2003年9月

2003/9/26(Fri) ・・・とりこ
S-Fマガジン 2003年9月号

●「S‐Fマガジン 2003年9月号」/早川書房

女性作家特集号でした。表紙の耽美さにビックリ! (せみぬーどの美少年が表紙、というSFMなんて初めて見た気が。)
特集記事では、アメリカのスタトレファンのやおい事情をレポートした「女性の、女性による、女性のためのポルノグラフィー」(ジョアンナ・ラス/   訳)がおもろかったです(^o^)丿

「彼女たちのセクシュアリティ」との副題がついてましたが、海の向こうには「やおい」とか「ボーイズラブ」に相当する語って存在するのでしょうか? この様子だと、美少女アニメだけじゃなくて、ボーイズラブも海外流出のパイはカナリありそう。今どのくらい流出してるのかなあ?

カーク船長×スポックさんのカップリングが例示されてましたが、なんでもあちらさんでは、その手の同人誌は「二人の仲を匂わす程度」「具体的な性描写、行為描写を伴うもの」「ハードエロ」の3ランクに厳密に分類されてて、ちゃんとそれを明記してなきゃダメらしい。
なんちゅーか、マジメなのね。ビックリです。日本なんて、「買ってみてはじめて当たり外れが判る」くらいの意識なのでは。

◆ストーム・コンスタンティン「白蛇の呪い」…+0

こりゃあ、女子的お楽しみ! 楽しく読みました。カップリングの美々しきといいファンタジックさといい、正統派のお耽美やおいでした(^o^)丿。

ええと、粗筋。敗国の王族である主人公のヘタレ兄ちゃん(美形だが覇気のないダメ貴族。30代、痩身で長髪)が、難を逃れんとする王族の一行からもついに見捨てられ、彷徨い、謎めいた谷に迷い込む。
谷には古びた城があり、そこで彼は謎の人物に命を救われる。夜が明けてみると、城の支配者は怪しくも妖艶な美少年(黒髪、短髪、色白)なのでありますた。
城主は常々憂いと悩みを秘めている様子。逗留するうちにヘタレ兄ちゃんは、次第に城主に親しみを覚えはじめ、自分で良ければ秘密を打ち明けて欲しいと願い……

でねでね、食われちゃうのよー! (どっちがどっちに?) 
いや……違うか(違わないよー!)

武宮恵子とかお好きな向きにオススメ。コレが巻頭? んまあ! と一瞬期待しちゃいましたが、そんなことなかった。そりゃそうだよね。あはは。

◆ケリー・エスクリッジ「そしてサロメは踊った」…+0

サロメの舞台オーディションにやってきた、謎の女をめぐる物語。
性別、いや人間の形状であることすら、もしかすると必要としてない生命体…? この設定って、どこかで……。ああそうか、手塚治虫「火の鳥」に出てくるムーピーじゃん。アレが性悪になるとこんなカンジなのかしら。とか思いつつ読みました。

◆キャロル・エムシュウィラー「ビーナスの目覚め」…+1

加藤龍勇さんのイラストがステキすぎて、イメージ染められちゃったかも……(イラスト抜きだったら、もう少しエグい印象だったかも)。
「女性作家特集」のトリをコレで締めるのかー、そうかナルホド、と思ってこの点数つけたのですが、実はカナリ深読みが可能の、なかなかスゴイお話なのだそうです。
(※詳しくは、眉村卓ファンサイト「とべ、クマゴロー」内掲示板「ヘリコニア談話室」の、 らっぱ亭さまと管理人さまのやりとりをご参照ください。掲示板そのものより、掲示板ログ倉庫のこちらのほうが読みやすいかも。8/18頃のやりとりです)

◆「優しい音」(ことのはの海、カタシロノ庭):井上佳穂/藤原ヨウコウ…+1

暗い水底でたゆたう水死体のロマンス。ムーディです。ただ、冬を越しそして春になる……というお話なので、ちょっと季節感ないよなあ、とか思いました(2月号あたりに掲載されてると良さそう)。


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