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02/02/22(FRI)
「段田男だ!」
そうか、今は大工やってるのか……。
ダメ丼屋に行った。
それはフランチャイズの天丼専門店であり、最寄り駅への道すがらにある。
その店を何故ダメ丼屋と呼んでいるかというと、他所ではなかなか見ることの出来ないレベルで駄目だからだ。
もちろん、そんな店にだって良いところはある。頻繁に食中毒を起こし保健所沙汰になることが多い、意味もなく店主が木刀を手にしている、注文すると用心棒風のいかつい兄ちゃんが左右の席に陣取り帰り際に大金を要求される、チラシの裏に書かれた電波文が店の内外問わずべたべたと糊付けされている、どうみても違法なブツの取引場所としてつかわれている、月に2〜3人食材として客を使用する、店内に魔界に通じる穴がある、など、そんなことはない。
味だって不味からず、美味からず、そんな感じだ。
店だってきちんと掃除してあって汚くないはないし、注文してから丼が運ばれてくるのも早い。(これは恒常的に暇だから)
では、この店の何が駄目なのか、箇条書きにしてまとめてみると、
・ 異様なレベルで床がつるつる滑る。
どう考えてもワックスの滑りでなく天麩羅油のそれな気がするのだが………なぜだ。閉店後毎日何かの呪いで床に塗りたくっているのだろうか? 気をつけないと転んでしまいそうなくらいにとにかく滑る。
・ 店主のレジ打ちがもたもたしすぎ。
そもそも天丼専門店でメニューの数なんかたかだかしれている。オプションとしての大盛り、味噌汁、ビール、ウーロン茶まで含めたとしても全部で20そこらしかないだろう。
しかも直接金額を打ち込まなくてもよい、商品のボタンを直接押せばそれですむタイプのレジだ。
毎日毎日レジ打ちしてることが予想されるここの店主は、いちいち会計のとき、レジの上を目が泳ぐのである。いったい何時になったらボタンの場所を憶えるのだ! 開店からもう2年くらい経ってるぞ!
客だって常時2〜3人しかいないんだから、注文した品ぐらい憶えておけ! 片手でリズミカルに打てよ! などと毎回思う。
・ しかも不思議極まる客の対応を平気でする。
そのレジの横には電話が設置されていて(なんでそんなところに?)本社担当からの電話をそこで受けたりする。レジを待ってる客がいても電話切らないでずっと話していたりする。あまり客が入ってないことを注意されているのかしらないが、ものすごく卑屈に電話の応対してるので、待たされてる客も文句が言いづらい。
そして、さんざん待たせた挙句にもたもたとレジを打つ。こんな対応してたらその客はぜったい2度と来ないだろう。
そういえば、この店主、雰囲気がエスパー伊東にそっくりだ。
・ 店の中がごたごたしてる(のを客に見せる)
大晦日、気の迷いから帰省前になんとなく寄ってしまったダメ丼屋であるが、ミックス天丼セットを食べてる自分の横で女店員と主人がいさかいを始めたのには参った。
「じゃあ、三が日の12時から夕方まで、ずっと私一人で店番しろって言うんですか……」
「うん、まあ、そういうことになるか……な……」
ひどく恨みがましい目で店主を睨みながら、震える言葉で店主を責める女店員、その横で白身魚の天麩羅食べる俺。うーん、気まずい。そういうのは客がいない時にやってくれないかな……。
とにかく駄目なので行く度に首をかしげたくなる。
「そんな店行かなきゃいいじゃん」という話だが、そんな店にもたまに寄ってしまうのは単に面倒だからだ。
「面倒くさい」という感情は本当に無敵だと思う。
読んでる本
同時並行読み中〜。
けっきょく1冊も感想書けなかった……。




・ マイケル・マーシャル・スミス「オンリー・フォワード」 ソニーマガジンズ
・ 稲生平太郎「アクアリウムの夜」 角川スニーカー文庫
・ 津原泰水「少年トレチア」 講談社
・ 古川日出男「13」 角川文庫
02/02/23(SAT)
「大抵ながら、ミラが泣いていた」
そういや、コメットさん☆DVD BOX1 もう発売されてるんだよね……。
【単行本・小説】 稲生平太郎「アクアリウムの夜」 角川スニーカー文庫
いつだって何かが起こりそうな土曜日の午後、うららかな昼下がり。
僕と友人の高橋は高校の2年になったばかりで、その日、あんなものを見にさえ行かなければ、きっとこんなことにはならなかったんだ……。
僕と高橋と友人の良子、3人のせつなくて残酷な1年はこの日、はじまった。
これはすごいです。
作者である稲生平太郎については、石堂藍氏が稲生山系なる特設ファンサイト(ものすごく充実してます)を作られてるのでそこを参考にしていただくとして……いやあ、これだけ上手い小説を久々に読みました。
