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初めて読んだ時は、北崎拓が歴史物を描くのが、本当に意外でした。皆さんも言われてますが、打ち切りは本当に惜しい。(4/1(月)0:07)
「義経千本桜」というのはもともと人形浄瑠璃の戯曲で、タイトルに「義経」とあるように歴史的な事実を拝借して創作された話です。義経が、天皇の手の者の陰謀で、どういうわけか頼朝に命を狙われる。一方で檀ノ浦の戦いで死んだはずの武将の何人かは、実は生き延びていて、民衆の中に身を隠し、密かに源氏への復讐の機会をうかがっているというのが元ネタ。これを、義経は途中ではやばやと殺され、その影武者として妖怪である狐が追っ手とたたかうというふうに堤抄子が翻案した。国外からやって来た魔物にそそのかされ怨霊となった崇徳上皇の霊がこの世を滅ぼそうとするのだが、それをおさめ、狐は真の敵と戦うというはなし。堤抄子の描くすべてが緻密で美しく、それだけでも一見の価値はあると思います。(4/1(月)0:03)
名作!サブキャラがみんないい味を出してました。(4/1(月)0:03)
実際の戦争を体験している本物のクリエーターとして、水木しげるは現在の日本では大変貴重な存在です。遠い世界のファンタジーとしてではなく、同時代の人間が実際に生きていた歴史を語ろうと思うのなら、この人の戦争物はすべて読む価値があるんじゃないかと。僕は『総員玉砕せよ!』が好きです。(3/31(日)23:58)
丁寧で上品で、「岩明氏はまた大きく成長したんだな(←偉そ〜)」と感じさせる、そしてこのマンガを読むことができて本当に良かったと思える作品でした。(3/31(日)23:32)
戦争中に軍部のオカルト既知外が、あちこちから怪しげなアイテムを見つけてきてはそれを政治に利用しようとするんだけど、どうもなかなか上手くいかない。そんな彼らの常軌を逸したずっこけぶりをおどろおどろしく描いた作品。一応、歴史上実在の人物が何人も出てきます。オカルト歴史モノといった感じでしょうか。主人公の木島という男は、軍部の秘密の研究機関に属していて、オカルトアイテムの探索を手伝ったり、それが本物か偽物かどうかを判定する役目なのだが、たいていの場合、目の前で繰りひろげられるグロテスクな茶番から一歩引いたところから、冷ややかに事態を眺めている。彼は物語においてはオカルト的世界観にうつつをぬかす連中に対して、比較的常識的な立場を代表している存在、ということなのか知ら。顔の割りにはわりとクール。「狂言回し的な」という形容は使いたくないのですが。もう一人、傍観者的な人物として、折口信夫が出てくるのですが、一体彼がなんのためにひっぱり出されたのかよくわかりません。この人はなんにもしないんですよ。単に名前を利用されているだけのようにも思えるけど。妙ちきりんな茶番に嫌々付き合わされては取り乱し、いつもぎゃあぎゃあわめいているだけ。この作品の各話のタイトルには、折口信夫の本やら文章やらのタイトルがかなり(もしかして全部そうか?)使われているのですが(「春来る鬼」とか。関係ないけどこれは近藤ようこの作品にもありましたな)。それで、タイトル使わせてもらってるお礼に、物語にゲストで出ていただこう、という作者たちによる小粋なはからいということなのか知ら(藁(3/31(日)23:12)
歴史マンガといえばまずはこれでしょう。ホント連載再開が嬉しかったマンガです。歴史が好きになれること間違いなし!田沼意次マンセー!!そういや、呉智英や桜井章一なんかも好きらしいですね。(3/31(日)21:12)
竹宮恵子の祖母と叔母は戦前戦中と実際に芸者をしていたそうで、「満州」に住んでいた時期もあったそうです。つまり戦争に負けたあとの引き上げの苦労というものを経験したことのある人たちなのですね。竹宮氏の母親はまかり間違えば、中国残留孤児になっていたかもしれない。この作品はそういった過去の出来事の体験者たちに取材して描かれた現代史の証言であるわけですな。戦争中のモノのない頃の苦労話などを、自分の祖父母に聞かされたという方はけっこういらっしゃると思いますが、満州で芸者をしてたという話はそんなにないのでは。そういった意味ではユニークな物語ではないでしょうか。もちろんそれでも、現実はそんなに波乱に富んだものではなく、意外に平板なため、かなり創作が入っているわけですが。