| 2002/03/22(FRI)・・・ヤマナ |
|
| ●ポール・オースター/柴田元幸訳「ミスター・ヴァーティゴ」(2001/新潮社)
ポール・オースター「ミスター・ヴァーティゴ」読了。 なかなかいい感じ。漫画漫画してる。 |
| 2002/03/22(Fr) ・・・とりこ |
|
|
●「なかよし 2002年4月号増刊 はるやすみランド
」 全体に手堅い印象で、読みやすかったです。 小坂理絵「山田さん」 新井葉月「春眠」 山名沢湖「春風郵便」。 にしても。 ●ミスター・ヴァーティゴ ●「ピンポン」予告 ◆無謀にも・レビュー予告(?) |
| 2002/03/23(SAT)・・・ヤマナ |
|
| ●アンソロジー「蚊-か-コレクション」(2002/電撃ゲーム文庫・メディアワークス)
執筆者は飯野文彦、小林泰三、田中哲弥、田中啓文、牧野修、森奈津子。 PS2のゲーム「蚊」のノベライズ・アンソロジー。ですが、クセのある執筆者ぞろいで、なんかもう、ゲームそっちのけ、いかに反則技をくり出すかの勝負になっています。「あんたら自分出しすぎ!」とツッコミ入れつつ、そりゃもう楽しく読ませていただきました。 特に面白く読んだのは以下の3作品。 ・田中啓文「赤い家」 探偵かおり(蚊)と刑事人見二郎(人間)が、謎の殺人事件と殺蚊事件を追う。駄洒落駄洒落しつこく駄洒落。そして読後感はなぜかハートフル。 ・田中哲弥「か」 妹を亡くしたヤクザあがりの男の、蚊にまつわる奇妙な物語。切ない。切ないけれど、繊細なだけじゃない、ふとい、つよいものも感じられて、特に市井のひとびとの会話や描写がいいなあと思うのでした。 ・森奈津子「タタミ・マットとゲイシャ・ガール」 蚊に身をやつした女吸血鬼が、カンチガイ・ジャパニーズ妄想に身を焦がす。カンチガイの徹底ぶりが素晴らしい!です。おっかしいよう。「サムライ・レンズマン」のカンチガイ武士道にほくそ笑んだ方はぜひこちらもご賞味あれ。 あと、牧野修「虫文」(…)も、やりたい放題っぷりが伝わってきてよかったのですが、短編一本で終わらせるにはちょっと設定が複雑すぎたかも。とは言え、独特のダークでテンション高い文体にはやはり眩惑されました。 ●「なかよし増刊はるやすみランド」 「春風郵便」感想アリガト。 「山田さん」は本当にいい漫画だね。山田さんのキャラは確かに第一話と別方向かもしれんが、大切なものはちゃんと手放してないし。 「春眠」のポエジー爆発っぷりは、なかなか衝撃的でした。新井葉月…正統派にして冒険家な漫画家よ…。いいぞ、もっとやれ!(笑)
|
| 2002/03/24(Sun) ・・・とりこ |
|
|
掲示板でいただいた、おススメ&非おススメコメントに興味を惹かれ、読んでみました。 「目覚めると、僕は自分が誰だかも判らなくなっていた」ような状況から物語は始まるのですが、ダジャレですらない、ゴーインなこじつけネタで、物語は進んでいきます。 マジメな方には、違和感あるかも? だって、物語のつじつまより、こじつけの成立が優先されているのであります。 本日イカちゃんに荷物を送ったのですが、ついでに「CANDY」入れときました。 表紙に「SF」って銘打たれてあることだけが気になります。物事をややこしくするのではないかしら。 ●諸星大二郎「栞と紙魚子」シリーズ バラバラ死体を偶然発見した女子高生が、死体の一部をこっそり自宅に持ち帰り、… そんな具合に第1話は始まります。 進行役の女子高生コンビ、栞ちゃんと紙魚子ちゃんの住む、どこか奇妙な胃の頭(いのあたま)町での、日常怪奇マンガ。 ? かな?? コワイものが好きだというわりには、ぼくは自分の画いたものがコワイとはあまり思えないのです。それで、今回はコワサではなく、どこかひとつハズしたものに (1巻後書き引用)作者の意図としても、「ひとつ」ハズしたマンガなのか。(※「ひとつ」で済むとは、とても…) 彼らの「町内感覚」、竹本泉ファンのイカちゃんにも、多分お気に召すと思うので、機会があったらゼヒ。 |
