2000年3月中旬

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2001年3月17日 (土)

Gファンタジー 4月号   エニックス  <漫画・雑誌> 552円

 エニックスの雑誌をちょっとチェックしてみようと思って。これは女性作家が多いですね…。こうした男女のジェンダーをクロスオーバーする実践から、新しいものが生まれるのだな、と実感した次第です。見田竜介とか載っててちょっと萎えはしましたが。

電撃大王 4月号   メディアワークス  <漫画・雑誌> 590円

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2001年3月16日 (金)

メロディ 4月号   白泉社  <漫画・雑誌> 381円

 クライマックスを控え、ヤバい領域に達している作品が二つあります。ひとつは岡野玲子「陰陽師」。地球の生命力がすべて集うレイライン(セフィロト、といってもいいでしょう)に足を踏み込む晴明。感動、としかいいようのない津波のような感情の流れ。真葛の涙は読者の涙でもあります。恐るべき作品。それからもう一つ別の意味でヤバい作品が。雁須磨子「どいつもこいつも」。次号で最終回だそうですが、ぜんぜんそんなことを感じさせないノホホンさ加減。オハナシは綾瀬三曹と岡二曹ができちゃった結婚に至ると、いたってクライマックス的なんですが、中心になるべき乙犬と朱野が…デコピンでコブこさえてますしね…ということで次回最終回に大期待!

ヤングアニマルGAGファイア    白泉社 <漫画・雑誌> 305円

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2001年3月15日 (木)

ライガーゼロ   TOMY <立体> 1750円

 この冬からのゾイド新シリーズの主役メカです。外装パーツを取り替えて4種類の形態をとることができる、というのがウリだそうで。いかにもオモチャっぽくはありますが、なんだか燃えるじゃないですか。
 …ところでアニメの方はちょっと凄いことになってますね。なんてったってリノンたんですよ。ポイントのためなら仲間も平気で撃つ。がさつで、腕力があって、性格がねじけていて、高慢で、自分勝手。主人公ビットに対する噛みつき攻撃も辞することがありません。名台詞は「こんのくそガキゃ〜!」。こんなヒロイン見たことねえ、とつぶやいてしまいます。ですがその姿勢が一貫しているので、実にすがすがしいのですね。「これはこういう非道いキャラクタである」と明示してあり、それがオハナシ全体に組み込まれているので、ばらけた感じがしないところがいいんです。それからOPやキャラクタの外見で見せる萌え要素を、いちいち裏切っているところもいい感じです。OPだけを見た人は、絶対にリノンがこういうメチャクチャな性格であるとは分からないでしょう。不思議な髪飾りといい、腋が見える服のデザインといい、それだけで「萌へ〜!」となってしまうところでしょう。ですが実際はこうですから。スタッフの悪意ともいえる遊び心が感じられて非常に好感が持てます。この調子でもっと無茶して欲しいものです。

HGUC ガンキャノン   バンダイ <立体> 560円
HGUC ハイザック   バンダイ  <立体> 700円

 3割引だったので購入。HGUCで量産型ザクとか出ないでしょうかね。そうすれば20機ぐらい買うと思うんですが。

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2001年3月14日 (水)

