| 2002/10/01(tue)・・・ヤマナ |
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●「S‐Fマガジン/R.A.ラファティ追悼特集」(2002年8月号・早川書房)
とりこから「SFマガジン」今年分の6-8月号を借りて読みました。さすがSF専門誌で「ああ、これはSFファンの方のための雑誌なのだよね」と、私のような非SF者(SFへのあこがれはあるのですが)には入り込めないところも多々あったのですが、8月号のラファティ追悼特集は素直におもしろく読めました。
とくに、鉄からなんでもつかみだす不思議な女の子のお話、「ファニーフィンガーズ」がかわいくてたのしくて洒落てて謎めいてて切なくて、かつ私のロリコン心にもヒットして、とても気に入ってます。
とりこの感想文でも「イカちゃんにも割とヒットしそう」って書いてあるね。ご明察。割とどころではなかったが。 その他の短編では「知恵熱の季節」と「すべての陸地ふたたび溢れいずるとき」も楽しかったです。どちらもしれっと平熱で地球レベルの大変な事件を語ってて。
ラファティの本は「九百人のお祖母さん」しか読んだことないので、他の短編集にもチャレンジしてみなくてはと思いました。 |
| 2002/10/10(Thu) ・・・とりこ |
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●ジュリー・アンドリュース「偉大なワンドゥードルさいごの一ぴき」/岩谷時子訳/TBSブリタニカ/1979年
あのジュリー・アンドリュース作、妙に悲劇っぽいタイトル…どうもイロモノにみられがちなのですが。でも、ホントに偉大で最後の一匹たるワンドゥードルのお話だしな…児童文学ファンで未読って向きにはオススメです。楽しいですよ。
ある寒い日曜の午後。動物園のキリン舎の前で、ベン、トム、リンディの3人は不思議な人物(サバント教授)と知り合います。 しっかりモノで、おっとりお兄ちゃんのベン。いたずらっ子で回転が速い、弟くんのトム。おしゃまで小さなレディ、皆のアイドル、妹リンディ。兄萌え弟萌え妹萌え、少年×オジサン/少女×オジサン萌え…悪役含めた魔法世界のモンスター萌え。魅力キャラ満載ですよ!※フツウに読んでも面白いです。 魔法世界の陽気さは、ポップでカラフルで「アメリカ!」って印象です。ディズニーアニメの影響濃いような…特に「メアリーポピンズ」。←やっぱり、ご自分が出演なさったのが大きいのかな。「オズの魔法使い」も少々髣髴したかも(魔法世界をウロウロするあたり、特に)… モンスター陣の魅力も特筆です。今回再読してみて、毛がカラフルでふわふわっとしていそうで、なんだか「モンスターズ・インク」っぽいのかなあ、なんて想像しました。ハンサムな化けネコ君、とか、いちいちキャラ立っててユカイです。親玉の「ぬるぬるプロック」は、出だしなんかマジ怖いし…。
ウィッフルバード、という小鳥っぽいモンスターとトム君の絡み、個人的にめちゃめちゃ萌えでした。R2‐D2や震電、クリスの天気予報、あたりへの萌えとちょっと近いかな…
道徳教育っぽさが少々。嫌味な程ではないですが…時代かなあ、作者が「スポック博士の育児書」とか読んでそうな気がします。
3人が「観察眼を養う」くだり――見方を変えただけで世の中はこんなにも変貌する…なんてことをオトナに吹きこまれ、子供たちが「科学的なモノの考えかたに染まって」しまう場面は、「コドモにナントカ魂を教えこみたい大人ゴコロ」にヒットかも? 個人的には、「吹きこまれて染まっちゃったコドモ達を見守る、あたたかな母の目線」に萌えでしたよ。(ちょっと外側な萌えだな…) 残念ながらそうそう手に入らないので(15年前ですら既に買えなかった…)、ご興味のある向きは図書館で探してみて下さい。読後は、スリッパと言やこれになるかも。中学の頃、とある人にオススメいただいた本です。海外まで持ってって愛読してたらしい…大事な本だから気をつけて読んでね、と貸してくれたのでした。懐かしいなあ。
いただいたお土産のお礼・兼・ご紹介を少々。MEMO欄にはちょっぴり長かったのでここに…
◆其の1:「あなごパイ」
◆其の2:「グランドサンダー戦車 瓦せんべい」 せんべい表面には自衛隊戦車がプリントされてました(90年式なら「TYPE90」てな具合)。シンプルに美味かったです。 |
| 2002/10/11(FRI)・・・ヤマナ |
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●北村夏「いばら野植物園」(「世界でいちばんやさしい物語」サクラミステリー11月15日号増刊・あおば出版)
北村夏さんは、昔「川崎苑子」という名前で「週刊マーガレット」で活躍していた方です。17年ほど前に一度筆を折ってらして、8年の沈黙の後、レディースコミック誌「SAKURA」にて復活されました。
私は、この方がいなかったら読むにも描くにもここまでまんが好きにはなってなかったろうというぐらいの川崎苑子ファンだったので、復帰後第一作の読切「連休」の、休筆前と変わらぬ厳しく優しい世界には心から嬉しく感じたものです。