たしかにいろんな人が矢鱈と出会う。(そのへんは古典的エンターテインメントの定石ですかね)。物語は、年老いた彼らと、竹宮氏本人の役と思われるイラストレータをしている孫娘との交流と、過去の若き日々とがフラッシュバックするかたちで描かれ、どういうわけかそこに現代に生きる孫娘が”客観的”な立場からコメントをつけながら、それを、これまたどいうわけか10歳年下の彼氏に語って聞かせるという重層的な(?)構成になってます。竹宮恵子ってこんな話も描いてたんですね。90年代初めに「ビッグゴールド」に連載していて、いまは中公文庫で読めます。(3/31(日)14:29)
それが平安時代でも江戸時代でも、あるいはヨーロッパ中世であっても、漠然と時代劇というだけなら、あんまり直接歴史に絡むということもなく、ただの”衣装劇”ということになるのでしょうが、これがたとえば戦国時代とか幕末とか、いわゆる戦時中とか、もっと時間の幅を限定してですね、さらにはそういった動乱の時期を舞台に選ぶと、もうただそれだけでなんとなく物語が歴史に介入しているように見える。そういった意味では、歴史モノを描くに際して、幕末とか戦国時代を選ぶってのは、ある意味、かなりずるい選択のようにも思えます。西條栄一の「鴆」も一応、戦国時代が舞台になっていて、「あずみ」のように武器として育てられた女性が主人公。彼女は、からだにさまざまな毒の成分を染み込まされていて、もっぱら男性と性的に交わることによってその毒で相手を殺す、というエロティックな設定なんですが、後半は、そうした武器としての自分が戦乱の世にあって、いかに平和に貢献しつつ生きるべきかを模索するという落ち着いた、ちょっと思索的なトーンの話になっています。2巻まで出ているのですが、もうちょっと長く続けて欲しかった作品です。(3/31(日)1:43)
星野之宣「ヤマトの火」多分星野氏が始めて歴史物を書いたものになるのでしょうか?邪馬台国の謎に迫る火の民族仮説を追求する青年の物語です。この作品は未完で終わっています。今は手に入りにくいかもしれません。後に「ヤマタイカ」の名前で新たな物語として書き直されていますが、こちらは超能力とかの要素が入ってきてしまうので歴史物としてはちょっと。派手さはないが、地道に仮説が摘み上がってこちらの方が個人的には好きです。最新作の「宗像教授伝記考」も好きですし、こちらの方が洗練されてもいます。でも個人的な思い入れとして、この作品に一票。(3/30(土)14:31)
百琳姉さんがかっこいい(3/30(土)0:19)
>ケンジ様初めて購入されるなら、やはり新装版ですね。この後、月2巻のペースで発行されます。(予定^^;)(3/29(金)21:37)
読みたい読みたいと思っていただけに今度読んでみようと思います。新装版で読んだ方が良いですか?(3/29(金)20:28)
祝 新装版発売。読み返してみて、やっぱおも白い(3/29(金)0:37)
読み始めた時は大学1年生、そして今は・・・・・もうすぐ40歳。「風雲児たち」を手放してくれた潮出版社に感謝し、鬼平と同じ雑誌で読める事に幸せを感じ、途中はしょった部分を書き足していただけたら最高と思い、そして僕が死ぬまでに本当の意味で完結していただけたなら感無量です。先生がんばって下さい!(3/28(木)20:40)
史実に基づいている部分がある、というわけではないです。まったくの空想の産物だと思われるのですが、キッと時代考証がしっかりしているに違いない、という推測のもとに、無理矢理歴史モノに入れさせていただきとうございます。多分、ビクトリア朝時代が舞台になっているだろう、奥床しい眼鏡っこメイドさんが主人公の、それでいていわゆる”萌え”系でない落ち着いた佇まいを持った作品です。ビクトリア朝時代のイギリスの風俗を十二分に堪能できるのではないでしょうか。正統派。なんだかわからないけど、兎に角「正統派」という形容が似合う漫画です。余談ですが、この作家さんの絵柄というか、タッチはちよつと岡崎二郎に似てる気がします。だからどうだというわけではないのですけれども。(3/28(木)1:18)
フランス革命期を舞台に、陰謀大好きなコティと周りの人々の駆け引きが描かれます。と言っても主人公が飄々としているので、味わいがあって好きです。(3/26(火)14:04)
