塀内夏子単行本リスト

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■作家名:塀内夏子(へいうち・なつこ)
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「勝利の朝」

「勝利の朝」 ■出版社:小学館
■シリーズ:ヤングサンデーコミックス
■巻数:全1巻
■判型:B6
■本体価格:485円
■初版:1993/03/05
■ISBN:ISBN4-09-151471-5 C0379

 今まで講談社一辺倒だった塀内夏子が小学館で描いたので、けっこう驚かされた作品。しかもスポーツ漫画ではなく社会派路線。少年冤罪と戦う少年弁護士の話。今までスポーツ漫画のイメージが強かった塀内夏子だが、この作品は筋立てもしっかりしているし、展開もなかなか息詰まるものに仕上がっていて面白く読める。

「おれたちの頂」 [bk1]

「おれたちの頂」 ■出版社:講談社
■シリーズ:講談社コミックスグランドコレクション
■巻数:全1巻
■判型:四六判
■本体価格:1068円
■初版:1990/11/22
■ISBN:ISBN4-06-313410-5 C0079

 塀内夏子が初めて単行本を出した作品がこの「おれたちの頂」だ。デビュー作ではないけれど、塀内夏子が一般に認知されるようになったのはこの作品からだろう。この当時はもちろんペンネームが「塀内真人」だったが、たしかに女性作家とは思えないほどの迫力のある描写が目立つ。このころからモノが違うという感じはしていた。

 ストーリーはロッククライミングに青春を賭ける邦彦と恭介の二人を描いたものだ。恭介は子供のころからズバ抜けたクライミングの腕を持ち一匹狼的なところがあったのだが、素直だけど芯に強いものを持った邦彦と出会いコンビを組むようになる。
 二人は次々と難しい山を登っていくが、行く手にはさまざまな障害が待ち受けている。極限状況の中での二人の絆が、クサイんだけど泣けてしまう。まだ、粗さはあるが、それだけに力強い作品。ストレートに泣ける力作。なお、ここでは表紙は豪華本のものを紹介しているが、少年マガジンコミックス版(全2巻)もよく古本屋で見かける。どちらかというと俺は少年マガジンコミックス版のほうが好き。

「涙のバレーボール」

「涙のバレーボール」 ■出版社:講談社
■シリーズ:少年マガジンコミックス
■巻数:全3巻
■判型:新書判
■本体価格:379円

「涙のバレーボール」はタイトルを見ればすべて分かるだろうが、青春バレーボール漫画である。3巻で終わっちゃっただけあって完成度の面ではイマイチ。まあそこそこ楽しめるけど。
 3巻に併録の「青いプロミネンス」はバンド漫画。「ダイヤモンド芸夢」などのミーハー系芸能界漫画もなかなかクサクて味があるんだけど、これがまたすさまじい。読んでてモゾモゾしてくるようなクササが俺的にはかなり気に入っているのだ。ヘタすると「涙のバレーボール」本編を食ってしまうような妙な味わいがある。

巻数ISBNコード初版発行日
1ISBN4-06-173196-3 C027986/11/18
2ISBN4-06-311203-9 C027986/12/17
3ISBN4-06-311223-3 C027987/03/18

※3巻に「青いプロミネンス」併録

「ミス・バレーボール」

「ミス・バレーボール」 ■出版社:講談社
■シリーズ:少年マガジンコミックス
■巻数:全1巻
■判型:新書判
■本体価格:379円
■ISBN:ISBN4-06-311836-3 C0279

 男よりも男くさい作品を描く塀内夏子には珍しい、主人公が女の子な作品。やたら背が高くてガサツなズベ公系だけど、美人でかっこいい高校生、江崎望が主人公。男子学生相手に賭けバレーをして荒稼ぎをしていた望が、ひょんなことから全日本の監督の目にとまり、全日本のエースにのし上がりシンデレラ・ガールとなっていくというストーリー。
 全1巻とスポーツ漫画としては短いんだけど、エッセンスが凝縮されていてけっこう楽しめる。