で、残念なことにレディース誌作品はいまだ単行本化されず(98年に「川崎苑子」名義で「猫的生活十二ヶ月」という書き下ろしの単行本は出ましたが)、今回やっとまとまった形で読むことが出来ました。雑誌一冊の中の三分の一弱なんですけどね。でもいっぺんに200ページも読めるなんて夢のようです。 前置きが長くなりました。「いばら野植物園」ですが、やはりとても素敵だったのです。
「頭はいいけど神経過敏で虚弱体質」素直でやさしい海彦さんと、元気でおおらかで、でもいじっぱりで無神経なとこもある萌子さん、そんな夫婦が萌子さんの故郷の高原「いばら野」で過ごす毎日。
地に足のついた作品で、でも視線は地面じゃなくて空を見ている、月を、星を見ている、そんな感じがあります。 昔から私はこの方の描く繊細でファンタジックな扉絵が大好きなのですが、この作品でも扉絵健在でした。海彦さんのお母さんと萌子さんが星空の中を船で航海している扉絵なんて、まんが読んでから見返すとまた、別の味が出てきたりして。
正直なところ、やり方次第では単純な田舎礼賛に傾きそうな題材だったとは思います。実際、生き生き描かれたいばら野と比べて、「都会」の描写は一元的にすぎる気もしたし。
ちなみに川崎苑子作品ですが「土曜日の絵本」が今年文庫化されました。20年前の作品ですが、色あせないたいせつなものがたくさん詰まっていると思います。オススメです。
(amazonで購入)
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| 2002/10/12(Sat) ・・・とりこ |
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| 2002/10/13(Sun) ・・・とりこ |
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●グレッグ・イーガン「順列都市」/山岸真訳/ハヤカワ文庫SF/1999
コレ読んだ時は、久々に「うわ・やっぱSF、いいよな!」とか思ったものです(あ、読んだのは2年位前です)。 ある男性のコピーが目を覚ます場面から、お話は始まります。クローンではありません。脳みそをスキャンしてデータとって、身体把握感も五感もすべてカンペキに本人と同じ、ただしコンピューター上のAIとして、の存在。そういう「コピー」。 そのため、コピーはオリジナルと地続きの記憶のままAIとして目覚め、発狂寸前に陥るのでした。そりゃそうだ。だって「スキャンしますよー」てとこで記憶は終わってて、次に目を開けたら「ハイ、アンタはコピーだよ」って展開なのです。コピーじゃない方はいいとしても、コピーにとっちゃヒドイ。俺は一生ネットの中か! と、自殺を(自分というデータを「消去」してこの状態を終わらせようと)試みたりするのでした。 現実に戻れないと認めるのはイヤだ。信じたくない。現実界から遠ざかりたくない。AIになったことで手に入れた能力に手をつけることで、自分がAIであるということに納得したくない。納得したとオリジナルに思われるなんて絶対認めない。…等と思いつつも・やはり・しかし。次第に状況に馴染み、受け入れていく…/いいや・受け入れたくない。という、揺れのリアル… ※コレ、まだまだ出だしのトコに過ぎないのです。(マジ) パソコンの知識が皆無だと、冒頭ちょっと入りづらいかもですが、既にココをお読みの方はネットを扱っておいでなわけで、なら問題ないと思います。(その他テクのとこも、まあデータがパケットで送受信されることが理解できれば、充分なのじゃないかなあ。) ヴァーチャル世界は、陰影が極端な、冷えびえとするような、やけにぺらぺらで、ぴかぴかギラギラするような、人工的で不自然で非現実的な空間として描かれています。いや、直接そういった表現はされてないけど。でも、そんな風な印象。「なんとなく、怖い…」と感じるなら、そりゃ読解力があるってことだと思う。現実世界のエピソードとの場面転換が繰り返されますが、現実世界場面になると温度やものの聞こえ方が元に戻る、ような気がするのです。 AIになることは、相当痛い代償(肉体の喪失)を伴う。ヴァーチャル空間を「現実と同じで、その上スーパー能力も手に入る」、いわば上乗せ式のユートピアとして描くのではなく、そこが決して現実とは同じではありえないことを語る。…たいそうシビアで、そしてそのシビアさこそが、読み手にこれほどのリアル、説得力を与えるのだと思います。 で、色々あって(←簡単に言うけど。ココも面白いよ…長くなるから略しますが。)最終的には…(以下ネタバレにつき色換え) 苦労を重ね育て上げた我が子はしかし、イワユル「新人類」だった(古)! 進路に口出ししてみるものの、ワカモノの思考にはついていけない、と気づく親たち。余裕をもって眺めていられたのも束の間…、震え上がった親たちは別居を決意。この先はコツコツ貯めてきた年金で生きよう、とほうほうの態で袂を分かちましたとさ。 みたいな(※誤読だろうそりゃ)。 新しい何かを見せてくれる、という点も、リアルさ、説得力の基盤たるSF的設定の凄さも、サスペンスタッチで進んでいくお話の構造も面白いし、ネタバレ部に書いたような「メタファー」的読みこみも可能だし(※例え話で書いてみた。)まんま受け取っても、イワユル「センス・オブ・ワンダー」のスケールは壮大だし…読み応えは相当なものです。 