べつに「らんぷの下」でも「裸のお百」でも「女傑走る」でも、滝沢馬琴の嫁を描いた「水茎」でもいいのですけども、広重という誰もが知る浮世絵画家には、初代と二代目とのあいだに、もう一人二代目がいて、その人は生前不遇だったという、じつにマニアックな史実に着目して、その境遇と、この人物をめぐるまわりの人間模様を鮮やかにドラマ化した作品ということでこれをあげてみました。結局この人は自分の弟弟子の踏み台に甘んじて江戸から横浜に、いわゆる都落ちしていくのですが、そこでひと化けするんですね。でもその新機軸も自分よりはるかに絵が上手かった弟弟子にパクられ、つくづく運がない。けれども一応、死後、世界美術史の文脈において彼に救済がほどこされる。この部分は、非常なリスペクトをもって最後を結んでいて、ぐっとくるものもあろうかと。(3/26(火)2:54)
「トロツキー」というから、一体どこにトロツキーが出てくるのだろうと思ったのですが、いきなり冒頭に出てくるのですね。ただし、果たして本物なのかニセモノなのか、確かにそこに実在したのか、幻に過ぎなかったのかという朦朧とした存在として。ここが重要で、この小さな糸口が、中公文庫にして8巻におよぶ大きな物語を動かしていく。物語に出てくる人物たちはみな、トロツキーの名前を口にして、この人物をわれさきに見出そうと躍起になる。(でもほとんど出てくるのは名前だけなんですがね)。ま、歴史の切り札としてのトロツキーというわけでしょうか。このへんは史実とは絡んでこないかもしれませんが、歴史に対する一つの解釈にはなるかもしれません。で、主人公の青年はそのための道具として利用され、翻弄され、そのなかで必死にもがく。このへんが見事ですな。二つの記号をめぐって物語が動いていくわけです。さらにもう一人、一般に満州事変の首謀者といわれる軍人・石原莞爾が物語を背後で支える大きな登場人物として描かれ、それと絡めて、偽りのアジア的コスモポリタニズム(?)の具現化としての「満州」が出てくる。そういった意味では、この物語では石原莞爾が随分いい人に描かれているかもしれませんが、そのへんはまわりに配置されて人々がバランスよく補っています。関係者に取材した手前、あまり悪くは描けないというのもあるかもしれませんが、この作品には、けっこうな数の実在の人物が出てきて、みな実に見事に物語の中で動かされています。悪口描けないながらも、作者の歴史に対するスタンスというのもちゃんと出ている。このへんが、繊細というか微妙に上手い。そういった意味では、史実の間隙を創作で埋めることを、実に見事に大胆かつ緻密になしえた作品だと思いますね。余談ですが、なんですか、最近、かわぐちかいじが「ジパング」で石原莞爾を引き合いに出して何か描いているようですね。わたしは読んでないのでなんともいえないのですが。(3/26(火)2:28)
この作品は原作が、時代小説をたくさん書いている澤田ふじ子なんですが、高瀬氏が澤田氏に是非漫画にさせてくれと頼み込んで実現した作品らしいです。ということは、ふつうの原作付きの漫画とは作り方が違うのですね。あくまで高瀬氏の発想。”映画化”みたいなかんじですかな。「公家侍」にしても、「首切り」にしても、高瀬理恵という作家は、どうもマイナーなものに対するシンパシーというのが創作の動機としてあるようで、この作品では、それは江戸時代に生きた女流画家たちなんですね。実在の人たちなんだそうですが、とにかく、そういう人たちのことは現代ではほとんど知られてないと思うのです。そいう人たちにスポットを当てる。ほとんどの話が普通にいうところの悲恋モノなんですが、それと平行して創作に熱意を燃やす女性たちを実に美しく描き出しています。掲載されたのも女性誌なので、上記の二作とはまた異なるおもむきがあります。集英社刊。(3/26(火)1:31)
高瀬理恵という作家さんは、歴史というか、時代風俗(?)に対する着眼がほんとうに見事で、いつも感服しているのですが、この作品では江戸時代、没落して貧乏暮らしをしている公家のところに、そんな貧しい家なのに家来として侍が雇われていて、その侍というのが、この家にはやはり腐っても公家ということで代々伝わる家宝というものが一応あって、この物語ではそれは刀なんですけど、その刀を守るためだけにその家に代々つかえているというお侍さんなんですね。で、この人が非常に腕がたつ、しかもイイ男。時代は江戸期ですから、町人やら武士やらいろいろ出てくるわけですが、この公家さんとにかく貧乏だもんですから、あちこちにアルバイトしにいく。もちろん家来の侍も手伝うわけ。で、大抵はそのバイト先がらみで事件が起きる。ここでの人物・物語の絡め方が見事。そんな話です(いきなり端折ってしまった)。単行本もすでに2巻まで出てますが、ゆっくりでもいいですから、長く続けていただきだい作品です。(3/26(火)1:16)
