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03/07/23(WED)
【単行本・小説】 フォークナー「フォークナー短編集」 新潮文庫 [bk1][amazon]
読了までにけっこう時間かかりました。「嫉妬」、「赤い葉」、「エミリーにバラを」、「あの夕陽」、「乾燥の九月」、「孫むすめ」、「バーベナの匂い」、「納屋は燃える」の8篇を収録。
熱気を孕んだアメリカ南部の病んだ雰囲気が伝わってきて、なんというのか、重低音で腹底にまで響いてくる印象があります。いきなり話は飛ぶようですが、シリアル・キラーだの天才と狂人の境界にいる犯罪者だのにはさほど興味はなくて、むしろ土地や場としての空間に宿る狂気、集団が狂気に走っていく様を描いたものに心惹かれます。そういった意味でサウザン・ホラーに分類されるような作品が好きなのだと思いますが、ここに収録されてる作品もしかし怖いですね。
習作の「嫉妬」を除いてはどれも甲乙つけがたい強力な短編ばかりで、すべてコメントつけたいくらい。
「赤い葉」は、要は族長の死体とともに側仕えの者も埋葬されるという「殉死」を主題にした作品ですが、この側仕えがチカソー・インディアンの者ではなく黒人奴隷であるところがポイント。アフリカから連れてこられた奴隷にとってそんな風習はまったく意味をなさないわけで、当然逃亡を企てるわけですが…… 他の作品にも共通してますが、肝心な描写をあえてしないまま読者の想像力に委ねるという手法は多用されて、その省略がぞっとするような戦慄を生んでいます。それにしても、 「そうだ。真っ黒けになってさ。それに、にがい味もするんだな」 というのは真実? 調べてみなければ…… 「エミリーにバラを」は、凋落した名家の生き残りであるオールドミスの死後、明らかになった衝撃の真実を描いた作品で、何が起こったかは途中の段階でばればれですが、最後の一押しと長い長い年月の重みが恐ろしい作品。「エミリーにバラを」と物語発端は比較的似ているものの、その後の展開が集団暴力につながっていく「乾燥の九月」は黒人リンチを題材にした作品で、熱帯夜、青白い月影の下で起こったことの描写が凄まじい。これも間接的ながらボディにくる暴力描写であります。そのまんま書けばいいものではありませんね。「あの夕陽」は、夫に殺されると怯える黒人洗濯女の恐怖を子供の視点を通して描いたお話で、何が起こっているのかわからない子供の無邪気さがフィルターとなって作品にユーモアとアイロニーと不気味さをつけ加えている気がします。考えてみるとこの話は回想録なんですが、その後ナンシーはどうなったんでしょうか? こわいこわい。同じく子供の視点で描かれる「納屋は燃える」は、明らかにろくでなしで無法者の犯罪者である父親とこの世の正義の間で引き裂かれそうになる10歳の少年の心を描いた作品で、これも痛々しく心に残ります。「孫むすめ」は黒人にも馬鹿にされる屑白人(ホワイト・トラッシュ)爺さんと彼を屋敷の魚釣り小屋に住まわせているサトペン大佐との関係性を巡る物語で、これも肝心な部分は描かれません。そして。それだけにその悲壮感はきらめくような気がします。たとえば、すべて終わった後で孫むすめにかける台詞など。「バーベナの匂い」は南部の慣習に毒されることなく狂気にも暴力にも走らなかった若者の物語で、この人の作品にしてはめずらしいような気が。
うーん、味が濃かった。さすがに満腹です。
【特撮】 爆竜戦隊アバレンジャー 第21話「アバレ恋! キロキロ」 (→公式ページ)
→ストーリーあらすじ
