| 2002/12/21(Sat) ・・・とりこ |
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1〜3月号も採点に協力を、との要請(?)が。そんな訳で、今更ではありますが書いてみました。 ◆菅浩江「風のオブリガート」…-1 ファーストコンタクトの物語。嗅覚が重要なコミュニケーション、ってあたり面白かったです。また、外界と接触を持ちたがらないエイリアンたちの主張も、興味深かったです。それだけに、主人公が最終ページで突如「一緒に●めない」という結論に達するのが、たいへん唐突な印象でした。 「嫌がるのを無理強いしてもアレだけど、でも、いつかコミュニケーションできるといいね、って思ってても別にいいよね?」的な、希望を残した終わり方、ってわけには行かないのでしょうか……(ワタクシが甘っちょろいのかなあ?) ◆野尻抱介「片道切符」…+1 有人火星探査船の打ち上げ場面から始まります。女性クルーが主人公。プロジェクトに関わり数年、待ちに待った計画は、一度は頓挫したに見えたが、しかし……素っ気無く簡潔な設定説明、海外作品の翻訳版みたいで、ある種のムードがあるかもです。でも、ちょっと簡略化され過ぎていて、ト書きっぽくもありました(枚数の関係上、しょうがないのかも……)。 でもね、ラストは見事に野尻節。こういう負けん気、読んでて元気が出ますね! ◆森岡浩之「夜ごとの……」…+0 死神が鎌振りかざして追っかけてくるハードボイルド。←モノの喩えじゃなく、まんまこうなのです。だから、SFというよりホラーな気も(※ホラー好きなので個人的には全然構わないと思ったり)。読み易かったです。実は「星界の紋章」2年ほど積読なのですが、こんななら読もうかなあと思ったり(多分こっちが例外なんだろうなあ) ◆高野史緒「太古の王、過去の王にして未来の王」…+1 面白かったです。だって何しろ、アーサー王が女性という設定なのです。◆藤崎慎吾「コスモノートリス」…+0 効率よく宇宙進出するためには、もう、人類の体なんか要らない(?)。アストロノート(宇宙飛行士)ではなく宇宙飛行人(コスモノートリス)になってしまった、そんな彼らの、生態描写と、主人公の、深宇宙へのアコガレ。ごっこ遊びが好きな向きはウレシイかも。主人公の衛星ぼうや、可愛かったです。ポール・ディ・フィリポ「系統発生」(「20世紀SF(5)」収録)と印象被るかも。 ◆唐沢俊一「尾上頭歩六の滅形」…+0 この世にあってはならない程おサムイギャグを思いついてしまった芸人を巡るいきさつ。キャラが立ってて読みやすいです。半村良「幽タレ考」(「ユーモアSF傑作選」/集英社コバルト文庫)を彷彿。だからコレも、SFと言ってOKだろう、なんて思ったり。 ◆谷口裕貴「ロストロイヤル」…+0 今は流刑地となった火星にて、かつて王位継承者であった人物の遺伝子が複製され、王位の正統性を主張する。しかし厄介な事に、クローンは1体ではなかった。 火星=流刑地、懐かしい。 ◆森奈津子「レプリカント色ざんげ」…+0 場末の酒場で、老いたセクサロイドが、百花繚乱(?)な遍歴を回顧するお話。セクサロイド、つまり脳は同じままボディ(つまり、性別も)変えられるという設定をうまく生かしていて面白かったです。「トランスセクシャル」という言葉の意味がよく判らない人にこれを読ますと一発なんじゃないかな。 ◆ポール・アンダースン「分岐点」…+0 植民、または交易可能な惑星を求め、宇宙を巡る地球人一行。出会ったのは、肉体的には人類そっくり、しかし知性は人類を超えて優れたエイリアンだった……「そういう場合、こうするかなあ」と思ったことがまんまオチで、オチだと気がつかなくて、何回か読み返してしまいました。 ◆お誕生会(ことのはの海、カタシロノ庭):北野勇作/藤原ヨウコウ…+1 奇をてらったものではないのですが、イラスト、とても可愛いです。ストーリーは邪悪。(って、完全に「好み」で点つけちゃってますね。スミマセン……) |
| 2002/12/22(Sun) ・・・とりこ |