野外劇場にやってきた「驚異の科学魔術 カメラ・オブスキュラ」。
学校帰りに何気なくよったその奇妙な見世物、名前こそ大仰なれど実は巨大なピンホール・カメラであるはずのそれに映し出された、実際には見えるはずのない光景。それを目にしてしまった時から、ぼくたち3人の運命の歯車はきしみを上げて少しずつ狂いはじめた。
そして、こっくりさんの不気味なお告げ、<霊界ラジオ>からのメッセージ。
水族館地下のめくるめくあのラストシーンをすぎてページを閉じた後、なぜかフレッド・チャペル「暗黒神ダゴン」を思い出しました。ほんのささいな出来事がきっかけに、いつまでも続くかと思われていた平和な日常がぺろり薄皮を剥いで、その中からはどろどろとした、狂気に満ちた別の存在が姿をあらわす。その力は宇宙的なレベルに強大で必死で抗おうがどうすることもできない。世界は変えられてしまう。
魚にも似た異形の娘ミナと出会い、心惹かれたことをきっかけに堅物の牧師リーランドが堕ちていくさまをえんえんと綴った幻想ダメ小説(w 「暗黒神ダゴン」は異色のクトゥルー神話として(たぶん一部で)知られてる作品らしいのですが、その「暗黒神ダゴン」とこの作品に共通点がもしあるとすれば、その作りにあるんじゃないかなあと思います。
重厚かつ詩的な描写に満ちた、まるで現代ゴシックロマン小説にも似た感触の文体で、淡々と厭な展開を続ける「暗黒神ダゴン」と、瑞々しくどこまでも爽やかな、極上のジュブナイル小説文体で、少しずつキツい展開に近づけていくこの「アクアリウムの夜」のストーリー。それぞれアプローチは異なるものの、気づかないうちにとんでもない地平まで連れ去られている、世界が反転させられてしまっている感覚は同じなんじゃないでしょうか。(序盤から中盤の展開を筆致を抑えて、抑えて、描いてるのが伺えるあたりの呼吸も似てます)
この「アクアリウムの夜」は再読始めて冒頭の文章に戻ったときがつらい。心が痛みます。
いわゆる青春フォーマットの中に、こんな内容を封じ込めて世に送り出すなんて……稀代の幻想文学家の手による「呪いの書」なんじゃないかなあ。眩暈にも似た幻惑感を味わってしまったらもう終い、身体の中で何か別のフラグが立ってしまう、というか。
歳とって、鈍感になってて、よかったよ。
なんかひさしぶりに書くなあ。
まさに「若(Young)・獣(animal)」という印象が強いのはやはり林崎文博「VF」が巻頭カラーだからだろうか。こんなDQN漫画、なかなかないと思う。そんなセクース&バイオレンスな誌面の中(本当にそれしかない)、ある意味実験作な(w 関崎俊三「ああ探偵事務所」がなんといっていいのか……。河村純児「ヒトシとヨーイチ」のBeavis & Butt-Head ぷりに驚く。しかし、ケイン・コスギは職業:筋肉番付ではないだろうか。
柴田ヨクサル「エアマスター」は急展開で面白いですね。「渺茫(びょうぼう)」なるむつかしい漢字の人が出てきました。表紙漫画の雑魚レギュラー3人衆が泣けます。ところで伸之助くんはどうしたんでしょうか?
うーん、終わってる終わってる(w
正直現在の近代麻雀ゴールドは最低レベルだと思うのですが、それにしてもひどいなあ。
これもある意味セクース(脱衣麻雀)&バイオレンス(極道)だなあ。だいたい、この21世紀に、ももなり高(原作:溝口敦)「舞踏派若頭 ヤマ健」なんて極道漫画を巻頭カラーに持ってくるな! なんで実録極道ものなんか読まなきゃいけないんだ! 麻雀誌としての矜持やら、そういうのはないの? (最近のこの人作品は本当に脳が死んでいる)金井たつお(原作:南条一寛)「THAT'S まくり DE ロン」。うーん、ひどい、ひどすぎる内容だ。猿と麻雀して、挙句、雌猿の玩具になってる六田登「眠り玉三郎」も異次元だし、なんか読んでると頭がおかしくなってきます。
ところで、いつのまにか「アカギ〜晩年編〜」になってた福本伸行「天」ですが、1巻あたりのトボけたムードで終わり。ま、まさか空に浮かぶとは……。尊厳死問題(w ながながと続けたのはいったいなんだったんだ、東西対決すら何のためにやったのかわかんなくなった迷走作品でありました。アカギのカンチャン待ち四暗刻とか、ガン牌銀二のトリックとか本当に面白かったんだけどね……合掌。
02/02/24(SUN)
「けだるき一日……」 「生きるだけ」
「ロード・オブ・ザ・リング」で、ピーター・ジャクソンがアカデミー賞獲っちゃったらすごいことだな、と真剣に思う。なんか史上最多の13部門エントリーなんですって?
