「GO!GO!ゆみこちゃん99」 町野変丸

「GO!GO!ゆみこちゃん99」
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 エンジェル出版では初の町野変丸単行本。4ページ程度のこまごまとした短編が続くという形式。タイトルで分かる通り、主人公ゆみこちゃんの作品でまとめられている。それにしても、これだけの作品数を描いていながら、内容が常にコンスタントで、しっかりとギャグをやっているとのは大したもの。マンネリ気味といわれそうではあるのだが、これだけのテンションを維持できるというのはそれはそれでスゴイ。本当にまったく同じことをやっているだけだったら読者のほうも飽きてしまうのだが、町野変丸は少しずつではあるが拡大再生産している。今までたくさんの作品を発表しており、そこでやっていること自体かなりのレベルのことであったため、現在では拡大の幅が小さくなっているのは確か。でも、自己パロディを加えながらゆっくりゆっくり拡大は続いている。だからこそ現状が維持できているように見えるのだ。
 あと、単行本の扉絵はどんどんうまくなっている。今回のいろんなゆみこちゃんで埋め尽くされたカバーは、なんとも華やかかつ魅力的ではありませぬか。