09/12/31

本屋さんで追悼復刻本を見つけてやまだ紫が亡くなってたことに今さら気づいたヨううう。ウロンです。えっとー、そろそろ今年も押し詰まってきたのでさすがに年頭言いかけてほったらかしてたことをやろうカナーと思ったんだけど、何ゆおうとしてたのか読み返してもはっきりとは思い出せないのでとりあえずうろ覚えのまま進めてみるヨ!

と書いてから3日たちました。えーっとんーっと。えー。まーその何ちゅの、オタクちゃん(と目され以下略)がマンガだのアニメだのをどうゆう目的で求めてるかなんちゅのはそれぞれ各々の勝手なんでどうでもいいんだけども、さてこの15年、ネット環境の発達によってどんなボンクラでも自分の発言を他人様の目に触れる場所においとくことができるよになりました。もちろんオタクちゃんたちもマンガアニメについてバリバリ発言してるわけですが、今回考えてみるのはその発言の内容ではありません

えっと、ウロンは以前、【いい−悪い】【好き−嫌い】【上手−下手】【面白い−つまらない】ちゅのは、それぞれ全然別次元の評価軸だちゅたよね。マンガやアニメについて何か言う時、んゃほかの何についてでも同じなんだけど、この4つの評価軸が分離できてなきゃどんなに体裁を整えてもそれはただの個人的な感想なの。何か見た時面白いと感じたとするでしょ。それはその作品自体が持つ面白さに触発されてはいても別モノなの。あ、それがダメだちゅんじゃなくてね、それはとても大事なものだし大いに主張していってもらいたいトコロなんだけど、ここで忘れられがちなのは、個人的な感想ちゅのは自分の中だけで完結してるちゅこと。説得力がいらないの。つまり他人にどうこうゆわれる筋合いはないと同時に他人に強制する効力もないちゅことです。オタクちゃんがよくやってる信者とアンチの罵りあいが常に泥仕合になるのはそれが単に感情の問題だからなのね。好き−嫌いが主張の土台にある以上そらーお互い譲る筋合いはないわナーちゅわけで不毛っちゃ不毛なんだけどそれはそれで面白いのでどんどんやってください。

その自分が感じた面白さについて、あるいは自分が感じた面白さを引き出したその作品の持つ面白さについて、それがいったいどうゆうことなのかを問う文芸がいわゆる評論とか批評とかゆうヤツですね。えーっと、ウロン、やっぱり以前に批評と批判と評論はそれぞれ別モンちゅってるんだけど、この違いってあいまいでもあるのよねー。とりあえずこの場で使うウロンの認識でゆうと、まず評論ちゅのは基本的には識者の意見でいいと思う、んだけど、その識者のレベルもバラバラなら新聞のベタ記事の書評から学術論文まで全部評論でくくれちゃうもんね。あとに出てくる批評もそれ自体は行為であってそれによって生まれる言説は評論であるちゅ考え方もできるし、くくりがでかいのよなー。ま、その作品あるいは現象の内容について考える姿勢があれば、たとえどんなにイカレポンチなことゆってても評論ちゅていいんじゃないのかな。どんな曲げ屋だって経済評論家なわけだしね。

ちょとややこしいのが批判なんだけども、とりあえず普通に辞書見てください。多分ふたつの意味が載ってるんじゃないかな。で、世の中でおもに使われてるのに近い方goo辞書から引用すると「誤っている点やよくない点を指摘し、あげつらうこと」となってます。ハイここ注目。あげつらうちゅのは論うと書きます。もいっこの方を同じくgoo辞書から引用するね。「物事の可否に検討を加え、評価・判定すること」。並べりゃわかるだろけど、前者の意味は後者から派生してるの。要は異を唱えるにしても明快な論理がなきゃ批判じゃないわけ。よくいわれるところの批判的思考とか批判的精神ちゅのはなぜだか常に上から目線で貶す気満々ちゅ意味ではありません。えっそんなの当たり前じゃないのと思われる向きもございましょうが、世の中わりと本気で貶せば批判だと思ってるネット評論家様とかがいたりするからさー。ついでにゆっとくと、実は批評と批判てどっちもcritiqueの訳語なの。ホラ、カントの三大批判てのあるでしょ?あの3冊のタイトルはわかりやすく言い直すと「考えるということについて考えてみた」ちゅ意味。そもそも「批判」に否定の意味はないんです。しいてゆうなら、「あのう、それ、これこれこういう理由で、ちょっと違うんじゃないかと思うの。むしろこれこれこうだからこうゆうことなんじゃないかしら」ちゅ結論にいたる思考の様式そのものが批判。「ボクの好きな感じじゃないからダメー!」ちゅのは発作といいます。

