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comic さくいん

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近代麻雀 6/15
magazine さくいん(更新停止中)

novel

ルパート・トムソン(訳:雨海弘美)「ソフト」
池上永一「あたしのマブイ見ませんでしたか」
ポール・アルテ(訳:平岡敦)「第四の扉」
novel さくいん

etc.

あずまんが大王 第6回
アベノ橋魔法☆商店街 第6話「夜霧の! アベノ橋☆ハードボイルド商店街」
アベノ橋魔法☆商店街 第7話「回想! 魔法商店街誕生☆」
ぴたテン 第7話「いたずらの仕方」
HAPPY★LESSON 第7話「モエモエ☆みなちゃんがんばる!」


 2002/5
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02/05/11(SAT)

○「無感動にうどん噛む」

 オタク間の世代的断絶は確実にあると個人的には感じていて、線引きをするために重要だと感じてるキーワードは「オタクである自分にエクスキューズが必要かどうか」かなあ。社会的な自分の立ち位置を確立するための知識的バックボーンがいらなくなって、オタクアイテムを享楽物として純粋に摂取可能になった世代が第3世代なんじゃないかと思います。マリファナとかそんなの → お手軽多幸感! なMDMA(エクスタシー)という流れと若干つながる感覚があるような気がします。(勿論よくはしらない) 精神世界とかそういうのはめんどいからいらない! 機能性重視感覚。「はじめてのおるすばん」って、いろいろな意味で象徴的な作品のような気がします。めんどうになったので、いつものように箇条書きで誤魔化すけど、
・ 第3世代は「動物化するポストモダン」に興味を示さない。自分たちが何かなんて説明されなくても無問題だから。
・ 電撃文庫においては佐藤ケイが線引き作家。
・ SFファンにオタク第3世代はひとりもいない。
・ ミステリでいえば、浦賀和宏|佐藤友哉の作品に見られる差異が世代間格差のポイントとして挙げられるような気がする。これはなんとなく。
 少年+青年+成年(オヤジ系漫画や4コマを除く) / 少女+レディース+ボーイズラブ他 / 男性同人 / 女性同人、集合が重なり合う部分あるとしても、漫画ジャンル全体をオタク的に俯瞰するだけでも最低4人くらいは必要なんじゃないかなと思うし、アニメについても最近では声優関係のトピックおさえなければならないし、で、つまりはオタクジャンル全てをチェックするなんてことは個人レベルでは不可能だと思われます。だから東浩紀はそこらへんすっぱりあきらめて、情報のピックアップについてはセンスに信頼置けるブレーンに一任する形で、収集した情報同士のコネクトなり解釈なりに専念したほうがリソースの有効利用につながるような気がするんだよな――「動物化するポストモダン」でも微妙なツッコミどころの多さが傷になって、いらない苦労してるような気がしてなりません。そもそも自分ひとりでできるわけがないんだよな……。
 ところで、ぜんぜん関係ないのですが、この写真。なんですか、これは?

 続き。そうか。「動物化するポストモダン」は読んで、この部屋のどこかにあるのですがぜんぜん見つからないので、ないまま書いてます。上の文章に出てくる「第3世代」とは自分を第2世代と設定した場合のネクストジェネレーションという意味で使っていて、10年区切りの3番目の世代、という線引きとは別のものであります。「動物化」つーキーワードからしてきちんと使えている気はしないのですが、まあ、こういう用語はまず人口に膾炙して使われまくってナンボだから……ということで誤魔化そう。
 「佐藤ケイが線引き作家……」という記述の意味は、なんだろう、「小説そのものに影響を受けて書きはじめていないライトノベル作家の台頭」序章という印象なのかな……電撃hpに載ってたインタビュー以前読んで驚いたことは、佐藤ケイはそれまでライトノベルをほとんど読んでいなくて、いきなり書いてできあがったものがあの「天国に涙はいらない」だったという記述で、「え! 入力ソース無しであれがいきなり出力されたんだ……」とビックリした。逆にライトノベルを研究したうえで書かれたのが同期受賞の「ウィザーズ・ブレイン」だったということ。そして佐藤ケイの登場を皮切りに、ぶっちゃけた話、「キミ、小説自体は読んでない、つーか、ギャルゲとかエロゲとかヴィジュアルノベルの影響オンリーから書きはじめたクチだろ!」という印象受ける作家が出はじめてきた。たとえば「インフィニティ・ゼロ」の人とか「吸血鬼のおしごと」の人とか……。「悪魔のミカタ」のうえお久光についてはちょっと判断保留かな。
 ところで、SFセミナーとか行くと迂闊なことはできないみたいね! (たとえば、殺人とか) モニタの前の安楽椅子探偵に推理されるYO! 相手を論破してみようとかそういう発想がある段階で旧世代の集まりだ――などとちょっと思って、ここらへんは第3世代は「動物化するポストモダン」を必要としないという上の記述につながってくる。つーか、ひとりで網羅するのってもう不可能だから、それを前提とすることが重要だと思う。あ、それから、ことオタク系に限っていえば(出会い系サイトとかそーいうのはしらんが)Webがひとつの集団意識として作用するってのはあるような気がするな―――田代・ムネオフィーバーとかの例を挙げてみても。
 そういえば「アベノ橋☆」(コメットさんっぽい)どうしようか、感想書き続けようかな……はげしく微妙な作品だ……と自問してみる。今週のハードボイルドものにしても、よかったのは、大人アルミたん@大人モードがパブで歌うところとチビキャラサッシとの魔法陣の中における会話だけで、その前の展開はどーでもよかったからな――なんでアベノエンジェルにこだわるんだよ!
 まぎらわしいことを書いてしまった。この写真元記事も知ってて、「この写真のタイトルを募集します!」みたいなのちびぼーど使ってやろうと一瞬考えて3分くらいその文章アップしたんですが、ぐっとくるタイトル自分自身思いつかなかったのでヤメにした。最後の文章はその名残りです。あ〜、ルパート・トムソン「ソフト」の感想書こうと思ったんですが、いっぱい書いたから今日はいいや。明日明日。ひさかたぶりに衝撃を受けて、今まで読んだBOOKPLUSの本の中ではいちばんよかったかも。装丁とか表2にあるあらすじ紹介文とはぜんぜんちがう。こんなものさびしい小説はひさしぶりに読みました。今週末は佐藤友哉「エナメルを塗った魂の比重」でも読もう。上でえらそうなこと書いたけど、読んでないのだ(爆)

