2002年7月

2002/07/06(Sat) ・・・とりこ
「野中ユリ 透きとおったゆめ」展/小杉武久展
●「野中ユリ 透きとおったゆめ」展(於 神奈川県立近代美術館)

〜7/7(明日)までというので、頑張って観に行ってきました。

「本展は、野中ユリの過去の仕事を振り返ると同時に、新作発表の場でもある」(カタログ引用)
初期代表作(腐食銅版画やデカルコマニー)の一連のシリーズ、装丁を手がけた澁澤龍彦や瀧口修造らの著書、オブジェ、と、密度の濃い展示でした。とても素敵でした。

野中ユリ作品は、名前を意識していなくても、澁澤関連で何かを追いかけたことのある人は、どこかで目にしてる筈と思われます。(←※自分がそうだから)
華麗だけどストイックで、もろく繊細で、不可思議な夢のようでも、悪夢のようでもある光景。シュールで神秘主義でコズミック。鉱物で結晶で惑星で、ちょっぴりサイケ。
蝶で花で、星で、月面で、海で、空で、或いは妖精で、手袋で、天使で、大理石で…

コラージュ、且つシュールなので、横尾忠則を思い出しました。(近作に蓮の連作があったので、余計にそうかも。)
横尾を熱帯とすると、野中は北極(オーロラの見える場所)な印象かな。

イカちゃんも掲示板でコメントしてたけど、世界に2冊しかない雲母でできた本、これはいいものを観た。儚くて、薄くて、透きとおったゆめ、でありました。

稲垣足穂作品をビジュアル化したかのようなオブジェ(近作)もありました。
「手袋はステキだ…」と思いました。あと、ガラスや水晶の美しさ、星型というかたちの愛らしさ。

カタログ、いえ「画文集」も買得です。値段も大きさも、お手頃(1600円、A4変形小)でした。

●「WAVES―小杉武久サウンドインスタレーション」展 (於 同上)

野中ユリ展と同時開催でした。
小杉氏が60年代から一貫して追ってきた「WAVE」(波)が主題で、色々な「音」を生み出す現代アートの展示でした。

自転車を漕ぐと「後輪に仕掛けられた高周波発生装置と、荷台のラジオが「干渉」しあう」――つまり「音」がする、参加型の展示もありました。
「池に向かって、ピクニックに出かけるような気分で、ペダルを漕ぎ、その変化を楽しみながら「Catch Wave」してみて下さい」と説明にあったので、乗せられて漕いできました。←やってみたくなるじゃん。
ブレーキをかけるとぴたっ・と音が止まるのが、なんか面白かった。(そりゃ、当たり前だけど)


2002/07/07(Sun) ・・・とりこ
「ムーミン谷の彗星」
●トーベ・ヤンソン「ムーミン谷の彗星」下村隆一訳
講談社(1990年発行/ムーミン童話全集(1))

「ムーミン」というネーミング、愛らしい挿絵。ほのぼの&のんびりな印象、もっともだと思います。 実際、ほのぼのですし。

でも、先日の話題の中心は「ムーミンのダークな魅力」についてでした。そしてその時ワタクシは、「はっ・もしかしてmy白昼夢(悪夢/幻想系)の根幹部には、ムーミンが相当巣食っている!」とか、思い当たってしまったのでした。

さて、シリーズ1巻。再読して驚きました。個人的にトラウマ小説かも…「激しいカタストロフ(彗星)が平和なムーミン谷を襲う!」てな物語でしたよ。

以下、粗筋。&本文引用(抜粋)。

あくる日は、くもりでした。ムーミントロールは目をさますと、じっとりぬれた庭へ出ました。風はおさまって、雨もやんでいました。だが、なにもかもが、ふつうではありません。
すべてのものが、どす黒いのです。空や川ばかりではありません。庭も、地面も、家も。
「ママ、なにもかも、みんなどす黒くなっちゃったよ。
じゃこうねずみがね、地球がほろびるっていうの。」

その日は、たいへん長い一日でした。ふたりは、ベランダの階段にすわっていました。そして、今は青くなくて黒くなってしまった宇宙の事を、ひそひそと話し合いました。
不安にかられたムーミントロールは、ちいちゃなスニフとおさびし山の天文台へ、それが本当かどうか、確かめる旅に出かけます。
空は、青くなかったのです。うすく赤みがかかっていて、いかにも不自然に見えました。「たぶん、日がしずむからだろうよ。」「うん、そうにきまってる。太陽が沈むからさ。」