バッド・テイスト / ミート・ザ・フィーブルズ / ブレインデッドなんか撮ってたグロテイストが売りの特撮オタク監督にまさか、そんなことがあるなんて! (ナイスレビュはすべて気まぐれムービーシアターさんより)
だって、監督・脚本・SFX・メイクと八面六臂の活躍したデビュー作「バッド・テイスト」で脳味噌スプーンで食ってたキチガイ隊員デレク主演までしてた悪ノリ男だよ!
「原作への限りない愛情は才能の多寡を超越するんだなあ……」eiga.com の「ロード・オブ・ザ・リング」特集記事読んでるうちに、つくづくそんなことを思いました。
世の中、何が起こるかわかんないねえ。
【ANIME】第2期ギャラクシーエンジェル 第7話「恋の煮こごり純情包み揚げ」 第8話「ウェディングケーキ合体スペシャル」 (→公式)
あとでキャプは変更するかも。
・ 第7話「恋の煮こごり純情包み揚げ」
何十年ぶりかの「フェアリー隊」同窓会。うら若き乙女だった「フェアリー隊」面々も今では恐ろしいレベルでオバさん化して豚のように中華料理むさぼってたりする。今では見る影もなくなったヤンファ、トルテ(w らフェアリー隊の面々にげんなり、さっさと逃げ出したい心境のウォルコットだったが、フェアリー隊の残り1人、シルフィーの姿が見えない。
新人だった自分が配属されたフェアリー隊、最初の任務での出来事を、ウォルコットは回想しはじめる……。
つーか、フェアリー隊の面々出して視聴者を鬱にさせる作戦〜なんでそんな作戦実行してるのかしらんが(w
若き日の格好よきウォルコットさんがいわゆるサクラ大戦大神モードに入ってるのが笑えます。
もちろん、シリーズ的に心にもないことしてみようという試みであることは絶対あきらかで、「なんじゃこの話は……???」と、視聴者の心にクエスチョンマーク乱舞させる作戦なのかも〜。
こういう話だから宇宙舞台にしたミッション話ができるという感じでもある。あまりにもギャラクシーなシナリオなんで、逆にガラクシっぽくはないという塩梅だから。
観なおしてみたら、作画もひどくいいし、ウォルコットさんがまた妙にカッコいいのである。
でもやっぱり、Aパートで持ち上げて位置エネルギー高めといてBパートで一気にマイナスまで落とそうという2話使った大掛かりなオチなのだろうか、とも思う。たぶんね。


・ 第8話「ウェディングケーキ合体スペシャル」
ヴァニラのぶらり教養の旅。76本。 ノーマッド「後半いってみよう!」
奇蹟が起きた!! 笑いの神が降臨した!! なぜガラクシなんかに!!!
1期、2期通じて、こんな大爆笑エピソードない、最高に素晴らしいデキでした。いやあ、いいもの見せていただきました。
脚本そして「たたかえ ぼくらのXXXX」作詞の(w 佐藤勝一は本当にいい仕事をしました。感動です。
のっけからテンション高めなウォルコット中佐、「信じあう心をエネルギーに闘う合体ロボットです!!」 うわあ、本日はウォルコットさん祭りですな! 「憎むべき我らの敵、基地に接近する銀河獣を倒すのです! あなたがた5人のチームワークで!!」
――― 静寂 ――― そして4人の視線は蘭花遺影へと(w ガ━━Σ(゚Д゚;)━━ン! 「わ・す・れ・て・た〜」
なんだか知らないうちに蘭花さんが寿除隊してて(泣 エンジェル隊、4人になってるヨ! あいかわらず唐突極まりない展開だ……。
「わたしが最後のひとりとなって乗り込みます!」 ウォ、ウォルコットさん〜。
知らない間に出来てるエンジェル基地シューターからスクーターに乗り込むエンジェル隊面々。字幕にツッコむミルフィーユ。ノリノリで歌唱するウォルコット! 「グランドクロス!」 ここはいったいどこなんだ!!
アフロ。
「本気ですか、あなたたち〜」 ノーマッドさんのツッコミ。減給されるよりはっつーことで強引に蘭花さん連れ戻し作戦に出るエンジェル隊の面々、ひ、ひどすぎる――。
「ノーマッドのヤツはてんであてにならないし〜」 ぬいぐるみをあてにするな(w
財産目当ての蘭花さん。「なのに、なんで、どうしてこんな嫌な気分なわけ?」
「やるしかないんだ―――(とにかく減給はいやだ〜)」
ふと横を見やるとそこには!!
