◆ 1998年5月中旬 ◆

5/11〜20
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5/20(水)……働かないで暮らしたい!

 1億5000万円を手に入れるために投資を行う。ドリームジャンボ宝くじを連番で20枚、バラで10枚購入。昨年末、当たるはずだった年末ジャンボ宝くじが予想外の結末(300円×3)に終わり今回は捲土重来を期している。ていうか、当然俺に当たるべきだし、また当たるはずだ。連番で20枚買ったので、3億円くらい当たってくれても俺は全然困らない。
 俺の計画としては、1億5000万円を手に入れ、月々20万円ずつ使う。これなら60年以上もつ。働かないで暮らせるなら、結婚とかしなくったってかまわない。でも漫画は買いたいからある程度の暮らしはしたい。そのためには億単位の金は必須といえる。とりあえず自分だけは幸せでいたいと思う俺だ。

【雑誌】週刊少年サンデー 6/3 No.25 小学館
 高橋留美子「犬夜叉」が巻頭カラー。今回のシリーズも面白くなりそうだなあ。期待大。「DAN DOH!」(作:坂田信弘+画:万乗大地)。相変わらずムチャだけど、今回はベン・ムーアの男気がかっこよかった。非常に気持ちいい。
 ながいけん「神聖モテモテ王国」。キャプテン・トーマスのパシリ登場。ヘンな奴なのはいつものことだけど、さらに暴力的だ。本当に変わらない漫画よのう。「ガンバ!Fly High」(作:森末慎二+画:菊田洋之)。今回は楽しそうに鉄棒をする藤巻がかっこよかった。
 村枝賢一「俺たちのフィールド」。いきなり和也爆発。こうなりそうな予感はしてたけど。それから今週のサンデーで一番良かったのは、なかいま強「ゲイン」。たまと樋口がバッチリかみあった瞬間がすごく良かった。見開きのたまもいいんだけど、その次の樋口の会心の表情がゾワゾワと来る。毎度いうが、地味だけどいい漫画だと思う。そんなわけで単行本買うことを決心。

【雑誌】週刊少年マガジン 6/3 No.25 講談社
「はじめの一歩」(森川ジョージ)。鷹村が一転して攻勢に。迫力とスピード感のある描写にシビれる。かっちょいい〜。このタイトルマッチ編すごくいい感じだ。「Jドリーム完全燃焼編」(塀内夏子)。イマイチ燃えない。なんとなく俺としては「飛翔編」がしっくり行ってなかっただけに、ソレが尾を引いている感じがする。鷹にはこの4年間、ユースやってないで、海外リーグでのし上がるとかそういうことをして欲しかったような気がする。ただ、鷹みたいなゲームメーカーは現代サッカーだとちょっと古いプレイスタイルになりつつあるので、海外リーグはつらいかも。もっとスタミナつけて走り回ってプレッシングもできないとなあ。この4年間で鷹タイプって世界の潮流からはさらに外れてきているので(アメリカW杯のころでもこのタイプって古くなりつつあったし)、そこらへんもイマイチ燃えない原因かもしらん。

【雑誌】ミスターマガジン 5/27 No.10 講談社
 安彦良和「王道の狗」。だいぶ面白くなってきたような気がするが、まだ話の全体像は掴みきれてない。ときどきしか読まないからかもしれないけど。「名門!源五郎丸厩舎」(むつ利之)。まあなんとも分かりやすい展開。本当に人情モノの人になってしまったなあ。俺は昔、少年ビッグでやってた「ポップコーン・ブギ」みたいなチープで馬鹿馬鹿しい話のほうが好きなんだけどなー。「ぎゃんばるギャング」もわりと好きだった。にょっきりV。犬木加奈子「地獄鳥」は安定して面白い。ミスターマガジンの中では俺的には一番好み。

【雑誌】ウルトラジャンプ No.18 集英社
 いつもどおりの誌面。この雑誌に描くと、あろひろしやまつもと泉、こやま基夫といったところの絵がなんかすごく古くさく見えてくる。
 大暮維人「天上天下」。少し話がつかみやすくなってきたような気がする。それでも気になるのはやはり乳だ。藤原カムイ「福神町綺譚」。すごく面白そうな雰囲気は漂っている。画面作りもかっちょいいし。ただ、とっつきにくいこともたしかだと思う。売れるといいなあ。
 俺としてはあんまりクリーンヒットな作品がないウルトラジャンプなんだけど、やっぱり松本嵩春「アガルタ」は目を惹く。話もだんだん加速してきた感じ。

【単行本】「人間やめたくない!」 曽根富美子 集英社 判型:B6
 曽根富美子のレディースはドロドロに濃くて、妄執バリバリ。読んでて気が重くなるような作品も多い。この単行本の収録作品もテーマが育児ノイローゼとイジメってことで、やっぱり妄執ドロドロ。でも、ちょっと話的にはもの足りない感じもする。最後に希望も見えたりするが、俺としては、「わたしが殺した男」みたいに救いようのない展開が延々とエスカレートし続けていくっていう、さらにドロドロな展開のほうが面白かったのではないかと思うが、それではたぶん普通の人は付いてこないわな。

【単行本】「急戦法まことスペシャル」 作:小杉あや+画:青木光恵 集英社 判型:A5
 女子高生将棋ラブコメ。青木光恵のノリはときどき鼻につくことがあるんだけど、この作品ではいい方向に出ていると思う。将棋漫画っていろいろとあるけど、これだけお気楽な奴ってのはめったにないんじゃなかろうか。非常に楽しそうに将棋やっててなかなか面白い。俺はけっこう好きだ。


5/19(火)……家畜人Yahoo!