02/05/12(SUN)

○「いかにもそうで、嘘も二回 」

 結局、キミらのことはわかんないんだよ! と言いたかっただけなのだろうか?
 昨日書いた日記って、要は俺が理解できる/できないのラインについてのコメントにすぎないのね……と気づいてみた。ははは。 「Don't think.FEEL!」ってよくかんがえると動物化っぽいフレーズだ!
 アニメージュ買ったら「ほしのこえ」巻頭特集でビックリ。新海さんのムービーの作り方ですごいな、と思うのは、とにかく手を動かしてる感じがするところかなあ。悩んでる時間あったらチャッチャやる! 「ほしのこえ」ビジュアル表現見てると、3Dのダミーモデルにポーズつけて2Dカットのあたり用にしてたり3Dカットに平気で手描きハイライト加えたりレタッチできちゃうところがすごいなあと思う。速度完全優先な現場仕事だ! まさかミサイルの軌跡の煙まで手描きとは!
 ところで、とうとつに今思ったことは「死兆☆」という単語をこれから流行らせようということだ。俺の脳内で。理由:可愛いから♥

 続き。メージュの付録に目を通してたんだけど、畑亜貴の書く詞の意味、ぜんぜんわかんない。「思い出林檎に目覚めの少女がキスして せつなく広げた本には ふたりのベルが鳴るよ」だからなあ。シュール! なんとなく「空耳ケーキ」という曲はうろ覚えのでたらめ歌詞で歌うのがいちばんあってる気がする……「わるものオーバードライブ」で大森望がハヤカワJコレクション3冊を「SFにおけるリアリティの敷居」という観点から取り上げていた。オススメしてるもの見てる限りでは、小説におけるリアリティなどというものを気にしてるとは思わなかったので驚いた。

・リリー・フランキー「日本のみなさんさようなら」[bk1][amazon]
 「ぴあ」連載の「あっぱれB級シネマ」を加筆/訂正のうえ1冊にまとめたもの。この人の書く文章はやっぱりおもしろい。古いところでは「海底軍艦」、比較的最近のところでは「秘密の花園」、「がんばっていきまっしょい」まで、いろんな日本映画について書き散らかしたコラムで、読んだところでその映画がどんな映画かはわかんないんだけど、それを観て何を感じたかはわかる構成になっている。素材のきりとり方が非常に上手い。素晴らしい。頭の中は常に釣りorファックな「釣りバカ日誌」シリーズの変態性、伊丹十三「お葬式」における高瀬春奈のケツ、大林宣彦「HOUSE」の恐ろしいセンス、育った安達祐実における女子グルーヴ(いい単語!)の欠落、「逆噴射家族」で工藤夕貴が演ずる娘を評して「この娘。殺しても無罪。」など、すべて秀逸といえる。
 ちょっと前は深夜番組とかで見かけた人なんだけど、最近ではフジ「ココリコミラクルタイプ」に出てるのか、見てみたい。
・松尾スズキ「ぬるーい地獄の歩き方」[bk1][amazon]
 読んで字のごとく。世を儚んでみたりするほど酷くはないからその辛さをアピールできない、でも客観的に考えたらけっこう地獄だな……という状況にある(あった)人たちに松尾スズキが話を聞くというインタビュー集。藤田秀世、北原万誠、井口昇(スカトロ系叙情派AV監督だけではなく大人計画にも参加してる)など、劇団関係の知り合いが多い。北原万誠の襟裳岬日給3,200円の昆布漁バイト話がよかった。メディカルアーティスト滝澤哲夫こことかちょっとドッキリする)のところだけが浮いてる気がするな。
 石黒亜矢子の手による表紙イラストはかなりカッコいい。

02/05/13(MON)

○「描いていいさ」 「云いて、以下」

 思いついたようにラグハイムやってみるけど、レベル上げも遅々としてままならない。気が向いたら起動してる程度なので仕方ないのだが……ヒューマン「頭脳パン」使って白熊やヤシガニ狩ってる日々、亀男単体にも瞬殺される貧弱さである。いろいろ装備も拾ったけど、パラメータかレベルのどちらかが足りないか、種族違いでそもそも装備できないものばかりであいかわらずかわりばえしない。海兵隊グッズとまでは贅沢言わないが、皮のパンツくらいは早く履きたいものだ。

本格ミステリ02 撲殺可能レベルに位置する凶悪レンガ本、「本格ミステリ02」[bk1][amazon] 読みはじめたら結構面白くて、半分くらい読んでしまった。ベテランから新人まで、生きがいい国内作家それぞれの持ち味が生きた中短編/評論が21収録されているので、ミステリでは有名どころしか知らないという人のための案内用サンプラーとして非常に有用な気がします。
 ちなみに収録作家は、有栖川有栖/折原一/霞流一/倉阪鬼一郎/若竹七海/鯨統一郎/西澤保彦/芦辺拓/倉知淳/菅浩江/伊井圭/大倉崇裕/麻耶雄嵩/物集高音/山田正紀/加納朋子/河内実加(原作:二階堂黎人)/波多野健/鷹城宏/巽昌章。
 いままで読んだ中には(ダメが作風になってる人は置いといて)これといって出来が悪い作品なかった気がするのですが、なんか、バカミス連発だ!! という印象はあります。折原一、霞流一、鯨統一郎、西澤保彦、芦辺拓、麻耶雄嵩、ここらへんの人の作品全部めちゃめちゃ。この現代において新しい設定で本格推理物書くむつかしさがわかります。とくに麻耶雄嵩! 貴族探偵シリーズ「トリッチ・トラッチ・ポルカ」後半における探偵登場シーンには大爆笑しました。本当に頭がおかしくて、素晴らしい! やっぱりタキシード仮面っぽいね……。探偵役・ワトソン役などの要素をずらして、本格ミステリの構造自体を破壊するような作品ばかり発表してきた人ではあるのですが、今回の探偵役もすごい。なんせ、主役の「貴族探偵」は一切推理せずにお抱えのメイド娘田中がぜんぶ推理してる(w なんじゃ、そりゃああ。
 個々の作品についてはのちほどまとめて書くつもりですが、印象に残った作品をいくつか。 芦辺拓「フレンチ警部と雷鳴の城」。非常に良く出来たパスティーシュものでありながら、カー風味をそのまま再現したら案の定バカミスになった作品でなかなかよい。 若竹七海「交換炒飯」。怖! ネタバレになってしまうので詳細は書けないが、非常に上手い。後味悪い作品書かせたらなんでこんなに上手いのか。 鯨統一郎「『別れても好きな人』見立て殺人」はあまりにもくだらなすぎる。またもカラオケシーン書いて行数稼ぎおって……。

