◆ 2000年10月中旬 ◆

10/11〜20
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10/20(金)……怪奇バンガ男

 9月の台湾出張のとき落として電源が入らなくなってしまったデジカメの修理が済んだので、町田のヨドバシカメラまで取りに行く。その途中で、町田に「遊べる本屋」として有名な「ビレッジバンガード」ができていたことに気づく。今日は時間がなかったので立ち寄れなかったけど、そのうちどんな感じか調べてみる予定。場所は町田東急の別館の7F……だったと思う。正確なところはうろ覚え。それにしても町田は、まんがの森、福家書店(COMIC CATALOGも発行しているマニアックな本屋さん)、アニメイト、リブロときて、さらにオタクタウン度が高まってきた感あり。

 昨日の日記で書いたとおり、郵便局で月刊サンデーGXの定期購読料5160円(430円×12。送料は小学館負担)を支払ってくる。漫画購入スケジュールのほうでも、これからは定期購読できる雑誌についてはその案内ページへリンクを張ることにした。なぜなら俺にとって便利だからだ。とりあえずビームとウルトラジャンプとサンデーGXの3誌。

【雑誌】激しくて変 Vol.2 光彩書房 A5
 かなりクオリティの高いA5単行本形状の雑誌。Vol.1の感想は5/31の日記で述べたし、あちこちでオススメしたものだが、Vol.1のほうが全体的なテンションは高めだったかな。でもこういう変則派でほかがやらないようなことをやってくれる雑誌は貴重なので、しばらくは続いてもらいたいもの。ちなみに今回の漫画執筆陣は玉置勉強、町田ひらく、早見純、町野変丸、明治かな子、阿宮美亜、小瀬秋葉、遠藤りさを、ゆうきあきら、華麗王女、牧神堂。表紙は沙村広明。
 まずは玉置勉強「あ、ビールもつけるよ?」。新聞配達店のおっさんにこき使われていた少女、勧誘された男がずぽずぽやりまくり、そしておっさんにリベンジするのだ。途中のエロの密度の濃さ、それからラストのひねくり、放り投げぶりなど、読んでてけっこう痛快だった。絵は相変わらずうまくてかっこいいし、ビシッとハマるとホントに面白い人だ。町田ひらく「HELLO鬼亭」は、なんか分かりにくい感じだなと思ったら「編集長日記」によると未完であるらしい(もしかしたら「編集長日記」執筆時点で未完だっただけで、その後校了までの間に作品は完成したのかもしれないけれど)。ともあれ今回は日本人少女モノ。外人もうまいけど、黒髪もいいねえ。小瀬秋葉「仔犬のしっぽ」。部屋の中で蜜のような時間を味わう恋人たち。なかなかいい感じな甘さが出ていて良い。絵柄は堀骨砕三っぽい。華麗王女「早朝」。この人の荒々しい勢いも感じさせる、でも完成度の高い個性的な絵柄はいつもながら目を惹く。邪悪な描写とかもとても迫力あるしね。

【雑誌】月刊サンデーGX 11月号 小学館 B5平
 巻頭カラー、小野敏洋「ネコの王」。やってくれますなー、初っぱなから。大きなオパーイが出てきて、世の中の男どもをプッチ勃ちさせる。お話全体としては、少年少女のラブ具合が甘くてこそばゆくて微笑ましいし。新連載「Wake up!」は、才色兼備なんだけどどこか頼りなくていつも幼馴染みの男のあとをついて歩いていた女の子が、実は戦闘用兵器だった……という感じ。つまり兵器彼女だ。ラブ要素もそれなりにはあるが、全体としてはけっこうシリアス。松浦聡彦の作風は手堅いし、なんとなく読んでしまうタイプ。

【雑誌】ウルトラジャンプ 11月号 集英社 B5平
 富沢ひとし「プロペラ天国」。最初っから飛ばしてるなー。学校でみんなの悩みを解決する「探偵組」を作った女の子たちのお話なのだが、そこはそれ富沢ひとしなので、普通のトラブル解決シスターズ的な作風にはしていない。この作品世界には普通人間と合成人間がいて、合成人間は肉体を変形させる機能などもある。そして変形。この変形っぷりの大胆さなんかも実に富沢ひとしらしく、読者をびっくりさせてくれる。びっくり箱的な作家だけに、これからもわくわくさせてもらいたい。熊谷カズヒロ「サムライガン月光」2話め。新しく女性キャラ登場。この人の描くねーちゃんは色っぽくていいなあ。あと少女も。プッチ勃ち。

【雑誌】まんがくらぶオリジナル 11月号 竹書房 B5中
 かたぎりわかなが4コマ1本しか載ってないとなると、やはり楽しみなのは中嶋沙帆子「電脳やおい少女」あたり。シンプルな絵なんだけど、けっこうヒロインの女の子がかわいらしいし。あと、こいずみまり、青木光恵、小本田絵舞など、コンスタントに楽しめる人多し。

【アンソロジー】ミルクコミックさくら vol.13 松文館 A5
 おなじみなロリ系アンソロジー。今回は、巻頭の月角「COPY」が、いつもとは雰囲気が違ったお話になっていて読みごたえがあった。主人公の女の子が、不幸な少女時代のなかで姉の彼氏と内緒で関係を持つようになっていた過去を、現在の同性愛の彼女に語るという筋立て。切ない顛末を語るぽつぽつとした語り口に引き込まれていく。あじまる「ほぞかみ」。この人の作品はかわいくていいね。めがねっ娘がちょっとHでかわいくて。お話も甘くてええ感じ。黒崎まいり「召しませPlease」。この人のいいのは、少女と大人の男の間で、きちんと恋愛感情を成立させているところ。男の側も性欲で動くというよりは、むしろ恋なのである。実際にはあんまりうまくは成立しそうにない関係かもしらんけれども、それを無理なくトキメキのあるお話に仕上げている。そこらへんで心暖まるものがあって、気持ち良く読める。

【単行本】「MとNの肖像」 樋口橘 白泉社 新書判
 最近、花とゆめ系列では一番楽しみに読んでる人。目の周りとかの装飾は濃いめなのに全体としてとてもサッパリとした絵柄で、ドタバタコメディを描いてくる。前単行本「スワンレイク」も良かったが、こちらも良い。表題作「MとNの肖像」は、美人だけど実はマゾヒストな女の子と、美少年だけどナルシストな男の子のラブコメ。親しみやすい絵柄で読みやすく、全体の雰囲気が抜群に楽しい。ヒロインの彼女が、思い込み激しいけれど健気でパタパタ慌てているさまがなんといっても微笑ましい。設定も分かりやすいうえに、ちょっと変わった味を出している。すでに作風としては十分個性的で確かなものを持っているので、このままどんどん作品数を重ねて突っ走っていけばいいと思う。


10/19(木)……炭鉱部八課製

 へー。ウルトラジャンプってWebページから定期購読の申し込みできるようになったんだー。こりゃいいわい。しかも定価430円で年間購読料5160円だから、送料はかからない模様。こりゃいいね。サンデーGXやコミックビームも定期購読はやってるけど、インターネットで申し込みできるようにしたのは漫画業界では初じゃないかな。俺は荷物を少しでも減らしたいので定期購読積極利用派。サンデーGXについても明日あたり申し込みしてこようと思っている。でもなんつっても、最も定期購読で変えるようにしてほしいのはやっぱアレだ。アフタヌーン。あれが荷にならなくなればかなりいい感じなんだけど。でもあの大きさだと送料がかなり高くなっちゃうかな。あと入手しにくい雑誌、例えばネムキ、例えばAX、例えばガロあたりは定期購読にしたい。電車の中で読むのに向く軽めな雑誌は駅売りのほうがいいと思うのだけど、家でじっくり読みたい本は全部定期購読にしちゃってもいいくらいだ。

