| 2002/03/12 ・・・ヤマナ |
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●「みづゑ」(2002年春号/美術出版社)
「みづゑ」って、老舗の渋い美術雑誌だった筈なのですが。知らない間に休刊して、知らない間にリニューアルしてました。これは新装刊第2号。久しぶりに目にした「みづゑ」は若者向きのちょっとオシャレな手作りアート雑誌と化していたのでした。びっくりだ! で、新装「みづゑ」、今回は絵本特集です。エリック・カールの表紙に惹かれて手に取りました。エリック・カールはアトリエ写真とインタビューも載ってます。「はらぺこあおむし」大好きなのでうれしいうれしい。
福音館創立メンバーのひとり、松井直さんのインタビューがとても興味深かったです。「ぐりとぐら」の編集もなさった方だそうで、含蓄のある言葉が次々と。 僕の編集方針は「絵本は子供に読ませる本ではない」ということです。大人が子供に読んであげるものです。子供は大人に読んでもらうと文章を耳で聞きますね。そして、まったく同時に絵を見ています。絵を読むんです。絵は説明ではなくて、全部言葉ですから。言葉にならない絵はないんです。目で読む言葉の世界と耳で聞く言葉の世界が、ぴたっと子供の中でひとつになったところに絵本が出来るんです。巻頭にパラパラ漫画の付録がついていたり、日本津々浦々の手作り絵本を紹介したり、手作りゴコロをくすぐるコーナーもええ感じです。飛び出す絵本の作り方とか、ナルホドナルホド〜って感じ。いろいろな国の人に訊ねる絵本の思い出のコーナーもおもしろかった。 全体を通して、今風のセンスを取り入れつつも、浮き足立たない、堅実ないい雑誌になっていると思いました。まあ、昔の「みづゑ」とはまるで別人なのは確かですが。 5月下旬発売の次号の特集テーマは「ピクニック」だそうです。うーん、乙女ゴコロ狙い撃ちだな。 |
| 2002/03/13 ・・・ヤマナ |
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●鯨統一郎「なみだ研究所へようこそ!」(祥伝社NON NOVEL/2001年)
2001年12月7日のとりこのオススメ。心理療法士の波田煌子(なみだきらこ)先生が探偵役のユーモア・ミステリ。ですが。
各章ごとに出てくる心理学のうんちくは読み飛ばしでオッケー!推理だってしなくてオッケー、難問珍問、波田先生にまかせとけ! 版形のせいもあってか、この本を読んで真っ先に連想したのはどんな推理小説よりカッパブックスの「頭の体操シリーズ」(多胡輝著)でした。 なぞなぞ度MAXの第一章がやっぱりベストかな。とりこは「おとぼけ風味」と紹介してくれましたが、そんな生やさしいモノじゃないです。ぼけぼけです。「まともじゃねえ…アンタらまともじゃねえ!」です。
正直、あまり好きなセンスの小説ではないのですが、この脱力感と破壊力にはシャッポを脱ぐしか。 |
| 2002/03/14(Th) ・・・とりこ |
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私も買いました。
イカちゃんも書いてらっしゃるように、「各国の絵本」特集も、「手作り絵本で、日本一周ぐるり旅」も、とっても楽しいです。
手作り絵本Workshopの取材とか(広告も入ってるけどさ)、ホント、手作りのユメあふれてます。
・雑談
●「FRONT 水の文化情報誌 特集 渦巻」
発行団体がそういうとこなんで、「水」及び「水辺」が主テーマな雑誌です。
「みず」がかぶってますが「みづゑ」とはぜんぜん関係ナイ(そりゃそーだ)。
しかし、この、特集「渦巻」って…。
連載は、文化人類学者の西江雅之氏の「川を歩く」に始まり、「川のトータルデザイン」、「水辺のシネマ館」、「水をめぐる断想」、「水と生活の現場から」(ちなみに今回のトピックは「水あり印刷と水なし印刷」)、… (※…この写真は、マジかっこいい。海外かと思ったです。都内にもこんなSFビジョンが…しかも地下水道。 |
| 2002/03/15 (FRI)・・・ヤマナ |
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●MOEレス
「MOE」の表紙がフロドかあ…。うーん。 で、ここから「ロード・オブ・ザ・リング」バナシにつなげたいところなのですが(観てきましたよー。ついでに「モンスターインク」も観ようかと思ってたけど、さすがにそんな体力はなかったわ…。)、ちょっと体調が悪いので、今日は「MOE」バナシだけにさせていただきますー。
しかし特集「渦巻」って。立ち読みだけでもしてみたいけど、浜松じゃ機会なさそうだなあ、「FRONT」。
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| 2002/03/15(F) ・・・とりこ |
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「S-Fマガジン考課評」に参加させていただいております。
