| 2001/02/01(木) 00:59:50 とりこ |
|
|
シルヴァーバーグ編『SFの殿堂(I)(II)』(1999年・ハヤカワ文庫)読了しました。米SF界の大御所方が、シリーズ外伝や続編を、メイキング系のコメントを添え、しかもオール書き下ろしで寄稿!と言う豪華&オイシイアンソロジー集でござる。 昨今は、人気シリーズは作家さん以外の人の手で書き継がれちゃったりしてて(勿論面白いものは面白いし、ラブなキャラのその後ってのはやっぱりつい読んじゃったりもするし、偉そうなコトは言えないんですが)この本はなんといってもご本人の作品なので、そういう点で安心です。 作品的にはA・K・ル=グウィンの作品が良かったです。静謐な空気が流れてます。 それはそうと! …って、まだ読んでない人に言っちゃダメだよね。ゴメン。でもmy周囲(自分含ム)では1作目が圧倒的に人気のモヨウ。いずれにしても、出てからちょっと経ってるし、当時世間もワリと騒いだから、2作目以降が図書館に入ってる率も高いように思う。早いトコ読んでくれ!そして「語りたくても語れない」苦しみから早くワタシを解放して(笑) あ、そういや北村薫サンといえば「覆面作家」シリーズの方はお読みになりまして? 『死刑執行中/脱獄進行中』? そんなの出てたの?(最近チェック甘いなあ自分。)探してみます。面白そう!&竹本泉さんのせつな系…やばそー。読みたーい。(うずうず) |
| 2001/02/01(木) 20:55:01 ヤマナ |
|
|
「とりイカ」を始めて気付いたのだけど、とりこってもしやアンソロジー好き? 紹介した本のアンソロジー率の高さでは右に出る者がないのではないかと思われます。(「とりイカ」内順位)。 さて、今回は私の紹介する本もアンソロジーです。アンソロ爺つーか。 婆さんと猫の息詰まる(?)攻防を描いた「おばあちゃんと猫たち」(シャーリー・ジャクソン)、ある小説家の老いらくの恋をモチーフにした辛辣で静謐でメタ小説「リバイバル」(ジュリアン・バーンズ)、放浪者である祖父や、自分の住むアパートの人々との淡くて濃密な交流を少年の目を通して描いた「冬のショパン」(スチュアート・ダイベック)、といった作品が特にお気に入り。「冬のショパン」はとりこもぐっと来るんじゃないかなあ。じじいがね、いかすのよ。 北村薫の「覆面作家」シリーズはちゃんと読破しております。ぬかりないぜ。古き良き少女小説の感じがいいよね。てゆーか、結構プラトニック・ロリコン小説だよね。どのお話だったかな、「かわいい」と言われることに難色を示す覆面作家お嬢様に対して、担当氏が「かわいいと思うことは相手を見下すのではなく、相手の目線に降りていくことだ」みたいなことを言ってる場面があって、「こいつにならお嬢様をまかせられる…!」と感銘を受けたのを覚えてます。いや、もっといいセリフだったと思うんだけど。ちょっと記憶があやふやだ。スマン。 ところで私はシリーズ物のSF小説ってほとんど読んだことないのですが(「ファウンデーション」シリーズぐらい?)、「SFの殿堂」は一見さんにはいかがなものでっしゃろか? 「死刑執行中/脱獄進行中」はA5版の箱入り豪華本なので探すときは気を付けてね。 |
| 2001/02/05(月) 01:28:12 とりこ |
|
|
わたくしも柴田元幸さんは大好きダス。ブコウスキーの『PULP!』も柴田氏だよね。じじい本!いいね!!21世紀、時代は老人だから(映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』観て以来、ジジイ熱上がる一方のワタクシ)。今、すっげーその気。ソッコー探す。いいコト聞いちゃったぜ! さてところで。ハナのイイ君の目はごまかせなかったようだね!(…目かハナかどっちかにしろってカンジ?) SFのシリーズモノって、設定がSFで中身は水戸黄門ってな、いわゆる「スペ・オペ」が多いと思うんだよね(※ちなみにワタクシはその手のシリーズモノ大好きなのですが。だってハマっちゃうんだもーん!)しかし黄門系のアレには好みがあるではないか。 最近のSFなら『スノウ・クラッシュ』がお薦めよ(ニール・スティーブンスン/98年10月、アスキー出版局)。my98年度ベストSFでした(なんて内輪な保証なんだ!)。 少年少女が主人公で、ワクワク冒険ものになっていながらサイバーパンク。サイバーというとウィリアム・ギブスンを思い出して引いてしまう人もいるかもしれませんがこれは絶対のお薦めでございます。安心して読め。 読んだ後一本映画観た気分になった。世界観強いからかも。パンクで、メカで、トリップで、ジャンクで、映像的で、勧善懲悪で、ヒロイックで、いいぞ。読んでね! |