 で、本日購入して未読なものは以下。昨日会社に泊まったせいで疲れ気味なので、GXとウルトラジャンプは明日回しにして読むのは6冊だけにしておく。

【雑誌】月刊サンデーGX 11月号 小学館 B5平
【雑誌】ウルトラジャンプ 11月号 集英社 B5平
【雑誌】まんがくらぶオリジナル 11月号 竹書房 B5中
【単行本】「かってに改蔵」9巻 久米田康治 小学館 新書判
【単行本】「いい電子」1巻 みずしな孝之 エンターブレイン A5

【雑誌】別冊ヤングマガジン 11/1 No.013 講談社 B5中
 いやー、なんか初っぱなから克・亜樹→陽気婢→唐沢なをき→恋緒みなとときたんで、別の雑誌を読んでいるかのような気分になってしまった。
 漫画マニア的に今号で一番の注目は、松本剛「10月はかわたれどき」だろう。学芸会にて劇の脚本をやることになってしまった幸田クンと、彼を推薦した二口さんの物語。方言がいかにも地方の高校感を出している。ちょっぴりラブ風味もあって、後味が非常に爽やか。松本剛は、こういうとくに天才ってわけでもない、平凡だけどちょっとだけ変わっているヤツらの青春モノを描かせると抜群にうまい人だが、今回の作品もかなり良かった。絵柄も話にピッタリだし。幸田くんの、昔彼女になりかけだった女の子の出し方も効果的。
 陽気婢「おでこ」は、眼鏡をかけると他人の残り寿命が見えてしまうゆえ眼鏡をかけていなかった女の子に、眼鏡っ娘好きな男の子が告白、眼鏡をかけさせようとうする……というお話。きっと眼鏡っ娘が描きたかったんだろうというのがよく分かる漫画であるが、恋愛模様が爽やかだし、甘さも十分でいい出来。やはり陽気婢はボーイ・ミーツ・ガールなお話がとてもうまい。唐沢なをき「撲殺!佐藤ちよこさん」。ブルマボクシング!! ほんほん。唐沢なをきの描くぐるぐる目の女の子はとてもかわいいなあ。身体のラインがまた良くてなあ。ほんほん。
 イダタツヒコ「ゴルディアス」は作者尿道結石のため休載。うう、痛そう。

【雑誌】岩谷テンホーのみこすり半劇場別館 11/19 Vol.2 ぶんか社 B5中
 コンビニで何気なく手に取ったところ、けっこうクセモノ的メンツが並んでいたので購入。永野のりこの新連載、読切の榎本俊二、レギュラーな吾妻ひでお、内田春菊、田中圭一、取山忠治といったあたり。こういったところでもコンスタントに面白いこいずみまりもいるし。
 まず永野のりこ「みんな以外のうたR」は、すげこまくんみたいな人とおめでたい大食らい貧乏少女うた子が活躍するドタバタギャグになる感じ。まあおなじみな路線だ。榎本俊二は町中でパンツを見たくなる男の心理を描写。いつもながらのペース。けっこう女の子が可愛かったりするところも吉だ。目を見開いた主人公はちと怖い。田中圭一「ブラディ・キッド」。昔暗殺者、今は小学生な男、ブラディ・キッドの物語。とても下らなくていいぞ。思わず笑ってしまった。

【雑誌】ヤングサンデー 11/2 No.47 小学館 B5中
 次号からの作:七月鏡一+画:藤原芳秀の新連載のタイトルが「闇のイージス」なのだが、「亡国のイージス」といい、現在イージスがアツイということなのか?
 山本英夫「殺し屋イチ」。イチと垣原の出会い。二人の姿が非常にいいコントラストを描いている。それにしてもイチのドア斬りの切れ味はすごいもんですな。秋重学「奴がピンチにやってくる」後編。トキメキ的な展開も織り交ぜつつ、バイク便野郎の青春物語を鮮やかに描いている。作画のクオリティは今さらいうまでもなく高いし、お話も爽やかな青春ドラマとしてかなりの完成度を持っている。いい仕事であります。山田芳裕「度胸星」。お話は宇宙飛行士採用試験の一年後に飛び、たくましく成長した度胸や筑前たちの姿が描かれる。彼らにとっても火星は着実に近づいているようで、今後の展開にさらに期待が高まる。

【雑誌】モーニング 11/2 No.47 講談社 B5中
 水島新司「野球狂の詩2000」。キャラ萌えなしに野球をめぐる人間ドラマを描くと、やっぱりけっこうちゃんとした面白さがある。スーパーマン的な選手ではなく、地味に努力する人間か、ヒネ者を描いたときのほうが最近はええ感じだ。いやもちろん、ぶっとんだ水島先生というのもすごく好きなのだが。木葉功一「ルビー・ザ・キッド」。2回めだが、今回もびしばしハッタリが効いてていい。見せ場の描写はダイナミックで、かなり印象に残る。化物じみてるけど、すごくかっこいい。
 さて、次号は「プラネテス」だ。プラタナスはとくに関係ないようだ。

【雑誌】ヤングジャンプ 11/2 No.47 集英社 B5中
 今回は、本宮ひろし「サラリーマン金太郎」がラストのあたりでちょっと泣かせてくれて良い感じだった。やはり作風が太いなあ、この人は。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 11/2 No.48 秋田書店 B5平
 能田達規「おまかせ!ピース電器店」。今回はケンタローが大学の研究室に出入りして研究のお手伝い。実験していろいろチャレンジする、研究の面白みが描かれていてとても楽しい。ラストのダイナミックなオチも非常に良い。こういう漫画こそ、理系離れが進んでいるという今の子供に読ませたいものだ。とは思うんだけど、たぶんチャンピオンの読者層にはあんまり子供っていないんだろうなー。おおひなたごう「おやつ」。たんこぶ博士がすっかり日和っちまっていて、ロボットたちはもの足りない思い。復活の日を待ちたい。


10/18(水)……俺たちのレタッチ

 WORLD PC EXPO 2000の取材に行った後、会社に泊まって記事を書いたりしてたので、本日は雑誌2冊のみ。ところで最近、取材用デジカメをカシオのQV-2800UX(211万画素/光学8倍デジタル32倍ズーム)に買い換えたのだがわりと気に入って使っている。1/2.7インチCCDが小さくてダメだーとかいわれてる機種なんだけど、俺的な取材目的の場合、色がどうのこうのよりも一番重要なのはちゃんとピントが合うことだったりする。色はあとでレタッチでごまかせるうえ、そんな美麗な写真は要求されていないのでまあなんとかなるんだが、ピントが合ってない写真はどんなにレタッチしてもなんともならん。その点、ズームがそれなりだとか、1cmマクロ接写がOKという仕様はとてもありがたい。回転式レンズなんでヘンな角度からでも撮れるし。あとマイクロドライブが使えるのも、1日で300〜400枚とか撮りまくったりする場合にはとても便利。電池の持ちも悪くないようだ。本日ストロボを使用しつつ250枚ほど撮ったが、電池交換は一度もしないで済んだし。ちょっとデカめだけど、わりと遊び感覚でいろいろ撮れるので使ってて楽しいことは確か。まああと必要なのは、俺の腕を上げることだなあ。でもそれが一番厄介なことなのよなー。