02/05/14(TUE)

○【ANIME】 あずまんが大王 第6回 (→公式

 いうなれば、今日はブルマつり。 Bloomer carnival ってヤツですか?
豆知識:ブルマはこの体操着を提唱した Mrs. Amelia Bloomer (1818-94、アメリカ人、女権運動家)の姓を複数形にしたものである。サンドウィッチ伯爵と同じなのだ――。

 「勝利の方程式」、「三組の榊 五組の神楽」、「ぶっちぎり」、「わーい」、「踊る大団円」の5話。
 要は体育祭イベントの回で、みるみるうちに時がすぎていくな……。木村は登場するたびにハジけ祭り。体操服の裾問題について一席打ってみる。男子女子の扱いに温度差ありすぎ。大阪の嘘はすぐバレてみて、なんだか顔がちがう気がした。ともはうるせ――! ひたすらうるせ――! 誇らしげに榊女史を崇め奉てみるかおりん、唖然としてしまうようなことをほざくとも、醒め切った対応とるよみ、反面教師という形容がピッタリなゆかりティーチャー。大阪の靴は追跡不能になって、アニメにおける榊さんのキャラはよくわからなくなってきた……。
 そして体育祭開幕。みんな、ここを女子高と勘違いしてないか! 男子どもは驚きのレベルで視界に入ってこない。ブルマばっかりだ。正式にレギュラー参入の神楽さん。秘密兵器だ! いろんな意味で教育者の資格(というか人間として正しいのか?)が問われるゆかりティーチャーのアウトローな振る舞い。 「まかせろ」 榊さんカコイー!!
 榊さんブッちぎりじゃないか――! かおりんはもうメロメロである。男子生徒いねーなー。大阪+ちよの二人三脚。ダメ+ダメ=ダメ2だった。綱引き。男子いねーなー。 とも「男子の組体操は面白そーだなー」 え、ただの倒立ですよ? ちよ「グエッ」 応援合戦とか借り物競争とかあって、最終競技組対抗リレー。男子いねーなー。 とも:気合だけ → よみ:地味に頑張る → 榊vs.神楽因縁の対決も胸の差(w で、榊の勝利。フォークダンス。あ、一応男子女子なんじゃん。そして、かおりん至福の時。なんか、チャペルが鳴り響いてるんですけど……薔薇が舞い散ってるんですけど……。 「このままいつまでも……」(無限にリフレイン) しかし、幸せな時間は長く続かなかったね……木村の高笑いとともに悪夢の現実へと……。あちらの方角にダッシュで逃げ去る女教師。しかし男子がいなかった……。作画は多少イマイチかも。

神楽@桑島法子、正式にレギュラー化。この段階で彼女がボンクラーズ入りすると誰が予想できただろうか?しかし、男子がいない。かおりん、天上の愛、至福の時。

 来週は文化祭。イベントしかない。

■book【単行本・小説】ルパート・トムソン(訳:雨海弘美)「ソフト」 角川書店BOOKPLUS [bk1][amazon]

ルパート・トムソン(訳:雨海弘美)「ソフト」  オレンジ色のソフトドリンクが、発売と同時に大ブレイク! 店はオレンジ髪の熱狂的ファンで大盛況、メーカーもウハウハ。大成功の秘密はなんといっても脳に直接作用する”サブリミナル”を使ったマーケティング戦略! えっ、でもそれってかなりヤバくない? ……案の定、マスコミは動き出すし、死人まで出ちゃったりして、発案者のジミー君は心臓バクバク。オレの将来どうなるの―――ってそうゆう問題か!?   (表2:あらすじ紹介より)

 ぜんぜんそんな話ではない!

 いや、そんなこと書くと語弊がある。新発売の清涼飲料水の洗脳広告を巡るお話で、こんな話だといえなくもないことはない。でも、それはストーリーの5%くらいの部分だし、そもそもジミー君が主役張ってる感じもしない。彼は悪意無き狂計画の立案者、悲劇の幕開けの紐を引っ張った人間にすぎないのだ。

 物語はずっと潜行したままで、水面下で何が起こっているのか、まったく見えてこない。なんせ全338ページのこの物語で、何か取り返しのつかないことが起こってしまっている……と実感できるのが第4章のはじまり、214ページ。それまでの3章は中心となる3人の紹介に延々費やされる。
 物語の中心となるのは、人生の裏街道、いわば暴力商売ともいえるクラブの用心棒を生業としてきた男、バーカー、美大卒業後、カフェのウェイトレスとして生計を立てる普通の女の子、グレイド、そして先に挙げた清涼飲料水会社のブランド・マネージャー、ジミー。この3人だ。一見、何の関連性もないように思える彼らが一瞬だけ交わって、そして狂った音を立てて暴走する運命の歯車は彼らの人生をとんでもないところに連れ去ってしまう。その瞬間の衝撃こそがこの小説の重要なところであり、かなり強引なことを書いてしまうと、第5章とそれに続くエピローグ的な第6章を読ませるためだけにこの作品は存在するような気がする。それまでの4章、260ページは単なる前振りだ。しかし、その衝撃はものすごい。

 個人的な心の琴線に触れた部分で高い評価をつけているのでは? という自覚はあるし、起承転結でいうところの起×3人で第1章〜3章、第4章はグレイド視点の承、第5章がバーカー視点の転で、最後にジミー視点でのエピローグ、と客観的に考えても構成はシンプル極まりない。しかしシンプルであるがゆえか、美しい情景描写と豊かな色彩感覚にあふれながらも、どうしようもなく胸が潰れそうな寂寥感を漂わせるその筆致はかなり心に響くものがあった。ページを費やして登場人物の背景がこれ以上ないほどにきちんと書き込んであるがゆえにバーカーそしてグレイドにどこまでも感情移入が可能なのだ。
 ネタバレになってしまうので、実際この物語がどんなジャンルに属するものなのかは書けないのが残念だが、第4章から5章の流れは、ヴィアン「日々の泡」のようだ。現実以外の何物でもない物語なんだけど、ものすごく幻想的で、それはカラフルな悪夢の中の光景にも似て、美しいと同時にひどくやりきれない。手紙そして電話のシーンはかなり心に堪えた。