| 2002/03/25(MON)・・・ヤマナ |
|
| 荷物届いたよサンキュー。送ってもらった本の内、森奈津子「西城秀樹のおかげです」は既読でした。表題作、本当に西城秀樹のおかげだったのでびっくりした。私も「地球娘による地球外クッキング」がいっとう好き。
30分で読めるとのことで早速読んでみました。本当に30分で読めました。 しかし、うーん、ごめん。やっぱ私は鯨統一郎、肌にあわないみたい。果てしなくつまらなかった…。話の整合性なんかは最初から期待してなかったんですが、連発される駄洒落、ひとつもかすりませんでした。 とりあえず「あぶのうまる」の当て字は岡田あーみん「こいつら100%伝説」最狂キャラ、「危脳丸」の圧倒的勝利だと思います。 鯨統一郎バナシではオイラ盛り下げ係になってしまっていてホント申し訳ないのですが。 「栞と紙魚子」シリーズ、私も読んでます。大好きだ! とりこの言ってた「町内感覚」と「異世界感」っていうのが、どちらもホンモノで、しかもちゃあんと両立してるのがヤハリすごい。なんだろね。視線がズレつつフラットというか。 ヒロインの一方である紙魚子ちゃん(すごい名前だ!)は古本屋の娘という設定で、本人もかなりの珍本マニア。おかげで割と古本もしくは古本屋奇譚が多くて、それがまたとても楽しいです。 とりこが読んだのは「殺戮詩集」までかな?最新刊の「夜の魚」もおもしろいよ。シリーズ続いても相変わらずのコワほのぼのさです。新キャラ、5つ頭の兄弟がちょっぴり気に入り。 |
| 2002/03/26(Tue) ・・・とりこ |
|
|
●「栞と紙魚子」シリーズ・ホカ ナニ、新刊! そりゃ買わなきゃ。 既読と知ってりゃ「ラブクラフト全集」(東京創元社)も送ったのに・・・(いらんて言われるかな)。まあ今回「玩具修理者」入れといたから。※いや、本命は併録の「酔歩する男」なのですが・・・ ホントはヨグとか外国出身のお母さんとか、クトゥルー神話ネタだから、ちと違うけど。まあ、先ずはラブクラフトからよね!(ガッツ)←何のガッツかね、キミ。 ●「邪馬台国はどこですか」 おススメにより、読了しました。これも1時間で読めた。 結論から言うと、既読4作の中で一番つまんなかった…というか読むとこがない…(この意見、あまり共感いただけなかろう。スミマセン。) てことで、「なみだ研究所」がとりイカ内ベストに落ち着きそうな気配? 予想外の展開か、必然の帰結か…うーん。 |
| 2002/03/26(Tue) ・・・とりこ |
|
|
●ユリイカ 2002年2月臨時増刊号 「2月増刊号」、重版出ました。やった(→青土社HP)。 この、垂涎な目次(→ココ)。 作家陣の老熟に焦りや切なさを感じるのは、ワタクシの勝手かも。でも、お伺いできるうちにもっともっとお話聞いておかなくちゃ。と、悶々としてしまったよ。お会いできる筈もない、憧れの方々のお話を、ナマで聞いてる気がしてくるのよ。 巻頭の江國香織×荒井良二(「ぼくの小鳥ちゃん」ペア)対談での、小野明氏のお茶目司会ぶりもユカイ。 