んじゃ批評は何なのよちゅと、ぶっちゃけてゆえば解釈の方法ってことでいいんじゃないの。ナントカ主義とかナントカ理論とかいうのがいっぱいあるんだけども、そこら辺は文学部唯野教授の講義部分を読んでください。まー小説やら映画やらマンガやらアニメやらその他諸々について何かややこしい言葉づかいで語ってるものが批評だと思っとけばそんなに間違いはないでしょ。

さて、去年あたりからマンガとアニメについての批評方面がにわかに盛り上がってんのオタクちゃんでさえほとんど知らないだろけども。まずは去年、京都大学で発行してる唯物論研究ちゅ批評誌でアニメ批評の特集が組まれました。今年の11月にはズバリ漫画批評ちゅ雑誌が創刊されたしティエリ・グルンステンの新刊も発売されてしかも今月には本人まで来日しちゃってるし、ユリイカも相変わらず定期的にそのテの特集組んでるしで、水面下でそれなりに賑わってるんです。

さあここからがやっと本題

近代的文芸批評じゃ百年近く前に通り過ぎた話なのに、マンガアニメは歴史が浅いこともあってここ数年ほどでやっとマンガやアニメに批評は必要かなんてことがモンダイになってるですが、ウロンからするとマンガやアニメに批評は必要かなんて考えることは必要かとも思うの。さんざんゆわれてることではあるんだけど何を対象にしようが批評もひとつの独立した文芸なわけ。だからそれはマンガやアニメは必要かと問うのと話としちゃ同じことで、人間生きてくだけならマンガやアニメなんて別にいらないのと同程度にはマンガやアニメ、あるいはその読者視聴者は批評を必要としないとは言えます。じゃあマンガもアニメもその批評もなぜあるのかちゅと、そらーもちろんまず第一にそれやるヒトがやってみたかったからですよ!思いついたからやらずにいられなかったんですよ!なので必要とか何とか言い訳考える前にやりたきゃやりゃいいんですよ!さんざんツッコまれたあげく「オタクがアホやから批評でけへん(大意)」ちゅすごい捨てゼリフ吐いてケツまくった東浩紀もやりたきゃやっていいんですよ!

ここまでゆっといて今さらアレなんですけど、ウロン、批評とか評論とかには別に興味ないです。

09/08/08

うええええええー。ウロンです。今度はジョン・ヒューズが…
あのう、ほとんどの人にはホーム・アローンの脚本て言わなきゃ伝わんないと思うんだけど、あんなもんはジョン・ヒューズの仕事としてはカスみたいなもんでね、同じ脚本・製作やったのならフラバーの方が好きだしナー。80年代アメリカン・コメディ映画で最高の監督。んゃそらまージョン・ランディスの大逆転も大好きだけどさー、やっぱおじさんに気をつけろにはかなわないちゅかまーこれはウロンが愛して止まないジョン・キャンディ補正が入ってるせいもあるけどもちゅか何かジョンジョンゆってばっかしだけどウロンが好きなヒトって妙にジョンが多いのよ。ジョン・キャンディとかジョン・ベルーシとかジョン・グッドマンとか。デブばっかりか

これがまた意外に若くて59歳。ちゅことは30代でアレだけおもろい映画連発してたわけかー。しかし何ちゅかキッツイわー。

09/07/24

ア〜ソレスムニダ!ウロンです。この挨拶からもわかる通り金田伊功の話。んーとその、清志郎の時ほどガクゼンとはしないのは思い入れの程度の違いもあるんだけど、ここで悲しいなんて言えるほど金田作画に入れあげてたらぜりくんマンガ家じゃなくてアニメタになってたと思うのね。世代的にはド真ん中だし。なのでウロンも軽々しく悲しいとまで言えないんだけど、何ちゅんだろ、「うわあぁ〜…」ってカンジ。

ちゅことで今回はちょと金田作画について考えてみよかと。一部作画オタの間ではけっこう共通認識になってることばっかだけどそうでない人向け。作画オタってキモイからね!あーっそうそうおいGIGAZINE!書くなら書くでもうちょっとちゃんと調べなさいよ!山下や上妻はそりゃあ直系だけどさ、どこどう押したらそこですしお沼田が出てくんの笑うに笑えないのよ!