ドリフの「お馴染み”もしも”のコーナー」ではありませんが、もしも山田浅衛門という実在の人物に、破天荒な弟子がいたら…という、すばらしい着想で描かれた作品。そうして、このユニークなアイデアにじゅうぶん説得力を持たせる情報量と構成力がこの物語にはあります。武士っぽい会話は、格調高い雰囲気を醸し出してますし。大なり小なり、史実の間隙を創作で埋めるのが、歴史モノということになるのでしょうが、そういった意味では、高瀬理恵はこのジャンルで実に洗練された仕事をしている作家さんの一人だと思います。(3/26(火)0:56)
ヒトラーではなくヒットラーというのが、作者の世代を感じさせたりしますが(そうなのか)。おすすめというか、奇妙な作品です。水木お馴染みの妖怪モノに出てきそうな、河原の石のような造形の頭部を持った人物たちが報道写真を模写しただけの細密に描き込まれた背景の中に、妙に白く浮かび上がって描かれています。彼らは湿った暗がりに佇む亡霊のようでもありますね。人物はほとんどのコマで、映画で言うところのバストショットサイズで描かれ、ダイアローグの場面では、平板な会話が、正方形のコマの単調な連続として描かれています。全体に、卑小な俗物どものミクロレベルでのエゴイスティックな小競り合いといった感じ。ナチスやヒトラーを語るとき、必ずといっていいほど取り上げられる”残虐”の数々についても、”悲惨な戦争”についても、全くと云っていいほど具体的には言及されていません。すでに手がつけられなくなった冷酷な警察国家に対する市井の人々の嘆きが、冒頭で短く描かれているのみ。ナチス時代のドイツ人の頭の中で、アウシュビッツとベートーベンのような、まるで水と油のようなものが、どうして共存できたのだろうということはよく云われることですが、もしかしたら、水木はそういう断絶のようなことをちょっと考えていたのかもしれません。(3/26(火)0:38)
ビッグコミックとその増刊に不定期掲載されている読みきりシリーズ。元禄期の京都の公家世間を舞台にえらんだ着眼点の良さが、信頼できる考証ぶりや基礎のしっかりとした見せ方によってバックアップされています。いつも次の掲載時期が待ち遠しく思える作品。(3/25(月)17:52)
ほんと勿体無い、完成させてほしい(3/25(月)6:06)
何か好きです。「ふむぅ」とか見るとにやにやしてしまう。「水滸伝」も。(3/25(月)2:06)
貧乏な高校→浪人時代にお金が一定額手に入るごとに揃えてました。ベニョブスキーの話なんて最高です。最後のほうのはしょりは作者の歯軋りが聞こえてきそうです。(3/25(月)0:05)
どうも俺はこういうのダメ(3/24(日)23:38)
いいマンガだす(3/24(日)23:37)
聖徳太子に対する新しい解釈の仕方がいいと思います。(3/24(日)23:25)
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初めて読んだ時は、北崎拓が歴史物を描くのが、本当に意外でした。
皆さんも言われてますが、打ち切りは本当に惜しい。
(4/1(月)0:07)
「義経千本桜」というのはもともと人形浄瑠璃の戯曲で、タイトルに「義経」とあるように
歴史的な事実を拝借して創作された話です。
義経が、天皇の手の者の陰謀で、どういうわけか頼朝に命を狙われる。一方で
檀ノ浦の戦いで死んだはずの武将の何人かは、実は生き延びていて、民衆の中に身を隠し、
密かに源氏への復讐の機会をうかがっているというのが元ネタ。
これを、義経は途中ではやばやと殺され、その影武者として妖怪である狐が追っ手とたたかう
というふうに堤抄子が翻案した。
国外からやって来た魔物にそそのかされ怨霊となった崇徳上皇の霊が
この世を滅ぼそうとするのだが、それをおさめ、狐は真の敵と戦うというはなし。
堤抄子の描くすべてが緻密で美しく、それだけでも一見の価値はあると思います。
(4/1(月)0:03)
名作!