「おおしき そのなは そのなは そのなは〜♪」
………ダメだこりゃ。ぶーわわわわ。
「こんなこともあろうかと……」
おたよりコーナーもあって万全。とにかくすごい出来でした。
これって第1期「落としモノぽとふ」の脚本書いた人? いわゆる合体ロボパロの究極系ともいえる今回の話なんですが「この基地どこにあるの?」というシュールテイストが共通してる感じでした。あとはまあ、しつこいくらいの繰り返しギャグ。
しかし、宮内タカユキにわざわざ歌わせますか……ツチノコ原人の「元気だせよ」一言のために青野武起用したのと同じで(まあ、先週の殿もやってたから録りだめしたんだろうけど)予算あるんだかないんだかわからんアニメですな。
えかった、えかった。



本当に漫画上手いな、この人は。
1巻の続き。
まるで「太陽の少女インカちゃん」に戻ったかのような禁断魔法編のブルマ乱舞っぷりに目がいったりするんですが(w 鎌倉を舞台に「ネコの王」修とセロ、そして猫たちが野良化した(!)ケルベロスと戦いを繰り広げる中篇の出来がたいへん素晴らしいです。
言葉を喋る猫や幻獣たちが当たり前のように存在する、機械文明と魔法文明がハイブリッドされた世界観の見せかた、「法機」と呼ばれる魔法機械、猫王パワードスーツなど、ギミックのデザイン・見せかたなんかも抜群に上手いし、ケルベロス編における事件解決後5ページの余韻なんかもしみじみいいなあ、と思います。
とはいうものの、最初と最後に陣取って単行本をサンドイッチしてる禁断魔法ブルマ編そして小学生のスクール水着編こそがやはりこの人の本質なのかなあ……とちょこっと思ったりしますが(w 捨てちゃったんで比較できないけど、ブルマ話、雑誌掲載時からえらく描き直されてないですか?
何の説明もなく猫耳ブルマ(どんな単語だ……)なヒロイン、古麻子ちゃんは可愛いっすね。あと、当然のように委員長。すごいレベルの羞恥プレイ(w あんなの、一生のトラウマだよ……。修の担任、15歳と平気でつきあってるのかコイツ……とか呆れてみる。
この人だったらサンデー本誌の看板張れると思うんだけどなあ。
【単行本・漫画】 栗原まもる「ラヴLOVE・ウォーミングアップ」 講談社
この人もいまいちブレイクしないな――。なんでだろう?
池上永一原作の「バガージマヌパナス」から同じテイストのオリジナル作品「 太陽(てぃだ)の玻璃(ガラス)」の流れで、今後も沖縄もの描いていくのかな……と思ったら、このひとらしいちょっとキテレツな恋愛をあつかった短編集でした。「苺シロップ」と同じ感じです。
表題作「ラヴLOVE・ウォーミングアップ」のほかに「ペットボトル・ラヴ」、「変
身」、「高尾山」の4本を収録。
デザート「思いっきりHな恋」に収録されてた「ペットボトル・ラヴ」があるのが嬉しい。流石にデザート関係のアンソロジー買うのはためらわれるので(w
Hな気分とかそんなの関係なしにただ全裸でいるのが好きな天然ヌーディストな女の子の恋愛話「ペットボトル・ラヴ」もヘンテコで素晴らしいんですが、見た目で進んでると思われるも実はバリバリの処女な女の子が地味・チビ・お下げな親友の眼鏡っ娘に思いっきり先こされてあせりまくる表題作、そしてラストの「高尾山」の味わいがすごくいいかな。
しかし、なんでグループ交際で秘宝館行きますか(「ラヴLOVE・ウォーミングアップ」)、そして「ペットボトル・ラヴ」のすさまじいラストはいったい……何やってるんすか、この馬鹿ップルは(藁
超安定であります。なんでこんないまひとつ地味なポジションにいるかなあ。
【単行本・漫画】 土塚理弘「清村くんと杉小路くんと」 3巻 エニックス
あいかわらず、ひどいなあ(藁
力技にもほどがある……とつくづく思う「清村くんと杉小路くんと」なんですが、なんかもう、ひどいね。こんな強引なギャグ漫画ほかにないよ……。
とんでもないところからハンマーが飛んできて、側頭部をブン殴られた気がしてしかたありません。どこがオチになるのかぜんぜんわかんないんですよ。だから、「そこかい!」と毎回漫画に向かって突っ込む羽目になる(w
中学か高校の卒業文集に載ってる感じの初々しさがたいへん素晴らしいですね。
たいへんなごみます。
02/02/25(MON)
「照りて来つ西に真西に月照りて」
「連歌獨吟百韻廻文」より。きれいだなあ。
「被告人、某は生涯、谷村ひとし「パチプロハイエナ」以外の一切の書物を読むことを禁じます」
地獄の刑罰の1例。
きのう感想書いた「清村くんと杉小路くんと」と内容は完全コンパチで要はレギュラーキャラが固定されてないだけ、な作品集。
実は土塚理弘の初連載作品で、全5話とあっという間に終了しました。
その後、前述の「清村くんと杉小路くんと」の連載がはじまり、しばし沈黙、その後ガンガンパワードで復活したものの内容に関連性はほとんどなく、「1/N のゆらぎ」と銘打たれてはいますが、実質、単発作品の寄せ集め短編集です。
