ヤングキングアワーズ2000年5月号

レヴュ担当 吉本松明
久遠永遠
音羽平八

エクセル・サーガ

六道神士
吉本 また番外編ですか。そろそろオハナシが終わりそうな一方、人気は高いのだから仕方ないことなのだが。第二部でいいんじゃないですか?
久遠 不調ですねえ。ナベシンに影響されているんですか?ナベシンとかに比べれば、まだまだ、突き抜けてないという感じ?
音羽 これは・・・ありなのだろうか・・・まぁ、面白いからいいか。
トライガン・マキシマム

内藤泰弘
吉本 Gun-Hoの後にも強力な敵が控えている、ということなのですね。強さのインフレに陥らないように願いたいもの。ただ戦いそのものは非常に「痛く」てよろしい。
久遠 いやあ、出来が良いですね。でも、サングラスバージョンが売り切れなのはどうにかなりませんか?あと、テトラ様は、まだですか?
音羽 追い詰められてるね〜。こんどはどうやって切り抜けるのか、楽しみだね〜。
朝霧の巫女

宇河弘樹
吉本 そう、現代に必要なのは巫女のラブコメ。あんまりコメじゃないような気もするが、可愛ければいいんです。また二人の気持ちが合っているようで微妙にすれ違ったり、滑ったりするところがいいんです。確信犯的な世界設定が心地よいじゃないですか。この調子!
久遠 そういえば、うちの学校って、関東唯一の神職の資格が取れるとこなんだよなあ。
音羽 のんびりだね〜。ハードな話にはならないのかな?
泥棒猫

大石まさる
吉本 内容そのものはちょっと見づらかったり、展開が大味だったりするのだが、『みずいろ』などの作品のリハビリとして機能していると考えれば、これはこれでいいのかも、と思う。
久遠 そうか!キャッツアイか!
音羽 なんであんなものが展示されてるんだ?
カムナガラ

やまむらはじめ
吉本 人間の姿を取って現れる「敵」。トリックスター的な新キャラ。少年/青年漫画の基本的なパターンを見事に踏襲している。やまむらの意図が明確に現れている。後はどう「痛く」していくか。
久遠 む、前世からの敵の登場ですね?カムナガラ平安編とか、元禄編とか、幕末編とかはないの?
音羽 やっぱり変形したね・・・次は合体かなぁ〜
LOAN WOLF

山田秋太郎
吉本 どんどんヤンキー漫画になってきている。実は好きだったのだな?こういうのが。
久遠 話が大きくなりましたね。もっと日常的なことで行くのかと思った。
音羽 やっぱり金が絡むんだね〜。そうでなくっちゃね。ますます面白くなりそうだね。
迷彩君

竿尾悟
吉本 強い抗議をこめて0 「よけいなツッコミ」とあるが、黙っちゃいられませんわ。だってイラつくのだもの、この漫画。理由はいくつもある。第一に方法論そのものがあこぎで安易過ぎること。美女+ミリタリーという「オトコノコが好きそうな事柄」をあまりにも簡単にくっつけているではないか。第二に常識的に考えれば異様な状況を登場人物が何の説明もなしに受け入れていること。実は凄腕の傭兵、という設定そのものに物凄く無理があるのに、それを何の説明もせず「受け入れさせて」しまうのは、乱暴この上ないことである。まあこの二つは作者の「天然」性、「無意識過剰性」と見れば微笑ましさに転化できるのであるが、最後の要件がこの上なく気に障るのだ。主人公の迷彩君がたいそうな人の道を語る、これが気に食わんのだ。ほかにもっとやるべきことがあるのに、その手続きをすべてすっ飛ばしているのに、言うことだけはいっちょまえ。それはないんじゃないの。
面白い事をやれば娯楽作品になるのではない。思考停止を導けば良いというものではない。背後にきちんとした論理的組み立てがあるから、娯楽作品は成立するのだ。「なにも考えずに読め」という編集の柱は、読者を馬鹿にしているとしか思えない。自らを客観視せよ!
久遠 ・・・この女子大生共は何故この「キチ」を当然のことと受け止めているのでしょうか?こいつらも、キチなの?
音羽 う〜む・・・コンセプトとしては良いのだが、表現のしかたがねぇ。もうすこし構成をなんとかすればねぇ。
コミックマスターJ

余湖/田畑
吉本 過去のキャラクタが総動員され、ひとつの区切りに向けて物語が急速に進行している。やっぱり終わっちゃうのかなぁ。『美味しんぼ』のようになる危険があるので、終わらせるのも手ではあると思うのだが。
久遠 終わるんですか?次回作は、バトル野郎ですか?
音羽 ついに自分の漫画を描くのか?次回が気になるな〜。
ジオブリーダーズ