 ようやくYahoo!の登録変更が完了した。2月中旬にプロバイダを移動してすぐ申請したのだが、今まで全然登録内容を変更してくれなかった。その間、何度かdeadlinkリポートも出したり、登録変更申請をし直したりしたのだが、なぜだが返事がなかった。アクセス解析の結果を観察するに、やっぱりYahoo!から来る人が一番多いみたいなので、前に使っていたドリームネットのスペースも残してはいたのだが、これでようやくドリームネットを解約できる。良かった良かった。

【雑誌】D-ANGE 6月号 VOL.6 ヒット出版社
 全体的に肉弾系でレベル高め。乳の大きい人が多い。
 まずは巻頭カラー、DISTANCE「部長、大災難に遭う。」。うーん、ダイナマイツ。乳がデカくて迫力ある。SEXシーンもパワフルで実用的。ナイス。橘セブン「どうすればいいのよ」。絵のタッチは好きなんだけど、話がいつもちょっともの足りない。近江兄妹社「リトルリトルエンジェルさま」。ロリ鬼畜もの。幼女がこんなに感じるわけねーだろ、とは思うのだが、女の子がかわいいのでまあいい。女の子のセリフの「ずちゃるううううん!!!」とか「ずちゅるうううううううううううううう!!!!」とかいうのはちょっとすごいぞ。ひょっとしてコレってセリフじゃなくて効果音なのかなあ。フキダシの中に入っているけど。
 谷内和生「平々凡々[前編]」。この人も長いなー。そして乳がデカい。ちょっと話の展開は都合良すぎな気もするが。NAKADO「さんぽみち[前編]」。わりと映画的な画面作りが気持ちよく惹かれるものあり。見せ方もまあまあで面白くなりそう。

【雑誌】絶対満足ZetuMan 6月号 笠倉出版
 こちらも全般的にレベルは高め。
 咲香里「太陽が落ちてくる」。いつもながらうまい絵をしている。なんとなく女性向け漫画を見ているような展開とネーム。単行本でまとめて読みたいな。「そんな恋」(夜鵺)。なかなかかわいくていい絵柄だと思う。
 ZERRY藤尾「恋のパラダイム・シフト」。やっぱりZERRY藤尾はうまいなー。話の転がし方、キャラクターの表情とかいい感じ。クールな優等生のさげすむような目つきに、身体がうずいてしまうコギャル系少女のお話。ラストの〆もなかなか。G=ヒコロウ「レオソ」。スピーディでノリのいいギャグの連発。おもしれー。
 次号では目黒三吉が登場。楽しみ。

【雑誌】コットンコミック 6月号 東京三世社
 相変わらず垢抜けない表紙だなーと思う。
 この雑誌はなんといっても駕籠真太郎が載っているのがデカい。というか、俺としては駕籠真太郎が載ってなかったら買ってないと思う。今回の「駅前晩餐」はノンストップでかなりエグい話。一年前のクリスマスに、下げておいた靴下に気味の悪いナゾの生き物をつっこんでいったサンタに復讐するため、奴を誘き寄せようとする少女の話。この少女の言動や行動がものすごくアナーキー。時計にホイップクリーム塗ったくって家族の真ん中に置き、「時計が喰べられるわけないジァン」とフォークで破壊しまくったり、ピクピクうごめくナゾの「ケーキ」を母親に包丁で切らせて中から出てきた臓物みたいなものを無理やり食わせるとか。徹底したニヒリズム。ツッコミなしで展開するブラックで絶望的なギャグ。やっぱりスゲエぜ。

【雑誌】ぶ〜け 6月号 集英社
 全体的にまとまったきれいな作品が多い。ただ、ガツンとくるような面白さはないなーって感じもする。
 この中で印象に残った作品を挙げるなら、「恋愛的瞬間」(吉野朔実)と「新お友達で行こう!」(松苗あけみ)ってとこかな。両方ともうまいことまとまっていると思う。ただ、松苗あけみは1ページあたりのフキダシ数が多くて、画面がガチャガチャしているのが俺的にはちょっとだけ辛い。最近慣れてきたのでガチャガチャしてても読めるけど。
 そのほかの作品もみんな絵がこぎれいなので安心して読める。でももうちょっとパワー、もしくは圧倒するような美しさが欲しいかな。

【単行本】「銀の糸」 奈知未佐子 小学館 判型:B6
 1990年初版。大半の作品(12作中8作)は1996、97年発行の「花渡り」「蛍の渡守」(ともに創美社)に再録されていて既読のものだった。今回初めて読んだものの中では「チムンの笛」がいちばん面白かった。あと、再読ではあるが、「ポチの番」は泣ける。ええ話やー。この単行本に収録の作品も奈知未佐子らしい、大人でも泣ける美しいおとぎ話に仕上がっている。
 だいぶ奈知未佐子の本も買ったのだが、この本のカバー見返しによると、あと「天使の釣り鐘」「羊谷の伝説」「天女の酒」と、未読単行本が3冊も載っている。奈知未佐子制覇の道は意外と長い。


5/18(月)……カ・ラマン

 今日は雑誌7冊と単行本4冊をゲットしたのだが、読んでいるうちにウトウトしてしまって読みきれなかった。今日読めなかった分は後回し。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 6/1 No.24 小学館
「ラブレター」(作:じんのひろあき+画:若狭たけし)。最初のころみたいに、字で圧倒する胸のすくようなシーンは少なくなってきているものの、やっぱりパワフルで面白い。真琴の妹の出現でパワフル度アップ。原秀則「青空」は次号からまた休載するらしい。6/15発売号から復活とのこと。なかなか先に進まないなー。原秀則の漫画って最初は明るくスタートしてだんだん暗くなっていくってのがパターンなんだけど、なんだかこの漫画は最初っから暗い。もっとダークになるとうれしい。
「奈緒子」(作:坂田信弘+画:中原裕)。最近はずっと面白い。非常にいい。「ぷりぷり県」(湯吉田戦車)は今回はページ数3倍増で12ページ。つとむとよし子の「県内」新婚旅行。「怪傑沼男」はロンドンを守っているのかー。うーん、すごいぞ沼男。
 榎本ナリコ「センチメントの季節」は今回で春の章が終わり。夏の章は8月開始予定とのこと。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 6/1 No.25 集英社
「ONE PIECE」(尾田栄一郎)。ウソップとウソップ海賊団の3人がかっこよかった。少年誌らしいいい漫画なり。桂正和「I''s」。うーん、やらしい。あと7月17日に桂正和のカラーイラスト集「4C」が出るらしい。ちょっとだけ欲しい。

【雑誌】漫画アクション 6/2 No.22 双葉社
 巻頭カラーで、画:田中亜希夫+作:橋本以蔵「軍鶏」が新連載。主人公が少年院に入れられるところから始まる。どんな話になるんだろうか。「形式結婚」(柳沢きみお)。セックスウンチク編が続く。またしても非常に馬鹿馬鹿しくて良い。やまだないと「家族生活」は一段落で、次のシリーズで連載完結とのこと。これは単行本かなんかでまとめて読んだほうが面白そう。さそうあきら「神童」は次回で最終回。うたが新たな形で音を取り戻しつつあるが……。とりあえず次号を待つ。あと単行本もね。