21世紀漫画大賞準大賞受賞作であるプロトタイプ「清村くんと杉小路くんと」も巻末に収録されてます。
ちなみに作風的には何も変わってません。
この人ぐらい大胆にページを使うギャグ漫画家を僕は見たことがなくて、ものすごく衝撃を受けたのですが(その描き飛ばしっぷりに)、それはたぶん「ドラゴンボール」みたいのが描きたくてしかたないんだけど、なぜかギャグ漫画家になってしまったからだと思われます。
手抜きとか失敗だとか友人が描いたコマ(w だのを解説ページでギャグとして再利用してしまうあたりもすごいかなあ。真面目にギャグ考えてる人が見たら怒り出しそうな作風。
ところで、この本一番の衝撃は「※ 8、9いぬ(話)描いてた頃は他の仕事も色々重なり、月100ページを越える仕事量になってしまいました」という解説ページの1文でしょうか。
そんなギャグ漫画家いるかよ!
2巻と3巻の感想。
ん――、本当にロミオとジュリエットみたくなってるな……。
基本的に前の巻とやってることほとんどかわらないんですけど、文化祭における安部さんの鶴の恩返しコスはなんぼなんでもないよな――とか思った(w
同じく文化祭の甘草のノリノリ天草コスとは雲泥の差だ……。
ところでこの話も6巻くらいの分量で一回〆てみたほうがいいような気がします。物語の着地点は最初から見えてる作品だし、樋口橘はひねくれた人じゃないから(きっと)間違いなく何の問題もなく終わる話でしょう。ずるずる引き伸ばす理由をとくに感じないんだよなあ。
【単行本・漫画】 おおひなたごう「おやつ」5巻(完結) 秋田書店
そういえば、おおひなたごう作品の感想ってほとんど書いてない気がします。
これにて完結。
たとえば「鉄の村松」、「学校の与一」など、変化球としての泣きドラマという形で自作にバリエーションつけてる吉田戦車とくらべてみると、実はきわめて直球勝負な作家さんなんだなあ、と感じる。淡々と乾いたシュールギャグを連発していくその作風はおそらくほかの誰にも真似できないだろう。キャラに対する思い入れがぜんぜん感じられないそのクールさが素晴らしいです。
ラストエピソード、おやつの国存亡をかけたごはん国との最終対決においても、モンブラン、ゼリーらレギュラーキャラたち全員がおやつと協力して闘うのを拒むあたりの冷淡さもよかった。ここらへんは当然「劇場版ドラえもん」のネガパターンであります。
そこで当然のようにオリキャラたちが登場するわけですが、「破壊……そして創造」と「うどん」がいい感じでした。
基本的にレベル高安定な作品なんで、正直枚挙に暇ないんですが、おやつの弟エピソード(「ま……まともじゃねえ…… あんたらまともじゃねえ〜〜〜」っての)と、「磯野貴理子に思いを寄せるこの男は……!?」、「まがりなりにもブギ」というのが心の琴線、グッと鷲掴みでした。
おおひなたごう、バカドリル周辺の人々みたくサブカルギャグっぽくならない中途半端なポジションにいるのもいいよね……。
02/02/26(TUE)
「虹鱒です、真剣(マジ)に」
え―と、べつにギャラクシーエンジェルのことばかり考えて、日々を送ってるわけではないのですよ。
ほかに考えなければいけないことも沢山抱えているのであります。
例えば、ムネオハウスのこととか……。
ダニエル・ペナック(訳:中条省平)「人喰い鬼のお愉しみ」はなかなか楽しい本ですね。いい感じです。
ところで、「困った人間」度なんか測ったところでどうなるものでもないと思うのだけれど……
あなたの困った度は 121 点です。
点数が高すぎるということは、主張が強すぎるか弱すぎるかのどちらかといえます。そんなあなたは「困った人間症候群」にどっぷりと浸かっているかもしれないのです。おそらく自分ては何も気がついてはいないはずですから、周囲の率直な意見を聞いてみてはいかかでしようか? 思ってもみなかった自分が発見できるかもしれません。
あなたのタイプは 敵意を秘めた攻撃的タイプです。
相手に爆弾を加えることによって圧倒して脅かそうとする。また痛烈な言葉を浴びせかけ、思い通り事が運ばないと爆発する。
肩書きや権限に異常に固執する人種に多い。正しいかどうかは別にして、確固たる意見や自信を持っている。厄介なのはあなたに権限がある場合。舌戦や理論で負けると配置転換や契約の取り消しなどの仕返し、相手を不利な立場におとしめるケースが多い。
自分の話に恍惚として気付かないだろうが、あなたが発言し始めると周囲はうんざりとしているはず。あなたが相手や企画などの欠点を探す天才だからにほかならない。とすれば反対に相手の長所を探すこともできる。話す前に長所を見つけることだ。
この数値が高いのか低いのかもわからないなあ。さっきやったときより2点上がっちゃったし。
「焼き付けておこう、この一瞬のきらめきを!」
それはこれだ! 1ページ目だ!
