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桐生祐狩「物魂−ものだま−」
山本弘「トンデモ本? 違う、SFだ! 」
novel さくいん

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【映画】 スパイダーマン2
ニニンがシノブ伝 第1話「見習い忍者、忍見参」「頭領、現る」
DearS 第1話「甘噛みたいの」
鉄人28号 第15話「不乱拳の弟子たち」
ギャラクシーエンジェル第4期 第3話「ラッキーモンキー汗かきベソかき穴あきー焼き」第4話「友情の切り身お試し価格」
サムライチャンプルー 第8話「唯我独尊」
ニニンがシノブ伝 第2話「忍者、花見で浮かれる」「忍、楓とデートする」
【映画】 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
蒼穹のファフナー 第3話「迷宮 〜しんじつ〜」
アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル 第2話「安マンションの謎」
DearS 第2話「小さかったかしら」


 2004/07
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04/07/11(SUN)

○【映画】 スパイダーマン2 (→公式) [amazon: 前作DVD/コレクターズ・エディション ]

 楽しい楽しい。前作「スパイダーマン」から2年、ピーターは匿名の怪人スパイダーマンとして日夜ニューヨーク・シティの治安を守っていた。あまりの治安の悪さのせいか、大学の授業にも出られず、安アパートの家賃も満足に払えない貧乏暮らし。MJともすれ違いの毎日だった。ピーターの尊敬する教授が夢破れて怪人変化して逃亡、漠然とヤバイものの、報われなさすぎる毎日を続けるのに嫌気がさしたピーターはスーツを捨てて普通の学生に戻ってしまう……というヒーローの挫折と再生を描いた続編。きちんきちんと面白く、ホロっとさせる個所もちゃんと用意していて、娯楽作としてほとんど文句つけられません。よい仕事。
 それにしても、治安のよさそうな道筋だけ選んで行くとか、デートの時にはスーツを部屋に置いていくとかしろよ! どうやらこの世界には被爆という概念がないみたいで、教授の自宅に呼びつけられてほんの5mくらい先で核融合実験見せられてるのに誰も不安がらないとか、半裸の男が人工知能つきアーム4体装着して異形の姿になったのに皆さん平然としてらっしゃるなどなど、ツッコミ不在の漫画が映像として目の前に展開するととても愉快。事故後病院でのカットは無意味なシェイキーカム使って「死霊のはらわた」シリーズのセルフ・パロディみたいなことやっていた。チェーンソーのアップ出てきたりしてもろわかりですね。流石サム・ライミ、荒唐無稽な馬鹿映像撮らせたら右に出るものいないって感じでした。
 今回の敵役ドクター・オクトパスの危機管理能力の甘さがすべての元凶といえば、それで終いなんですが、またもあんな廃墟で実験再開させるとは、ちっとも懲りてない! 本体は生身のはずなのにちゃっかり超人化しているあたりとか、凶悪なのにどこかキュートでした。風野ドクターご指摘の通り、一般人にいきなり乗用車を投げつけてくるというのは人に話を聞こうとする人間の態度ではないと思われました。MJ役のキルスティン・ダンストはまあ、不細工ですが、舞台映えはそれなりにする垢抜けない少女、という役柄を演ずるにはぴったり。しかし、ふたりして「今ごろになって何を言い出すんだ」的恋愛を続けることだなあ。