だけど、みんな知っていたのです。
夕空を赤くそめているのは、あの彗星なのです。彗星が、地球へ、地球に住んでいる生きものぜんぶにむかって、おそいかかってくるからなのでした。

スナフキン、スノークとスノークのおじょうさんという仲間を得ながら、変わり果てた風景の中を進む一行。
次第に増していく熱波。近づく天変地異に、海の潮は引き、海底が現れ、イナゴの大群が谷の植物を食い尽くす…

震えながら「その時」を待つ登場人物たち。轟々と風が吹き、空から、巨大な、恐ろしいものが――

こんなお話(ホントよー)。特に、真っ赤な夕日を背に、沸騰する干上がった海の泥の上を、竹馬で横切るムーミン一行。いつもは水に隠れた小さな島が、今は山脈となって彼らの行く手を阻む。たいへんなビジュアルでした。 彗星が近づくとそうなるのか? はおいといても。…強烈なインパクトです。

しかし。やはりスナフキンはカッコ良い。もはや・シャアを超えた…! ←どういう比較(笑)キマリっぷりに身体くねってしまいます。シビレます。参った。アナタ何者!
加えて、勇敢なムーミントロールが女のコ(スノークのおじょうさん)の前で、カッコイイとこを見せる冒険活劇っぷりや「おふたりさん」度にも、参りました。下手なラブコメより余程甘甘。

すぐにすねる、スニフの心を占める「ねから始まってこで終わるぼくの秘密(※ねこってことなんですが)」との、やわらかなやわらかな心の接触など、子供の心をいちいち引っ掛ける沢山のエピソードが散りばめられていて、そこもまた。

あ・オサビシ山含め、彗星&天文台カンケイの記述は、SF魂くすぐるかも、です。


2002/07/14(Sun) ・・・とりこ
「STAR WARS エピソード2 クローン攻撃」
●ジョージ・ルーカス監督「STAR WARS エピソード2 クローン攻撃」 (公式HP)

※今回ネタバレ多いです。伏字してますが、どうぞご注意を…

劇場パンフにもキャラ相関図堂々と載ってますが、要は「ルークの父ちゃんの若かりし頃」のお話でした。
ところで主役のアナキン君、どうもこの人、「コンビニかガソリンスタンドでバイトしてる、ちょっとイケメンなヤンキー兄ちゃん(しかもシゴトしない)」に見えてしまって…シゴト中ナンパのことしか考えてないわ、いきなり職場放棄(?)して実家帰っちゃうわ、バイトの先輩(オビ=ワンのこと…スミマセン)の言う事ちっとも聞かないわ。その癖「俺はもうオトナなんだから!」とかその手の主張は激しくて…で・その先輩てーのもまた問題アリ、というか、若いというか、うーんいやはや…
これが後のダース・ベイダー、そしてベン・ケノービかい…もう、おかしくって…(笑)!←し、失礼かな…スミマセン…

弟「観てきた? どうだったー?」
とり「うーん…、なんでそんな重要なことを町中のデリの親父 が知ってんの、とか、証拠物件をそんな無造作に、とか、初めて降り立つ惑星に宇宙服なしでいいの? とか…」
弟「おねーさん、アナタがそんな『空想科学読本』みたいなことを言う?」
がぁぁーーん!
もう、自分、童心、なくしてる(ショック)…にしても、このお話の中での宇宙船、チャリ(自転車)かせいぜいスクーターみたいな感覚でしたよ。みんな、結構適当なトコ(駅前駐車場とか路肩にそうするが如く)に乗り捨てて、あと歩いてくの。ハイテクなんだかローテクなんだか。勿体無い話だ。
それから、ギャバンが間違っちゃったみたいなルックスのバウンティーハンター(賞金稼ぎ)が子連れ←驚くよ。ってどうよ。なんか今回、個人的にこの親子が一番の感情移入ポイントで、入れ込んで観てました。微妙にカッコよいのよ…特にコロセウムの場面。あれあんまりだよ…可哀想だよボバ!!
あと、フォース使いの悪のジジイ(ドゥークー伯爵)を演じるのがクリストファー・リーなので、「あ、白のサルーマンだ…」。