| 2001/02/07(水) 00:02:33 ヤマナ |
|
|
「設定がSFで中身は水戸黄門」って、反射的に往年のロボットアニメ「最強ロボダイオージャ」を思い出しました。そのまんますぎ。 「スノウ・クラッシュ」は面白そうね。とりこの児童文学アイには一目置いているので、とりこおすすめの少年少女モノってだけで期待してしまうよ。(児童文学ではないにしろ)。前に読んだものでもいいので、ジュブナイル系のおすすめも気が向いたら教えてちょ。 さて読んだ本の紹介です。また柴田元幸さんの訳書。スティーブン・ミルハウザー・柴田元幸訳「バーナム博物館」(1991/福武書店)。虚構をめぐる虚構を描いた短編集。静謐で濃密で衒学的でいかがわしくて。非常に美しい本でありました。ディティール描写が執拗で、むせかえるような、少しくすんだ空気感があります。 存在するかも疑わしい、シンドバッドの八番目の冒険を描いた「シンバッド第八の航海」、不思議の国にたどりつくことなく、ひたすらうさぎ穴を落ち続けるアリスのおはなし「アリスは、落ちながら」、ボードゲームに興じる人々と、ゲームの盤上の人々(ゲームのコマ)を並列に描く「探偵ゲーム」、いかがわしくて神秘的な架空の町の博物館をめぐる表題作「バーナム博物館」なんかが特に面白かった。あらすじ紹介するだけでバレバレな気がしますが(「アリスは、落ちながら」なんて特にね)、とてもとても好みの作品集でした。 浜松の映画館で押井守監督「アヴァロン」を観ました。 正直、画面の美しさ以外期待してなかったけど、お話の方も荘厳な緊張感があってなかなか楽しめました。ただ、仮想現実モノとしてはオーソドックスな粗筋だし、キャラクターの配置もストーリー展開もシンプルなので、「仮想現実近未来SFを趣味的に楽しめる人」以外にはとっかかりが少なすぎるかも。私は割と好きだけど、人に勧めていいかはちょっとわからないや、って感じです。 |
| 2001/02/11(日) 12:37:40 とりこ |
|
|
「スノウ・クラッシュ」は児童文学系ではない。と思う。決して。文脈に責任を持とうよ自分。あと、コードウェイナー・スミスも水戸黄門系ではない。でも、両方とも若い頃に出会ってても絶対楽しめたとは思いますが。(もっと以前に出会えてなくて、惜しかったようなラッキーだったような…) コードウェイナー・スミスについては、語るほどネタがばれそうで、勿体無くって、結局何も語れないのですよ。うーん。作者がとっくに亡くなってるので、新作が期待できない以上、出ているものを楽しむしかないじゃん。だからなるべく白紙の状態で入って欲しくって。 で、ジュブナイル系かどうか分かりませんが、&SFでなくFTになってしまいますが、その手の路線でのお薦めは、ズバリ『月のしずく100%ジュース』(岡崎弘明/新潮文庫/1990)です。挿絵も加藤&後藤(当時はまだコンビだったのね)でステキです。岡崎氏の作品は廣済堂の『異形コレクション』シリーズにも何作か収録されてますが、ワタシは1冊目の『太陽に恋する布団たち』にメチャメチャ惚れました。マンガにするなら、ないとうやすひろさん(「サンディと…」とか)の感じ。 今日はようやく図書館に行けそうだから、これからキミのお薦め本(ジジイ本もバーナム博物館も)チェックするつもりです。 あと、いま追っかけてる作家さんがいるので、もう何作かまとめて読んだらご報告いたしやす。ヒント:日本人/女性/去年何作か新刊が出た/岡崎氏と関係なくもない(これでばれたかな?) |
| 2001/02/12(月) 14:15:06 ヤマナ |
|
|
コードウェイナー・スミス、やっと読み始めました。とはいえ「鼠と竜のゲーム」と「ノーストリリア」がみつからなくて、いきなり「シェイヨルという名の星」(1994/ハヤカワ文庫SF)を読んでしまったので、「順番が違う!」とか、怒られそうで心配です。 で、正直設定とか掴みきれなくて、戸惑う部分も多かったのだけど、作られたものたち、孤独なものたちが生き生き健気に描かれていて、なかなか心を揺さぶられました。つうか、「クラウン・タウンの死婦人」!すげえツボですげえ悲しいお話で、新幹線の中で泣いてしまったよ。素敵なロボットのレイディ・パンク・アシャシュや、気高い野牛娘のクローリーが大好きだ! この本は他の短編含め、わりと全体的にカナシゲなトーンに包まれていたけれど、他の本もカナシゲなのですか?「竹本泉ファンなら読め」と言われての、この切ないっぷりは不意打ちすぎました。この世界観でタノシゲなお話があったりすると、探索の手にも力が入りそうなのだけど、いかがなもんでっしゃろ。