○【ANIME】 ニニンがシノブ伝 第1話「見習い忍者、忍見参」「頭領、現る」 (→公式) [amazon: 原作:1/2

 おお、古賀亮一作品がアニメで見られる日がくるとは! 動かしてどうのという作風ではまったくないので、音速丸@若本規夫のダメフレーズ連射+シノブ@水樹奈々の天然トークに、楓@川澄綾子がツッコミ大忙しなマターリボケ空間を満喫するのが吉でありましょう。キャラデザは丸いのに、シノブ・楓の身体の固さ・重さは只事ではない! 前方体前屈とかできなさそう! と思ってたら、Bパートちょっとマシになってた。シノブ髪の毛の玉はもっとぶるんぶるんするもんだと思ってました。人の部屋のベッドでくつろいだり、ぬいぐるみを抱きしめるあたりはよい。「ドッコイダー」スタッフらしく、家内制手工業の味わいがあるところはいいですね。1話8ページの原作テンポは失われて、なんだかもたもたしてますが、ダメっぽい雰囲気も味になってしまうのはなんかお得。2話にしていきなりラブラブ、さりげないレズ風味が出てるあたりはわかってる感じ。サスケほか忍者軍団の存在がさりげなく鍵となっていて、この有象無象がいる分、中学生レベルのエロ妄想が微笑ましく伝わってくるのでした。しかし、こんなくだらないフレーズを喋るのがお金になるとは、声優業というのは奇矯な仕事ですなあ。若本規夫の色物仕事にまた新たな1ページが! でした。シノブのエロ水着、ありえないバトルなど(黒なんか出るのか?)いかにも嘘臭いOP、微妙にアバウトな作りのクレイアニメED、ともに妙な中毒性アリ。次回はかなり期待できると見た。

○【ANIME】 DearS 第1話「甘噛みたいの」 (→公式) [amazon: 原作:1/2/3/4/5/6

 まごうことなき童貞アニ――メ。地球に漂着した美形宇宙人「DearS」がひとり暮らしの高校生宅に転がりこんで……というPEACH-PIT原作アニメ化。押しかけ女房ではなくて、押しかけ奴隷ものなのが現代的なのか? 醒めてるんだか、世話好きなんだか、という幼馴染キャラの眼鏡短髪女子・寧々子以外はいろんな意味で破廉恥(5巻表紙とか)。とくに蜜香先生@井上喜久子の存在はヤバすぎで、これは引くレベルだと思われます。物語のはじまりとしては「ちょびっツ」っぽいよね――との再確認ですが、これといってほかにいうことありませぬ。

04/07/16(FRI)

○【ANIME】 鉄人28号 第15話「不乱拳の弟子たち」 (→公式) [amazon: 1/2/3/4

 国宝焼失事件の捜査で京へと向かった一行を待ち受けていたものは…… 戦死したものだと思い込んでいた先妻との再会、闇に葬られた過去の研究など、敷島博士の過去を巡るエピソード。 「じつはなあ、どうも今度の事件が起こってから博士の様子がおかしくて……」 隠し事バリバリで普段からずっと怪しいと思うのだが、気のせいか。京都まで鉄人を持ってってるのには笑った。仏像扱い。後先考えず東京へ持ち帰りしようとするところなど、敷島博士のただ者でなさを実感いたしました。ところで、思いっきり鉄人で握りつぶしていたけど、あれ人間だったら死んでるんじゃないかなあ。チェリッシュ「なのにあなたは京都へゆくの」はもうちょっと長尺で使って余韻持たせてみてもよかったかもですけど、毎度毎度音楽の使い方は上手い。次回後編を楽しみにさせる引きになってます。

追記:「京都売ります」「いりまへん」みたいな。敷島博士が尼さんを呼び止めたとき、仏像に変わってたらどーしようかと思ってしまいました。泡沫の日々7/15) そのとおりだ!

○【ANIME】 ギャラクシーエンジェル第4期 第3話「ラッキーモンキー汗かきベソかき穴あきー焼き」第4話「友情の切り身お試し価格」 (→公式

→第3話あらすじ
 「いいぞー、ちくわー」 深夜枠らしくエロエピソード(嘘 あまりにぞんざいな紋章機バトルに笑う。
→第4話あらすじ
 これから順繰りにエンジェル隊メンバーとちとせが絡んでいくという感じ? ミルフィーユたんとお友だちになりたいわん、な今回は案の定ひどい目にあって、天然の仮面の下の暗黒面を垣間見る、という展開。コンビーフの缶が出てきた。

04/07/17(SAT)

■book【単行本・小説】 桐生祐狩「物魂−ものだま−」 ハルキ・ホラー文庫 [bk1][amazon]

桐生祐狩「物魂−ものだま−」  なんて、くだらないんだ! すばらしい!!

