2001年09月前半

2001/09/02(日) 03:15:25 とりこ
タイトル 妄想戦士ヤマモト鍋が笑う 今日の気分 時間が足りない…
ちょっと更新止まってます。ゴメン。この借りは必ずや近日中に。ネタはあるのよ。

●「妄想戦士ヤマモト」…小野寺浩二/少年画報社/2001
実は、ちゃんと買っておりますのよ。抜かりないぜ(笑)。何しろオレ様は妄想戦士だからな(おお、言ったな)。
(※ウソです。←念のためフォロー。)
コンタクトレンズ工場の回が一番スキです。って、イカちゃんも前同じこと言ってたよね。
ご紹介の「外道校長東堂源三郎」も気になります。「右脇腹の浪漫回路」?って??
回るの??(笑)

●岡本賢一「鍋が笑う」…朝日ソノラマ/1998

実は、イカちゃんのイチオシ作品。こないだ長電話したとき薦めてくれたから、探してみました(テレホンとりイカ)。
単純なアタクシは、てっきり題から「フライパンじいさん」(神沢利子/あかね書房)を想像してたわけです。ジジイフェチなキミのおススメということもある(※念のため:フライパンじいさんとは、偏屈ジジイのフライパンが主役の児童文学です)。
だって、ナベでしょ。しかも笑うんでしょ。当然ながら古鍋で、ジジイで偏屈で、笑いも「グアハハハー」みたいなアレを想像するじゃん。

違ったのです。

現物見て驚きました。「こげぱん」よりファンシーよ(まじ)。しかも加藤&後藤のイラストで。スゲーかわいいいーー。本当に絶妙のマッチング。絵と字の両者がシアワセだ。後書きによればカバー外してもステキらしいのですが、図書館の本だったもので、カバーは貼ってあって、悔しかったです。総てを堪能するには買わねばダメということか。ぬぬう・・・。

内容は更にキュートでした。やさしくてレトロで、でも見えない展開にちょっぴりじらされるところなんかもステキです。
誤解を解くために申し上げれば、ナベたちは、ジジイどころかかわいいかわいい坊やです。偏屈でもない。子守りしたりチーズ作ったりして、家族同様に皆に愛されておる。

併録の「背中の女」「リアの森」もステキでした。
3作とも別々のお話で、でも同じ色をしてて、あたたかくて、ほの寂しくて、あたたかいの。
男の人にも女の人にも、若い子にも上の人にも、「XX」ファンにも、非「XX」ファンにも安心してオススメできる本でしたよ。


2001/09/06(木) 11:39:02 ヤマナ
タイトル チェブラーシカ 今日の気分 てくてくエンジェルに夢中
遅くなってしまいましたが、8月に観た素敵な映画を紹介しますね。

●ロマン・カチャーノフ監督「チェブラーシカ」

ロシアの人形アニメです。3本立てで、各タイトルと制作年は以下の通り。

「こんにちはチュエブラーシカ」(1969)
「ピオネールに入りたい」(1971)
「チェブラーシカと怪盗おばあさん」(1974)

さるに似てるけどさるじゃない、こぐまに似てるけどこぐまじゃない。おおきな耳の謎の生き物チェブラーシカと、歌とアコーディオンが大好きなおともだちのワニのゲーナさんのおはなしです。

もう、とにかくひたすらかわいいです。キャラクターもかわいいし、おはなしもかわいい、背景もかわいい。ここにその世界があるっていうだけでシアワセな感じ。しかもかわいいだけじゃなく、なにやら哀愁も漂っています。
チェブラーシカ、結構うすよごれてるんだよね。毛皮なんかちょっぴりほつれていたり。
みかけの哀愁だけじゃなくて、心の哀愁もほんのり滲んでいます。なんかねえ、誰もがそれぞれさみしいこころを持っていて、でもそれは当たり前で、だからこそ誰かとつながりたくなる、そんな感じ。
基本的に「やさしさ」でつながっていく話なんだけど、怪盗おばあさんなシャパクリャクは「いたずら」でつながってきたり。でも、「さみしいこころ」を自覚しているひとのいたずらはちょっぴりいとおしいです。シャパクリャクはファッションもエレガントで非常に気に入りのキャラクターでした。(つーか、長谷川町子の「いじわるばあさん」からして好きだからなあ、私。)

