の蘭花さんとか。しかし、打たれ強すぎ。まあ、オチは読めていたが……。



ED「はっぴい・くえすちょん」。鈴木典光作画。あまりにも自分テイスト出しすぎな作画。

自分的には「ギャラクシーエンジェル」って萌えとかそういう作品じゃないんだよなあ。萌えを突き抜けた先にある脳死感覚とでもいうか。ギャグにもなってる気がしない。
最凶レベルの天然ボケ:ミルフィーユ、悪者チビっ子:ミントたん、寡黙な殉教者:ヴァニラたん、人気最低男女(泣)フォルテ(え、CV、女性なの?)、比較的真っ当であるがゆえに割食ってるような蘭花さん、そしてツッコミ担当兼拳銃の的:ノーマッドと、基地外キャラ全員がひどく頭悪いことをえんえん続けるのを眺める体験というか。最先端とももはや呼べないありとあらゆるダメ感覚が詰まってる極北作品で「ぷにぷに★ぽえみぃ」みたく中途半端にエロがないぶん、さらに空虚でアレな感じ。
そういうの必要ない人はぜんぜん観なくていい作品でしょうね。ちなみに僕はめちゃめちゃ好きです。何もないぶんBGVとかに最適だし。
02/02/04(MON)
「色の消えた液、……呪い」
風邪引いてるから短めに。
ひょっとして、頭ぼーっとしてたせいで「ギャラクシーエンジェル」すごく面白く感じたのかなあ。
【ANIME】ギャラクシーエンジェル 第26話「スキヤキ弁当五人前」(未放映) (→詳細)
ということで、CS版ラストエピソード。「デコピザ」同様に未放映でしかも同じく蘭花さん中心話。しかし、なんてついてない娘さんなんでしょうか……。DVD最終巻に収録。
荒野をひた走る1台のトラック。エンジェル隊の面々はなぜかその荷台に乗っかって暑さに茹だりそうになってる。
今回の任務はジョニーなる謎の人物をとある街に送り届けること。本来ならばこんな任務、運転手役が1人いれば十分なのだけど、ジョニーのミステリアスな魅力に何かを感じたのか、エンジェル隊の面々全員が参加。はたして彼の正体は……!? というお話。
1人の男を巡ってエンジェル隊がギスギスする(除:ミルフィーユ、ヴァニラ)珍しいエピソードであります。
当然のように色惚けモードチェンジ、運転手役交代のジャンケンで負け、壁叩いて悔しがる蘭花さんがええかも―――。フォルテはんともいつのまにか仲悪くなってて、一触触発、下手したらドッチか死んでるかも? レベルまでヒートアップしてたりした。
最終話だからか知らないけど(物語的には完結だのなんだのそんな要素はどこにもない)やけに気合入った作画に、いつも通り拍子抜けとしか表現しようのないトホホストーリーを載せる方法論はやっぱ良くて、呆けた頭にとても心地よい。地上波版が毎回このクオリティぐらい実現すればいいのになあ! と無いものねだりしてみたりする。第1期中盤〜終盤におけるシュールストーリーばなし(かぶってる)は本当に好きなのだ。
しかし、ミントたんは運転するのに身長足りてるのだろうか? すげえ可愛い。




02/02/06(WED)
「カスったネタっすか……」
体調が悪くて寝込んでたんじゃなくて、たまたま風邪引いたついでに今までの寝不足分強引に解消してみただけでした。
何か食べるのも面倒くさくなって、ただただぐたーっとしてました。食料買出しのために外出するのが億劫だとかそういうレベルじゃなくて、立ち上がればすぐ其処にあるのに食べようとしないとは、なかなか性根が座った男だなあ、と自分で自分に感心しながらの断食40時間でした。最後には流石に食べたけどね。死ぬから。しかも、いきなりトンカツ定食大盛りで頼んで腹壊す男。
なんでこんなことしたんだろうなあ。
【単行本・小説】 マイケル・マーシャル・スミス (訳:嶋田洋一)「スペアーズ」 ヴィレッジブックス

タイトルになってる「スペアーズ」ってのは文字通り人間の「スペア」のことであります。
たとえば不意の事故や疾病で臓器の一部を失ってしまい、早急に移植用のパーツが必要になったとしましょう。
そもそも他者からの移植では大なり小なり拒絶反応はおきてしまう。一卵性双生児からの移植なら自家移植となるので問題はないが、そんな都合よくいくはずはない。ならば、その子が産まれた時にあらかじめ「スペアパーツ」としての一卵性双生児をどこかに用意しておけばいいんじゃないか……?