 訳者あとがき冒頭部分にあるあらすじこそが本当のあらすじで、ここにはストーリー全体の90%が書いてある。でも、読んでも大丈夫、きっと。繰り返すが、この小説は第5章を読むためだけにあるような気がする。
 そして第5章のあと、エピローグとなる第6章のあとにもきっともう一つの終焉があるのだろうな……と匂わせてのラスト。ジミーの同僚であるニールの存在はここで使うためにあったのか! と驚きとともにひどく感心した。

 ここで書いたところでこの本を手に取る人はほとんどいないと思う。それでもやはり何か書いておきたい。そんな物語だった。

02/05/15(WED)

○「耐えたニシン、死に絶えた」

 夢の中で妹にPS2を買って来てもらった。モニタに早速接続して電源をONにすると、なぜか天気予報が映っていて画面の中ではリアルの知り合いが気象予報官をしていた。「西高東低の気圧配置が……」などと言いながらお天気お姉さんとイチャイチャする様子がえんえんと放映されていてものすごく腹立たしい。目覚めてからそいつに会ったとき、きっとものすごく邪険な態度を取るだろう。やつあたりさえするだろう。理不尽に思えるかもしれないが、それはしかたがないことなのだ。腹立ちまぎれにモニタのスイッチを切ると、新鮮な空気を吸うためにカーテンを引いて、窓を開けた。窓の向こうには一面の水没世界。下のほうでばしゃばしゃと音がする。視線を下ろせば、何百匹もの錦鯉についばまれてもがいている大家の姿が目に入る。ぶくぶくと泡立つ白い水面、その中で蠢く緋色や金色たち、その間から垣間見える大家の必死の形相を、ただ眺める。

 毎日毎日言いたいこともべつにないので適当に書きました。

 ちょっと前に出たものばかり。
・山本マサユキ「ガタピシ車でいこう!!」 1巻 [bk1][amazon]
 素晴らしいです。旧車改造マニアの俺、「山本」と、エロが大好きエンスー野郎な金田くんのふたりを中心にしたレストアっつーか、修繕つーか、プラモ感覚で切ったり貼ったりしてる感じがとてもいい。子供の無邪気な部分を残しつつ大人になって、でもやっぱり周囲には理解されなそ――なあたりがいい。出てくる人間全員アクが強くて強烈な個性持った人ばっかりなんですが、これらほとんど全員に実在のモデルがいそうなあたりも(いや、いる)スゴい。濃い毎日を送っているんだなあ……。恐竜の骨っぽくFIAT500Lを発掘 → レストアという恐ろしげなことしてた邦成さんは実在するのかなあ? ちょっと気になります。あと、やっぱり売られる場所ってあるんだなあ、と思った。リアルカイジだ! 女の子も可愛い。
・正木秀尚「ガンダルヴァ」 1巻 [bk1][amazon]
 面白い。たとえば小説のジャンルにおいても、井上夢人「オルファクトグラム」、浅暮三文「カニスの血を嗣ぐ」の名前が挙がるくらいで(牧野修「アロマパラノイド 偏執の芳香」はちょっとちがう)、匂いというものは目にも見えなければ、それを表現するための語彙の数も少ない。そのため嗅覚をフィルターにして世界を描写するという試みは刺激的であるもののその難易度はきわめて高い。この「ガンダルヴァ」は、その困難な試みを漫画というジャンルの中で見事に成功させた稀有な作品である。すべての描写は官能的で軽やかで、なんとも大人な印象を受ける。狂言回しである香田尋の存在があやふやになっていくあたりや、物語の視点がとんでもないものに置かれているあたり、幻想文学の香りがして、とても好みであります。
・原作:大槻ケンヂ 作画:佐佐木勝彦 清水沢亮 「グミ・チョコレート・パイン」 2巻 [bk1][amazon]
 賢三の絶望そして復活、ここらへんの描写がものすごくいい。ダメ少年パートと山口さんほか女の子パートで作画分担してるのも効果的だし。表舞台に上がれなそうな「BECK」という雰囲気がいいのではないでしょうか。ひょっとすると魂の叫び強度ではこちらのほうが上かもしれません。「ビートルズの幼虫」ってのもよかった。なんでまたそんな衣装持ってるんだ?
・唐沢なをき「カスミ伝△」 2巻 [bk1][amazon]
 切り抜いたり塗ったりした人間、世の中に何人いるんだろうか? あと漫画家を志すならば32年前のノートも取っておくべきだとかなんとか。カスミの母親が46歳にとても思えないところがギャグ的に弱点といえば弱点だ(w
 

○【雑誌】 近代麻雀 6/15 竹書房

 今号はわりに読める。でもそれはエピソードの山場にきてる作品がいくつか重なっただけ、という話もあるけど……。 原作:阿佐田哲也 作画:原恵一郎「麻雀放浪記 凌ぎの哲」。哲、ドサ健連合軍vs.稲荷町グループ最終決戦幕引き。花沢のイカサマのダネも正直すごいな、と思ったけど(そんなことできるのかな?)、重くのしかかって来るようなラストもいいな、と思った。 伊藤誠「兎 - 野生の闘牌 -」。こっちも山城麻雀クライマックス。ま、再登場するんだろうね、という気はする。このためにZOO立ち上げたんだとしたら、みんなちょっとは怒ってもいいと思うんだけどな……シャモアは最後まで微妙に使えない男だった(w 2ヵ月後に新章スタートだそうです。 原作:花村奇跡 作画:旭凛太郎「騙し屋」。強欲な不動産会社社長が今回のターゲット。麻雀中心の話ではないが(べつにそれはかまわない)毎回コンスタントに面白い。一般誌に描いても人気でそうだ。 三山のぼる「くの一雀法 忍者姫桜(きざくら)」。忍法乳しぐれ使ってるな(w アホらしすぎて語る言葉がない。

02/05/16(THU)