なんて内心突っ込みつつ、うーん、面白かったです。
(でも突込みドコロ多すぎませんか…草原で転がるカップルなんて「踊るマハラジャ」以来のオドロキでしたワタクシ)
エピソード1の3倍の濃さは保証。てか、全然時間足りない印象でした。随分はしょってるなあと言うか。
旧シリーズファンに嬉しい伏線(キレイに繋がってた!)に加え、R2−D2とC−3POの名コンビ。喋れないR2が活躍して、人語の達者な3POがヘマなんだよね。コドモ心に大ヒットだったの、思い出しました。 今回も活躍してたよR2。アナキンより使える!てか、キミが飛べるだなんて…

各種ロングショットに、ああこのビジュアル、世界観でSF心育てられたなあ、と思いました。キマリ過ぎ度が古典的かもですが、そこがいいのよ…。上述した「ハイテクとローテクの混交ぶり」、この光景にこそ、自分がSFに入るきっかけがあったと思いますし。光子帆船やハイパードライブリングみたいなサービスや、夕焼けの広がる異星の都市・の空には宇宙船…って光景。クローン工場や各種マスゲーム、「ジオノーシスの戦い」のスケール。追いかけっこのスピード感。色々盛り沢山、ホント映画館の大画面で観るべき映画でした。

敵に囲まれたジェダイ騎士が、さっと二人で背中合わせになってチャンバラ、とか、ああスペースオペラ。ロデオすらあった。同行の方の「全体に山田風太郎レベル」というコメントは、たいそう的確な指摘だ、と思いました。あと、アミダラさんのワードローブの豊富さにビックリ。 「ジオノーシスの戦い」時の全身白はいいな…白マントかわいいし。レイア姫も全身白だったよね…意図的かな?

もういっこだけ。
作中ロマンスにおいて「年の差」系問題意識がまっったく出てこなかった・のに驚いたのはワタシだけ? リサリサ50歳! とかかもよ? この世界ではそんなん論外なのかなー。
…そうかも。10年間黙って納期に間に合う事だけ考えてた彼らも、きっと寿命が1万年とかなんだよね…。←作るなよ話を。
やっぱ、いいよな、スペオペって…!

アナキン君のこの先の成行(何年後か判らないけど次作)、今から楽しみです。
※今回、勇気あり過ぎな感想(蛮勇)? スミマセン…。でもあの、面白かったですよー。色んな意味で…


2002/07/16(Tue) ・・・とりこ
お悔やみ
■井上正昭 「DinoPress」編集長・お悔やみ

SFM考課評の締め切りが近いので、8月号に目を通してて、巻末の「今月の執筆者紹介」欄・金子隆一氏のコメントに、脳天を吹っ飛ばされたワタクシであります。

「日本に恐竜学を根づかせるべく共に戦ってきた同志である編集者が、先日食道ガンで急逝した」
がーーーん。
ここ から→カテゴリ「その他」→「井上正昭編集長逝去」参照)

こ…こ…こんなに遅くなりまして…誠に申し訳ありません。
今更ですが、お悔やみ申し上げます。
恐竜ファンは大切な人を亡くした!
(暴れる)

一度だけお目にかかったことがあります。「恐竜学最前線」の頃、G研@旗の台で…月刊誌を事実上お一人で切り盛りされてた訳ですが、その時もたいへんお忙しそうでした。
ショックです。この方あってこそ、のアレコレが、あまりにも大きいよ…

…恐竜関連の話題としては、19日から 「世界最大の恐竜博2002」 が開幕します。(於:幕張メッセ)
ワタクシは21日に行く予定です。混んでそう…。ちょっとイベントにも参加するので、詳細は今度レポート書きますね。


2002/07/18(THU)・・・ヤマナ
パレード/ムーミン谷の彗星
●川上弘美「パレード」(2002/平凡社)
「昔の話をしてください」とセンセイが言った。
そんな一行で始まる「センセイの鞄」番外編。ツキコさんの小さい頃のお話。ちいさいツキコさんのうしろにある日突然ついてくるようになった、不思議な赤いものの話。
結構久しぶりかも?な、ストレートに「不思議あり」の川上節です。

