| 2002/11/01(Fri) ・・・とりこ |
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口当たり良。「ミステリアス・ホラー」って裏表紙の惹句、実にナルホドです。面白かったです。オススメ。 「倉阪ビギナー」の方や、「何度か試してみたけど…クラニーせんせいは、もういいや…」なんて方に、もう一度振り向いてもらう為に、オススメしてみたいなあ。ラクにどんどん読めるし、ワケワカンナクないし(※電波ですけど。)、本自体薄いし、読後に胃もたれしませんし。←「懲りた」向きにはコレ重要かも? 具体的内容に触れるオススメは、しかし、書きにくい…前情報、なるべく少ない状態で読んでいただきたいのですよ。 ところで、コレがデュアルから出てるってのは、ワタクシは非常に嬉しいです。今読んでもだいぶニヤニヤしますが、コレ高校生の頃読んでたら、随分ウットリしたんじゃないかなあ。 ちなみにワタクシは、例のアレには暗転(P100)時に気づきました。その後、無謀にも残されたナゾに挑み、そしてついに、真実を、その完全なる全体(宇宙)の意味を、掴むに到りました。ワタクシのHN(とりこ)が暗示する「鳥」のイメージ(※)が、ワタクシを解決へと導いてくれたのですが、それは… OK、刷りこみ完了。 ※…それはアナタ、暗示じゃなくて、単に、まんまなだけ。 話、ちょっと遡りますが…DASACON6当日、会場入りする前に上野まで出て、美味しいお蕎麦を食べてきました。松本楽志さま(@天使の階段)、たなかなつみ様(@たなかのおと)
のご一行に混ぜていただいたのですが、その折に「超短編マッチ箱」作品集1・2を手に入れたのでした。 「シベリアの猫」(※作品集2収録)に、子どもの頃大好きだった絵本「100まんびきのねこ」(ワンダ・ガアグ/いしいももこ訳/福音館/1961年)を思い出しました。にゃあにゃあにゃあにゃあぎっしりみっしり、目に浮かびます。うわあ、こりゃうれしい光景なのかうれしくない光景なのか…。猫フェチの極楽…それとも極北? 「超短編マッチ箱」は、11/3の「文学フリマ」に出店なさるそうです。 ◆余談(1) ◆余談(2) |
| 2002/11/02(Sat) ・・・とりこ |
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●J・K・ローリング「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」 児童書とは言え上下分冊。普段あまり読まない人がこの分量を読んでくれるなら、対象年齢に関わらず(対象年齢なら尚更)頼もしいなあと思います。 華やかで、派手さ増強。TVっぽいというか…結構、映像的な印象もありました。(児童文学と一口に言っても、クラシカルなものから「TVっぽい」ものまで色々ですし、それをハリポタの新しさだと言いたいわけでは全然ないです)「現代っ子だなあ」とカンジさせる部分を抜いても、一種、早川FTや創元FTに近いような感触がありました。 登場人物の世界認識が、前巻より少しオトナにシフトしているように思いました。それがこういう印象に繋がっているのかな。 例えばコドモってオトナをからかいたがるものですが(そうして時々オトナはしてやられちゃうんですが)、そういう、子供サイドの目線は残ってます。でも、もうホネ組みは大人向け小説に近い。感情面では幼さを残しつつ、一方で、小学生とはちがう。随分複雑なことも、もう処理出来る。その混交具合が14歳(中学生)らしさをカンジさせるなあというか。 お兄ちゃん/お姉さんになってきたね…(しみじみ…←ババア目線?)でもでも、ローリング女史、子供をちゃんと見てるなあ、なんて思いました。←ナマイキな 美少女もご登場。輝くプラチナブロンド、紫の瞳…ちなみに御ん年17歳。気位高いぜ。あ、ハリーら主役陣は14歳です。 そもそも主役3人て、男子2人に女子1人(ハリー、ロン、ハーマイオニー)。舞台はガッコウ(しかも全寮制)、学食があって、アコガレの上級生(センパイ)も後輩もいて…ダンスパーティーもある。ほら、イギリスだから。照れますねえ。日本の学園モノなら「文化祭&フォークダンス」てとこか。ラブコメ萌えには、読み甲斐がありそうです。 ちょっと行き過ぎると安易さや下品に堕するかも、てのを、いいラインで止めてあります。