【単行本】「俺たちのフィールド」29巻 村枝賢一 小学館 判型:新書判
 今回は韓国戦後半とイラン戦。イランといえばアリ・ダエイ(作中はアル・ダエイとして登場する)。アリ・ダエイはドイツのブンデスリーガに行ったと思ったら、向こうでもけっこう活躍しているらしい。W杯終了後はバイエルン・ミュンヘン(ドイツの名門チーム)に移籍するとか。大したもんだ。イランはアリ・ダエイのほかにもマハダビキア、バゲリ、アジジとけっこう好きな選手が多いので、W杯本大会でも頑張ってほしい。

【単行本】「からまん」 唐沢なをき 扶桑社 判型:A5
 唐沢なをきのページ参照。


5/17(日)……充実日記

 この前、NHK教育で「充実手帳」なるものについてやっていた。これはコギャルなどの間で流行っているもので、プリクラ帖から発展した、とにかくゴチャゴチャといろいろな記録を詰め込んでマーカーとかビシバシ塗りたくり、プリクラなどをはりまくって、白いところがないくらいにまで書き込んだ手帳のことらしい。そういう手帳をつける女の子たちとしては、「自分がそのときにすごく幸せだったということを記録しておきたい」んだそうで、余白があるとそのときに自分が何もしていなかったような気がして許せないらしい。
 なんで、そんなものを思い出したかというと、「ディスコミュニケーション」の単行本を読んで、その余白をとにかく嫌っているがごとき落書きの洪水を見たからだ。
 で、この充実手帳という文化。俺は正直いってすごくかっこいいと思った。俺も記録ってむちゃくちゃ好きなタチなんだけど、そこまでの埋め尽くしはやらない。なんか空いてるところが許せないっ てのはテトリスみたいだなーとか思った。

 この手帳、大したことをしてない日でもいかにも自分が幸せだったかのごとく、極彩色のマーカーでぬったくったりしてページを派手に彩り、「ハッピーな自分」を演出するんだそうだ。松本大洋が「青い春」の中で、「不良たちは現実をすでに過去のものととらえている」みたいに書いていたが、この充実手帳って奴もそんな感じだ。自分たちの現実を振り返ることを予期して、後になってから見直したときに、過去の自分がいかにも充実していたと感じられるように書かれているのだ。記録によって、そのとき自分がものすごく充実していたかのように錯覚させる仕組みを自らあらかじめ作っておく。記録による意図的な「過去である現在」の改変。かっちょよすぎる!
 いいぞ、コギャル。かっちょいいぞ。俺はこういう話を聞くとなんだかすごく燃えるものを感じるのだ。NHK教育を見てソレを知るってのが、我ながら死ぬほどダサいけどな。ところで、その前に充実手帳ってホントに流行ってるの? コギャルな方々と話す機会なんて最近ないからよく分からないんだけどさ。考えてみるとWebで人に見られることを前提にした日記をつけてるってのも、充実手帳的行為なのかもしれない。そういえば最近漫画を読んでない日があると、つい悔しいので古本屋とか行ったりして本買ってきちゃうけど、これも空白埋め尽くし的行動だなあ。

【単行本】「まぼろし谷のねんねこ姫」4巻 ふくやまけいこ 講談社 判型:新書判
 もう頭っからしっぽまで、かわいさで埋め尽くされてるニャー。かわいいくてほのぼの。これ以上の言葉は、何をか加えん、っていうかニャー。

【単行本】「おばけたんご」 くらもちふさこ 集英社 判型:新書判
 絵もいいし、構成も話作りもかっこいい。すごく美しいな。とくに最後のほう、「もし端午が死んでいなかったら……」という話が繰り広げられるあたりは、めまいのするような展開で面白かった。二つの分かれ道のうち、どちらもが真実になり得る幻惑感がいい感じだ。

【単行本】「みつめていたい」全2巻 いくえみ綾 集英社 判型:新書判
 1991年初版。この話はなんとも青臭い。若さゆえの理屈抜きの分かりにくい行動が、ごちゃごちゃしていてなんとも居心地が悪いのだが……。

【単行本】「バラ色の明日」1〜2巻 いくえみ綾 集英社 判型:新書判
 でも、最近の作品であるこちらは非常に面白かった。絵もさらに完成度を増してかっこよくなっているし、読切連載っていう形式も好きだ(1巻後半〜2巻は続きものだけど)。とくに第2話の「巷に雪の降る如く」、第4話、第5話の上岡双子シリーズが好き。青臭さが一つ抜けて、美しさに転じているような感じがする。

【単行本】「ディスコミュニケーション」9〜11巻 植芝理一 講談社 判型:B6
「冥界編」あたりからじょじょに面白くなくなってきていたので、「冥界編」終了とともに買うのをやめていた。でも、最近なんだかすごくなってきているので購入再開。正直なところ、おふざけ部分や背景のラクガキとかはスベってるな、って部分はあるものの、やっぱり絵はかわいいし、それなりに面白い。とくに最近はだんだん加速度的にHになってきているところがいいと思う。


5/16(土)……Oh!Yeah!Tooo!

 見てのとおり、トップページのデザインをいじる。今回のデザイン変更の目的は「よくアクセスしそうなコンテンツを上のほうに持ってくる」だ。今までのレイアウトだと、左右の高さのバランスを取るためにETCの項目が段組の左側のほうにきていたのだが、これだとテキストブラウザなどのテーブル非対応ブラウザで見た場合、掲示板とかの利用頻度が高そうなコンテンツより前にETCが表示されてしまっていた。今回の変更により、テキストブラウザを使っていても「日記」→「オスマン」→「掲示板」→「兄ページ」→「作家別コミックスリスト」→「雑誌別コミックスリスト」→「ETC」という順番で表示されるようになったはず。この順番なら俺的に納得がいく。
 あとの課題としてはトップページの縦の長さを短くしたい、というのがある。ただ、階層を深くするのがいやなので、これ以上は難しいかもしれない。俺のポリシーとして、「トップページから2クリック以内ですべてのコンテンツを読めるようにしたい」というのがあるので、これ以上階層は掘りたくないのだ。「軽くしたい」という観点からいうと、テーブル使いまくりってのはあんまりいいことじゃないんだが、これがないと厳しいっていうくらい便利なので、それだけは許してほしい。一つ一つの表は小さくしてるので、そんなに重くはなってないと思うが……。