わりとこう、金田作画ってのはけっこうなオタクちゃんでも70年代半ばに突然出現したかのよに捉えてる人が多いよな気がするんだけども、実のところアレはある意味まさしく東映直系の流れの中にあるの。んゃまーそれゆっちゃうと今のアニメの動きは数少ない例外除いてほとんど遡れば東映に行き着いちゃうんだけどそれはそれとして。ここでまずつべでもニコでもいいのでボルテスVタイガーマスクのOPを見てください。見ましたか見ましたね。ボルテスの途中の格闘がタイガーマスクのそれに驚くほど似てることがわかるかと思います。このタイガーマスクの動きを作ったのが木村圭市郎。金田作画の代名詞とも言える極端なタメと無茶なパース、空間をねじ曲げる回り込みはすでにタイガーマスクのOPに見えるよね。このタイガーマスクでの絵柄と動きは東映内ではここで突然現れてこれ限りで消えるんだけど、それを一人で受け継いじゃったのが金田なわけ金田もさっさと東映辞めちゃったけど。2枚リピートのパカパカエフェクトもレインボー戦隊ロビンなんかで木村圭市郎がやってたし、その木村圭市郎は自身大塚康生の影響を隠さないわけで、こうなるとむしろ正統直系とさえ。でも師匠は荒木伸吾。虫プロじゃん!

師匠が荒木なだけあって当初金田の絵はけっこう劇画チックに角張ってたんだけど、70年代後半あたりからどんどん丸くなってくのね。ポーズを強調したチャカチャカした動きや各パーツの角度がバラバラのひしゃげた丸顔なんかはAプロの小林治や芝山努の影響があるともゆわれます。どんなんだよちゅ人はど根性ガエルや元祖天才バカボンを思い出してね。ついでにゆっとくとこの2人も元東映。絵柄の面だけでゆえばもしかするとビートンやザンボットのデザインやった安彦良和の影響もあるのかもしれないけどそれはほとんど触れられたことなくってわかんないです。ただ「安彦さんのレイアウトが決まりすぎてて自由にできないからガンダムやめた」とだけ。

そうしたイロイロの影響を受けつつそれを消化し、ひたすら己の生理感覚に特化させる形で進歩してきた70年代金田作画のひとつの最高到達点が芦田009のOP。最後に透過光の涙こぼすアップのジョーの横顔はどう考えても芦田修正ではあるけれど、それをバックに次々現れる00ナンバーズはガサガサした線が丸出しのところからもおそらく金田原画そのまんまなんじゃないかと。あのー、009の前のOP仕事ちゅとダイターンになるんだけど、そらまー途中1年挟んでるにしてもずいぶんとこの間に絵が洗練されてるのよね。その間何やってたかちゅとひたすらヤマトなんだけどどうなんでしょ、劇場ヤマトの作監やってたアイレベル大魔神にキツイ仕置きでも受けてたんでしょうか。仕事的にもここでひと区切りしてるんじゃないかナーと思うのは、このあと銀鉄でふんだんに枚数使った作画をやるからなのね。ここでそれまで止めでタメてた部分を1〜2コマでものすごく微妙に動かすちゅ荒技を会得してそれが後のおなじみ火炎龍にも繋がっていくことになります。

ひとつわからないちゅかミッシングリンク的に感じるのは、その009から82年の金田伊功SPECIALやマンガの方のBirthまでにまた数段洗練されてることなの。あの高畑勲が開発したのとはまた違うエフェクト的な瞳全体のウルウル目はそういややっぱり元祖天才バカボンで大橋学あたりがやってたところから来てるのかなとも思うんだけど、ちょっとね、女の子のスタイルとフォルムが、時代的に考えると突出して洗練されすぎてたと思う。5年ほど早すぎたくらい。んゃ、元来金田伊功という人は鮎原こずえが大好きなあまりアニメーターを志したちゅほどの美少女好きなので女の子をかわいく描こうちゅ情熱はわかるんだけど、その頃少年マンガにも少女マンガにも、すでに芽吹いて爆発する直前だった美少女系ロリエロマンガにもあの絵、あの表情はなかった。強いて近いトコロを挙げるなら高野文子なんじゃないかと思うんだけどどうなんだろなー。

んと、金田伊功がどうゆう存在であったかはこんな誰も見てないページでいちいちウロンがゆうまでもなくググればアホみたいに出てくるので、ウロンはウロンでひとり「うわあぁ〜…」と思ってることにします。うわあぁ〜…

09/06/19

ド外道がぁーっ!ウロンです。CRドーベルマン刑事、大変面白いです。このところ平和はいい台チョイチョイ出してるのにどれも全然台数伸びないのが残念ちゅかぶっちゃけ結局客がつくのはいわゆる射倖性の高い台ばっかりだからネー。スロが5号機規制でどう工夫したとこでどうにもならない一方パチはいつの間にやら高継続率のフルスペックドバクチ機が標準みたいになっちゃって警察も何がしたいのやらよくわかんないそんな中ぜりくんはCR蒼穹のファフナーで相性が悪かったのか何なのか、とにかくボロクソにやられてました。やっぱり平井久司の絵が大嫌いなのがよくなかったのかちら、ちゅても当のこの台の絵は平井臭薄いちゅかキャラによっちゃぶっちゃけ別人だったりして、今時珍しく一部エフェクトは手描きだったしこりゃXEBECの誰かがやってたりしたんでしょうか。まー乙姫特攻一回見れたんでよしとしとこう。