ちいさな頃に見えた不思議なもの、に加えて小学校のクラスのでのシカト(この小説の表現を借りれば「ハバ」)の問題なんかも扱っていて、ちょっと児童文学的な感触もあるかな?なお話しでした。挿絵の多い、薄い本だし、小学生でも早熟な子だったらちゃんと読めてしまえるかも。

でもソウメンを食べた後、畳の上で横たわりながらつれづれにお話しするセンセイとツキコさん、という構図は大人になったからこそしみじみと味わえる「いい感じ」だよなーとも思ったり。コドモから見たら単にだらしなさそうなその姿も、大人アイで見ればちょっと色っぽいんだよね。えへ。

あ、あとね、この小説、ツキコさんと赤くて不思議なものや、「ハバ」にされてるともだちとの距離感がなんというか微妙に遠いんだよね。当たり前に遠いというか。絶妙に遠いというか。その辺がやっぱ大人向けいうか、川上さんだなーという気もしました。もちろん冷たい感じではないんだよ。突き放してはいるけれど、じんわりにじむものが確実にあります。

吉富貴子さんによるふんだんな挿絵も素敵です。薄いベージュの地に少しくすんだ赤を基調として、さびさびとあたたかい感じ。単純なかたちのくせに、ちょっと輪郭をつかみきれない感じ。川上さんの世界によく似合っていると思います。

そうそう、赤いもの(読むとすぐに正体が分かるのだけれど、もったいないのでここではヒミツにしておきます)、がすごくかわいいよ。言葉は「イガイガイガ」くらいしかしゃべれない。リアクションもだいぶ単純。でも時折こころが痛切に伝わる。
ジャンルや作風はだいぶ違うけど秋本瑞人さん描くロボット、震電に萌えな方(いや、とりこなんですが…)にもおすすめしてみたい気がしました。

ちなみに「センセイの鞄」、「とりイカ」内での感想はこちら(とりこの感想)こちら(ヤマナの感想)です。

「ムーミン谷の彗星」レス

「ムーミン谷の彗星」 は私もトラウマ…。
竹馬シーンの挿絵とかインパクトありすぎでした。
先日実家から「ムーミン谷の仲間たち」を持って帰りましたが、こちらもサブタイトルからしてとばしてます。
「ぞっとする話」「世界でいちばんさいごのりゅう」「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ」…。
でも裏表紙の紹介文には「ムーミン谷にすむ仲間たちの生活と楽しい雰囲気を描いた9つの童話集」って書いてあるの。
やるね!講談社文庫!


2002/07/20(Sat) ・・・とりこ
あずまんが大王
●あずまきよひこ「あずまんが大王」/メディアワークス
(全4巻/4巻…2002年)

ホントに全然、読んだことなかったのです。
で、読んでみて、面白かったです。もっと濃いマンガかと思ってた…食わず嫌いするようなアクの強いマンガじゃなかったです。なーんだ。もっと前から読んでおけばよかったな。

てわけで、いるかもしれない「実はまだ未読…」(ワタクシのような。) って人向け、のツモリで書いてみます。 トホホ…

女子高生の、学園生活をメインとする4コママンガです。共学高校の筈ですが、男子は影みたいなもんで、クラスメイトの後ろアタマくらいしか出てきません。1人だけ顰蹙対象として男性教師(変人キャラ)が登場しますが、あとは、犬と獣医さん位かなあ、ちゃんと登場する男性って…。

レギュラーの女の子が6〜8人、+女先生2名。テストや夏休み、修学旅行などもネタですが、メインは、授業中や休み時間の雑談みたいな、ホントに「日常」部分にある、て気がします。登場人物の個性に馴染みになってくると、どのキャラもホントに実在してそうな、内輪感というか親近感があります。
で、つい「今のこのボケ、××ちゃん的だなあ」なんて思ったりします。こんな風な学校生活、って、いいよね。(?)現代っ子な竹本泉、っぽいようにも感じました。
ユートピア要素もあるなあ。ハッピーエンド(?)とは言え、4巻読了すると寂しくなります。