150位前後でこのまま安定してしまうものだと思っていたのだが。
そしてまた日常へと……。
ちょっとだけ調べてみたんですが、パラタクシス(Parataxis)とは心理学用語でいうところの「他者との感情の交流が歪んだ状況」という解釈で正解なのでしょうか。
だから「超伝脳」なのかな。
ということで、駕籠真太郎作品。
超未来。
古代遺跡から発掘された化石から1万年前この地に君臨していた巨人族のDNAを採取し解析に成功そして復元に成功した「サードラ」と呼ばれるその肉体は、折からの産業革命の波に乗って第3の動力として研究・開発が進み、クローン化そして増産、パーツごとに肉体は切り分けられ、無公害の動力として生活全般に使用されることとなった……という世界を舞台に繰り広げられる物語。
「ヤングジャンプ増刊・漫革」に足掛け4年にも渡って不定期連載された作品が1冊にまとまったもので、それぞれの物語に関連性は薄いものの、読みすすめるにつれて世界全体の謎が解き明かされるような作りになっています。
この世界に登場する「サードラ」とはつまり「パトレイバー」におけるレイバー動力部分がそのまま人体に置き換えられたもので、駕籠真太郎の読者なら「輝け!大東亜共栄圏」における巨大人体改造兵器を想像してもらえばいいと思われます。ほぼコンパチ。(そういえば、エヴァ+特車二課といったエピソードも収録されてます。もちろん駕籠真太郎のこと、凄まじくブラック風味ではあるんだけど)
もちろん、改造された人体が跋扈する未来世界というテーマ上読む人間を選ぶとは思います。
しかし、たとえば前述の「輝け!大東亜共栄圏」、最近作の「六識転想アタラクシア」などとくらべると掲載誌の関係もあろうが、悪意のボルテージは(駕籠真太郎としては)きわめて低く、異形の未来を描いたSF作品として読むことができる作品だとと思います。そういった意味では「パラノイアストリート」と並んで駕籠真太郎入門作として適した作品なのかもしれません。
巻末掲載、駕籠真太郎作品リストはなかなか便利なのではないか、と思ったりします。
村人たちから疎まれ、村八分にされてる親子の物語、PARATAXIS 2 ラストが個人的に気に入りました。
02/02/27(WED)
「衣類か黄色い機械類」
Clothes or a yellow enginery.
来賀友志。
いろいろ率直かつ忌憚無き意見を麻雀界に吐きまくって竹書房出入り禁止になったりプロ連盟お偉方と衝突してみたりする人。
一時はどうなることかと思ったが、漫画ゴラク連載「天牌」がヒットして不死鳥のように復活を遂げる。
別名:ストレイト・クーガー(結局この駄洒落がいいたかっただけ)。
【ANIME】 ココロ図書館 第13話「ココロ図書館の冬」
久しぶりの「ココロ図書館」。なごむなあ。
ああ、僕はやっぱり「ココロ図書館」の感想書いてるときがいちばんしあわせなのだ……と再確認してみた。楽しいYO!
しかし、なぜ AT-X 放送なのだ、酷いぞ……。エピソード的には完結してて番外編的扱いの回だから問題ないとは思うけど………でも、深夜枠くらい取れないものなのか!
ココロ図書館の冬。それは聖ニコラウス気取りの三馬鹿司書姉妹が街の人々に無理矢理図書館の本を貸し付けにいくというイベントで、き、君ら、「プレゼント」という言葉の意味を知ってますか? とひさしぶりのツッコミ。至福の一時。
サンタコスに身を包んだこころ・あると・いいなさんたち。いいなお姉ちゃんはきゃいきゃいはしゃぐこころん撮影会したりしながらにこにこ顔。ある姉ちゃんはそんなでもない。トナカイの生首(嘘)をボンネットに設えた「デスレース2000」にそのまま出演できそうな脳死シュビムワーゲン駆って街へとGO! 朝目覚めたら靴下の中にロリ写真集とか入ってたら、ブルーだな――ココロ図書館のマーク入りの。

朱葉たん襲来。ジャイアンボイスもひさかたぶり。「またいっしょに背中の流しっこできるね〜楽しみ〜」などと、こころんと一緒にじゃれあう。あからさまな動揺を見せるいいなお姉ちゃん。ジャスミンティーでクールダウン。「降雪量調整を月に嘆願してみたら如何?」などという不可解極まるいいなお姉ちゃんの提案。何の疑問も持たずに受け入れる二人。( ゚д゚)ポカーン
当然のように同衾。猫たん枕でラヴラヴ〜。
こころん→雪が降るように祈願 朱葉→雪が降らないように祈願(の予定が、なぜか朱葉の内面に葛藤が生じて……) さすれば丁度いい塩梅の降雪量なるダブルでお願い大作戦。しかし、なんといっていいのかな……これは?
