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西尾維新「きみとぼくの壊れた世界」
田中啓文「邪馬台洞の研究」
愛川晶「カレーライスは知っていた」
有栖川有栖「暗い宿」
ディヴィッド・イーリイ(訳:白須清美)「ヨットクラブ」
牧野修「楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史」
遠藤徹「姉飼」
novel さくいん

etc.

【映画】 「不思議の世界絵図」
R.O.D. - THE TV - 第5話「やつらは騒いでいる」
鋼の錬金術師 第7話「合成獣が哭く夜」
R.O.D. - THE TV - 第6話「ライトスタッフ」
藍より青し〜縁〜 第7話「避暑〜ひしょ〜」
魁!! クロマティ高校 第7話
魁!! クロマティ高校 第8話
魁!! クロマティ高校 第9話
ヤミと帽子と本の旅人 第6話「ミルカ」
ヤミと帽子と本の旅人 第7話「初美」
ヤミと帽子と本の旅人 第8話「藤姫」


 2003/11
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03/11/22(SAT)

■book【単行本・小説】 西尾維新「きみとぼくの壊れた世界」 講談社ノベルス [bk1][amazon]

西尾維新「きみとぼくの壊れた世界」  西尾維新のノンシリーズ。うーむ、「中学生だったらセーフ! 高校生ならアウト〜」 と叫びたくなりますが、これ、舞台が高校だった。凄まじくドライブされまくった厨房思考が味わえる作品であります。

 一応フーダニットものらしいけれど、俺の感覚では犯人当てにはなっていないので、なんともいいがたい。動機やらアリバイの有無やらがそれなりバランスをとれていて、容疑者全員が同程度疑わしかったり、逆に鉄壁のアリバイがあったりするのが好ましいのですが、この作品についてはぜんぜんそんなことないよね、と思ってしまう。というか、表4読んで驚いたんですが、これ、密室殺人だったのか……
 いろんな伏線が放置されすぎで、ざっと流して書いたのかなあという印象でありました。登場人物たちと事件との距離感の描き方なんか面白いのに、もうちょっと上手く使えばいいのに、とか思いました。事件の影響がさほど感じられないあたりが逆に新鮮なんでしょうか。(登場人物全員最初っからエキセントリック) それに、こうなったら全員、妊娠させればいいじゃん! 赤ちゃん産ませて、みんなで泣き相撲大会でも開けばいいじゃん! そして輪になって踊ろ! こんだけ奇矯な人間関係の中でもその禁忌だけは遵守するのね、とか思いました。

しかし、西尾維新とTAGROのタッグって、TAGROの持ち味がぜんぜん有効活用されてないですね。同じ痛さでもTAGROのほうはもうちょっと年齢上の痛さだよな――

■book【単行本・小説】 田中啓文「邪馬台洞の研究」 講談社ノベルス [bk1][amazon]

田中啓文「邪馬台洞の研究」  ただ楽しいだけ。ゆかいゆかい。

 前作「蓬莱洞の研究」(→感想)ラストの「黒洞の研究」における駄洒落つるべ打ちに正直あきれかえって、「とほほ……」とおもったんですが、シリーズ第2作であるこの「邪馬台洞の研究」はそれどころではないなあ。駄洒落、フードファイト、駄洒落、フードファイト、駄洒落、デブ拳法、駄洒落……で、伝奇がそんなに見当たりませんよ?
 物語要素すべてが駄洒落(しかもありえないレベルの)に奉仕する駄洒落パズラー「死霊洞の研究」はいかがなものだろうか。開いた口がふさがらないとはこのことであります。すごい! そして、ひどい!
 ほとんど奇跡的なほどにグロくないし、ヒロインはまっとうに萌えられるし、というシリーズで、田中啓文作品としてはじつはけっこう貴重な作品なのでは? と思ってたら、どうやら次巻で完結らしい。あらら。

■book【単行本・小説】 愛川晶「カレーライスは知っていた」 光文社文庫 [bk1][amazon]