あとね、人形アニメってのは動くことの面白さ、不思議さを再発見させてくれるところがありますね。人形たち、ひとつひとつの動きがすごく丁寧に作られていて、子犬が耳を動かしただけでとてもシアワセな気持ちになれました。多分、映画館を出たあと現実の子犬の動きを見ても、いつもより新鮮に感じられるくらいの魔力があると思います。

ホント、素敵な映画でした。ワニのゲーナさん奏でるアコーディオンをはじめ、音楽もとてもよかったんだけど、サントラは出ていないみたい。残念。
映画のフォトブックはプチグラパブリッシングから発行されていて、これは全国本屋で入手できるようです。正方形の小さな絵本のような本です。いかにもオリーブ少女狙い撃ち!って感じのオシャレ可愛い具合が悔しかったけど、しっかり買ってしまいました。


2001/09/07(金) 17:30:04 とりこ
タイトル お知らせ&フォロー・他 今日の気分 オワッタぁーー!
●SF大会レポート
遅くなりましたが、先日のSF大会のアフタ−レポートをアップできることになりました。
ご興味のある向きは、まあ、見てやってクダサイ。
もう何もかも、イカちゃんのおかげです。イカちゃん、ホントに有難う。

●フォロー
レポート本文読んでいただく前に、フォローが先になっちゃうかもしれませんが、一言。「エスパー魔美」の件です。
いや、あの絵柄でヌケヌケとああいうことをなさってしまう藤子(F)氏というのは、ヤハリかなりスゴイのではないか。そう思い始めたトコです。
だって、ご自分の絵柄なんて、ご自分が一番ご存知だろうと思うし…。
だからといって、「生まれたときからパパが画家だったから」と、あっさりポイポイとヌイでしまうあの設定に、一体どれほどの説得力が。
あれを、カンタンに受け入れられるってのは、やはり、アレですか。
オンナには理解しがたい、男のコドリーム……。

●「チェブラーシカ」
あら。いつの間に…。
いいなあ。気にしてたのです。そうか。そんなにかわいいのか…。
しかしコメントだけ読めばイカちゃんよ、キミの守備範囲はジジイのみならずババアにまで及ぶのデスカ…!と言うカンジでもある。
あ。そういや思い出したわ。
小6時のキミの愛読書は「食べ物で老化を防ぐ」ではなかったかね。

●横内なおき「サイボーグクロちゃん」…講談社ボンボンコミックス

イカちゃんの大々プッシュを背に、ついに読み始めたトコロです。
自由自在に伸び縮みするクロちゃんボディに、何やらカルチャーショックを覚える自分は、何かこう、大切なものを忘れていたんだなあ…(しみじみ)と言うキモチ。
…だって、マンガなんだもんねえ。てか、これが基本だよなあ。
大笑いしております。確かにこれは盲腸患者向きではないかも。傷口が開くこと必至だわ、こりゃ。
(まだほんの読みかけなんで、いずれもうちょっとまとめて書きますね)

ところでさあ。クロちゃんの飼い主であるところの老夫婦(ナイスぼけっぷり!)はさ、ヤハリあれか。イカハートを直撃っすか。


2001/09/08(土) 16:19:09 ヤマナ
タイトル 科学戦隊ダイナマン 今日の気分 メギド様は大槻ケンジ似
SF大会レポートお疲れさま。なかなか力作でありますな。
いろいろ楽しかったみたいだけど、特に「悪役国際会議」は私も行きたかったなあ。うらやましい。最近わが家ではよく、特撮ヒーローモノをビデオで借りてみているんですよ。

十数年ぶりに観る「科学戦隊ダイナマン」(1983-1984/東映)(オープニングかっこよすぎ!)は1話ごとの展開が怖いぐらいスピーディーで非常に衝撃的でした。ビデオ1本目(3話分)しか観ていない時点での印象だけど、番組の大半をアクションシーン(これまたスピーディー)に特化していて、いろいろなものをいさぎよく投げ捨てている感じ。そして、相当いさぎよすぎる感じ。あまりのいさぎよさに、むしろ血が熱くたぎってしまいましたよ。
敵の有尾人一族が、しっぽの数で身分を表すっていう設定に萌えました。「5本しっぽの王子メギド様」とか。(ダイナレッドにしっぽを一本切られて復讐を誓う。たまらん。)

