ヤングキングアワーズ2000年3月号

朝霧の巫女

宇河弘樹
吉本 オハナシとしては短編集に収録された『昭和霊異記』の続編に当たるもの。巫女の三姉妹と、特殊な力を持った少年(次女とラブ)が、大きな力と抗争するという基本的な筋書きはあるのだが、全体的に高度にラブコメ味がつけられていていい感じ。作者近況にもある通りの積極的なラブコメ要素の導入は非常に好ましい。肩の力が抜けて、宇河の特性が存分に発揮されているように思う。次が楽しみではないか。
久遠 む、長女に一票!
音羽 巫女が3人も!!それぞれ個性が出てるし、3人ともいいな〜・・・設定が現代になったものの、流れは同じようだね。レトロな感じの方が趣があって良かったかとも思うが、巫女さんが3人も出てきたので細かいことは気にしないことしよう。 
エクセル・サーガ

六道神士
吉本 突然のシリアス展開にやはり唖然。エクセルさんと六本松さんがそんな関係だったなんて!そしてあんな事やこんな事をするなんて!引っ張り方の上手さには舌を巻くところ。
久遠 んー、そのうち声優シャッフルとかそういうネタをやるんじゃないかなあ、と思うんですよ、アニメ。
音羽 出だしから思いっきり笑わせてくれるな〜。なのに後半はシリアスだし。上手いね〜。物語も徐々に核心に近づいてくるのかな? 
カムナガラ

やまむらはじめ
吉本 今でも少し伝奇もの以外の展開を望む気持ちはあるが、これはこれで良いと思う。大きなオハナシ(青年誌的でありやまむらが志向するもの)に、短編で培った人間に対する鋭い考察が絡み合っているのだから。『エンブリヲンロード』も盛りあがっている中こっちもですか。イエーイ!
久遠 えーと、その剣は前世での二人の「娘」っちゅうねただってゆーのはどうでしょう?
音羽 話しも良い。絵も綺麗に描けてる。だけど話と絵柄のバランスが悪い気がするな〜。あまりシリアスで暗めの話しは向いてない気がするな〜。話しも絵も悪くないだけにもったいないな〜。 
ジオブリーダーズ

伊藤明弘
吉本 ようやくオハナシは核心に至ると。いやシャレじゃないですよ。むちゃくちゃなアクションが爽やかである。
久遠 む、新人に一票。
音羽 ヘリってあんなに丈夫なのかな? 
カザン

宮尾岳
吉本 ひとつの山を越え、新たな一歩を踏み出すカザン。ヒネた要素を持った作品が多いこのアワーズの中で、こうした直球勝負の少年漫画はずいぶんと光っている。
久遠 あら、仲間になっちゃうの?ああ、最後の戦いの死に役ね。
音羽 あら?隊長も仲間になっちゃうのかな? 
ジンクホワイト

小泉真理
吉本 リリカル展開を目指しながらも少しづつ入り込む(入り込んでしまう)エロネタがいい感じ。
久遠 Drスランプか・・・
音羽 読みづらい・・・ 
LOAN WOLF

山田秋太郎
吉本 漫画的に引っ張りますなあ。今度こそ本気でやおいになるんですか?これは冗談にしても、どっちにも転びそうな可能性を最初から実装しているのが良い。
久遠 おー、仕事してるねー。って、1億円にこんなに人件費掛けたら、足が出るんじゃないの?
音羽 二人の借金は誰が払ったのかな?当然、借りが出来て・・・とか、新たに多額の借金ができて・・・って展開になるんだよね?まさか夢オチは無いよね? 
トライガン・マキシマム

内藤泰弘
吉本 GUN-HOでは役不足なのでは?という気がしなくもないが、やはり敵の強さを見せつける演出は流石。ヴァッシュとウルフウッドがどのように自らをさらけ出しながら戦うか、という点にも期待がもてる。
久遠 ガントレットって、アニメじゃあ雑魚中の雑魚だったじゃん。
音羽 相変わらず、ヴァッシュとウルフウッドの戦い方って対照的だね〜。 
夜の燈火と日向のにおい

鬼魔あづさ
吉本 真性ズーレーの保健の先生。今日も狙った女の子をゲット。あれ?幽霊は?とも思うが、別に出てこなくても全然関係ないのが良いじゃないですか。
久遠 痴漢は迷惑行為ですっていうポスターがあったけど、それって違うじゃん。犯罪やン!
音羽 なんか・・・いいな・・・ 
うさぎちゃんでCue!!