【雑誌】ヤングマガジン 5/25 No.23 講談社
「カイジ」(福本伸行)、連載100回突破で巻頭カラー。講談社漫画賞も取ったし、もうばっちりだ。プレゼントの「生涯地を這うTシャツ」はちょっとほしい。「僕といっしょ」(古谷実)。おっぱい狂の変態が素晴らしい。俺も乳は大好きだ。この変態ほどではないけどな。かたぎりわかな「うさぎグルーヴ」は久しぶりの登場。でも「ミニ」。ページ数は3ページで、目次に載ってないので要注意。「ドラゴンヘッド」(望月峯太郎)の直後に挿入されていて、「ドラゴンヘッド」が17ページという中途半端なページ数だったところから見ると穴埋めかな、って感じもする。「うさぎグルーヴ」自体はいつもどおり、つっこみレスギャグがいいんだけど、今回はちともの足りないかな。「毎週1ページ連載計画中」らしい。
「天然少女 萬」(こしばてつや)。ラブラブな展開。こういうのもわりとうまいなあ。そして、毎回誉めてるけど、今回も非常に良かった「おやすみなさい。」(小田原ドラゴン)。今、俺の中で鉄郎がアツイ。今回はミュージシャンを目指して、自分のプロモーションビデオを撮る鉄郎の話。この自分の中でみみっちい世界を作り上げ、コツコツといじましくそれを発展させる鉄郎の姿の情けなさたるや、実に素晴らしい。鉄郎のダサいファッションにも注目だ。今回も死ぬほどダサいぞ。

【雑誌】パイク 水無月 No.10 ふゅーじょんぷろだくと
 いつもながらこぎれいな作品集。
 巻頭カラーはあめかすりの新連載「風船がいっぱい」。授業でセックスを教えている学校で、ある女生徒が妊娠してしまい……って感じの滑りだし。少女漫画チックな作画は今回も目を惹く。話はまだどうなるか分からないけど、面白くなるといいなあ。TAGRO「COLD MEDICINE」。TAGROは、最近めっきりいやらしい。もっとズルズルやってくれるとさらにいい。
 うらまっく「ぱんつがない!(後編)」。ちょっと今回の話は馬鹿っぽすぎるな。嫌いじゃないけど、ここまでやると少々鼻につくところはあり。相楽直哉「ANGEL DUST」は今回最終回。といっても、今までちゃんと読んでなかったので、話についてはよく分からない。でも絵はかっちょいいなー。
 で、今回は「サクラ大戦」のパロディ漫画が何作か。これまた俺は原作のほうに詳しくないんでよく分からないけど、MINEの「SEX FILE-2 愛の形」が非常にいやらしくて良い。オチは好きでないけど、ラフなタッチでズルズルなSEXシーンはなかなか。

【単行本】「ヨーデル王子」 おおひなたごう イースト・プレス 判型:A5
 おおひなたごうらしい作品なんだけど、すごく面白いってほどではない。ちょっとハズし気味なところもあるし。でも各所にある凝った仕掛けは好き。

【単行本】「おやつ」1巻 おおひなたごう 秋田書店 判型:新書判
 最初のほうはそれほどでもないんだけど、読み進めているうちにじょじょに面白くなっていって最後のほうはかなりいい。とくにおやつくんの登場回数が増えてからどんどん面白くなってきているような気がする。

【単行本】「タックルBEAT」 土田世紀 講談社 判型:B6
 1990年初版作品。何気なく能條純一のパロディをするとか、細かい部分での遊びがツッチーらしい。話はラグビーモノだけど、土田世紀だけにまともにはやらない。なぜかヤクザチームと対決したりして、「とにかく命賭けてるヤツが強い」みたいな強引なノリで勝ち上がっていくヘンな漫画。下らない味わいがあっていい。無理して買うほどでもないけどな。


5/15(金)……白身カズ

【雑誌】快楽天6月増刊 変玉 Vol.1 ワニマガジン
 快楽天の増刊。しろみかずひさ、町野変丸、大越孝太郎、玉置勉強、シャーク闇鍋……と俺にとって気になる作家が並ぶ豪華な本。当たり外れはけっこうあって、快楽天のほうが確実に読めるのではないかと思う。が、しかし。俺にとっては変玉のほうが面白かった。なぜかといえば、「すごく面白い」作品があったからだ。「そこそこ読める作品が10作ある本」と「すごく面白い作品が1作ある本」だったら俺は間違いなく後者を選ぶ。
 で、そのすごく面白い作品。なんといってもしろみかずひさ「tau」だ。すごく力の入った作画もいいんだけど、話がまた感動的だった。くじら座の横にある、τ(タウ)という惑星に向かう宇宙船の中で生きる少年・タウとアンドロイド・麻理果の物語。宇宙の航行には長い年月がかかるが、人間は生理学的な特質上、宇宙では長く生きられない。タウは、事故で精子・卵子の保存用カプセルが壊れ、ただ一つ残ったカプセルを麻理果が体内受精して生まれてきた。16年間、二人(あえてこう書く)きりで彼らは過ごすが、タウも人間である以上長くは生きられない。自分も滅びていくことを知り、麻理果に悲しみと愛をぶつける。やがて、タウも死に、麻理果は一人残される。孤独に耐えられなくなった麻理果はやがて、船外の宇宙空間で、星間風に吹かれタウとの思い出に浸りながら自らも宇宙空間の塵となっていく。あまりにも短く、そして永遠だった二人の時間。しろみかずひさの作品に共通のことだが、そこには純粋で悲痛な愛がある。ジーンとしてすごく泣けてきた。やっぱりしろみかずひさは並じゃねえ。
 町野変丸「警部くん」はまあ例によって例のごとし。浅草寺きのと「嗚呼!!人生薔薇色」はごちゃごちゃしているけど、この中ではエロ度がいちばん高いかな。
 それからこの雑誌で俺がいちばん嬉しかったのは戸隠イズミ「花日記」。これってカシミイルじゃんか!カシミイルはこの前のコミティア(5/5の日記参照)で俺が絶賛していた人だが、前から同人誌で何作か読んですごく面白かった人。乾燥した感じの絵も好きだし、ちょっとイカれた話も大好きだ。これからもいっぱい作品見たいぞ。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 6/1 No.11 小学館
 この雑誌は「演歌の達」(高田靖彦)のために買っているといっても7割方過言ではない。いつも本当にいい。巻頭カラーは細野不二彦「愛しのバットマンReturns」。ここらへんもさすがに手堅い。六田登「シネマ」。なんか新展開。前号で出てきたビートたけし似の男がどう話にからんでくるのか。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 5/28 No.25 秋田書店
 能田達規「おまかせ!ピース電器店」。今回もドタバタで楽しい。暖かく爽やかな終わり方もいつもの通り。田口雅之「バロン・ゴング・バトル」。大げさで派手で力強い展開がたまらない。おおひなたごう「おやつ」。単行本1巻が出たので欲しい人は買うべし。買わなくても支障はないと思うけど、買っておくとちょっとだけ安心。東條さち子「スマイリー」。一色まことのアシかなんかかなあ。なんか似てるんだけど。