翌朝。
凄まじい事態。完全シンクロで寝惚けるこころ&朱葉。遭難というより生き埋めというか。
4人の生命線、灯油ストーブの最後の灯火が消え、た…………いいなお姉ちゃん、人肌で暖め合おう作戦を提案す。ついでにこころんと二人で……妄想スタート! ある姉ちゃん、ひめみやきりん先生の本を燃やして暖を取る提案。「あんまり売れなかったやつだからいいの!」 ちなみにその本の名は「ぷにぷにぽえみ天使」。すべての責任は小林由美子にあるのだ。
なんとなく熱気球で通りかかる怪盗さん。屋内から叫んでみるお馬鹿さんたち。急激に自責の念にかられる朱葉たん。いやあ、どう考えてもキミのせいではないよ――慰めついでに人肌で暖めあうこころん朱葉たん。あぶれたいいなさんは仕方なくスタイルのいい眼鏡っ娘(自称)と。

唐突な回想モード。
「は〜やく司書になりたいな〜♪」などと歌唱しながら森でペンギン歩きする幼きこころたん、なんとはなしにリスを餌付けしてみる。見た目はあんまし変わらないなあ。
小川のほとりでわんわん泣く少女がひとり。こころんと遭遇してまた泣く。ま、迷子にしても何故こんな山中に……自己紹介。プロトタイプ朱葉たんもジャイアンボイス。
しかし遠い。とてつもなく不便そうだ。
熱気球に装着された不思議機械で雪は溶けた。文字も書いた。しかし、なぜ道を作ってやらないのだ、愛亀さんよ……。

こころさん38度2分。治療という名目によって為されたあるとさんの接吻行為。
オコジョまでいやがる………すごい立地だ。風邪治っただけで「奇蹟」とか言いやがる。
「私はこころんに接触してません」などとあるとさんはしらを切りとおし、最後の手段だと思って我慢してたいいなお姉ちゃんはたいへんしょんぼりした。


おし まい。(にこにこりん♪)

あ〜「ココロ図書館」すごく面白いなあ〜毎年1クールくらいやってくれないかなあ。「ギャラクシーエンジェル」と「デ・ジ・キャラット」と「ココロ図書館」でローテーション組んで深夜枠回そう。そうしよう。確実に視聴者のIQだの社会性だのを削っていきそうだけど、それもまたよし、というか。いいだろ、キミたち!
もう、素晴らしいよ!!
02/02/28(THU)
「異端! 全開先生(完全体)」
Heresy! Mr. full power (perfect body)
今日は半分くらい興味あるものについて書いてみようかと思います。
・ 東京元気大学格闘部GGGキャプテンの須藤元気選手がなんとなく気になります。
どこが? といえば、それは入場パフォーマンス……。
ちなみに、パトランプヘルメット→天狗→奇怪な民族衣装+妖しげな踊り→ガスマスク→隈取り面に花吹雪→聖獣バロン? そして煙吐き→ロボットスタイル→素で入場→素(ホドリーゴ・グレイシーと対戦。判定負け)→水中眼鏡に白煙噴射。
「だまし討ちのアーティスト」つー異名もなあ……どんなアートだ。
最近では2/11に開催された「K-1 WORLD MAX」日本代表トーナメントに出場しました。→その結果。
トリッキーな動きはサンボが入ってるのかな? とにかく派手なところがカッコいいです。
・ 「バイアグステップ」模範動作(mpg形式:1.17MB zip形式でアーカイブ)(dlmaniax)
沖縄ベガ山田商会のバイアグラウ氏が開発した超高速バックステップ。
俺もステップしたいわ〜!ステップ開発スレの115が詳しい解説で、ラウがカクカク動いて画面から見切れます。
【雑誌】 SFマガジン 4月号 早川書房
グレッグ・イーガン、北野勇作、小林泰三、田中啓文、田中哲弥の短編掲載、とのことで久々に買ってみました。
そんなわけで、連載作品についてはコメントできません。しかも読んでる途中。また足します。
・ 北野勇作「イモリの歯車」
イモリの卵を原料にかつて作られたらしい、柔らかい歯車でできた柔らかい機械。それはもとの世界を食いつぶして増えつづけ誰にも止められなくなった。それをなんとかするために投入された別の歯車が今では人間と呼ばれていて、だからイモリと人間は相性が悪い。
助けたイモリの恩返しに、イモリの妻が2年前に死んだはずの僕の妻になってやってきて、それは3日間の約束だったけど、あたらしい元イモリの妻の手を取って、僕は逃げた。そんなお話。
