フラミンゴ6月号

(▽はハートマークの代用ね)

    吉本松明 久遠永遠 山部都魅亜
笑って▽ぶたぱん

白井薫範

巨乳の女子高生・二乃は、牛のコスプレをしてオナニーをするのが日課。今日も雪の道ばたで大小ともに排便しながらオナニーするが、その場をサドの女子高生二人組に見られてしまう。 松+ ぐんぱん先生、改めて敬服します!初っ端から濃厚すぎます!牛乳(ぎゅうにゅうとは読まない)へのこだわりも素晴らしいです!まわりの言うマイナスの言葉など聞かず、徹底的に我が道を進んで下さい!!! 何が悲しゅうて、カラーでこんなのを見せるのだっ。いや、カラーだからこそ見せるのか。しかし何故このくそ暑い4月なのに、冬なのだ? あったら恐い設定だな!でも、お嬢様学校の生徒をいじめるのは実際にありそうで良い!
RED

しのざき嶺

ようやく名前の判明した主人公・ルリ子は、親をだましてオタクの彼氏の家に泊まり込み、ハードなスカトロセックスにおぼれてゆく。 今回はヤってるばっかで実用性は高いものの、ちと面白味には欠ける。わざと読み手に不快感を与えようとしている様子がありありと分かり、ニヤリとするところしきり。 ティ、ティルトウェイト。ティルトウェイトだっつてんだよっ。 浣腸した後に、うんこを垂れ流させながら、行為におよぶのは、面白いかも...。
girl Hunt

海明寺裕

下着を取り替えようと家に帰った主人公・冴だが、普通の下着は母親によってすべて捨てられた後だった。代わりに母親が出してきたのは、紐とリングのみで構成されたバタフライだった。 相変わらずの問答無用さが心地よい。自分のあずかり知らぬところで何かが確実に変わってゆく恐怖。少しずつ崩れてゆく常識。そして達者な恥じらいの表現。うまいよなあ、さすがに。 とれぼーちゃん。LV30ロード。そのキャラに、魔神英雄伝ワタルのカッコさせてた作家が・・・・ 卑猥な下着に戸惑う少女の表情が良い。母親の態度の豹変もなかなかのもの!
FRIENDS

北原武志

レズのカミングアウトをしためぐみと明子。しかし周囲の目は冷たく、変態性欲者として人々の目の前で行為を行うことを強要される。その中で、男役・めぐみの気持ちは少しづつ変化してゆく。 古い絵柄で損をしているが、めぐみの気持ちの変化にはなかなかのものを感じる。誰も彼もがSM的な状況が好きって訳じゃないものなあ。 ぢょ、ぢょしこうってこわいなあ。 いじめと友情ねー。普通の漫画だったら面白いけど、エロでやるとこんなにドロドロするかーー。
EXCEPT

川原みんつ

小学校に教育実習にやってきた実習生・晴海は、実はそのクラスの男子生徒の肉奴隷だった。晴海は、男子生徒に会いに実習に来たのではなく、学校で調教されるために実習に来たのだった。 絵がまだぎこちない人だなあ。描いている内容と表現手段の間に差が生じてしまっている。もっとねちっこく描いた方がいいんじゃないかなあ。 なんか、肉付きとか変でんがな。 ありがちな設定。もう一ひねり欲しいな!
恥虐の部屋

海野やよい

調教から解放されて自宅でのリハビリに入る有紀。普通の生活に次第に戻ってゆくが、調教時のめくるめくような肉体の快楽を忘れることはできない。 「頭は行ってはいけないと思うが体が行くことを欲する」ってのはやよい先生の一貫したテーマ。当然こうなるだろうと思ってた。 妹ってこんなキッツい性格だったのか。でもこの妹があんなことやこんなことをされちゃうんだな。 人間って、一度壊れるとこんなもんなのかなあーーー?今後の展開に期待大!
欲情変体乳子