愛川晶「カレーライスは知っていた」  愛川晶の初短編集「美少女(代理)探偵事務所」に「納豆殺人事件」を加えて文庫化したもの。

 センス的にはさすがにオヤジ臭いような気がするし、ピンクの装丁もかなりすごいけれど、じつはなかなか意欲的な作品集。カレーのレシピが載っていて、それを作ると犯人がわかる(作らなかったけど)「カレーライスは知っていた」、左右ちぐはぐの扮装をした絞殺死体の謎がきちんと論理パズラーになってる「だって、冷え性なんだモン!」、事件が起こる前に読者への挑戦状が出てくる「死への密室」など、バラエティに富みすぎた趣向がきちんと犯人当てになってるあたりがすごい。(タイトルはともかく)「だって、冷え性なんだモン!」などは「エラリー・クイーンの冒険」あたりに収録されていてもおかしくない内容でした。ネコマンガについては、まあ…… じつは、根津愛が実在していることも初耳だったのでした。ファンのあいだでそういうことになってるだけかと思ってた。

■book【単行本・小説】 有栖川有栖「暗い宿」 角川文庫 [bk1][amazon]

有栖川有栖「暗い宿」 「館」ではなく「宿」を舞台にした火村&有栖川シリーズ短編集。「暗い宿」、「ホテル・ラフレシア」、「異形の客」、「201号室の災厄」の4篇を収録。

 まあ、いつもの。安定。南の島の高級リゾートホテルで催される犯人当てゲームイベントのゲストとして招かれた有栖と同行した火村がなにやらいわくありげな中年夫婦に出会って……という「ホテル・ラフレシア」がたいへんよかった。まるで一夜の夢のような理想的なサービスと、ラフレシアという毒々しく妖しい名前のギャップがラストに効いています。しかしまあ、異形コレクション「夏のグランドホテル」あたりに収録されていたほうがふさわしいようなお話ではあります。(超自然的要素はないけれど)

03/11/23(SUN)

○【映画】 「不思議の世界絵図」 (→作品紹介

 スロヴァキアが誇る奇才映画監督、マルティン・シュリークの作品。とはいっても、この人の作品を観るのは初めて。名前すら聞いたことがありませんでした。
「マルティン・シュリーク 不思議の扉」(銀座シネ・ラセット/〜12/12)で公開されている3作品のうちの1本で、スケジュールの都合からこの作品を選びました。ちなみに残り2作品は「ガーデン」「私の好きなモノすべて」。現在まで制作した6本の長編映画のうち評価が高い作品3本を一挙初公開、とのことです。

 幻想的な森を舞台にしたスロヴァキア版「不思議の国のアリス」とのことですが、アメデオのいない少女版「母を訪ねて三千里」に東欧的マジック・リアリズムと途方もない寂寥感を足したような物語だと思いました。とにかく判然としない不思議な出来事が次々と起こる中を傍観者視点の少女が通り過ぎていく感じ。長らく音信不通となっている母親を捜すという確固たる強い目的があるにもかかわらず、ただ通り過ぎていく、心ここにあらず感がなんとも物寂しい。人々との出会いが少女に何かをもたらす、もしくは成長させる、といった雰囲気ではないのです。
 スロヴァキアの風俗にまったく詳しくないせいか、少女テレスカ、そして彼女が遭遇する人々の奇矯な行動にどこまで意味があるのか判然としないところがあって、監督の意図しないところで作品の不思議さ、不気味さが増幅されていたような気もします。老女の下半身だけ土に埋めるという風習はたぶんないと思われますが、途中出てくる結婚式の中の儀礼はどこまでが真実のものなのかはわかりませんでした。そして、ラスト直前の衝撃展開。個人的にはああいうことが実際に起こったのではと判断しました。世界が揺らぐ感覚がとてもよいです。テレスカ演ずる少女の中性的な魅力は「R.O.D -THE TV -」のマギーちゃんにさも似たり。

 しかし、たかだか30〜40人くらいしか客がいないミニシアターでSTRさんに出くわしたのはかなり吃驚しました。

03/11/25(TUE)

■book【単行本・小説】 ディヴィッド・イーリイ(訳:白須清美)「ヨットクラブ」 晶文社ミステリ [bk1][amazon]

ディヴィッド・イーリイ(訳:白須清美)「ヨットクラブ」  ディヴィッド・イーリイ、初の邦訳短編集。長編も3作邦訳されているようですが、現在は絶版。図書館で探せばみつかるでしょうか。

