>>トップページ

site search help

■book【書籍】 東浩紀×大塚英志責任編集「新現実」 vol.01 角川書店  [bk1][amazon]

東浩紀×大塚英志責任編集「新現実」 vol.01  なんだろうな、この漫画大衆やらSMスナイパーやらとクイックジャパンが混ざったようないかがわしすぎるデザインは…… 素直に、表紙担当:新海誠で良かったんじゃないでしょうか。表4の広告、ゲーマーズだしなあ。見た目にずいぶん厳しいものがあります。

 たしかこの本、最初は予価1,500円弱くらいだったはずで、「ちょっと高いかなあ……」と買うかどうか迷っていたんですが、880円だったので手にとってみました。でも残念ながら、その値段でも厳しい内容でした。東浩紀は「880円」の価値はある、と書いてるけど、個人的には350円くらいだったらまあオッケーレベルかなあ。

・ フルカラーコミック:新海誠「塔のむこう」
・ 対談:東浩紀×大塚英志「工学、政治、物語」 パートA / パートB
・ 書き下ろし小説:佐藤友哉「『世界』の終わり」
・ 書き下ろし小説:白倉由美「しっぽでごめんね」
・ 評論:佐藤心「オーティマズムが機能する 『月姫』から見たギャルゲー運動とその空間」
・ コラム:大塚英志「本作り『流儀』に於けるディスコミュニケーション」
・ イラスト:コヤマシゲト「コヤマシゲト、ニューワールド」(表紙担当した人。ちなみにP164,165のイラスト表紙にしたほうがまだ数倍よかった気が……多分にビバップっぽいが)
・ 漫画:西島大介「サーフィン・オン・サイン・ウェーブ」

 漫画については、特にコメントもない出来の作品が2本、としか答えられない。まあ、普通。
 新海誠「塔のむこう」。なんとなく学校をサボり、向こうに見えるあの「塔」を目指す女子高生の1日を描いた作品で、まあそんなに力が入ったものでもないだろう。ほとんど手描きで、透過光処理だけつけくわえてる感じ。西島大介「サーフィン・オン・サイン・ウェーブ」。なんと申しましょうか、このタイトル…… YMO? いつの時代だ…… 内容もこの人らしい「懐かしい未来」的雰囲気の作品でありますが、まちがっても先端の人じゃないよな〜

 佐藤友哉「『世界』の終わり」。また鬱な文章書きおってからに…… 近所のパン工場でバイトしながらまったく売れない小説を書いてる作家(というか佐藤友哉)が主人公が売れてる後輩(西尾維新)への愚痴をつらつら書き連ねつつ自分の才能のなさに絶望してそこに妹が出てきてあれこれ花売りの少女あれこれ清々しいくらいに舞城王太郎意識してるだろ、キミ! みたいなあれこれ。なんだかなあ…… 正直、「群像」に発表してるような小説を舞城がこの本に載せていたら、それだけで買う人はいる気がするのだけれど、これはちょっと如何なものか。なんか、ただうだうだ書いてるだけな気がするんだよな…… 白倉由美「しっぽでごめんね」。こっちもまた内輪から原稿取って来たね……という印象。うーん。

 対談、評論についてはそれなりに読んでから追加します。vol.03までは出ること決定してるみたいだけど、それ以降は難しそうだなあ。
 現在のところでは残念ながら、見た目も中身もカストリ評論誌、という感じです。

home