それはそれとしてやっと、やーっと『スローターハウス5』の日本版DVDが発売されたのはいいんですけども、あのう、これ、本来103分のはずなのに99分になってるのね。どゆことかちゅと、これ、PALをそのままNTSCに流し込んだだけなわけ。えっとね、PALは一般的に毎秒50フィールド25フレーム、NTSCはおなじみ60フィールド30フレームよね。つまりこの糞ソフトは音声含めて毎秒5フレ分早回しなわけ。実をゆうとこゆウンコソフトは昔からあったんだけど、この21世紀にもなってまーだやってるとは思いもしなかったよあはははは。死ね

あっえーとコミケは落ちました。落ちましたヨ!

09/05/02

あ!あああああ!あああ!あああああああ!あ──────!
キヨシロー!キヨシロー!キヨシロー!






























あ─────────────────────!!!!!

09/02/21

はいはいプチ更新ですよー。ウロンです。どうも最近ヨソサマのコンテンツに口出してばっかりで何だけど特に悪びれもせず今日はここ見てちょうだいよ。昨日関西で放送されてからガーッと2ちゃんのアニメ板やニュース速報なんちゅにわか天国で話が広がってたけども、ウロンもさっきMXの放送で見ましたヨ。たまんねかったです。んゃ、これはもちろんウロンの個人的な感想であって、ほかのどこの誰がどんなことゆっててもそれだってやぱ個人的な感想なので、アタリマエだけどそれは何ゆっててもいいワケ。ただ、何回もゆってるけどただの感想を越えて何かゆおうとする時、それが明確に間違ってて見当違いのトンチンカンなステレンキョーだった場合はこれまたアタリマエに馬鹿呼ばわりされることはアタマに入れとかなきゃなんないわけ。ということを踏まえましてこのにゅーあきばナンチャラの記事なんですけども。えーっと、このにゅーあきばナンチャラでは、ニコニコ動画が高画質化した件を、今回のバーディーにも参加してておそらくはラストシーンあたりを担当してるんじゃないかなーちゅ松本憲生のMADを引き合いに出して紹介してたし、さらには神と呼ばれたアニメクリエーターとまで呼んで紹介してる山下高明ハピラキ!ビックリマン29話でさんざっぱら崩壊崩壊と叩かれたことも当然ご承知でしょうから、わざわざこのエントリで紹介してるのがにわか丸出しの意見の見本の代表の活け作りみたいのばっかしなのは、やぱこゆメクラ・無知・馬鹿を兼ね備えたアニメファンとは名ばかりのうんこたれを野放しにしていてはいけないちゅ主張なのだと思われます。賛成だね!

こゆ悪意にまみれた文章ばっかりたれ流してるのもコレはコレで気分がいいんだけど、これまたやっぱし年頭の更新で本来ゆおうとしてたコトと繋がっちゃいるのでそろそろ本題に入ろうかなーと。その内。

09/01/30

どてらい奴になりたい!ウロンです。さてイロイロウヨキョクセツありながらもなんだかんだで山田のタンコボンも出て1ヶ月がすぎたワケですがこれまた笑っちゃうほど売れなくて、本人は何か表向き悟ったような口叩いてるけど腹の中はけっこうまたいつものよに世界に対する憎悪と怨嗟がフツフツと渦巻いちゃったりしてるっぽいので、とりあえずアンタたち、乞食に喜捨するバラモンになったつもりで黙ってここでも行って何も考えず目をつぶって横のオレンジのボタンを押しなさいよ。もう恥も外聞も知ったこっちゃないちゅのよ。どんなうんこでもいいから何か特典が欲しいちゅ根っからの乞食体質蒐集家タイプのアナタはこちらがよろしいかと。今さらここでこんなコトしてナンボほど売れるねんちゅムキもあるでしょけれど、実はここ見るヒトで一番多いのは希に更新した時に取り上げてくれるニュース系サイト経由で来る一見さんなんよね。御殿たんとかHKナントカカントカたんとか。ウロンが以前同人誌出した時もウロンとぜりくんが繋がってないヒトが想像よりずいぶんたくさんいたって前例もあるし、載ってる雑誌が都市伝説呼ばわりされるほどのシロモノなもんだから宣伝するにはネットに頼るのが一番手っ取り早くはあるんだけど、しっかしこのBIRZちゅのははたしてどれだけ書店に出てるんでしょか。雑誌協会の発表を参考にするとだいたいビームIKKIが20,000部前後ちゅカンジと思われるので、おそらくBIRZは書店に置くのはせいぜい10,000てトコじゃないのかなー。え、直接訊けばいいだろって?そんな恐いことできるわけないでしょ!世の中には知らない方がいい事実だっていっぱいあるの!

