2002年8月上旬

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2002年8月10日(土)

コミケ二日目の戦果です。

Cotton 4
旅の道連れ
紺野キタ Sally Gardens

<漫画・同人誌>

 まず一番に行ったのがここです。見慣れない初老の男性(と紺野先生が)売り子をしていたので驚いたのですが、もと偕成社「コミックFantasy」の編集長をしていた方のようですね。今度新しいバージョンの「コミックFantasy」を発行するそうで。詳しくはこちら(まだ制作中のようですが)をご覧頂きたいと思います。もちろん紺野先生はメインで描くようですよ。ほかには秋本なおと、甲野酉(懐かしい)が 描くそうです。
 内容は前者は女性同士の絆を描いたシリーズもので、今回が最終回。異性どうしが愛情によって結ばれるように、同性も愛情によって結ばれることがあるはず。恋愛や結婚といった形を取らなくても。紺野先生がこのシリーズで描きたかったことは、そういうことであるように思います。きわめて硬質な、そしてきわめて観念的な女性同性愛の物語ですね。レズビアンの方には強い共感を呼ぶでしょうし、理解のない男たちにも伝わる、間接的ですが力強い作品であると思います。商業ベースでぜひとも売って欲しいものですが。後者はタイトルから想像できるように「指輪物語」の本です。「麗人」のエッセイ漫画で「指輪」のことを描いているのですが、それをさらに強化したすばらしさ。原作の良さをうまく生かしつつライトボーイズギャグに仕立てているんですね。先生やっぱりアラ×ボロですか!紺野キタ、という作家の引き出しの多さを改めて感じさせる内容になっていると思います。いやあ、最初に並んで良かった良かった。

ハレムでひとり
A la pua 'oe ua 'ako 'ja
星野リリィ LYLY&CLALA

<漫画・同人誌>

 次に並んだのがここ。最近大注目の作家さんです。なんといっても絵がなまめかしいんですね。肌の描写には独特のぬめりが感じられますし、口を大きく描くところがなんともエロいんですね(特に唇の描写が)。そして描く物語は、おちゃらけやオヤクソクに逃げないもの。注目しないではおれないではないですか。
 前者は今回の夏コミ新作で、ある王様に囲われた一人の少年の物語。美しくって切なくってでもハッピーエンドで素晴らしくいい感じです。後者は5月に出たもので、月丘クララとの共著です。南国を舞台に、花のように美しい少年が姉の婚約者に手折られるさまを描いています。これもまた画面構成が美しいこと!思うにこの人の魅力というのは、美しいものは男も女も関係ない、という姿勢を貫いているところにあるように思います。美少年も美少女も扱いが同じなんですね。ボーイズでは得てして少女は意図的に排除されますが、この人の場合はそうじゃない。たまたま美しいのは少年であった、という感じなんですね。このユニセックス性が強い魅力を生んでいるのだと思います。

秘密な関係animal
Bless
CJ Michalski日輪早夜 M^2 Company

<漫画・同人誌>

 両者とも「花音」で連載された作品の番外編です。日輪早夜のほうはかなりしっかりしたサイドストーリーになってますね。にゃんこ子と「博士」がどういう関係にあったのか、とか、にゃんこ子を連れて逃げた二人がどういう生活を送っているか、など。ファンには嬉しいオフィシャルSSですから、満足度の高いものになっています。一方ミチャルスキー先生の方は、「秘密な関係」の登場人物であるところの右京(攻め)とカケルちゃん(受け)を動物に擬して描いています。右京はオオカミ、カケルちゃんはウサギとして…。いやあ、やっぱりミチャルスキー先生最高です。ホントに世の中馬鹿にしまくっています。既存の物語構造や、これはやっちゃいかんだろ、という物語のタブーを、平気で軽々と乗り越えていきます。そして出来上がる作品は、人を食った、だからこそ面白いものになるわけです。これはもうチェックしないではいられないではないですか。ついて行きますとも、先生!