 もう第2短編集も出ているはずのジェラルド・カーシュ作品ほどぶっとんだ展開があるわけではなく、作家としてはむしろ技巧派なのではないかと感じました。「ヒッチコック劇場」とか、そんなイメージですね。
 収録作の中で気に入ったのは、名だたる名士、富豪たちが名前を連ねる社交クラブの隠された実態を描いた「ヨットクラブ」、発射秒読み状態の宇宙ロケットを前にただ事ならない事態が展開する「カウントダウン」、リアルな厭話「隣人たち」、自称神たちのお話「G.O.Dの栄光」、その語り口が心底恐ろしい「大佐の災難」、互いの存在を無視し合っている夫婦が何の気なしにはじめた奇妙な遊戯が見も凍る結末に至る「夜の客」、ハイスミス「世界の終わりの物語」に収録されててもおかしくない印象の傲慢アメリカ人話「ペルーのドリー・マディソン」、小品ながら捻りが効いてる「日曜の礼拝がすんでから」。けっこう多いですね。その反面「貝殻を集める女」など、普通小説的な趣のある作品についてはちょっとぴんときませんでした。

 短編集英題でもある(「Time Out」1968)中篇「タイムアウト」は、原子力「事故」によって国民ごと蒸発してしまったイギリスをアメリカとソビエトの歴史学者たちが必死で再現するというお話で、たしかになかなか面白いです。また、「歴史的真実とはなんぞや」、という問いかけの物語でもありますね。

 ところで、こういう「奇妙な味」を売り物にした短編集がコンスタントに出せるようになった背景には、「新耳袋」をはじめとする百物語ものや、平山夢明あたりの都市伝説・怪談ものの単行本がそれなりのセールスを収めるようになった、というのがあるかもしれないなあ、と思いました。感覚としてどこかで繋がっているような気がしないでもないです。

03/11/26(WED)

○【ANIME】 R.O.D. - THE TV - 第5話「やつらは騒いでいる」 (→公式) [amazon vol.01 / vol.02]

 早めに書いておかないと。先週のぶんです。背に腹は変えられず読仙社からの怪しい仕事を受ける羽目になった三姉妹は絶賛行方不明中のねねね先生ほっぽって一路ルーマニアへと飛んだ。仕事の内容は稀覯本「脈打つ肉の書」の奪還。とはいうものの大英図書館から紛失、国外流失した1冊であり、実質的には泥棒の泥棒であった。なわけで、目当ての古城にキャッツアイっぽく潜入する三姉妹でありましたが……という感じ。
 わりと普通のアニメ。さすがに息切れな回なのでしょう。それほど緊張が感じられないカットが散見します。まあ、面白いのですが。この展開はルーマニア → ドラキュラ伝説 → 吸血コウモリ → という発想かな? しかし、わざわざ紙使い雇わなくても武装集団で鎮圧すればなんとかなりそうなミッションではありました。だって、銃器関係には無効力なのでは? あらかじめ防御しておけばいいポイントなんか明らかだし―― あの巨大犬はなんだったのか? など、作画が普通なだけに脚本に思う存分つっこめてしまえるのでした。OVA版もそんな感じですよね。

○【ANIME】 鋼の錬金術師 第7話「合成獣が哭く夜」 (→公式

 恥ずかしながら原作未読だったのですが、このたび既刊全巻読んだのでアニメのほうにも言及しよう。原作でもキツい話でしたが、アニメになったら衝撃倍増のショッキングエピソードでした。やたら尾を引く後味の悪〜い演出が素晴らしい。功名心のあまり悪魔に魂を売った男の物語なんですが、しかし、こんな世界だったら(材料はともかく)錬金術師全員試しにやってそうなことでもあります。でもまあ、嫌なお話。エドに 「完成したら見せてくださいね」 などと無邪気すぎる台詞言わせているあたりも素晴らしい。わかってますね。そして、こおろぎさとみのニーナボイス&あざとすぎるED演出が追い討ちをかけて…… のちのちトラウマになりそうなこういうお話は子供にどんどん見せるべきだと思います。家庭を阿鼻叫喚の地獄絵図に! わーいわーい!