 評論家、編集者、女占い師、歌人。レトロ少女小説を仲立ちに集った中年オタクサークルメンバーが何者かの手によって惨殺されていく…… 装丁見れば一目瞭然、桐生祐狩の新作は人形ホラー。と、簡単に説明できないところがこの人の作品らしく、原稿用紙にして300枚弱という、長編としては比較的短いサイズの中にオタクネタからスプラッタ描写までてんこもりに詰め込んだものとなっております。サービス精神旺盛だなあ。尺の短さが功を奏したのか、突拍子もない方角に物語が飛んでっていないところもいい感じで、デビュー作「夏の滴」(→感想)に次いで桐生祐狩初心者向けかも。ファンハウス要素をこんな形で人形ホラーに導入するか! などなど、さりげなく面白い事をやっているあたりも評価大。判然としないパートの意味、惨劇の起こった理由などが最後の最後に明らかになるあたり、最近読んだ作品の中では「蜘蛛の微笑」(→感想)に近い作りでした。面白いです。

……と、書いたところで、この作品のキモのやっと半分でしょう。なんと、人形ホラーのように見えて、この作品は! と全部書いてみたいんですけど(そのほうが売れるような気もするし)、ネタばらしするのもなんなんで、具体的には言及しません。山本弘「神は沈黙せず」とはまったく別の意味で「と学会」会員が書いたらしい小説といえましょう。マンガ喫茶で犯罪チックなナンパして出禁食らう青年の素性が割れたときには大爆笑しました。「と学会」界隈のファンな方、アンチの方、または会員の方、全員に強くお薦めできます。 この作品はフィクションであり…… わははは!

■book【単行本・評論】 山本弘「トンデモ本? 違う、SFだ! 」 洋泉社 [bk1][amazon]

山本弘「トンデモ本? 違う、SFだ! 」 「バカ」だからこそSFなのだ、という視点からさまざまな名作を紹介してみる本。
 そんなに陽が当たっていない作者・作品中心、ニューウェーブなんか前衛小説でSFじゃないやい、ということで、アシモフ、ディック、バラードなどの作品は取り上げられてない。なるほど。

 やっぱ、過去作品のほうが面白そうだなあ。ただし、入手困難なもの多し。現段階で手に入れられるかどうかは明記しておいていただけるとありがたいかも。エイヴラム・デイヴィッドスン「あるいは牡蠣でいっぱいの海」はやはりぜひ読みたくて、はやく奇想コレクション出してください。
 海外作品中心で、国内のものとして「タイム・リープ あしたはきのう」、「ふわふわの泉」、「サムライ・レンズマン」、「涼宮ハルヒの憂鬱」ら、最近の作品が取り上げられてるけど、アレンジ、あるいはカバーとしての作品評価なので、必要かどうかはむつかしいところだな――

○【ANIME】 サムライチャンプルー 第8話「唯我独尊」 (→公式) [amazon: 1]

 週刊マガジンのヤンキー立身出世漫画みたいだなあ。ヒューマン・ビートボックス従えたラップ侍@山寺宏一が出てきて空回り、それにジンの過去が絡んできてあれこれ。つるぺたでサービスカットにはなりえてないけど、フウたんのお風呂も出てきたりして物語要素のバランスがたいへんよろしい。佐藤大のシナリオに意外と当たりが続いていてビックリです。見誤っていたか、ごめんね。

04/07/18(SUN)

○【映画】 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (→公式) [amazon: 賢者の石/秘密の部屋

 ハリーの両親をヴォルデモードに売った裏切り者、シリウス・ブラックがアズカバン牢獄から脱走した。ハリーの命を狙っているらしい。両親の悪口言われたハリーがブチ切れですよ! 一般人の叔母さん相手に殺る気マンマンの姿勢が恐ろしい。盛り上げ方があまりにも無理矢理な物語序盤はともかくとして(幽霊バスとか)、中盤以降は伏線の回収もそれなりにちゃんとしていると思われました。助けるべきものをきちんと助けてるあたりとか、安心してみられます。ただまあ、そんなことが可能ならば、もう1回行ってネズミ捕まえてくればいいじゃん! という気もします…… よく考えると身も蓋もないがっかりオチばっかりで、とくにロンが面白すぎ。とにかく、あのツラは反則です! 絶体絶命の危機のはずなのに、なんか笑っちゃうもんなあ。人狼の造形についてはあまりにもCG臭すぎなので、もっと着ぐるみっぽいくらいでええのでは、魂吸うシーンはストッキング顔にかぶせて引っぱってるみたいですね、などいろいろ思われました。登場するアイテム使って見せるエンドロールも洒落てて感心。2時間20分の長丁場も退屈しませんでした。たぶん原作からいろいろ端折ってるんだろうな(原作は「賢者の石」しか読んでません)という部分はありますが、娯楽映画として悪くない出来であります。