さて前回予告した通り農業の話。ちゅのも日本の農家は、多分、もうすぐ絶滅するからなの。あまりに複雑すぎてここじゃ大ざっぱにしか話できないけどもちょっと気になったヒトは自分で補完してくだはい。

一番わかりやすい例を出すと、日本の主食、お米を作ってる農家さんのお米による収入がどれくらいかちゅと、だいたいゼロ。半年働いてだいたいゼロ最終的な生産性が差し引きゼロなら労力というコストがかからないだけニートの方がまだマシちゅアリサマで、実際毎年毎年農家さんはバンバン廃業していってるワケだけども、ともかくそゆワケなのでお米農家の方はほとんどの場合兼業か、もしくは農閑期に出稼ぎに行ってるのが現状なの。兼業の場合、総収入における農業の占める割合はたかだか15%だそうで、これまたはっきしゆってやらない方がマシちゅか、農業が完全に足引っぱっちゃってるのよね。お米に限らず他の作物でも事情は似たりよったりで、基本的には作物の収穫による収入は農協への借金と相殺されてほとんどなくなります。肥料とか種とか苗とか、そゆ必要なモノ全部農協から買わなきゃなんないし、その他諸経費も農協に借金しないと出ないもんね。ぶっちゃけた話今の農家は、いくら自分で土地持ってようが農協の下で働く小作農なのよ。

なんで農作物での実入りが増えないのかちゅと、値段が小売り、消費者物価から逆算してつけられるからなの。工業製品みたいに原価+経費+利益ってカンジに自分で決められないのよ。そんならちゅて農家が十分な利益を得られるような値段をつけようものなら米野菜の値段は、おそらく今の3倍とか5倍とかになるんじゃないかな。それはそれで今度はとてもじゃないけど一般消費者が買えなくなるよね。その間を埋めるのが補助金なワケだけども、当然のようにこれも問題大アリでさー。

そりゃ補助金がないと農家は暮らしていけないわけだし、たとえば農家の総収入における補助金の割合はアメリカで3割、フランスなんか8割にも及ぶちゅんだけどもこいつらほら、農作物輸出国なもんだから国際競争力を保持する、簡単にいや輸出作物の値段下げるためにドボドボ補助金たれ流してるだけでね。日本にしても他のあらゆる職種がどこかで必ずインチキしてるのと同様もちろんここでも不正受給やら何やらのキナ臭い話は山盛りだし、上でゆったよに農家は毎年バンバン廃業してて、それでもまだまだ日本は生産高あたりの農業従事者がケタ違いに多いってのが補助金がかさむ理由でもあるわけ。それは国土自体が狭くてかつ7割が山林であるちゅものすごく特殊な地理的条件も影響してるんだけど、農家がここ数十年ほとんどパラダイムシフトナシにやってきてるちゅ側面もやっぱあるのよ。何ちゅたかてホラ、つい最近まで農業をやる許可は個人にしか与えられなかったんだもんね。

ちゅことで2005年から農地法が改正されまして株式法人が農業に参入できるよになって、さらに現在農業生産法人でなくても農地を借りられるようにする方向で改正案が出されてます。よするに集団化・大規模化・集中化・効率化を目指していく腹なわけだけども、えっと、その2005年の改正で農業に参入した企業で、利益出てるトコ、今んとこほとんどないのよね。そらまー新規参入事業で3年かそこらで利益出せちゅわれてもなかなかチビシーのは当然だとは思うけどもさ。ぜりくんだって同人誌で出る利益なんてガキの小遣い程度だもんね。数少ない黒字出してる会社がどうしてるかちゅと、農協通さず自分で営業してあまり多くない取引先に直接卸すとかやってるらしく、何ちゅかそのー、ぶっちゃけて言いますと農協通して大多数の消費者に大量に提供する現在の方式は完全に詰んでるんじゃないかなーと。