Silent 美樹妖 狼心剡

<漫画・同人誌>

 買う気はなかったんですが、トンデモ潜水艦漫画の最高峰、「サイレント」の新作が出ているとなれば、買うほかないじゃないですか。内容はやっぱり潜水艦の艦長の茂(黒髪・攻め)と、副長の智也(白髪、受け)が、狭い潜水艦のなかでガッツンガッツンやりまくるというもの。ああ、心が洗われていきます…。

Another Dimension すずはら篠 陽炎座

<漫画・同人誌>

 これまた再近大注目の作家さんです。この人も唇の描き方がなまめかしいのですね。そしてオハナシが実に骨太。だからこそ同人誌に注目していたのですが、これがなんと「仮面ライダークウガ」の五一本じゃないですか。しかも五代と一条の役者を入れ替え(つまり五代=オダギリジョー、一条=葛山信吾)にして、そのイメージをもとにしてドラマを作りだすという作品になっています。ややこしー!ですがドラマは役者を入れ替えることで、これまでの「クウガ」のイメージとは違う、「新しい」ものになっています。もちろん信者の人から見れば「異端」なんでしょうが、ここにある遊びというか、思考実験の存在が、この作家をほかの作家とは違うものにしているのだと思います。思えば商業での単行本「Angel Juice」のあとがきも興味深かったですし。この人も追いかけなくちゃ。

義眼バクダン 左目 長田ノオト 義眼商会

<漫画・同人誌>

 おなじみノオト先生のサークルです。これは去年の夏コミに出たもの。二代目ガロ(長戸編集長)に載った「愛ノ選択科目」と、「麗人」に載った「神の肉」で構成されています。思えば「ガロ」にノオト先生が載ったときは、あまりの方針転換に放心したものでしたが、作品単体としてみたときには実に面白いのですね。新刊を買い損ねてしまったのはちょっと残念ですが。

TRANQUILIZER JUNKY CRYSIS 将貴和寿&mimo ZERO DOLLERS JUNK + CIVIL AIR LINE

<漫画・同人誌>

 絵柄が目にとまったので。二人誌という体裁で、現在のストリートに住むワルな若者たちの生き様を描いています。将貴の方のオハナシは、まあセックスにドラッグにといったものなんですが、どこかサッパリとした、ノーフューチャーなんだけどのんきな感じが伝わってきて、単なるヤンチャを描くのではない鋭さを感じます。大暮維人とヨネケンを足して2で割り、独自のテイストを付け加えたような絵柄も大きく影響しているのでしょうが。

ワダチ ナヲコ 怪電波

<漫画・同人誌>

 「俺の屍を超えてゆけ」本です。過去の同人誌に掲載された作品を集めた再録集ですね。元ネタを知らないので、燃え/萌えのツボが分からないところが多いですが、「女性が未知のセックスについて思い悩む」面は非常に良く描けていると思います。

岡屋アオト センチメンタルカラレーション

<漫画・同人誌>

 ふっと目にとまって購入したものですが、これが大当たり。雨宿りをしようと軒下に駆け込んだ高校生の少年は、そこで美しい少年と出会う。その少年は寒さに震え、そして誰かから逃げているようだった…という筋です。なんといっても絵がいいのですね。もともとイラスト志向の人のようで、ウェブサイトを見ると美麗なイラストがいくつもアップされていますが、漫画においてもそれが生かされています。そしてオハナシはボーイズじゃないですか。これが漫画一作目とのことですが、もっと描いていけばもっと伸びるのではないかと思います。ホントはきちんとブースを回って、こうした才能を発掘しないといけないですがね…。

HOLIZON 駿馬 STUDIO MAILAND

<漫画・同人誌>

 メーリングリストでお世話になっている駿馬さんのイラスト集です。テーマは「海と少女」。いまの萌えの脱色されたものとは違った、ちょっと懐かしい感じのタッチがいい感じです。少女の息づかいが感じられるというんでしょうか。今回はコピー本でしたが、次は漫画作品を期待したいと思います。

いちばん上


2002年8月9日(金)

ヤングユー 9月号   集英社

<漫画・雑誌>

352円

 もう「ハチクロ」しかないでしょう。や、や、や、山田〜!扉絵からして激・極萌えなわけですが、浴衣〜!浴衣〜!浴衣激萌え〜!!そして浴衣をからめて見事にギャグをかましてくれるわけですが、それを実にスムーズに切ない恋心へと結びつけていきます。伏線の張り方といい、場面展開の鮮やかさといい、この辺の水際だった手際には、本当に感服する次第です。ああ、本当にいい作品だよなぁ…。今月はとうとう集英社版の単行本が出るとのことなので、俄然テンションがあがるというものです。聞くところによると桐原小鳥先生も山田萌えだそうで。それだけ読者の心をつかむ「巧みさ」があるのでしょうね。