○【ANIME】 ニニンがシノブ伝 第2話「忍者、花見で浮かれる」「忍、楓とデートする」 (→公式) [amazon: 原作:1/2

 忍者軍団多すぎ! 無闇にテンション高すぎ!(たまには降りて来い) 「音速丸さま――」 とかいって、頭領/音速丸の設定がいきなり無かった事になってるあたり、アバウト至極でございます。というか、この作品、普通に4話構成にしたほうがいいよね…… 花見できなくてションボリから雨中の裏庭探検に繋げるムリヤリさ加減には驚きました。場所取ってもらってるなら、雨の中花見すればいいじゃん! なんでファミレスにいるんだよ! なBパートにしても、前半と後半がバラバラでありました。そういえば、釘宮理恵が水樹声を微妙に真似してた。サスケ軍団推参カットはバンク用なのかしら? 今回限りなら無意味に作画がんばってるよな―― そういうとこは好きです。あーだこーだ書いてますが、じつはかなり楽しみにしてる作品で、サスケ軍団の存在は超癒し系だと思うのでした。

04/07/19(MON)

○【ANIME】 蒼穹のファフナー 第3話「迷宮 〜しんじつ〜」 (→公式

 ほ、ほへー(脱力)。こいつらは何をやっとるんじゃ。日本はとっくに滅んでて、でも世界はそうでもなくって、新国連の探査機からも竜宮島は姿を隠さねばならない。子供たち対象にした壮大なドッキリみたいなことまだ続けてるんですが、陶芸家のはずのボンクラ親父が軍服着たまま職員会議出たり赤紙配って回ったり、「あんたら、正気!?」でございます。こんなくだらないドッキリのためにオリジナル漫画雑誌わざわざ発行してたり(当然、少女マンガ誌も作ってるのだろう)、島ぐるみで悪い冗談をえんえん続けております。たぶん、あの頬の黒い線は幻覚催眠作用を伴う刺青か何かじゃないかと推測。ツッコんでもツッコんでもきりがない、底が見えないよ! 自作ポエムまで飛び出して、緊張感は微塵もございませぬ。

○【ANIME】 アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル 第2話「安マンションの謎」 (→公式

「これから新しい未来がはじまるのよ、オリバー」 ミス・マープルが家に置いてやればいいじゃん! 姪のDQNぶりに実はうんざりしていて、さりげなく追い出してみたとみた。メイベルたんの発想、「未来を自分の手で切り開く=押しかけ厨」となるこの世の不思議。常識外れのポジティブさは害悪以外何物でもないよな――という今日この頃でありました。自らの地位が脅かされてるのにいい人っぷりを発揮するヘイスティング氏の度量は広いなあ……と思ったら、「今ごろはどうしてるんでしょうねえ」 ホームレス化してました。安マンションはともかくとして、メイベル嬢の思考回路がメインの謎でした。灰色の脳細胞に迷子犬捜索を頼むなよ! 挨拶にも来ないのか、ウエスト一族はろくでもない!

○【ANIME】 DearS 第2話「小さかったかしら」 (→公式) [amazon: 原作:1/2/3/4/5/6

 地球に漂着したのは奴隷船だった! の続き。つか、毎朝迎えにやってくるものなんですか? まちがった幼馴染概念が広がっていく。ケツを突き出したり、乳を揉んだりしていた。で、言語習得させて着るものいろいろショッピング。あ! そういやノーパンだった! と気づく。ヨーカドーであんな破廉恥下着売ってるものなのか(直接試着したらダメですよ)、レンの下着姿は意外と萌えないものだった(そのまま出てったら万引きですよ)。宇宙人に対する不信感の理由はやっぱ描いておく必要があると思うんだよなあ。優等生ディアーズ・ミゥ@中原麻衣が登場してから面白くなっていくんですが、物語がまだ動きだしてないぶん、蜜香先生のヤバさが際立ちすぎで、「青春ビンタ!」の海音寺ネネ先生並にアレ。

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