さらに一方、農家が廃業してるちゅことはつまりいわゆる耕作放棄地が減反政策と相まってどんどん増えてるちゅことでもありまして、まだ手のつけようがあるトコはいいんだけど完全に回復不可能になってるところも珍しくないのよね。こゆとこ、地主さんにお願いするとけっこう二つ返事で貸してくれるようだし、上でゆった新規参入企業や、あるいは自治体そのものが利用してはいるんだけども全然追いつかないの。それじゃまあせっかくだからちゅんで最近は外資が世界的に品質が認知されてきた日本の野菜を輸出用に作ろうちゅ目論見でそれを狙ってたり、あるいは道路沿いであれば郊外型巨大ショッピングモールががさーっと買い漁って(今じゃ農地転用決済金が必要経費と認められるから、地主としても気分的に売るのが楽ってこともあるのよね)どーんとおっ建てて周辺商店街を壊滅させたあと数年で撤退ちゅ荒技を繰り出してたりとそれなりに盤外戦は騒がしいようです。

さらにさらに根本的な問題は企業として参入でもしないと新しく農業やろうなんちゅヒトがいないちゅトコロでして、んじゃあ昨年来からの金融不況(笑)とかで解雇されたヒトがたーくさんいるらしいんだし、そのヒトたちの雇用の受け皿に農業を!ちゅよな動きも自治体民間問わず確かにあるんだけど、あるんだけどー。えっとほら、農業ってワケじゃないんだけど去年末からけっこうそゆ解雇された派遣労働者救済の意味で、短期にせよ臨時職員募集ってのがこれまた自治体民間問わずけっこうあるのよね。そんで笑っちゃうのが応募してきたヒトたちの中に当のクビになった元派遣がほとんどいないってコトなのよね。そんでその元派遣のヒトの中に農業やろうってヒトも多分あんまりいないんだろうなーって思うのよね。だからって農業やれともゆえないしね。ここら辺でも詰めろがかかってるカンジはあるよなー。

さらにさらにさらにゆうと漁業もあんまし事情はかわんなくて、その上何よりヤバいのは畜産だそうでして、しかも特にバッポン的な対策になる政策もないちゅか票田確保式場当たり的政策をン十年続けてきた結果がこれだよ!てワケでして、つまるところ今日本の第一次産業は1945年4月のベルリン的な状況にあるのではないかと。そんじゃどうすりゃいいんだ!ちゅわれても、こんなコトうまくできた国なんてどこにもないちゅかどこの国も農業支えるには補助金たれ流すくらいしかできないのよね。個人的には1回農協潰してみたらいいんじゃないかナーと無責任に思ってるんだけど、それがどゆことかちゅとよするに流通経路全体を一度破壊するちゅことでして、まーウチで寝てたら天井破って美少女が降ってきてなし崩しに同棲が始まったクラスの無茶な夢物語ではあります。

09/01/18

今回はとりあえずごあいさつがわりにこれでも見てちょーだいよ。ウロンです。何ちゅかまー 途中の説明もかなり危ういんだけど、極めつけはやぱ一番最後のキャスターのセリフでね。 コレが「日本のアニメの9割は海外下請けの手を借りている」ならだいたい 実態に近いちゅえると思うんだけど、この言いぐさからは絶対にそうは受け取れないよね。 マスコミがよく知らないことを確かめもせず間違いをたれ流してるのは 前からくり返しゆってる通りで何のかわりもないんだけど、それ以上の問題は、いつまで たってもマンガやアニメに代表されるオタクちゃん方面のシュミを徹底して ネガティブに扱うことだと思うの。んゃまー正直オタクちゃんはオタクちゃんで かなり問題あるのは否めないんだけどさ、そのオタクちゃんと ひっくるめてマンガやアニメ等々々を嘲笑と侮蔑と揶揄の対象としてしか 見てなくて、そう扱うことでノンケの人にはそれを見下してよしと するお墨付きを与えちゃってるワケよ。

思い起こせば40余年前、ビートルズが来日した時の共同記者会見で日本のマスコミのクズ 連中はちょっと正気を疑うよな無礼極まりない質問をぶつけてる んだけど、コレはよするにその時のマスコミ文化的にはビートルズは馬鹿にして いいモノだったからなの。こいつらの腹ン中は今もまーったく変わってない ちゅコトよ。そゆメディアのあり方、アニメちゅものの立ち位置を考えないで外部から 技術の継承なんてほざくのはちゃんちゃらおかしいちゅ話です。 こんなくだらねーいかにも予算稼ぐためにやりました的なお役所仕事 より、最近ボコボコ出てきてる若手の巧いアニメーターを、キー局 地上波とは言わないまでもせめてMXテレビででも特集してやった方がナンボか目指す人の タメになると思うけどね。どんなジャンルであれ活性化するには裾野を広げるしかないし、 そのためにはその価値を知る人を増やすしかないのに、その役を担うべきメディアが 率先して叩き潰してるんだから世話はないちゅコトよねー。