週刊少年チャンピオン 37,38合併号   秋田書店

<漫画・雑誌>

229円

 米原秀幸の間髪を入れぬ新連載とかありますが、私はもうダメになっちゃってるもので、注目するのは「エイケン」とか「無敵看板娘」とか「ナックルボンバー学園」とかになってしまいます。特に哲学的領域に足を踏み込んでいる「ナックルボンバー学園」には大注目です。ぼ、僕も愚か者です!今月は待望の単行本が出るので、もう楽しみで仕方ないです。あとは「エイケン」ですか…。とうとうやおいの領域に足を踏み込むのですか…。

コミックバンチ 36,37合併号   新潮社

<漫画・雑誌>

 委員長が出てこないバンチは読む気が起こりませんなぁ…。まあギャグ路線に転換して俄然面白くなった「蒼天の拳」があるので、読めなくはないのですが。それにしてもこのギャグ路線こそ最初から目指すべき道であったのに、それに気づくまで1年以上かかっているとは…。

いちばん上


2002年8月8日(木)

ラブ装填(コメ)☆電動ファイター 西川魯介 ワニマガジン社

<漫画・単行本>

533円

 「ヤングヒップ」に連載中の作品で、「初恋☆電動ファイト」の2巻にあたる作品です。なんたってショタでエロですから!加えてこの作品では美少女とも美少年ともつかないキャラ、真琴が登場してさらに「グッ!」という感じです。全くロスケ先生ときたら、本当に「分かってらっしゃる」のですから。あとは例によって画面の端々に頻出するお遊びの数々が面白いですね。分かる範囲でちょっと挙げてみましょうか。