そんな発想がこの作品の舞台設定となっています。つまりどこぞ良い所の御子息には顔を見たことも無い双子の兄弟が「農場」で飼われていて、御子息が事故で右手を失えばもうひとりの右腕がなくなって、左足を交通事故で無くせばもうひとりの左足がなくなって、両目を失えばもうひとりの両目が………全部のパーツ1回こっきりだけど、保険が利く。そんな感じ。
主人公の名前はジャック・ランドール。彼は何者かに最愛の妻と我が子を惨殺され自暴自棄のまま社会の最底辺まで堕ちた元警官で、最後に流れ着いたのがこの「農場」と呼ばれるスペア飼育施設。何も与えられないままただ奪われるだけのスペアという存在―――自分よりも過酷な運命を背負った存在に衝撃を受けた彼は、彼らスペアたちに社会性を与えるべく、ものを教えはじめた。
しかし知識が増えたからといってスペアたちの運命が好転するはずも無く、遅かれ早かれ起こるべくして起こった事件をきっかけにジャックはスペアたちを連れて農場から逃亡するはめになる……。
みたいなお話で、こんなふうに書くと、いかにもこれから「農場」を取り仕切る悪の親玉を倒してスペアたちを解放する……みたいな展開になりそうでしょ。でも、そうはならないんだなあ。ぜんぜんちがう、というか、スペアさんたちはどこに行ってしまったんだ?
あまりにも捩れまくってるがゆえ説明が非常に難しいんですが、中盤以降の展開は、妻子の仇と目されるギャングの大ボス、ジョニー・ヴィナルディさんとジャックさんがなぜか愛憎交えて不思議時空を二人旅、といった風情であります。なんでそうなるの?
そして「ギャップ」なる不思議空間、敵さんがうようよしてるその中に、かつて仇敵同士であった2人が仲間として乗り込んでいくんですが、それも別にヤクザ映画の出入りみたくカッコいいわけでもなんでもなく、ドラッグラリラリな精神状態でふらふら彷徨う感じだし、風野春樹さん感想の「真夜中の野次さん喜多さん」という形容はまさに的確だと思います。
そもそも物語の舞台となるニューリッチモンドという街からして、床面積15平方km、200階建ての巨大飛行機メガモールがエンジントラブルで離陸できないまま、そこに人が住み着いて出来上がった都市というめちゃめちゃな設定で、命の尊厳を扱ったクローン問題という重くなりそうなテーマを使っておきながら、片や、まさにジャンク・ガジェットという感じのくだらなすぎる設定つめこむあたりのアンバランスさが馬鹿馬鹿しくてよいです。
1冊通して何が言いたいのかぜんぜんわからないお話だったんですが、とにかく面白かったことは確かです。ラスト、ちょっと泣けたりして。ツッコミながら読むのが楽しくてしかたない、そんな不思議な作品で、ノワール・スリラーとかそういうものじゃなく、馬鹿SFノワールとか馬鹿SFハードボイルドとかじゃないかと思います。
SFオンラインの書評読んだら面白そうだったから「オンリー・フォワード」も買ってこようかなあ。
02/02/07(THU)
「中の男子は死んだのかな?」
お亡くなりになられまつた……。
マイケル・マーシャル・スミス「オンリー・フォワード」買ってきて読んでるところなんですが、これって、駕籠真太郎「パラノイア・ストリート」のSFバージョンなんじゃないのか? とか思ってみました。
それぞれ奇怪なルールが適用される「近隣区」なる領域に分割された未来都市を舞台にしたハードボイルドのようなヘンテコ話。また阿呆な設定てんこもりでたいへん素晴らしいです。
助手ちゃんがいないのがちょっと弱いかな(藁
いよいよ厳しくなってきて部屋の掃除始めたんですが、どうせ掃除にならないことは百も承知なので(いいとこ荷造り+掃除機がけレベルで根本的な生活環境の改善には至らない)ぜんぜんやる気でません。しかしそれでも、電気毛布が発見されたり、小銭を少々拾ったり、買った記憶がまったくない小説がたくさん見つかったりしたので、まあそれなりに収穫でした。でも、いまのところ山を移動させただけにすぎません。まったく、どうすればいいんでしょうね……。「蛇」みたく火のついた蝋燭投げ捨ててふらっと旅にでも出たいっす……。冬空に紅蓮の炎を突き上げてめらめらと燃え上がるアパート。
たかだか掃除で、刹那的ぃ〜。
02/02/08(FRI)
「飛び、死なないナナシビト」
40時間絶食したからちょっとは痩せたものだと思ってたら、なんと、500gしか減ってない!