1ROO

巨乳マニアの男が町で見つけた、一見妊娠しているように見える少女。しかし妊娠しているように見えたのは、巨大な乳が腹まで垂れているからだった!少女はマニアのアジトに連れ込まれ、乳子と名付けられる。 松- 漫画だからこそできる表現に感服。漫画はまさに無から作り上げることが出来るものだから、イマジネーションの限りを尽くすことができる。人はくだらないというかもしれないが、私はこういうイマジネーションの飛翔を強く支持する。 他の雑誌に載ってる可能性を考えたら、一番可能性が高いのは、この漫画かなぁ。 「おっぱい星人」と呼ばれる巨乳フェチにはたまらないのだろうなあ。僕には分からんけど...
人間魚雷回天

駕籠真太郎

大戦末期、人間魚雷回天の発射管として使われていたのは、徴兵され、巨大化され、改造手術を受けた絹代の陰部だった。そして今、絹代の婚約者だった治安が回天に乗り組み、敵艦に向けて発射されようとしていた。 この人は初めて読むのだが、その構築された世界に圧倒される。記号論的に読むと非常に示唆深いものを持っているし。オハナシにも非常に見るべきものがある。平成10年の「タケオの世界(根本敬)」、あるいは「童貞廁之介(丸尾末広)」。あびゅうきょ、星野之宣も参照。 悲しい話だ。でも、何故巨大化してるの? 発想力がすごい!1ページ目では大笑い!で、読むうちにシリアスな設定に驚く。読み手を引きつける作品!
メイドさんが行く!

童門冬児

大けがを負ったパチンコ屋の社長。その世話をするのはフロア係の売虎。売虎は男の格好をしているが、実は密かに社長に思いを寄せる女性だった。 まわりがあまりにも凄いから、こういう特にナニもないようなものも「あってよし」だよなあ。 2年前の冬、貴方のおかげでコートが買えました。そうして冬を越せました。ありがとう、大工の源さん。 パチンコのキャラを使うのは良いが、実際のキャラの絵柄と、作品の絵柄が違いすぎていまいち!
オマQ

町野変丸

主人公はオマQ。弟はO遅漏。妹はペニ子。アメリカオバケはドピュンパ…まあ、そんなオハナシ。 これは工夫が感じられてとてもよい! あいかわらずだなぁ。でも、殺伐とした中での、ギャグは心が和むなぁ。 とりあえず『お■Q』のパロディですね。面白いです。特に途中で出てくるドピュンパと落ちに出てくる「濃い毛さんはザーメンがお好き」という一文が最高!(^^)
便器

天竺浪人

女教師にスカトロプレイを強要されている中学生の男の子のオハナシ。男の子は必死にそこから逃れようとするが、知らず知らずのうちに体がそれを求めてしまう。 「はじめてのおつかい(佐野タカシ)」参照。逃れよう、逃れようとしながらもからめ取られてゆく様に凄みを感じる。単に肉欲だけでなく、精神的にも。 深いなあ。でも、俺様ちゃんお食事前なんですケド・・・ 電車の中で少年が妄想するシーンの少年の恍惚の表情がなんともたまらん。

<総評及びベスト作品>

●吉本 先月号と比べちゃうとちょっと落ちるような気もするが、やはり全体的なレベルは高い。みずからのセクシュアリティに正直なのが成功の秘訣なんだろうなあ。ベストは「人間魚雷回天」だっっっ!!増刊ヤンマガ「漫革」も読め!
●久遠 ・・・・・・・・・・・・・・・・・。
うおー、俺様ちゃんは、俺様ちゃんは、これから小説「天からトルテ」を読むんだあっ。
●山辺 相変わらず、濃くてよいですね。マニア(フェチ?)にはたまらんといったところ。創刊当時の面影はないけれど....この路線を維持していって欲しいものだ。
ベストは何といっても、「人間魚雷回天」でしょう!
読者に先を読ませず、かつ、作品に読者を引き込んでゆくのが非常にうまい。また、筆者の発想力には驚かされた。この作品読んだら、松本零士のアニメ「ザ・コクピット」のひとつ「音速雷撃隊」に出てきた「桜花」を思い出して、見たくなった。

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