1P 機体の書き込み Shota kommt mit dem Panzer 「ショタが戦車でやってくる」の意。元ネタは山田洋次監督の映画「馬鹿が戦車でやってくる」。「昇天コマンド」表1との対応。
4P(第1話扉) 柚乃の格好  GREIFとはドイツ語でグリフォンの意。アフリカ戦線でロンメル将軍が愛用していた指揮車(Sdkfz250/1)のマーキングとして有名。柚乃の二の腕にアフリカ戦線の徽章がついているのはそれを踏まえたもの。
9P 真琴の服装 ヒトラー・ユーゲントの服装そのまま。靴下止めがマニアック。手にしているズヴェリューガを入れたボックスは、ドイツ軍の機関銃用の弾薬箱を模しているようだが、これは形が異なる。
29P 「なん本目に死ぬかな〜」 「北斗の拳」シンの台詞。言うまでもないがモヒカン野郎どもも「北斗の拳」第1話からの引用。
33P 「ヴィルデザウ」 ドイツ語で「イノシシ」の意。第二次大戦中連合国軍の夜間爆撃に対し、探照灯で照らし、目視を可能にした状態で単座戦闘機が迎撃にあがるという戦術があった。(単座戦闘機はレーダーを積めないため)。これを「ヴィルデザウ」と呼んだ。
40P ホテルヴァルハラ最終指令 「鷲は舞い降りた」などで有名なジャック・ヒギンズが、ハリー・パタースンの名義で書いた小説から。
60P 「エンドウ豆みたくはじいちまう!」「魔女のバアさんに呪われたか?」 小林源文先生の漫画からの引用。前者は多分「街道上の怪物」。後者は「俺のケツをなめろ」同様、ゲンブン先生の漫画に頻出するフレーズ。
79P ケッテンクラートに乗っている人々 「昇天コマンド」に登場する「カンプグルッペたちくらみ」。宇宙的恐怖のだごん様にケツメドを奪われたり、女子高生の亡霊を召し上がったりしている連中。牽引しているのはおそらく37mmPAK36。
84P 隼の服に描かれたノコギリザメ ドイツのUボートに描かれていたもの。もともとU96(映画「Uボート」で有名)に描かれていたものだが、後にUボート第9戦隊のマークとなった。「昇天コマンド」にも登場。
94P 「ここの通行税は高いぞ」「戦車兵精神を教育してやる」 いずれも源文先生の作品からの引用と思われる。
118P くしゃみする隼の横にいる人物 「オバQ」のハカセからの引用。
119P (第6話扉)   一見水着を見せるための扉だが、背後にはいろいろよけいなものが描き込まれている。この辺が実に魯介先生らしいところ。魯介作品においては、「ク・リトル・リトル・マーメイド」のように、海では必ず何かが起こることになっている。本編では海になんか行きやしねえところもカッコイイ。
145P 「もう勝ったと思ってるな」「教育してやる」 元ネタはドイツ軍の戦車エース、ミヒャエル・ビットマンがヴィレル・ボカージュでの戦いで発したとされる台詞。源文先生は様々な作品でこの台詞を使っておられる。
152P ギュンタープリン 元ネタはUボートのエース、ギュンター・プリーン。U47を指揮し、警戒厳重なイギリス海軍の母港、スカパ・フローに潜入、戦艦ロイヤル・オークを撃沈するという戦果を挙げる。プリンのカップに描かれている猛牛は、U47の司令塔に描かれていたもの。
165P ファイアフォックス クリント・イーストウッド主演の映画「ファイアーフォックス」より。冷戦下、ひとりのスパイがソ連から最新鋭の戦闘機を奪取する。その戦闘機は思考することで操縦することができる。イーストウッドは思考で操縦しようとするが、ファイアーフォックスは受け付けない。なぜならロシア語の思考しか判断できなかったから、というもの。
170P Le GrandEcart フランス語で「大股開き」の意。ジャン・コクトーの小説のタイトル。
176P シャルロット・フォー・エヴァー 希代のスケベニンゲン、セルジュ・ゲーンズブールの娘、シャルロット・ゲーンズブールの主演映画。監督はセルジュ。この映画そのものが濃厚な近親相姦の雰囲気に満ちているし、ほかにもシャルロットは父親との近親相姦をネタにした歌をいくつも歌っている(「レモンの近親相姦」など)。「私は父ちゃんのシャンソン人形じゃない!」はそれを踏まえ、シャンソンのスタンダード「夢見るシャンソン人形」と引っかけている。
179P 「これがッ!グヴェンドリン…」 荒木飛呂彦「バオー来訪者」から。184Pの「ようこそ来訪者!」の台詞も同様。
182P 「中島少年は先輩少女の…」 アテに=肴に、オカズに。Kraftwerkはドイツ語で「発電所」の意。これは元々長野のりこ先生がネタとして使っておられたものを引用したと思われる。

 頻出するSFで3Dなネタは私は正直好きじゃないんで省いてあります。まだ分からないネタがあるんで(例えば6ページの怪獣デングーなど)完全じゃありません。より詳しい元ネタは黒書刊行会さんをご覧になってください(しかしこの分析の濃さは尋常じゃありませんね)。「ギュンタープリン」には心底爆笑してしまったことですよ。

アニメージュ 9月号   徳間書店

<アニメ・雑誌>

562円

 昨日「アニメージュ以外はまおちゃんに夢中」と書きましたが、今月表紙はまおちゃんじゃないですか。ぎゃー!それにしてもちょっとメージュのアンテナがズレてるところは気になります。先月は大スクープであるところの新作ガンダムの情報を逃してしまいましたし。読みどころは斉藤環の「僕らはなぜ”制服”に魅かれるのか?」という論考でしょうか。最近斉藤環はメージュづいてますなぁ。
 今後の期待作品は「戦闘妖精雪風」と、佐藤順一総監督の「プリンセス チュチュ」でしょうか。前者は多田由美ですからまあ当然。後者は「プリーティア」が良かったためですね。「プリーティア」で見せてくれたようなバランス感覚を期待したいものです。

いちばん上


2002年8月7日(水)