03/11/27(THU)

○【ANIME】 R.O.D. - THE TV - 第6話「ライトスタッフ」 (→公式) [amazon vol.01 / vol.02 / vol.03]

 作画回復してきたっぽい! やったー! カエルグッズに侵食されていくアニタたんルーム(半分)が愉快。アニタたんの本嫌いにまつわるお話なんですが、なんかもう、とてつもなく可愛らしい。愛らしい。素晴らしい! べたべたしたり、抱っこしたり(お姫様のほうだったか)、くねくねしたり、キスしてみようとしたり、手をつないでみたり。なんだよ、なんだよ、知らない間に俺は百合の惑星に来てしまったのか? ……ここは、地球? しかし、出迎えがチャイナ服なんだろうか。カエルくんって誰? 潜入任務なんだから制服くらい用意してやれ! などとツッコミレベルはまたも全開ながら、とても安心してみられる。よかことだ。しかし、制服着たところでジュニアの存在は不自然にすぎると思う。ねねね先生はいつもにもまして巨乳。西園姉妹はゆかりんゆかりんゆかりんすぎる。 「アニタにとって本は恐怖の象徴です。普段は気丈にふるまってますが、心の底にはそのイメージが焼きついています」 そんなものをごっそり買いこんで家中に溢れさせるとは、新手の精神的拷問かなんかですか? とにかく酷すぎる! ひさちゃんの身の上告白。 ガーン! ひさちゃんの身体を張った説得工作によりなんとかなった! 可愛らしくて愛らしくて可愛らしいラストへと突入〜 いやあ、ええものを見せていただきました。それにしても、国語教師が北野広大じゃなくて本当によかったよ。

03/11/28(FRI)

■book【単行本・小説】 牧野修「楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史」 ハヤカワSFシリーズJコレクション [bk1][amazon]

牧野修「楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史」  大傑作。心の底から牧野修スキーといえますが、雑誌掲載の短編作まできちんと追いかけてはなくて、心の底が浅いのかもしれません。ということで、未読の作品が半分くらい。でも、既読作品も全部読み返して、打ち震えて、うおお、と思ったりしました。これはいいですよ。

「いかにして夢を見るか」、「夜明け、彼は妄想より来る」、「召されし街」、「インキュバス言語」、「ドギィダディ」、「バロックあるいはシアワセの国」、「中華風の死体」、「踊るバビロン」、「演歌の黙示録」、「或る芸人の記録」、「憑依奇譚」、「逃げゆく物語の話」に書き下ろしの「付記・ロマンス法について」を加えた13篇を収録。

 牧野作品の中でも言語芸的な側面の強い作品を選んで編んだ短編集で、診断・症状・諸例・療法と、ヒステリーの治療過程に見立てて作品を並べてあるという趣向については、まあ、どうでもいいかな―― とにかく内容が圧巻。とくに「SFバカ本」収録作が凄い。

 生体建材の暴走によりできた「屋敷島」なる世界を、家具人間「ポー先生」とともに上層をめざす僕の旅路を描いた「踊るバビロン」は目の前に展開するあまりの異形ビジョンに読んでるうち発狂しそうになる大傑作ですし、「エンカ・アポカリプシス」と読む「演歌の黙示録」は、日本薔薇十字興業、黒井津楼膳、荒下黒瓜などという単語からぴんとくる人もいそうな抱腹絶倒のパロディ演歌史で、なにやら神秘的な香りが漂うこれまた大傑作。「女体のブルース」歌詞には笑い死ぬかと思いました。「或る芸人の記録」は、伝説の天才芸人タム蔵・タム助の生き様が泣けて、田中啓文あたりが書きそうな題材なのに落とし方はえらいちがいそう。勿論、どっちが優れてるというわけではないのですが、牧野修のほうがしらじらしく屈折してる気もして、ある意味人が悪いと思われます。タイトルそのままに「物語が逃げていく」お話が、本当に泣ける切ない物語に転じるという牧野マジックが堪能できる「逃げゆく物語の話」は、じつはこれ、1発ギャグなんじゃないかな、とも思えて、でも牧野修だからこんなふうに物語を終わらせてしまう。このラストには、ダン・シモンズ「夜更けのエントロピー」に収録されている「最後のクラス写真」と同様の強引な力技を感じますね。感動してる純な読者を見てほくそえんでいる牧野修の顔が想像できたりします。怒涛のエロティック言語SF「インキュバス言語」はまあ、なんと申しましょうか……

 惜しいな、と感じるのは「バロックあるいはシアワセの国」で、若者の間で蔓延し始めている新種のドラッグ「バロック」と、遥か昔8世紀に端を発する、内的時間と外的時間の差がそのまま身分へと繋がる<時の王国>なるピレネー山奥の王国が交錯するという、まさに奇想の時間SFながら、関連文献からの抜粋という小説形式そのものにさほど意味が感じられず、若干無理のある作りになってると感じられました。普通に長編化して、各章の間に挿入するくらいでよかったと思います。材料の使い方は総じて贅沢。
「王の眠る丘」で実質的な再デビューをする以前に書かれた初期作品、「召されし街」と「中華風の死体」2篇については山尾悠子の影響がほのみえて、「雲母」なんて単語、この人は使わないよな――とか思ったりしました。