○「三角錐、スイス区間さ!」

 意味がわかんないなあ……

・村上かつら「サユリ1号」 1巻 [bk1][amazon]
 ええですなあ。長年、妄想の友を勤めてきた「サユリ」そっくりの後輩が目の前にあらわれた大学生、直哉(20)と、リアル世界の「サユリ」ことその後輩、大橋ユキ、このふたりの危うすぎる恋愛話……なんだけど、そんなに直哉には感情移入できないなあ。むしろ「祭りの夜」コンテナの中における、直哉の幼馴染、知子と、直哉の友人である三沢の会話シーンのほうが1巻でいちばん良いシーンだったんじゃないかと思います。幼い頃からずっと距離が近すぎたせいで、逆に異性として意識してもらえなくて悩む知子が可愛い。三沢もいいやつなんだよね……この2カップルはネガとポジの関係にある。
・凛野ミキ「冥界落語」 1巻 [bk1][amazon]
 ぐわ、面白い!! 出たの去年の暮れなんでちょっと前になっちゃうんですけど、なんとなく気になった。
 地獄を舞台に、閻魔大王ほかが罪人たちを嬲るさまを描くほのぼの・ブラック・ギャグ♥ 爆弾入りの豆を使うことで節分がなぜかバトル・ロワイアル化してしまうこの不思議を味わえ!逃亡した亡者を追跡するため、あきらかな爺キャラである都市王をツインテール化&女装させて(顔はそのまま)天界にムリヤリ潜入捜査させてみたり、権力をかさにかけてやりたい放題する閻魔大王の悪逆非道っぷりが楽しいです。
 印象に残った台詞としては「勘弁してください! ウチの子は生涯排泄にしか使用する予定はございません!」かな。なんだろね、この言語感覚は……
・喜国雅彦「日本一の男の魂」 9巻 [bk1][amazon]
 よく続くよなあ……これでもかとばかりに顔面騎乗ネタ連発させていてとても清々しかったです。
・介錯「十字架(くるす)トライアングル」 1巻 [bk1][amazon]
 初の少女漫画、だそうです。「懺悔なさいっ!!」って言いながら十字架つきつける来留守(くるす)ちゃんが可愛い。

■book【単行本・小説】池上永一「あたしのマブイ見ませんでしたか」 角川文庫 [bk1][amazon]

池上永一「あたしのマブイ見ませんでしたか」  ハードカバーで出ていた「復活、へび女」に加筆したうえで、改題、文庫化したもの。「マブイの行方」、「サトウキビの森」、「失踪する夜」、「カジマイ」、「復活、へび女」、「前世迷宮」、「宗教新聞」、「木になる花」の8編を収録した現在のところ著者唯一の短編集で、突拍子もなく、意表をついたお話が、わりと大雑把に書いてあります。

 本土とは違った沖縄の古くからの伝統や風習、そしてその地に暮らす生命力旺盛な人々を題材に、自らの豊かな想像力を使い、それらをファンタジーの領域にまで昇華した独特の世界観を背景に描かれる、明るく、陽性で、どこまでも賑やかな物語。それこそが池上永一作品の魅力だろうか。
 この人の作品を語る上で、やはりマジック・リアリズムについての言及がなされるのは避けられないと思うのだけれども、この手法って使う人間にライセンスみたいなものは必要であり、現世と霊界の境界が曖昧な(ように感じられる)沖縄で幼少時を過ごした池上永一は国内でその資格を有した数少ない人間ではないかと思います。目の前に不思議が当たり前のように存在する世界で過ごした経験がなければ、マジック・リアリズムっぽい作品にはなっても、どこか微妙に異なったものに仕上がってしまうんじゃないかなあ。たとえば、イアン・マクドナルドの作品みたいに。
 貧困とかが、キーワードになりがちなラテンアメリカ文学とくらべると、池上永一作品の根底に流れる底なしの明るさみたいなものは重要かなあと思っていて、この人はもうちょっと頑張って世界に出ればいいと思います。

 落としてしまった自分のマブイ(魂)を求めて、浜辺や市場を彷徨する優子の姿を描く「マブイの行方」、本土の大学生との再会を夢見てサトウキビの森でひたすら待つ東子そして遠くから近づいてくるオバァの姿をえんえんと描く「サトウキビの森」、歓楽街の中にあるビッチンヤマ御嶽という信仰の地と、その聖域をなかだちにしてしたたかに生きるオバァたちの生態を描く「失踪する夜」、知らない間に部屋に入ってきて添い寝をし、布団に人型だけを残して消える「ソイネサウルス」を追い求める僕の物語、「復活、へび女」が印象に残りました。やっぱ、池上作品にオバァは必要不可欠なのかも。エキセントリクスなキャラがいたほうが絶対的に楽しいのであります。

02/05/17(FRI)

○「スラム街でイガ蒸らす」

 いちお書いとくけど「死兆☆」という単語が流行るんじゃないかなあ、とか、流行らしてみたいものだ……なんて、本気で考えてるわけじゃないからな! いかに場がシラけようがどうしようがおかまいなしに何の説明もなくただひとり使いつづけるからこそ表現として孤高かつ純粋で美しくなるものだということを、皆様方には是非理解していただきたい。でも、新田さんにならあげてもいいYO! 文章を書くときに個人的なラインというものがたしかに存在していて、それは「ここまでなら文章の中で使えるけど、ここから先はどうかな……」という表現上の線引きみたいなものだ。他の人にも当然あるような気がするんだけれど、なんとなく、使える/使えないの個人的な境界線について下に書いてみた。
使える
(笑)、(w、(藁、(……)、(;´Д`) 、(;´Д`) 、(゚д゚)、(゚Д゚)!、ヽ(´ー`)ノ、(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
使えない
(爆)、(苦笑)、キタ━━!!、ъ( ゜ー^) ⌒☆ 、ゴルアヽ(`Д´)ノ
 なんでだろ? 自分の中の基準がわかんないよ……。でもまあ、(爆)と(苦笑)と吉野家コピペ(今さらか)だけはやめとこうと思います。それら連発したときはサイトを閉める前兆だ! ほら、地震の前にナマズが暴れる感じで。
 ちょっと話は変わる。侍魂(最初期)クローンのフォントいじりページ作るなら今なんじゃないのか? と(心の中で)ひとり呟く。そろそろ1周回ってきた。周回遅れだ! 始めるにはいい時期なんじゃないかな? 今はきっと発酵(=腐敗)しきった後の旬、軒先に吊るしておいて目に蛆が湧いたころが食べ頃なのです。あの頃のクローンページ、今はどうなってるのかね? と思ったら、侍伝説がまだ存在してて驚いた。プロデューサー;ヤッタ−ペリカンはついに coming soon.... のままだったようだ。死兆☆