…何が言いたいかって、人(※つーか、イカ)様をニョロニョロだのビーカー教授などと呼ぶ自分は一体、誰(ナニ)に似ておるかと考えて、読んだばかりのこれを思い出したのでした。

ルックスはさておき、やっぱどうしても、トモちゃん…? 破壊的にパワフルで、頼まれなくても台風の目で、オノレにまっしぐらな単細胞で、人の話を全然聞かないヤツ…(と・自分に似たキャラを規定するのは、我ながらどうかと思う。) …まあ、一本気で裏のない、正直な子だよね。(……)

ちなみに、イカちゃんは、大阪さんぽい。と思います。とぼけ系な言動も、体力なさ気なあたりも(いいな…すげー美味しいキャラじゃん)。でも、この大阪弁とこの髪型、ホントは高校時代の友人を思い出すワタクシでした。 それこそ内輪ネタだ…(●ーくんだ…!)


2002/07/22(MON)・・・ヤマナ
あずまんが大王
●あずまきよひこ「あずまんが大王」全4巻
(メディアワークス/2000-2002)

実は私も最近になってはじめて読んだですよ。4巻完結との知らせを聞き、だったらチャレンジしてみてもいいかなーとか思って。

で、まんまとハマりました。「おもしろい!」というより「楽しい!」って感じかな。それほど奇抜なネタとかはないんだけど、ほんわか居心地のいい空間が広がっていて、そこをたゆたっているのがえらく幸せな漫画です。
一度、描かれた世界になじんでしまえば、あとはランダムに開いたページをちょこっと読むだけでもニコニコ頬がゆるんでしまう。再読性が高いなあと思います。

とりこが竹本泉っぽいと言うのはなんか分かる。あと、桑田乃梨子好きな方にもオススメできそうかな。私は「To Heart」というギャルゲーがとても好きなのですが、ラブなしの「To Heart」っぽい感じもちょっとしました。(しかし今更勧めようにも、「To Heart」好きな層の多くはもう、とっくに「あずまんが大王」読んでらっしゃるんじゃろうな…。)

キャラクターでは無口なファンシー好き榊さんとテンポのろい大阪人の大阪さんが特に気に入りです。

ちなみに、大阪さんには私、とろいとこ、妄想が暴走気味なとこ、わけのわからんことばかり力説するとこ辺りに、かなりシンパシーを感じていたのですが、それを口に出すのはあまりにナルシズム?という気がして黙っておりました。(だって大阪さん、カナリ可愛いからさー。)
しかし、とりこの感想文読んで、客観的にも大阪なのか!とちょっぴり安心。そしてとりこがトモちゃんというのには目からウロコが…!てゆーか、とりイカ、ボンクラーズ?安心していていいのだろうか…。が…がんばっていきまっしょい。

ジョージ朝倉「ハートを打ちのめせ!」第1巻発売記念予告ムービー

おもしろかっこいいぜ!「ハートを打ちのめせ!」ってこんな漫画だったのか!!雑誌で読んでいるときは気付かずにいたよ!!(第3の目、開眼)


2002/07/24(WED)・・・ヤマナ
超電磁ロボ コン・バトラーV
「超電磁ロボ コン・バトラーV」

先々週、アニメ歌手の水木一郎と堀江美都子のミニコンサートに行きまして。なんか熱いものがこみあげてきまして。
その翌日、夫の会社のおともだち夫婦とアニソンカラオケをいたしまして。熱はいっそう高まりまして。
で、先週の土日に近所のレンタル屋で100円セールがありまして。
そりゃまあ、観たいでしょ、観たいよね。ちゅーことで、なつかしの合体ロボットアニメ「超電磁ロボコン・バトラーV」の1巻を嬉々として借りてきたわけです。

いやはや、おもしろかったです。いや、おもしろくないわけがないのはわかっていたのですが。テンポいいし、ケレン味たっぷりだし。てゆーか、ケレン味しかねーよ!すげーよ!
しかし、幼少のみぎりにテレビで観てたきりなので(そりゃもう大好きでした。ちづるという名前にめちゃくちゃあこがれた)、なんかもう色々衝撃の事実がありました。