自作絵本と他人の文章に絵をつける際の違いに言及して、 「絵本の現場から」、「絵本を拡げる」、「翻訳家の使命」、「エッセイ」。若手&中堅絵本作家、翻訳者、編集者、現場の売り手ら、による様々なアプローチもバランスいいです。 とり的出色は、池内紀さんの「TOMの冒険」。TOMこと村山知義氏だけでなく、奥さんの(旧姓岡内)壽子さんにもスポットを当て、つーか、彼女ナシに彼はありえん、と言わんばかり。 児童文学愛好者はお判りの如く、今江祥智氏恒例(?)の、絢爛たる回顧絵巻も(書名の羅列だけで幸福に)。 ワシらの愛する安野光雅さんも目次においでですが、実は再録。安野氏って、エッセイも相当おもろいんだよね。書き下ろしかと期待してたので、ちょっぴり残念でした。 長谷部奈美江さんが、「私の1冊」に「ちびくろ・さんぼ」を挙げ、静かに書いておられたのもステキでした。ちょっとだけ反骨も感じて、そこもまたステキ。 巌谷國士氏が「もじゃもじゃペーター」、長谷川宏氏が「トリゴラス」を「私の1冊」に挙げてるのも喝采。 |
| 2002/03/27(WED)・・・ヤマナ |
|
| 「ユリイカ」増刊はトテモよさそうだね。探してみるね。竹本泉の「よみきりもの」も最近2巻が出たそうなので、早く本屋に行きたいのう。
ムルムルは私も好きー。段センセイの奥さんも好きよ。っていうか、登場人物みんな変な愛嬌があっていいんだよねえ。きとらさんの担当編集者さんなんかもなかなかいい味醸し出してるよな! このシリーズはうちの夫もお気に入りです。とりこの弟くんとうちの夫、20歳は離れていると思われますが「サイボーグクロちゃん」と「栞と紙魚子」で心通じ合ったな。そういやどちらも町内モノだ。 「ラブクラフト全集」は以前とりこに薦められてたよなーと思って、本屋で見かけたときに文庫版の一巻を購入済みです。でも、手元において安心しちゃってまだ読んでないの。「栞と紙魚子」をより楽しむためにも(?)、なるべく近いうちに読んでみるね。 ところで、何度も言ってる気もしますが。ふふふ。「妖怪ハンター」はいいぞうー。 |
| 2002/03/29(Fri) ・・・とりこ |
|
|
秋山瑞人さんの作品を、ちょっとまとめ読みしました。 ●「鉄(くろがね)コミュニケイション」 舞台は最終戦争後の地球、のようです。生き残りの少女ハルカと、彼女を守る、家族同然のロボット達。 ルークと呼ばれるメカがカッコよくてステキ。得体の知れない不気味さ、桁外れの強さ、そして毒虫色に光るあたり、がとても良い。制御不能に陥る様、(一見)意味不明な振舞いとか。 しかしコイツ、ややめめしい。めめしさはそれはそれでイイのですが、ボクという一人称はちょっと残念。 これって要は三角関係のお話だと思うのですが、ある矢印が最後に向きを変えてしまうので、どうも「筋立て」に納得できない印象が。キャラには悪いなあと思いますが、残酷悲劇で終わって欲しかったな。まあ、文体の割に血塗れな印象はもともと強いのですが・・・折角ココまで引っ張っといて勿体ないー。なんつて。 ●「猫の地球儀」 焔の章 /その2 幽の章 人類が死に絶え、いつしか猫が主となった、とある世界。 楽しく読めました。キャラもイラストも可愛い。 ●「イリヤの空、UFOの夏」その1/その2 近未来学園モノです。戦争が薄く影を落とした、一見何の変哲もなく過ぎていく日常。でも辛うじて薄い氷の上に立っている、ことを本当は皆気づいてる。知ってる。 冒頭、主人公の少年は、中学校生活最後の夏休み、の最終日、の真夜中のプールにやってきた。→予想外にも先客が。 不安定な年齢。かすかな不安。