伊藤明弘
吉本 「普通死ぬだろ」という大ピンチを、紙一重でかわさせる。スリルとサスペンス、という言葉が似合う。ワンエピソードが必然的に長くかかってしまう、というのが欠点ではあるが、やはり面白い。
久遠 アニメの次回作に新人はでてこないんですか?っていうか、表紙の二人影が薄くなったねえ。
音羽 まさか街中で核爆発って事は無いよね?漢の浪漫もまだ来てないし、どうやって乗り切るのかな〜?
ジンクホワイト

小泉真理
吉本 むむむう。ちょっと侮り過ぎだった、という感じか?
久遠 そうですか。
音羽 あいかわらず淡白ですなぁ。
ドキドキ▽ロコモーション

幸田朋弘
吉本 エンターテイメント・オリエンティッドな作風はまあいいでしょう。アクションばっかり、というのも疲れてしまうので(ジオブリみたく)、ゆったりしたオハナシもまあいいでしょう。
久遠 ふーん。
音羽 いよいよ対決状態に突入だね〜。お約束♪お約束♪
ひねもすヨメ日記

ひぐちきみこ
吉本 考える事は皆同じ、というわけですね。
久遠 今の若い子たちは、ミルメークって知らないんだよねえ・・・
音羽 ミルメークなんて初めてきいたなぁ。
ブルヴァール

日生かおる
吉本 ようやく終わりですか。最初から最後まで、結局作者は一歩も成長していないように見えるので、恐ろしいことこの上ない。あるいは「この作品はこれで通す」と決めているのだろうか?それはないだろうな…。
久遠 そろそろ終わりですか?この娘は豆腐屋の娘ですか?
音羽 かってにやってなさい・・・
One more Red Nightmare

抜山蓋世
吉本 「零式」などでおなじみの作家。「アワーズ」にふさわしいネタを使って、ちょっと舌足らずではあるものの手堅くまとめているように思う。絵は随分と耽美でよろしいので、その絵の魅力を生かしたゴシックな(?)オハナシを目指すといいのではなかろうか。
久遠 ・・・展開に無理がありませんか?
音羽 イマイチだな〜。
KAZAN

宮尾岳
吉本 やっぱり強かったねーちゃん。ま、いきなり敵のボスのまん前なのだから、当然の展開。
久遠 でも最後の敵は、この世の悪の根元みたいな奴なんでしょ?
音羽 謎は深まる一方だな。
夜の燈火と日向のにおい

鬼魔あづさ
吉本 なにも語ることはありません。一生続けるべき連載でしょう。
久遠 目玉焼きをフライパンで返しますかねえ?
音羽 こんな幽霊なら枕もとにいて欲しいよな〜。
うさぎちゃんでCue!

佐野タカシ
吉本 コーシュカと共同で包囲網を脱出するミミカ。まぁ、こっちに注ぐエネルギーは足りないだろうので、仕方ないところか。『刑事』『二人』より際立ってくだらないネタだったので、もっと伸びたかもしれなかったのだが。残念ではあるが、ほかの作品で楽しませてもらっているので、まあいいかという感じ。
久遠 もう前の話を忘れちゃったよ。そろそろ、数を減らして質を高めるべきでは?
音羽 なんだかんだで同類なんだね〜。次回はさらに派手に暴れまくってくれるのかな?

<総評>

吉本 激しくけなした『迷彩君』『ブルヴァール』であるが、こうした「やれん」と思える作品があるから、ほかの作品が生きて見えるのも確か。私はそれぞれの作品を単体として見るので評価は低くなるが、雑誌としては欠かせない存在なのは間違いない。
ところで。雑誌としての方針が変わりつつあるのが見て取れる。以前のアワーズを一方で特徴付けていた読みきり作品を別冊→新創刊雑誌に「追い出し」、アワーズ本誌はアニメの原作雑誌にしようとしているのだろう。犬上すくねや短編版のやまむらはじめばっかりが載るような雑誌の誕生は好ましいことこの上ないのだが、恐らく体力の弱い雑誌となるであろう。すべてを「追い出して」しまうと、新しい船が「沈んだ」ときにすべてがパーになってしまう。優れた作品が読めなくなってしまう。そこで、アワーズ本誌にも、1本でいいから読みきり枠を確保しておいて欲しいものだと思う。そうすれば「沈んだ」ときの保険になるし、アワーズもより魅力的になるだろうから。
久遠 珍しい!次回予告にヘルシングが!っつーか、上下差が激しくなってきていませんか?
音羽 高見だ〜・・・ってことで、表紙がイイね〜。そいえば、高見達はどうなったのかな?

<ベスト>

吉本 誰がなんと言おうと『朝霧の巫女』。確信犯的な「ときめき構造」の採用が美しいではないか。
久遠 テンションの高さを誇るJでしょ。
音羽 表紙がいい感じだから「ジオブリーダーズ」にしよう。

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Last-Update: Thursday, 13-Nov-2014 09:16:12 JST