サブキャラがみんないい味を出してました。
(4/1(月)0:03)
実際の戦争を体験している本物のクリエーターとして、
水木しげるは現在の日本では大変貴重な存在です。
遠い世界のファンタジーとしてではなく、
同時代の人間が実際に生きていた歴史を語ろうと思うのなら、
この人の戦争物はすべて読む価値があるんじゃないかと。
僕は『総員玉砕せよ!』が好きです。
(3/31(日)23:58)
丁寧で上品で、「岩明氏はまた大きく成長したんだな(←偉そ〜)」と感じさせる、そしてこのマンガを読むことができて本当に良かったと思える作品でした。
(3/31(日)23:32)
戦争中に軍部のオカルト既知外が、あちこちから怪しげなアイテムを見つけてきては
それを政治に利用しようとするんだけど、どうもなかなか上手くいかない。
そんな彼らの常軌を逸したずっこけぶりをおどろおどろしく描いた作品。
一応、歴史上実在の人物が何人も出てきます。オカルト歴史モノといった感じでしょうか。
主人公の木島という男は、軍部の秘密の研究機関に属していて、
オカルトアイテムの探索を手伝ったり、それが本物か偽物かどうかを判定する
役目なのだが、たいていの場合、目の前で繰りひろげられるグロテスクな茶番から
一歩引いたところから、冷ややかに事態を眺めている。彼は物語においては
オカルト的世界観にうつつをぬかす連中に対して、比較的常識的な立場を
代表している存在、ということなのか知ら。顔の割りにはわりとクール。
「狂言回し的な」という形容は使いたくないのですが。
もう一人、傍観者的な人物として、折口信夫が出てくるのですが、一体彼がなんのために
ひっぱり出されたのかよくわかりません。この人はなんにもしないんですよ。
単に名前を利用されているだけのようにも思えるけど。
妙ちきりんな茶番に嫌々付き合わされては取り乱し、いつもぎゃあぎゃあわめいているだけ。
この作品の各話のタイトルには、折口信夫の本やら文章やらのタイトルがかなり
(もしかして全部そうか?)使われているのですが(「春来る鬼」とか。関係ないけど
これは近藤ようこの作品にもありましたな)。それで、タイトル使わせてもらってる
お礼に、物語にゲストで出ていただこう、という作者たちによる小粋なはからい
ということなのか知ら(藁
(3/31(日)23:12)
歴史マンガといえばまずはこれでしょう。
ホント連載再開が嬉しかったマンガです。
歴史が好きになれること間違いなし!田沼意次マンセー!!