モウソウマニア おんなのこ 朔ユキ蔵 メディアックス <漫画・単行本> 819円

 待望の2冊目の単行本。これはまた…エクセントリックな、いやデンパ入った作品ばかりを集めています。たとえば恋愛において主導権を握り、そちらではきわめてまっとうな優位/劣位関係を構成しながらも、求めるのは「線」が5本くらいブチキレたド変態露出セックスであるという「ぼくとかのじょ」。普段は落ち着いた女性教師(巨乳)が、ストレスがきっかけで小学校3年生へと退行し、肉棒制裁を懇願する「TUTTAKA江口先生」などなど。
 このデンパはどこからくるのでしょうか?おそらく男性には分からないように思います。本当に電波を受信できる人は別ですが。周期的に、不可避的に体調の変化を強いられ、社会的立場も不安定であることを強いられる女性、特にマージナルな状況にいる女性でなければ、感じられないものであるように思います。さまざまな状況によって窮屈な立場を強いられているがゆえに聞こえてくる声とでもいうのでしょうか。あるいは子宮が直接感じる声とでもいうのでしょうか。いままでも女流のエロ作家は数多くいましたが、ここまで自らの「不分明な、うごめく女性性」に依拠した作家はいなかったように思います。だからこそ、この作家は「新しい」のです。
 そしてもう一つ、そうしたデンパを扱うことによって、登場人物、特にデンパ少女に対応する人々の内面を描き出そうとします。これは前著「夢のような」でも同じだったのですが、きわめて文芸的であるといえましょう。村上春樹「ノルウェイの森」を思い出さないでしょうか?その意味でもこの人には注目せざるを得ません。追いかけていこうと思います。

淫乱学園悶絶地獄(わくわくいちくみ) たまのぼる 巨星出版・心交社 <漫画・単行本> 876円

 舞台はとある田舎の学校。少子化のせいか男女比が極端に偏っており、男はただ一人。まわりの女子たちはかれを取りあう…のではなく、それぞれが日付ごとにかれとセックスする日を決めて棲み分けている。しかもかれは無精子症。誰が一番早く妊娠するかで競争さえしている。そこに赴任してくる若い女の先生。彼女は幼い頃のトラウマから、セックス恐怖症になっていたのだ…。
 丸っこい絵柄とホノボノした展開。ご都合極まりない展開であったり、絵の面で逃げが見られたりといくつかの欠点はあります。ですが「みんな必然的に仲良しである」という、田舎の雰囲気が良く出ているように思うのですね。おそらくはこの人、田舎の出身なんでしょう。今や失われつつある古き良きムラ社会の雰囲気を描いているという点で注目されましょう。今後もこうした牧歌的な作品で攻めると伸びるんじゃないでしょうか。

花音 4月号    芳文社  <漫画・単行本> 638円

 以前から注目していたCJ Michalskiの新連載「時の羅針盤」が始まってます。鳥羽財閥の成功の秘密は、強い未来予知能力を持った一族の少年・暁人のため。それは最高の秘密であったが、財閥に恨みを抱く青年実業家・高見沢は秘密の存在に気づく。そして復讐のために暁人を連れ出そうとするが、ひとめ暁人を見た高見沢は押さえようがないほど暁人に惹かれる…というものです。今までの作品と比べ少年がちょっと高年齢に設定されてますが、少年のかわいさはかなりのもの。追いかけ続けたいと思います。それから仕事量の多さに今更ながら感服の山田ユギ「われらの水はどこにある」、今市子「楽園まであともうちょっと」がいい感じです。

純愛果実 4月号    光彩書房 <漫画・雑誌> 524円

 月森泉と第六天魔王グレート、というところでしょうか。グレートの方は得意としているはずのキンニク描写が少ないのが残念。ですが絵の巧さで魅せるものになっています。…それにしても月森泉って…。完全にグロテスクの領域に達していますが、ここまでテッテ的に阿呆なエロを描ける人は他にはおりますまい。見守っていきたいと思う次第。

麗人Spring Special   竹書房 <漫画・雑誌> 714円
コミックメガストア 4月号   コアマガジン  <漫画・単行本> 648円

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2001年3月13日 (火)

コミックバーズ4月号   ソニー・マガジンズ <漫画・雑誌>

 なんだか凄く面白くなっているように思うんですが。その秘訣は新連載ともちの「れりび」と新名あき「DEVIL SMILE」の二大骨抜き作品があるから。いかにバーズにおいて骨抜きが重要であったかが分かります。そうしたふぬけ(もちろん褒め言葉ですよ)極まりない作品がある一方、「夜刀の神つかい」「Marieの奏でる音楽」がある。強烈な求心力や大人気を博する作品こそ少ないとは思いますが、いい感じにバランスがとれていると思います。

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Last-Update: Thursday, 13-Nov-2014 09:16:51 JST