あと4.5kgは体重減らしたいから単純計算では360時間絶食しなきゃ無理なのか……まる15日物を食べられないとなるとちょっと辛い気がする。
近代麻雀オリジナルのあまりのつまらなさに真剣に腹を立て、しかもほかに面白いものがなかったんで仕方なく地上波版ギャラクシーエンジェルOP「夢見たい★エンジェル隊」の全カットダジャレ解説などを書いてしまった。
画像べたべたに貼ったんでめちゃめちゃに重いんですが、見られる環境にある方は↓にどうぞ。
・ 「夢見たい★エンジェル隊」全カットダジャレ解説
今日はそんなところ。
あ、「DEAD OR ALIVE 犯罪者」ラストはあいかわらずいいですね。( ゚д゚)ポカーン って感じで。来週は2だ。
02/02/10(SUN)
「水色の怪奇! 裂きイカ呪いずみ」
もう、テキトー!(怒)
なんとも微妙にむつかしい。この苛立ちをどう表現すればいいのだろうか……。
どこやら遠い島国に(失礼な書き方だが)転勤されるとのことで、とある方の送別会に出かけた。参加させていただいた。メンツは、まあいつもの感じ。
「さて河豚も食べたし、それではいってらっしゃい」
これだけは書いておかなければいけない。その会自体に何の不満もなくて、そもそも会の趣旨自体、東京を去っていく南さんに楽しい一夜を過ごしていただくというものなので、こんなことを書くこと自体間違ってると自分でも思う……だけど……気持ちよく面白い一時を楽しむのと同時に自分の中のある種の焦燥感が増幅されていくのを感じてしまうのだ。うーむ……。
気が急いて気が急いてしかたなく、この感情についてどう言葉に綴ろうか考えてみたんだけど、そのことすべては新田さん2/5の日記に書いてあったから、そこを参照してもらえばそれで事足りる、ということにも気づいた。
目の前に道がある。それなり楽しく歩いてるうちにいつしか周囲は暗くなっている。目を凝らしてその先に何があるのか見てみると濃さを増した闇が暗黒に溶けいってどうやらそこには何もないようだ。
足元が崩れ落ちてそのまま落下していくのは時間の問題なんだけど、気づかないふりをしてとことんまで歩を進めるか、重力に引かれるこの身をも無視してそこにない糸をそろそろ綱渡り続けるか、どちらにしても先はない。
そろり周りを見渡して何かに気づいた瞬間にいろんな事象が閉じていく。
よく「自分の可能性を試したい」というが、実際試し終わったらその後どうしたらいいかは、ライフスペースのジイサンだって教えてくれない。
という新田さんの言葉は至言だ。
自分探しの旅をさんざん続けた結果「けっきょく自分はありませんでした」という結論に至ったとしたら、その自分を探し続けてた自分はいったい誰だったんだ? 他人か! という悪趣味な冗談がそのままこの身に適用できたりするんだから、世界は侮れない。いつのまにか牙を研いでいやがった。
ここまで読んで気づいた方も多いと思うが、やはり新田さんの日記のほうが上手い。焦燥感はふたたびドライヴしていく。どうしようもない。
・ もちろんこんなこと日本で100万人くらいの人間がみんな感じてることだということも承知の上で書いてる。
・ 古賀亮一「ニニンがシノブ伝」1巻 買ってこないと。
・ 上みたいなこと書きながらも麻雀しにいきたいんだよなあ。(人間、こんなものか)
・ 新田さんに教えていただいたシネマ秘宝館・斎藤館長の航海日誌はものすごくいい味が出ている。
なんとなくヴォネガット作品を読み返したくなった。
・ (再掲)華倫変のオフィシャルサイトとか>新田さん
・ アニメ、エイリアン9 第4話「始まりの終わり」あとで観よう。
そういえばリクエストに応えて(w CS版ギャラクシーエンジェル「ギャラクシー★Bang!Bang!」全カット解説も書いてみた。
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