そういや、呉智英や桜井章一なんかも好きらしいですね。
(3/31(日)21:12)
竹宮恵子の祖母と叔母は戦前戦中と実際に芸者をしていたそうで、
「満州」に住んでいた時期もあったそうです。つまり戦争に負けたあとの
引き上げの苦労というものを経験したことのある人たちなのですね。
竹宮氏の母親はまかり間違えば、中国残留孤児になっていたかもしれない。
この作品はそういった過去の出来事の体験者たちに取材して描かれた
現代史の証言であるわけですな。
戦争中のモノのない頃の苦労話などを、自分の祖父母に聞かされたという方は
けっこういらっしゃると思いますが、満州で芸者をしてたという話はそんなにないのでは。
そういった意味ではユニークな物語ではないでしょうか。
もちろんそれでも、現実はそんなに波乱に富んだものではなく、意外に平板なため、
かなり創作が入っているわけですが。たしかにいろんな人が矢鱈と出会う。
(そのへんは古典的エンターテインメントの定石ですかね)。
物語は、年老いた彼らと、竹宮氏本人の役と思われるイラストレータをしている孫娘との
交流と、過去の若き日々とがフラッシュバックするかたちで描かれ、どういうわけか
そこに現代に生きる孫娘が”客観的”な立場からコメントをつけながら、それを、
これまたどいうわけか10歳年下の彼氏に語って聞かせるという
重層的な(?)構成になってます。竹宮恵子ってこんな話も描いてたんですね。
90年代初めに「ビッグゴールド」に連載していて、いまは中公文庫で読めます。
(3/31(日)14:29)
それが平安時代でも江戸時代でも、あるいはヨーロッパ中世であっても、
漠然と時代劇というだけなら、あんまり直接歴史に絡むということもなく、
ただの”衣装劇”ということになるのでしょうが、
これがたとえば戦国時代とか幕末とか、いわゆる戦時中とか、
もっと時間の幅を限定してですね、さらにはそういった動乱の時期を舞台に選ぶと、
もうただそれだけでなんとなく物語が歴史に介入しているように見える。
そういった意味では、歴史モノを描くに際して、幕末とか戦国時代を選ぶってのは、
ある意味、かなりずるい選択のようにも思えます。
西條栄一の「鴆」も一応、戦国時代が舞台になっていて、
「あずみ」のように武器として育てられた女性が主人公。
彼女は、からだにさまざまな毒の成分を染み込まされていて、
もっぱら男性と性的に交わることによってその毒で相手を殺す、
というエロティックな設定なんですが、後半は、そうした武器としての自分が
戦乱の世にあって、いかに平和に貢献しつつ生きるべきかを模索するという
落ち着いた、ちょっと思索的なトーンの話になっています。
2巻まで出ているのですが、もうちょっと長く続けて欲しかった作品です。
(3/31(日)1:43)
星野之宣「ヤマトの火」
多分星野氏が始めて歴史物を書いたものになるのでしょうか?
邪馬台国の謎に迫る火の民族仮説を追求する青年の物語です。
この作品は未完で終わっています。
今は手に入りにくいかもしれません。
後に「ヤマタイカ」の名前で新たな物語として書き直されていますが、こちらは超能力とかの要素が入ってきてしまうので歴史物としてはちょっと。
派手さはないが、地道に仮説が摘み上がってこちらの方が個人的には好きです。
最新作の「宗像教授伝記考」も好きですし、こちらの方が洗練されてもいます。
でも個人的な思い入れとして、この作品に一票。
(3/30(土)14:31)
百琳姉さんがかっこいい
(3/30(土)0:19)
>ケンジ様
初めて購入されるなら、やはり新装版ですね。
この後、月2巻のペースで発行されます。(予定^^;)
(3/29(金)21:37)
読みたい読みたいと思っていただけに今度読んでみようと思います。
新装版で読んだ方が良いですか?
(3/29(金)20:28)
祝 新装版発売。
読み返してみて、やっぱおも白い
(3/29(金)0:37)
読み始めた時は大学1年生、そして今は・・・・・もうすぐ40歳。
「風雲児たち」を手放してくれた潮出版社に感謝し、鬼平と同じ雑誌で読める事に幸せを感じ、
途中はしょった部分を書き足していただけたら最高と思い、そして僕が死ぬまでに本当の意味で完結していただけたなら感無量です。先生がんばって下さい!