 EXPOでなんかシャレを考えようとしたのだが、きっとコーノコーイチさんに使い尽くされているような気がするのでやめる。高い壁だ。

【雑誌】週刊少年サンデー 11/1 No.47 小学館 B5平
 作:坂田信弘+画:万乗大智「DAN DOH!! Xi」。ええっ、あのラミアの正体がそんなことだったなんて!! 誰も驚かないと思うけど、それも寂しいかもしれないのでいちおう驚いてみた。武村勇治のボクシング漫画「マーベラス」は今回で最終回。スポーツ漫画としてはそれなりによくできていたと思うけれども、いまいち過剰なところがなくて、それなりで終わってしまった感あり。女の子のキャラはわりといいかなーと思うんだけど、あんまり生きませんでしたな。

【雑誌】週刊少年マガジン 11/1 No.47 講談社 B5平
 作:七三太朗+画:川三番地「Dreams」。扉の次のページがかなりすごい構図だったので思わず笑ってしまった。観衆とかの顔のアップだけで1ページで7コマ。顔の数が実に30個以上。肩より下はほぼ0個。これだけ並ぶとかなり壮観。この漫画だと珍しいことじゃないんだけどね。


10/17(火)……肉弾を憎んだ件の九人だ

 会社の健康診断。昨年と比べて体重がまったく変わっていなかったことに驚愕。わりと好き勝手やってたような気はするんだけど。あと視力も昨年同様、両目ともに1.5。起きている時間のかなりの部分パソコン使ってるか漫画読んでるかなんだけど、幸運なことになかなか悪くならない。でもこういうのって、たぶん悪くなりだしたらあっという間にズルズルいっちゃうんだろうなあ。

【雑誌】ヤングマガジンUppers 11/7 No.21 講談社 B5中
 全部読み終えてから「なんだかものたりないなー」って感じだったのだけど、それは「イヌっネコっジャンプ!」「ピアノの森」の2作品が休載しているからだ。INJで2週間にいっぺんくらいういういいわんとね、やはり。
 巻頭カラーでむとうひろし「コンパレ」がスタート。高校時代からピストルの遣い手として知られた暴れん坊ヤクザと、日本のオタク文化マニアなイタリアンマフィアの息子の二人が組み、つぶれかかったヤクザの組を再建するべく暴れまくるって感じのお話になりそう。作風的には力強く、脂っこい迫力はあり。面白くなるかどうかはまだわからないが、とりあえず読み続けていくつもり。いやまあ基本的に載ってる漫画は全部読むけどね。咲香里「春よ、来い」。ついにタカちゃんと沙恵が。エロ漫画方面出身であるだけに、エロシーンのサービスは抜群。いいおっぱいしてますなあ。

【雑誌】コットンコミック 11月号 東京三世社 B5中
 駕籠真太郎が隔月になっちゃって今回はお休み号なもんで、素直に「面白い!」と取り上げたくなるようなのは渡辺ヒデユキ「サセマン」シリーズくらいなのだけど、雑誌全体としてはやはりB級な味わいで読んでいると妙に落ち着く。こういう雑誌は貴重だと思う。

【雑誌】ZetuMan 11月号 笠倉出版社 B5平
 リニューアル第2号め。今回は、ZERRY藤尾、榊原薫奈緒子のお楽しみ作家二人がそろい踏みしたうえ、咲香里、NeWMeN(表紙で思いっきし表記を間違えている→「NeWMaN」にしているけれども)、EB110SSとなかなかおいしいところが多かった。ただ、400ページ超作品数25本というのは、ちょっとボリュームありすぎかなと思う。MUJINとかもまあそのくらいの本数あるのだが、そういった雑誌と比べてフツーっぽくて、ともすれば可もなく不可もなく的になってしまう作品が多い雑誌であるだけに、あんまりページ数が多いと読むのがおっくうになってしまう。もっと味付けを濃くするとか、記事ページを増やしてアクセントをつけるとかは必要に思う。
 それでは作品のほうに。まずは巻頭4ページ、作:雑破業+画:NeWMeN「奴隷女教師」はフルカラーでガシガシのエロ。「成年向け雑誌」マークが付いたことを象徴するかのような、消しの薄いやりまくりエロエロ作品。ページ数は少ないけれども。猫玄「笑顔のお値段」。くぅ。萌え路線。メイド姿の少女型アンドロイドがボクの部屋に。「ちぃ」とはいわぬが「ふにゅうぅ〜」とかはいうぞ。ZERRY藤尾「肉弾」。百年に及んだ戦争の末期に開発されたが使われることのなかった、交わることで爆発する一組の男女型の爆弾。外見はまったく人間と変わらない。そんな一組の少年・少女。彼らが自分たちの居場所を求めてさまよい歩き、ときには自らの肉体を売ることにもなるが……といった感じの出だし。意表を衝いて今回はシリアスもののようだ。しかも続きモノ。この人のことだから、ひょっとしてそのうちちゃぶ台返しをしてくるかもしれないけど、とりあえず第1回めはなかなか悲しい雰囲気を漂わせつつ興味深く読ませる出来だった。うまい人だけに今後どんな手を講じてくるのか、とても楽しみ。
 咲香里「彼女の欲望の行方」。痴漢→ハードセックスもの。さすがにこの人がいると、雑誌に華やかさが出る……とか思ったんだけどこれだけのボリュームだとさほど効果はないかもしれない。榊原薫奈緒子「アストロメイド」は、相変わらず細かいところまで神経が行き届いていて楽しい。やたらとぷりちーな絵、意外と濃いエロ、端々のギャグなどなど。この作品の場合は、一話一話だと全体像がつかみづらいので、そのうち単行本にまとまってくれて一気読みできるようになるとすげーうれしいなあ。EB110SS「毎日が少女日和」。いやー、この人の絵はいい。口が横にぱこっと広い女の子が、和む味わいですごく良い。今回は眼鏡っ娘が出てくるのだが、この眼鏡のフチが四角くてなあ。特徴のあるユニークな絵柄で、なんか読んでてうれしくなってくる。そろそろ第2単行本が出ないかなあ。

【雑誌】コミックメガストア 11月号 コアマガジン B5平
 前号に引き続いて購入してみた。今号はまず来鈍「白い奇跡」の後編の、ボリューム感のあるエロが気になる。両性具有な女の子の話なのだが、描線に伸びやかさがあってたっぷりとした魅力。それからこのところぶっ飛んだストーリーでキレまくっている祭丘ヒデユキ「ソ連」も良い。ちなみにソ連は「ソープランド連邦共和国」であり、そのトップはセーラー服姿の少女であり大統領代行を務めるパイズリフ同志だ!! 究極共産主義、略してきゅきょきょの実現に向け、乱交しまくったりして邁進する姿に同志たちのペニストロイカもハラショーっつう感じである。とても愉快。米倉けんご「ピンクスナイパー」。コメディ風味でエロエロに。絵もうまいし、見せ方もダイナミックでええ感じですばい。西安「鹵獲」。人妻さんたちがエロっぽいですなあ。母子モノはあんまり燃えない俺ではあるが人妻モノと考えれば。たちばなとしひろ「ハッピー★トラップ」。さほどものすごいってわけではないんだけどうまい人だよね、このヒトは。絵もうまいし、お話的にもコンスタントだし。適度にエロで適度にラブ。そしてコメ。ボリューム感も甘さもしっかりあるし。

【雑誌】漫画アクション 10/31 No.44 双葉社 B5中
 今号からかるま龍狼の新連載「彩椎病院へようこそ」がスタート。エロエロ看護婦二人組が、街で男をゲットしてきて……とかいう感じの出だし。このヒトはきっちりギャグコメディをやりつつ、エロもけっこうイケる。何より作風に華がある。漫画がうまい人だなあと常々感心している。一般受けする作品も描けそうだし、リニューアルアクションに持ってくるにはうってつけの人材といえそう。山本よし文「オッパイファンド」は、前回より若干大人しめ。とりあえず今回の見どころはおしりプリプリだー。作:中島らも+構成:森高夕次+画:阿萬和俊「ガダラの豚」は今回で第一部完。「第二部へ続く」とあるが再開予定は書いてないので、ほんとに第二部があるかどうかは不明。