 しかしまあ、オモロイです。書き下ろしの「付記・ロマンス法について」は作家・牧野修が主人公の実質的にはあとがきなんだと思いますが、よりによってこんなふうに〆るのね、という感じ。やはり強迫観念の人であります。

03/11/29(SAT)

○【ANIME】 藍より青し〜縁〜 第7話「避暑〜ひしょ〜」 (→公式

 2、3回飛ばしても全然へっちゃらなり〜 だから藍青は素晴らしい。桜庭屋敷の一同は避暑にてどこぞへ。ドジっ娘メイドの運転で何かあったら死んでるんじゃないかなあ。こんな展開どこかで見たな、と思ったらドラマCDでした。聞いたんでした。しかし、雅さんの格好は若作りであります。40くらいなんじゃないの、この人? ティナの乳揉みやら露天風呂やらあったりして、まあ、まったりとしておりました。和みには最適。結局、繭嬢も合流で、すげえ偶然もあったものですな。ツイスターゲームから山手線ゲーム、あげく王様ゲームまでやってますよ! こんな、心の底からどうでもいい内容をよくアニメにするもんだ…… 繭嬢のお付きの人、酒でも飲まなきゃやってられませんな。

○【ANIME】 魁!! クロマティ高校 第7話 (→公式

 プータン回。アジシオ太郎最高! 彼のメンタリティには共感できるものがあります。

○【ANIME】 魁!! クロマティ高校 第8話 (→公式

 クロ高健康診断+前田家あれこれ。全裸のメカ沢は微妙にセクシー。メカ沢の顔色って? サトウ電器社長の動じなさ加減は大物の証とみました。

○【ANIME】 魁!! クロマティ高校 第9話 (→公式

 前田の誕生日+メカ沢β登場。ネタを詰め込みすぎのせいか、皆さんやたらに早口。無駄に動いてるけど、微妙に似てなかったりして、パチモン感覚のクロマティ高校って、いったい何なんだ? と思ったりしました。しかし、さりげなく酷いことばかりしているアニメであります。メカ沢β@かないみかはまんまノーマッドでした。前田母@林原めぐみって、喋った?

03/11/30(SUN)

■book【単行本・小説】 遠藤徹「姉飼」 角川書店 [bk1][amazon]

遠藤徹「姉飼」  うーむ…… なんと申しましょうか、これは。

 第10回日本ホラー小説大賞大賞受賞作である「姉飼(あねかい)」に書き下ろし3作「キューブ・ガールズ」、「ジャングル・ジム」、「妹の島」を加えた短編集。

 予想していたのとずいぶんちがった。と、同時に選考委員の評が腑に落ちて、これはたしかに迷うかもしれません。小説として非常に巧かった同じく大賞受賞短編、岩井志麻子「ぼっけえ、きょうてえ」とくらべると、いかにも未熟な部分が目立ちます。嫌な雰囲気をたたえた異形の世界構築については見るべきものがあると思うのですが、物語のオチのつけかたについては如何なものか、と感じたのでした。

 大賞受賞作「姉飼」における、地元の若衆が巨大な脂肪を神輿代わりに担いでどろどろになる脂祭りや、村の特産品である、生命にかかわる悪臭を放つ蚊吸豚なる家畜など、なんとも気味の悪い世界設定は非常に魅力的なのですが、判然としなかったり、意味不明でとくに効果をあげている気もしなかったり、ほったらかしにされたまま終わってしまう物語要素が妙に多くて(たとえば「姉飼」における祠部矢、海老巣、葉等熟などの地名、「妹の島」における睦山が元力士という設定など)、小説の作りとしてはかなり散漫だと思うのです。しかもこれ、短編だしなあ…… 物語の終わらせ方にしても、語りすぎて若干陳腐に落ちてたり、無難なところに落ち着いてたり、意味不明にすぎたり。うーん、なんとも言いがたい。
 人外と化した帝王とその息子たちによって支配されている果樹園島の崩壊を描いた「妹の島」なんか、ひたすら面白くてわくわくしながら読んでたら、ラストは打ち切り漫画みたいでした。