・土山しげる「食キング」 12巻 [bk1][amazon]
 ケーキ編完結&ピザ編突入。なんかしらんけど、どうしても親と子の絆とかそんな感じでまとめたいらしいな! ベタベタな展開と唐突極まる展開が交互にやってきて読者を当惑させます。そういえば、最初期の「電波少年」+「愛の貧乏脱出大作戦」モロパクリな展開はいつの間にか消失してるな……。北方渾身の駄洒落、「越後ショート!」には脱力しました(w
・土山しげる「食キング」 13巻 [bk1][amazon]
 仙台ピザ編完結、と思ったらちがった。嫌がらせのために差し向けられた建築関係者(多分に偏見が入ってるな……)3人組が、ピザ食べた次のコマで「ンマーイ!!」状態、1コマたりとも嫌がらせしないままピザの大ファン、その店のリピーター確定してしまったのには驚き! こんな単純な人たちばかりなら世に戦争などという惨劇は起こるまいて……などと思いました。社長の顔立てて1分くらいは嫌がらせしろよ、この根性なしどもが!! ラストにおける北方謎の行動の意味も、まあバレバレなんですが、それにしても客を小馬鹿にしてるような気がします。いいのだろうか……。
・田中誠「ギャンブルレーサー」 32巻 [bk1][amazon]
 最新刊じゃないよ。とうとう売に子供が出来て、月日の流れは早いものだ……と実感した。とくに惜敗した競争直後、(頭から泡飛ばしながら)自分の子供に挨拶するとこなんかちょっとジーンときたよ(w そういえば今週のモーニングでは常荷が記念獲っててものすごく驚いた。そんなことがあるのか! いや、野中英次が講談社漫画賞獲る時代だからなあ……。桐山(武蔵)はイマイチ伸び悩みそうな性格ですね。しかし、この漫画に出てくる奥さん方は全員素晴らしい良妻賢母ばかりだなあ、と思ってみた。男連中がクズばっかだからバランスとるため、という話もあるが。
・こやまゆき(原案協力:永野ゆかり)「とっても! ミニモニ。」 2巻 [bk1][amazon]
 正直、俺がこの本を読まなきゃいけない必然性はぜんぜんないのだけれども……。4人4様のめちゃめちゃな歌詞をまとめて「ミニモニ。テレフォンリンリンリン!」を作り上げたつんくの苦労が伺える「ミニモニ。新曲がほしいでごじゃいます」がいいかも。あと、この巻の見どころといえばなんといってもラスト、メンバー4人それぞれのプロデュース漫画だろう。炎尾燃みたいだ! いちおうキチンと落ちてるのは流石に年の功、矢口真里プロデュース作品くらいで、あとはけっこうスゴいことになってる。とくに加護! それは単なる、自分なりのお洒落ポイント紹介だろ!!
・やぶうち優「少女少年」 5巻 [bk1][amazon]
 女装少年芸能界入り漫画の5周目。毎回毎回可愛らしくてよい。今回は超人気アイドルを姉に持つ幼馴染の女の子をそのコンプレックスから救うため、女装してその子とアイドルユニット結成する決心した男の子のお話。って、結成記者会見の次の日にはもうはや学校の友達たちにバレバレになってるけど、いいの? 1〜2巻の頃とくらべるとアイドル像の変遷がほのみえて興味深いです。

02/05/18(SAT)

○「荊ララバイ」

 まあ、基本的に顔文字多用なんてしないんだけどね……(爆)って書く人は全員、映画「スキャナーズ」みたいにモニタの前で爆発してるんだと思ってましたよ。(核爆)なんてたいへんなことだ! でも、(火暴)だったら、使えるかも? と思ってしまう不思議。説明は不可能。 モナー/顔文字/AA長編板なんか眺めてると、使ってみたいAA、いっぱいある。でも、スペースいっぱい食うから自分ページで使うのはなかなかむつかしい。 新田さんには「絶望」と書くかわりに「ミニモニ。」使えばいいじゃん! と提案したのだけど、賛同してもらえなかった。ひどく不本意。文字数も同じだし、なんといっても可愛いじゃないか! 自分で言い出しといてなんだけど、「死兆☆」なんか本当にどうでもいい。 「コンビニの店員がブリトーの袋を切らずにチンして破裂させた。知らないふりして袋に入れた。ミニモニ。」 なんて微笑ましい表現! 戦場にお花が咲き乱れ、武器を捨てた兵士たちが手に手を取り合ってジェンカを踊るよ! 辻と加護あわせて8,000万超か―――結婚してくれなくていいから(ロリ属性ないので)養子に来てくれないかな、ふたりそろって。

 決定的に検索能力が足りないなあと思う今日この頃。OSにしてもWebのサーチエンジンにしても、僕たちはいったいいつまでアホみたいにファイル名検索だの、キーワード検索だのしなきゃいけないんだ? and 検索だの or 検索だの面倒なことしないでも効率よく目的のファイルだのページだの見つかるようにしてください。現在のサーチエンジンって検索ワードHit率による1次元的な順位付けしかしていない。文章中の複数キーワードの相関性をパラメータとして保存しておくなど、構文解析を前もって行っておくことで検索結果を傾向別に再分類したりできれば便利だと思う。Googleなんかでは現在の状況でもバカみたいにヒットしすぎなんで、早くなんとかしてください。と、小宮日記2002/5/15(水)「人工無能とデータマイニング」読みながら思った。
 だいたいOSのファイル検索機能も低すぎで、いちいちファイル名だのキーワード入れなきゃいけなかったり、検索ボタン押したらHDDの中、ジーコジーコ探しまくってみたりと、本当馬鹿みたい。ファイルの位置とか相関性みたいなものはあらかじめどこかに記録しとけよ、と思うのですが、そういうのって無理なの? 常時接続が当たり前の環境になれば、何なのか憶えてないファイルがいつまにか増殖していくなんて状況になるのは当たり前だと思うのだけれど。フリー/シェアウェアの圧縮ファイルなんかどれがどれやらわからないよ。
 画像ファイルにしてもそうで、今の機能ではとても面倒くさくてまともに画像整理なんかできない。「みよう絵」に採用されてるクロスメディア検索技術なんかOSに当たり前のように組み込まれていてしかるべきだと思うのだけれど……(ちなみに、みよう絵のインターフェイス自体についていえば、まだまだ考慮に値する点が多いように感じる)お絵描き掲示板やら画像貼り付け掲示板巡回してる人間はファイル名から内容が判断できないから大変なんだよなあ。