近くにいると(「友達同士」だと)見えなくて、第三者と絡んで初めて、突如目に入ってきた何か、とか…。「意識」されて初めて意識される系の各種… 具体的に言えば。ハーマイオニー、可愛くなりましたよ。でね、ハリーとロンがそれに眩しさを感じつつ、本人に向かっては絶対そういう態度とれない(だって、口を利けば相変わらずのカノジョなんだもん)。キミたち、微妙に彼女ずるいと思ってるでしょ。ソレって、腹立つんでしょ。ハハハ! 未読で、イキナリ4巻から読むの、どうよ、ってことですが…別に死にゃしません。筋もキャラも、まあ、理解できると思います。ただ、続きものの通常リスク(例のアレがどうの、とか前巻のかすかなネタバレ、とか)は、当然伴います。伏線云々もありますが、要は読者に「1〜3巻までのいきさつの共通体験」を要請するので、ヤハリ1巻からの通読は推奨です。そのほうが楽しいと思います。 内容紹介をちょっぴり。 ヒューゴー賞取ったそうですが、SFというよりミステリな気が…冒頭で事件があって、ラストで謎明かしですし。SFっぽさは3巻の方が強い(※1)と思いました。 あ。ハリーは相変わらず一般人じゃないからさあ。ハリーの都合に併せた的な展開も相変わらず。今一歩ハリーには移入し辛いトコもあるんですが、でも、上巻ラストは泣いちゃいました。ハーマイオニー…。いいこだなあ… ※1:「大長編ドラえもん」をSFと呼んでいいなら。 あと、最後に…いっこだけ・ケチ。本編と関係ない。あのう…訳者後書き。「素人」って自分で言っちゃうのはどうでしょう。1巻ならまだしも…そのホカの部分でも、ちょい・萎え…もうちょい、落ち着いててもいいのではというか… |
| 2002/11/04(Mon) ・・・とりこ |
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●t.o.L.監督「TAMALA2010」(公開中)→(公式HP) あたちタマラ。あたち、こわいもの、なんにもないの。 ネコかわいければ、ホカどうでもよい。 物語内で盛んに「破壊と再生」とか言うワリに、ワタクシ的には「破壊」、全っ然足りなかった…←普段エイガ観ると「多スギる残酷表現」に、やたらうるさい癖に(…そうなんだけどさあ…) 背後に物語を隠していそうな、思わせぶりで曰くありげなガジェットが沢山です。総じて「それって、ファッションなんでしょ」という印象でもあります。 シンプルな絵柄&動画は、たいへん魅力的です。途中サイバーパンクな映像が挿入されてくるのも良いです。しかし、あのサイバーな女王ネコ、一体、何だったのでしょうか。結局回転してただけって気が……もしかして、途中で制作予算足りなくなっちゃった?(なんつて) 破壊的で破滅的でうるさくて、そしてメロウな音楽はカッコよかったです。こちらは「破壊と再生」って印象、バッチリでした。その手が苦手な人には「鼓膜の破壊と再生」かもしれませんが(……)。ワタクシ的には、結構、気持ち良かったです。 |
| 2002/11/07(Thr) ・・・とりこ |
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■「新世紀SFの想像力」
Jコレクション刊行記念フォーラム 先日「とり」「イカ」揃って、早川書房主催の「新世紀SFの想像力」Jコレクション刊行記念フォーラム(2002年10月31日)を聴講して参りました。当日の様子を、ちょっぴりご紹介。 今回ホントにへっぽこですが、例の如く別ファイルにしました。ご興味のある向きは こちらからどうぞ。 ちなみに、見出しはこんな具合です。 ◆はじめに |
| 2002/11/14(Thr) ・・・とりこ |
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タイトルどおり、少年と少女のロマンスを描いた少女マンガ。ただし、生半可なロマンスじゃあ、ありません。 気になる。近づきたいと思う。憧れる。気になる。ムリ。そんなに図太くない。逃げ出したい。 片思いではないのだった。お互い、脳内では「あの人とワタシの愛の天国」妄想が渦巻いてるのだった。それぞれがそれぞれに激しく片思いしているのだった…って、端から見れば、それ、「アナタ達は両思い。」ヨカッタワネ! …チガーウ! どうしたいの? イチオウギャグで語られてるのですが、キツ過ぎ。でも一度読んでしまうと、この濃度でないと、もう物足りない。 ところで。「照れ」って一体なんなんだろう。前から不思議だったのですが、ますます謎が増しました。おお、ラブとはかようにハズカシいものなのか……いやあ・こうでなくちゃ! しかしこのマンガ、何を言う必要もなく、もう、ちゃんと売れてますね。あちこちの書店で平積み見かけます。まあ、見逃される筈ないよね。タイヘン嬉しい。未読の方は、まあいっぺん読むとヨロシ。喝采すること間違いなし。イエー。 |
