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鉄人28号 第12話「ブラック博士の憂鬱」
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04/06/25(FRI)
【単行本・小説】 倉阪鬼一郎「ワンダーランドin大青山」 集英社文庫 [bk1][amazon]
第八回日本ファンタジーノベル大賞を浅暮三文「ダブ(エ)ストン街道」と競った作品を全面改稿したもの。(ちなみに、この年の優秀賞は、葉月堅「アイランド」、城戸光子「青猫屋」)面白いけど、そりゃ、落ちるね!
なにひとつ売りがない僻村・大青山村が打ち上げたテーマパーク<ワンダーランドin大青山>。大逆転を狙い村の総力を結集したものの、最大の目玉となる世界最長滑り台は集中豪雨と地震で決壊、残ったのは村民持ち回りのお化け屋敷だけ。はるばるやってきて学園祭レベルのアトラクション見せられた客は怒り心頭、先行き危ぶまれるどころではなかったが……
大青山村近くの山に棲む妖狐と猫又が惨状を見るに見かね、本職の妖怪としてお化け屋敷に一肌脱ごうとする、というお話で、普通に展開させればいかにも面白そうなんですが、そこは倉阪鬼一郎のこと、一組目のカップルからつい惨殺してしまいます。こらえらいことだ、ということで、敵対する隣町の仕業に偽装工作すべくまたまた惨殺、どんどんえらいことに。ファンタジーというよりは、頭の悪い連中が考えなしに行動して事態が際限なく悪化していく低脳ノワールに近いですね。「ヴードゥー・キャデラック」(→感想)とかに近しいです。果てしなくジャンクな内容を読ませてしまうのは倉阪鬼一郎独自の文章美学があるからでしょう。それにしても、ラストの収束させかたは奇怪だ。
【ANIME】 鉄人28号 第12話「ブラック博士の憂鬱」 (→公式)
あまりにでたらめでビックリ。外界から隔絶された村に黒覆面の医者がやってきて、以来、原因不明の熱病が村を襲った、って、そんなの、ブラック博士が犯人に決まってるだろ! 医学の進歩のため、人体実験に手を染める科学者の憂鬱、みたいなものを描きたかったのかもしれませんが、なんぼなんでもこんなことする必然性ないでしょ――。原作改変、大失敗の巻でした。診療所「赤死館」(オイオイ……)待合室における老人たちの説明台詞、パペットマペットみたいな博士の覆面、唐突に燃える家、申し訳程度に出演する鉄人などなど、萎えレベルがマックスで逆に面白かったです。戦後、博士は全員マッドになってるみたいだから、治安のためにまず博士狩りをすべきですね。もちろん敷島博士は筆頭で狩られる。
【ANIME】 サムライチャンプルー 第5話「馬耳東風」 (→公式)
存外よかった。佐藤大を侮っていた。まあ、呼吸とかツボとかさっぱり理解しないままに半端な時代劇やられるよりは現代物の舞台置き換えだけしてそれなりに笑える脚本のほうがよいですな。ムゲン・ジン・フウが船賃稼ぐため各人なりに奔走するというお話に、娘さん失踪事件を追う隠密同心を加えて複数視点で描いてみました、という構成。剣劇中心でなくなったらちょっと成田良悟ぽくなったかな。優男の浮世絵師にナンパされ、そのままハメ撮りAVに出演させられてしまう(嘘)フウと、体育館裏で下級生をジャンプさせるヤンキー先輩そのまんまなムゲンがよかったです。あとは、十手ブレードか。プロダクション社長が逮捕されればそれでええのか? ともちょっと思った。
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