フラミンゴ 99年5月号
| バージンゆみこちゃん▽ 町野変丸 |
吉本 | 6 | 「つづく」という展開に唖然。これ以上のエスカレートをどのように実現するのかがきわめて気がかり。…ああ、まんまとハメられてしまっている！！ |
| 久遠 | |||
| 噂 海野やよい |
吉本 | 7 | 例によっていつものオハナシ。しかし今回はいつも以上に描写が丁寧で、説得力がある。かといって職人的にもなっていない。流石にホンモノは違う。 |
| 久遠 | |||
| The Day's After 白井薫範 |
吉本 | 9 | まさかあのオハナシの続編をやるとは。そして更にエスカレートした責めには完全に脳がシビレル。人間の一生すべてを奪い去るところまで突き詰めるとは!!その点でこの作品はまだ逃げ道を用意していた「O嬢の物語」より先を行ったものになっている。しのざき嶺の作品にも同様の描写はあったが、こちらの方が徹底している。何とも業の深い人よ。 |
| 久遠 | |||
| おひる やまたのおろち |
吉本 | 6 | 一見普通っぽい作品ではあるが、内容はかなりフラミンゴ的。絵がまだまだという感じではあるが、伸びる可能性は感じられる。上手く育ててくれることを望む。 |
| 久遠 | |||
| バージェスの乙女たち 蜈蚣Melibe |
吉本 | 6 | ストーリー展開とエロシーンのあいだに脈絡が全くないところが素晴らしい。キテいることこの上なし。 |
| 久遠 | |||
| Bagles しのざき嶺 |
吉本 | 7 | 前回の「一寸イイ話」を更に進め、特殊系統に上手く料理している。「RED」のような「企画もの」とは違った、この人らしい特殊な性癖世界が展開されていて酔える。奥の深い人であることよ。 |
| 久遠 | |||
| 人妻愛奴M ウサギの月 |
吉本 | 6 | 決して面白いというわけではないのだが、絵柄と内容のギャップの面白さはいつも通り。できることならもっと絵柄をアニメチックにして欲しいものだ。そうすればもっとギャップが広がるのであるから。 |
| 久遠 | |||
| GOOD WORKING 北原武志 |
吉本 | 5 | エロさや気持ち良さという感覚が一切もてないところこそ、この人の徳目である。自分の手法をモノにした人は有利である。 |
| 久遠 | |||
| Aの眷族 童門冬児 |
吉本 | 6 | せっかく面白くなってきたところなのに、シリーズ終了とはもったいない。おそらくは続きをやるのであろうが、是非とも続編をやって欲しいものだ。ありきたりな設定なれど上手く盛り上げることに成功しているのだから。 |
| 久遠 | |||
| 放課後せっかん 古賀燕 |
吉本 | 7 | 独特の古典的な世界観と絵柄。日本的エロさが上手く現れている。ラストがやや弱いものの、エロさという点で優れているので良し。上手く伸びそうな人であることよ。 |
| 久遠 | |||
| 歌はともだち 海明寺裕 |
吉本 | 9 | …全くもって唖然とする展開。一般的な視点から見ると完全にクルっている「K9世界」において、根性少女ものをやろうとしているのであるから。オハナシの構造が完全に懐かしい根性少女ものをトレースしているところがさらに狂気度を深める。これは凄い作品だ。連作になっているところもとても良し。来月が待ち遠しいことこの上なし。 |
| 久遠 |
＜総評＞
| 吉本 | 新人発掘に成功したフラミンゴはかなり強力だ。またレギュラー陣も輪をかけてクルったような作品を作り出すようになってきている。テンション高いではないか。 |
| 久遠 |
＜ベスト＞
| 吉本 | 「めしべのアルバム」はすべてこの作品のための伏線であったのか、と愕然とした「歌はともだち」にしよう。全くもって呆れ果てるような素晴らしい作品である。 |
| 久遠 |