(3/28(木)20:40)
史実に基づいている部分がある、というわけではないです。
まったくの空想の産物だと思われるのですが、キッと時代考証がしっかりしているに違いない、
という推測のもとに、無理矢理歴史モノに入れさせていただきとうございます。
多分、ビクトリア朝時代が舞台になっているだろう、奥床しい眼鏡っこメイドさんが
主人公の、それでいていわゆる”萌え”系でない落ち着いた佇まいを持った作品です。
ビクトリア朝時代のイギリスの風俗を十二分に堪能できるのではないでしょうか。
正統派。なんだかわからないけど、兎に角「正統派」という形容が似合う漫画です。
余談ですが、この作家さんの絵柄というか、タッチはちよつと岡崎二郎に似てる気がします。
だからどうだというわけではないのですけれども。
(3/28(木)1:18)
フランス革命期を舞台に、
陰謀大好きなコティと周りの人々の駆け引きが描かれます。
と言っても主人公が飄々としているので、味わいがあって好きです。
(3/26(火)14:04)
べつに「らんぷの下」でも「裸のお百」でも「女傑走る」でも、
滝沢馬琴の嫁を描いた「水茎」でもいいのですけども、
広重という誰もが知る浮世絵画家には、初代と二代目とのあいだに、
もう一人二代目がいて、その人は生前不遇だったという、じつにマニアックな史実に
着目して、その境遇と、この人物をめぐるまわりの人間模様を鮮やかにドラマ化した作品
ということでこれをあげてみました。
結局この人は自分の弟弟子の踏み台に甘んじて江戸から横浜に、
いわゆる都落ちしていくのですが、そこでひと化けするんですね。でもその新機軸も
自分よりはるかに絵が上手かった弟弟子にパクられ、つくづく運がない。
けれども一応、死後、世界美術史の文脈において彼に救済がほどこされる。
この部分は、非常なリスペクトをもって最後を結んでいて、ぐっとくるものもあろうかと。
(3/26(火)2:54)
「トロツキー」というから、一体どこにトロツキーが出てくるのだろうと思ったのですが、
いきなり冒頭に出てくるのですね。ただし、果たして本物なのかニセモノなのか、
確かにそこに実在したのか、幻に過ぎなかったのかという朦朧とした存在として。
ここが重要で、この小さな糸口が、中公文庫にして8巻におよぶ大きな物語を動かしていく。
物語に出てくる人物たちはみな、トロツキーの名前を口にして、この人物をわれさきに
見出そうと躍起になる。(でもほとんど出てくるのは名前だけなんですがね)。
ま、歴史の切り札としてのトロツキーというわけでしょうか。
このへんは史実とは絡んでこないかもしれませんが、
歴史に対する一つの解釈にはなるかもしれません。
で、主人公の青年はそのための道具として利用され、翻弄され、そのなかで必死にもがく。
このへんが見事ですな。二つの記号をめぐって物語が動いていくわけです。
さらにもう一人、一般に満州事変の首謀者といわれる軍人・石原莞爾が物語を背後で支える
大きな登場人物として描かれ、それと絡めて、偽りのアジア的コスモポリタニズム(?)の
具現化としての「満州」が出てくる。そういった意味では、この物語では石原莞爾が
随分いい人に描かれているかもしれませんが、そのへんはまわりに配置されて人々が
バランスよく補っています。
関係者に取材した手前、あまり悪くは描けないというのもあるかもしれませんが、
この作品には、けっこうな数の実在の人物が出てきて、みな実に見事に物語の中で
動かされています。
悪口描けないながらも、作者の歴史に対するスタンスというのもちゃんと出ている。
このへんが、繊細というか微妙に上手い。
そういった意味では、史実の間隙を創作で埋めることを、実に見事に大胆かつ緻密に
なしえた作品だと思いますね。
余談ですが、
なんですか、最近、かわぐちかいじが「ジパング」で石原莞爾を引き合いに出して
何か描いているようですね。わたしは読んでないのでなんともいえないのですが。
(3/26(火)2:28)
この作品は原作が、時代小説をたくさん書いている澤田ふじ子なんですが、
高瀬氏が澤田氏に是非漫画にさせてくれと頼み込んで実現した作品らしいです。
ということは、ふつうの原作付きの漫画とは作り方が違うのですね。
あくまで高瀬氏の発想。”映画化”みたいなかんじですかな。
「公家侍」にしても、「首切り」にしても、高瀬理恵という作家は、どうもマイナーなもの
に対するシンパシーというのが創作の動機としてあるようで、