浦沢義雄脚本回。vs.キラーオー戦の敗北をいまだ引きずっているアバレンジャーたちの前に新たな爆竜反応が! その爆竜アンキロベイルスはどうやら性格に問題があるようで…… とにかく面白エピソードだった今回の実質主役はヤツデンワニ@津久井教生。アバレキラー登場回にて、「もしもし、救急車、救急車を〜」 という名言を残して瞬殺された、と思いきや、生きていた! アバレキラーのお手伝いとして! 「エヴォリアンに帰りたいヨ〜 そうだ、エヴォリアンに電話しよう〜」(自前ので) 受話器デカっ! 「はい、エヴォリアンです!」 「お前なんかトリノイドの恥だ! 2度と電話してくんナ!」(ガチャン!) うーん、帰りづらい〜 こうなったらアバレキラーは無理っぽいからアバレンジャーのほうでも倒してそれ手土産に凱旋帰還しようっと! 手はじめに街中で暴れてみるヤツデンワニの前に黄色い娘が! いきなりのラブリー攻撃。 「突然ですが、イエ〜イ! 俺と結婚を前提におつきあいしてください〜」 「俺の愛するあの軽蔑のまなこ、捕えろ!」 下僕体質の変態マゾトリノイドと向こうっ気の強い娘さんとのカップリング(一方的な)が成立。 「よだれをたらしてしまうのねん!」 渾身の攻撃をも快楽に変換してしまうその変態ぶりに困惑するらんる。まったく躊躇せずに撃ってますな。 「オールで語り明かそう! ではでは」 男ふたりに背中をかかすらんる。彼女、ちょっと太ったね…… 冷静な電話の取次ぎが笑いポイントとみました。自虐的なラブソングを2丁目公園で熱唱するヤツデンワニ。出前の蕎麦も跳ねております。ものすごい偶然から発見される新爆竜アンキロベイルス。しかしながら無気力、無関心にて協力の姿勢はゼロ。いきなりはじまるvs.アバレキラー戦のあおりをうけていきなり傍観者モードに入るヤツデンワニ、アバレンオーとキラーオーで大岡裁きになるわけわからん展開、なんだこりゃ? 「お前なんか、大っ嫌いだ――!!」 アスカの泣き落としでなんとかなった。ええのか。ダブルドリルで勝利〜 さすがにキラー関係ちょっと弱体化ですな。アバレキラーのスーツって、歩く爆弾なんじゃなかったっけ? 全員失念してますね。拾って帰られて準レギュラー化なのかも。マトリックス避け。やたらでかいダーツ。
【ANIME】 エアマスター 第17話「集え! ストリートファイターズ」 (→公式)
深道ランキング上位の手練たちが群雄割拠しはじめるという展開。スナイパー空手の前口上が足りない……と思ったけど、どうでもいいか。スナイパーだし。 それにしても、「金次郎、キミが欲しい」 との深道の言に怒りを爆発させた狂戦士長戸のインパクトはすさまじい。スゲエことです。 「キスしてくれ……そしたら痛みが飛ぶから」 「キスしてくれよ、金ちゃん……」 なんでこんな変態、側近として置いてるんでしょうか。 「痛みを消してくれ……金ちゃんの唇を俺の唇に重ねてくれ……」 「頼む…… 後生だ……」 唇食ってパワーアップ! ブチュルブチュル重ねてッ! 子安もビビるその迫力! 同席した喫茶店の客もいい迷惑! 視聴者だって超驚愕! ティンティンもピンコ勃ち! そのころエアマスターさんは永遠に地味なアスファルトマスターさん相手に必殺技を思案中でありました。 (ピーン!) 「忘れた!」 アホな子でした。沢村は不思議な踊りを踊った! パクリ技で負けた! 長戸の身長5メートルくらいありますね。変態愛憎関係にもケリがついて、バーチャな彼も乱入してきて、続く。もりだくさんですね。楽しいです。あてにならない予感にしたがって雨中さまよう巨乳ちゃんはいずこに? EDラストまで必ず観ること。充実の原画陣の中に柴田ヨクサル本人の名前があって驚愕。やっぱ長戸関係描いたんだろうな――
キティガイ少年少女アニメ。面白くなってまいりました。ヘブライ語で「万物の始原」。シイナちゃんの圧倒的な順応性の高さ、もしくは危機管理能力のなさ、鈍感さには恐れ入りまする。頑張ったって死にまする。小森少年操る空飛ぶ包丁「プッシュ・ダガー」とホシ丸+シイナのバトル……というか、一方的な陵辱が展開されて、一方、アキラたんは 「イヤッ!」 ハァハァいったりブルブルしたり、嗜虐心をやたらそそる女であることよ。やっぱりこの娘っ子、とびっきりの淫乱症ですよ? 世界を天秤にかける小森君のグレイトなナンパに心揺らいで、「俺が王で、アンタが王妃だ」 頬染めてみたりして、この娘は! 「手はじめに、50億人くらい殺そう」 やたらにビッグなことを! 「怯えた顔もいいな……」 物語が動きはじめてきて面白いですね。アキラたんの表情がもうちょっとそそるといいんだけど。爪先立ちで、「あ、ああ、ああ」 股下から小学生女子の開き。こりゃ、まごうことなき変態アニメでありますな。いいのかしらん。あ、鉄骨じゃないんだ! ぐぼっと血を吐いた。人殺しの興奮を料理で発散する小学生女子。うひ――! 腹巻。ダガーナイフ。