や、カナシゲでも見つけたら読んじゃうと思うけど。 「月のしずく100%ジュース」は私も好きです。楽しいよね。きらきらしてて、でたらめで、メロドラマで。だいぶ前にとりこに「太陽に恋する布団たち」を教わったとき、速攻探して読んだのでした。プレとりイカ。 江國香織「神様のボート」(1999/新潮社)読了。放浪母娘の淡い日常を描いた小説。「佐倉が舞台になっているよー」と、地元友達に教わって読んでみました。夢のように美しくさびしく描かかれた地元近辺の姿を見るのは、照れくさくも面白かったです。一緒にデルボー展見に行った(よね?)佐倉市美術館がとてもいい感じに書かれているよ。 ただ小説としては私の好みからはちょっと薄味すぎました。漂白されたかのような、清潔な空気感は魅力的だけど、漂白されきれないものがふと匂い立つような瞬間なんかも、もっと見てみたい感じ。 あでも江國さんの小説でも、以前読んだ「ぼくの小鳥ちゃん」(1997/あかね書房)はなんか変に濃ゆかったですよ。童話の皮をかぶった三角関係話。しかも男の人と彼女と、小鳥ちゃん(本当に小鳥)の三角関係。たまらん。オイラの少女漫画スピリッツをかなり刺激してくれました。 |
| 2001/02/13(火) 19:28:36 ヤマナ |
|
|
野田昌宏「図説ロボット 野田SFコレクション」(2000/ふくろうの本・河出書房新社)読了。 野田昌宏さんは「キャプテン・フューチャー」シリーズを邦訳した方だそうで、私には「ほほう」って感じだけど、とりこにはピンとくるのかも。で、この本はその野田さんが集めた、SFロボットイラスト集です。「とんぼの本」みたいな(てゆうか、まんまな)体裁のコンパクトな本で、イラスト集と言うよりビジュアルブックって言った方が近いかな。SF雑誌の表紙をメインに、カラー、モノクロ取り混ぜたロボットイラストを年代順に並べていて、「ロボットものSF」の歴史が軽く見渡せる感じ。個々のイラストについての解説も詳細かつ楽しげです。 肝心のイラストの方は主にパルプ雑誌の表紙が集められていて、非常に下世話でパワフルで、スペオペ読まない私でも相当燃えました。ここここの触手が!シースルーな頭部が!(余談だけど、私はこの本でキャプテン・フューチャーが脳味噌に育てられたことを知り、非常な衝撃を受けています。) 一方、リリカルイラストも載っていて、これはもう、脳天ガツーンってぐらいにツボでした。メル・ハンターというイラストレーターの描いた「滅びた世界に取り残された最後のロボット」なシリーズが素晴らしいです。廃墟を前に小さなばらに水をやってるんすよ!ロボが!クリスマスなのか、サンタクロースの服を着ようとしてるんすよ!ロボが!切ねええええ!!(←ちからづよく) 収録されているイラストが1960年代のものまでに限られていて、レトロに傾いているきらいはあるけれど、ロボットSFに対する愛情と知識にあふれるよい本でした。 あ。ひとりぼっち、取り残されロボと言えば、ウォレスとグルミット映画「チーズホリデー」に出てくるロボットもリリカルでいい感じなので、もし観てなかったらよろしく哀愁。 |
| 2001/02/15(木) 16:21:54 ヤマナ |
|
|
ひとりごと新記録? すてきな少女漫画を読みました。 女の子のまわりの小さな出来事を、感覚的に、でもどこか人なつこく描いた短編集です。風通しのいいリリカルでいい感じなのじゃ。せつなさ増量の陸奥A子って感じの作風かしら。けなげで我が強くて、そのくせどうにもぼんやりした女の子たちがとても好みでした。細っこいペンタッチで描かれた、くりくりした瞳の絵柄もかわいいです。 「せつなさ増量」とか書いちゃったけど、女の子が一人でピクニックして過ごす一日をスケッチ風に描いた「川に行こう」なんかは、ひたすら朗らかで可愛いお話。主人公の女の子が描く漫画中漫画がまたいい感じなのだ。 あと、ビデオで木下惠介監督「カルメン故郷に帰る」(1951/松竹)を観ました。東京でストリップ嬢をしている女の子が、故郷の山奥に帰ってきたことから起こる、ひと騒動。呑気で明るくてセンチでとてもよい映画です。日本初のカラー映画らしいのだけれど、なるほど、青空や野原がとても気持ちよく映ってました。おっきい画面で観たいなあ。 |
| 2001/02/17(土) 22:04:57 とりこ |
|
|
更新遅れててゴメン!! とと、とりあえず古いトコからいってみます(遡っちゃってゴメンね)
・『シェイヨルという名の星』 ・『神様のボート』 ・『いまどきの老人』読みました。で、『冬のショパン』にやられました。(笑) 字数に限りがあるから一回ここで切ります。今日は沢山書くよん。 |