えーっとなんかこんな話ばっかりしてるとこいつマンガとアニメしか興味ねーんじゃねーの と思われかねないちゅかぶっちゃけおおむねその通りなのはご存じの通りではあるんだけど、 ここんとこあまりにそればっかりで話に広がりがないのでちょと自分を追いつめるためにも 予告しとくね。次は農業政策の話をします。オタクちゃん方面以外の 話すると普段にも増して反応薄くなるだけなんだけどそれはウロンには関係のないことだから。テーマ的には何となーく続いてなくもない4日に本来やろっかなー ちゅてた話の続きはまたその内その内。

09/01/06

あーそうそう、ふっと思い出したんだけど懐古厨の上に無知にわかメクラ ドラドラバンバンでハネ満ですなんちゅヒトが今なおしつこくうわごとのよに セルの時代は暖かみがあったデジタルは駄目だなんて寝言ほざいてるのを たまに見かけますけども、アレセルだからこその画質じゃなくて撮影に使ってた16mmフィルム の画質だから。解像度低くて色味や線のエッジが鈍ってるだけ だから。んゃ、それをあえて暖かみちゅて珍重するのは いいの。でもさー、フィルムちゅのもあれはあれでかなり地味にしかし劇的に進歩してた もんで、例えば70年代80年代さらにはフィルム撮影末期の90年代それぞれ比べりゃ 完全に別もんちゅていいくらい性能が違うんだけど、90年代 のアニメより70年代のアニメの方が画質に暖かみがあったなんてゆってるヒト、 いたかしら?いないよね。さらには一時期過去作品がデジタルネガテレシネ でリマスタリングされてやたら再リリースされてたけど、それで大幅に画質向上したのを 喜ぶヒトはいても暖かみがなくなったなんて文句たれてたヒトなんて のは、ウロン、見たことないナー。まー確かにデジタル撮影移行当初、とくに 東映の原色目つぶし攻撃はかなーり厳しかったけども彩度抑えりゃすむ話でね。 アレは何だったんだろ、セルに塗る色安直にそのまま指定してたのかな。あとなんか同じよに デジタルって言葉だけで勘違いしてる馬鹿が昔のアニメのスゴイ作画見て セルの時代にコレやってんだぜ!なんて見当違いも甚だしい 感心してたりするのをニコニコなんかでやたらと見かける けども、あのー、今も昔もやってること同じだからね。今でもフツー に原画動画は紙に描いてるからね。そら一部PCで描いてる人も確かに いるけど、それでも手描きはかわんないからね。自分が 何ゆってるかわかんないならせめて事前に確かめましょうね。世の中には インターネットって便利なものがあるらしいよ!ウロンです。今日はこんだけ。

09/01/04

スクランブルー!ウロンです。ちょと気になることがあったんで昨日の話とは 繋がらないんだけど緊急更新するよ!まーまずはちょいとこの記事を読んでちょーだいナ。読みましたか読みましたね。

ちょと詳しいヒトが見りゃすぐわかることなんだけど、この記事でゆわれてることは だいたい間違ってます。そもそも手間のかかる、いわゆる 重いカットはまず巧い人に回されるから、その回全体が元々 海外グロスってのならともかくそこだけわざわざ海外撒きに するなんてこと自体通常絶対にあり得ないの。東映の海外部門である TAPがローテーションの主力であること自体は間違いないけど、 それでもあくまで主力の一角。最近佐々門大先生を 見かけなくなったとはいえ青山出口なんて一人原画部隊はまだまだ 健在だし山下高明もいれば冨田も舘もいる、研究所からは達三林に続いて 超巧いレベルの新人も出てきてるし。もちろんプリキュアのかなり重い アクションをTAPが担当することもあるんだけど、はっきりゆってTAP巧い し。フランシスなめんなちゅのよ。アンニョヌエボ に謝れちゅのよ。あとついでに韓国に延々出向させられてるマッド ハウスの梅原さんの身にもなれちゅのよ。どーもこの辺で話がごっちゃに なってるっぽいなー。

賃金の話についてもデタラメばっかりだし、どうもこの 話し手さんは原画と動画の区別すらついてないフシもあるよね。コレさー、 「現役デスクに聞いた」ってとこからウソの、又聞きの又聞きの 又聞きでわかんないトコは想像で埋めたデッチ上げの創作記事だと思うんだけど、 こゆ記事の何が糞かって、なんも知らないにわかチャンが鵜呑みにしちゃう ことなんよね。実際この記事に限らずアニメマンガに関するうんこ記事を 鵜呑みにしちゃってる上に間違ったままさらに勝手な解釈つけ加えて偉そうに 吹聴してるのがオタクちゃん含む世の中の大多数なんよね。ポニョスカイクロラ公開前にやってた大宣伝もはっきしゆって 誤解の種にしかなってないし、なんちゅかまーやっぱ日本のメディアは 総じてうんこちゅことです。太郎チャンもさー、 アニメマンガは世界に誇る日本の文化だなんて口で言うだけじゃどうにも ならないんだからまずそれがどんなにすごいシロモノで あるのかを世間に知らしめないとお話にならんわけよ。アニメーターの 超絶技術を解説するメディアがアニメ夜話の氷川さんだけなんちゅ のはぶっちゃけ誰も見てないも同然なの。NHKの「プロ フェッショナル〜仕事の流儀」は一刻も早く井上俊之を呼んで語らせるべきなのよ。あれ、図らずも昨日の話に続けてゆおうとしてたこととちょと関係なくも なくなってきたかな?まーそれはおいおい。