【雑誌】別冊マーガレット 6月号 集英社
 永田正美「恋愛カタログ」が青臭くていいと思う。河原和音「先生!」。絵もきれいだし、わりと好き。中原アヤ「ラブ!ラブ!ラブ!」。前号に引き続きけっこう面白いんだけど、1ページのフキダシの数が多すぎるような気がするなあ。p.272〜273の見開きなんて2ページで29個、その次の見開きも31個だ。これが新書判の単行本になるかと思うと……。スゲエ。

【雑誌】コミック・ピット 6月号 Vol.02 光文社
 巻頭カラー、こがわみさき「でんせつの乙女」が良かった。話もなかなかファンタジーしてるし、絵も収まりがよくてきれいでかわいい。あと川上純子「さらさら」。田舎の学校に都会から転校生がくるんだけど、その田舎は人々がみんな全裸というヘンな土地柄。オチも実もフタもなくて面白い。わたなべちひろ「イオン・チャンネル」もなかなか読めた。心を持たないはずのロボットがなぜか心を持ってしまって……って感じのSF仕立てのラブコメ。「Little Mourin」(遠藤りさを)が耽美な味わいで面白かった。無声映画時代の伝説の少女子役の物語。あやべいつき「メイド28号」はほのぼのとした味わいがいい。うすずみを使ってるのかなーっていう感じの画面作りがこの本の中では目を惹く。
 わりとJUNE系っぽいコッテリとした絵柄の作品と、あっさりした絵柄のものが両極端な雑誌。作品ごとの当たり外れはけっこう激しいと思う。


5/14(木)……とぶカウンター

 うひょう。なんかAIRnetが深夜に止まったのだが、そのときにカウンターやアクセスログのファイルがぶっとんだ。いきなりアクセスカウンターが0になってしまったのだ。そんなわけで15日の午前2時半くらいに、アクセスカウンターを26200から再スタート。最近では1日200アクセスを超えることが多く、そこから計算すると実際はあと50くらい多いはずだが、俺が14日の23時に確認した時点では26200をちょっと超えたくらいだったので、まあ少なめに見積もっておく。

【雑誌】ヤングサンデー 5/28 No.24 小学館
「花マル伝」(いわしげ孝)。第一部完結。ってことはまだまだしばらく続くってことだな。すでに単行本が18巻。揃いで買うには重いなあ。「太郎」(細野不二彦)韓国人ボクサー、白がジャンキーでいい感じ。なんかたいへんな展開が待っていそうで楽しみだ。「the山田家」(阿部潤)。いつもながら花子の表情は強烈だ。最初のページの邪悪な顔してモノ食ってるところが好き。「よいこの星!」(柏木ハルコ)。陰湿さがさらにパワーアップ。スゲエ。「ザ・ワールド・イズ・マイン」(新井英樹)。トシの母親のところが片づいて、そろそろまた本編に戻ってきそう。ハンター飯島復活が楽しみ。
 あと次号から土田世紀が新連載。タイトルは「同じ月を見ている」。ツッチーは当たり外れが激しいけど、これはどんなもんだろう。

【雑誌】ヤングジャンプ 5/28 No.24 集英社
 駅のゴミ箱からゲット。前号を読んでないので、ちょっと分からない話もちらほら。「ホットマン」(きたがわ翔)。沖縄編がスタートした。七海がかわいくていい。ロリな人は燃えるだろうな。
 ロリ系といえば話は変わるが、例のエロ系の規制法案。「性的好奇心をそそるようなものはだめうんぬん」というくだりがあると思ったけど、本当のロリ者にとっては服を着ていようがいまいが、かわいい幼女なら性的好奇心をそそられてしまうんではと思う。ということは幼児用衣類のカタログとかも発禁にしたほうがいいかもしれぬ。本当のロリ者はそこまでチェックしているし。NHK教育なんてもってのほかだ。

【雑誌】モーニング 5/28 No.24 講談社
 今週はなんといっても「ヨリが跳ぶ」(ヒラマツ・ミノル)。これが俺の見たかったヨリとユリだ、って感じ。力強くて激しくて。爽快である。こういうかっこいい表現を見てると涙が出てくる。最近、涙腺ゆるいぜ、俺。次号で第一部完結らしい。鳥肌の立つような〆を期待したい。
 うえやまとち「クッキングパパ」。カツオのユッケ、すごくうまそう。なんか腹減ってきちゃった。「考える犬」(守村大)。文ちゃんと夏絵と紋次郎でツーリングに出発。気持ちのいいお話で面白い。「えの素」(榎本俊二)。これくらいドバドバ出したらさぞ気持ちよかろうなあ。憧れる。
 村上もとか「メロドラマ」。気高く絢爛としていて非常に面白い。物語には暗雲が垂れ込め始めたって感じだけど。「ナイショのひみこさん」。「黒子用全身タイツ」を着てスケートしている3人が馬鹿馬鹿しいぴょん。「変體累ヶ淵NAKED」(米餅昭彦)。キャラクターたちがいつもどおり濃いなあ。そして、清田聡「染盛はまだか」は最終回。なんかずいぶんあっさり終わったような気もするが、まあ長続きするような話でもなし。こんなもんかな。
 あと、第33回ちばてつや賞の発表が行われていた。俺が気になっていたこうの史代「のの」は佳作。この人の絵はあったかくて好きだ。コミティアで3〜4冊本を買ったことがある。大賞受賞作「ペット探偵物語」(沖山浩司)は次号で掲載予定。

