ヤングキングアワーズ99年10月号

エクセル・サーガ

六道神士

吉本 意外や意外の番外編。楽しそうにやっているところが実に良いではないですか。なんだか新春の隠し芸大会みたいで。できればもっとやって欲しいものではあるが。
久遠 ・・・三石じゃあ無いだろう、三石じゃ。10円安じゃあないだろう、10円安じゃ。ベターマン子安はまあ頷けるかな。
音羽 なんだかイルパラッツォが良い感じに変わってるな〜。やっぱりヒールはこうでなきゃね〜。
ジオブリーダーズ

伊藤明弘

吉本 アクションに描写が割かれ過ぎていてオハナシが進まないのが気になるが、逆に「オハナシを語らない」がために緊張感が生まれている。化け猫と権力者側の闘争が緊迫の度合いを深めているのも面白い。ただ、先月も語ったところではあるが、どうも神楽の連中の存在感が薄まっているような。バランスを取って欲しいものである。
久遠 130円?10円高いのか?
音羽 手駒がもう一つ必要ってとこで、神楽がでてくるのかな?新人の活躍が見れるかな〜。
進め!白薔薇学園生徒会

猫玄

吉本 白薔薇ゆえにモーホーですか。気軽に読み取ばせるという点では優れており、オチもなかなか面白い。だがもうひと味欲しいと感じるのも確か。もすこしエロ寄りのエロコメでもいいんじゃないざんしょか。
久遠 どうせやるんなら、「廃部だっ!」とかやれよなあ。
音羽 オチがお決まりな感じではあるが、面白く描けてて良いね〜。
聖忍者伝

長谷川裕一

吉本 ………。
長谷川先生の良いところは、「まんが大明神のオフダ」が通用しなくなってしまった現在においても、想像力の大風呂敷を広げるところにある。それがよい方向に発揮されたのが「マップス」であり、マガジンZ連載の「クロノアイズ」である。だがこれは少しでもさじ加減を間違えると単なる荒唐無稽に陥る危険性を常にはらんでいる。あとは何もいわなくても良かろう?
久遠 で?結局は何を・・・?
音羽 調子にのってこのまま連載決定とかってことにはならないよな・・・。
KAZAN

宮尾岳

吉本 「ベルセルク」と同じ展開になっているのでやきもきする。妙なシンクロニシティには必然性があるようにも感じられるのだが…?
久遠 ああ、少年漫画だねえ。乙女の涙は良いねえ。
音羽 ニアミスが続くな〜と思ってたら、ようやく一人合流だね。話も盛り上がってくるのかな〜。
流れ星の夜

宇河弘樹

吉本 うむ。宇河らしいほのぼの感覚が出ていてとてもよろしい。宇河の良さは大石まさる同様、ファンタジイにはまだ可能性があるということを感じさせるところにある。そして作者自身ソレを「実感」しているところにも。人類はまだ捨てたものじゃないぞ!
久遠 良い!こうでなくっちゃ!バカスキルを存分に発揮した上でのリリカル。うむ、承認!
音羽 いいぞ〜。なんかバカっぽいけどふぁんたじーな感じもちょっとするしね。さりげない魔法とかって良いよな〜。
HELLSING

平野耕太

吉本 またも突発的掲載。ちゃんとスケジュールを守れよな、という小言の一つもいいたくなるが、内容がよいので納得させられてしまう。平野の良さは「異教徒が二人死のうが二兆人死のうが知ったことか」という差別意識丸出しのところにある。ヤバくならないようにオブラートをかけてはいるが、平野のことだから○○○なり○○○なりに関しても同様に差別意識を持っているのだろう。それが政治的ではなく面白みをつねにはらんでいるから、彼の作品はおもしろいのだし、エンターテイメント足り得ているのであろう。
久遠 さすがじゃのう、この緊張感、そして圧倒的な差別意識。これで毎月載ればいうこと無しですね。でもやはり敵は黒人なのデスね?
音羽 うっかり連載してるのを忘れるところだったぞ!!それにしても、黒の使い方が上手いね〜。表情の作り方や台詞回しも相変わらず良い感じだし。これから毎月読めると良いのだが・・・
うさぎちゃんでCue!

佐野タカシ

吉本 久々復活。最初のページからフリル付きのパンティー(いや、スコートか)が丸出しで、相変わらずの調子の良さをひしひしと感じる。いやあ、もう、完全にアタマがさがりますわ。骨抜かれまくりですわ。ところで最近「新潟在住」をずいぶんと表に出すようになったが、何かあったのだろうか?
久遠 58分の7か。今回は少々少ないんじゃないのか?
音羽 丁が文字道理、犬になってるな〜。のんびりなお話の後にはシビアな展開でメリハリが有ってあきなくて良いね。
コミックマスターJ