この作品では、それは江戸時代に生きた女流画家たちなんですね。
実在の人たちなんだそうですが、とにかく、そういう人たちのことは現代では
ほとんど知られてないと思うのです。そいう人たちにスポットを当てる。
ほとんどの話が普通にいうところの悲恋モノなんですが、
それと平行して創作に熱意を燃やす女性たちを実に美しく描き出しています。
掲載されたのも女性誌なので、上記の二作とはまた異なるおもむきがあります。集英社刊。
(3/26(火)1:31)
高瀬理恵という作家さんは、歴史というか、時代風俗(?)に対する着眼が
ほんとうに見事で、いつも感服しているのですが、この作品では
江戸時代、没落して貧乏暮らしをしている公家のところに、そんな貧しい家なのに
家来として侍が雇われていて、その侍というのが、この家にはやはり腐っても公家ということで
代々伝わる家宝というものが一応あって、この物語ではそれは刀なんですけど、
その刀を守るためだけにその家に代々つかえているというお侍さんなんですね。
で、この人が非常に腕がたつ、しかもイイ男。
時代は江戸期ですから、町人やら武士やらいろいろ出てくるわけですが、この公家さん
とにかく貧乏だもんですから、あちこちにアルバイトしにいく。もちろん家来の侍も
手伝うわけ。で、大抵はそのバイト先がらみで事件が起きる。ここでの人物・物語の
絡め方が見事。そんな話です(いきなり端折ってしまった)。
単行本もすでに2巻まで出てますが、ゆっくりでもいい
ですから、長く続けていただきだい作品です。
(3/26(火)1:16)
ドリフの「お馴染み”もしも”のコーナー」ではありませんが、
もしも山田浅衛門という実在の人物に、破天荒な弟子がいたら…
という、すばらしい着想で描かれた作品。
そうして、このユニークなアイデアにじゅうぶん説得力を持たせる
情報量と構成力がこの物語にはあります。
武士っぽい会話は、格調高い雰囲気を醸し出してますし。
大なり小なり、史実の間隙を創作で埋めるのが、
歴史モノということになるのでしょうが、
そういった意味では、高瀬理恵はこのジャンルで
実に洗練された仕事をしている作家さんの一人だと思います。
(3/26(火)0:56)
ヒトラーではなくヒットラーというのが、作者の世代を感じさせたりしますが(そうなのか)。
おすすめというか、奇妙な作品です。
水木お馴染みの妖怪モノに出てきそうな、河原の石のような造形の頭部を持った人物たちが
報道写真を模写しただけの細密に描き込まれた背景の中に、妙に白く浮かび上がって描かれています。
彼らは湿った暗がりに佇む亡霊のようでもありますね。
人物はほとんどのコマで、映画で言うところのバストショットサイズで描かれ、
ダイアローグの場面では、平板な会話が、正方形のコマの単調な連続として描かれています。
全体に、卑小な俗物どものミクロレベルでのエゴイスティックな小競り合いといった感じ。
ナチスやヒトラーを語るとき、必ずといっていいほど取り上げられる
”残虐”の数々についても、”悲惨な戦争”についても、
全くと云っていいほど具体的には言及されていません。
すでに手がつけられなくなった冷酷な警察国家に対する
市井の人々の嘆きが、冒頭で短く描かれているのみ。
ナチス時代のドイツ人の頭の中で、アウシュビッツとベートーベンのような、
まるで水と油のようなものが、どうして共存できたのだろうということは
よく云われることですが、
もしかしたら、水木はそういう断絶のようなことをちょっと考えていたのかもしれません。
(3/26(火)0:38)
ビッグコミックとその増刊に不定期掲載されている読みきりシリーズ。
元禄期の京都の公家世間を舞台にえらんだ着眼点の良さが、信頼できる考証ぶりや
基礎のしっかりとした見せ方によってバックアップされています。
いつも次の掲載時期が待ち遠しく思える作品。
(3/25(月)17:52)
ほんと勿体無い、完成させてほしい
(3/25(月)6:06)
何か好きです。
「ふむぅ」とか見るとにやにやしてしまう。
「水滸伝」も。
(3/25(月)2:06)
貧乏な高校→浪人時代に
お金が一定額手に入るごとに揃えてました。
ベニョブスキーの話なんて最高です。
最後のほうのはしょりは作者の歯軋りが聞こえてきそうです。
(3/25(月)0:05)
どうも俺はこういうのダメ
(3/24(日)23:38)
いいマンガだす
(3/24(日)23:37)
聖徳太子に対する新しい解釈の仕方がいいと思います。
(3/24(日)23:25)