【雑誌】漫画サンデー 5/26 No.19 実業之日本社
 ナカタニD「にくげなるちご」が最終回。この雑誌には珍しい、脂っこくないかわいい絵の漫画で、わりと面白かったのだが。ほかの雑誌でもけっこう描けそうな感じはする。郷田マモラが4週連続で登場。タイトルは「おやこ漫才」。小説家になるといってグダグダしている父親と、バイトして父を養う息子のお話。わりと面白い。巻末の杉浦幸雄「面影の女」。なんか思いっ切り前時代的なところがヘナヘナしていい感じ。


5/13(水)……すべてがfの波

 ねこぢる死去の報はもうかなりたくさんのメディアで取り上げられてしまった。この件については11日に日記で俺も書いていたのだが、実は現在アップされているのはすでに修正済みのテキストだ。最初にアップしたテキストはもうちょっと露骨なものだったのだが、残された方々のことを考えると、我ながらあまりにデリカシーがなく、Webの噂をあおってしまった可能性もあって、ものすごく申しわけない気持ちでいっぱいだった。
 ねこぢる死去後の各メディアの無神経でセンセーショナルな取り上げ方には腹が立つ。そして、似たようなことをしてしまった自分の配慮のなさを悔やむことしきり。

【雑誌】少年サンデー 5/27 No.24 小学館
 作:坂田信弘+画:万乗大地「DAN DOH!!」。面白い。今回はとくに引退間近のベン・ムーアがかっこよかった。高橋留美子「犬夜叉」。きっちり盛り上げてきっちり読ます。さすがだなあ。「からくりサーカス」(藤田和日郎)。新キャラの看護婦姿のねーちゃんはいかにもオタク受けしそう。
 ながいけん「神聖モテモテ王国」。キャプテン・トーマスはすごく好きだ。ぞんざいな関節がいい感じ。「俺たちのフィールド」(村枝賢一)。実際のW杯まであと1ヶ月を切った。その前にある、20日のヨーロッパ・チャンピオンズリーグ決勝、ユベントス×レアル・マドリッドの試合もすごく楽しみ。あっ、俺フィーとはまったく関係ないや。

【雑誌】少年マガジン 5/27 No.24 講談社
「はじめの一歩」(森川ジョージ)。鷹村キレる。すごくかっちょいい。泣かせる。次号以降がさらに楽しみになってきた。「MMR緊急報告1999年への秒読み」(石垣ゆうき)。ここでおっぱり出すかー。まあ内容はいつものとおりでがんす。

【単行本】「秘密の花園」 DAPHNIA 一水社 判型:A5
 待望のDAPHNIAの新刊。相変わらずフリルヒラヒラの少女たちが、涙を流しながら凌辱されたりする、ねっとりとした妖しい描写が素晴らしい。頭が大きく、手足はあくまで細く、そして危ういバランスの上で見事に調和した特殊な絵柄。ちょっと古風な描線もこの人の場合、魅力だ。いやーすばらしいワールド。

【単行本】「ひぢり三昧」 ひぢりれい 富士美出版 判型:A5
 デビュー作も同時に掲載されているのだが、それと比べて、この人は本当に絵がうまくなっている。肉太で濃くて、なおかつ洗練されている絵柄は独特。ちょっとアメリカンな感じが入っている。目の描き方、紅潮した頬の斜線の弾き方、すごくいい。黒い部分はあくまで黒々として、主線がぶっとく力強い。Tech GIAN(アスキー)の巻末で連載されている漫画も単行本にならんかなあ。

【単行本】「ラブラブだもん」 田中ユタカ 富士美出版 判型:A5
 くわぁ〜っ、甘ったるい! 甘ったるいにもほどがある。でも田中ユタカはそこがいい。チョコレートパフェのように極甘の粋をつくして、完成度の高い絵柄で、確実に田中ユタカ作品を求める読者のハートを狙い撃つ。プロの仕事だ。
 ネコ耳のコスプレした少女が、「にゃおんッ」といいながらひっかくようなポーズをとり、「おぼれちゃおッ▽」(▽はハートマークの代用)などと甘えてくる。さすがにいくら虫のいい男でもそう簡単には妄想できないくらいの都合のいいシチュエーションと展開。しかし、それだからこそオタク男の心を直撃して癒す。素晴らしい。この本は甘ったるさがかなりすごいので、「くわぁ〜」といいながら転げ回りつつ読むことをオススメする。「男に都合が良すぎて気持ち悪い」という人もいるかもしれないが、ここまでやられると俺としては爽快だ。

【単行本】「柔らかい肌」2巻 山田たけひこ 小学館 判型:B6
 なんかスタンプで押したみたいな、ぎこちない表情。それでありながら身体は妙にむっちりといやらしい。セクシーアイドルの写真集を見ているようなポーズが多い。内容的にはすごく空っぽな感じで、馬鹿っぽくていい。ただ、馬鹿っぽさは1巻のほうが強烈だったような気もする。


5/12(火)……こどもをおもちゃ

 まあ、それはそうと、今年の講談社漫画賞が決定した模様。少年向け部門は藤沢とおる「GTO」、少女向け部門は小花美穂「こどものおもちゃ」、一般は福本伸行「カイジ」、王欣太「蒼天航路」とのこと。集英社で連載の「こどものおもちゃ」が受賞したっていうのがけっこう目を惹く。

【雑誌】コミックビーム 6月号 アスペクト
 詳しい収録作品リストはコミックビームのページ参照。
 まずはなんといっても桜玉吉……よりも俺的には新連載3本。羽生生純、いましろたかし、松本充代という、一部の人には超豪華なメンバー。ますます売れなくなりそうな顔ぶれだが俺はうれしい。羽生生純「恋の門」は、「漫画芸術家」を名乗る前衛系で煮詰まった男と、コスプレマニアの女のラブ・ストーリー……になるのかなあ?羽生生純だけに予想がつかない。松本充代「眠る空」はクスリで頭がイカれて自暴自棄な行動を取る少年が主人公。またしても暗そう。いましろたかし「釣れんボーイ」はたぶんいましろたかし自身がモチーフの、淡々とした日常漫画。何やら脂っ気が抜けてしまってどうしたって感じの作風。どれも一癖も二癖もある人だけにすごく楽しみ。
 それから表看板、桜玉吉「幽玄漫玉日記」が復活。いつものとーり。相変わらず濃い。永野のりこ「電波オデッセイ」。今度はキタモリが煮詰まりまくり。くぅ〜、心の奥がちくちくするぜ。すがわらくにゆき「魔術っ子!海堂くん!!」。力が抜けて身もふたもない展開が楽しい。
 しりあがり寿「弥次喜多 in Deep」。今回も飛ばしている。弥次さんの夢の中に閉じ込められてしまった喜多さんはどうなるのか。楽しみ。肉柱ミゲル「メルヘン魂'98 星雲篇」。だいぶよくなってきた感じで、唐突な展開がなかなか面白い。わりとぶっとんだナンセンスなギャグ。新谷明弘「未来さん」は次号で最終回。そろそろ単行本に……。
 なお、5月発売予定だった羽生生純の「ワガランナァー」は6月25日に発売延期。松本充代の「DROP BY DROP」は5月25日発売。