佐野タカシ
吉本 流石に隔月ではテンションが下がってしまうようで。畳みどきであるといえましょう。ただくっだらなさすぎるオハナシには相変わらず嘆息。
久遠 あとカエルがいれば、某ゲームになりますね。
音羽 良いね〜♪サービス♪サービス♪ 
ドキドキ▽ロコモーション

幸田朋弘
吉本 「わしゃあ眼鏡美人に目がないんじゃーっ!」私もです。
久遠 もうマルチと言う時代でも無かろうに。
音羽 ダメじゃ〜〜!!眼鏡美人じゃなくてメガネっ子じゃなきゃダメじゃ〜!! 
迷彩君

竿尾悟
吉本 …で、迷彩君ってのは単なるミリタリーマニアではなくって、本職の傭兵か何かなんですね。ちょっとその設定は無理があるんじゃあ…。
久遠 わかりやすすぎ。いらない。
音羽 良い感じにはなったね〜。ただ、オチがあれじゃ〜ね〜。もう少し何とかならないものかね〜。 
ブルヴァール

日生かおる
吉本 評価不能 えーっと…。この眼鏡の女の子が何語を喋っているのかまったく分からないのですが。文字は日本語なのだが、喋っている単語がどうつながり、どのような意味を持っているかがわからないのですな。日本の古典に虫とお話する姫が出てくるそうだが、そのお仲間ですか?ここまで来るともはや背筋の寒いものを感じる。逆の意味では素晴らしいが…
久遠 っつーか、人間的に最低な気がしないでもないんですけど、この人達。
音羽 まだ続くのかねぇ〜。さっさと終わってもっと面白い連載を増やして欲しいねぇ〜。
泥棒猫

大石まさる
吉本 リハビリも良い方向に向かえば魅力的になる、という良い例ですな。
久遠 猫なのに水にはいるのを喜ぶのか・・・っつーか、温泉行きたすぎ!
音羽 ダイヤ一つで温泉作れるのかな〜? 
ひねもすヨメ日記

ひぐちきみこ
吉本 カレーについてだけのオハナシなのだが、ふたりのリズムが上手く合っているのが素晴らしいですな。DINKSの鑑!
久遠 あーそーいえばー、昔毎日昼飯にカレーパン食べてたなあ・・・
音羽 カレー・・・好き・・・ 
コミックマスターJ

余湖/田畑
吉本 アワーズ公式ページ」でも発表されているとおり、22-23ページと24-25ページの見開きが入れ替わってしまっているので注意。入れ替えて読みましょう。内容は久しぶりのジ・エンドの登場と、背景にある(かもしれない)大きなオハナシが見え隠れすることによってずいぶんとテンションが上がっている。最後にこれだからアワーズは侮れない。
久遠 話が通じないぞー?ページの配置ミス?同人誌じゃないんだからさあ?
音羽 なんだかよくわからないな〜。 

<総評>

吉本 今回も全体にテンションが高いところがよい。だが読み切りがないのが気になるところ。読み切りを載せることによって、連載陣も光るのではないか?ティア作家をどんどん登用しても構わない(青田刈り??)ので、良質な読み切りを載せて欲しいもの。志賀彰さんとかいるじゃあないですか。
久遠 ドキドキ、迷彩、ブルバールと続けたのは、何かの陰謀ですか?それ以降のを読まなくさせる・・・
音羽 新連載も始まったし、これからますます盛り上がっていってくれそうだね。雑誌として、もっとメジャーになっても良いんじゃないかと思えてくるね。

<ベスト>

吉本 確信を持って、力強く描かれるラブコメ。良いですなあ。単行本「妖の寄る家」と連結しているのも素晴らしい。テナ訳で「朝霧の巫女」にしよう。
久遠 にょー、ムズカシスギー。にょー、じゃあ、巫女さんに。
音羽 みこさんがさんにん〜〜。思わずノックダウン・・・ってことで、「朝霧の巫女」ですな。

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