■「S-Fマガジン 2002年4月号」(早川書房)
◆「愛撫」グレッグ・イーガン/山岸真訳…+2
◆「空からの風が止む時」小林泰三…+2
◆「あの言葉」田中啓文…0
◆「恩返し」
■以下は、採点対象外のものです。
◆特集「ふじプロジェクト」
◆永瀬唯「デッド・フューチャーRiMix」
◆横田順彌「近代日本奇想小説史 |
| 2002/03/16(Sat) ・・・とりこ |
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○「なみだ研究所へようこそ」(3/13イカちゃんへのレス)
●鯨統一郎「九つの殺人メルヘン」 主役の警察関係者が、顔なじみのバーで、友人に突っ込まれるまま、迷宮入り事件を具体的に愚痴っていると、居合わせた女性客(清楚なお嬢さま系)が、「グリム童話の新解釈になぞらえ」(カバー見返し引用)た名推理を、披露してくれるの。
「なみだ研」よりはマイルドです。つーか、もうちょっとは「推理小説のフリ」をしようとしているよ。
こういうのが売られてる世の中って、個人的には大スキだけどな。
○保坂和志さん
笙野っぽいと聞いちゃあ、再トライせんといかんなあ。 |
| 2002/03/17(SUN)・・・ヤマナ |
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■保坂和志
その後「生きる歓び」と「季節の記憶」を読みました。 ●保坂和志「季節の記憶」(1996/講談社)
妻と別れた主人公が息子やちょっと変わったご近所さんと過ごす、何気なくも濃密な毎日のおはなし。 ●保坂和志「生きる歓び」(2000/新潮社)
病気の子猫を拾った夫婦のおはなし。「明け方の猫」の姉妹編。佳品。 しかし、こうやって何冊か読みすすめてみると、「明け方の猫」は保坂作品としては異色作だったのかもという気がしてきました。そんでもって、保坂和志が笙野頼子っぽいのではなくて、「明け方の猫」は笙野作品と共通するところがある、というのが正解という気が。 それでも保坂さんの、いちど感じたこと、語ったことを常に点検しているかのような、ちょっとまわりくどいような語り口は個人的にはかなり心地よいです。 あと、このまえ感想を書いた「明け方の猫」は個人の内部で異種間コミュニケーションを試みているみたいな、かなり風変わりな小説なので、これは好き嫌いを越えて一読の価値あるかなと思います。いまのところ、この小説が一番好きだなあ。 とりこのご意見、「こういうのが売られてる世の中って、個人的には大スキだけどな。」というのは同意。ただ私はむしろ自分の心の狭さにウットリしがちなところがあるからなー。一読者としては「鯨統一郎はもうこりごりだあ」(静止画像)てな気分でございます。 もし、また読むとしたらマイルド路線より、「なみだ研」を凌駕するハードコアぼけぼけ路線の方がいいな。 新刊の「タイムスリップ森鴎外」はちょっぴり興味があるけれど、日本近代文学専攻だった身には、なんかすさまじく地雷なのでは?という予感もします。 |
| 2002/03/17(Sun) ・・・とりこ |
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翻訳家・内田昌之さまのHPにて言及のあったウイルスメール
■14日に書いた「FRONT 2002年3月号 特集渦巻」の追記
「遊」っぽいと書きましたが、実際、立ち上げ時に関係者が関わってた、ちょっと「遊」の流れを汲む雑誌なのだそうです。
○「ロード・オブ・ザ・リング」ネタ (※ただの雑談)
映画館で「CD-ROM付菓子」をGetしたんですが、このCD、役者さんへのインタビュー映像が入ってました。
○保坂さん
了解です。 |
| 2002/03/19(TUE)・・・ヤマナ |
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■多湖輝HP
鯨統一郎関連でちょっぴり話題に出ましたが、多湖輝HPなんてあったのですね。(見下げ果てた日々の企てtopics) |
| 2002/03/19(Tue) ・・・とりこ |
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過去ログ見てたら、読了報告だけしかしてなかった。てか、カジシン作品ていっこも紹介してないじゃんアタシ(不覚…)。
「死者が蘇る」おハナシです(表題まんまだな)。
社長さんの熊本弁。腰の低い県庁職員さんの熊本弁。多分天草(長崎に近い方)出の、荒っぽい熊本弁。元気なおばちゃんの熊本弁。カオや体型やら、目に浮かぶよ…。
コレ、熊本日々新聞の連載小説でした。
「死者が還る」のは、嬉しくもあり・でも・恐ろしくもあり。
分厚いけど、リーダビリティは高いです。方向としてはフィニィの「盗まれた町」がOKなら、OKかと思う。なんて言うとまた贔屓目とかいって怒られるかな…ラストも、カタルシスがあって好きです。
カジシンと言えばセンチメンタル&リリカル、なのかな。
多湖センセイHP、何やら胡散臭いような。センセイの・あの往年の輝きは、一体どこへー。しくしく…。 |