泥まみれの虎 宮崎駿 大日本絵画

<漫画・単行本>

2500円

 「モデルグラフィックス」誌に掲載された「泥まみれの虎」と「ハンスの帰還」をまとめたものです。「ナウシカ」の連載終了とほぼ同じ頃(93〜94年)の「ハンスの帰還」は、正直ご都合主義が鼻につくものになっています。男はブタとして描き、美少女はちゃんと人間として描くところなど。まったく、「紅の豚」ってのはこれだからムカツクんだよ!…それはさておき。「泥まみれの豚」の方は、実際の戦記をもとにして、非常にリアルな戦場の描写をしています。さすがに「もののけ姫」を通過しているだけあって、甘ったるいセンチメンタリズムやヒロイズムを排除し、戦場の「におい」まで伝わるように描いています。えてして戦争というものは非常にヒロイックに描かれがちなものですが、実際はヒドイにおいと泥にまみれたカッコわるいものはず。それを描き出そうとしているところが興味深いところです。もうひとつ、軍ものといえば、得てして兵器の格好よさとかスペックに燃え、というところに傾きがちですが、実はなんかしょうもないところに面白さがあるように思うんですよね。例えばドイツ軍はジャガイモばかり食ってたから水の消費量は少ないけれど、イタリア軍はパスタを食ってたのでずっと水の消費量が多い…などといったところに。この作品でも、戦車の外に出られないので小便は88ミリ砲弾の薬莢にすませていた、という描写があって、登場人物の「人間」が描かれています。ヒーローではなく、「人間」として(この辺はあとがきにも明確に描写がありますね。ルーデルは嫌いだけれどヴェルナーは好きだとか)。こういう視点は凡百の戦記ものでは意図的に無視されるものですが、実はそこに「リアルな戦記」があるのだと思います。興味深い本だといえましょう。
 ただ、不満点もあります。やはり人物を豚として描くこと。これは正直頂けません。そこまで人間を見つめる視点を持っていながら、本当に凄惨な描写を回避する。これは漫画として成立させるためにある程度必要な処理だといえますが、どうせやるなら徹底的にやらないといけないと思うのですね。また「紅の豚」レベルのものだと誤解されてしまう可能性もありますし。このあたりはもう少し「覚悟」を決めてやって欲しかったと思います。

だいすき 加賀美ふみを 平和出版

<漫画・青年>

838円

 いやー、恥ずかしいです。ラブラブのふたりが繰り広げるコッ恥ずかしいえっちの数々。ですがこれがいいんです。セックスの良さは互いが求め合うところや、攻めたり受けたりという役割が入れ替わったりするところにあると思うものですから。恋愛にまつわる「ドキドキ感」が強調されているところも見のがせないところでしょう。田中ユタカが取っていたアプローチを、別の絵柄でやっている、といったところでしょうか。エロとラブのあり方を考える上でも、今後期待できる作家といえましょう。

ガタピシ車で行こう! 2 山本マサユキ 講談社

<漫画・単行本>

419円

 まだ読んでないです。

.hack//SIGN #19 Recollection    

<アニメ>

 

 このところ展開が遅いのでかなりやきもきしていたんですが、今回も前半は「紅衣の騎士団」の設立に絡むオハナシ。しかもクリム、貴様何様だ!てな感じで「ありゃー」と思ったのですね。ところが後半は飛ばす飛ばす。昴が司により積極的に関わる(もしくは依存する)動機を作っていくとは。そしてこれまで全く語られることのなかったリアル昴タンをここで描いてくるとは。ここにきて「もう一人の主人公」である昴と、司の運命が絡み合っていくことが明らかになってきたわけです。これはますます見のがせなくなってきた、というわけで。

陸上防衛隊まおちゃん #06
とりあえずメシ食うか
   

<アニメ>

 

 …なんてやる気ねぇタイトル!もちろんこの「やる気ねぇ」雰囲気が、この作品全体を規定しているのでありまして。そもそもシルヴィアってキャラクタ自体がやる気ねぇじゃないですか。大阪弁で天然で、ってところからして(バカ毛が横向きに飛び出しているってところも見のがせねぇですな)。大阪禁止!アニメ雑誌ではメージュを除いてみんなこの作品に狂騒状態になっていますが、その狂騒の対象がこのダウネストな雰囲気ですから悪い冗談です。みんな黒田の手の上で踊ることになるのでしょうか?

朝霧の巫女 #06
巫女大修行
   

<アニメ>

 

 対してこちらはマターリしながらもやる気が感じられますね。忠尋そっちのけで巫女委員会の方に明白に重点を置く「覚悟」が感じられますから。一癖二癖ある女の子たちが紡ぎ出す(結構イヤな)物語を語ることが、この作品の軸になっていくのでしょうね。

いちばん上


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Last-Update: Thursday, 13-Nov-2014 09:16:52 JST