・法田恵「イナカナかれっじ」 1巻 [bk1][amazon]
 彼女といっしょに通うはずだった学校の受験日に熱出して、ど田舎の大学に行くはめになった男の話で、娯楽がないから子沢山の法則(?)により、いろいろえらくオープン、サークル内は兄弟だらけ!(何の?) というストーリーであります。ここまでおおらかだとなんかなごむわ―――っていうか、法田恵作品ぜんぶナゴみものなんだけどね……。1人だけウブな女の子がトッピングになって作品にアクセントを加えています。しかし、なんで皆さんブラしてないんじゃろか?
・伊藤誠「兎 - 野生の闘牌 -」 6巻 [bk1][amazon]
 山城麻雀最終戦。展開的には相当納得がいかないが、最後の敵にするためにはこうするしか道がなかったんだろか? でも(たぶん)多少加筆されてるせいか、近代麻雀(ウイニング)掲載時より、ちょっとはわかりやすくなってる気がします。ユキヒョウが可愛い。しかし、巻頭カラーページがシャモアの裸ってのは、いったいいかなることなのか(;´Д`)  巻末のオマケ4コマも面白いです。ネコとかそこらへんの落ちこぼれZOO連中、存在自体忘れちまってるYO!

 今「ミルモでポン」見ながらこの文章書いてるんだけど、なんかまたちっこいの来た(w 可愛い見た目で中身が鬼畜ってのが最近の流行? 恋心砕けたところで誰も困ってないところがクールでいいなあ。

○【ANIME】 アベノ橋魔法☆商店街 第6話「夜霧の! アベノ橋☆ハードボイルド商店街」 (→公式

 キャプはこちら。

 第7話がよかったから、ついでに書くことにした。

 今回はハードボイルド、らしいのだけど、これって本当にハードボイルドなの? かっる〜。マフィアであるペリカンファミリーと警察が血で血を洗う抗争を繰り広げる暗黒街を舞台に、伝説のスナイパー、ルゴルゴの配役もらったサッシと、なぜだかミニスカポリスになったアルミがあーだこーだ。もひとり出てきたルゴルゴパパンと本物の座を争って勝負して……みたいな感じ。ストーリーの中心から外れたサッシがチビキャラになっちゃうところとか楽しいし、クラブのディーヴァとして歌声披露するあるみたんとのギャップもいい。どんどん大人になってくあるみと自分のギャップを痛感するサッシの心情吐露もいいし………だけど、やっぱりパーツ一つ一つの底が浅すぎるんだよな……ドタバタパートとシリアスパートの匙加減もうちょっと上手くやれば……これでもまだマジすぎるというのか? ふたりがパラレルワールド商店街に飛ばされまくってる理由も明らかになったりして、たしかに折り返しなのかもしれません。魔方陣の中のサッシ、アルミの会話はなかなかよかった。それ以外はダメだけど……。

○【ANIME】 アベノ橋魔法☆商店街 第7話「回想! 魔法商店街誕生☆」 (→公式

 素晴らしい。今回のお話はパラレル商店街ものではなく、第1話でベランダから落っこちて入院した 雅ジイの回想。昭和30年代、魔法☆商店街として設計される前の阿倍野商店街を舞台にした物語で、都市計画の専門家として招かれた安倍(=ユータス)と、風呂屋の娘、夢音、そして自分の店を持つことを夢見てアベノ橋☆商店街計画を立てる野望多き若者、雅坊の青春を描いたものであります。いやあ、しみじみいいよ……2話に1話くらいの割合でこういうのやってくれれば、ベタぼめだったのにな……。

 とてもしょんぼりすることには、たとえばスケジュール的な問題からああなってるわけではなくて、監督であり今回の脚本も担当した(第1話も)山賀博之が作りたいものを作ってるのが、第2話〜6話のスチャラカパロディ路線だってあたりなんだよね……。
 謎の存在である安倍先生に惹かれていく夢音と、自己の無力感に苛まれ、尊敬してるはずの先生にも嫉妬の炎を向けてしまう雅坊の相反する感情なんかが描かれる今回のお話は本当に素晴らしいと思うんだけど、作り手側がやりたいのはこういうのじゃなく、作品の本質はちがうところにあると考えてるところが複雑でなんとなくやりきれないんだよなあ……。必然的に……が多くなるよ。

 上でもちょっとふれたけど、1回おきくらいでシリアス/パロディパート行き来して(あくまで個人的にいいなあと思う匙加減であり、勝手な要望にすぎません)パロディ部分ももっと練りこんで中途半端に終わらさなければ、本当に名作になったのではと感じます。そういう意味では1話1話作風ころころ変えつつしかも人手全然足りてなかったのに作品世界としてきちんとまとめていた「G.A.」はなかなか上手くやってたんだなあ、と再確認した。こっちは各話ごとに乖離感があるんだよなあ。まあ、パラレルなんだから当たり前といえば当たり前だけど、アルミ、サッシ以外のキャラに書き割り同然のパーソナリティしか与えられてなければ作品に深みが出なくてもしかたない。

夢音18歳と若き日の雅ジイ
 →公式ストーリー紹介

02/05/20(MON)

○「勝とうと思え、魔王! お前も弟か!」

 前にも書いたけど(ひっぱるなあ)、(爆)と書く人がモニタの前で本当に爆発してるなら俺は文句を言わないし、キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━(  ゚)━━(  )━━(  )━━(゚  )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━━ !!!! って書いてる人間が本当に1回転してるなら、認めるしかない。だけど、そうしていないだろう! (笑)と書くとき、俺は本当に笑ってるし、(w と書いた時には「w」のポーズとってるし、(藁 と書いた時にはデスク備え付けのわらしべ両手に握り締めてるんだよ! 誰にも文句は言わせませんわよ!! お見せできないのがとっても残念! それはともかく、ラグナロクのダウンロードがやっと終わったみたいなので適当にはじめてみる。こういうのって試してみないとどんな雰囲気なのかわかんない。実はずいぶん前にも1回ダウンロードしてたんだけど、いつまでたってもパッチが落ちてこなくてはじめられなかった。その時は本体落としただけで終了だったけど、今回は大丈夫っぽい。最後通牒(2002/05/19)でやってたキム・ヒョンテ特集見てはじめて自分パソで使ってる壁紙の作者名知った。ちなみにキャラ名もMAGNA CARTA日本語紹介ページ見てはじめて知ったのですが、ジュクレシアだそうです。チェルシーも持ってたな……。エステルとジュクレシアが母子というのは信じがたい。そういえばなんか見知らぬグロ画像あって「なんだろう?」と疑問に思ったけど、そういうことだったのか。しかしなぜだか免疫できてしまっているのでぜんぜん平気。