03/07/26(SAT)
【ANIME】 住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー 第3話「ドッコイダーVSエーデルワイスでドッコイ」 (→公式)
そっか、前回はネルロイドガール中心エピソードだったのか、気づかなかったですよ。という今回は忌まわしき血を持つA級犯罪者エーデルワイス中心エピソード。まあ当然の如くお隣さんになるわけで…… 「私、料理得意だから、お菓子とかなんでも作っちゃいますよ」 ブルブル タンポポたんの無自覚さぶりには恐怖を覚えるッ! 瑠璃たん(エーデルワイス)のご両親と弟、記憶操作された一般人ですよ? 粘土細工をゴーレム化できるエルロード一族の血をもって粘土怪獣クレイドンを生み出し、都市を恐怖のどん底に陥れるエーデルワイス。うわ、Bパートになったらいきなしスペクタクル! 阿智小説原作とはとても思えない! 前回の銀河連邦警察広報フィルムもそうだったけれど、ニュース映像やテロップ使った演出はちょっとバーホーベンっぽいですね。やたら真剣っぽいエーデルワイスvs.ネルロイドガールの戦闘に鈴雄くんはビビり、そして逃げる。その格好でタンポポたんはコスモス荘から駆けつけたんでしょうか……!? 幸福なる勘違いによりドッコイダーが参上してなにやらうまいところに収まってエンド。ちょっとシリアス演出でしたがエーデルワイスたんの過去や苦悩が明確に描かれていて、何を見せたいのかがちゃんと伝わってくる手堅い作り。キャラ紹介回としてはこれ以上ない出来なんじゃないでしょうか。原作読んだときにはぜんぜん感じませんでしたが、偽メテオさんとか言われるとたしかにそんな雰囲気はあるかも。(注:原作第1巻の発売は1999年5月なんで、こちらのほうが先) 釘宮嬢の好演が光りました。貞子ライクに30分間這いずってたヒヤシンスさんが次回には合流して(方向音痴だから迷ってたという理由は示しておいたほうがいい気がするけど)、ますますえらいことになるんですね。全体的にセンスがよくて、物語構成も画面レイアウトもきちんきちんとしてるのでとても安心して観られます。これは予想以上に超・安定作なのでは。
【ANIME】 おねがい☆ツインズ 第2話「肉親かもしれない」 (→公式)
娘さんもうひとりやってきて、お布団奪われた麻郁(マイク)は座布団抱えてご就寝。 「ああっ! 樺恋のお兄ちゃんか、もしくは弟の人!」 夢見る刺客・樺恋たんはやたらにかまびすしくそして失神してみる娘さんでありました。いろいろ思い悩んだり会話してみたりと、とりあえず風呂場は重要活動拠点ですね! あざとくなりすぎないぎりぎりのライン見切りは非常に上手いですね。樺恋たんの顔面騎乗やら、白い液体顔から滴らせてみる副会長先輩やら。(その後の毅然とした表情がまた……)これもなかなか安定作、というか背景美術の美しさは前作からそうですが、深衣奈たんのばたばたした動きやら動作によるキャラ描き分けもできているようで、ちゃんとしています。「うーむ……DNA鑑定でもしてもらえば?」とかいえば終わっちゃいそうなお話なんで、もし他人だったとしてもはなれがたくなるようなイベントを早急に起こしておいたほうがいいかも。個人的には、ツインズさんよりも副会長のでっかい女子・織部椿さんの活躍が期待されます。妹キャラの四道晴子たんCVは新谷良子なのね。ところで、孤児にしては(偏見)ヘンに凝った名前多いんで変換が面倒であります。
03/07/27(SUN)
【映画】 「えびボクサー」 (→ 公式)
池袋はテアトルダイヤで観てきました。日中の公開は今週金曜まで。その後レイトショーだけの上映になるらしいです。
やる気なさげにパブを経営するしがない中年男ビルは友人から風変わりなビジネスを持ちかけられる。パンチで獲物を気絶させてしとめる習性のあるマンティス・シュリンプを人間とボクシングさせて金を儲けようというのだ。そんな興行にうってつけ、体長2m10cmという巨大なのが一匹いる。なんで、そんなにデカくなったかって? そりゃ、21世紀だから!!