●岡本賢一「鍋が笑う」

読んでくれたのね。嬉しいわ。鍋、かわいすぎるよね。
岡本賢一さんは8月末に朝日ソノラマから「傭兵グラント」シリーズの最終巻が出たところです。私、岡本さんのライトノベルものではこのシリーズ一番好きなので、読み終わったら紹介するね。(と、言いつつまだ入手もできてない…。フットワークの重いワタシ。)

●小野寺浩二「妄想戦士ヤマモト」

うん、コンタクト工場破壊の回は凄かったね。全国でめがねの女神様が見えた人続出だったと思う。ちなみに、わたしにも見えたよ。見えてしまったよ…!!
しかし毎回、熱血無駄遣い出血サービス!って感じが素晴らしいなあ、この漫画。「萌え〜★」とかがテーマのくせに、女子キャラより圧倒的に男子キャラが生き生きしてるのも凄いところです。

●横内なおき「サイボーグクロちゃん」

ついに読んでくれたのね。嬉しいわ。(こればっかりだな、私。)基本に立ち返りつつ、でも、ものすごく自由自在な漫画だよね。
じじばばはもちろんお気に入りです。ていうか、お気に入りキャラクター多すぎな漫画です。みんないじらしくて、すっとこどっこいで。でも一番好きなのはミーくんかな。(最近ちょっと影薄いけど…。)


2001/09/09(日) 01:18:22 とりこ
タイトル ゲド戦記 「影との戦い」サイボーグクロちゃん 1〜4巻 今日の気分 クロちゃんグッズ欲しい。
●アーシュラ・K・ル・グウィン「ゲド戦記 「影との戦い」岩波書店/清水真砂子訳/初出1968年

「千と千尋の神隠し」絡みで書きたくなりましたが、読後スデに15年……思い切って、全部、読み返しました。

ショックでした。
これほどいい話を、ワタシ、最近、読んでるかな??
とても短くまとまらないので、分けてアップします。
イカちゃん、ゲド読んでたっけ?
一種ネタばれありかも…なるべく避けるけど。スマン。

まず、再読した身として申し上げます。未読の人は勿論、既読の方に再読をオススメしたいです。
きっと、驚くと思う。
ほんの数行で、もうこんなに引き込まれてしまうなんて。
言葉の持つ力って、凄いね。
この物語は「言葉」「ものの名前を正しく呼ぶこと」が力を持つ世界なので、尚更かも。
4巻は邦訳出た直後に読んでましたが、当時10代だった自分は、理解できなかった。今改めて読んで、やられました。
やられたよ。

1巻は、若さの物語です。主人公の少年ゲドは、若くて、傲慢で、しなやかで、誇り高くて、自分の才能を過信してて、そして挫折して、うちのめされて、どん底までいって、立ち直ります。でも、その挫折もどん底も、若者の挫折であり若者のどん底。
若いということは、世界を見る目が新しくて、いつか世界は自分のものになると思える、そういう年頃の話。1巻が一番面白いと思ってました。それは、当時の自分が1巻のゲドに一番近い所にいたから。
でも、今読んでも、ヤハリいいです。素晴らしい。

●横内なおき「サイボーグクロちゃん(1〜4巻)」/講談社ボンボンコミックス

ゲドの直後にこの話題かい。(うう、ツライ組み合わせだなあ)

…ですが。読みますとも、残りも!即!
こりゃ、ハマるわ。アタクシをよくご存知なキミは、当然ご承知でしょうなあ。辛抱強い大プッシュを有難う、イカちゃん。

回を追う毎にパワーアップしていくカンジも素晴らしい。リズム&テンポ&スピード感。スっげエパワー。一体どこまで行くの、コレ?
繰り返しになりますが、ご紹介どうもアリガトウ(手ぇ握って振り回ス)。
既刊あと6冊残ってますが、とりあえず御礼。読んじゃったらまた書くわ。