【単行本】「BECK」5巻 ハロルド作石 講談社 B6
 いやー、おんもしれえなあ!! 今、音楽漫画の中で一番好きなのがこの作品。ギターとの出会いによって、それまで冴えなかった少年・コユキの生き方が変わっていく。いよいよコユキの才能が陽の目を見始め、びしばしとカタルシスを感じる展開になってきた。そのうちこの作品については、詳しく書いてオスマンにでも入れようと思っている。なんつっても読みやすいし、一度読み始めたら止まらないし、何度でも読み返したくなる。俺だったら、講談社漫画賞の少年漫画部門は間違いなくコレにする。

【単行本】「Boy Meets Girl」1巻 塀内夏子 講談社 新書判
 リトル・リーグで活躍する少女選手の物語。それに男の子もからんできて、淡い恋もちょっぴり描きながらの野球漫画。塀内夏子の最新作は野球だけど、ちょっと珍しいとこに目をつけてきた。さすがに描き慣れている人だけあってうまい。ヒロインの投球フォームなんかも、女の子ならではの身体の柔らかさを生かしてるなーという感じでけっこう据わりが良い。


10/16(月)……天変ちぃ

 TINAMIX更新。今回は、古屋兎丸×砂対談、少女マンガ入門、俺連載と、4本の記事のうち3本が漫画がらみですな。

【雑誌】モーニング新マグナム増刊 11/1 No.17 講談社 B5中
 伊藤理佐の連載「モモちん」がスタート。さすがにいつものペースをまったく崩さず。伊藤理佐は好きだけど、さらにこの後に安彦良和と続くので、ずいぶん普通の青年誌っぽくなっちゃったなあという印象を受けた。なんかミスターマガジンみたいな雰囲気。佐藤マコト「サトラレ」。今回は、以前出てきた医者の青年であるサトラレと、子供のサトラレが交錯する。二人の距離を微妙に保ちながらラストまで持っていく構成の妙が光っている。今後に向けてけっこう大きくモノをいってきそうなお話だけどどうなるのかな〜。次の展開が気になる。ところで今、ふと気になったけど赤ん坊のサトラレの、まだ言語化されていない段階での思考ってどうやって洩れ出てくるのだろう。作:木葉功一+画:佐藤純也「GOD'S MARBLE」は今回で最終回。アクション多めで読後感は爽やか。ただもう一歩なんか欲しい。
 あと巻末読切2作はなかなか個性的な作品が並んだ。まず川島正春「嫁を乞う人」。都会の生活に疲れて農村にやってきた女性が、問わず語りに自分の生き方を語っていく……といった感じで普通のいい話かと思いきや。いきなり初っぱなのページで見開きをどどーんと使ってみたり、意欲的な構成が目を惹く。絵もペンタッチが細かくて十分にうまいし、力のある人って感じだ。今後もまた作品を見てみたいと思わせるだけのものを持っている。それから川端聡一郎「S60チルドレン」。昭和の終わろうとしているころに小学生時代を過ごした少年たちのお話。2話一挙掲載で一話め、はファミコンのディスクシステムを書き換えにいく道程を、なんとなく後ろ暗げな雰囲気で描いていて面白い。もう一話は主人公の少年の初恋のお話。こちらはちょっと甘酸っぱいけど、ラストは気が利いている。ちまちましているけどちょっと陰のある画風が個性的。ノスタルジーってのもあるんだけど、ちゃんと少年たちの気持ちってものは今に通じるものでもあるので、瑞々しさは十分。

【雑誌】メロディ 11月号 白泉社 B5平
 2号連続で竹宮恵子の読切が登場。今回のタイトルは「回帰」。ヨーロッパ、ゴシックな時代。少年たちと、彼らを魅了する森の中の屋敷に住む女性。美しく神秘的で、少年を虜にする彼女の名はロマジーナという。あくまで美しく、物語的に面白いだけでなく色っぽくもある。女性だけでなく、というより少年のほうが余計に色気を感じさせてくれる。しかも上品なラインを踏み外すことなく。いいですなあ。新人、勝田文「幸福の髭」。絵柄的には岩館真理子調で、少し二ノ宮知子的に線を間引いた感じ。占師には不幸を呼ぶといわれる髭を持っていたけれど、美しい彼女という幸福を手に入れた男。彼の前から不意に去るとき、彼女は彼の髭を剃っていく。そこから男は幸運に包まれた人生を送るようになるが……。数奇な人生を軽やかに描いていて、なかなか面白く読めた。しめくくりもきれいだし。あとは絵柄的に、やはり先達との類似がかなり見て取れちゃうので、そこらへんでどうオリジナリティを出していけるかってところだなあ。雁須磨子「どいつもこいつも」。乙犬レンジャー訓練編ということで、朱野は登場シーンがいつもより少ないけれど、彼女のボケっぷりはやはり物語を支配している。楽しいですな。

【雑誌】週刊少年ジャンプ 10/30 No.46 集英社 B5平
 作:ほったゆみ+画:小畑健「ヒカルの碁」。どんどん強くなっていくヒカルの姿に佐為は複雑な心境。ただ強くしていくだけでなく、伏線もしっかり張り、先を用意してあるところは偉い。こういう布石を打っておけば、今後のお話も無理なくいろいろいじっていけると思う。韓国方面とかネット方面とか、使えるアイテムもあるしね。ところでちと気になっているのが、本当に碁を見せなくちゃいけないような大勝負に突入した場合に、この作品ではどう処理するのかなってこと。まあたぶんあまり碁の専門知識がなくてもそれなりのことはやってくるとは思うのだけど。碁の知識については今まであんまり説明してないので、多少なりとも知識が必要な描写はしにくいと思うんだが、そうなるとちと演出は考えなくてはいけなくなるんじゃないかな。澤井啓夫「ボボボーボ・ボーボボ」が連載スタート。「北斗の拳」的な感じの世紀末(という言葉ももう古いかな)的な世界で、毛を使いこなして戦う男、ボーボボが大暴れ。わりと力づくなギャグ系。ただ、個人的にはいまいちヒットせず。すごく奇をてらおうとしているのは分かるんだけど、なんかまだまだ考えてやっている感じでテンポが良くない。野球に例えれば、フォームで直球か変化球か分かっちゃうといった趣。まあ最初なんで気負ってるところはあるんだろう。これからこなれてきて面白くなればもうけものといったところ。竹山祐右「カイゼルスパイク」は今回で最終回。次号からは尾玉なみえ「純情パイン」が新連載になるらしいので、それはちょっと楽しみ。

【雑誌】ヤングマガジン 10/30 No.46 講談社 B5中
 ちょびっツのォォォ、科学はァァァ、ちぃぃぃぃぃっ! というわけでCLAMP「ちょびっツ」。すごいぞこの萌えチカラ。これがイデの。今回はちぃの顔にねばねばするおしるがー。というところで、なんともまあ。きっと今年の冬コミはもう。急遽路線変更する人がもう。福本伸行「カイジ」。今回の表紙でうたわれているように「ペリカ賭博、異変あり!」。そりゃもうカイジくん大ピンチだ。まさに貧すればどーん。班長の「どんっ」がとてもいい感じだ。安達哲「バカ姉弟」。妙になごむ。バカ姉弟は街の人気者なのだなあ。松本光司「クーデタークラブ」は第一部終了。第一部の間、ずっとテンションが下がることなく面白く読ませてくれた。大きな出来事は起きてないのに演出でずんずん盛り上げていったというのは大したものだ。第2部もNo.49から始まるらしいので楽しみだ。