 たしかに、面白いんですが、面白いほどに粗も目立つ作品集でした。これほどなのは珍しい。そういえば、「姉飼」に登場する、串に貫かれ髪を振り乱して泣き喚く「姉」を想像すると、高橋留美子「人魚」シリーズの「なりそこない」の姿がどうも頭に浮かんでしまって、ビジュアル面での新鮮味がさほど感じられなかったのも残念でした。最近アニメ化もされてて、時期的にちょっと損したかも。

 この装丁もなんとかならんものか……

○【ANIME】 ヤミと帽子と本の旅人 第6話「ミルカ」 (→公式

 白虎、そして教育係(セイレン)とともに幼女ミルカが暮らす島にやってきた初美・リリス・ケンちゃん。ミルカには隠された秘密そして力があるようで……というお話。幼女との風呂や同衾などもあって、えらいとこで引き。 「ミルカ、葉月、どうなっちゃうの、どうなっちゃうの、ハラハラ」 爆発的に面白いところはないけれど、雰囲気はよし。

○【ANIME】 ヤミと帽子と本の旅人 第7話「初美」 (→公式

 前回ラストで波に飲み込まれたミルカを救い出そうと飛び込んだ葉月さんでしたが…… 潜り損でしたな。あの、緑のジャージは誰が持ってたんだ? セイレンさんの結構姑息な意図が明らかになって、あんた、誰? とか、いつか見たような展開。わりとあっけなく片がついて、そんなオチか! 時間軸は過去へともどって葉月さん初美たんの罰当たりラブラブ♥ハァハァ♥ストーリーへとステージチェンジ! 姉妹レズという禁断の世界に〜 この世界に男は要らぬ! 初美姉さんに言い寄る野郎など斬殺しかねない勢いであります。学園風景。ブルマブルマ〜 スク水スク水〜 やったら扇情的なカットが連発ですわ。急にお風邪をお召しになる葉月さんはベッドでハァハァ言っておる。ご自愛ください、というかなんというか。しかし、この作品のBGMは俺的大爆笑ポイントなんですが、皆さん的にはちがうの? 「ヤバイの 急に来ちゃった! 葉月ちゃん、アレ持ってない?」 ダッシュ! ブルマ! ハァハァ! 金網越しにパス! すごすぎなんでした。初美さんは顔文字を手打ちしてるなり! 「どこ行くの? スカート、短すぎない?」 残り香嗅いでまたもハァハァ…… とにかく面白すぎるYO! 「このホットケーキは、初美の天使みたいな気持ちそのものなんだ……」 家庭内ストーキングの挙句、シンジくんみたいなこと言い出しやがる。平然と手紙盗むは、えらいことであります。なんとなく納得して、〆だ――!! 本当にこれでええのでしょうか。

○【ANIME】 ヤミと帽子と本の旅人 第8話「藤姫」 (→公式

 今度は時代劇だ―― 間髪入れずにレイープ展開! と思ったら、猫耳だ――! どこまで行くんでしょうか、この作品は。OP曲のアレンジは変わったけど、調子っぱずれレベルに変更はないな…… なんとかしなさい。しかし、「めいーきゅー」などとつい口ずさんでしまうのでした。狐娘が仙術使うわ、隻眼の侍が平然と受け流すわ、唐突に登場の葉月たんが侍どもを斬って捨てるわで、まさに怒涛の展開であります。狐娘はケンちゃんみたいに喋る。お、面白すぎる…… 竹の砦の姫様は不思議な力を持ってるとの情報、と思ったら、なんだ朧仮面衆って、こちらの想像をらくらくと超えやがるッ! 葉月さん、何しにやってきたんでしょうね。いた――!! 大絶叫!!! 物の怪同士で妙に気が合ってる狐娘・リリスたんほか置いといて、強引に姫を奪還しようとする葉月さんなのでした。どうやら御乱心の御様子。クリア条件がいまいちわからないな…… 「ただの傾き者のようです」 はははは。まさか竹取伝説まで取り込むとは…… 忘れてた朧衆、色仕掛けの意味はあったのか? 「藤姫、もうすこし、ここにいてもいいかい……」 隻眼剣士はいい人っぽい。葉月vs.朧衆って展開かい? 眠り薬で潜入。池に潜る意味はあったのかい? そして続く――

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