明日は朝一で本屋に走りますとも。


2001/09/09(日) 02:00:06 とりこ
タイトル ゲド戦記 「こわれた腕輪」夏のロケット 今日の気分 今晩は2本立てです
●ダイナマン
>しっぽの数
そういやそうでしたよ!
尻尾の生え際(?)が印象に残っております。
何かこう。にょきにょきっていうか。

てか、OP。オレ様もまだちゃーんと歌えます。
絵は覚えてないや…そっかあ。カッコいいんか。
観たいなあ。(って、オイ。)

●アーシュラ・K・ル・グウィン「ゲド戦記 こわれた腕輪」 
…岩波書店/清水真砂子訳/初出1970年

ゲド戦記第2巻は、自由の物語です。ヒロインの少女・テナーは墓所の大巫女。赤ん坊の頃にさらわれて来て、墓地以外の生活を知りません。
ゲドとの出会いによって彼女は自由を手に入れますが、読むべきポイントは、手に入れた自由の謳歌・素晴らしさではなく、自由を手にした時に陥る恐怖に、がっちりスポットが当たっているとこだと思います。

「何でもできる自由」とは、「誰もかわりに決めてくれない」ことでもある。ヒロインはゲドに「このあともずっと一緒にいてくれる?」と聞くけれど、ゲドは「一人で歩きなさい。」と言うのね。
甘くない。そう、甘くないのです。

何かに縛られているときは、不平や不満はすべて「縛り」のせいにすればいい。責任を転嫁できるよね。
自由は、辛い。一人で歩かなくてはならないことは、とてもきつい。
物語自体が素晴らしいので、この部分をあまり意識せず読んでしまっていました。
再読して愕然としました。なんて、きつい物語なんだろう。

……近頃、「一人で歩く」ハナシに反応してるわね、アタシ(「何でも飲み込んでくれるクマ」が出てくるマンガ、とか…)。

●あさりよしとお「夏のロケット」…白泉社JETSコミックス/2001年

「教師がこんなに悪い言葉遣いをするような漫画を読ませないで頂戴!」
お見舞い品としては不評でした。
大人の目に触れたバアイのこと考えてなかったのですが、……。ナルホド。(うーむ)

粗筋は、小6男子の仲良し4人組みが夏休みにロケットを作るハナシです。(まんまだな…)
教師ってのは、理科の女先生。メガネでノーメイクでジャージで男勝りでしかも巨乳なのでありました(そらあ、親に不評だろう…)。
途中ライバル(ナゾの転校生)が絡んだり、まあいろいろありますが、なんと言っても終盤(特に最終話)、打ち上げシーン。
迫力があります。

でもって、ラストには、やられてしまいました。

奥付カット、大層キュートです。


2001/09/09(日) 20:58:38 とりこ
タイトル 黒茶色ろまんすゲド戦記 「さいはての島へ」 今日の気分 思わぬ再会にオドロキ
●黒茶色ろまんす…陸奥A子/集英社りぼんコミックス/1984

今日は、とてもいいことがありました。久々に古馴染みの古本屋を覗いたら、陸奥作品を1冊だけ見つけて。とりあえず買って帰ったら、読んでビックリ。
併録の「ペパーミントドロップ・タンゴ」は、生まれて初めて買って貰った少女マンガ誌に載っていてね。当時の私はこのお話が気になって気になって、繰り返し読んだものでした。
扉絵見た途端にハッとしたのだ。こんなにクッキリ覚えているなんて。

今読んでもかわいいお話でした。嬉しいなあ。

表題作も、本当に、とてもよかったです。ラッキーが2倍。

●U・K・ル・グウィン「ゲド戦記 「さいはての島へ」…岩波書店/清水真砂子訳/初出1971年

3巻は、生への希望の物語です(と私は思った。闇の中のひとつの明かりのような)。
ゲドは、仙人ぽいナイスジジイになってましてよ。
「生への希望」、なーんて若さを失ってから意識するようなテーマでも児童文学たりうる(コドモに読める)のは、3巻が「若者の抱く、優れた年長者への敬愛・憧れ」から始まるからだと思います。

