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霧舎巧「七月は織姫と彦星の交換殺人」
梶尾真治「フランケンシュタインの方程式」
霧舎巧「六月はイニシャルトークDE連続誘拐」
霧舎巧「八月は一夜限りの心霊探偵」
novel さくいん

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R.O.D. - THE TV - 第4話「中一コース」


 2003/11
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03/11/12(WED)

■book【単行本・小説】 霧舎巧「七月は織姫と彦星の交換殺人」 講談社ノベルス [bk1][amazon]

霧舎巧「七月は織姫と彦星の交換殺人」  しまった! 「六月はイニシャルトークDE連続誘拐」読んでないや、どうしよう。と、思ったけれど、大丈夫でした。「五月」(→感想)に登場したエミューのナオキそのほかが再登場しています。

 学園の伝説が学園外での事件にも適用されるというのは、そこはかとなく納得はいかない。……が、毎月毎月殺人をはじめとする重大事件が起こる私立学園というのも如何なものかと思うので、これはまあ、しかたないかも。たとえば、「探偵学園Q」はその点、一応考えられていると思いますね。
 タイトルどおり交換殺人ネタだということを宣言して、その上で読者を驚かせる新たなバリエーションの提示、に挑戦しております。たしかにこの人はトリックメイカーだと思いますが、考案したトリックをもとに物語を組み立てるのがうまくなくて、ストーリー展開がどうにもぎこちなくなってしまいます。館など、大ネタ物理トリック使わない作品はそこが目立つ目立つ。これはずっと昔からそうで、最近読んだ、メフィスト賞受賞前「本格推理」に投稿した習作とくらべてもさほど進歩がみられないような。リアリティの問題などと野暮なこという気はさらさらありませんが、「下手に策を弄さないほうが捕まらないんじゃ?」と思えてしまう作品はちょっとNGなのであります。ただまあ、そこらへんの「うまく回ってない感」含めて霧舎作品だと思うので、文句いってもしかたないかな―― 実際、読んでてけっこう楽しかったです。でも、やっぱり不自然な話。

 1年ぶりに「五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し」(しかし、言いにくいタイトルだ)感想読み返したら、ほとんど同じこと書いてあるな―― あのころは熱かった。いまは冷めてます。

■book【単行本・小説】 梶尾真治「フランケンシュタインの方程式」 ハヤカワ文庫JA [bk1][amazon]

梶尾真治「フランケンシュタインの方程式」  愉快、愉快。じつはカジシンそんなに読んでなくて、未読の短編いっぱいあります。カバー版画を担当している唐沢なをきが描きそうな短編ばかりを集めたドタバタ傑作選。

 ひたすら面白いだけなので、じつはそんなに書くことがありません。表題作「フランケンシュタインの方程式」、「泣き婆伝説」、「地球はプレイン・ヨーグルト」の3作がよかったですね。酸素ボンベのかわりに味噌樽が積まれた宇宙船の中で俺と船長がふたり、さて、どうする? という「冷たい方程式」パロディである表題作は展開、そしてオチと、まさに完璧で、たいへん感心しました。途中のコントはげらげら笑った。味覚言語によるファースト・コンタクトというネタがなんでまたこんなオチに…… という「地球はプレイン・ヨーグルト」もやはりよい。

03/11/13(THU)

○【ANIME】 R.O.D. - THE TV - 第4話「中一コース」 (→公式) [amazon vol.01 / vol.02]

 萌えて萌えて困った。すごいな、これは。児童虐待やらなにやらと勘違いされて通報されないための偽装工作としてアニタたんが中学校に通うことになる、というお話。包丁で切った指くわえながら、「なんで……」 というカットからハートをわしづかみにされてみました。あと、ベットの上でおたまじゃくしのぬいぐるみをぎゅっと抱える仕草とか。腹巻ですよ、腹巻! ダメ姉、「リーさん、有給休暇くれないじゃない〜」 (といってるのだと思う) それにしても見直さないとわかんないような細かいところまで演出されてて、ええですな。たとえば、マギーちゃんのカレーにジャガイモ丸ごと入ってたりとか(だからマギーちゃんの挙スプーンだけカレーがついてない)、アニタたんのかばんに揺れるカエルちゃんマスコットとか。内容が濃いです。しかし、西園姉妹はまたもゆかりん過ぎるし、図書委員のひさちゃんは嗜虐心をそそるすごいキャラ。しかし、あれを先輩として認識するのか。塀乗り越えて潜入するときにも 「あひっ!」 言ってましたよ。面会後もまだいたんで吃驚。後半、ひさびさの紙アクションも動きまくってた。図書室での刺客があちらの側で、三姉妹が読仙社サイドで、ということで、読子・リードマンさん再登場したらどうなるのか? なども注目されます。それにしても、「熱中時代 教師編」なんかネタにして、わかる人どれくらいいるのだろうか。えっと、その昔、北野広大という先生が出るTVドラマがありましてね……

03/11/14(FRI)

■book【単行本・小説】 霧舎巧「六月はイニシャルトークDE連続誘拐」 講談社ノベルス [bk1][amazon]

霧舎巧「六月はイニシャルトークDE連続誘拐」  霧舎学園学校図書館で見つかった「私立霧舎学園ミステリ白書」なるその本には先々月、先月霧舎学園で起こった事件、つまり、「四月は霧の00密室」→感想、「五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し」→感想の真相がイニシャルトークで書かれていた。そして紙づまりを起こしたコピー機の中にはどこかの館のものらしい見取り図と《六月・誘拐》なる謎の言葉が。今月の事件(w は誘拐なのか!?

 結局読んでしまいました。犯人捕まったから一応事件は解決したらしいけど、やっぱり釈然としないのはいつものことで、思いついたトリックを無理矢理つなげて物語に仕立てたという印象です。
 たとえば、メインとなるトリック、誘拐された側に探偵視点が置かれるという試みについても、もうちょっとうまく処理できるような気がしてなりません。ある人物に嫌疑を向ける理由についても、こんな警察署長(琴葉たんのママ)がいる世界でそんなこといわれてもな―――という気がしますし、メモ帳でイニシャルトークしてる理由もわかんないよ! そもそも連続誘拐じゃないし! ……しかし、「カレイドスコープ島」未読だから理解できてない部分はあるかも。
 読み終えたあとでも説明がむつかしいお話。実はけっこう面白いのですが、やはりめちゃめちゃではありますね。

■book【単行本・小説】 霧舎巧「八月は一夜限りの心霊探偵」 講談社ノベルス [bk1][amazon]

霧舎巧「八月は一夜限りの心霊探偵」  わあ、面白い! 七月に知り合ったカメラマンの大プッシュにより、一介の素人でありながら130万雑誌「ヤングマグナム」巻頭グラビアを飾ることになった琴葉たんが(そんなことあるの?)学園養護教諭のお誘いで伊豆の「別荘」に出かけたら通りすがりの女に不吉なこと言われてショック〜 肝だめししてみたらさらにショック! というお話。

 毎月毎月思いますが、なんじゃこの話は。帯取るとたいそう恥ずかしいカバーイラストから琴葉たんのカラーグラビアまであって、エロ分補給の巻なのだから、肝だめしのラブコメ展開などをもっともっと書けばいいのに…… と思われました。はっ! もしかして、枚数超過した分削ったからだったりして! 「これ、トリックなのか?」というメインとなる謎、脱力してしまう小ネタ的な仕掛けなどなど、なんともはや、という感じ。予言の指し示すものと人魂の正体にはビックリでした。あの娘も出てくる♪ 萎え♪

 でも俺、霧舎のこと、嫌いじゃないぜ!

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