何が一番衝撃的だったかと言うと、「コン・バトラーVにはシートベルトがない」!!!!!
敵が「ロボットそのものではなく、中に乗っている人間を痛めつける作戦」(頭いいぞ!)をたてて、すごい勢いでコン・バトラーVをぶんまわすのですが、そんで、中のみんなもかなりコクピット内ですっとびまくってるのですが。しかし、意外なほどダメージは少ない!!
これは、普段からシートベルトなしで超電磁スピンとかして高速で回りまくってる成果と見た!ていうか、「着けよう!シートベルト!!」とオイラ、交通安全のおまわりさんのような気持ちでいっぱいになりました。

あと、衝撃だったのは実写の使い方とか、コン・バトラーVのパイロットの一人、西川大作は漫画家志望とか。
前者は「緑の地球」を表現するのに写真を使う、みたいなのが主なのですが、ある回ではアニメキャラが見てるテレビ番組に生身の(実写の)人間が映ってたりするんだよ…。そしてそれが有名なあの技のヒントに!!
後者は最初、聞き間違えかと思って3回ぐらい巻き戻してしまいました。あんた、どちらかというと柔道家志望みたいだよ。あ、でもマイフェバリットアニメ「勇者特急マイトガイン」でも主人公の親友が漫画家志望だったな…。

というわけで、色々すごかったです。ただ、ツッコミどころは多いんだけど、泥臭さはあまり感じなくて、どこかスマートな感じもうけました。テンポのよさと雰囲気がからっと明るいせいかな。
紅一点、ちづるちゃんのファッションも可愛かったです。黄色のシャツに赤いミニスカ赤いネクタイでちょっとピチカートファイブっぽいよ!(勘違い)


2002/07/25(Thu) ・・・とりこ
「SFは活字の宇宙」 ミニレポート
「SFは活字の宇宙」 ミニレポート
北野勇作×小林泰三 トークイベント(於 池袋ジュンク堂書店)

会場に行ってみたら、知った方が多くてビックリでした。実は予約に、数日前まで余裕があったとか…。
→教訓「ダメ元でも、一度問い合わせてみましょう!」
(※定員少ないし…と申し込みもしなかった知人に、心当たりが。)
予約状況の告知みたいなサービスもあると、嬉しいな…。あ、参加費1000円ってのは、気軽に参加するのにとってもいいと思いました。 でも採算は取れなそう…。サービスのイベントなんだろうな。有難い事です。(合掌)

さて、肝心のトークは…
のっけから、北野「SFを活字の宇宙とは思てへんやろ?」
小林「うん(即答)。」

…主な話題は、小林氏がウルトラマンや宇宙大作戦の知識をご披露下さる、とか、お二人が登場人物に名前をつけないのはなんでか、とか、狭いんだか多岐に渡るんだか、活字の宇宙とはとりあえず関係ないお話でした(※「そこんとこを聞きに来たんだぜ!」という聞き手も別にいなかったと思う)。

塩澤SFM編集長による「販促も兼ねてるので、Jコレクションの話をして下さい」と突っ込みが数度。でも『販促なんてされなくても、Jコレ買う人』しかどうせあの場にはいなかったじゃん。なんてね。…場はよくわいて、皆様よく笑ってた。終了まで、あっという間でした。

お約束の田中麗奈バナシ(小林氏の「玩具修理者」映画版で主演) が出たトコで、
北野「なんで田中麗奈なの? ぜんぜんいいと思わへんでボクは」 (※大胆なご意見)
小林「…じゃあ、どのへんが趣味なの」
北野「それは言えません。 …奥さんが趣味ですボクは。」
小林「あ。ボクもそうですそれは(即答)。」
……スバラシイですね(感心)。
え、ワタクシホンキでそう思いますが何か?

「かめくんは、「魔女の宅急便」を参考にしました。あの中で魔女って、いるけど、でも珍しいモンでしょう。これがドラえもんだとドラえもん見ても誰も驚かへん。見たら絶対、驚くでフツウ。その辺をクリアしたかった」(北野)

参加者「小林さんの『αΩ』、登場人物が『ヘアッ!』とか叫びますよね。あれはどう言う意味、というか言語なんでしょう」
小林「アレは、ええ、確かにそう叫んでますが、でも、あのキャラがそう叫んだ、とはどこにも書いてない筈です。」

近刊情報。
徳間のデュアル文庫から、北野勇作さんの新刊が出ます。
その名も『イカ星人』。(※タイトル。いやマジで。)

…イベント当日にお会いした皆様より、「ぜひ、イカちゃんによるレビューを!」とのリクエストをお預かりいたしております。てかワタクシからも、お願いいたしたく>イカちゃん。
(早く読みたいねえ。うーん、楽しみ!)