■book【単行本・小説】 ポール・アルテ(訳:平岡敦)「第四の扉」 ハヤカワ・ポケット・ミステリ  [bk1][amazon]

ポール・アルテ(訳:平岡敦)「第四の扉」  よくもまあ、こんな話を約200ページの長さ(原稿用紙換算では400枚足らずだろう)で書くよなあ……と驚いた。

 「第四の扉」ポップアップ広告まで(勝手に)作っている、殊能将之氏の大プッシュにより購入。
 氏はポール・アルテ特設ページも開設してるくらいのアルテフリークなので、この「第四の扉」読んで興味持った人は、このページのレビュ読みながら、アルテ作品が邦訳されることを願ってみるといいのではないでしょうか。(願ってるだけじゃだめかな)

 物語のあらすじについては殊能将之氏による上記ページ内「第四の扉」レビュに詳しく、そちらを参照してもらうほうが手っ取り早い気がしますので、ここでは簡単な紹介に留めておきます。
 時は1948年、イギリスはオックスフォード近郊の片田舎を舞台に、刃物で全身を切り刻み、密室状態で発見されたダーンリー夫人の死を皮切りに、その事件の関係者や、呪われたと噂されるその屋根裏部屋を巡って次々と怪事件が勃発するというもの。誰もいないはずの部屋から聞こえる足音、同時刻に別々の場所で目撃される男、交霊実験、そして繰り返される密室殺人、そして稀代の奇術王……よくもまあ200ページ足らずにこれだけの内容を詰め込んだものだと思います。
 しかし、この本でいちばん驚いたのは<ツイスト博士シリーズ>と表紙に書いてあるはずなのに、いつまでたっても博士が登場しないことでした。「ドルー警部ってのが、実は博士なんじゃないかなあ」と途中まで思ってたくらい。しかも驚くことには、実際に博士が登場するのはエピローグに入ってから。この話をどう決着つける気だ……と、クエスチョンマークいくつも頭に浮かべながら読み進め、「幕間」と題された第3部読んで「うぎゃー!」とひっくりかえり、その後はサプライズの連続。ひえええ。なるほど。
 ここで、ひとつだけ注意。 ラスト1行のサプライズがポイントとなる作品なので、先に訳者あとがきを読む際には、細心の注意をはらいつつ、開いたページの右半分にできるだけ意識を向けないように心がけたほうがいいと思われます。

 ポール・アルテという人について、まったく知識がなかったので意外だったのですが、1955年(資料によっては1956年らしい。どっちだ)産まれだから、まだ46か47、作家としてはまだ若いといえないこともない年齢のひとなんですね。フランスのカーってくらいだから、もっと大昔の人で、幻の作家的な扱い受けてた人が、やっと邦訳されたのだとばかり思ってました。ちなみに、作家の生年月日をまとめたページを参考に、国内の作家で近い年齢の人を挙げてみると、花村萬月、今邑彩、篠田節子、奥泉光、大沢在昌あたりと同学年くらい。
 そんな年代の人間が1987年に発表した作品がこの「第四の扉」で(→参照:この年の週刊文春ベスト)、まず、僕が考えたのは、この人って、ひとり新本格ムーブメントをフランスで勝手にやってる人なんじゃないかなあ、ということでした。
 実際この本の読後感は、綾辻行人、我孫子武丸ら、新本格最初期に活躍したメンバーたちが発表した初期作品群を読んだときの感じと似てるような気がして、しかしこれはまあ、TOPICSでも書いたように、僕が「皇帝のかぎ煙草入れ」、「帽子収集狂事件」、「ユダの窓」と3つしかカー作品を読んでないという理由が大なのかもしれません。カーについての知識が少ないから。

 ちなみに、読後すぐに連想したのは、我孫子武丸「8の殺人」プラス 綾辻風味でした。

○【ANIME】 ぴたテン 第7話「いたずらの仕方」 (→公式

 →公式ページストーリー紹介

 なんだか、普通な出来ですよ? 頭にメジャー装備したキチガイ娘が襲いかかってくるお話(説明終了)。つーかビデオ回さないでぼーっと鑑賞してたから、そんなに記憶はないんだけど、きっと問題はない。全員が全員やけにスカート短かかったな――という印象だけは残った。あっという間に崩れ顔担当キャラに落ちぶれ果てた小星たんはけっこう哀愁、アニメの展開のほうがある意味残酷で、「小星たんはお役目終了、ご鑑賞中の皆さんはさっさと紫亜さんに転びなさい!」といった作り手側の意識操作が感じられる。先週今週とけっこう楽しく見られたのは原作においてかなりどーでもいい御手洗兄妹中心のエピソードだったからで、お気楽展開に食傷気味だった原作厨のハートに優しいストーリー展開だったからであろう。しかし触角のかわりにメジャーつけてみるとはものすごいセンスであり、こんなこと、普通考えないよ! コゲ先生は天才だ! 来週は女装した湖太郎がかぐや姫演じるお話で、こっちもそこそこ期待できそうな雰囲気であります。

○【ANIME】 HAPPY★LESSON 第7話「モエモエ☆みなちゃんがんばる!」 (→公式

 体育祭。こっちはブルマじゃなくて男子も普通に画面に出てくる。体育祭のMVPをチトセに獲らせるべく、みなづきそしてママ連中が奮迅して、そしてその努力はすべてマイナス方向に働くというお話。つーか、ほとんどの競技にに参加してたらそれだけでMVP獲れそうな気がするが……。BとCがやたらに自己主張していて驚いた。まさか、提供ナレーションまで担当するとは(w それにしてもむくわれなすぎる委員長は不幸キャラだ。妄想シーンの中だけは輝いていたよ……。正直、そんなに無理矢理はづきを出さなくてもいいような気もしていて、ほとんどのサブキャラを毎話毎話ストーリー参加させなきゃいけない展開ってどうしても学芸会っぽい雰囲気になるな、と感じた。(例:VANDREAD)

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