えーと、ほとんどボクサーの映画じゃないあたりが予想外かも。1カットくらいしかリング出てこないし、風雲たけし城だし。ストロング金剛とか丹古母鬼馬二が出てきそうです。要するに、いままで何一つ手にしてこなかった中年男が最後に愛に目覚めるというお話で、「最強伝説黒沢」に巨大エビというドリームを手渡してみた感じかも。主人公のビルは黒沢よりずっと無茶な性格してますが。イギリスの労働者階級が一旗上げようと頑張るあたりは、オヤジストリップショー映画の「フル・モンティ」と似ていて、つまり、ダメ中年の一念発起奮闘劇なんですね。
才能も頭脳もなんにもないけれど、全財産つぎ込んだ最後のチャンスになんとかしがみつこうとする頑固で変人なビルもいいし(あの金きらなシャツは彼なりの自己主張なのか?)、ビルに騙されて連れてこられたとしか思えない失業中のアマチュアボクサー、スティーブの朴訥とした表情も素晴らしい。エビとボクシングさせられるって結構な屈辱だと思うんですが、それはあんまり気になってなさそうなあたりもすごい。巨大エビの現物見る前からOKするし、現物目にしてもぜんぜん普通にトレーニング(そこらへん走ってるだけ)してるし、大物ですね。頭は足りてないし、田舎者だけど、でも頑張る! みたいなところがうまく表現されてました。計画に参加することになったスティーブの恋人シャズもそんなに頭良くないんですが、何が何やらわからないままに参加させられてるスティーブとちがって上昇志向がはっきりあるだけちょっとしたたかで、彼女もなかなかよい。このふたりは映画経験のないほとんど新人みたい。あと、肝心の巨大エビ(通称:Mr.C)ですが、これはすごいな…… 動いてる姿みたら大爆笑すると思います。普通もうちょっとリアルに作ろうと思うはずなんですが、これは、いったい……
全財産つぎ込んでるわりには無計画で行き当たりばったりだったり、まるで戸梶圭太作品に出てきそうな頭悪さ全開系激安登場人物たちが繰り広げるドタバタ劇で、「え! そこに落ち着くの?」という拍子抜けさ加減も含め、とてもいい感じにショボい作品です。心に残るものがありますね。ラスト近くのシーンにおけるスティーブのセリフがこの作品すべてをあらわしているような気がして、でも、そこがいいのです。
かなりオススメですが、下ネタが連発されるんでお子様連れでの鑑賞にはちょっとむいてないかもしれません。
03/07/29(TUE)
【ANIME】 グリーングリーン 第3話「森の中でどっこいしょ」 (→公式)
うーん、やっぱり地上波+αレベルでみやすのんき漫画やってるアニメかな―― 知らないあいだに双葉シナリオ。彼女の設定は個人的にはいまひとつピンときてなくて、なんで陰陽師の跡取りお嬢様がこんなスポーティーギャルなん? とか思ったりします。ゲームやってないからかもしれませんが、よくわからない部分はありますね。ところで、原作ネタバレ目にしたところによれば、どの娘さん選んでもたいがい泣かせシナリオだそうで、いかにもいかにも……しそうな早苗たんはともかく、若葉たんの驚愕の身の上まで知ってしまって吃驚! まあ、アニメではどちらも描かれないままに終わりそうですが…… それはともかく、千種先生と麗華たんを出せ! 天然メインヒロインはどうでもいいだす。今回のメインディッシュはパイ拓。天神の一本釣りでブラまではずれるとは構造上ありえませんが、不健全な青少年からパイ拓という発想が出るという前提からしてありえないので(女体盛りと同レベルのオヤジ発想でしょう)、まあ、どうでもいいかな…… ところで、「パイ拓、ゲットだぜ!」 というのは、みやすのんきの珍作「OH! パンタクBOY」からのパクリなんじゃないか? 流石に。NASAの技術を応用して女の子のお尻を触感ごと丸々コピー、おぱんつまで脱がせられるよ! というギミック考えつくみやすのんきブレインのほうがおかしくて(くらべてもしかたないけど)、こっちはイマイチはじけてないかも。とほほほ。ご乱心(いつも)ご乱交の馬鹿3人に鉄拳制裁の後、つきあいきれないとばかりにひとり山を降りる双葉が夜の山で迷って……という展開そしてお約束のイベント発生ですが、それにしても、バッチグー、一番星、天神の回復力は流石ですね! 馬鹿だからな! オハリ。とくに書くことがないですよ―――
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