【雑誌】ビッグコミックスピリッツ 10/30 No.46 小学館 B5中
 わっはっはっ、また勝ってしまいましたな。という感じの豪放磊落っぷりが頼もしい桑沢アツオの新連載「ジュンプウ」がスタート。高校1年生のころから160km/hの速球をバンバン放っていた高校球児、順風の超豪快野球道を描く作品。最初っから、もうこれ以上ないくらいいつもどおりの桑沢アツオ節をかましてくれていてとてもうれしい。圧倒的な才能は、何やっても勝つんじゃい〜って感じの理屈抜きなところがいいんだよね。底抜けに陽気だ。


10/15(日)……不穏寿司

 朝10時くらいまでかかってジャンキーズ原稿をアップ。とりあえず締切は守れたみたいなので一安心。その後、ちょっと寝てからとある物欲系メーリングリストのメンツと池袋で飲み。男7人秋物語。そんな飲んだわけでもなかったけど、帰りは電車乗り過ごして中央林間まで行ってしまう。でも平気です。

【雑誌】ビジネスジャンプ 集英社 B5中
 作:近藤雅之+画:有賀照人「警視総監アサミ」。うわ、素晴らしい。いちおう物語的になんかありそうなエサをそこそこまいておいたエピソードなのに、この歯ごたえのない締めくくりはどうよ。結局今回のエピソードで描きたかったことは、ホステスのねーちゃんのエロシーンと萬田さんの下着姿だけなのね〜。この割り切りぶり、強引なエロの挿入加減、いやはやなんともすごいですわい。面白すぎ。作:山田風太郎+画:石川賢「柳生十兵衛死す」2回め。けっこうアクションと展開が派手で面白く読めた。このペースでずんずんテンションを上げていってくれればいい感じになりそう。甲斐谷忍「ONE OUTS」。スゲー足の速いヤツが出てきて、渡久地ピーンチ!!って感じで面白いんだけど、最終ページに『「ONE OUTS」はシーズンオフに突入します!!』という文字が。つまり休載ってこと? 期間は? いまいちよう分からん。作:夢枕獏+画:谷口ジロー「神々の山嶺」。おもしれー。羽生丈二が、アタックに失敗して死の危険にさらされる。生還することが分かっているのに、生死の境目をさまよう描写に力があるのでハラハラさせられてしまう。こういった極限状況に現実味があるのが山岳モノの醍醐味の一つだが、その中でもやはり谷口ジローの表現は抜きん出ている。

【雑誌】まんがタイムジャンボ 11月号 芳文社 B5平
 いつもながらこうの史代「こっこさん」目当て。今回はちょっとキツめなしきり屋さんのめがね娘、チクリンさんがメイン。眼鏡を外した顔がキリリとしていていい。もちろん眼鏡をつけているときはいうに及ばず。

【雑誌】ネムキ 11月号 朝日ソノラマ A5平
 今号は川原由美子「観用少女」が掲載されております。相変わらずきれいで完成度の高い世界。クオリティが高くて魅力たっぷり。あとはも少しコンスタントに載ってくれれば。なんつってもコレ、昨年の11月号の続きだもんなあ。TONO「チキタGUGU」。チキタとデラルの関係が密になればなるほど切なさが増して泣けてくる。どんどん不純物が少なくなっていて、シビれるくらいに美しくなっている。

【雑誌】別冊マーガレット 11月号 集英社 B5平
 マクドナルドアルバイト物語、日向まひる「ハッピービッグスマイル」が連載開始。もろに「マクドナルド」っていっちゃっているところを見るとタイアップなのかな? とりあえず「協力=日本マクドナルド(株)」となっているが。この前のWhiteberryもタイアップっぽかったけど、最近そういう路線に走ってるんだろうか。中原アヤ「HANADA」。絵がスッキリしてて読みやすいし、恋愛っぷりもイキイキしている。この人の描く作品はコンスタントにええ感じ。

【単行本】「LOST」2巻 天竺浪人 三和出版 A5
 この巻で完結。自らを便器と位置づけることを受け容れた少年・本山、援助交際をしているとの噂があったけど実はけっこうなピュアハートの持ち主だった下田さん、一見清純そうに見えて相当にやりまくりで本山とつきあっている藤沢さん。3人の想いは揺れ動きつつ、結局、本山のみが居場所を見出すことができず自らを崩壊させていく。今回の巻の主役はやっぱり本山くんだ(いや、元から主人公だけど)。いっとき便器であることに快楽を見出し、男たちに身を任せるが、結局本格的な便器の道を歩むことはできずじまい。この本山くんのヤラれっぷりがたいへんにエロくて良い。ただ、お話的にはいまいち着地がうまくいっていない。作者本人も語っているように、本山を便器道へ誘うはずだった女教師のキャラが結局は生かせていなかったし。その反面、本来は端役であるはずだった下田さんが、やたらとキャラが立ってしまったというのもある。でもこれを下田さんの青春物語と考えれば、けっこう後味の良い締めくくりともいえた。フラミンゴの休刊という非常事態がなければもっと時間をかけて完成度を高められたかもしれないが、まあそれはいっても詮ないこと。とりあえず連載が続いている間はずっと興味をつないでいられたし、読んでいて面白い作品であることは確かなのだ。


10/14(土)……ぶるまにポピー

 ひさびさによく寝てしまった。13時間くらい。書かなきゃいけない原稿もあるのに。最近あんまり寝てなかったからなー。一度寝出すと止まらない。
 サッカーアジアカップ、日本vs.サウジ。4-1で日本が勝ったけど、今回はサウジが弱かった。せいぜい参考記録ってところか。収穫としては「引いて守るサウジ」「攻めにかかるサウジ」の両方を見られたことくらいかな。それにしてもやっぱり森島はいい選手だ。よく動く。川口は危なっかしいので、やっぱり楢崎に早く復活してもらいたいもの。

 さて、今日はジャンキーズ分の残りを読む。コミックビーム以外はジャンキーズ用。

【雑誌】コミックビーム 11月号 エンターブレイン B5平
 今号も面白いが、読切作品も1〜2本欲しいところ。
 志村貴子描くところの表紙がシャレてますなあ! そんなわけで巻頭は志村貴子「敷居の住人」。これがまた面白い。近藤ゆか、中嶋さん、キクチナナコの間にいるものの、彼は置いてけぼりにされるばかり。青春はキツイです。なんか絵のほうもまたうまくなっているような。じわりじわりと、落ちることなく面白くなり続けている。すごいなあ。作:TKD+画:竹谷州史「LAZREZ」。今回は、すっかり作品を書けなくなってしまった元売れっ子少女小説家の元に、主人公・万尊がインタビューに行く。人間廃業寸前といった状態の少女小説家との言葉のやり取りは緊迫感にあふれ、やがてショッキングな結末を迎える。「表現したいものを持っているかどうか」ということが一般人と作家を分ける一番肝腎なところなんじゃないかと俺はよく思うのだけど、この作品を読んでそういった考えがまた頭をよぎった。竹谷州史の黒々とした線がお話にとてもよく合っていて、中盤から後半に向けての高まりはかなり迫力があった。総体として万尊たちをどういう方向に行かせようとしているのかはまだよく分からないところがあるんだが、この一話だけでも十二分に面白い。
 市橋俊介「テルオとマサル」。「今月はちんちんが出ないので女の子も安心して読めます!」とのこと。素晴らしい。マサルだけでなく、マサル母も相当にイカれててすごい。「テルオとマサル」にちんちんが出てこないのでもの足りなかった人にはヒロモト森一「SEX★MACHINE」がオススメ。すげえ。すげえペニスだ!! 迫力あるなー。男たるものこうありたい。しりあがり寿「弥次喜多 in DEEP」。今回のエピソードはそろそろ最終局面か。弥次さんと喜多さんの、死と生、愛と憎の狭間での最終対決となるのだろうか。なんだかお話はものすごいことになってきている。羽生生純「恋の門」。門が漫画を諦め、ふぬけに。そして働く恋乃の打算。ここまで来ても、やはり二人は噛み合っていない。この先彼らがどういう道をたどるのか。注目である。