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「マイノリティ・リポート」の公開と連動して、ディック特集号。「フィリップ・K・ディックリポート」同じ面子(話題は別)の、座談会も掲載されてました。 あと、「原作と比べてどうか」が話題に出てました。ワタクシは全然気にしないで観ちゃったので、「そうか」なんて思いつつ、新鮮なキモチで拝読しました。 ◆フィリップ・K・ディック「シナリオ版 ユービック」…+2 ディック自身による脚本化を一部掲載。近々、完全版がハヤカワSF文庫から刊行予定とのことです。 エピソードすっ飛ばしてるんですが、何しろ作家自身による再解釈なので、何処を一番見せたいか、映像としてどのような表現を求めているのか、が具体的に判るわけです。非常に面白かった。興味津々。SFMならではな企画だとも思いました。刊行されたら、コレは買うぞぅ。 ◆深堀骨「歌丸大将軍の砲兵隊〜又は「なぎら健壱の『世界の平和』」」…+1 「人類、情報の90%は本から得ているのさ」 歌丸大将軍、うれしいこと言ってくれるぢゃないのさ。 お待ちかね・深堀骨の新作です。深堀節は相変わらず、江戸っ子魂も変わらず。ス・テ・キ!! 例の如く華麗ですが、今回は、ちょっとそのオノレの妙(たえ)に、酔い気味というか……肝心の大ネタがイマイチ不発な気が。師匠! 出し惜しみなさらず、こう、もっとでかいの一発かまして下さいよう! ところで(既に手元にある)SFM2003年2月号によると、次号の「カタシロ」に、深堀氏ご登場のようです。 ナニしろ、土橋とし子さんのイラストとのマッチングって絶妙で、今のとこホカに考えられないのですが、藤原ヨウコウと組み合わせる…って、一体どうなっちゃうの?? 今から、とっても気になります。 ◆ジョージ・R・R・マーティン「魔獣売ります」…+0 ノアの箱舟の如く、膨大な生物群を保存している、巨大宇宙船の管理人が主人公。禿頭の巨漢で愛猫家で、慇懃無礼。キャラ立ってます。てか、なんかもう、脳内イメージはモロ宮下あきら(男塾とか)……。 妖獣同士を闘わせる複数の部族の君主それぞれに、「他の部族に売ったより強い」動物を売り、そして…… SF的な説明がついてますが、要はイソップ童話的。レトロで懐かしいテイストでした。「ポケモンのハシリ」との解説文は、ナルホドでした。◆ヴィデオ・スターの悲劇(ことのはの海、カタシロノ庭):高野史緒/藤原ヨウコウ…+1 絢爛豪華で美しい……京フェスでお伺いしたところによると、原画はフルカラーだとか。見たいなあ! |
| 2002/12/23(Mon) ・・・とりこ |
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| 2002/12/25(Thr) ・・・とりこ |
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昨年のゴジラはやっぱ凄かった。タイトル題字の気迫からチガッてた。でも、毎年あんなだと、疲れちゃうかも。今年は今年で、ナカナカで…てか、お楽しみどころが全然チガったカンジでした。ある意味こっちの方が「正統派」かも? 前回の主役は女性ジャーナリスト(弱小番組の局アナ)、今回はメカゴジラのオペレーター。 勿論、自衛隊は前回も必死で抵抗してました。でも基本的にやられっぱなし。反撃云々なんてレベルじゃない、ってトコが良かった。入りこみ易いというか。共感の裾野広そう(フツウの人が観て、感情移入し易そう)。スーパーの店員がメガホン持って「ゴジラ警報!」と客を避難誘導したり、庶民があっけなく踏み潰されたりに力点があって、リアルで楽しめた。てか、そこらへんを狙ってたんだろうし。 けど今回は、積極的な「闘う姿勢」。対ゴジラ兵器を、「国家の頭脳の精髄を集め」「国家予算」で数年かけて開発するとか、自衛隊の中での位置付けとか、そういうリアルで攻めてたみたい。首相交代(ゴジラ撃退に失敗したら、内閣解散疑惑が報道されんの)とか。 でも肝心のゴジラ自身は、倒されるべき相手としてしか存在してなくて、今回はワリと影が薄かった気が。 粗筋。 メカゴジラの開発者が、子持ちのヤモメって設定。パパの研究室に小娘が出入りするのね。 その辺は、正直「良く判らん」かったです。入れ込むには材料少な過ぎるし、&浅スギるし、色々ナニ言ってんだかワカンナイし……何故キミたちは、そう、泣いたり判りあったり出来るのか。フシギ。まあ「なんとなくそういうアレなのねー」と、流して観る部分なんだろうけど。辻褄あってないなあ、なんて思ってみてました。 紅一点の釈ちゃんが、隊の中で孤立する。その根拠が「女性だから」に来ないのは、好感度高かった。お話が必要以上にややこしくならないのでした。「闘う兵士のお約束」(兵士同士の過去の因縁)に持ってくるのだ(「私は、誰からも要らない人間で、一匹狼だから」とかのたまう釈ちゃん)。 しかし、釈ちゃんにミリタリーな恰好させて云々というのは、たいへん宜しいね。眼福!宜しくてよ! あと、同行者の「ロッカールームが男女共同てのは、ありえない」というのは正しい指摘だと思う。 ところで、陸上自衛隊習志野駐屯地が、メカゴジラ開発拠点の舞台でした。思わずのけぞりました。だって、マイ出身高校、毎年そこの構内でマラソン大会実施しててさ……当日の連れ、高校時代の同級生だったもので、もう、内輪ウケするしかなかった。ひいい。 |