【雑誌】ヤングチャンピオン 5/26 No.11 秋田書店
 五十嵐浩一が新連載。タイトルは「いつも心に太陽を」。解散になった企業バレー部に所属していた男が、同窓会をきっかけに昔の女と同級生に再会するってところから話は始まる。五十嵐浩一のことだから、たぶんそれなりに面白く持っていくことだろうと思う。丸尾末広「笑う吸血鬼」は第2回め。好調な感じ。岡田和人「教科書にないッ!」。ヒロインが悪役にぐっちゃんぐっちゃんにされるという展開は俺は好きだ。でも、たぶん危機一髪で救われるのだろう。残念。この展開で次号休載ってのはファンの人はもやもやするところだろうな。村生ミオ「サークルゲーム」。相変わらず怖い。村生ミオはどうしてここまで脂っこくなったんだろう。今のほうが好きだけど。
「球鬼Z」(藤澤勇希)。うーん、濃い。邪悪な野球漫画である。作:カンパニー松尾+画:井浦秀夫「職業・AV監督」。いつも安定して面白い。ただ、今回はちょっとビデオのストーリーそのまんまなぞっている感じでその点はイマイチかも。

【雑誌】アクション 5/26 No.21 双葉社
 柳沢きみお「形式結婚」。なんか正しい性知識講座となっている。下らないウンチク、というかウンチクと下らないリアクションが面白い。さそうあきら「神童」。しみじみと面白いなー。やっぱりさそうあきらはうまいわ。「金権満女リカ」(ジョージ秋山)。いつものジョージ先生。濃くていい。

【雑誌】COMIC Zip 6月号 フランス書院
「ANAL JUSTICE」(上連雀三平)が最終回、ということで買ったのだが、作者急病のため中断。大団円は次回以降に持ち越し。でも掲載されている分は「ラフのまま」とかそういう中途半端なことはせず、完成原稿になっているのでOK。そのほかの注目作品は「やる。」(See.O)の絵がうまいなーというのと、ZERRY藤尾「必ズ殺スマン」。通りすがりのお姉ちゃんが悪の手先に体操服を着せられたあげく強姦され、その後必ズ殺スマンには眼鏡っ娘萌えで強姦されまくるという感じのお話。テンポが良く、エロシーンもズルズル。好みだ。

【雑誌】FEEL YOUNG 6月号 祥伝社
 安野モヨコ「ハッピー・マニア」、桜沢エリカ「CRASH」。ともにいつも通り。そしてともに面白い。うまいっす。三原ミツカズの新連載「DOLL」(扉では「DOOL」となってるけど間違いじゃないよね?)。おそらく一話完結方式。「ドール」と呼ばれる機械人形を真ん中に据えながらお話を進めていくってところだろう。第一回目はなかなか面白かった。三原ミツカズはけっこう面白いので、今後にも期待。

【雑誌】デラックスマーガレット 5月号 集英社
 もう見事なまでにハッピーなラヴで染め上げられている。一つ一つではさほどでもないけど、ラヴの嵐が連続するとジワジワと効く。どれも似たような感想になっちゃうけど、絵的に好みなのは、二郷真由美「バイバイの窓の下」、神之内ともよ「未来を描こう!」、羽柴麻央「ハルニ咲ク」、ハローズ「スタート★アゲイン」、ミヤ「彼女の…」あたり。こういうベタベタなラブコメはこれはこれで読んでて楽しい。単行本買おうとまでは思わないんだけど。なんか最近、わりとどんな漫画でも楽しく読めちゃうなー。


5/11(月)……ねこよ、さらば

 ねこぢるが死去したらしい。詳しい原因・状況等は知らないが、出版社などからの公式情報は今のところ出ていないようなので、ここを読んでいる人も慎重に対応してほしい。

【雑誌】少年ジャンプ 5/25 No.24 集英社
「ONE PIECE」(尾田栄一郎)はやっぱり面白い。心踊るアクション漫画だねえ。「世紀末リーダー伝たけし!」(島袋光年)。最近テンション落ち気味で、「週間連載はまだ早かったか?」とかも思ったが、今回はわりといい。以前出てきたサンタのおっちゃんの話。桂正和「I''s」。あ〜、もう女の子描くのうますぎる。あざといぞ、桂正和。でも好きだ。あと、「キャプテン翼」の高橋陽一がなんかやってるが、注目するほどのものではなし。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 5/25 No.23 小学館
「美味しんぼ」(作:雁屋哲+画:花咲アキラ)。ひさしぶりに「うわ」と思った。例のWindows 95クソミソ事件以来かも。これじゃあ、「東大法学部出身の人たちはみんな人間のクズ」だっていってるみたいなもんじゃん。東大出身の官僚が悪いことするのは、むしろ官僚組織に問題があるんじゃないの?これって学歴コンプレックスからくる逆差別だよなあ。別に東大で「金さえもらえれば何やってもいい」って教えるわけじゃないでしょ。通ったことないから分かんないけどさ。
 吉田戦車「ぷりぷり県」は県民の2大アイドル、かどうかは知らないが、加代とよし子先輩の一騎打ち。っていうか一騎打ちしてるのは首都助とよし子先輩だけど。偽太鼓、楽しそうだなあ。こういうヘンな文化を考えさせたら、吉田戦車は日本一かも知れぬ。ちなみに次号はページ3倍増らしい。
「ギャラリーフェイク」(細野不二彦)。サド女が理想のマゾ男を見つける話なんだけど、サドにとっての理想は本当のマゾではなく、マゾにとっての理想は本当のサドではない、と聞いたことがあるのだがどうなのだろうか。需要と供給が結びつくのでパートナーになることはあるけど、サドとしてはいじめて喜ばれるのはイヤでノンケの人を調教したほうが楽しいし、マゾとしては職業的なイジメよりも一般人の自然で心ないイジメのほうが理想だという話なのだが……。マゾとしては喜んでイジメてくれるよりも、心底嫌悪してイジメてくれるほうが嬉しいわけだ。俺はそういう方面の実際の事情には詳しくないのでよく分からないんだけど、今回の「ギャラリーフェイク」みたいにうまいこと話が進むのかなあとか思ってしまった。
「しっぷうどとう」(盛田賢二)。もう予想通りの展開で古橋、烈の代表戦へ。これは最終回も近いな。