【単行本】「さらくーる」1〜2巻 みた森たつや コスミックインターナショナル A5
 主人公・ハルマキがもらった怪しい壺。あまりにもヘンなので壁に投げつけたところ、中から魔法使いの女の子が出現!! 壺の中にたまっていた彼女・サラクールの魔力はハルマキに受け継がれてしまい、そんなこんなで二人はハルマキの部屋で一緒に暮らすようになる。最初は仕方なく一緒にいた二人だけど、しだいにアツアツのラブラブ〜になっていく。出だしとしてはとてもありがちなんだが、これが読んでみると非常に面白い。なんといってもいいのが、この作品のラブ風味が非常に強いこと。サラクールが意外に純で、ハルマキが笑ってくれたというだけでぶわっと涙流して喜んでくれたりするのだ。キャラクターもイキイキしてて良い。2巻の時点でまだ終わってなくて、その次の展開として波乱がありそうな雰囲気を見せている。くそー、最初は仕事と思って読んでたのに先が気になってきちゃったじゃないか。

【単行本】「許してお兄様」 とがわはなまる 松文館 A5
 とがわはなまるは、パッと見て「あっとがわはなまるだ」と分かる絵柄を持っているところが強い。特徴的な目の描き方、淡いタッチで完成された可愛さを持っている。この作品集だと眼帯少女がとてもかわいかった。少女力が強め。

【単行本】「メイド★イン★ジャパン」 葦原瑞穂+鴻月まゆき ビブロス A5
 二人ユニットなのだが、どういう役割分担なのかはよく分からない。原作と作画っぽいけど……。表紙の印象的にはわりと平凡かなとか思ったのだけど、読んでみるとけっこう面白い。世界制服のため作られたマッドサイエンティストに改造された少女。彼女は「メイド・イン・ジャパン」と呼ばれるようになる。ここまではよくあるパターンのギャグだけど、さらにメイド・イン・チャイナ/アメリカ/ドイツ/ブラジルと出てきて戦隊を組まされるという展開に一本とられる。こういったギャグっぽいモノだけでなく、実用系の作品、ラブラブものもけっこううまく描けている。二人でやっているだけあって、きちんと二人分手が入れてある。ただ1作品ごとにある作者二人による解題は、楽しそうなんだけど、そこまでやんなくともいいかなーと思ったりもした。

【単行本】「過去の屋根にいる彼女」 鳥莉蒸師 海王社 A5
 エッジの立った勢いのあるペンタッチ、スミベタが目に映える画風が特徴。「戸田泰成のような」絵柄。で、これがエロ漫画としてけっこうマッチしている。パワーはあるし、ペンタッチ、造形ともになかなか面白い。ソソりそうな乳、十分実用に耐えそうなエロシーンを描けているし。表情の変化とかがダイナミックなのもいいところ。ときどきゴチャゴチャ描き込みすぎな画面になっちゃうときもあるので、そこらへんはも少し整理したほうが、エロ漫画的にはいいかも。でも地力はある人のようなので、期待はできる。

【単行本】「痛感」 藤茗みえる 桃園書房 A5
 JUNE系崩れかなーといった感じだが、若干濃いめでクセもある絵柄。なんかわりと全体に強引な作風。それがコミカルなお話に乗ってうまい具合に出た「美少女ハンターだりあ▽」あたりはノリが良くて面白い。ただ漫画家としての技量はまだまだ。背景描写は苦手そうで書かれてないコマが多いんだけど、そのためシチュエーションがいまいちあやふやな感じになってしまったりしている。

【単行本】「笑顔のすべて…」 山文京伝 フランス書院 A5
 13本と収録作品数は多めなことからも分かるように、一作品のページ数は短め。ギチギチ絞り上げるような調教モノのイメージが強い山文京伝だけど、今回の作品集はコメディなどヌルめの話も多い。コメディ風味の作品のほうは他愛なくて楽しいんだけど、いくつか含まれている調教系の作品についてはボリュームがなくていまいちもの足りなく感じてしまう。やはりこの人は、もっとページ数がふんだんにあったほうが持ち味を発揮できそう。

【単行本】「予感」 天鷹 ティーアイネット A5
 メインとなっている「Figyure's LAC」は(「Figyure」というスペルは原題のまま)、フィギュアおたくの人間の男と、彼のところに迷い込んできた妖精のお話。最初は強引でスケベな男に捕えられて嫌がっていた妖精だが、そのうちにラブコメ的展開になってきて……といった感じ。絵柄的にはちと脂っこさがあってかついくぶん固く、あんまり魅力は感じないんだけど、ラブコメとして見ると案外ちゃんと読める。

【単行本】「ガラスの扉」 成瀬ひろふみ 晋遊舎 A5
 眼鏡娘が自分を縛りつける父親の呪縛から解放され、女装姿の恋人と結ばれるようになる「ガラスの〜」シリーズがメイン。最初はまだこなれてないかなと思ったのだが、回を重ねるごとに絵がうまくなってるのが見てとれる。こういうのはちょっとうれしい。線はきれいでお話的にも手堅い。顔の描き方はよくなっているので、あとは身体のほうにもっと色気が出てくればって感じかな。お話はそれなりだけどいまいち押しが弱い。「ガラスの〜」シリーズ後半の画風で、もっとラブコメテイストを高めていくと良さそうな感じがした。

【アンソロジー】「痴漢天国」 ヒット出版社 A5
 何を隠そう痴漢モノのアンソロジーである。誰でも分かりますな。とはいえ、実は何作品かは「これは痴漢じゃないよな」ってのも含まれていたりする。そういう面で、本当に「ガシガシ痴漢やってる作品読みてえ〜」という人にはもの足りないだろうなあと思う。執筆陣は完顔阿骨打、天風光成、水之瀬瑞穂、吾妻しん、野の原石榴、みやうちいずみ、小長元坊、お茶の子。エロ漫画的にはやはり完顔阿骨打あたりがきっちりHで感性されている。あと天風光成もペンタッチが美しくて造形もユニーク、エロ的にもソソる。小長元坊は、わりと写実的な風味があって面白いタッチ。ただ、モブシーンなどの人物描写がちとアメコミっぽくて、主要人物たちが浮いているような。

【アンソロジー】「ぶるまにあくす」 コアラブックス A5
 実はブルマーもののアンソロジーである……。執筆陣は八重田なぐも、馬波平、花井ヒロナオ、瑠夏ひかる、一恵りょうこ、兼清みあ、夢庵あむ、みずきひとし、サチ・サカナ。ブルマーといえばお尻と股間。そういう肝となる部分がハッキリしているせいか、けっこう面白く描けている作品が多かった。ミッション系の学校でブルマー崇拝的黒ミサ儀式をやってる女の子たちが登場する八重田なぐも、汗くささがいい感じの馬波平、ねこみみブルマー少女なみずきひとし、それから南の島の女の子にブルマーを履かせてみたりするサチ・サカナといったあたりが面白かった。とはいえ、むちゃくちゃすごい人がいるわけでもないので、一つ柱となるような作品はほしいかな。SABE先生がいてくれれば……。