| 2002/12/26(Wed) ・・・とりこ |
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●出崎統監督「とっとこハム太郎 ハムハムハムージャ! 幻のプリンセス」/⇒公式HP 冒頭「年末年始はふるさとへ帰ろう」てな調子で、「ああ、今年は北朝鮮問題もあったし」と観てたら、「ハムスターの原産地は砂漠」ときて、突如アラビアンナイトな展開に。で…出崎カントク、「アラビアの夜の種族」でもお読みに? なんつて。 前回「ロコちゃん(ハム太郎の飼い主、)愛してる…! でもボクは、ハムスターだから……」と、飼い主の少女とそのボーイフレンドに嫉妬し苦悩する、という大島弓子(綿の国星)も真っ青な展開に度肝を抜かれましたが、今回は、ハム太郎はアラビアンなお姫様(?)に翻弄されて「初恋…」とか言ってるのでした。「恋とはウレシくて、恥ずかしくて、切なくて……ぽやーん。」うはー。 そのヒロイン(ハムスター)が、ナカナカな食わせものでした。婚約者の、隣国の王子様(ハムスター)が行方不明になったというので、その場でハム太郎に乗り換えるの。イヤンなしたたかモノ。 悪の魔法使い(ネコ)が登場し、姫に愛を迫るのでした。魔法のツボに封印されてたのを、お調子者なお姫様が解放してしまい、ネコに一目ボレされるという因縁。「オレさま達は、ケッコンするのにゃー!」 「モトカレ」「モトカノ」(元の彼氏、彼女)なんて台詞がぽんぽん出てきて、吃驚。現代っ子気質の反映? カルチャーショック気味なワレワレでした。
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| 2002/12/28(Sat) ・・・とりこ |
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てっきり、「熟練工」と同じ発音で読むのかと思ってたら違った。学校名でした。千葉高校⇒千葉高、船橋高校⇒船高、とかと同じなのね(多分)。 イントロの字幕に唖然。「数年前に勃発した「教師の乱」以来、学校を制しているのは……」 ??? 教師が乱? 誰に対し? 「乱を逃れた校長は……」何ィ?? (※一応パンフ買ったんですが、読んでも、イミ全然判りません) 主役・ギョンスくんは、「生まれながらの強さ故、否応なく喧嘩を吹っかけられ、しかし強いので勝つ。結果、やたらトラブルに巻き込まれ、これまで8度もの転校を余儀なくされてきた……」という男。口癖は、「俺は巻き込まれたくない」。 転校早々、火山高のナンバー2が、ナンバー1に「校長毒殺」(……)の濡れ衣を着せ、学校から放擲することに成功。学校一の美女(剣道部主将)を巡る奪い合い(??)とかイロイロあって、それに主役が巻き込まれ云々。最終的に、教頭が「掃除人」の招聘を決意。力をもって力を制す、教師と言うよりは暗殺集団な5人組は、圧倒的な支配力で「生活指導」をするのでした(何だかなー…)。 「破壊場面を優先するあまり、ストーリーの整合性に対してストイック(フツウそういうことやらんと思うけど)」て印象でした。てか、「めちゃくちゃ」。 マルチャン(チャンまでが名前。無理に言えば「マルチャンちゃん」になる)・ことナンバー2氏は印象的でした。主役を凌いでたかも。 「負けても負けても、気持ちの上で一切懲りない」というキャラの立たせ方は、ここまでくると新鮮でした。単に「バカ」の一言で片付けてもいいんですが、ああ突き抜けてると、それなりにインパクトあります。島本和彦で喩えるなら「炎の転校生」より「逆境ナイン」っぽいかも、と思いました。 ロマンチックな場面では、事前に突如BGMがピアノに変わり「今はそういうモードでーす」と教えてくれます。親切設計。(……) しかしそもそも、ガッコウの支配者って、そんなにまでして、なりたいものかいな? (それ言っちゃオシマイですって) |
| 2002/12/30(Wed) ・・・とりこ |
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