◆以下余談:
イベント後、喫茶店でのプチオフ会(総勢20人前後というのは、プチかどうか?)的集まりにお誘いいただき、お顔は拝見しててもお名前存じ上げなかった方や、予想外の方とお会いしたり、色々なお話を伺えたり、個人的には目が回るほど収穫が多い(?)1日でした。イベントではサインも貰ったし…
とりあえず、江戸川乱歩「スリルの文法」は読もうと思いました。面白そうです。あと、霧舎巧。どれでもいいから。

軟弱モノはその後の飲みには参加せず、帰りました。翌日も予定があったので…スミマセン。お誘い、嬉しかったです。

その後ジュンク堂で、逆柱いみり新刊「ネコカッパ」購入。←スバラシイですよ。しかも全部書き下ろし! 勿体無くて、いま読むの保留中。ゆっくり読も…。いずれ、感想書きます。あと、海野つなみ「デイジー・ラック(2)」売り切れで買えず…しくしく。でも売り切れ、ちょっとウレシイ、かも…(フクザツ)


2002/07/25(THU)・・・ヤマナ
「relax」藤子・F・不二雄特集
「イカ星人」。それは北野さんから私への挑戦状?ラブレター?ちゅーか、オレ伝記?刮目して待たせていただきます。
どうでもいいけど「コン・バトラーV」の敵キャラ、ガルーダ様は放っておくと美形キャラなのに、惜しげもなく鳥人間に変身してらっしゃいました。(どうも戦闘スタイルらしい。ほとんど命令するだけだけど。)

「relax」藤子・F・不二雄特集(2002年8月号)

表紙のドラえもん大集合に目をひかれて。付録のジャイアンコンサートポスターに心ひかれて。「ほほう、藤子・F・不二雄特集かあ。でも800円もする割には、特集のページ数少ないなあ」とすぐに購入するのはためらって。

でも、結局買ってしまいました。決定打はF先生のメモ書きだな。創作メモやネームも嬉しいんだけど、アシスタント達への指定やアドバイスのメモが私の心を打ちました。
だって「しずちゃんの部屋徹底研究」だよー。「のび太の部屋に体温を与える徹底研究」だよー。「徹底研究」という言葉は「ドラえもん大百科」で育った世代にはそれだけでしびれるものがありますが。キャラクターに深みを与えるため、背景をしっかり描くという基本に対して、巨匠ながらとても真摯なのが本当によく伝わってね。やっぱこう、ぐっと来てしまうのですよ。
確かに藤子まんがの背景って、無機質な描き方なんだけどちゃんと生活感あるんだよね。のび太の本棚に「コロコロコミック」っぽい本を指定してるところもグーだ!

あとね、藤子プロスタッフに宛てたメッセージも泣けます。「自戒の意味もこめて言うのですが、漫画は一作一作、初心にかえって苦しんだり悩んだりしながら書くものです。お互いガンバりましょう。」とか。F先生に言われちゃしょうがねえ。おう!私もガンバるよ!

周囲の方達へのインタビューもまた興味深かったです。特にアシスタントさん達や(田中道明!)、アニメ「ドラえもん」の声優さんたちへのインタビュー。あと、意外なところでは高橋名人!!へのインタビュー。(「ドラえもん」のファミコンソフトのプレゼンをなさったそうで…。)
多いっちゃ多いし少ないっちゃ少ないって感じの40ページ弱の特集ですが、多方面からのインタビューのお陰で全体的にかなり立体感を感じさせるものになってると思います。ブックガイドやキャラクター名鑑(?)もあるでよ。

「relax」、F先生特集以外では、懐かしのトミーのおもちゃ記事が楽しかったです。欲しかったよ、「パックマン」。そういやあったね、「ぴゅう太」。
なんか結局、おたく記事ばかり熱心に読んでしまいました。ははは。