ナノテクによって作り変えられていく世界を舞台に幻想的で混沌としたイメージを紡いでいくその筆致は確かだなあ、と思う。あいかわらず独特な味がある短編で、印象に残るシーンは多いんだけどイメージ自体は少々拡散してしまってるように感じられるし、とくに終盤あたりに書いてあることが何なのか? と問われると心地いいけどよくわからない、そんな印象です。面白いんだけど、とりとめない幻想譚のバックグラウンドにSF的世界観つけくわえただけの話のように感じられてしまう。いいのかなあ。
・ グレッグ・イーガン「愛撫」
発生学の権威である女性が何者かに殺害された。警官である私は現場に地下室への入り口があるのを発見する。その中にいたのは一匹の豹―――ただし、首から上は人間のそれ。被害者はなぜ人間/豹のキメラをこしらえたのか? 捜査線上に浮かび上がってきたのは1人の男と1枚の絵画。
初出がアシモフ誌1990年1月ということで、時期的には「貸金庫」、「ぼくになることを」あたりと実はかなり初期に発表された短編作品。そのせいもあってか、まだ「神」っぽくない感じがします。ひどく歪んだロマンチシズムの噴出なんだろうけど万人に納得できる理由が用意されないところとラスト近くの男の行動が狂気の純粋性を示してるようでひどく印象に残りました。
・ 田中啓文「あの言葉」
駄洒落封印! と、まず書いてあって「そ、それはそんなに大層なことなのか……」と逆に驚く。でも駄洒落だけじゃなくてグロも落語オチも封印してあったので、たしかに(この人にとっては)そうとう珍しい作品なのかもしれません。
テロリストとして同士だった恋人を救うため政治家を志した女性が、彼が別れ際に呟いた言葉を知るために過去に遡行する物語なんですが、うーん、普通かなあ。言い難いけど、武器を封印して戦いに臨んだだけに終わったような気がします。しっとりとした味わいがあまり感じられないので……。
・ 小林泰三のはまだ読んでません。
・ 田中哲弥「恩返し」
藤原ヨウコウのイラスト+言葉という形式の「ことのはの海 カタシロノ庭」4人目なんですが、正直この形式では驚くようなものが出てきにくいような気がします。田中哲弥がどうの、というよりはフォーマット的な問題というか。
しかし、この号でいちばん驚いたのは「人間廃業宣言」の中でエヴァンゲリオンについてごくごく普通に語ってる友成純一(スプラッタさん)でした。なんせ「何よりも使徒が素晴らしい」とか「エントリー・プラグのエヴァへの挿入はセックスを連想させる」とか書いてあって心底驚愕します。悩殺されたり、ぷかぷかいってる時代だというのに。
今観たからって、今書かないでもいいですよ……そんなことを思いました。しかも来月に続いてるし……SFマガジンって、何書いてもいいのかなあ。
執筆者紹介のところでも書いてあったけど、野尻抱介さんはなぜだかガラクシにはまってるらしい。ひとりで語ってる。
【ANIME】ぱにょぱにょデ・ジ・キャラット 第7話 「りっぱな女優になるんだにょ!」
なんか普通なアニメになっちゃった印象が強いんだけど……。
女優修行中のでじこさんは映画の撮影中。その題名がシンデレラコップで、カボチャの馬車が開いて中から婦警さんが出てきて「舞踏会に行って王子様と踊りたい」とかのたまう。その後もボクサーになっていいパンチ繰り出しながら舞踏会に向かうのだとかのたまう。
そんなでじこをぴよこがいろいろ邪魔して……って先週と展開同じかい! 今週は直接攻撃に出てましたが。「お前は用済みぴょ! さっさと出て行くぴょ!」とか毒舌ぴよこセリフがよい。
でも普通。

【ANIME】ぱにょぱにょデ・ジ・キャラット 第8話 「ラストシーンはおまかせにょ!」
撮影続行中。
あれ? ↑でクビになったんでは?
自転車に乗れないせいでラストシーンが撮れない少女@南央美が出てきて困ったものなので、でじこらがお助けするというお話。1秒でオチは読めます(w
りんな、ミケらが活躍する回ってひょっとしてひさしぶり? しみじみとしたラスト。
でも、やっぱり普通。

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