10/13(金)……秘密の飼育列島

 朝の7時ごろ、寝床で原稿を書くために本を読んでいたところ、そのままの姿勢でしばし気絶。布団はもちろんかけてなかったのでちょっと風邪気味に。その後出勤して会社で仕事してから飲酒して帰ってきたのであんまり漫画は読めず。ビームあたりはも少しコンディションを整えてから、というか明日ゆっくりじっくり読んでから読み申す書き申す。本日は感想を書いたもののほか、別マ、ネムキ、天竺浪人「LOST」2巻を購入。

【雑誌】ヤングアニマル 10/27 No.20 白泉社 B5中
 三浦建太郎「ベルセルク」。ガッツvs.モズグスのクライマックス。ガッツ劣勢、だがしかし。それにしてもモズグスの邪悪な外見、派手なアクション。かーっこいいっ!田中ユタカ「愛人[AI-REN]」。あいがだいぶ女として成熟してきて、イクルは彼女を意識しまくり。第3部はやはり、かなり男女としての交わりを煎じ詰めていくのだろう。二宮ひかる「ハネムーンサラダ」。美人二人に挟まれて。羨ましいけど生殺し。ごほうびをちらつかせつつ焦らすあたりの手綱の操りようはやはりお見事。

【雑誌】ビッグコミックスペリオール 10/27 No.22 小学館 B5中
 作:花村萬月+画:さそうあきら「犬・犬・犬」では、マヒケンにベタボレな佐和子の少女時代が語られる。ここでの不幸な家庭→弟のからみが、マヒケンへの執着につながっていくらしい。こういうところをちゃんと描いてくれると物語に厚みが出てきて良い感じ。東陽片岡「お三十路の町 シークレットおでん」を読んでいたら、なんか無性におでんが食いたくなってきた。味の濃い奴を。

【雑誌】コミックバーズ 11月号 ソニー・マガジンズ B5平
 なんとなくこじんまり。こぎれいでちょっと乾いた印象の作品が多いので、なんか一つか二つ、脂じゅくじゅくな感じで大ざっぱに読ませる作品があるとアクセントになって雑誌全体が読みやすくなるような気がするんだけど。スコラ時代は「餓狼伝」がその役割を果たしてたんだけどね。
 古屋兎丸「Marieの奏でる音楽」。カイはマリィに欲情する自分に、ピピはカイの愛が自分に向いていないことに思い悩む。ピピが聞くことを拒絶しているカイの秘密とは……。ちょっと不吉な雰囲気も漂い、次がどうなるのだろうと気になってしまう。それにしても見開きのシーンを中心に、風景描写が美しいなあ。作:柳田理科雄+画:カサハラテツロー「空想科学エジソン」。滝昇り機によってミロが外の世界に出て、いよいよ冒険の旅がスタート。なんだかいわくありげなキャラがいろいろと出てきて、アクションもあるし読んでてワクワクする。今後の展開も楽しみ。


10/12(木)……カリント人からの手紙

 ちと用事があるので、読むのに時間かかりそうなバーズとまんがタイムジャンボあたりは明日回し。ビームは定期購読の奴がまだ届いてないので明日以降にしょう……とか思ったら実は届いていたことに今気づいた。今から読んでるとさすがに寝れないのでやっぱり明日。

【雑誌】アイラ VOL.1 三和出版 B5平
 フラミンゴの後継誌が創刊。フラミンゴ後期は、もうSMとかいう領域を離れて異世界へ突っ走り気味だったのに対して、今回はちょっと手綱を引き締め直したのかスカトロ中心に、そっち方面の人にちゃんとヌカせようとしているといった感じの作品が目立つ。執筆陣はこのどんと、船堀斉晃、しのざき嶺、果愁麻沙美、拝狼、TRUMP、万利休、そうま達也、目白次美、古賀燕、将門つかさ、海野やよい。拝狼、そうま達也はちと意外な顔ぶれ。
 まず目玉はこのどんと。「奴隷戦士マヤ」がカラー16Pで復活。今回は、普通の現代社会に戻ってきたけど、やっぱり肉便器なマヤの姿をフル4色カラー16ページでレポートするという形式。あいかわらずちんちんがのごつごつ感は異様。またその辱めっぷりも強烈。ウンコはかなり臭そうだ。それから果愁麻沙美「まりのゲリラ」。ああ、この人の作品はへんてこりんでいいなあ。大好き。美少女にガニ股なポーズをさせるのがすごく好きなようで、みんながみんな何かしらかっこ悪い。顔はかわいいのに、動きや表情、恥じらいのなさなどがいちいちヘンで、読んでてすごく楽しい。バレエ式跳躍で空を舞う姿なんかは、爽快でかつ間抜けている。なんか不思議なノリで、並じゃないものを感じさせてくれる。
 TRUMP「電脳学園エデン」。うん面白い。それを付けると、肉体の感覚はつながったまま、身体の一部を切り離すことができるリングを使った数々の性行為模様を描く。実は俺は、昔っからこういうことができると便利だろうなあと憧れていたのだ。それを漫画でいろいろ描いてくれていて我が意を得たり、ポンと膝を打つ感じでござった。古賀燕「椅子」。ちょっと古めな薄暗い作画が良い。なんか国北瑠璃とか思い出したりする。お話はもう少しキッツいことしてもいいかなあと思うけれども、十分楽しめるレベルには達している。
 しかし12日は、ビーム、バーズときてアイラがこれからは加わるわけか。うーむ強力。

【雑誌】ビッグコミックオリジナル 11月増刊号 11/12 小学館 B5中
 全国5000人の人は喜ぶべし。福音なり。花輪和一先生の豪華単行本「ニッポン昔話」が、12月21日に発売されるとの告知あり。なんで5000人かというと、5000部限定だからだ。だから喜ぶのは実はまだ早い。買い逃すときっと後悔する。俺が。価格は3600円。みんな、俺が買うまでは買わないようにしようぜ。で、その花輪和一「和一恐怖大事典」は、祖母が死にしばらくの間、その墓穴の中で死体に付き添うことになった少女の物語。異様な状況の中、「うまいなあ。かりんとう。」といいつつかりんとうを頬張る娘の表情がなんともええ感じ。あっけらかんとしたラストもええ〜っ?って感じでさすが。井浦秀夫「AV烈伝」。今回はバクシーシ山下。井浦秀夫の淡々とした描写が、今回はまたバクシーシ山下のキャラによく合っている。最近ちと絵に対するキャプション的な説明書きが多すぎて野暮ったいような気もするんだけど、誰でも分かりやすく間口を広くするという意味においては、賢い選択なのかもしれない。

【雑誌】ヤングサンデー 10/26 No.46 小学館 B5中
 秋重学のバイク便ライダー青春ストーリー「奴がピンチにやってくる」前編が掲載。こういうごはん系な、きちんと仕事してますといった感じの読切もうまいなあ、この人は。そろそろ短編集出せそうなくらい作品はたまっていると思うのだけど。山本英夫「殺し屋イチ」。いやー楽しい。ページをめくった瞬間にドキッとさせてくれる。あまりの面白さに、読んでてついつい垣原みたいな顔をしてしまう自分がいるような気がしてならない。最後のごちそうはもうすぐだ。阿部潤「ミルオポン」は今回で最終回。途中、ちと話をいまいち追ってなかったところがあるので、これは12月発売予定の単行本でまとめて堪能することにしよう。山田芳裕「度胸星」。うーんテセラックはソソるなあ。人間の執念など、まったく関係なしにとにかく四角い。ひたすらにクールだ。