いつこの日常が失われるか判らないという無言の圧迫、それでも日常は流れていくその様。センシティブな繊細さ、センチメンタリズム、十代中頃、心の振れ。郷愁。晴れた秋の空に、遠くかすかに尾を引いて戦闘機が飛ぶ、という構図はこんなにもノスタルジック。 しかし、こうまでロマンチックに描かれる鼻血、というのも珍しいかも。このお話読んで、なんか鼻血に憧れるワタシがいるのだった・・・てか、鼻血出してみたいとか出されたところをこうぐっと介抱してみたいとか思ったでしょうええどうです?←言いたい放題だな。 1巻の馬乗りのシーン、ぜひともあのまま行って欲しかった。ぐっと一突き。わくわく。「パルプ・フィクション」←この映画大好き。を思い出したり。 「イリヤ」は良かったです。イカちゃんにもおススメ。続刊が待ち遠しいです。 |
| 2002/03/30(SUT)・・・ヤマナ |
|
| 秋山まつりありがとう。「猫の地球儀」しかまだ読んでないんだけど、ロマンと気骨の、いい作家だよね。
■「イリヤの夏、UFOの空」 読もうと思ってあとまわし、だったので、とりこ感想文に背中押されてみようかと思います。ただ、この小説あちこちで「エヴァ」とか「ガンパレ」という声が聞こえてくるので、どちらも触れてしまっている身には、とりこ程新鮮に読めないかもーという一抹の不安が。でもまあ、そういうのは読んでから考えればいいことだな。読むサ! ■「鉄(くろがね)コミュニケイション」 確か原作付きだったと思うので、とりこの不満はもしかして、原作にあわせた部分なのかも?と、原作も小説も未読で適当に憶測してみたり。憶測にも程があると反省してみたり。 と、読まずに言いたい放題したところで、唯一既読の「猫の地球儀」の感想を。 この小説は私も好きです。まわりで評価高いなあと思って、手に取ってみて、出だしの一行目から「お?」という感じでした。言葉の選び方がいいのよね。やさしい言葉と強い言葉のバランスがきもちいいです。 猫とロボの珍道中を楽しみ、戦闘シーンでどきどきし、クライマックスでがーんと来て、ラストで胸しめつけられるかのような開放感(変な表現ですが)を感じました。 で、私もやっぱロボ萌え。ロボなりの感情表現が可愛かったり切なかったりして素晴らしいです。特に震電がへぼくていじらしくてなー、コワレロボ好きにはたまらんでした。 とりイカ的には「ねこめ〜わく」+「サイボーグクロちゃん」+「夏のロケット」(川端裕人さんの小説の方ね)÷3、ハードSF風味、みたいな感じもあるかな。 あ、天気予報!イイヨネ! |
| 2002/03/31(Sun) ・・・とりこ |
|
|
気づくと闇の中に横たわる自分がいた。 というような状況、と書けば、大体想像はつくと思うのですが、全然それだけじゃないのでした。横たわっているこの人は、事故? の折に目玉を失くしてて、その目玉がリモートで自分に映像を送ってくるのでした。 ??? ミステリなんですが、異色、というか…ナマの目玉がその辺をコロコロしていくのです(目玉が繊維の上や床の上や! だけじゃなく…そこをナマで! …イヤですよ…)。いくら痛覚は繋がってないとしてもイヤです。書き手は判ってて書いておいでという感じ。うーん…気持ち悪。 一種不思議なリーダビリティをもって波乱万丈な目玉の冒険は続き、でもって更に、全然それだけじゃないことが判明するのでした。 それなのに、ついにハッピーエンドっぽく終わる! ような…違うのかなあ…。うう、確かに異色だ。 ■「震電」豆知識(??) 打ち込みを覗きにきた拙弟クンが教えてくれました。 |