「しあわせの理由」(「20世紀SF」6巻収録)もそうですが、イーガン作品て、どれも相当シビアだと思います。そのシビアさがとてもスキです。下手にメロウに流れないのがグウ(いや、メロウはメロウで大好きなのですが)。イカちゃんにも、いつか読ませてみたいかも。けど、ディックがお好きなキミは、イーガンはむしろ健全と感じるかもしれないなあ。 加藤隆史さまの、「『色町の遊廓の名主と花魁』の悲恋と、浄化」とのご指摘(ネタバレ部)は、目ウロコでした。艶っぽくて、それでいて「純」で「清新」なのが並存してるトコとか、「ああ!」というカンジで。 ※で、「グラン・ヴァカンス」って、「順列」感想で書いた「上乗せ式」寄り、かもですね。でも「順列」とは作品の性格や狙いドコロは全然チガウと思います。そうかそれは比べるところじゃないなあ(「そもそもAIってのはなあ……いや、それは話が別でしょう。」>ナルホド)と思ったので、書いてみました。
◆過去のとりこ感想 感想(1)
/感想(2)
/追記(1)
/追記(2) |
| 2002/10/17(Thu) ・・・とりこ |
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初の個展(1965年)から最新作(2002年)まで、作品総数400点以上。 今までで、最大規模の回顧展だとか。 イントロダクション/愛とエロス/楽園とユートピア/ヤレ(透明)/森と肉体/カタストロフィ/メッセンジャー/芸術と芸術家/ルッジェーロとアンジェリカ/滝 /ポートレイト/自画像/三島由紀夫/冒険と異界/渦、螺旋/死
というように、19に区分された展示構成でした。
何しろ横尾なので、例えば第1室から2室へは、宇宙を模した渦巻柄がプリントされた、長丸型カーテン(要は、「0(ゼロ)」を縦に割る形で割れ目が入っている)を必ずくぐり抜けねばならなかったり。ええ・ワタクシもくぐりましたともよ。
過去作品のリメイク(描きかけに手入れて仕上げた、のかな??)も何点も。絵柄の変わらなさはビックリでした。 1万枚集めた、という滝の写真絵葉書を、展示室全面にびっちりと敷きつめた「滝」展示は、正直、キモチワルかった…滝がこんなにも偏執性を帯びるとは。また、偏光板を用い、光の効果を使う一連作品(仏像の神秘の眼差しが、眼光ビームで表現されてたり、とか)も、この年になってすらトラウマになりそうな異様さ・恐ろしさでした。
あのリサ・ライオンを富士樹海で撮影し、全身電気帯びてるみたいな効果を加えた映像もありました。雷神様みたい… 横尾氏は「ターザン」の大ファンなのだそうで。「冒険と異界」セクションには、ターザンをモチーフとする作品と少年探偵団モノ(制服と帽子の少年の3人組)が何枚もありました。 同一画面に分岐を描いた「Y字路」一連は、通りの片方ともう一方で昼と夜だったり、風景や季節が違っていたり…。2001−2年作品だけで一体何枚あったやら。幾らアクリルと言えど驚異的な制作意欲だ(速度も)。 …そんな具合。観た後は、もうへとへとでしたよ。 |
| 2002/10/24(Thr) ・・・とりこ |
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先日、「DASACON6」(2002年10月19〜20日)に参加してきました。 当日の様子を、ちょっぴりご紹介。 だいぶ手抜きではありますが、例の如く別ファイルにしました。ご興味のある向きは こちらにどうぞ。 ちなみに、見出しはこんな具合です。
◆オープニング&自己紹介 |
| 2002/10/26(Sat) ・・・とりこ |
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●「S‐Fマガジン 2002年11月号」/早川書房
一挙掲載200枚、の飛さんの新作に気を取られてましたが、今号の特集は「SFミステリ再考」です。
※1:例えば「猿丸幻視行」「蒲生邸事件」 ◆飛浩隆「蜘蛛(ちちゅう)の王」…+2 前書いた感想とかぶりますが、「区界」という舞台設定に違和感を覚える向きも、こちらならとっつきやすいのでは。スピード感、サバイバルゲーム(且つ育てゲーム)っぽさは、「区界」と相性がいいのかも。 ◆草上仁「壁の向こうの友」…+0 ありがちな展開…と思ってたら、最後にもう一枚ありました。 ◆『グラン・ヴァカンス』より(ことのはの海、カタシロノ庭) そか、アレってベヘリット(@「ベルセルク」)だったんだ…(違)。 |
| 2002/10/28(MON)・・・ヤマナ |
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結果→24冊。
シリーズものは「一巻でも読み終わっていれば既読」というルールのおかげでだいぶ水かさが増しました。
『きみにしか聞こえない CALLINGYOU』(乙一 スニーカー) |
| 2002/10/29(Tue) ・・・とりこ |
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とりこ結果→40冊。
イカちゃんに同じく「シリーズ中1冊だけでもカウント可」ってルールで、かさ増えてます。
『失踪HOLIDAY』(乙一/スニーカー) |