| 2002/11/14(Thr) ・・・とりこ |
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●レベッカ・ブラウン「家庭の医学」/柴田元幸訳/朝日新聞社/2002年 後書きでも触れられていますが、恐らくはノンフィクションベースの作品です。筆者の実母が末期癌と診断され、世を去るまでが淡々と綴られています。 どこからどこまでがフィクションで、とか、そんな野暮はどうでもいい。 ドラマ性。 「哀しみ」という形容詞、それだけではとても足りない。 地味な本です。地味でよい。この話題に、派手さは必要ではない。 筆者の主観によって捉えられ、書かれた以外の一切は、哀しみを映し出すために必須ではない。このように排されて、そのことが判ります。筆者にとってどれだけ誇らしい、大切な母であったか。その人物を喪うとはどのようなことか。語り手にとってどうであったか。人が死ぬとはどのようなことか。 身近な人を癌で喪ったことがあります。1週間病院に泊まり込み、最期まで看取りました。たいへん消耗した。父が喪主だった関係上、葬式までの一切に立ち会いました。でも、その経験をこの作品の評価の根拠として語るような真似はしたくない。この作品について語るときに、反論を封じる手段のようにそれを語るのは、2重に間違っていると思う。 今すぐ読まねば、という類の本ではありませんが、非常に優れた作品です。 |
| 2002/11/15(Fri)・・・とりこ |
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●ロバート・J・ソウヤー「イリーガル・エイリアン」 ※今回、ちょこちょこ文字色伏せてありますが、まあ、イチオウ、てことで。落ちはばらしてませんので大丈夫です(なんじゃそりゃ)。 ・illegal(イリーガル)つまり、「イリーガル・エイリアン」て英語表現は、実際にあるのです(※コレは、後書き解説にもちゃんと書いてあります)。 で、このオハナシ、エイリアンはエイリアンでも、マジエイリアンなんだぜ! …つまり、エイリアンが、法律を破ったというので裁判にかけられちゃう。という小説。なのです。 翻訳を担当された内田昌之さまは、御年73歳のお父様から、たいへん好評を得たとのことですが、ワタクシも、身近な中学1年生(男子)に読ませてみました。 お話に大切な要素って、「リアリティー」だけじゃないよなあ、と読んでつくづく思いました。だって、宇宙船が地球にやってきて、中に乗ってた宇宙人は万能翻訳機を持っていて、あっという間にコミュニケーションが成立しちゃう、なんておハナシの一体どこに「リアリティー」が。 イワユルSFミステリなのですが(てか、ここまで安直に「SF」+「ミステリ」ってのも、面白いなあ)ほのぼのとした温かみに、読後、なんだかホッと一息つけます。荒れてささくれ気味のココロが、ほんわりなごんであったかくなる、というか。 ソウヤー作品でも人気の高い「さよならダイノサウルス」は、タイムマシンで過去の世界に遡る、という設定についてかなきゃならない。それに比べると、現代社会の中に宇宙人が入ってくる、って方が、案外ラクに読めるかも。 |
| 2002/11/18(Mon) ・・・とりこ |
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昨冬、「梨木香歩『裏庭』の感想を、好き勝手に喋り倒す会」を、仲良しの女子4人組で企画しました。 企画主催のたまちゃん(「プチリーダー」)が、果敢にもテープ起こしを決行。その上ページまで組んでくれて、めでたくWebにUPの運びとなりました。 構成は、こんな具合です。 ◆児童文学としてどうか 次回企画も進行中…マジ? 楽しみ! でも、皆さま強者の本読みだからなあ。課題図書の候補一覧(メールで回ってきた)を見て、蒼ざめ中のワタクシです。うひゃっ、コレ読むのか…一仕事だわ、こりゃ…… |