09/01/03

そーなのかー!ウロンです。んゃその、別に去年に限らずずーっとそうだったらしん だけど、なんでもとらのあなの売上高って商業誌より 同人誌の方が全然大きいんだって。そらまー元々が古書同人誌のお店だった わけでそれからすりゃあ商売ブレてないとはゆえるんだけど。かつてぜりくんが委託した たかだか100冊かそこらの本が半年たってもはけないで 「こんなもん売れねえ」っつって突っ返されたのもいい想い出んゃよくはない けどさ、あれどーなんだろ、本職が描いたTo Heart 本としちゃ記録的に売れなかったんじゃないかなー。まーTo Heart本なのは表向きだけで実は極道兵器本なんだからあたりまえっちゃあたりまえちゅかそんなマンガで売れないちゅてグチたれるのは筋違いだと思う。

一方GONZO制作作品でストライク・ウィッチーズ以前に 一番DVDが売れてたのが何かちゅとえ何、話が飛んでる?この先ちゃんと繋がるんだから黙って聞いてろちゅのよ口挟むんじゃないの。んでえっと、そうそう何かちゅとロザリオとバンパイアなんだけど、つまるところ オタクちゃんがアニメに求めるのはパンツだけちゅことなの。口では やれキャラクターデザインがどうだの作画崩壊だの声が棒だストーリーがどうした 演出がこうした云々々々何だかんだ難癖つけるけど結局はパンツしか見てないの。 よするにオタクちゃんは可愛い女の子キャラがパンツもしくはそれ以上を見せる から、さらにゆうと同人誌でそのキャラがエロいコトしてるのを見る 予習としてアニメを見てるんであって、それ以外の能書きはその行為 を正当化する方便でしかないの。

何でそう断言できちゃうかちゅと、はっきしゆって同人誌ってエロマンガじゃない。 それを買い漁るためにオタクちゃんはイベントだのオタ本屋だのに群がるんだし、同人 以外でもとらのあなのマンガ売り上げランキング、あるいは山田の こともあってちょとのぞいてみたまんが王のランキングもぶっちゃけ エロマンガが上位を独占してるのよね。ノンケのひと がお客の多数を占めるだろうAMAZONなんかのランキングとははっきり毛色が 違うしキモオタ純度ほぼ100%のオタ本屋でのことなんで、これは オタクちゃんの購買動向をほぼ反映してるちゅていいでしょ。そうそう、当の ストライク・ウィッチーズで作監もやってた山口智ってガイナックスの若手アニメーターが 自分の作監回のL/O修正集をこのコミケで出してたそうなんだけど、この本買ったオタク ちゃんが「何これ鉛筆描きの線画だけ?」って不満タラタラだった のが大笑い。原画の意味知らずに買ってんのね。コイルの原画集出た時もそゆこと ゆってるのがいたし、ここからもオタクちゃんがキャラしか見てないことは想像できるよにゃー。

ちゅても、エロばっかりを求めるのは何もオタクちゃんに限らない の。一般マンガでもエロが入ってるのはやぱオタクちゃん以外にも売れるし、ダイレクトに エロを提供する写真集とかにとどまらず映画でもラノベケータイ小説含む文芸全般でも エロが入ってれば一定数売れるし時には爆発的にヒットしたりもするでしょ。ぶっちゃけた 話オタクちゃんに限らずとくに何に興味があるわけでないひとの一番の興味は エロってだけなんよね。オタクちゃん周辺にはその材料がケタ違いに 多いちゅことではあるんだけど、これは言い直せば一見マンガアニメゲームに 大枚はたいて血道を上げてる一般にオタクちゃんと目されるあるいは自覚 もしくは自称してるひとの多くは実はマンガやアニメ自体には たいして興味を持ってないちゅ現実につきあたるのよねー。

えーっと実はさらにこのあとそもそも当初考えてた話に入るんですが長くなりそうだし 飽きてきたので今日はこの辺で。


ひとりごとへ

ぜりくんトコへ