田畑・余湖

吉本 最近は漫画そのものではなく、漫画を巡る「状況」のアツさに焦点をおいているようで。今回の作品も「漫画家本人の情熱」がポイントになっている。こうした描写法は派手さこそないものの、ヨリ深い人間的描写を可能にする。やや通り一遍のドラマのようになってしまっている嫌いはあるし、「J」の徳目である「見た目のアツさ」は少なくなっているが、じわじわと来る良さを持っている。
久遠 いい話だ。泣ける。なんだかわからんが、泣ける!!
音羽 アーティストってのはインスピレーションが大事だよな〜。良いアイディアってのは突然ひらめくしね〜。で、うっかりすると忘れてしまうし・・・
未確認の愛情

犬上すくね

吉本 恋愛でぶち当たる様々な障害を逐一描いていく方法は、木尾士目と実は共通している。しかし犬上の場合はより複雑だ。第一に女性も性的な存在として描いていること。第二に女性側の事情(相手がこっちをどう思っているか)を直接描かないこと。まほ先生は性的な存在としてこちら側に思いを伝えるのだが、それは直接的な言葉なり行動としては現れない。その点で犬上は実に「意地悪」だ。
この「相手のことが完全にわからない」という構造こそが、この一連のシリーズを支えているために、読者は必然的にやきもきするほかなくなる。ああ、なんて罪なんだ。
久遠 なんか定時制の先生だってゆうのがやけにリアリティを持っているのが、いやーんなカンジ?
音羽 へいわだね〜。シビアなお話になるかな〜と思ったのだが、そうはならないみたいだね。〜。
迷彩君

竿尾悟

吉本 ガンマニアなりミリタリーマニアなりの究極の形態として考えられるのは、「実行する」ということである。銃が好きなら撃つ。特殊部隊が好きなら特殊部隊の格好をする。同好の士がそろえばサバゲーなどをやりもするだろう。本当に思い詰めたらSASに入ったり、外人部隊に入ったりもするだろう。それはそれで美しい姿である。
ところがこの作品ではそれがイノシシを追う、というへっぽこなものへとすり替えられている。ここにギャグが生じ、作者のねらいはそこにあると思われる。だが武器なり戦術の立て方が「本気」である分、一抹の悲しさが生じる。好きなんだったらわざわざ茶化さなくてもいいんじゃないかなあ。
久遠 俺様ちゃんはサバゲには興味ないからなあ。ってゆうか、やったことないしィ。
音羽 期待に応えての再登場・・・とおもいきや・・・なんだか今回はイマイチだな〜。やはり、にちじょうのなかに、日常とずれた個体がいるから面白いのであって、舞台がやや日常からずれたところにあるとね・・・これが市街戦とかだったら面白かったのかも知れないな〜。
放課後のモチーフ

どざむら

吉本 相変わらずのエロネタ。だが最近はとみに地に足のついた表現になってきており、侮れなくなっている。それもこれも、登場人物の欲望が空想的なものでなく、どこにでもありそうな(だからこそ日常生活では隠されている)ものへと変わったことにある。この作品でも、高校生の男女が日常的に感じるであろう欲望がストレートに描かれているので、訴える力を持っているのだ。
久遠 ふーん。んで、絵をマイナーチェンジしたんですの?ってゆうか、よくつかわれるモチーフですね。
音羽 若い子をモデルにしたヌードデッサン・・・やってみたいな〜・・・
夜の灯火と日向のにおい

鬼魔あづさ

吉本 えーっと、今回のオハナシはどんなものだったっけ。別にどれを読んでも変わらないから構わないか。…というのが正直な感想。これはむろん誉め言葉である。
久遠 酒でも飲んで早く寝るかあ。
音羽 良いね〜。なんだか夏の暑さが伝わってくるね〜。みいもでてるし・・・水着だし・・・満足じゃ。
トライガン・マキシマム

内藤泰弘

吉本 上手くウルフウッドのオハナシを交えることで、全体の流れに一息入れることに成功している。こうした番外編はオハナシに広がりも加えるので、悪いものではないと思う。
久遠 まあ、今までテンション高かったから、こんなのがあっても許して上げます。
音羽 なんだか、メイリーンよりオレカノの方がキャラがたってるな〜。

<総評>

吉本 相変わらずの不定期連載・ヘルシング。もうちと何とかならんかね。「LOAN WOLF」がワリを喰ったというのならかなりの考えものだと思うのだが。パワーのある連載なのでメインに持ってくるのは良く分かるのだが、雑誌全体がヘルシングに振り回されるようじゃやや不安だ。別の作品、「J」やら「エクセル」があるじゃないか。
久遠 ローンウルフは急遽ヘルシングが載ることになったから外されたんですね。
音羽 なんだか休載が目立ってるような気もするな〜。連載なんだからしっかりとしてくれないとね。持続してこそ意味があるのではないだろうか。

<ベスト>

吉本 テナ訳でヘルシングは除外。ここはナイス復活を遂げた「うさぎちゃんでCue!」にしなくてはならない。フリル、である。佐野先生の徳目はフリルにあり!
久遠 こりゃあ、男屋を買えなかった悔しさも込めてヘルシングを。
音羽 やはり「HELLSING」にしよう。連載が続かないのはかなりの欠点だが、作品の善し悪しにはあまり関係が無いしな〜。

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