2002/07/25(Thu) ・・・とりこ
S-Fマガジン8月号

●「S‐Fマガジン 2002年8月号」/早川書房

R・A・ラファティの追悼特集。全作品の一覧が掲載されてて、こういう時のSFMはサスガです。頼もしい…。
追悼文も沢山寄せられていて、現役で活躍中の作家・翻訳家諸氏による思い入れは、読み応えありました。

◆「ファニーフィンガーズ」R・A・ラファティ …+1
切なくかわいい悲恋モノ(え、チガウの?)。SFよりFTな印象がしました。主人公の魔女っこ(?)は、イカちゃんにも割とヒットしそうな気がします。

◆「知恵熱の季節」R・A・ラファティ …+1
酩酊小説です。
インフルエンザのように、そう・流行り病のように、「だんご三兄弟」のあの歌が一瞬にしてそこら中を一斉に席巻したことがあった(あったじゃん。)ように、ある日突如として「知恵」が、学問が、今・世界中で一番のアツい存在に…! 今・何よりもホットなのは知恵!!

「ヴィスコンティの『解放された緩慢宇宙論』、あれ抜きじゃもう一秒も生きられない!」(※部分抜粋)
とか、ポルノショップに買い物にきた兄ちゃんが店員に向かって叫ぶのであります。 (ポルノショップでそういうものを売るわけです。いいじゃーん、それって…。)
こういうのはスキです。ユカイ!

◆「月の裏側」R・A・ラファティ …+0
F・ブラウンを笑うせえるすマン系のブラックさで色づけしたような短篇(1960年作品)。まるきりフツウの小説で、ちょっと意外でした。(って、…)
出だしがいいです。いつもの日常の、ちょっとした些細な逸脱から、ちょっとずつ、歯車が狂っていくのだ。

◆「何台の馬車が?」R・A・ラファティ …+0
9歳のジミーと、それより20歳上のパパ。ピックアップのフォードで、親子で夏中キャンプ。野宿すると真夜中に聞こえてくる、不思議な馬車の音…。

「無邪気なボク」系に目のないワタクシ、パパ&息子に目尻垂れますが、このお話ではパパ萌えでした。息子の「決め付け度200%の頑固なナマイキさ」もナイスですが、やっぱ、それに折れてくれるパパだよ萌えポイントは!←こういう風に読むヤツもいる。てことで。(……)

◆「すべての陸地ふたたび溢れいずるとき」
R・A・ラファティ…+2

「知恵熱の季節」と印象が似てます。
でも「知恵熱」ほど鋭くなく、随分熟した印象です。イソップの「北風と太陽」なら「知恵熱」が風でこっちは太陽、そういう風なアツくなりかた。酩酊度とスケールは倍増。
だって何しろ、全人類が民族大移動熱に襲われるハナシ。
移動する人たち、みんなとっても幸せそう。ビジョンとしても面白い。ヴォネガット好きのお気に召しそうな気が。

◆「影の王」佐藤哲也…+0
サラリーマンが電車の中で気分悪くなって、嫌な夢を見る。気のせいだと思ってても何回も見る。気のせいということにしてそのままやり過ごす。でも次第にやり過ごしきれなくなる。そしてある日、夢の中のアレが現実世界にも姿を見せる。
神経のせいかもしれない。
神経のせいにする。でもある日、また電車の中で、…

荒廃した風景、何故だか「異次元を覗く家」(W・P・ホジスン)を髣髴としました。「ちょっと信じにくい、でも主人公が、ただ、見た」ことを綴る語りのせいでしょうか。
別に、何か悪いことしたわけでもない(んだろうと思う)のに、ヘンなトコにはまり込んでしまい帰ってこられなくなる、カワイソウな人、のおハナシでした(語弊ありまくり)。さらっと読んじゃいましたが、後からちょっと怖くなってきました。

◆「罰」(ことのはの海、カタシロノ庭)
佐藤哲也/藤原ヨウコウ…−1

…絵はカッコいいですが、お話が…「?え、だから何?」とか思ってしまいました(特にラスト1行)。ゴメンなさい…

この頃、5月号の深堀骨「隠密行動」に+2つけちゃったのはまずかったなあ、とか思ったりしてます。アレは+3にしておくべきだったかも…。


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