【雑誌】モーニング 10/26 No.46 講談社 B5中
 木葉功一の新連載「RUBY THE KID」はいきなり巻頭カラーで52ページ。かわいい顔したぼんぼんサラリーマンが、女に振られて「私は変わりたい」と願う。そこに現れたワイルドな男。彼から渡された何やら強い力が秘められているっぽい銃が、このサラリーマンを奇怪な運命に誘っていく……って感じだろうか。とりあえず第1回めはスピード感のあるダイナミックな展開で、息つく暇なく一気に読ませてくれた。どんな感じでお話をまとめ上げていくのかはまだ見えないけれど、面白くなりそうな気配はけっこうある。福島聡「DAY DREAM BELIEVER」は今回で最終回。終わり方としてはいまいち中途半端な感じが漂っていた。絵にそろ表現にしろやたらと高いレベルにあって、すごいうまい人なのだが、それだけに一見さんを寄せつけないような敷居の高さはあったような気がする。最終回もいまいちよく分からなかったので、ここらへんは11月22日、1、2巻同時発売の単行本でまとめ読んでみてじっくり味わってみようと思う。

【雑誌】ヤングジャンプ 10/26 No.46 集英社 B5中
 地獄の底からゴマフアザラシが這い上がってきた!! というわけでゴマちゃん&アシベなどなどが復活。「少年アシベ」が「COMA GOMA コマゴマ」とタイトルを変えて新連載。第1回めは、4コマ漫画だけど、コマが横長で1ページ1話という形式になっている。しばらく見ないうちに、ゴマちゃんちょっとおっさんっぽくなっているような。おおひなたごう「犬のジュース屋さん」が掲載。「〜ぞね」という語尾が、「〜ぞぬ」に見えてしょうがない。モナー板の見すぎか。

【雑誌】週刊少年チャンピオン 10/26 No.47 秋田書店 B5平
 新連載スタート。巻頭カラー、伯林「しゅーまっは」。外ヅラはいいんだけどその実、キチガイ博士的人物であるおじいちゃんの家にやってきた女子中学生。彼女がおじいちゃんの奇発明に悩まされるドタバタギャグ漫画。元気がよくて親しみやすい、ちょっとヌルめの絵柄で、かちゃかちゃと騒がしくて楽しい漫画。ノリが良くて、これから期待できそうな感じ。水島新司「ドカベンプロ野球編」。うー、なんつーか。プロ野球の勝負の駆け引きの妙なんぞ全然ない展開に、いつものことなんだけど呆気にとられる。しかもONの日本シリーズはオリンピックをはるかにしのぐ最大のイベントらしいですぜ。ミラクルだ。ワンダホーだ。メークドラマだ。藤澤勇希「BM ネクタール」。なんか最近、日本製のBMが妙にいじらしくて可愛いもののように思えてきてしまっている。がんばれ国産BM。園田ともひろ「オバコブラ」は最終回。濃いめの絵柄と妙にほのぼのしたテイストはけっこう好きだったんだけど、あと一歩、弾け方が足りなかったようにも思う。


10/11(水)……娯楽の電動

 ぶぶぶぶ文章書くのが遅くなってるなあ。っつーか、書き始めるのが。んでもって書き始めてからもあっちゃこっちゃ気が散りまくりだし。もー少しいろいろなんだかぼこぼんぼん。効率的にぶくぶくぶん。

【雑誌】週刊少年サンデー 10/25 No.46 小学館 B5平
 作:坂田信弘+画:万乗大智「DANDOH!! Xi」。ダンドーを全英に出場させようとインターネットにアクセスするラミア。音声認識で全世界の全英オープン情報をマルチディスプレイに表示! 衛星回線にも接続!! なんだかすごいシステムがパソコンルームで蠢いているらしい。でもなんとなくマウスとキーボードの配置が不自然だったり、PC用スピーカーはちとショボめだったりするぞ。気にするな!! 椎名高志「MISTERジパング」。信長と日吉再会で、信長の野望がまた燃え上がる。キャラクターたちがビッとしててなかなか面白いじゃないすか。岸みきお「ナズミ@」マークは、メールでの文通に恋を託す少年が、とあるファイルを実行したらパソコンから女の子が……という新連載。北崎拓のアシスタントの人かなんかかなあ。

【雑誌】週刊少年マガジン 10/25 No.46 講談社 B5平
 ビリヤード漫画、大野純二「ホットショット」が巻頭カラーで連載スタート。濃いめの描線で、いかにもマガジンっぽいタッチ。森川ジョージ「はじめの一歩」。ガッツンガッツン殴り合っていて(というかもう一方的になってきているけれど)、読んでて力が入る。これでぶん殴られたらきっと死ぬなーと思えるだけの力強さを誌面からビシバシ感じさせてくれる。

【雑誌】零式 Vol.22 リイド社 B5中
 むつきつとむ「としうえの魔女たち」がとてもいい。少女のようだけど年上な小鳥さんとのラブ模様が、なんとも甘ヌルくて。幼馴染みの娘の切ない想い、それから小鳥さんのやきもち。ラブコメ(コメというわけでもないんだが)ぢからがとても強い。絵柄の素直さがストーリーにとてもよく合っている。エロ漫画界でも有数のラブコメの名手といっていいと思う。目黒三吉「コン姉」。コンビニねーちゃんと煮詰まり男の一風景を描いた4ページ。背景は写真コピーっぽいし、あんまり手は入れてないようなんだけど、やる気なさげなねーちゃんの姿を淡々と描いてて微妙にくすぐられる楽しさはある。
 で、次号からすえひろがりの新連載が。最近零式があんまり面白くなくなってきていたのは、すえひろがりの不在が大きな要因だと思っていたので、新連載はうれしいところ。

【単行本】「初恋☆電動ファイト」 西川魯介 ワニマガジン B6
 めがねっ娘好きはもう、ほんほんいうべし。ショタ、つまりかわいい男の子がちんちんいじられて「もうたまんないよぅ」とかいってるところを見るのをこよなく愛する人もイッてよし。というわけで西川魯介、10月に続いての新刊であります。とくに強調するわけでもなく(それだけに気づくとうれしい)マニアックなアイテムをそこかしこに配置し、ヌル甘いラブコメ調と見せかけてへんてこれんでかつエロくもある世界を作り出してくる手際は、どの作品を見ても巧妙で一本とられたりぬかれたり。とくに表題作なんぞは「プラレス三四郎」よろしく電動四脚メカバトルをしている少年少女のお話なんだけど、主要の二人のからみと同時にその持ちメカ同士もサカっちゃってたりするあたりがなんともすごい。人型ロボでなくて、脚4本のいかにもメカメカしいメカであるだけに。そしてさらにメカと人間の人格入れ替わりモノにまで発展しちゃったりして、そのヒネリっぷりに一本とら(以下略)。短編、中編問わず、めがねキャラが1本に必ず一人は出てくるこだわりっぷりなども含め、実に天晴れといえましょう。エロ度については、もう少し乳が大きめなほうが個人的ヒットポイントを直撃するが、薄い胸板しなやかな身体のラインもそれはそれでソソるものではあるし。
 ところでおともだちコメントで藤井ひまわりが描いているのがちょっとうれしい。この人の絵って、ちょこちょこっとしたものでもなんか非常に楽しい気持ちにさせてくれる。あと著者後書きにある某HPにおける「昇天コマンド」に対するZERRY藤尾先生による書き込みっていうのは、おそらくここの#1936のことであろうと推測。


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