【雑誌】ヤングアニマル 5/22 No.10 白泉社
「ふたりエッチ」(克・亜樹)。巻頭カラーで2本立て。いつものように脱力する。三浦建太郎「ベルセルク」は今さらいうまでもなし。単行本でまとめてグワッと読むが吉。雑誌で読むのもまた良し。「ナイーヴ」(二宮ひかる)。これも今回も面白かった。読んでて気持ちがいい。「名物!たびてつ友の会」(山口よしのぶ)。こちらも安定していい。この雑誌はわりといつも面白い漫画が、常にいつも通り面白い、っていう印象がある。

【雑誌】ビッグコミック 5/25 No.10 小学館
 たぶん、「この雑誌が一番面白い漫画雑誌だ」と感じるようになったら、漫画読みとしては引退どきなのだろう。それほどにワクワク感がない。安定感はありすぎるほどにあるが。同じような印象はコミックトムプラスとかにも抱く。
「ムカデ戦旗」(森秀樹)。いつもながらてんがいい。強くてむちむちしていてな。ちばてつや「のたり松太郎」。しっかりとキャラクターが歳を食っていき、力も衰えていくってあたりは実にいい。駒田中は優勝できるんだろうか。

【雑誌】YOUNG YOU 6月号 集英社
 ここのところ連続して買ってるが、いつもながら俺にも読みやすい。ということは、この雑誌でとどまっている間はベタベタの少女漫画読者には遠いってことなんだろうな。
 巻頭は山下和美「白い花 紅い華」。うーん、絵といい話といいかっこいい。とある高校(名前が「集英高校」ってところが今も昔も変わらぬ漫画的ネーミングだなあとか思ってしまった)に転校してきた少女が、クラスのボス的少女と仲よくなる。しかし、転校生のほうがボス的少女の支配に嫌気が差して学校以外の道を探るようになり、学校をドロップアウトしてしまう。オトナになってからの同窓会で二人は再会するのだが……というお話。転校生のほうも、ボス少女のほうも、低きに流れない志の高さがあってかっこいい。烏合の衆のままでいるってかっちょ悪いよな。俺も烏合の衆の一員ではあるけれど、常に上を見ることは忘れないでいたいもんだ。
 池谷理香子「時計」。短くて幸福で美しく切ない二人の結婚生活を描いた物語。なかなか感動的。榛野なな恵「Papa told me」。いつもどおりキレイで面白い。岩館真理子「キララのキ」。さらに錯綜の度合いが増す。でもやっぱり美しくてカッコイイねえ。

【雑誌】amie 6月号 講談社
 こちらも継続して買っている。面白いんだけど、イマイチ狙ってるところが分からない雑誌ではある。ファンタジー系なんだろうけどなあ。でも、あんまり「コレはコレ」って感じでガッチガチにターゲット絞っている雑誌ってのも俺はあんまり好きじゃない。ターゲット層を想定するのって大事なことだと思うけど、捕らわれすぎちゃうのはかっこわるいな。
 この雑誌で一番楽しみなのは、やっぱり山名沢湖「いちご実験室」。かわいいキャラクターにメルヘンチックなお話。力抜いて読めていい感じ。たぶん早稲田ちえ「NERVOUS VENUS」の代原であろう、新人まんが賞参考作品、あめたまよ「ぎっくりお兄さん物語」。老人がある日突然若返り、昔取った杵柄で手品ショウを行い、子供たちを喜ばすって感じのお話。絵も話もまだまだだけど、楽しげでなんとくいい。
 たておか夏希「笑顔の行方」。可愛らしい感じのラブコメ。すっきりしたかわいい絵で素直に読める。ええんでないかい。笹野鳥生「ケンジ」。おじいちゃんと二人で暮らす少年が主人公のショートストーリー。当時出たばかりのカールの美味しさについて喜々として語る仲間を横目で見ながら、おじいちゃんと二人暮らしでそういう新しいものになかなかついていけない切なさを感じる少年。でも、おじいちゃんと過ごす生活は穏やかで……って感じかな。少年の微妙な心理が描けててさわやかに楽しめる。

【雑誌】別冊マーガレット 5月号 集英社
 13日に最新号発売なのに買ってきてしまった。っていうか買ってからそれに気づいた。
 前回買ったときは斜め枠線バリバリで、ゴチャゴチャしたコマ割りの作品が多かったため、ゴチャゴチャした画面が大嫌いな俺としてはイマイチ読めなかったのだが、今回はわりと読めてしまった。たしかにコマ割りがゴチャゴチャした奴はいまだに読みにくいのはたしかなんだけど、前よりもオッケーになりつつある。コレは少女漫画にだいぶ慣れてきた証?
 一番面白かったのは、いくえみ綾「バラ色の明日」。バイセクシャルな男が、女の子とその父に同時に恋してしまうという話。絵もかっこいいし、見せ方も気持ちいい。というわけで単行本買うか。永田正美「恋愛カタログ」もわりと楽しめた。普通の恋愛モノなんだけど、面白いもんは面白い。中原アヤ「ラブ!ラブ!ラブ!」はかっちりした絵がけっこう好み。あとは藤井明美「明日もきっと恋してる。」かな。
 それにしてもやっぱり恋愛モノが多いなー。これだけたくさんの恋愛モノがある中で一歩飛び出るのってきっとタイヘンなことなんだろう。最近、俺も少女漫画雑誌をいっぱい読んでるけど、脳裏にしっかりと刻み込まれる人ってなかなかいないもんね。

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