冒頭で、使者として、大賢人・ゲドを訪れた少年アレンは、ゲドと共に旅に出ます。
思うように誉めてもらえず、拒絶されたように感じたり、ゲドの機嫌に振り回されて、腹を立てたり。
一方、役に立ちたい、認めて欲しいと切望しているのに、自分は無力で、助けられるばかり。自分の限界を知ったり。
でも、若者らしい自己正義に照らし合わせて、自分はヤハリ守られている、と気づく。なのに、自分はこんなにも未完成なのに、頼るべき相手は守るべき相手となる。自分のほうが「生」に近い、自分はもう守られるべき側ではなく、守らなくてはならないと気づく瞬間の訪れ。

冥界のイメージは秀逸です。荒野の中の低い石垣を越え、なだらかな命の丘を降りていくと、暗い、静かな死の街に辿り着く。
宮崎駿じゃないですけど、ある意味「生きろ」なメッセージとして強い力があります。
あと、竜。3巻に限りませんが、竜描写がカッコイイのよ〜〜。

ちなみに、3巻では、ゲドは魔法修道院の総代(大賢人)ですが、1巻では、寄宿舎(勿論女人禁制)で学んでます。男子寮にロマンを感じる向きは必読?? てか、よく考えりゃル・グウィンって言ったら、…ねえ。(笑)

って。誤解を呼ぶかも…あのう。ゲドは、ホモものではないです。断じて。


2001/09/10(月) 22:05:32 とりこ
タイトル ゲド戦記 「帰還」メープルシュガー 今日の気分 長々と4回もスミマセンでした
●U・K・ル・グウィン「ゲド戦記 帰還」…岩波書店/清水真砂子訳/初出1990

強いて言えば「素の自分と向き合う物語」かな?
ゲドの復活シーンを待ちながら読むと、欲求不満になるだろなあ。

かつての大巫女テナー(現在は農家の主婦)が養女にしている、醜い片目の少女(強姦され火に投げ込まれという幼児虐待の被害者…って、児童文学でこの設定、いいの??)を見て、ゲドはテナーに尋ねます。
「わたしにはわからない。なぜあなたがあの子の将来がわかっていて、あの子をひきとったのか。あんなふうになって…あの子にはどんな自由が用意されているんだろう?」

魔法を失くした事実と苦しみながらも向き合うゲドに、テナーは語ります。
「わたし、途中で勉強をやめて、ここを出て、お百姓見つけて、その人と結婚したでしょ。婚礼の晩にね、思ったの、このこと聞いたら、ゲド、怒るだろうなって。」
「うん。がっかりした。」ゲドは言った。「そして怒った。」
「なら、言って。私は自分の持てる力をどうすればよかったの?
わたし、よく思ったわ。わたしだって、戦士のような格好をすることができるかもしれない。だけど、そんなの、わたしには合わないだろうって。わたしが剣を持ってなにをするっていうの?」
(本文抜粋、一部略)

フェミニズム云々って評価もあるようですが、……どうかなあ。確かにゲドが皿洗うシーンもある…。
強姦された少女の風聞が取り沙汰される、とか、皿を洗わない男、とか、そういうものへの違和感が描かれてると、「フェミ」って言われちゃうものなのかなあ。でも、そういうのだけじゃないよね。

実は、もの凄くロマンチックなラブストーリー、とも読めると思います。てか、成就シーンなんて、児童文学としてはヤバ過ぎる気も…。

ワタシ的には、再読の最大の収穫は、この4巻でした。 ホントウに、素晴らしかった。ビックリした。初読時は、全然読めてなかったと思う。てか、児童文学の形式を取ってはいますが、むしろオトナの女性の為の物語、って気がするな。

●あきのかな「メープルシュガー」…集英社/1992

偶然見かけて、はっと思って。
併録の「『かわいいね。』」も「さかさまの時計」(両方ともなんか涙ぐんじゃったよ)もみんな良くって、イカちゃんのオススメにたがわずとてもいい作品でした。
けなげでやさしくて、ちょっと意地っ張りだったり。
表紙もかわいいね。

表題作で扱われてる「グランマ・モーゼス」の絵はワタシもファンなので、それもまた嬉しいなあ。



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